ダルアー県では、SANA(7月8日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、シャーム解放機構などからなる南部中央作戦司令室との交戦の末、ウンム・マヤーズィン村、ダルアー市西方の丘陵地帯、防空大隊基地を制圧した。
シリア人権監視団によると、シリア軍はウンム・マヤーズィン村一帯、ダルアー市南部を爆撃し、少なくとも4人が死亡した。
また爆撃を受けて、ブスラー・シャーム市一帯のダルアー県南部からの戦闘員およびその家族の退去は延期された。
一方、シャーム解放機構が主導し、南部中央作戦司令室に参加する堅固な建造物作戦司令室のフサイン・アブー・シャイマー氏は、ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)に対して、シリア軍によるウンム・マヤーズィン村一帯の制圧によって、反体制派支配下のダルアー市南部が(事実上)包囲されたことを明らかにした。
AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。
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