アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市のトルコ国境に位置する国境通行所(ミュルシトプナル国境通行所)に対して自爆攻撃を敢行、その直後、同地一帯をダーイシュが攻撃し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。
ダーイシュが国境通行所を自爆攻撃するのはこれが初めてだという。
この自爆攻撃に関して、西クルディスタン人民議会報道官は『ハヤート』(11月30日付)に対し、大量の爆発物を積んだ自爆犯の車が、トルコ領ミュルシトプナル国境通行所を経由してシリア領内に入ったことを明らかにする一方、トルコ領からダーイシュが潜入し、人民防衛隊を背後から攻撃したと述べ、近くその画像を公開すると述べた。
また人民防衛隊も声明を出し、自爆犯がトルコ領のミュルシトプナル国境通行所を経由して侵入し、自爆を行ったと発表した。
しかし、トルコ軍参謀本部は、自爆犯がトルコ領内から潜入したとの主張を否定した。
またアイン・アラブ市中心街および南部、北部などでも両者は交戦し、ダーイシュは市内南部でも2回にわたって自爆攻撃を行ったという。
この戦闘で自爆攻撃を行った4人を含むダーイシュ戦闘員21人、人民防衛隊隊員9人が死亡したという。
なおユーチューブでは、トルコ領内からダーイシュ戦闘員がシリア領内に潜入する様子を撮影したとされる映像(https://www.youtube.com/watch?v=l-9Q-pL9YfU)がアップされた。
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ハサカ県では、SANA(11月29日付)によると、シャッダーディー市、ハサカ市南西部郊外(カラーマ地区、マブトゥーフ地区、ウンム・キバル地区、スィッディーク地区)で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
また、ARA News(11月29日付、30日付)によると、シリア軍がハサカ市西部郊外、アリーシャ町のダーイシュ(イスラーム国)拠点をシリア軍が空爆・砲撃した。
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ヒムス県では、SANA(11月29日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, November 29, 2014、AP, November 29, 2014、ARA News, November 29, 2014、November 30, 2014、Champress, November 29, 2014、al-Hayat, November 30, 2014、Kull-na Shuraka’, November 29, 2014、al-Mada Press, November 29, 2014、Naharnet, November 29, 2014、NNA, November 29, 2014、Reuters, November 29, 2014、SANA, November 29, 2014、UPI, November 29, 2014などをもとに作成。
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