「決戦」作戦司令室がイドリブ県ファターティラ村一帯砲撃し、シリア軍兵士3人死亡(2021年5月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるファターティラ村一帯を「決戦」作戦司令室が砲撃し、シリア軍兵士3人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダーイル町南西に設置されている空軍情報部の検問所が正体不明の武装集団の襲撃を受けた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を53件(イドリブ県24件、ラタキア県10件、アレッポ県9件、ハマー県10件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は48件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を32件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 23, 2021、ANHA, May 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 23, 2021、Reuters, May 23, 2021、SANA, May 23, 2021、SOHR, May 23, 2021などをもとに作成。

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