2014年3月5日のシリア情勢:諸外国の動き

シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会(パウロ・セルジオ・ピネイロ委員長)は、アサド政権による都市部への包囲と食糧封鎖などを非難する最新報告書を公表した。

2013年7月から2014年1月のシリア情勢を調査した同報告書は、ダマスカス郊外県東グータ地方、ダマスカス県ヤルムーク区などで、「25万人以上が、シリア国内で軍によって包囲され、空爆・砲撃にさらされている。彼らは人道支援、食糧医療支援を受けることができず、飢餓か降伏の選択を迫られている…。シリア政府は、包囲や、水、食糧、避難所、医療といった必需品を戦略として利用している」と指摘している。

報告書はまた、軍などによる住民の逮捕、拷問についても非難している。

報告書はさらに、反体制武装集団についても、アレッポ県ヌッブル市、ザフラー町、ハマー県ガーブ渓谷を包囲していると指摘するとともに、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が優勢なラッカ県で、体系的な逮捕、拷問などが行われていると非難している。

なお、反体制武装集団に関して、パウロ・セルジオ・ピネイロ委員長は「我々はもう「反政府勢力」という言葉は使わない。なぜなら、彼らによる暴力のレベルは政府軍に対する軍事行動のレベルを超えているからだ」と述べ、今後は「反体制勢力」ではなく「非国家武装集団」という用語を採用すると述べた。

一方、報告書は、2013年8月21日の東グータ地方での化学兵器攻撃に関して、化学物質の性質、種類、量に関する検査により、「犯罪者」がシリア軍の武器庫に進入して、化学兵器を入手した可能性が高く、大量の化学兵器を安全に取り扱う経験と機器を保有していたと指摘した。

しかし、この「犯罪者」が誰かは特定していない。

また2013年3月のアレッポ県ハーン・アサル村での化学兵器攻撃に関しても、東グータ地方で使用されたのと同じ特性の物質が使用されていたと指摘している。

報告書は最後に、シリアの紛争当事者による一連の違反行為、戦争犯罪を放置し続ける国連安保理の責任を追及、国際刑事裁判所での審理を求めた。

AFP, March 5, 2014、AP, March 5, 2014、ARA News, March 5, 2014、Champress, March 5, 2014、al-Hayat, March 6, 2014、Iraqinews.com, March 5, 2014、Kull-na Shuraka’, March 5, 2014、Naharnet, March 5, 2014、NNA, March 5, 2014、Reuters, March 5, 2014、SANA, March 5, 2014、UPI, March 5, 2014などをもとに作成。

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2014年3月5日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(3月5日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ナビー・シート村郊外の農地に迫撃砲弾1発が着弾した。

これに関して、シャームの民のヌスラ戦線はツイッターを通じて声明を出し、「イランの党(ヒズブッラー)の隠れ家」にロケット弾3発を打ち込んだと発表し、犯行を認めた。

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ベカーア県バアルベック郡アルサール地方へのシリア軍の越境空爆に関して、MTV(3月5日付)は、レバノン軍が対空砲で迎撃したと報じた。

しかし、LBCI(3月5日付)はこれを否定した。

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『アフバール』(3月5日付)は、シャームの民のヌスラ戦線とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のレバノンでの活動に関して、「両組織はイラクと同様、レバノンでも攻撃を行う兵站面での能力を持っているが、紛争をレバノンに拡大するとの決定はない」とするヌスラ戦線指導者のコメントを伝えた。

AFP, March 5, 2014、al-Akhbar, March 5, 2014、AP, March 5, 2014、ARA News, March 5, 2014、Champress, March 5, 2014、al-Hayat, March 6, 2014、Iraqinews.com, March 5, 2014、Kull-na Shuraka’, March 5, 2014、LBCI, March 5, 2014、MTV, March 5, 2014、Naharnet, March 5, 2014、NNA, March 5, 2014、Reuters, March 5, 2014、SANA, March 5, 2014、UPI, March 5, 2014などをもとに作成。

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2014年3月5日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺とリーマー農場を軍が10回以上にわたり空爆、また同市内外で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月5日付)によると、ヤブルード市およびその周辺、リーマー農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ハラスター市警察病院、アッブ農場、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ザーキヤ町、ザバダーニー市東部山岳地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ドゥワイラア地区・カッバース地区間に迫撃砲弾1発が着弾した。

またヤルムーク区のヤルムーク通り、サラースィーン通りを軍が砲撃した。

同監視団によると、ヤルムーク区では、食糧医療物資の不足が原因で2人が新たに死亡した。

このほか、サーリヒーヤ区のジスル・アブヤドで、治安機関が若者2人を逮捕、連行したという。

一方、SANA(3月5日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥワイラア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などが制圧したイドリブ市・マストゥーマ村間の検問所の周辺、ビンニシュ市・フーア市間で、軍、人民諸委員会とジハード主義武装集団と交戦し、武装集団戦闘員20人以上が死亡した。

また軍はビンニシュ市一帯を砲撃した。

一方、SANA(3月5日付)によると、タッル・カール、ハーン・シャイフーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルアト・ヒスン市、ザーラ村、ダール・カビーラ村を軍が砲撃・空爆し、3人が死亡した。

一方、SANA(3月5日付)によると、タッル・ディーブ村・ザーラ村間、ガースィビーヤト・ナイーム村、ラスタン市、タラフ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、近トンネル、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街を占拠していた武装集団多数が武装解除し、当局に投降した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が占拠するムーリク市の南部に位置する街道で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月5日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャドリーン村近くのラスタン湖で反体制武装集団が住民を襲撃し、漁師1人を殺害、子供4人を誘拐した。

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アレッポ県では、ARA News(3月5日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がマンビジュ市のシャイフ・アキール・ムンビジー廟を爆破、破壊した。

またシリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区、ハッルーム地区、アカバ地区、マルジャ地区を軍が砲撃、またマサーキン・ハナーヌー地区を「樽爆弾」などで空爆した。

さらにブスターン・カスル地区では、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団と交戦した。

他方、SANA(3月5日付)によると、アッサーン村、アイン・アッサーン村、アレッポ市ハミーディーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、民主統一党人民防衛隊がタッル・ブラーク町から撤退した。

撤退は、西クルディスタン移行期民政局評議会(ジャズィーラ地区)とジャズィーラ住民国民委員会との間で結ばれた合意に基づくもので、声明によると「クルド人とアラブ人の歴史的同胞的絆」の証として実施されたという。

合意ではまた、民主統一党のタッル・ブラーク町からの撤退のほかに、地元部族民への武器引き渡し、同村住民による治安維持、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)および地元部族民兵以外の武装集団の侵入阻止、西クルディスタン移行期民政局評議会支配地域との往来の自由などが定められている。

なおジャズィーラ住民国民委員会は、『ハヤート』(3月6日付)によると、タッル・ブラーク町一帯の有力者および部族長32人からなる。

一方、ARA News(3月5日付)によると、民主統一党の党旗の掲揚を拒みアームーダー市で4日にアサーイシュに逮捕されていたクルド青年連合の元メンバーのアイマン・ダクーリー氏が釈放された。

また、クッルナー・シュラカー(3月5日付)は、カーミシュリー市のあるホテルで先週、軍事情報局に逮捕されていた複数の若者が多額の保釈金を払って釈放された、と伝えた。

軍事情報局の活動に対して、西クルディスタン移行期民政局評議会(ジャズィーラ地区)は何らの対応もとらなかったという。

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ラッカ県では、アラビーヤ(3月5日付)が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)ラッカ州の女性部隊「ハンサー大隊」が先週、ラッカ市内の女学校に立ち入り調査を行い、髪飾りをしていた10歳の小学生1人を含む女子生徒複数名を逮捕、むち打ち刑に処したと報じた。

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ダルアー県では、SANA(3月5日付)によると、スーラ町南西部、ウンム・アウサジュ村南部、ダルアー市ヤルムーク学校周辺、ウンム・マヤーズィン町、ヌアイマ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月5日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、労働者住宅地区、ハウィーカ地区、工業地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 5, 2014、Alarabia, March 5, 2014、AP, March 5, 2014、ARA News, March 5, 2014、Champress, March 5, 2014、al-Hayat, March 6, 2014、Iraqinews.com, March 5, 2014、Kull-na Shuraka’, March 5, 2014、Naharnet, March 5, 2014、NNA, March 5, 2014、Reuters, March 5, 2014、SANA, March 5, 2014、UPI, March 5, 2014などをもとに作成。

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2014年3月5日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(3月5日付)によると、スワイダー県シャフバー市、ラタキア市ラムル地区で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが開かれ、多数の住民が参加した。

SANA, March 5, 2014
SANA, March 5, 2014

AFP, March 5, 2014、AP, March 5, 2014、ARA News, March 5, 2014、Champress, March 5, 2014、al-Hayat, March 6, 2014、Iraqinews.com, March 5, 2014、Kull-na Shuraka’, March 5, 2014、Naharnet, March 5, 2014、NNA, March 5, 2014、Reuters, March 5, 2014、SANA, March 5, 2014、UPI, March 5, 2014などをもとに作成。

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2014年3月5日のシリア情勢:反体制勢力の動き

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の元戦闘員でサウジアラビア人のスライマーン・サウード・スバイイー氏はKeek.comを通じてサウジアラビア国営テレビ第1チャンネル(KSA1、2014年3月6日付)のインタビューに応じ、シリア国内で活動するジハード主義武装集団の内紛状態を暴露した。

「サンブティーク」の名で知られるスバイイー氏(25歳)は、ダーイシュの幹部のほとんどがイラク人とシリア人から構成され、彼らがサウジ人青年をシリアでの戦闘に参加させるための勧誘・宣伝活動を行っていると述べた。

al-Anha', March 4, 2014
al-Anha’, March 4, 2014

ダーイシュの幹部らはスバイイー氏に、ビデオ声明に出演し、サウジ人青年の勧誘を行うようたびたび求めてきたが、スバイイー氏はこれを断ってきたという。

スバイイー氏によると、シリアでの戦闘に参加しているサウジ人青年はそのすべてが戦闘員で、ほとんどが詳細を知らされないままに最前線に配備されているという。

また最前線に送られたサウジ人部隊どうしが「互いに背教宣告を出し合い、サウジ人どうしで戦うことを求める命令も下されてきた」という。

スバイイー氏はそのうえで「背教宣告は武装集団どうしでなされるだけなく、シリア国外にもおよび、サウジアラビアの為政者、宗教関係者などにも及び、シリア政府への戦闘は武装集団どうしの戦いに取って代わり、ジハードと言えるようなものは皆無だった」と証言した。

スバイイー氏によると、ダーイシュは彼のツイッターのアカウントを勝手に使用し、扇動的なメッセージを発信、スバイイー氏がアカウントの閉鎖を申し出ると、「戦闘に集中せよ」と拒否されたという。

スバイイー氏は、シリアでの戦闘参加の経緯に関して、サウジアラビアを出国したのち、カタールとトルコを経由して、シリアに潜入したことを明らかにした。

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シリア革命総合委員会広報局は声明を出し、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区でシリア軍が化学兵器を使用し、5人が呼吸困難に陥ったと発表した。

AFP, March 5, 2014、AP, March 5, 2014、ARA News, March 5, 2014、Champress, March 5, 2014、al-Hayat, March 6, 2014、Iraqinews.com, March 5, 2014、Kull-na Shuraka’, March 5, 2014、Naharnet, March 5, 2014、NNA, March 5, 2014、Reuters, March 5, 2014、SANA, March 5, 2014、UPI, March 5, 2014などをもとに作成。

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2014年3月5日のシリア情勢:イスラエルをめぐる動き

イスラエル軍は声明を出し、早朝、ゴラン高原北部のイスラエル・シリア国境近くで爆弾を仕掛けようとしていたヒズブッラーの「テロリスト」2人を発見し、ただちに発砲、2人を負傷させたと発表した。

ただしイスラエル軍がこの「テロ細胞」がヒズブッラーのメンバーであることをどのようにして確認したかは不明。

イスラエル消息筋はAFP(3月5日付)に対して、ヒズブッラーの「テロリスト」細胞は2人、ないしは3人から構成されていたと述べるとともに、「この事件は偶発的なものではない。ヒズブッラーとの戦闘は今後も数日間は続くだろう」と述べた。

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イスラエル軍による発砲に関して、SANA(3月5日付)は、1974年5月の国連安保理決議第350号(シリア・イスラエルの停戦、ゴラン高原の兵力引き離しに関する合意)に違反しているとする軍消息筋の談話を伝えた。

同報道によると、イスラエル軍は、占領下のゴラン高原にあるタッラト・サトフ、タッラト・フワインからハミーディーヤ村の学校やモスクに向かってロケット弾4発を打ち込むとともに、同村とフッリーヤ村を戦車および中火器で砲撃し、これにより民間人4人と治安部隊兵士4人が負傷した。

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シリア外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、イスラエル軍がゴラン高原の兵力引き離し地域にあるハミーディーヤ村、フッリーヤ村をロケット弾などで攻撃し、民間人4人と治安部隊兵士4人を負傷させたと報告、この攻撃が1974年の兵力引き離し協定、国連憲章、国際法に違反する侵害行為だと非難、「こうしたイスラエルの敵対行為を安保理が明確に非難する」よう求めた。

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イスラエル軍は、パレスチナのガザ地区に届けられる予定だった「高性能ロケット弾」を積んだイランの船舶を拿捕したと発表した。

イスラエル軍によると、シリアで製造され、イランに陸路で輸送された地対地M302ロケット「数十発」を積んでガザ地区に向かっていた貨物船「Klos-C」が、紅海のスーダンとエリトリアの間で拿捕された。

AFP(3月5日付)などが伝えた。

AFP, March 5, 2014、AP, March 5, 2014、ARA News, March 5, 2014、Champress, March 5, 2014、al-Hayat, March 6, 2014、Iraqinews.com, March 5, 2014、Kull-na Shuraka’, March 5, 2014、Naharnet, March 5, 2014、NNA, March 5, 2014、Reuters, March 5, 2014、SANA, March 5, 2014、UPI, March 5, 2014などをもとに作成。

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2014年3月4日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

クッルナー・シュラカー(3月4日付)は、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏(シリア革命反体制勢力国民連立前議長)の大統領選挙(2014年7月)への出馬を支持するフェイスブックのページがハティーブ氏自身の要請により閉鎖されたと伝えた。

同報道によると、このページはハティーブ氏自身の要請によって開設されたが、ハティーブ氏はこれを否定している。

Kull-na Shuraka’, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月4日のシリア情勢:諸外国の動き

ハマースのイッザト・ラシュク・アウダ報道官はフェイスブックで、軍によるダマスカス県ヤルムーク区への包囲を批判する一方、「キャンプ内に武装集団が残留を続け、包囲と食糧封鎖継続の口実を与えることを非難する」と綴り、シャームの民のヌスラ戦線によるキャンプへの潜入・籠城を批判した。

またアウダ報道官は「ヤルムーク・キャンプはシリアの紛争の一部ではない。政権と戦いたい者は、ヤルムークから去るべきだ…。一部の武装集団がヤルムーク・キャンプに戻ることの根拠は薄く、拒否されるべきものだ」と付言した。

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化学兵器禁止機関(OPCW)・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補は、シリアから廃棄ないしは搬出された化学兵器関連物質が全体の3分の1に達したと発表した。

AFP(3月4日付)が伝えた。

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ジェン・サキ米国務省報道官は声明で、シリアのキリスト教徒などに対するイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の「脅迫」を非難した。

サキ報道官は「過激派によってさらに標的とされるようになっているシリアのキリスト教徒などのマイノリティへの脅迫を米国は非難する。ラッカ市のダーイシュは先週、シリアのキリスト教徒にイスラーム教徒になるか、ジズヤを払いキリスト教徒のままでいるか、死ぬかを強いられるだろうと発表した。こうした条件提示は世界的な人権への侵害だ」と述べた。

また「ダーイシュは政権と戦っていると主張するが、穏健な反体制勢力を含むシリア国民に対する両者の弾圧と暴力は、ダーイシュが専政を科すためだけに戦っていることを示している」と付言した。

一方、アサド政権に関しても「自分たちがシリアのマイノリティを守っているというイメージを作ろうとしているが、社会のすべての階層からなる反体制派を残忍なかたちで弾圧している…。政権は人権を擁護するキリスト教徒を逮捕している」と批判した。

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サウジアラビアのサルマーン・アイバート大使は第25回人権理事会で、シリア情勢に関して「歴史上…前例のない人道に対する犯罪に直面している…。その原因のすべてはシリアの血塗られた政権が、国際社会において禁じられている化学兵器や樽爆弾などの兵器を用いてシリア国民への殺戮を続けていることによる」と一方的に非難した。

AFP, March 4, 2014、AP, March 4, 2014、ARA News, March 4, 2014、Champress, March 4, 2014、al-Hayat, March 5, 2014、Iraqinews.com, March 4, 2014、Kull-na Shuraka’, March 4, 2014、Naharnet, March 4, 2014、NNA, March 4, 2014、Reuters, March 4, 2014、SANA, March 4, 2014、UPI, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月4日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(3月4日付)によると、シリア領内から発射されたロケット弾3発が、ベカーア県バアルベック郡ラブワ村に着弾した。

この攻撃の直後、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)ダマスカス州を名乗る組織が声明を出し、「ヤブルードのスンナ派住民に対する悪魔の党(ヒズブッラー)の攻撃への報復として同党の拠点をカチューシャ砲5発で攻撃した」と発表、犯行を認めた。

Naharnet, March 4, 2014
Naharnet, March 4, 2014

 

Naharnet, March 4, 2014
Naharnet, March 4, 2014

ザーミズ・アムハズ村長によると、この攻撃での人的被害はなかった。

一方、LBCI(3月4日付)は、ラブワ村・アルサール村間の街道が、武装集団によって一時封鎖されたが、住民らが対抗し、武装集団の車2台を破壊し、撃退したと伝えた。

AFP, March 4, 2014、AP, March 4, 2014、ARA News, March 4, 2014、Champress, March 4, 2014、al-Hayat, March 5, 2014、Iraqinews.com, March 4, 2014、Kull-na Shuraka’, March 4, 2014、LBCI, March 4, 2014、Naharnet, March 4, 2014、NNA, March 4, 2014、Reuters, March 4, 2014、SANA, March 4, 2014、UPI, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月4日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(3月5日付)によると、軍がヤブルード市近郊のジハード主義武装集団の拠点などに対して「樽爆弾」で空爆を行った。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(3月4日付)に対し、SANAが3日に完全制圧したと報じたサフル村で、軍、ヒズブッラー戦闘員が進軍、シャームの民のヌスラ戦線などと激しく交戦を続けていると語った。

一方、マナール(3月4日付)もサフル村での戦闘の映像を放映した。

このほか、軍は、ザマルカー回廊でジハード主義武装集団と交戦、またジュダイダト・アルトゥーズ町で1人を逮捕した。

他方、SANA(3月4日付)によると、ヤブルード市内、リーマー農場、ムライハ市郊外、ザマーニーヤ農場、ブハーリーヤ農場、アルバイン市、アーリヤ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ダーライヤー市、ザバダーニー市東部山岳地帯、ザーキヤ町、ムカイラビーヤ市、ダイル・ハイバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', March 4, 2014
Kull-na Shuraka’, March 4, 2014

このほか、AFP(3月4日付)によると、映画監督のムハンマド・マラス氏がシリア・レバノン国境でシリアのムハーバラートに身柄を拘束された。

ムリッス氏は、自身の映画が出展されているスイスの映画祭に出席する途上だったという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がサラーキブ市のアシュカル検問所とドゥリーム・ランド検問所、マストゥーマ村郊外の検問所で、軍、国防隊と交戦し、これらの検問所を制圧した。

戦闘に参加した武装集団は、ダーウド旅団、ハッターブ大隊、サラーキブ革命家戦線、シリア革命家戦線。

またハーン・シャイフ・キャンプのハンナーン検問所でも戦闘があり、ジハード主義武装集団が、同検問所を制圧したという。

一方、イドリブ市・マストゥーマ村街道では、軍とジハード主義武装集団が交戦し、武装集団戦闘員4人が死亡した。

また、フーア市周辺での戦闘でも、ジハード主義武装集団司令官1人と戦闘員2人が死亡した。

他方、SANA(3月4日付)によると、イドリブ市・アリーハー市街道、イドリブ市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、カラム・トゥラーブ地区、ザバディーヤ地区、アレッポ中央刑務所周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

また複数の活動家によると、ディーマーン村、バルザーニーヤ村、ラスム・アッサーン村の大部分を「自由シリア軍」が制圧した。

さらにARA News(3月4日付)によると、クルド戦線旅団(自由シリア軍)がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の追撃を続け、ジャラーブル市郊外の水道施設(ズール・マガール地方)を制圧した。

一方、SANA(3月4日付)によると、アレッポ市ザバディーヤ地区、ブスターン・カスル地区、ジュダイダ地区、アレッポ中央刑務所周辺、ヒーラーン村、ジュバイラ村、フーランディー・ガソリン・スタンド、クワイリス村、アルバイド村、フライターン市、ディーマーン村、サドアーヤー村、ムスリミーヤ村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ARA(3月4日付)によると、軍がタッル・アブヤド市の南45キロに位置するアイン・イーサー市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、同市を制圧した。

ダーイシュ掃討にあたったのは第93旅団で、アイン・イーサー市を奪われたダーイシュは同村の東に位置するシャルカラーク村方面に敗走したという。

Kull-na Shuraka', March 4, 2014
Kull-na Shuraka’, March 4, 2014

一方、Syria-News(3月4日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャイフ・アブー・アイシュ廟を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月4日付)によると、タラフ村、サアン村、ザーラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 4, 2014、AP, March 4, 2014、ARA News, March 4, 2014、Champress, March 4, 2014、al-Hayat, March 5, 2014、Iraqinews.com, March 4, 2014、Kull-na Shuraka’, March 4, 2014、Qanat al-Manar, March 4, 2014、Naharnet, March 4, 2014、NNA, March 4, 2014、Reuters, March 4, 2014、SANA, March 4, 2014、Syria-news.com, March 4, 2014、UPI, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月4日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領は、ダマスカスを訪問中のヨルダン国会外交委員会使節団(ナーヒド・ハトル団長)と会談し、地域情勢などについて意見を交わした。

会談でアサド大統領は、東アラブ地域の諸国民への計略に対抗するため思想的エリートやさまざまな社会階層からなる民衆運動の役割が重要だとしたうえで、イスラエル国家の強化をめざす米国の試みや、パレスチナからのアラブ人追放の動きに対抗するとの立場を示した。

SANA(3月4日付)が伝えた。

SANA, March 4, 2014
SANA, March 4, 2014

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SANA(3月4日付)によると、スワイダー県サルハド市、ハマー市で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、それぞれ数千人の市民が参加した。

AFP, March 4, 2014、AP, March 4, 2014、ARA News, March 4, 2014、Champress, March 4, 2014、al-Hayat, March 5, 2014、Iraqinews.com, March 4, 2014、Kull-na Shuraka’, March 4, 2014、Naharnet, March 4, 2014、NNA, March 4, 2014、Reuters, March 4, 2014、SANA, March 4, 2014、UPI, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月4日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア活動家監視機構は、シリア領内(アレッポ県など)で戦闘に参加するヒズブッラー戦闘員(ハーリシュ)にメキシコ人民兵が参加していると主張し、写真や映像を公開した。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=v2Ogt9FWgIs

http://www.youtube.com/watch?v=M5B6S0AWOXU&feature=player_embedded

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Jp3cC0m3XWM

Kull-na Shuraka', March 4, 2014
Kull-na Shuraka’, March 4, 2014

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反体制組織のシリア民主フォーラムと国民要請運動が声明を出し、合併を宣言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ氏は、ジュネーブ2会議第3ラウンドの開催に関して「アサド政権側に積極的な気持ちで新ラウンドに臨もうとする政治的意思が必要で、ジュネーブ合意を政治的移行プロセスと移行期統治機関樹立から実施…しなければならない」と述べた。

『ハヤート』(3月5日付)が伝えた。

AFP, March 4, 2014、AP, March 4, 2014、ARA News, March 4, 2014、Champress, March 4, 2014、al-Hayat, March 5, 2014、Iraqinews.com, March 4, 2014、Kull-na Shuraka’, March 4, 2014、Naharnet, March 4, 2014、NNA, March 4, 2014、Reuters, March 4, 2014、SANA, March 4, 2014、UPI, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月3日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

アレッポ県では、ARA News(3月4日付)によると、シリア自由人旅団、クルド戦線旅団からなる「自由シリア軍」が、ジャラーブルス市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との交戦の末、同市を制圧した。

この戦闘で、「自由シリア軍」はダーイシュの戦闘員7人を殺害したという。

ARA News, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月3日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

ARA News(3月4日付)によると、ハサカ県タッル・タムル町のアドナーン・マーリキー高校で、民主統一党人民防衛隊の「女性防衛部隊」(YPJ)の女性司令官らが集会を開き、同地の高校生らと治安対策などについて意見を交わした。

ARA News, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月3日のシリア情勢:諸外国の動き

国連のハーリド・ミスリー報道官はAFP(3月3日付)に、ダマスカスにあるアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表事務局のムフタール・ラマーニー局長が自身に対する解任要請を出していることを明らかにした。

ラマーニー局長は辞表を提出しておらず、解任要請が受理されるかどうかは不明だという。

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国連の潘基文事務総長はジュネーブでの第25回人権理事会で、「都市を完全に包囲し、餓死させ、樽爆弾を無差別に使用することは容認できないことだ」とアサド政権を非難した。

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RT(3月3日付)はロシア外務省の話として、セルゲイ・ラブロフ外務大臣がアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と、ジュネーブ2大会のこれまでの成果について検討したと伝えた。

ロシア外務省によると、ラブロフ外務省はその際、紛争当事者の対話継続の必要を強調したという。

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RT(3月3日付)によると、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣が、イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣とモスクワで会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談では、シリア人どうしによる紛争解決に向けた対話継続の必要が確認されたという。

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RT(3月3日付)は、IAEAの天野之弥事務局長が、シリア政府が、ダマスカス郊外県にある小型原子炉へのIAEA査察団の立ち入り調査に同意したと述べた、と伝えた。

天野事務局長は、IAEAの会合で「シリアは先月、ダマスカスの原子炉でのIAEA査察団の調査を許可する用意があると表明したが、同国の治安状況が専門家派遣を許さない」と述べたという。

AFP, March 3, 2014、AP, March 3, 2014、ARA News, March 3, 2014、Champress, March 3, 2014、al-Hayat, March 4, 2014、Iraqinews.com, March 3, 2014、Kull-na Shuraka’, March 3, 2014、Naharnet, March 3, 2014、NNA, March 3, 2014、Reuters, March 3, 2014、RT, March 3, 2014、SANA, March 3, 2014、UPI, March 3, 2014などをもとに作成。

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2014年3月3日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(3月3日付)によると、ベカーア県バアルベック郡タルヤー村・ブリータール村街道とブリータール村の住宅地などに迫撃砲弾8発が着弾し、4人が軽傷を負った。

この攻撃に関して、シャームの民のヌスラ戦線は「イランの党(ヒズブッラー)の虐殺への報復として党のねぐらを迫撃砲で攻撃した」とする声明を出し、犯行を認めた。

またナハールネット(3月3日付)によると、同郡アルサール村郊外のワーディーハイル地区にシリア軍戦闘機が侵犯し、同地に潜伏する反体制武装集団をミサイル18発で攻撃した。

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シリア人権監視団は、2月24日にイスラエル軍がベカーア県バアルベック郡に対して行った空爆にで、ヒズブッラー戦闘員2人が死亡したとの情報を得たと発表した。

AFP, March 3, 2014、AP, March 3, 2014、ARA News, March 3, 2014、Champress, March 3, 2014、al-Hayat, March 4, 2014、Iraqinews.com, March 3, 2014、Kull-na Shuraka’, March 3, 2014、Naharnet, March 3, 2014、NNA, March 3, 2014、Reuters, March 3, 2014、SANA, March 3, 2014、UPI, March 3, 2014などをもとに作成。

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2014年3月3日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、軍がヤルムーク区およびジャウバル区各所を砲撃し、救急車両運転手1人が死亡したほか、アッバースィーイーン地区のバス発着場に迫撃砲弾が着弾した。

これに関して、シリア革命総合委員会は、軍がヤルムーク区およびジャウバル区から3月4日までに撤退しなければ、パレスチナ人の人民諸委員会とともに大規模な軍事作戦を行う、との最後通告を出し、タダームン区に軍、国防隊、人民諸委員会に大号令が出されていると主張した。

またロイター通信(3月3日付)は、ヤルムーク区で戦闘が再開し、UNRWAによる2日の人道支援物資搬入作業が中止を余儀なくされたと伝えた。

一方、SANA(3月3日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またバーブ・トゥーマー地区、ジャウラ地区、シャーグール区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民5人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サフル村周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

またザーキヤ町に対して、軍が「樽爆弾」で空爆する一方、ジハード主義武装集団は、ムライハ市近郊の防空総局の軍拠点を砲撃した。

このほか、ダイル・ムクリン町・アフラフ村間の街道、ダーライヤー市東部で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月3日付)によると、ヤブルード市北部のサフル村で、軍が多数の「テロリスト」を殲滅し、同市が完全制圧した。

またヤブルード市各所およびその周辺、ラアス・アイン市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ザバダーニー市東部山岳地帯、ダーライヤー市、アーリヤ農場、ヒジャーリーヤ農場、ムライハ市、アルバイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ハラスター市の警察病院を反体制武装集団が砲撃し、市民4人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市各所を軍が砲撃し、ダール・カビーラ村などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月3日付)によると、タルビーサ市、カルアト・ヒスン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、北部の複数カ所を軍が砲撃した。

一方、SANA(3月3日付)によると、カルマス村に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性1人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市、サルミーン市を軍が砲撃する一方、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺で爆弾を敷設しようとしていたジハード主義武装集団戦闘員が地雷に触れて死亡した。

一方、SANA(3月3日付)によると、ビカフルーン村、カフルラーター村、ナイラブ村、ファイルーン村、ナリラヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタラール・バラーズィー県知事は、ハスヤー町一帯で投降した反体制活動家291人が、「祖国と市民に危害を与えない」ことを誓約し、釈放されたと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザバディーヤ地区を軍が砲撃する一方、アッサーン村、ラスム・シャイフ村、ディーマーン村で、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月3日付)によると、アレッポ市旧市街、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、アーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区、ジュダイダ地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所周辺、タッル・スースィーン、サイイド・アリー地区、アルバイド村、クワイリス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市ハーリディーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月3日付)によると、ハウィージャト・マリーイーヤ村を軍が制圧し、治安を回復した。

またダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、ラシュディーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月3日付)によると、シャムスィーヤ村、マフミヤト・ラルラック村、ダッラ村、マジュダル・キーヒヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月3日付)によると、マルカダ町周辺で、シャームの民のヌスラ戦線とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦し、ダーイシュのメンバー4人が死亡した。

ヌスラ戦線は現在、ほかのジハード主義武装集団とマルカダ町を包囲しているという。

またラアス・アイン市の地元消息筋によると、民主統一党人民防衛隊がダーイシュと交戦、司令官1人を含むダーイシュ戦闘員4人を殺害した。

AFP, March 3, 2014、AP, March 3, 2014、ARA News, March 3, 2014、Champress, March 3, 2014、al-Hayat, March 4, 2014、Iraqinews.com, March 3, 2014、Kull-na Shuraka’, March 3, 2014、Naharnet, March 3, 2014、NNA, March 3, 2014、Reuters, March 3, 2014、SANA, March 3, 2014、UPI, March 3, 2014などをもとに作成。

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2014年3月3日のシリア情勢:シリア政府の動き

外務在外居住者省は声明を出し、第25回人権理事会での潘基文国連事務総長の政権批判に関して「事実に反し、シリアの人権状況をめぐる客観的な対応やジュネーブ2会議におけるシリアの使節団の活動を排除しようとするものだ」と厳しく非難した。

また「潘事務総長は、これまでの安保理決議を実行することでシリアの問題の本質に対処する意思を確認して然るべきだった」と付言、「シリア政府はあらゆる手段でテロとの戦いを続ける」と表明した。

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SANA(3月3日付)によると、ヒムス市カラム・シャーミー地区で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、数千人の市民が参加した。

またヒムス県ハスヤー町でも同様のデモが行われ、周辺地域の住民など合わせて数千人が参加したほか、クナイトラ県バアス市でもデモが行われた。

AFP, March 3, 2014、AP, March 3, 2014、ARA News, March 3, 2014、Champress, March 3, 2014、al-Hayat, March 4, 2014、Iraqinews.com, March 3, 2014、Kull-na Shuraka’, March 3, 2014、Naharnet, March 3, 2014、NNA, March 3, 2014、Reuters, March 3, 2014、SANA, March 3, 2014、UPI, March 3, 2014などをもとに作成。

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2014年3月3日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ダマスカス郊外革命指導評議会は声明を出し、3月2日に軍がアドラー市に対する攻撃で、サリンガスを使用したと主張した。

この攻撃で、「自由シリア軍」兵士4人が即死し、30人が中毒症状を訴えたという。

Kull-na Shuraka', March 3, 2014
Kull-na Shuraka’, March 3, 2014

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シリア革命調整連合のユースフ・ブスターニー報道官は、3月2日のアドラー市旧市街でのイスラーム軍との戦闘で軍がサリンガスを使用し、4人が死亡し、約30人が中毒症状になったと断じた。

クッルナー・シュラカー(3月3日付)が伝えた。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)はSNSを通じて声明を出し、ハサカ県カーミシュリー市から「シオクルディスタン的」クルディスタン労働党に代表されるユダヤの末裔、十字軍末裔の武装集団、キリスト教背教者」を放逐するよう呼びかけた。

声明ではまた「シリアのヌサイリー体制、無神論の国防隊に代表されるシャッビーハ」の殲滅も呼びかけている。

「シオクルディスタン的」(صيهوكرديتاني)は「シオニズム」と「クルディスタン」から作られた造語で、「ユダヤの末裔」の末裔はクルド人を指す。

AFP, March 3, 2014、AP, March 3, 2014、ARA News, March 3, 2014、Champress, March 3, 2014、al-Hayat, March 4, 2014、Iraqinews.com, March 3, 2014、Kull-na Shuraka’, March 3, 2014、Naharnet, March 3, 2014、NNA, March 3, 2014、Reuters, March 3, 2014、SANA, March 3, 2014、UPI, March 3, 2014などをもとに作成。

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2014年3月2日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ハマー県では、『ハヤート』(3月4日付)によると、サルミーン市で、アサド政権を支持する義勇軍の国防隊の行為に反対するデモが行われ、軍およびその支持者からの発砲を受けた。

活動家らがユーチューブなどにアップしたビデオによると、デモ参加者は「魂と血にかけて、我々はサラミーヤのために身を捧げる」などと連呼している。

これに対して、複数の消息筋によると、武装した車輌4台がデモ参加者に小銃などで発砲し、強制排除した。

またある反体制活動家は、フェイスブックで、政権支持者らが「我らアラウィー派は、魂と血にかけて、バッシャールのために身を捧げる」、「アラウィー派、アラウィー派、我々はサラミーヤをぶちこわしたい」などと連呼して、対抗したと主張している。

サラミーヤ市はイスマーイーリー派宗徒が多く住み、住民の多くはアサド政権を支持していることで知られている。

al-Hayat, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月2日のシリア情勢:諸外国の動き

『ハヤート』(3月3日付)は、「西側大使」からの情報として、過去2日間でラタキア港から化学物質を積んだ貨物船2隻が出港し、国外での廃棄作業を予定されている化学物質の17%がシリア国外に搬出されたと報じた。

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スペイン日刊紙『ペリオーディコ』(3月2日付)は、2013年9月にイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によってハマー市郊外で拉致されたマーク・マルギネダス(Marc Marginedas)記者が釈放されたと報じた。

同記者は現在トルコで保護されているという。

AFP, March 2, 2014、AP, March 2, 2014、ARA News, March 2, 2014、Champress, March 2, 2014、al-Hayat, March 3, 2014、Iraqinews.com, March 2, 2014、Kull-na Shuraka’, March 2, 2014、Naharnet, March 2, 2014、NNA, March 2, 2014、El Periodico, March 2, 2014、Reuters, March 2, 2014、SANA, March 2, 2014、UPI, March 2, 2014などをもとに作成。

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2014年3月2日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(3月2日付)は、治安筋の話として、サラーフッディーン県ティクリート市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のメンバー2人が逮捕されたと報じた。

AFP, March 2, 2014、AP, March 2, 2014、ARA News, March 2, 2014、Champress, March 2, 2014、al-Hayat, March 3, 2014、Iraqinews.com, March 2, 2014、Kull-na Shuraka’, March 2, 2014、Naharnet, March 2, 2014、NNA, March 2, 2014、Reuters, March 2, 2014、SANA, March 2, 2014、UPI, March 2, 2014などをもとに作成。

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2014年3月2日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(3月2日付)によると、シリアのダマスカス郊外県カラムーン地方での戦闘に参加していたチュニジア人のバースィム・ビン・ムハンマド・スィルティー氏が、シリアから敗走してレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール地方に潜入し、レバノン軍によって逮捕された。

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LBCI(3月2日付)によると、シリアのダマスカス郊外県カラムーン地方での軍と反体制武装集団との戦闘で、シリア人戦闘員5人とともに、レバノン人のハサン・ムハンマド・アンムーン氏が死亡し、ベカーア県バアルベック郡アルサール村に搬送された。

アンムーン氏は、2月にアルサール村・ラブワ村間の検問所で、爆弾を積んだ自動車を爆破しようとした最重要容疑者として、指名手配されていた。

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NNA(3月2日付)によると、イスラエル軍が、ナバティーヤ県ビント・ジュバイル郡ラーミヤ村に向かって発砲した。

AFP, March 2, 2014、AP, March 2, 2014、ARA News, March 2, 2014、Champress, March 2, 2014、al-Hayat, March 3, 2014、Iraqinews.com, March 2, 2014、Kull-na Shuraka’, March 2, 2014、LBCI, March 2, 2014、Naharnet, March 2, 2014、NNA, March 2, 2014、Reuters, March 2, 2014、SANA, March 2, 2014、UPI, March 2, 2014などをもとに作成。

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2014年3月2日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(3月3日付)によると、ムウダミーヤト・シャーム市住民が帰宅を開始した。

住民の帰宅は、バービッラー市一帯での「国民和解」(停戦)に伴う暴力の沈静化に伴う動きだという。

またバービッラー市では4日前から一時閉鎖となっていた市内への通行所が再開され、バービッラー市民、ヤルダー市民、バイト・サフム市民の市外への外出が許可されたという。

『ハヤート』によると、バービッラー市などでは「国民和解」以降、住民の市外への移動が制限されていたという。

SANA, March 2, 2014
SANA, March 2, 2014

これに関して、SANA(3月2日付)は、欧米諸国が「政治化」しようとしている国連の人道援助の受け入れをムウダミーヤト・シャーム市民が拒み、シリア政府とシリア赤新月社に対して「支援をめぐる義務の完全履行」を求めていると伝えた。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がヤブルード市を空爆・砲撃、同市周辺の対レバノン国境地帯では、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月2日付)によると、ヤブルード市、ダーライヤー市、ザバダーニー市郊外の山岳地帯、ドゥーマー市、アルバイン市、ハラスター市、ムライハ市、リーマー農場、アッブ農場、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

他方、シリア革命ニュース(3月2日付)によると、クドスィーヤー市でアサド政権を支持するデモを行おうとしていた政権支持者と、反体制活動家が衝突し、ナジュムッディーン・アフマド法務大臣の随行者2人が殺害された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区サラースィーン通り、ヤルムーク通りで、シャームの民のヌスラ戦線とPFLP-GCが交戦した。

戦闘はヤルムーク区に隣接するカダム区で発生、またジャウバル区、カーブーン区に対して軍が砲撃を加えた。

これに関して、シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、シリア軍とPFLP-GCがダマスカス県ヤルムーク区での停戦合意に違反し、同地区の「中立化」を阻害していると発表した。

ヌスラ戦線の声明によると、軍とPFLP-GCの民兵は、合意に反して、指定地域からの撤退、武装解除を行っておらず、またUNRWAによる人道支援物資搬入に乗じて、「PFLP-GCのシャッビーハ集団」を送り込み、民間人数十人を逮捕しているのだという。

しかし、PFLP-GCのアンワル・ラジャー報道官は、ダマスカス県ヤルムーク区の停戦合意をめぐるシャームの民のヌスラ戦線の非難声明に関して「ヌスラ戦線、タクフィール主義者、ないしはいわゆる外国人(グラバー)がヤルムーク区のサラースィーン通り(など)に潜入し、占拠している」と反論した。

ラジャー報道官はまた、「パレスチナ人武装集団だけでは、平和的イニシアチブを実行するため停戦合意を遵守することはできず、パレスチナ民衆運動が必要になっている。占拠されているキャンプを救済するのにふさわしいすべての方法をもって、諸派レベルでこうした悪党とその支援者に対抗しなければならない」と付言した。

一方、SANA(3月2日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアッバースィーイーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民3人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村、シャイフ・マスキーン市を軍が砲撃、またヌアイマ村で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルヌブーダ町近くの検問所で、軍と反体制武装集団が交戦、またフワイズ村で爆発が発生した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市郊外の検問所で軍と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街、アレッポ中央刑務所周辺で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月2日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、マルジャ地区、ハルワーニーヤ地区、ハラク地区、ジャンドゥール交差点、サカン・シャバービー地区、マアスラーニーヤ地区、ハーウーズ交差点、カッラーサ地区、ジュダイダ地区、フライターン市、アルバイド村、クワイリス村、ヒーラーン村、ジュバイラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月2日付)によると、ハーリディーヤ村、ガジャル村、ブルジュ・カーイー村、ハーッジ・マスウード農場、ラスタン市東部、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・スィバーア地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市マイダーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民3人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月2日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、工業地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

また反体制武装集団は、ダイル・ザウル市南部のティーム地方を通るガス・パイプラインを破壊した。

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ラッカ県では、ARA News(3月2日付)によると、タッル・アブヤド市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がクルド人青年(キンダール村出身)を殺害した。

またタッル・アブヤド市西部のベールカヌー村を民主統一党人民防衛隊が制圧したのを受け、同村周辺およびアブディークウィー村周辺で同部隊とダーイシュの戦闘が発生した。

AFP, March 2, 2014、Akhbar al-Thawra al-Suriya, March 2, 2014、AP, March 2, 2014、ARA News, March 2, 2014、Champress, March 2, 2014、al-Hayat, March 3, 2014、Iraqinews.com, March 2, 2014、Kull-na Shuraka’, March 2, 2014、Naharnet, March 2, 2014、NNA, March 2, 2014、Reuters, March 2, 2014、SANA, March 2, 2014、UPI, March 2, 2014などをもとに作成。

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2014年3月2日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(3月2日付)によると、革命青年連合スワイダー県支部が、スワイダー県カルバー市で挙国一致を訴えるデモ行進を主催し、多数の市民が参加した。

SANA, March 2, 2014
SANA, March 2, 2014

AFP, March 2, 2014、AP, March 2, 2014、ARA News, March 2, 2014、Champress, March 2, 2014、al-Hayat, March 3, 2014、Iraqinews.com, March 2, 2014、Kull-na Shuraka’, March 2, 2014、Naharnet, March 2, 2014、NNA, March 2, 2014、Reuters, March 2, 2014、SANA, March 2, 2014、UPI, March 2, 2014などをもとに作成。

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2014年3月2日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月2日付)は、27日にシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャーム自由人イスラーム運動が襲撃破壊したハサカ県タッル・マアルーフ町のハズナウィー家廟の写真を掲載した。

Kull-na Shuraka', March 2, 2014
Kull-na Shuraka’, March 2, 2014
Kull-na Shuraka', March 2, 2014
Kull-na Shuraka’, March 2, 2014
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Kull-na Shuraka’, March 2, 2014
Kull-na Shuraka', March 2, 2014
Kull-na Shuraka’, March 2, 2014
Kull-na Shuraka', March 2, 2014
Kull-na Shuraka’, March 2, 2014

これに関連して、ハズナウィー家総会評議会は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動によるハサカ県タッル・マアルーフ町襲撃とハズナウィー家廟の破壊を厳しく非難した。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は声明を出し、アレッポ市でのシャーム自由人イスラーム運動幹部アブー・ハーリド・スーリー氏殺害に関して関与を否定した。

ダーイシュは「我々は、イスラーム戦線がイスラーム国に対する戦いをめぐる陰謀の一角をなすに至り、同戦線と各地で全面戦争を行っているが…、アブー・ハーリド氏殺害を命じておらず、またそうした命令を下すことを求められてもいない」と主張した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が撤退したアレッポ県アアザーズ市で集団墓地が発見されたとし、ダーイシュによる殺戮行為を非難した。

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クッルナー・シュラカー(3月2日付)は、「ある消息筋」の話として、ダマスカス郊外県のアドラー市一帯に対する軍の砲撃で化学兵器が使用されたと伝えた。

この消息筋によると、化学兵器の使用により、多数の民間人が死亡、また呼吸困難を訴えたという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣と会談し、ジュネーブ2会議など今後の対応について協議した。

AFP, March 2, 2014、AP, March 2, 2014、ARA News, March 2, 2014、Champress, March 2, 2014、al-Hayat, March 3, 2014、Iraqinews.com, March 2, 2014、Kull-na Shuraka’, March 2, 2014、Naharnet, March 2, 2014、NNA, March 2, 2014、Reuters, March 2, 2014、SANA, March 2, 2014、UPI, March 2, 2014などをもとに作成。

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2014年3月1日のシリア情勢:諸外国の動き

サウジアラビア外務省報道官はSPA(3月1日付)を通じて声明を出し「ロシアがシリアの犯罪者体制を支援し、安保理がめざすあらゆる政治的解決に対抗している」と非難した。

AFP, March 1, 2014、AP, March 1, 2014、ARA News, March 1, 2014、Champress, March 1, 2014、al-Hayat, March 2, 2014、Iraqinews.com, March 1, 2014、Kull-na Shuraka’, March 1, 2014、Naharnet, March 1, 2014、NNA, March 1, 2014、Reuters, March 1, 2014、SANA, March 1, 2014、SPA, March 1, 2014、UPI, March 1, 2014などをもとに作成。

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2014年3月1日のシリア情勢:イラクの動き

ニナワ県議会治安委員会のムハンマド・イブラーヒーム議長は声明を出し、同県の治安部隊がモスル市南部に位置するシューラ地方でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に対する掃討作戦を行い、戦闘員数十人を殲滅、30人以上を捕捉し、同地を制圧したと発表した。

また内務省によると、合同作戦司令部は、スィンジャル地方で軍がダーイシュ戦闘員6人を殺害したと発表した。

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アンバール県作戦司令部は声明を出し、ファッルージャ市近郊で、軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員6人を殺害したと発表した。

また軍は、ラマーディー市東部での戦闘でも、ダーイシュの戦闘員3人を殺害した。

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内務省報道官は声明を出し、サラーフッディーン県シュルカート地方で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の幹部1人を逮捕した、と発表した。

AFP, March 1, 2014、AP, March 1, 2014、ARA News, March 1, 2014、Champress, March 1, 2014、al-Hayat, March 2, 2014、Iraqinews.com, March 1, 2014、Kull-na Shuraka’, March 1, 2014、Naharnet, March 1, 2014、NNA, March 1, 2014、Reuters, March 1, 2014、SANA, March 1, 2014、UPI, March 1, 2014などをもとに作成。

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2014年3月1日のシリア情勢:レバノンの動き

『サフィール』(3月1日付)は、自爆ベルトを着用し、ヒジャーブを纏った女性4人がシリアからレバノンに潜入、軍および治安当局が捜索活動を行っていると報じた。

同報道によると、女性4人は、アブドゥッラー・アッザーム大隊のシャイフ、スィラージュッディーン・ズライカート氏の命令を受けて、シリアのダマスカス郊外県ヤブルート市からベカーア県に潜入したという。

AFP, March 1, 2014、AP, March 1, 2014、ARA News, March 1, 2014、Champress, March 1, 2014、al-Hayat, March 2, 2014、Iraqinews.com, March 1, 2014、Kull-na Shuraka’, March 1, 2014、Naharnet, March 1, 2014、NNA, March 1, 2014、Reuters, March 1, 2014、al-Safir, March 1, 2014、SANA, March 1, 2014、UPI, March 1, 2014などをもとに作成。

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2014年3月1日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(3月1日付)などが、ヤブルード市に対峙する「クウェート高原」の名で知られる丘陵地帯を軍部隊が制圧し、数十人の「テロリスト」を殲滅する一方、サフル村、リーマー農場で「重要な進軍」を遂げたと報じた。

またSANAによると、ヤブルード市およびその周辺、ドゥーマー市、アドラー市旧市街、ダーライヤー市一帯、ザバダーニー市郊外の山岳地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにレバノン(ベカーア県バアルベック郡アルサール地方)から潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

このほか、ハラスター市警察病院を反体制武装集団が迫撃砲で攻撃し、市民5人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ヤブルード市、マール・マールーン山、ザバダーニー市東部山岳地帯、フライタ村を、軍が空爆・砲撃、またカラムーン地方各所での戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員4人が死亡した。

他方、クッルナー・シュラカー(3月1日付)は、複数の消息筋の話として、ヤブルード市、カスタル市を空爆していたシリア軍のMiG戦闘機2機が撃墜されたと報じた。

同報道によると、同地ではまた、シリア軍の戦車2輌が破壊されたほか、軍と「ハーリシュ」の将兵20人以上が死亡したという。

「ハーリシュ」(حالش)は「レバノン・シャームのアッラーの党」(حزب الله في لبنان والشام)の略称で、反体制勢力がシリアの紛争に介入するヒズブッラーの戦闘員を指す用語として用いられるようになっている。

Kull-na Shuraka', March 1, 2014
Kull-na Shuraka’, March 1, 2014

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダム街道地区、キャンプ地区、ダルアー・バラド地区各所、カルファー村を軍が空爆し、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月1日付)によると、ジャムラ村、ウンム・アウサジュ街道、ナマル町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区を軍が空爆した。

一方、SANA(3月1日付)によると、アレッポ市サーフール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ジャズマーティー地区、旧市街、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、ジャンドゥール交差点、ハルワーニーヤ交差点、ライラムーン地区、ジュダイダ地区、クワイリス村、アルバイト村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、タッル・リフアト市北部、フライターン市、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またARA News(3月1日付)によると、マンビジュ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に拘束されていたクルド人21人が、アイン・アラブ市(コバネ市)で釈放された。

21人は民主統一党人民防衛隊のメンバーだと疑われ拘束されていたという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市を軍が砲撃、また同市で、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月1日付)によると、イスリヤー村・ハナースィル市間の街道、バッザーム丘で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区、ザーラ村、カルアト・ヒスン市が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(3月1日付)によると、ウユーン・フサイン村、ザアフラーナ村、キースィーン村、カルアト・ヒスン市周辺、ザーラ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、タリーム村周辺で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ報道官として知られていた戦闘員など多数を殲滅した。

またジャズラト・ブー・ハミード村を軍が空爆した。

一方、SANA(3月1日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、マルカダ町でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘の末、同村を制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(3月1日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアッバースィーイーン地区、シャーグール区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾市、市民3人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(3月1日付)によると、カフルハーヤー村、アルバイーン山周辺、マアッラト・ヌウマーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 1, 2014、AP, March 1, 2014、ARA News, March 1, 2014、Champress, March 1, 2014、al-Hayat, March 2, 2014、Iraqinews.com, March 1, 2014、Kull-na Shuraka’, March 1, 2014、Naharnet, March 1, 2014、NNA, March 1, 2014、Reuters, March 1, 2014、SANA, March 1, 2014、UPI, March 1, 2014などをもとに作成。

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