シリア軍はアレッポ市と首都ダマスカスを結ぶM5高速道路沿線全域の制圧を完了(2020年2月8日)

アレッポ県では、SANA(2月8日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の撤退を受けて、クースニヤー村、タッル・バージル村、ラスム・サフリージュ村、バーニス村、ラスム・アイス村、シャイフ・アフマド村、アブー・カンサ村、ジュッブ・カース村、ウンム・アトバ村、アイス村、アイス丘、ICARDA地区を制圧した。

これにより、M5高速道路沿線をイドリブ県から北進してきたシリア軍部隊と、アレッポ県の沿線を南進してきたシリア軍部隊が合流、シリア軍はアレッポ市から首都ダマスカスにいたるM5高速道路沿線全域を制圧した。

なお、アイス村にはトルコ軍監視所が設置されていたが、その処遇は不明。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍の装甲車、戦車などからなる車列が複数回に分けてシリア領内に入り、イドリブ県各所に設置された拠点に向かった。

シリア領内に入った車列は8日だけで625輌以上に達したという。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はイドリブ市とアリーハー市を結ぶM4高速道路沿線のバアス前衛キャンプに新たな拠点を設置したという。

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シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍の爆撃は実施されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(イドリブ県6件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県5件、ラタキア県0件、アレッポ県5件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 8, 2020、ANHA, February 8, 2020、AP, February 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 8, 2020、Reuters, February 8, 2020、SANA, February 8, 2020、SOHR, February 8, 2020、UPI, February 8, 2020などをもとに作成。

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