シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表ら一行は、英国でのフィリップ・ハモンド外務大臣との会談(6日)に続いて、パリでフランスのローラン・ファビウス外務大臣と会談した。
ハウジャ代表らはまた、ファビウス外務大臣との会談後、スイスのジュネーブでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と会談した。
フランス外務省によると、パリでの会談で、ファビウス外務大臣らフランス側は、「シリア革命反体制勢力国民連立が「穏健な反体制派」を糾合するうえで基本的な役割を担うべき」との意向を伝えたという。
これに関して、シリア革命反体制勢力国民連立の駐仏代表を名乗るムンズィル・マーフース氏はロイター通信(11月7日付)に対して「最終的な政治解決策を案出する可能性について検討した」と述べた。
一方、シリア革命反体制勢力国民連立は声明で、ジュネーブ合意(2012年)と国連安保理決議第2118号を原則として政治的解決をめざすとしたうえで、「全権を有する移行期統治機関を樹立するが、同機関においてアサドとその取り巻きの居場所はない」と改めて強調した。
また声明では、「シリア国民の友グループ」(米英仏、サウジアラビア、カタール、トルコなど11カ国の意味)が、シリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の正統な代表」と位置づけたうえで、ジュネーブ合意を堅持し、シリアの将来においてアサド大統領に居場所がないことを確認した。
さらに、連立が「シリア情勢に関する今後のあらゆる協議において、反体制派統合における基本的役割を担わねばならない」として、反体制派の「峻別」をめざすロシアを牽制した。
なお、デミストゥラ代表は13日に予定されている「ウィーン3会議」に先立って、国連安保理に対して、シリア政府と反体制派の和平交渉(「ジュネーブ3会議」)開催準備に向けた当事者との折衝の結果を報告する予定。
AFP, November 7, 2015、AP, November 7, 2015、ARA News, November 7, 2015、Champress, November 7, 2015、al-Hayat, November 8, 2015、Iraqi News, November 7, 2015、Kull-na Shuraka’, November 7, 2015、al-Mada Press, November 7, 2015、Naharnet, November 7, 2015、NNA, November 7, 2015、Reuters, November 7, 2015、SANA, November 7, 2015、UPI, November 7, 2015などをもとに作成。
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