有志連合を指揮するアレン米退役大将「アサド大統領を排除したかたちでシリアでの政治的移行をどのように実現するかについて非常に活発な議論が行われている」(2015年6月3日)

イラクとシリアでイスラーム国(ダーイシュ)殲滅に向けた有志連合を指揮するジョン・アレン米退役大将は、カタールで開催された「アメリカ・イスラーム世界フォーラム」(ブルッキングス研究所)での記者会見で、イラク、シリア情勢について語った。

シリア情勢に関して、アレン退役大将は、トルコ・シリア・イラク間の国境がダーイシュの外国人戦闘員に対する「最後の防衛戦」だと位置づけ、国境警備の必要を強調する一方、3カ国以外の国々も外国人戦闘員の流入を食い止めるための支援を行わねばならないと強調した。

また、シリアの紛争へのいかなる「長期的解決策」においてもアサド大統領が役割を担うべきでないと主張、諸外国とともに、アサド大統領を排除したかたちでシリアでの政治的移行をどのように実現するかについて「非常に活発な議論」が行われていることを明らかにした。

『ハヤート』(6月4日付)が伝えた。


AFP, June 3, 2015、AP, June 3, 2015、ARA News, June 3, 2015、Champress, June 3, 2015、al-Hayat, June , 2015、Iraqi News, June 3, 2015、Kull-na Shuraka’, June 3, 2015、al-Mada Press, June 3, 2015、Naharnet, June 3, 2015、NNA, June 3, 2015、Reuters, June 3, 2015、SANA, June 3, 2015、UPI, June 3, 2015などをもとに作成。

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