『ニューヨーク・タイムズ』:シリアのアラウィー派女性・少女の誘拐は政府の認識よりも広範かつ残虐であることが判明

『ニューヨーク・タイムズ』は、「シリアで女性と少女の誘拐が少数派の恐怖を煽る:本紙調査により、シリアのアラウィー派女性・少女の誘拐は政府の認識よりも広範かつ残虐であることが判明」と題した記事を公表した。

記事によると、アフマド・シャルア移行期政権は、アラウィー派女性や少女が誘拐の標的になっていることを否定し、確認された事例は1件のみだとしているが、同紙が誘拐されたとするアラウィー派女性や少女、その家族、関係者ら数十人への取材に基づいて行った調査では、アラウィー派の女性および少女13人に加え、男性1人と少年1人の誘拐が確認され、このうち5人が性的暴行を受けたと証言、2人は妊娠した状態で帰宅したことが明らかになった。

活動家によれば、同様の誘拐は多数あるとされるが、被害者や家族が報復を恐れて口を閉ざすため、詳細の確認は困難である。

取材に応じた多くの人々は匿名を条件とし、同紙も同様の理由から被害者の大半の氏名を公表していないという。

同紙は、被害者や家族の証言に加え、誘拐や帰還を報告するSNS投稿、犯人からの身代金要求、解放後に被害者と接触した医療・支援関係者への取材によって内容を裏付けた。

同紙によると、誘拐は、人口の約1割を占めるアラウィー派とシャルア移行期政権との間にある深い不信感の中で発生している。

誘拐された女性や少女、そしてその家族の多くは、政府が彼らの事例を真剣に扱っていないと訴えているという。

内務省のヌールッディーン・バーバー報道官は、同紙の調査結果について、具体的な氏名が提示されない限り反論できないと述べた。

また妊娠は誘拐の証拠にはならず、身代金要求も捏造の可能性があると主張、されに女性たちは売春や犯罪に関与していた、恋人と駆け落ちした、家庭問題から逃げたなどといった行為に対する社会的非難を避けるために誘拐と主張したのだと説明した。

しかし、被害者や家族は、武装した男たちに自宅近くや外出中に拉致されたとする、全く異なる実態を描いている。

彼女たちは、同じシリア人や、内戦中にイスラーム国家樹立を目指して流入した外国人ジハード主義者によって連れ去られたと証言した。

多くの被害者は、犯人がアラウィー派を侮辱し、彼らを略奪や強姦の対象として正当化する過激思想を示していたと述べている。

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