バーブ市一帯でトルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室とダーイシュの戦闘続く(2017年1月13日)

アレッポ県では、ARA News(1月13日付)によると、バーブ市北部一帯でトルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)との攻防を続けた。

AFP, January 13, 2017、AP, January 13, 2017、ARA News, January 13, 2017、Champress, January 13, 2017、al-Hayat, January 14, 2017、Iraqi News, January 13, 2017、Kull-na Shuraka’, January 13, 2017、al-Mada Press, January 13, 2017、Naharnet, January 13, 2017、NNA, January 13, 2017、Reuters, January 13, 2017、SANA, January 13, 2017、UPI, January 13, 2017などをもとに作成。

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トルコ・ロシア両国は、トルコ・ロシア両軍だけでなく、シリア軍戦闘機の航行の安全を保証することで合意(2017年1月13日)

トルコのフィクリ・イシク国防大臣は、ロシア政府との間でロシア・トルコ両軍のシリア領空での安全を確保するための覚書を交わしたとしたうえで、この合意においてはシリア軍航空機の安全も保証されていることを明らかにした。

イシク国防大臣は「この合意の目的は、シリアでの戦争に参加する戦闘機の衝突事故がシリア領空で発生することを回避することにある」と述べた。

ARA News(1月13日付)が伝えた。

AFP, January 13, 2017、AP, January 13, 2017、ARA News, January 13, 2017、Champress, January 13, 2017、al-Hayat, January 14, 2017、Iraqi News, January 13, 2017、Kull-na Shuraka’, January 13, 2017、al-Mada Press, January 13, 2017、Naharnet, January 13, 2017、NNA, January 13, 2017、Reuters, January 13, 2017、SANA, January 13, 2017、UPI, January 13, 2017などをもとに作成。

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ロイター通信はアサド大統領と実弟マーヒル・アサド少将の化学兵器開発・使用への関与を疑う文書の存在を示唆(2017年1月13日)

ロイター通信(1月13日付)は、米財務省がシリア軍全軍と軍・諜報機関士官18人を化学兵器使用・開発に関与したとして財務省外国資産管理室(OFAC)のSDN(Specially
Designated Nationals and blocked Persons)リストに追加登録に追加登録したことに関して、アサド大統領とその弟マーヒル・アサド少将の関与を疑う文書が存在していると伝えた。

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一方、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線が、シリアとイラク領内で化学兵器を使用したことを示すデータをロシアが有しているとしたうえで、両組織は「塩素ガスなどの、産業・家庭用の有毒化学物質だけでなく、神経ガス、サリン・ガスといった化学兵器さえ使用している」と述べた。

AFP, January 13, 2017、AP, January 13, 2017、ARA News, January 13, 2017、Champress, January 13, 2017、al-Hayat, January 14, 2017、Iraqi News, January 13, 2017、Kull-na Shuraka’, January 13, 2017、al-Mada Press, January 13, 2017、Naharnet, January 13, 2017、NNA, January 13, 2017、Reuters, January 13, 2017、SANA, January 13, 2017、UPI, January 13, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団33組織はアスタナ会議への出席者名簿提示に先立って全土停戦と停戦監視団の派遣を求めるも、トルコは名簿を提出するよう圧力(2017年1月13日)

『ハヤート』(1月14日付)は、複数の反体制消息筋の話として、反体制武装集団33組織が4点からなる条件を提示し、その履行を求めたと伝えた。

4条件とは、①ダマスカス郊外県バラダー渓谷、東グータ地方、ヒムス県北部などを含むシリア全土で完全停戦すること、②6時間以内に停戦を履行するための地図を作成・提示すること、③停戦履行後48時間以内に反体制派がアスタナ会議参加者名簿を提出すること、④アスタナ会議開催前の10日間、停戦監視団を展開させること、だという。

なお、条件を提示した33組織は、祖国解放運動、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム運動、シャーム戦線、第1沿岸師団、第2沿岸師団、アジュナード・シャーム大隊、シャーム自由人イスラーム運動、イッザ軍、タフリール軍、シャームの民戦線、アレッポ作戦司令室、イドリブ自由軍、スルターン・ムラード師団、イスラーム殉教者旅団、ナスル軍などからなる。

しかし、これに対して、トルコ政府は反体制武装集団に、カザフスタンの首都アスタナで1月23日に開幕予定のシリア政府との和平協議(アスタナ会議)に派遣する代表団の指名リストを提出するよう圧力をかけたという。

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一方、ARA News(1月13日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるイドリブ県とアレッポ県西部各地で、反体制武装集団の統合を訴えるデモが発生した。

AFP, January 13, 2017、AP, January 13, 2017、ARA News, January 13, 2017、Champress, January 13, 2017、al-Hayat, January 14, 2017、Iraqi News, January 13, 2017、Kull-na Shuraka’, January 13, 2017、al-Mada Press, January 13, 2017、Naharnet, January 13, 2017、NNA, January 13, 2017、Reuters, January 13, 2017、SANA, January 13, 2017、UPI, January 13, 2017などをもとに作成。

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アスタナ会議への米国の参加をめぐってトルコとロシアに微妙なズレ(2017年1月13日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、1月23日にカザフスタンの首都アスタナで開幕予定のシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)に関して、スイスのジュネーブで、「我々は停戦を維持しなければならない。アスタナでの交渉のために必要だ」としたうえで、「米国が招待されねばならない。この点について我々はロシアと合意済みだ」と述べた。

AFP(1月13日付)が伝えた。

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一方、『ハヤート』(1月14日付)などによると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣も、米国の参加に関して「私は、ドナルド・トランプ政権が成立したら、この取り組みに加わることを願っており、それにより、友好的そして集団的に一つの方向に向かって行動できる」と述べている。

だが、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は「現時点で米国を招待するとの姿勢をとることはできない…。そうしたことも行っていないが…、ロシアはシリアの問題に関与するすべての当時者が代表を送ることを支持している」と述べた。

AFP, January 13, 2017、AP, January 13, 2017、ARA News, January 13, 2017、Champress, January 13, 2017、al-Hayat, January 14, 2017、Iraqi News, January 13, 2017、Kull-na Shuraka’, January 13, 2017、al-Mada Press, January 13, 2017、Naharnet, January 13, 2017、NNA, January 13, 2017、Reuters, January 13, 2017、SANA, January 13, 2017、UPI, January 13, 2017などをもとに作成。

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トルコ大統領府報道官はアサド政権の退陣を求めつつ、アスタナ会議開催への意欲を示す(2017年1月13日)

トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は、「我々のアサドに関する姿勢は明白で、アサドが権力の座に留まる限り、シリアは一つにはならず、また安全も回復できないと考えている」としつつも、「しかし、我々はアスタナ(カザフスタン)での(シリア政府と反体制武装集団の)交渉が行われると見ている…。我々はこの段階に一歩ずつ進んでいきたい」と述べた。

AFP, January 13, 2017、AP, January 13, 2017、ARA News, January 13, 2017、Champress, January 13, 2017、al-Hayat, January 14, 2017、Iraqi News, January 13, 2017、Kull-na Shuraka’, January 13, 2017、al-Mada Press, January 13, 2017、Naharnet, January 13, 2017、NNA, January 13, 2017、Reuters, January 13, 2017、SANA, January 13, 2017、UPI, January 13, 2017などをもとに作成。

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シリア軍、ヒズブッラーはバラダー渓谷東部のバスィーマ町を制圧、ダマスカス郊外県知事はアイン・フィージャ水源に復旧作業チームが入ったと発表(2017年1月13日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員など親政権武装勢力がバラダー渓谷東部一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦の末、バスィーマ町をほぼ完全制圧した。

ヒズブッラーの戦争広報局によると、バスィーマ町を制圧したシリア軍は、アイン・フィージャ町、アイン・ハドラー村方面に向かって進軍を続けたという。

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ダマスカス郊外県のアラー・イブラーヒーム県知事は、視察訪問先のバラダー渓谷ダイル・カーヌーン町で、記者団に対して、12月22日から稼働を停止している首都ダマスカスの主要な水源アイン・フィージャ町の揚水施設に、復旧作業チームが入ったことを明らかにした。

復旧作業チームの派遣は、シリア政府と反体制武装集団の停戦合意を受けたもので、合意に基づき、同地出身の反体制武装集団戦闘員の武器引き渡しと投降、「部外者」(同地出身以外の戦闘員)のイドリブ県方面への退去が行われると付言、またシャーム・ファトフ戦線との停戦は拒否すると強調した。

SANA(1月13日付)が伝えた。

SANA, January 13, 2017
SANA, January 13, 2017

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イドリブ県、アレッポ県西部、ハマー県北部でシリア軍とファトフ軍の戦闘続く(2017年1月13日)

イドリブ県では、ARA News(1月13日付)によると、戦闘機(所属明示せず)が、ファトフ軍の拠点都市イドリブ市および同市周辺を空爆した。

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アレッポ県では、ARA News(1月13日付)によると、シリア軍戦闘機が、ファトフ軍の支配下にあるアウラム・クブラー町、カフルナーハー村、フール村、カフルダーイル村、ダーラト・イッザ市などを空爆した。

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ハマー県では、SANA(1月13日付)によると、反体制武装集団がジューリーン村を砲撃し、1人が負傷した。

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シリア軍はイスラエル軍戦闘機が首都ダマスカス郊外のマッザ航空基地一帯を越境爆撃したと発表、シリア外務省は国連に抗議(2017年1月13日)

シリア軍消息筋は、SANA(1月13日付)に対して、イスラエル軍戦闘機がダマスカス県西部のマッザ航空基地一帯のシリア軍拠点複数カ所を爆撃したことを明らかにした。

軍消息筋によると、「13日深夜0時25分、イスラエル軍戦闘機がテロ組織を支援しようと、チベリア湖北部から発射したミサイル複数発がマッザ航空基地一帯に着弾し、同地で火災が起こった」という。

これに関して、シリア外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を送り、イスラエル軍による越境空爆を報告、その敵対行為と主権侵犯を非難した。

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米財務省はシリア軍全軍と軍・諜報機関士官18人をSDNリストに追加(2017年1月12日)

米財務省は声明(https://www.treasury.gov/resource-center/sanctions/OFAC-Enforcement/Pages/20170112.aspx)を出し、シリア軍全軍と軍・諜報機関の士官18人を財務省外国資産管理室(OFAC)のSDN(Specially Designated Nationals
and blocked Persons)リストに追加登録し、資産凍結、取引禁止措置の対象としたと発表した。

追加登録はシリア軍および士官がシリア国内での化学兵器の使用・開発に関与したことが理由だという。

追加登録された18人は以下の通り:

ガッサーン・アッバース
フィラース・アフマド
スハイル・ハサン(虎)
アフマド・バッルール
ムハンマド・ナーフィア・ビラール
バヤーン・ビータール
サミール・ダアブール
ヤースィーン・アフマド・ダーヒー
サージー・ジャミール・ダルウィーシュ
ハビーブ・ハウラーニー
ズハイル・ハイダル
ムハンマド・イブラヒーム
ムハンマド・マフウード・マハッラー
タラール・シャフィーク・マフルーフ
バーディア・ムッラー
ムハンマド・ハーリド・ラフムーン
ラフィーク・シハーダ
アリー・ワンヌース

シリア空軍
シリア防空軍
シリア・アラブ軍
シリア海軍
共和国護衛隊

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Champress, January 12, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はYPG主体のシリア民主軍とPKKを無関係だとした米軍の姿勢を強く非難(2017年1月12日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会使節団の米ワシントンDC訪問と米国高官との会談に関連して、「民主統一党(PYD)の軍事部門である人民防衛隊(YPG)がトルコ国内のクルド人武装勢力と無関係だなどと誰も主張する権利はない」と憤りを露わにした。

なお、この発言は、米中央軍(CENTCOM)がツイッターのアカウントを通じて、シリア民主軍はクルディスタン労働者党(PKK)と無関係だと綴ったことに直接応えたもの。

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Champress, January 12, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会使節団が米国を訪問し、代表部(大使館)設立を要請(2017年1月12日)

『ハヤート』(1月13日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の使節団が、米国の首都ワシントンDCを訪問した。

クルド人消息筋によると、使節団は、シリア民主評議会議長のイルハーム・アフマド氏、バッサーム・イスハク氏(元シリア国民評議会幹部)の2名からなり、有志連合の調整役を担う米大統領特使ブレット・マクガーク氏、ダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦担当大統領補佐官のロバート・マリー氏らと会談した。

会談では、米国内での西クルディスタン移行期民政局の代表部(大使館に相当)の設置に関して議論が行われ、米国側は「前向きな姿勢」を示したという。

会談ではまた、ラッカ市一帯の攻略を目的とするシリア民主軍の「ユーフラテスの怒り」作戦や政治情勢などについても意見が交わされたという。

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Champress, January 12, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県バラダー渓谷、東グータ地方で戦闘を続ける反体制武装集団に対して、ロシアだけでなくトルコも戦闘停止の圧力を強め、反体制派のアスタナ会議への参加を求める(2017年1月12日)

『ハヤート』(1月13日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、ロシア、トルコ両国が、1月23日にカザフスタンの首都アスタナで開幕予定のシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)を控え、反体制派に会議への参加条件を提示したと伝えた。

同紙によると、トルコの首都アンカラで11、12日、ロシア、トルコ両国の高官、反体制武装集団を含む反体制派の幹部・代表約100人が会合を開き、アスタナ会議への対応について意見を交わした。

この会合で、ロシア、トルコ両国は、アスタナ会議参加の条件を書面で提示したという。

この書面には、①首都ダマスカスの主要な水源であるダマスカス郊外県バラダー渓谷および同県東グータ地方での停戦違反の停止、②アスタナ会議の議事次第に従うこと、③リヤド最高交渉委員会の会議への参加を認めること、④反体制派の参加を求めるシリアの友連絡グループ諸国の助言を受け入れること、⑤そうすることで、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表が2月8日開催に向けて準備を進めているスイスの首都ジュネーブでの和平協議(ジュネーブ4会議)を促すこと、などがあげられているという。

複数の消息筋によると、この条件提示に対して、一部の参加者が拒否の姿勢を示したが、トルコの高官は、彼らに対して圧力をかけて応じるよう要請、アスタナ会議への参加を求めたという。

なお、ダマスカス郊外県バラダー渓谷の反体制武装集団は、アル=カーイダ系のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなり、東グータ地方の武装集団は、非アル=カーイダ系のイスラーム軍、ラフマーン軍、そしてアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動などからなる。

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Champress, January 12, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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シリア国民連合「バラダー渓谷での停戦合意の報は事実無根で、イランの心理戦の一環」(2017年1月12日)

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ラマダーン広報局長は、ダマスカス郊外県バラダー渓谷でシリア政府と反体制武装集団が停戦に原則合意したとの報道(ダマスカス郊外県知事発表)に関して、AFP(1月12日付)に対し「こうした情報は事実無根で、イランによる占領のもとで行われる心理戦の一環だ」と否定した。

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Champress, January 12, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表「バラダー渓谷の5カ村はシリア政府との停戦に合意したが、水源を含む2カ村がいまだ合意に達していない」(2017年1月12日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブで記者団に対して、トルコの首都アンカラとロシアの首都モスクワで、首都ダマスカスの主要な水源であるダマスカス郊外県バラダー渓谷でのシリア政府と反体制武装集団の停戦に向けた会議が開かれる予定だと述べた。

デミストゥラ氏は「アンカラで会議が開催され、また今、ロシアでこの問題を協議するための会議が行われている模様だ。それは二つの理由によるもので、第1に、ダマスカスに水を供給することが根本的な課題であり、また同様にもし問題が悪化したら、そのことがアスタナでの協議に影響を与えることになるからだ」としたうえで、「我々が得ている情報によると、バラダー渓谷の5カ村がシリア政府との(停戦)合意に至ったが…、2カ村、とりわけ水源がある地域が現時点で合意に達していないということだ。そのことが軍事面での事態悪化をもたらすかもしれない危険な状況だ」と述べた。

そのうえで、国連の技術者が、シリア政府が派遣予定の揚水施設修復チームに同行して支援する用意があると表明しつつも、そのためには「最低限の安全」が確保される必要があると付言した。

『ハヤート』(1月13日付)が伝えた。

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ロシア外務省のザハロワ報道官「バラダー渓谷の反体制武装集団は停戦対象外」(2017年1月12日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ヴラジミール・プーチン大統領が、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、カザフスタンのヌルスルターン・ナザルバエフ大統領と個別に電話会談を行い、12月30日に発効したロシアとトルコの仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦合意の履行状況、1月23日に開幕予定のアスタナでのシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)の準備状況について意見を交わしたと発表した。

ペスコフ報道官は「シリア国内では、停戦合意は概ね遵守されている。一部違反はあるが、停戦合意を脅かすほどではない」としたうえで「アスタナでのシリア人どうしの交渉を準備するため共同の取り組みを継続する」ことが電話会談で確認されたと述べた。

一方、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、首都ダマスカスの水源があるダマスカス郊外県バラダー渓谷を占拠し続ける反体制武装集団に関して停戦の対象には含まれないと改めて明言した。

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アレッポ県バーブ市一帯でトルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室とダーイシュの攻防続く(2017年1月12日)

アレッポ県では、ARA News(1月12日付)によると、トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室がバーブ市北東部に進攻を試みたが、ダーイシュ(イスラーム国)が抗戦、これを撃退した。

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Champress, January 12, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市近郊で爆発物が搭載されたダーイシュの無人航空機を撃墜(2017年1月12日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月12日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市北西部のバルーク丘で爆発物が搭載されたダーイシュ(イスラーム国)の無人航空機を撃墜した。

シリア軍はまた、ダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市ラサーファ地区でダーイシュと交戦した。

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スワイダー県では、SANA(1月12日付)によると、カスル村でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国の拠点を攻撃し、戦闘員30人を殲滅した。

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ヒムス県では、SANA(1月12日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市郊外でダーイシュ(イスラーム国)の戦車、拠点を攻撃、これを破壊した。

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Champress, January 12, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットはアル=カーイダ系組織シャーム・ファトフ戦線の拠点・車輌に対する米主導の有志連合の爆撃現場(イドリブ県)で消火・救出活動を行う(2017年1月12日)

イドリブ県では、ARA News(1月12日付)によると、有志連合が前日に引き続き、県内にあるシャーム・ファトフ戦線の拠点など複数カ所を空爆した。

シリア人権監視団によると、空爆を実施したのが有志連合であることは機種などから判明したという。

なお同監視団によると、有志連合による過去48時間の空爆でのシャーム・ファトフ戦線のメンバーの死者数は22人に達しているという。

これに関連して、反体制系サイトのEMC(1月11日付)、バラディー・ニュース(1月11日付)はユーチューブを通じて、シャーム・ファトフ戦線の車輌に対する11日の有志連合の空爆現場でホワイト・ヘルメット(シリア民間防衛隊)が消火作業を行う映像(https://www.youtube.com/channel/UC8G6HKqLQAGAGzb6fAlINughttps://www.youtube.com/watch?v=9rxqLD5STZA)を配信した。

EMC, January 11, 2017
EMC, January 11, 2017
Baladi-News, January 11, 2017
Baladi-News, January 11, 2017

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Baladi-News, January 11, 2017、Champress, January 12, 2017、EMC, January 11, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はバラダー渓谷(ダマスカス郊外県)でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団への攻勢を再び強化(2017年1月12日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、首都ダマスカスの主要な水源であるアイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷で、早朝からシリア軍、ヒズブッラーが再び攻勢を強め、同地を空爆・砲撃、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

またARA News(1月12日付)によると、シリア軍はバスィーマ町に進攻した。

一方、同地の消息筋によると、同地に留まっていた民間人約600人(元戦闘員、兵役忌避者、指名手配者などと思われる)がシリア政府が設営したキャンプを訪れ、身元確認と免責のための手続きを行ったという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がバービカ村などアレッポ市西部郊外のファトフ軍支配地域を空爆し、子供4人を含む6人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(1月12日付)によると、バービカ村一帯を空爆したのはロシア軍戦闘機で、8人が死亡、10人以上が負傷した。

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イドリブ県では、ARA News(1月12日付)によると、シャーム・ファトフ戦線などからなるシャーム軍の支配下にあるビンニシュ市を空爆し、4人が死亡した。

これに対して、ファトフ軍はシリア政府支配下のフーア市、カファルヤー町を砲撃した。

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ヒムス県では、SANA(1月12日付)によると、シリア軍がラスタン市南部でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Champress, January 12, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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首都ダマスカスでの自爆テロで8人死亡、9人負傷(2017年1月12日)

ダマスカス県(首都ダマスカス)では、SANA(1月12日付)によると、カフルスーサ区内ハムリーヤ地区の県立スポーツ・クラブ近くで、男性1人が着用していた自爆ベルトを爆発させ、8人が死亡、6人が負傷した。

SANA, January 12, 2017
SANA, January 12, 2017

 

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Champress, January 12, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は1月11日にシリア領内で15回の爆撃を実施(2017年1月12日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月11日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ラッカ市近郊(6回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

AFP, January 12, 2017、AP, January 12, 2017、ARA News, January 12, 2017、Champress, January 12, 2017、al-Hayat, January 13, 2017、Iraqi News, January 12, 2017、Kull-na Shuraka’, January 12, 2017、al-Mada Press, January 12, 2017、Naharnet, January 12, 2017、NNA, January 12, 2017、Reuters, January 12, 2017、SANA, January 12, 2017、UPI, January 12, 2017などをもとに作成。

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トナー米国務省報道官「PYDはアスタナ会議に加わらねばならない」(2017年1月11日)

米国務省のマーク・トナー報道官は、1月23日にカザフスタンの首都アスタナで予定されているシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)に関して、プレス向け声明を出し、「シリアの戦争を食い止める唯一の方法は、この国の危機を解決するための策を作り出すため、国連による努力が続けられることだ」としたうえで、「シリアのクルド人もこのプロセスに加われねばならない」と強調した。

トナー報道官はまた「民主統一党(PYD)も何らかの段階でこのプロセスの一部とならねばならない。PYDは現地に影響力を有する組織で、シリアでの問題の長期的解決を検討するうえで耳を傾けられるべきだ」と付言した。

ARA News(1月11日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2017、AP, January 11, 2017、ARA News, January 11, 2017、Champress, January 11, 2017、al-Hayat, January 12, 2017、Iraqi News, January 11, 2017、Kull-na Shuraka’, January 11, 2017、al-Mada Press, January 11, 2017、Naharnet, January 11, 2017、NNA, January 11, 2017、Reuters, January 11, 2017、SANA, January 11, 2017、UPI, January 11, 2017などをもとに作成。

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ロシア政府高官はモスクワとトルコで反体制武装集団幹部らと会談、アスタナ会議への準備を続ける(2017年1月11日)

『ハヤート』(1月12日付)は、トルコの首都アンカラで、反体制武装集団の司令官複数名、シリア革命反体制勢力国民連立傘下のジャワード・アブー・ハトブ暫定内閣、ナスル・ハリーリー氏ら反体制活動家が、ロシアの複数の高官と会談したと伝えた。

また、ロシアの首都モスクワでも、ミハイル・ボグダノフ外務副大臣が、ムスタファー・シャイフ准将(シリア革命最高軍事評議会)ら離反士官と会談を行った。

会談では、1月23日にカザフスタンの首都アスタナで開催予定のシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)への対応などについて協議されたと思われる。

なお、『ハヤート』によると、ロシア側はシリアの反体制活動家らに対して、ヒズブッラーのシリア領内からの退去を求めるトルコに同調しない旨、告知したという。

AFP, January 11, 2017、AP, January 11, 2017、ARA News, January 11, 2017、Champress, January 11, 2017、al-Hayat, January 12, 2017、Iraqi News, January 11, 2017、Kull-na Shuraka’, January 11, 2017、al-Mada Press, January 11, 2017、Naharnet, January 11, 2017、NNA, January 11, 2017、Reuters, January 11, 2017、SANA, January 11, 2017、UPI, January 11, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がラッカ市郊外の1カ村をダーイシュから新たに奪取する一方、同地一帯から住民、ダーイシュ戦闘員家族らがラッカ市に避難(2017年1月11日)

ラッカ県では、『ハヤート』(1月12日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が有志連合の航空支援を受け、ラッカ市西部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、カルマーンジュー村を新たに制圧した。

これに関して、シリア人権監視団は、ラッカ市郊外一帯での戦闘激化を受け、住民の避難が増加しており、タブカ市一帯方面から数十世帯、ダーイシュ・メンバー(シリア人、外国人)の家族がラッカ市に避難したと発表した。


AFP, January 11, 2017、AP, January 11, 2017、ARA News, January 11, 2017、Champress, January 11, 2017、al-Hayat, January 12, 2017、Iraqi News, January 11, 2017、Kull-na Shuraka’, January 11, 2017、al-Mada Press, January 11, 2017、Naharnet, January 11, 2017、NNA, January 11, 2017、Reuters, January 11, 2017、SANA, January 11, 2017、UPI, January 11, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍戦闘機がダーイシュ支配下のアレッポ県バーブ市近郊を爆撃し、民間人60人以上が死傷(2017年1月11日)

アレッポ県では、SANA(1月11日付)によると、トルコ軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のバーブ市郊外に位置するブザーア村、ターディフ市を空爆し、民間人9人が死亡、57人が負傷した。

ARA News(1月11日付)によると、この空爆による死者は6人、負傷者は20人。

AFP, January 11, 2017、AP, January 11, 2017、ARA News, January 11, 2017、Champress, January 11, 2017、al-Hayat, January 12, 2017、Iraqi News, January 11, 2017、Kull-na Shuraka’, January 11, 2017、al-Mada Press, January 11, 2017、Naharnet, January 11, 2017、NNA, January 11, 2017、Reuters, January 11, 2017、SANA, January 11, 2017、UPI, January 11, 2017などをもとに作成。

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ヒムス県、アレッポ県、ダイル・ザウル県でシリア軍がダーイシュとの交戦(2017年1月11日)

ヒムス県では、SANA(1月11日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、SANA(1月11日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外航空士官学校に近いウンム・マラー村、ダイル・ハーフィル市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月11日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、ブー・ウマル村、マリーイーヤ村、ブガイリーヤ村、フサイニーヤ町、ジャフラ村、ヒサーン村、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、フワイジャト・サクル地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, January 11, 2017、AP, January 11, 2017、ARA News, January 11, 2017、Champress, January 11, 2017、al-Hayat, January 12, 2017、Iraqi News, January 11, 2017、Kull-na Shuraka’, January 11, 2017、al-Mada Press, January 11, 2017、Naharnet, January 11, 2017、NNA, January 11, 2017、Reuters, January 11, 2017、SANA, January 11, 2017、UPI, January 11, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍の爆撃に呼応するかたちで、有志連合と思われる戦闘機もイドリブ県を爆撃し、シャーム・ファトフ戦線のメンバーを殺害(2017年1月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市一帯が所属不明の戦闘機の空爆を受け、シャーム・ファトフ戦線のメンバーと思われる戦闘員が乗った四輪駆動車が被弾、乗っていた5人が死傷した。

所属不明の戦闘機はまた、タフタナーズ市近郊でも空爆を実施し、シャーム・ファトフ戦線所属の武装集団の司令官(ハサカ市出身)1人を含む戦闘員3人が死亡した。

これに関して、ホワイト・ヘルメットの喧伝映像などを配信しているAMC(1月11日付)は、有志連合戦闘機がサラーキブ市・マアッルディブサ村間の街道でオートバイ3台と軽トラック2台を爆撃し、シャーム・ファトフ戦線の司令官アブー・アナス・ミスリー氏とアブー・アクラマ・トゥーニースィー氏を含む12人が死亡下と伝えた。

AFP, January 11, 2017、
AMC
, January 11, 2017、AP, January 11, 2017、ARA News, January 11, 2017、Champress, January 11, 2017、al-Hayat, January 12, 2017、Iraqi News, January 11, 2017、Kull-na Shuraka’, January 11, 2017、al-Mada Press, January 11, 2017、Naharnet, January 11, 2017、NNA, January 11, 2017、Reuters, January 11, 2017、SANA, January 11, 2017、UPI, January 11, 2017などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍支配下のイドリブ県各所をロシア軍と思われる戦闘機が爆撃(2017年1月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍支配下のタフタナーズ市を空爆、戦闘員3人が死亡した。

ARA News(1月11日付)によると、空爆を実施したのはロシア軍戦闘機。

一方、SANA(1月11日付)によると、シャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍がシリア政府支配下のフーア市、カファルヤー町を砲撃し、子供3人を含む8人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機が、ファトフ軍支配下のアターリブ市、ハーン・アサル村など各所を激しく空爆した。

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ヒムス県では、SANA(1月11日付)によると、シリア軍がイッズッディーン村北部一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線がタッル・ザハブ町を襲撃した。

襲撃は、ハウラ地方でのダーイシュ(イスラーム国)の「スリーパー・セル」と思われる武装勢力によるシャーム・ファトフ戦線の拠点襲撃(3人が死亡、15人が負傷)への報復だと思われる。

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ダルアー県では、ARA News(1月11日付)によると、シリア軍がダーイル町一帯を空爆し、4人が死傷した。

AFP, January 11, 2017、AP, January 11, 2017、ARA News, January 11, 2017、Champress, January 11, 2017、al-Hayat, January 12, 2017、Iraqi News, January 11, 2017、Kull-na Shuraka’, January 11, 2017、al-Mada Press, January 11, 2017、Naharnet, January 11, 2017、NNA, January 11, 2017、Reuters, January 11, 2017、SANA, January 11, 2017、UPI, January 11, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県知事はバラダー渓谷からの「部外者」退去、戦闘員の投降・放免について原則合意に達したと発表(2017年1月11日)

ダマスカス郊外県のアラー・イブラーヒーム県知事は、SANA(1月11日付)に対して、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷で活動する反体制武装集団の司令官らと同地出身の戦闘員(とりわけダイル・カーヌーン村、ダイル・ムクリン町、カフィール・ザイト村)の免罪、「部外者」(それ以外の地域からの戦闘員)のイドリブ県への退去の安全確保に関して原則合意に達したことを明らかにした。

イブラーミーム県知事によると、バラダー渓谷出身の反体制武装集団戦闘員は、それ以外の地域出身の戦闘員に対して、同地から退去するよう圧力をかけ、数時間以内には停戦合意が成立する予定だという。

SANA, January 11, 2017
SANA, January 11, 2017

なお、『ハヤート』(1月12日付)によると、停戦合意はこのほか、アイン・フィージャ水源の揚水施設を修復するためのシリア政府側の作業チームの派遣などが定められているという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷では、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員がシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘を続けた。

この戦闘で、一家6人がシリア軍の攻撃によって死亡したという。

また、東グータ地方のマルジュ・スルターン村一帯を戦闘機(所属明示せず)が空爆し、女性1人が死亡、9人が負傷した。

一方、SANA(1月11日付)によると、バラダー渓谷出身の反体制武装集団戦闘員、兵役忌避者、指名手配者ら約500人が当局に投降、2016年政令第15号に基づき放免となった。

約500人のうち、戦闘員は約60人含まれているという。

AFP, January 11, 2017、AP, January 11, 2017、ARA News, January 11, 2017、Champress, January 11, 2017、al-Hayat, January 12, 2017、Iraqi News, January 11, 2017、Kull-na Shuraka’, January 11, 2017、al-Mada Press, January 11, 2017、Naharnet, January 11, 2017、NNA, January 11, 2017、Reuters, January 11, 2017、SANA, January 11, 2017、UPI, January 11, 2017などをもとに作成。

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