北・東シリア自治局がフール・キャンプで今年初めてとなる帰還希望者への視察調査を実施(2023年5月29日)

ハサカ県では、北・東シリア自治局の支配下にあるフール・キャンプを運営する管理局が同キャンプで今年初めてとなる視察を行い、キャンプからの出所と帰還を希望するシリア人57世帯219人の実態を調査した。

219人のほとんどはアレッポ県マンビジュ郡出身の女性と子供。

視察調査には、内務治安部隊(アサーイシュ)が同行した。

ANHA(5月30日付)によると、フール・キャンプには2022年8月現在、現在5万4390人が居住している。

内訳は、イラク人2万7816人、シリア人1万8483人、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族8091人。

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一方、シリア人権監視団によると、フール・キャンプに収容されていたラッカ県出身の61世帯がキャンプを出所した。

AFP, May 29, 2023、ANHA, May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2023、Reuters, May 29, 2023、SANA, May 29, 2023、SOHR, May 29, 2023などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県マアーッラト・ナアサーン村を砲撃し、子供2人を含む3人が負傷(2023年5月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村を砲撃し、子供2人を含む3人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構のがシリア政府の支配下にあるアブー・アリー山一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるバスラートゥーン村一帯を砲撃した。

AFP, May 29, 2023、ANHA, May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2023、Reuters, May 29, 2023、SANA, May 29, 2023、SOHR, May 29, 2023などをもとに作成。

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シリア救国内閣、暫定内閣、シャーム自由人イスラーム運動はトルコのエルドアン大統領の大統領選挙決選投票の勝利に祝意(2023年5月29日)

シャーム解放機構の支配地の自治を担うシリア救国内閣傘下の政治問題局はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/syriadpa/)を通じて声明を出し、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の大統領選挙決選投票の勝利に祝意を示した。

https://www.facebook.com/syriadpa/posts/pfbid022MKTcFhs85LGaG1yQ9pxFoRCPrDzQftZ7PQJWmhNLTPVfcQHAT9AVcC9PFTPLgLl

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トルコ占領下の「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域、「平和の泉」地域の自治を担う暫定内閣(シリア革命反体制勢力国民連立傘下組織)国防省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/MinistryofDefense2011/)を通じて声明を出し、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の大統領選挙決選投票の勝利に祝意を示した。

https://www.facebook.com/MinistryofDefense2011/posts/pfbid0RFEqb7QBT2mt2PmkUGhxNxWDjbPmkPpGzc73U5BeoCjCgEFegGXrP2Jud8y3a2k1l

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シャーム自由人イスラーム運動の公式報道官を務めるアブー・アブドゥッラフマーン・ハマウィー氏はテレグラムのアカウント(https://t.me/ahrarsham/)を通じて声明を出し、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の大統領選挙決選投票の勝利に祝意を示した。

AFP, May 29, 2023、ANHA, May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2023、‘Inab Baladi, May 29, 2023、Reuters, May 29, 2023、SANA, May 29, 2023、SOHR, May 29, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構に近いシューラー総評議会はシリア救国内閣の教育大臣を新たに任命(2023年5月29日)

シャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」の立法機関に相当するシューラー総評議会(2019年発足、本部イドリブ市)は、同機構の支配地域の自治を担うシリア救国内閣の教育大臣にナズィール・ムハンマド・カーディリー氏を任命した。

イナブ・バラディー(5月30日付)が伝えた。

AFP, May 29, 2023、ANHA, May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2023、‘Inab Baladi, May 29, 2023、Reuters, May 29, 2023、SANA, May 29, 2023、SOHR, May 29, 2023などをもとに作成。

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トルコのカリン大統領府報道官:「エルドアン大統領とアサド大統領の首脳会談の予定は今のところない」(2023年5月29日)

トルコのイブラヒム・カリン大統領府報道官は、A Haberチャンネル(5月29日付)のインタビュに応じ、28日の大統領選挙決選投票で勝利したレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とアサド大統領の首脳会談の可能性について、「今のところ短期的には会合の開催は決定されていない」としたうえで、「シリア側の計画を見なければならない。我々は100万、あるいは150万のシリア人を帰還させる計画に取り組んでいる」と述べた。

AFP, May 29, 2023、A Haber, May 29, 2023、ANHA, May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2023、Reuters, May 29, 2023、SANA, May 29, 2023、SOHR, May 29, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でトルキスタン・イスラーム党とヌスラ戦線(シャーム解放機構)による3回の砲撃を確認したと発表(2023年5月29日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、トルキスタン・イスラーム党とヌスラ戦線(シャーム解放機構)がシリア軍の陣地に対して3回(イドリブ県2回、ラタキア県1回)の砲撃を行い、シリア軍兵士1人が死亡したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(5月28日付)が伝えた。

RIA Novosti, May 29, 2023をもとに作成。

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イスラエル軍が首都ダマスカス近郊のシリア軍防空部隊基地などを爆撃(2023年5月28日)

国防省は29日にフェイスブック(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)のアカウントなどを通じて声明を出し、28日午後23時45分、イスラエル軍が占領下ゴラン高原上空から首都ダマスカス一帯を爆撃、シリア軍防空部隊が迎撃し、ミサイルの一部を撃破したと発表した。

https://www.facebook.com/mod.gov.sy/posts/pfbid0i7sWLTDiQUTDarZZQZm1oUbFeMfn4hFzFJF6Yru1HGwRrqDcnEsthwEQQzX9PWuAl?locale=ar_AR

声明によると、攻撃による被害は物的なものにとどまった。

 

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ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、イスラエル軍戦闘機2機が占領下のゴラン高原上空から、GBU-39誘導爆弾6発を発射し、首都ダマスカス近郊の標的複数ヶ所を攻撃、これに対してシリア軍防空部隊がBuk-M2Eミサイル防空システムで迎撃し、2発を破壊するも、爆撃によって貯蔵施設2ヶ所が損害を受けたと発表した。

 

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ドゥラル・シャーミーヤ(5月29日付)、シリア人権監視団などによると、攻撃は2回に分けて行われ、ダマスカス郊外県のハフィール・ファウカー村一帯にあるシリア軍防空部隊の航空基地、ハーマ町一帯、ダマスカス国際空港一帯が狙われ、シリア軍防空部隊の航空基地で兵士5人が負傷した。

狙われた航空基地には、レバノンのヒズブッラーのメンバーも駐留していたが、負傷者がシリア軍兵士なのかヒズブッラーのメンバーなのかは不明だという。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍防空部隊が発射したと見られる迎撃ミサイル1発が、カタナー市ラアス・ナブア住宅地区の駐車場に着弾したという。

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イスラエルのアルマー研究教育センターはツイッターのアカウント(https://twitter.com/Israel_Alma_org/)を通じて、攻撃が「シーア派枢軸の活動」に対するものだとしたうえで、ハフィール・ファウカー村西、ハーマ町一帯、ダマスカス航空基地一帯に対して行われるとともに、迎撃を行ったシリア軍防空部隊の拠点にも攻撃が行われたと発表した。

https://pbs.twimg.com/media/FxTN8thX0AEM8bm?format=jpg&name=large

https://pbs.twimg.com/media/FxTN8slXwAEpame?format=jpg&name=large

AFP, May 29, 2023、ANHA, May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2023、Reuters, May 29, 2023、RIA Novosti, May 29, 2023、SANA, May 29, 2023、SOHR, May 29, 2023などをもとに作成。

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シリア国民連合はエルドアン大統領の大統領選挙決選投票の勝利を歓迎(2023年5月28日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)は声明を出し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の大統領選挙決選投票の勝利について、「トルコ国民の意思と民主主義を守ろうとする同国民の意思と熱意を反映した」結果と評価、トルコがこれまで通り、国連安保理決議第2254号に沿った「包括的な政治移行」に向けてシリア人を支援し続けることを願うと表明した。

AFP, May 29, 2023、ANHA, May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2023、‘Inab Baladi, May 29, 2023、Reuters, May 29, 2023、SANA, May 29, 2023、SOHR, May 29, 2023などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県各所でシャーム解放機構構やジャウラーニー指導者に抗議するデモが続く(2023年5月28日)

シリア人権監視団、オリエント・ニュース(5月28日付)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のカフルタハーリーム町、アブディーター村、アルマナーズ市、タルマーニーン村、ハルブヌーシュ村、カッリー町、アティマ村の国内避難民(IDPs)キャンプ(アティマ・キャンプ)、カラーマ・キャンプ、バラカ・キャンプ、ダイル・ハッサーン村のIDPsキャンプ(ダイル・ハッサーン・キャンプ)、アレッポ県のサッハーラ村、アターリブ市、バービカ村、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾地域」内のアレッポ県スーラーン町、カフラ村、バーブ市などで、シャーム解放機構やアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者に抗議するデモが行われ、住民らの恣意的逮捕に抗議、女性らが逮捕者の釈放、ジャウラーニー指導者の打倒などを求めた。

シリア人権監視団によると、シャーム解放機構に対する抗議デモは、5月に入って各所で28日のデモも含めて15日(5月5、7、8、9、15、16、17、21、22、23、24、25、26、27、28日)にわたって行われている。

また、女性らがデモにおいて中心的な役割を果たしている背景には、男性らがシャーム解放機構による逮捕を恐れているという事情があるという。

一方、オリエント・ニュースによると、デモを行っているのは、イスラーム解放党の支持者だという。

AFP, May 28, 2023、ANHA, May 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2023、Orient News, May 28, 2023、Reuters, May 28, 2023、SANA, May 28, 2023、SOHR, May 28, 2023などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がアレッポ県西部の第46中隊基地一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人を殺害(2023年5月28日)

アレッポ県では、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部の第46中隊基地一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, May 28, 2023、ANHA, May 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2023、Reuters, May 28, 2023、SANA, May 28, 2023、SOHR, May 28, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍は米主導の有志連合、イラク・クルディスタン地域のテロ撲滅部隊とともにダーイシュのメンバー1人を拘束(2023年5月28日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、同軍テロ撲滅部隊(YAT)が、イラク・クルディスタン地域のテロ撲滅部隊(CTG)、米主導の有志連合とともに、26日にダイル・ザウル県東部のブーナイタル村で治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の「傭兵」1人を拘束したと発表した。

ANHA(5月28日付)が伝えた。

AFP, May 28, 2023、ANHA, May 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2023、Reuters, May 28, 2023、SANA, May 28, 2023、SOHR, May 28, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市で、「占領国トルコの傭兵」がエルドアン大統領の選挙での勝利を受けて、祝砲を放ち、子供1人死亡、女性複数を含む多数負傷(2023年5月28日)

ANHA(5月28日付)は、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域の中心都市であるアレッポ県アフリーン市のマフムーディーヤ地区で、「占領国トルコの傭兵」(シリア国民軍諸派の戦闘員)が、トルコでの大統領選挙決選投票でのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の勝利を受けて、祝砲を放ち、これまでに子供1人が死亡、女性複数を含む多数が負傷したと伝えた。

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ANHA(5月29日付)はその後、負傷者の数が25人に達したと発表した。

AFP, May 28, 2023、ANHA, May 28, 2023、May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2023、Reuters, May 28, 2023、SANA, May 28, 2023、SOHR, May 28, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】公共事業住宅省とUN-Habitatが作業会合でトルコ・シリア大地震によって生じた変化への対応などについて協議(2023年5月28日)

公共事業住宅省と国連人間居住計画(UN-Habitat)の作業会合が開催され、新たな国の住宅戦略、トルコ・シリア大地震によって生じた変化、同戦略プログラムの実施や評価にかかる調整・フォローアップに資するような都市計画プラットフォーム確立の方途などについて協議した。





会合には、スハイル・ムハンマド・アブドゥッラティーフ公共事業住宅大臣、高林博史シリア事務所長らが出席し、専門技術スタッフの訓練や資格取得、現在活動しているチームの支援、活動に必要な技術装備の確保を通じて戦略を達成するのに資する多次元的な能力開発プログラムを関係部局において策定するメカニズムについての議論が行われた。

SANA(5月28日付)が伝えた。

AFP, May 28, 2023、ANHA, May 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2023、Reuters, May 28, 2023、SANA, May 28, 2023、SOHR, May 28, 2023などをもとに作成。

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ロシアのSNS、ニュースサイトはシリアに駐留するロシア空軍特殊部隊の司令官がシャーム解放機構の攻撃で死亡したと伝える(2023年5月27日)

ロシアのポドポロジエ町(レニングラード州)は、VK.com(https://vk.com/podpsegodnya)を通じて、シリアに駐留するロシア空軍特殊部隊に所属するオレグ・ヴィクトロヴィッチ・ピチヴェスティ大佐がシリアでの任務遂行中に死亡したと発表した。

https://vk.com/podpsegodnya?w=wall-197411894_8184

同町によると、ピチヴェスティ大佐は、チェチェン、南オセチアなどでの任務にあたったのち、2020年にシリアに派遣され、特殊部隊の司令官を務めていた。

『ポドポロジスカヤ・プラウダ』(5月27日付)によると、ピチヴェスティ大佐は、5月25日にシャーム解放機構が行った攻撃によって死亡したという。

https://vk.com/wall-185249878_34377

死亡した場所についての言及はない。

一方、シリア人権監視団によると、ピチヴェスティ大佐が死亡したのは5月26日。

AFP, May 29, 2023、ANHA, May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2023、Podporozhskaya Pravda, May 27, 2023、Reuters, May 29, 2023、SANA, May 29, 2023、SOHR, May 29, 2023、VK.com, May 27, 2023などをもとに作成。

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国連はシリア難民への支援金の支給を停止すると発表(2023年5月27日)

国連のレバノン常駐調整官兼人道調整官イムラーン・リーザー氏、国連難民高等弁務官(UNHCR)レバノン事務所代表のイヴォ・フライセン氏、世界食糧計画(WFP)レバノン局長兼代表アブドゥッラー・ワルダート氏は共同声明を出し、シリア難民への支援金の支給に関して、6月の米ドルとレバノン・ポンドによる支給を停止することが決定されたと発表した。

決定は、26日のナジーブ・ミーカーティー暫定首相、ヘクトール・ハッジャール社会問題大臣との会談を受けたものだという。

AFP, May 27, 2023、ANHA, May 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2023、Reuters, May 27, 2023、SANA, May 27, 2023、SOHR, May 27, 2023などをもとに作成。

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ダルアー県の治安委員会がマハッジャ町とインヒル市に指名手配者の社会復帰にかかる手続きを行うための和解センターを開設(2023年5月27日)

ダルアー県では、イナブ・バラディー(5月27日付)やシリア人権監視団などによると、治安委員会がマハッジャ町とインヒル市に指名手配者の社会復帰にかかる手続きを行うための和解センターを開設した。

一方、シリア人権監視団によると、ハバブ村の街道で、治安機関の車輛の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆破し、2人が死亡した。

AFP, May 27, 2023、ANHA, May 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2023、‘Inab Baladi, May 27, 2023、Reuters, May 27, 2023、SANA, May 27, 2023、SOHR, May 27, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃、シリア軍が応戦(2023年5月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村一帯を砲撃、これに対してシリア軍が応戦した。

AFP, May 27, 2023、ANHA, May 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2023、Reuters, May 27, 2023、SANA, May 27, 2023、SOHR, May 27, 2023などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県で交戦(2023年5月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフルナブル市一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村一帯を砲撃した。

AFP, May 27, 2023、ANHA, May 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2023、Reuters, May 27, 2023、SANA, May 27, 2023、SOHR, May 27, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内で、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と同軍憲兵隊が交戦し7人死傷(2023年5月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のドゥーディヤーン村で、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と同地に検問所に駐屯する同軍憲兵隊が交戦し、スルターン・ムラード師団の戦闘員3人が死亡、4人が負傷した。

戦闘は、前日にバーブ市で発生したスルターン・ムラード師団の司令官とアターリブ市出身の同師団のメンバーらの口論が発端で、撃ち合いの末に後者らが検問所に逃げ込んだとして、前者がこれを強襲しようとしたことで大規模な戦闘に発展した。

AFP, May 27, 2023、ANHA, May 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2023、Reuters, May 27, 2023、SANA, May 27, 2023、SOHR, May 27, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県各所で恣意的逮捕に抗議するデモが行われ、逮捕者の釈放、ジャウラーニー指導者の打倒が訴えられる(2023年5月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるタルマーニーン村、アティマ村の国内避難民(IDPs)キャンプ(アティマ・キャンプ)で、同機構による住民の恣意的逮捕に抗議するデモが行われ、逮捕者の釈放、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒が要求された。

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シリア人権監視団によると、アレッポ県でも、シャーム解放機構の支配下にあるアターリブ市で同様のデモが発生した。

AFP, May 27, 2023、ANHA, May 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2023、Reuters, May 27, 2023、SANA, May 27, 2023、SOHR, May 27, 2023などをもとに作成。

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兵站物資や燃料などを積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(イラク側はスワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入(2023年5月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資や燃料などを積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(イラク側はスワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, May 27, 2023、ANHA, May 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2023、Reuters, May 27, 2023、SANA, May 27, 2023、SOHR, May 27, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国立地震センターは過去24時間にマグニチュード1.9~3.3の地震が4回発生したと発表(2023年5月27日)

国立地震センターは声明を出し、過去24時間にラタキア県北西部、ヒムス県南部および南東部、アレキサンドレッタ地方(ハタイ県)、トルコを震源とするマグニチュード1.9~3.3の地震が4回発生したと発表した。

SANA(5月27日付)が伝えた。

AFP, May 27, 2023、ANHA, May 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2023、Reuters, May 27, 2023、SANA, May 27, 2023、SOHR, May 27, 2023などをもとに作成。

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イラクの首都バグダードで「開発の道」大会が開催され、シリアのハズィーム運輸大臣はシリア、イラク、イランの三ヶ国を結ぶ鉄道建設への熱意を強調(2023年5月27日)

イラクの首都バグダードで「開発の道」大会が開催され、イラクの周辺諸国やアラブ湾岸諸国の運輸大臣が出席、シリアからはズハイル・ムスタファー・ハズィーム運輸大臣を代表とする使節団が参加した。


大会において、ハズィーム運輸大臣は、シリアはアラブ姉妹国や友好国との協力や連絡の架け橋を築くことに大きな関心があるとしたうえで、地中海と近隣諸国を結ぶ国際的な結節点としてのシリアの地理的な位置の重要性に言及、シリア、イラク、イランの三ヶ国を結ぶ鉄道建設への熱意を強調した。

具体的には、シリア北西部の港湾都市から、ヒムス県、ブーカマール国境通行所(カーイム国境通行所)を経由してイラクに至る全長1300キロ(うちイラク領内900キロ、シリア領内400キロ)の鉄道、タルトゥース港からヒムス県を経由してイラクに至る全長351キロの高速道路、アレッポ県、ヒムス県、ダマスカス県を経由してトルコとヨルダンを結ぶ全長432キロの高速道路を建設するプロジェクトなどの推進を主唱した。

SANA(5月27日付)が伝えた。

AFP, May 27, 2023、ANHA, May 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2023、Reuters, May 27, 2023、SANA, May 27, 2023、SOHR, May 27, 2023などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らすIDPsが米軍の支援を受けるシリア自由軍(旧革命特殊任務軍)の元ダーイシュ司令官らの暴行を受ける(2023年5月26日)

ヒムス県では、シリア人権監視団が複数の地元筋からの情報として発表したところよると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らすカルヤタイン市近郊出身の国内避難民(IDPs)4人が、米軍の支援を受けて同地で活動するシリア自由軍(旧革命特殊任務軍)のメンバーらの待ち伏せに遭い、暴行を加えられた。

4人はSNSで、キャンプの窮状や、シリア自由軍による窃盗、幼児拉致などの犯罪行為を非難、これがシリア自由軍のファリード・カースィム司令官の怒りを買い、元ダーイシュ(イスラーム国)の司令官(アミール)で、現在はシリア自由軍の幹部として、55キロ地帯外での偵察活動などの任務にあたる司令官の弟が派遣され、暴行に至ったという。

AFP, May 26, 2023、ANHA, May 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2023、Reuters, May 26, 2023、SANA, May 26, 2023、SOHR, May 26, 2023などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がラタキア県北部を砲撃し、兵士1人を殺害(2023年5月26日)

ラタキア県では、 シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるハッダーダ丘やクルド山地方のカッバーナ村一帯のシリア軍拠点を砲撃し、兵士1人を殺害、1人を負傷させた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市でシリア軍第4師団の司令官が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, May 26, 2023、ANHA, May 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2023、Reuters, May 26, 2023、SANA, May 26, 2023、SOHR, May 26, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のフライフィル村一帯、スフーフン村一帯に異例の爆撃を実施(2023年5月26日)

イドリブ県では、 シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村一帯、スフーフン村一帯を爆撃した。

ロシア軍がシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」を爆撃するのは、2020年3月に、ロシアがトルコと同地での停戦に合意して以降ではきわめて異例。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/pfbid02wXZ65VEGY4iTmk2qQhv14ihB7qtjsWj5EWYq66xepTh4Z1XkzmR9ernCXaaXuJkfl

AFP, May 26, 2023、ANHA, May 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2023、Reuters, May 26, 2023、SANA, May 26, 2023、SOHR, May 26, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国立地震センターは過去24時間にマグニチュード1.6~3.9の地震が9回発生したと発表(2023年5月26日)

国立地震センターは声明を出し、過去24時間にラタキア県北西部、クナイトラ県南部、トルコ、レバノンを震源とするマグニチュード1.6~3.9の地震が9回発生したと発表した。

SANA(5月26日付)が伝えた。

AFP, May 26, 2023、ANHA, May 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2023、Reuters, May 26, 2023、SANA, May 26, 2023、SOHR, May 26, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ヒムス県でタアーズル開発財団が被災した子供たちのために「娯楽キャンプ」を開設(2023年5月26日)

ヒムス県では、タアーズル開発財団が県の社会問題労働局の協力を得て、マズィーナ村でトルコ・シリア大地震で被災した子供たちのために「娯楽キャンプ」を開設し、25人が参加した。

SANA(5月26日付)が伝えた。

AFP, May 26, 2023、ANHA, May 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2023、Reuters, May 26, 2023、SANA, May 26, 2023、SOHR, May 26, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省がシリア政府との関係改善を拒否するフランス政府に関して見解を発表(2023年5月25日)

外務在外居住者省は、フランス外相がシリア政府との関係改善を改めて拒否する意向を示したことをうけて、Facebook上の公式ページを通じて声明を発表した。

関連記事:ドイツとフランスはシリア政府との関係改善を改めて拒否、アサド大統領らの追及を主張(2023年5月23日)

同省は「植民地時代の遺産を回復し、人々を支配したいというフランスの夢は、もはや今日の世界に適合しなくなった」としつつ、同国政府の「時代遅れの」立場を痛烈に批判した。

当該声明の全訳は次のとおり。

我々は昨今、サウジアラビア王国でのアラブ首脳会議でシリアに対して歴史的な諸決定がなされたのちに、正気を失ってしまったフランス外交部のヒステリーや、現実から乖離した狂った立場を観察してきた。
自らのテロ装置を携えながらシリアでの目標の達成に失敗したフランスは、視力を失い、アラブ、中東地域、世界という各舞台で起こっている現実と変化を認識できなくなってしまった。
植民地時代の遺産を回復し、人々、彼らの能力、彼らの富を支配したいという、フランス外交部の患者らの夢は、もはや今日の世界に適合しなくなった。
今日の世界とは、多極性や、非道徳的で非人道的な経済制裁への拒否、国家の主権および独立の尊重、国家間の平等のもとに打ち立てられた新たな価値観を生み出しているのである。
時代遅れのフランス外交部は自らの立場を見直さなければならない。なぜなら世界中の人々が、偽りの言葉による覇権と権利の略奪の時代が、恒久的なかたちで終焉を迎えたことを認識しているからである。

al-Watan, May 25, 2023、Facebook, May 25, 2023などをもとに作成。

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