パレスチナ人民兵組織のクドス旅団がシリア政府にウクライナでの戦闘への参加を要請するが、政府はこれを拒否(2022年10月9日)

英国で活動する反体制組織の一つシリア・パレスチナ人のための行動グループは、インターネットの公式アカウント(https://www.actionpal.org.uk/)を通じて、シリア政府を支援するパレスチナ人民兵組織のクドス旅団が、ウクライナでロシア軍とともに戦闘に参加することを認めるよう要請したと発表した。

同グループが、複数の匿名独自筋から得た情報によると、クドス旅団のムハンマド・サイード司令官が、シリアの治安当局に対して、ウクライナでの戦争にパレスチナ人青年を参加させるため、義勇兵の募集を行うことことを認めるよう要請した。

しかし、シリア政府は、この要請を拒否し、サイード司令官に対して、スハイル・ハサン准将が指揮するシリア軍第25師団がこの件にかかる唯一の窓口だと伝えたという。

AFP, October 12, 2022、ANHA, October 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2022、Reuters, October 12, 2022、SANA, October 12, 2022、SOHR, October 12, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュの拠点を狙って爆撃(2022年10月9日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月9日付)によると、ロシア軍戦闘機2機がシリア政府の支配下にあるラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙って爆撃を実施した。

AFP, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県マーリア市の民家を正体不明の武装集団が襲撃し、中にいた元「自由シリア軍」の司令官1人を殺害(2022年10月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のマーリア市の民家を正体不明の武装集団が襲撃し、中にいた元「自由シリア軍」の司令官1人を殺害した。

この司令官は、この地域からダーイシュ(イスラーム国)が排除された後、戦闘から身を引いていたという。

一方、トルコ占領下のラーイー村は、住民らがフブズの値上げに抗議するデモを行った。

AFP, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県スーサ町の合同教育施設で、教員らが賃上げを求めて抗議デモ(2022年10月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスーサ町の合同教育施設で、教員らが賃上げを求めて抗議デモを行った。

デモはシリア・ポンドの下落により、教員らの月給は200米ドル以下に目減りしていることを受けたもの。

AFP, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府がアレッポ県マンビジュ市一帯地域の情勢を追い、北・東シリア自治局とその傘下にあるマンビジュ軍事評議会に対するの同地の住民の反抗を促すための特別作戦司令室を設置(2022年10月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団が複数筋から得た情報によると、シリア政府が、マンビジュ市一帯地域の情勢を追い、北・東シリア自治局とその傘下にあるマンビジュ軍事評議会に対するの同地の住民の反抗を促すことを目的とした特別作戦司令室を設置した。

作戦司令室は9月下旬に初会合を開き、総合情報部のアレッポ県支部長を務めるシリア軍の士官(N.A.准将)、スィヤード部族の名士(I.A.)、ナイーム部族の名士(A.Kh.)、ブービナ部族の名士W.A.)ら多数の部族長・名士が出席した。

会合では、9月18日に投票が行われた統一選挙などについて意見が交わされ、シリア政府側は部族長・名士らに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍から部族を遠ざけ、北・東シリア自治局に対する抵抗に参加させるよう要請があった。

AFP, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がラタキア県クルド山地方のカッバーナ村近郊のM4高速道路沿線を見渡すことができる戦略的要衝に新たな拠点を設置(2022年10月9日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室が絶えないクルド山地方のカッバーナ村近郊のM4高速道路沿線を見渡すことができる戦略的要衝に、トルコ軍が新たな拠点を設置した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県西部の「決戦」作戦司令室の支配地(場所は不明)を砲撃し、戦闘員1人を殺害した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるナイラブ村一帯、ザーウィヤ山地方のスフーフン村、バーラ村、フライフィル村、ファッティーラ村を砲撃した。

AFP, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県、ラッカ県各所を砲撃(2022年10月9日)

ハサカ県では、ANHA(10月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のダーダー・アブダール村、ブービー村、アサディーヤ村を砲撃した。

**

ラッカ県では、ANHA(10月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市、トルコ占領下のタッル・アブヤド市の西方および東方の一帯を砲撃した。

ANHA(10月10日付)によると、この砲撃で、ファーティサ村のモスクが被弾し、被害を受けた。

AFP, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領は大ウマイヤ・モスクでの預言者生誕祭の祝典に出席し、午後の集団礼拝に参加、宗教教育に携わる女性教師に「いわゆる宗教改革というものはない。なぜなら宗教が人間を改革するからで、その逆ではないからだ」と説く(2022年10月9日)

アサド大統領は、宗教関係省がダマスカス県旧市街中心部にある大ウマイヤ・モスクで主催した預言者生誕祭の祝典に出席し、午後の集団礼拝に参加した。

集団礼拝は、ダマスカス郊外県宗教関係局長のハドル・シャフルール師の主導のもとに行わわれ、アサド大統領のほか、ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣、シャームのくにぐにのウラマー連合議長のムハンマド・タウフィーク・ラマダーン・ブーディー師、政府・議会高官、バアス党幹部らが出席した。





https://youtu.be/fZJglZE8FN0

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid0kFavjE8fugSVVZf6FNSyXatQm5FaBCsF2SFmor82ee4TWRCecyb4EmS8gKZN1RCUl

**

また、アサド大統領は祝典後に、学校でコーランやシャリーアについて教えている女性教員らに対して、「いわゆる宗教改革というものはない。なぜなら宗教が人間を改革するからで、その逆ではないからだ」と説いた。

アサド大統領の主な発言は以下の通り:

この祝典に女性の説教師のみなさんが参加したことを嬉しく思っている。ここで、私は二つの点について話したい。第1は、私が目の当たりにした慈愛だ。宗教分野で誠実に活動し、宗教を理解し、この教義に正しく身を置く人は、愛されないはずはない。

第2は、女性は社会の半分を構成していると言われる。だが、この半分という言葉で何を意図しているのか私には分からない。数なのか? 社会が男性、女性、そして子供たちのうえに成り立っているからなのか? 社会は数では計れない。割合でも計れない。統合と調和によって計られるものだからだ。我々が社会を見るとき、一つのまとまり、一つのものを作り出す調和したまとまりとして見るからだ。

私はウラマー諸氏とこのラマンダーンに、いわゆる宗教改革なるものについて話した。その時私はこう述べた。我々には宗教を改革することなどできない、なぜなら、宗教こそが人間を改革し、その逆ではないからだ。しかし、この改革は、社会の改革なくしては起こり得ない。社会の改革は女性が男性の協力者として基本的な役割を果たすことなくして起こり得ない。この協力関係とは、対等な関係、あるいは協業を意味するのではなく、役割の分担と補完を意味している。男性には長所があり、女性にも長所はある。男性には弱点があり、女性にも弱点はある。

女性は感情的だという者もいる。だが、女性は時と場合によっては、男性以上に断固たる決意を持ち、より厳しい。男性もよりしなやかに、そして感情的になることもある。これが役割の分担だ。

女性がこの祝典で我々とともにいるというのは、当然のことだ。宗教、そしてイスラームは、しばしば後進的な女性、抑圧された情勢、受け身の女性といったイメージと結び付けられてきた。今日、あなたたち女性は、完全なる役割を果たしている。あなたたちみなが、力強く、行動力があり、活発な女性だ。だが、外見だけでしか理解しようとしない者にとって…、私たちにとってこの外見さえも、教義が伝えているメッセージを貫徹するうえで必要ではあるのだが…、イスラームは単なる内容ではなく、形式でもある。

https://www.youtube.com/watch?v=fZJglZE8FN0

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/videos/516117426533510/

SANA(10月9日付)が伝えた。

AFP, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー市で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きを行うための和解センターが開設(2022年10月9日)

ハマー県では、SANA(10月9日付)によると、ハマー市のハマー駅舎で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きを行うための和解センターが開設され、手続きが開始された。

AFP, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年10月9日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者4人が完治したと発表した。

これにより、10月9日現在のシリア国内での感染者数は計57,323人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,163人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0HXEnzvGxwDCQsDT6JZ4TRQFK3ZgY8FL1NZhSUHdLapcmxojSDzKRR8EZxaUoLk8Cl

AFP, October 9, 2022、ACU, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合がハサカ県ハサカ市への人道支援物資の搬入を妨害していると非難(2022年10月9日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、米主導の「違法」な有志連合が、ハサカ県ハサカ市への人道支援物資の搬入を妨害していると発表した。

エゴロフ副センター長は声明のなかで、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を行うと主張し、シリア領内に違法な活動を続ける有志連合が、ロシア当事者和解調整センターとシリア赤新月社による合同の人道支援活動を妨害し、ハサカ市の住民に食料物資や医薬品を届けることを阻止していると非難した。

また、米軍がシリア政府による医療プロジェクトを妨害し、ハサカ県の一部地域に病気が蔓延するのに事実上寄与し、住民にさらなる苦しみを与えていると付言した。

RIAノーヴォスチ通信(10月9日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 9, 2022をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

CENTCOMはハサカ県ルマイラーン町近郊の発着場に駐留する米主導の有志連合の部隊が要撃を受けたと発表(2022年10月8日)

米中央軍(CENTCOM)は声明(第20221008-05号)を出し、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県ルマイラーン町近郊の発着場に駐留する米主導の有志連合の部隊が午後10時12分頃、107ミリロケット弾の攻撃を受けたと発表した。

ロケット弾は基地に被害を与えることはなく、米軍も協力部隊(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)にも死傷者はなかった。

AFP, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県バーブ市でメディア活動家夫妻の殺害に抗議するゼネスト(2022年10月8日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月8日付)によると、トルコ占領下のバーブ市で、6日にメディア活動家のムハンマド・アブドゥッラティーフ氏(アブー・ガンヌーム)と妻が殺害されたことを受け、ゼネストが行われ、抗議の意思が示された。

AFP, October 8, 2022、ANHA, October 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2022、Reuters, October 8, 2022、SANA, October 8, 2022、SOHR, October 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた2家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に政府の支配地に脱出(2022年10月8日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた2家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由してシリア政府の支配地に脱出した。

AFP, October 8, 2022、ANHA, October 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2022、Reuters, October 8, 2022、SANA, October 8, 2022、SOHR, October 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍部隊が3日のトルコ軍によるアレッポ県ジャイサーン村の丘陵地帯への爆撃で死亡した国境警備隊兵士4人の遺体を回収(2022年10月8日)

ラッカ県では、ANHA(10月8日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊のビール・ザンナール村、ズィヌービヤー村、ヒルバト・バカル村を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍部隊が10月3日のトルコ軍によるジャイサーン村の丘陵地帯への爆撃で死亡したシリア軍国境警備隊兵士4人の遺体を回収した。

AFP, October 8, 2022、ANHA, October 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2022、Reuters, October 8, 2022、SANA, October 8, 2022、SOHR, October 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヨルダン・シリア経済フォーラムが首都ダマスカスで開幕(2022年10月8日)

ダマスカス県では、SANA(10月8日付)によると、経済対外通商省の主催のもと、ヨルダン商業会議所が、シリア商業会議所連合の支援を受けて、ヨルダン・シリア経済フォーラムが開幕し、ヨルダンから企業の代表やビジネスマン90人以上が参加した。

AFP, October 8, 2022、ANHA, October 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2022、Reuters, October 8, 2022、SANA, October 8, 2022、SOHR, October 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県クブール・ガラージナ村近郊に設置されているシリア軍検問所が同地を通過しようとした米軍の車輌7輌からなる車列の通行を阻止(2022年10月8日)

ハサカ県では、SANA(10月8日付)、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市北西のクブール・ガラージナ村近郊に設置されているシリア軍検問所が、同地を通過しようとした米軍の車輌7輌からなる車列の通行を阻止、これを退却させた。

AFP, October 8, 2022、ANHA, October 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2022、Reuters, October 8, 2022、SANA, October 8, 2022、SOHR, October 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ県西部のカフル・アンマ村一帯を砲撃し、「決戦」作戦司令室の戦闘員1人が死亡(2022年10月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県西部のカフル・アンマ村一帯を砲撃し、「決戦」作戦司令室の戦闘員1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、前日に第46中隊基地一帯で「決戦」作戦司令室に狙撃され、重傷を負っていたシリア軍兵士1人が死亡した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村を砲撃した。

**

ハマー県では、SANA(10月8日付)によると、イドリブ県のサルマーニーヤ村で活動する「テロ組織」がシリア政府の支配下にあるバラカ村を砲撃し、住民の財産、公共施設、農地などが被害を受けた。

シリア人権監視団によると、これに対してシリア軍もサルマーニーヤ村、ドゥワイル・アクラード村を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤードゥーダ村近郊の街道で、軍事情報局のパトロール車輌が正体不明の武装集団の機銃掃射を受け、兵士1人が死亡、士官(少尉)1人と女性1人が負傷した。

AFP, October 8, 2022、ANHA, October 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2022、Reuters, October 8, 2022、SANA, October 8, 2022、SOHR, October 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

AFPの記者がハサカ県カフターニーヤ市近郊でロシア軍兵士と米軍兵士が握手を交わし、親睦を交わす様子を撮影した写真複数枚を公開(2022年10月8日)

AFPのダリール・スライマーン記者は、自身のツイッターのアカウント(https://twitter.com/Delilsouleman)で、シリア北部のハサカ県カフターニーヤ市近郊でロシア軍兵士と米軍兵士が握手を交わし、親睦を交わしている様子を撮影した写真複数枚を公開した。

米軍(有志連合)は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を行うとして北・東シリア自治局の支配地各所に違法に基地を設置し、部隊を駐留させている。

一方、ロシア軍は、2019年10月のトルコとの停戦合意に従い、国境地帯に部隊を展開させている。



ドゥラル・シャーミーヤ(10月9日付)によると、この写真に対して、シリアの活動家らは、「ワシントンとモスクワはシリアで合意済みだ、シリア国民が唯一の敗者だ」、「ロシアと米国の意見の相違がどれほど深いものでも、シリア国民をないがしろにした両国の相互理解と国益追求には影響はない」などと怒りの声を上げている。

AFP, October 9, 2022、ANHA, October 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2022、Reuters, October 9, 2022、SANA, October 9, 2022、SOHR, October 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府支配地域での新型コロナウイルスの新規感染者は1人、コレラ感染者総数は692人に、北・東シリア自治局支配地域での新型コロナウイルス新規感染者は6人(2022年10月8日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治したと発表した。

これにより、10月8日現在のシリア国内での感染者数は計57,322人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,135人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0qaKd3hVLjRD6ZquHqPEertjBSJUZZLfPn6KqEw86Bk4MoPWHjZP8bqD8wMEumg1Ql

**

保健省はまた、コレラ感染者数に関して、感染者数が692人に達し、うちこれまでに40人が死亡したと発表した。

感染者数の県別内訳は、アレッポ県435人、ダイル・ザウル県119人、ハサカ県52人、ラッカ県28人、ラタキア県22人、スワイダー県11人、ダマスカス県8人、ハマー県7人、ヒムス県6人、ダルアー県3人、クナイトラ県1人。

死者の県別内訳は、アレッポ県34人、ハサカ県3人、ダイル・ザウル県2人、ダマスカス県1人。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid02YzWPDae39dGJfTkHLNrJk274kcr3D3mnMcAEmJppeeJ2E1TdbZCyw3KAhkyon8Npl

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに6人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、10月8日現在のシリア国内での感染者数は計39,241人、うち死亡したのは1,578人、回復したのは2,577人となった。

AFP, October 8, 2022、ACU, October 8, 2022、ANHA, October 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2022、Reuters, October 8, 2022、SANA, October 8, 2022、SOHR, October 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米中央軍(CENTCOM)はシリア北部に対する爆撃でダーイシュ幹部2人を殺害したと発表するも、シリア人権監視団は爆撃も犠牲者も確認していないと発表(2022年10月7日)

米中央軍(CENTCOM)は6日付で声明(20221006-07)を出し、シリア時間午後6時32分頃、米軍がシリア北部を爆撃し、ダーイシュ(イスラーム国)の副執政官(ワーリー)のアブー・ハシューム・ウマーウィー容疑者と、同容疑者とつながりのあるダーイシュ幹部1人を殺害したと発表した。

初期報告によると、民間人の犠牲者はないという。

爆撃が行われた場所は不明。

**

シリア人権監視団が調査したところによると、CENTCOMが発表した時刻前後において、シリア北部では、トルコ占領下のアレッポ県ジャラーブルス市近郊で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア国民軍の砲撃戦によって、身元不明の2人が死亡しただけで、爆撃もそれによる犠牲者も確認されていない。

AFP, October 8, 2022、ANHA, October 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2022、Reuters, October 8, 2022、SANA, October 8, 2022、SOHR, October 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「イランの民兵」がダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊でドローン専用の空港建設を開始(2022年10月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊のハイダリーヤ村にある農業用の空港を無人航空機(ドローン)発着用の空港に改装するため、「イランの民兵」が同空港に重機などを持ち込んだ。

AFP, October 7, 2022、ANHA, October 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2022、Reuters, October 7, 2022、SANA, October 7, 2022、SOHR, October 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ県でアサーイシュがシリア民主軍特殊部隊兵士2人を射殺(2022年10月7日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるヒッティーン村で、内部治安部隊(アサーイシュ)が、静止を振り切って検問所を通過しようとした人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の特殊部隊の車輌に向けて発砲し、乗っていた兵士2人を射殺した。

AFP, October 7, 2022、ANHA, October 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2022、Reuters, October 7, 2022、SANA, October 7, 2022、SOHR, October 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県各所で政府支配地とを結ぶ通行所を開設しようとするシャーム解放機構の試みを拒否するデモ、イランでヘジャブのつけ方が不適切だとして警察に拘束された後に死亡したマフサー・アミーニーさんの写真を掲げて抗議(2022年10月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るバーブ・ハワー国境通行所の近くに設置されている国内避難民(IDPs)キャンプで、カフルナブル市からのIDPsらが、抗議デモを行い、シリア政府とトルコの接近、政府支配地とを結ぶ通行所を開設しようとするシャーム解放機構の試みを拒否の姿勢を示した。

デモに参加したIDPsらはまた、イランでヘジャブのつけ方が不適切だとして警察に拘束された後、死亡したマフサー・アミーニーさん(22際)の写真を掲げ、イランで続いている抗議デモに連帯の姿勢を示した。

また、ダイル・ハッサーン村、ハルブヌーシュ村でも、通行所設置を拒否するデモが発生した。

AFP, October 7, 2022、ANHA, October 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2022、Reuters, October 7, 2022、SANA, October 7, 2022、SOHR, October 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

革命特殊任務軍が、米軍によるファリード・フサーム・カースィム大佐の新司令官への任命を祝して、ルクバーン・キャンプの住民に対してパンや肉などの食料支援物資を配給(2022年10月7日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動する革命特殊任務軍が、米軍によるファリード・フサーム・カースィム大佐の新司令官への任命を祝して、ルクバーン・キャンプの住民に対してパンや肉などの食料支援物資を配給した。

AFP, October 7, 2022、ANHA, October 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2022、Reuters, October 7, 2022、SANA, October 7, 2022、SOHR, October 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機が、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県北部を3回にわたって爆撃(2022年10月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る県北部のアルマナーズ市近郊のシャイフ・バフル村を3回にわたって爆撃した。

また、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村、ファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

 

**

 

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のバフフィース村、カフルタアール村、タディール村を砲撃した。

また同地では、シリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦、シリア軍士官(中尉)1人が死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、ヒルバト・ナークース村、サルマーニーヤ村を砲撃した。

AFP, October 7, 2022、ANHA, October 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2022、Reuters, October 7, 2022、SANA, October 7, 2022、SOHR, October 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県、アレッポ県、ハサカ県各所を砲撃(2022年10月7日)

ラッカ県では、ANHA(10月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、アブー・ナイトゥーナ村、ムシャイリファ村、タッル・アブヤド市西のラファージュ・セメント工場を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(10月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯、同市近郊のタッル・アナブ村、シャワーリガ村、ダイル・ジュマイイル村、カフル・ナーヤー村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、砲撃は、トルコ占領下のダービク村にあるトルコ軍の基地が砲撃を受けたことへの報復。

一方、トルコ占領下のバーブ市では、正体不明の武装集団がメディア活動家を襲撃し、この活動家と妻の2人を殺害した。

**

ハサカ県では、ANHA(10月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のヒルバト・シャイール村を砲撃した。

AFP, October 7, 2022、ANHA, October 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2022、Reuters, October 7, 2022、SANA, October 7, 2022、SOHR, October 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ルマイラーン油田で盗奪した石油を積んだタンクローリー50輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2022年10月7日)

ハサカ県では、SANA(10月7日付)によると、ルマイラーン油田で盗奪した石油を積んだタンクローリー50輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

一方、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌約50輌からなる車列が、イラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入し、県内各所に違法に設置されている米軍基地に向かった。

AFP, October 7, 2022、ANHA, October 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2022、Reuters, October 7, 2022、SANA, October 7, 2022、SOHR, October 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年10月7日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者7人が完治したと発表した。

これにより、10月7日現在のシリア国内での感染者数は計57,321人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,129人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0b2ten2PhFhwHGu9xjDb1DcSDubpd1cqfpT6ETSjRRqevGJDq5svB6dYthNtx7bwYl

AFP, October 7, 2022、ACU, October 7, 2022、ANHA, October 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2022、Reuters, October 7, 2022、SANA, October 7, 2022、SOHR, October 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制派支配地のIDPsがシリア政府支配地とを結ぶ通行所開設を拒否するデモ(2022年10月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のサラーキブ市と、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るサルミーン市を結ぶ街道で、サラーキブ市から反体制派支配地に逃れた国内避難民(IDPs)数十人が抗議デモを行い、シリア政府と反体制派支配地を結ぶ通行所開設を拒否、シャーム解放機構を含む反体制派諸派に「体制」との関係正常化ではなく、政府支配地の「解放」と、生活改善につながるかたちでの通行所開設を求めた。

AFP, October 6, 2022、ANHA, October 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2022、Reuters, October 6, 2022、SANA, October 6, 2022、SOHR, October 6, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.