シャーム解放機構はアレッポ県北西部のトルコ占領地への進攻に際して戦闘員が撮影した映像のなかで「シリア革命旗」を踏みつけるシーンが映っていたことへの関与を否定(2022年6月20日)

シャーム解放機構は声明を出し、アレッポ県北西部のトルコ占領地に対する同機構とシャーム自由人イスラーム運動の進攻に際して、戦闘員が撮影した映像(https://www.youtube.com/watch?v=GWDKLfBq2mI)のなかで、室内のモニターを破壊したり、「シリア革命旗」を踏みつけるシーンが映っていたことに関して、関与を否定した。

声明のなかで、シャーム解放機構は「今日、SNSで正体不明の人物が、我々の誇り高き革命を代表せず、我々の方針に根本から反する方法で革命旗を侮辱する映像が拡散された」としたうえで、「この人物、ビデオについて承知していない。我々との間に何の関係もなく、革命を象徴する旗へのこうした敵意と侮辱を非難する」と表明した。


AFP, June 20, 2022、ANHA, June 20, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2022、Reuters, June 20, 2022、SANA, June 20, 2022、SOHR, June 20, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方を砲撃(2022年6月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区で砲撃戦を行った。

AFP, June 20, 2022、ANHA, June 20, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2022、Reuters, June 20, 2022、SANA, June 20, 2022、SOHR, June 20, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構はトルコ占領下のアレッポ県北西部の複数カ所に展開し、拠点、検問所などを制圧するとともに、シャーム戦線とイスラーム軍を非難(2022年6月20日)

シャーム解放機構は声明を出し、アレッポ県北西部のトルコ占領地に対する同機構とシャーム自由人イスラーム運動の進攻に関して、シャーム戦線とイスラーム軍が同胞や協力者に対して過った決定を行ってきたことの結果で、そのことが青年らを馬鹿げた対決に巻き込んだと非難した。

シャーム解放機構はまた、「これまで多くの会合や機会を通じて、「オリーブの枝」「ユーフラテスの盾」地域の諸派、名士、シャイフたに事態を収拾するよう促したが、状況は友人を喜ばせてはいない」と付言した。

そのうえで「この地域の住民を保護するという義務に基づき、また住民を馬鹿げた戦闘に巻き込むのを阻止するべく、戦闘を食い止めるために全力で臨み、当事者に理解し合い、理性に基づいて判断するよう圧力をかけた」と強調し、介入を正当化した。

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一方、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の部隊が、トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市一帯のいわゆる「オリーブの枝」地域のバースーファーン村、ファーフィルティーン村、カッバースィーン村、ブルジュ・ハイダル村、バイーヤ村に展開し、シリア国民軍を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の軍事拠点、検問所などを制圧した。

オリエント・ニュース(6月20日付)によると、シャーム解放機構が制圧したのはバースーファーン村、ファーフィルティーン村、カッバーシーン村の検問所。

拠点、検問所の制圧は、シャーム軍団が同地から撤退したのを受けてもので、戦闘は発生しなかった。

なお、オリエント・ニュース(6月20日付)などによると、19日まで続いた戦闘は、シャーム解放機構とシリア国民軍がトルコ軍の仲介のもとに、①シリア国民軍第3軍団(シャーム戦線、イスラーム軍)が制圧していたアウラーン村、アブラ村、タッル・バッタール村のシャーム自由人イスラーム運動・東部地区部隊(第32師団)の拠点からの撤退、②シリア国民軍に所属する諸派がからなる反乱者解放機構の拠点のシャーム自由人イスラーム運動への引き渡し、③シャーム解放機構の増援部隊のイドリブ県方面への撤退、を骨子とする停戦合意を交わされ、収束していた。

AFP, June 20, 2022、ANHA, June 20, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2022、Orient News, June 20, 2022、Reuters, June 20, 2022、SANA, June 20, 2022、SOHR, June 20, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊一帯を砲撃(2022年6月20日)

アレッポ県では、ANHA(6月20日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアフラス村、タッル・カッラーフ村を砲撃した。

AFP, June 20, 2022、ANHA, June 20, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2022、Reuters, June 20, 2022、SANA, June 20, 2022、SOHR, June 20, 2022などをもとに作成。

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ラッカ県で大型旅客バスが襲撃を受け、シリア軍兵士ら13人死亡、アアマーク通信はダーイシュの攻撃と伝える(2022年6月20日)

ラッカ県では、SANA(6月20日付)がシリア軍筋の声明として伝えたところによると、午前6時30分頃、大型旅客バス(ポールマン)がラッカ市とヒムス市を結ぶ街道上(ジーザ地区)で「テロリスト」の襲撃を受け、乗っていた軍人11人と民間人2人が死亡、軍人3人が負傷した。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を喧伝するアアマーク通信(6月20日付)に、ダーイシュ戦闘員がラッカ県南部のザムラ村街道を移動中のシリア軍兵士を乗せたバスを要撃し、シリア軍兵士13人が死亡、複数が負傷したと伝えた。

AFP, June 20, 2022、ANHA, June 20, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2022、Reuters, June 20, 2022、SANA, June 20, 2022、SOHR, June 20, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊のタッル・アスワド村の住民が村を通過しようとした米軍の車列の進行を阻止する一方、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌30輌がイラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に新たに侵入(2022年6月20日)

ハサカ県では、SANA(6月20日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるカーミシュリー市近郊のタッル・アスワド村の住民が、村を通過しようとした米軍の装甲車4輌からなる車列の進行を阻止し、これを退却させた。

一方、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌30輌からなる車列が、イラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入、同県およびダイル・ザウル県各所に向かった。

AFP, June 20, 2022、ANHA, June 20, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2022、Reuters, June 20, 2022、SANA, June 20, 2022、SOHR, June 20, 2022などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県ナブク市、アレッポ県アレッポ市、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市、ラッカ県サブハ町で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年6月20日)

SANA(6月20日付)によると、ダマスカス郊外県のナブク市、アレッポ県のアレッポ市(アサド・スポーツ・サロン)、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市の労働者サロン、ラッカ県のサブハ町で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, June 20, 2022、ANHA, June 20, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2022、Reuters, June 20, 2022、SANA, June 20, 2022、SOHR, June 20, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年6月20日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者1人が完治したと発表した。

これにより、6月20日現在のシリア国内での感染者数は計55,916人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,748人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/videos/1136191177287753/

AFP, June 20, 2022、ACU, June 20, 2022、ANHA, June 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2022、Reuters, June 20, 2022、SANA, June 20, 2022、SOHR, June 20, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県バーブ市一帯で前日に続いてシャーム自由人イスラーム運動とシャーム戦線が交戦、アフリーン市一帯ではシャーム解放機構が支配地を拡大するも、トルコの命令で一部から撤退(2022年6月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊のスースィヤーン村、ハダス村、アブラ村で、シリア国民軍に所属するシャーム戦線など第三軍団が、シャーム自由人イスラーム運動と再び交戦した。

シャーム自由人イスラーム運動がバーブ市近郊のタッル・バッタール村にあるシャーム戦線の拠点複数カ所を攻撃した。

一方、前日にトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「解放区」の境界地帯に展開し、ガザーウィヤ村の通行所などを制圧していたシャーム解放機構がシャーム自由人イスラーム運動とともに、シャーム戦線、シャーム軍団と交戦し、バースータ村、ムハンマディーヤ村、ガザーウィヤ村、カルズィーハル村、アイン・ダーラ市を制圧した。

は、トルコ軍からの命令を受けて、アイン・ダーラ市、カルズィーハル村から撤退、バースータ村、ダイル・バッルート村方面に向かった。

AFP, June 19, 2022、ANHA, June 19, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2022、Reuters, June 19, 2022、SANA, June 19, 2022、SOHR, June 19, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍部隊が駐留するイドリブ県タフタナーズ航空基地に近いトゥライハ村一帯でシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦(2022年6月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍部隊が駐留するタフタナーズ航空基地に近いトゥライハ村一帯でシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦を行った。

シリア軍はまた「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村、カンスフラ村、バーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・ヌーラーン村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サイダー町で若い男性1人が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

また、タッル・シハーブ町でも住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, June 19, 2022、ANHA, June 19, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2022、Reuters, June 19, 2022、SANA, June 19, 2022、SOHR, June 19, 2022などをもとに作成。

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兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌30輌からなる車列が、イラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入、同県に違法に設置されている同県およびダイル・ザウル県各所に向かう(2022年6月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌30輌からなる車列が、イラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入、同県およびダイル・ザウル県各所に向かった。

AFP, June 19, 2022、ANHA, June 19, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2022、Reuters, June 19, 2022、SANA, June 19, 2022、SOHR, June 19, 2022などをもとに作成。

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最高憲法裁判所の裁判官に任命されたムハンマド・ジハード・ラッハーム裁判長以下10名がアサド大統領の前で就任宣誓を行う(2022年6月19日)

アサド大統領は政令第127号を施行し、以下、5月16日政令第127号により最高憲法裁判所の裁判官に任命されたムハンマド・ジハード・ラッハーム裁判長以下10名がアサド大統領の前で就任宣誓を行った。

宣誓式には、ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長も臨席した。

宣誓式に続いて、アサド大統領は最高憲法裁判所のメンバーと会合を開き、司法権や法の力を強化するために、同裁判所が他の司法機関との連携のもとに果たすべき役割の意義について議論がなされた。

SANA(6月19日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid037QAm61FMdNUFaN7nxTymiqxFmQZe8WPfb7wytWFroaU2PFTKUnryft1tcpKnyQm6l

AFP, June 19, 2022、ANHA, June 19, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2022、Reuters, June 19, 2022、SANA, June 19, 2022、SOHR, June 19, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領はバハレーンのワヒード・ムバーラク・サイヤール新大使の信任状捧呈式に出席(2022年6月19日)

アサド大統領はバハレーンのワヒード・ムバーラク・サイヤール新大使の信任状捧呈式に出席し、同大使と懇談、激励した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid0QL5aFsWTJLB1Wkt3higYyPzBDAbC357iirQY2iX6KbBSh61goL849S2P49HYt8ZPl

SANA(6月19日付)が伝えた。

AFP, June 19, 2022、ANHA, June 19, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2022、Reuters, June 19, 2022、SANA, June 19, 2022、SOHR, June 19, 2022などをもとに作成。

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ナブク市で和解センターの開設式が行われ、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが始まる(2022年6月19日)

ダマスカス郊外県では、SANA(6月19日付)によると、ナブク市で和解センターの開設式が行われ、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが始められた。

また、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市の労働者サロン、アレッポ県のアレッポ市(アサド・スポーツ・サロン)、ラッカ県のサブハ町でも指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, June 19, 2022、ANHA, June 19, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2022、Reuters, June 19, 2022、SANA, June 19, 2022、SOHR, June 19, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊を砲撃(2022年6月19日)

ハサカ県では、SANA(6月19日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のルバイアート村、タッル・ワルド村を砲撃した。

AFP, June 19, 2022、ANHA, June 19, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2022、Reuters, June 19, 2022、SANA, June 19, 2022、SOHR, June 19, 2022などをもとに作成。

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民主統一党(PYD)の第9回党大会が開幕し、サーリフ・ムスリム氏とアースィヤー・アブドゥッラー氏が共同党首に選出される(2022年6月19日)

ハサカ県では、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市でクルド民族主義組織の民主統一党(PYD)の第9回党大会が開幕し、サーリフ・ムスリム氏とアースィヤー・アブドゥッラー氏が共同党首に選出された。

第9回党大会は「革命な人民戦闘の魂をもって、我々は占領を打破し、民主的シリアを建設する」と銘打って開催され、共同党首のほか、145人の党員からなる総評議会、党規委員会を選出した。

ANHA(6月19日付)が伝えた。

AFP, June 19, 2022、ANHA, June 19, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2022、Reuters, June 19, 2022、SANA, June 19, 2022、SOHR, June 19, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年6月19日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治したと発表した。

これにより、6月19日現在のシリア国内での感染者数は計55,915人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,747人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/videos/1233548210714611/

AFP, June 19, 2022、ACU, June 19, 2022、ANHA, June 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2022、Reuters, June 19, 2022、SANA, June 19, 2022、SOHR, June 19, 2022などをもとに作成。

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国民解放戦線に所属するナスル軍がハマー県にあるシリア軍の拠点複数カ所を襲撃し、士官1人と兵士3人を殺害(2022年6月18日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、国民解放戦線に所属するナスル軍がガーブ平原のファターティラ村にあるシリア軍(第6師団第35中隊)の拠点複数カ所を襲撃し、士官1人と兵士3人を殺害した。

これに対して、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアンカーウィー村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、イドリブ県との県境に位置するトゥッファーヒーヤ村一帯でシリア軍が反体制武装集団の一つ沿岸師団のメンバー1人を狙撃し、殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村、ザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、スフーフン村、バーラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村、カフル・ヌーラーン村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、軍事情報局の下士官1人が、タスィール町とサフム・ジャウラーン村を結ぶ街道で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, June 18, 2022、ANHA, June 18, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2022、Reuters, June 18, 2022、SANA, June 18, 2022、SOHR, June 18, 2022などをもとに作成。

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ハサカ市東のカウカブ山の街道を通過しようとした米軍の装甲車4輌からなる車列の進行を住民や国防隊隊員が阻止(2022年6月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ市東のカウカブ山の街道を通過しようとした米軍の装甲車4輌からなる車列の進行を住民や国防隊隊員が阻止し、これを退却させた。

AFP, June 18, 2022、ANHA, June 18, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2022、Reuters, June 18, 2022、SANA, June 18, 2022、SOHR, June 18, 2022などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県ジンディールス町近郊とイドリブ県との県境に位置するダイル・バッルート村に新たな入植地が建設される(2022年6月18日)

アレッポ県では、ANHA(6月18日付)によると、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町近郊とイドリブ県との県境に位置するダイル・バッルート村に新たな入植地が建設された。

入植地は、トルコのイスタンブールに本部を構えるハイル・ウンマ協会やAFADを支援するかたちでトルコが建設したもの。

ジンディールス町近郊の入植地には、同に近いムハンマディーヤ村に身を寄せている国内避難民(IDPs)、ダイル・バッルート村近郊の入植地にはパレスチナ難民が入植するという。

AFP, June 18, 2022、ANHA, June 18, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2022、Reuters, June 18, 2022、SANA, June 18, 2022、SOHR, June 18, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県北部、アレッポ県北部を砲撃(2022年6月18日)

ハサカ県では、ANHA(6月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、同町近郊のタッル・ワルド村、ルバイアート村、タッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(6月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアキーバ村、タッル・ジージャーン村を砲撃した。

AFP, June 18, 2022、ANHA, June 18, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2022、Reuters, June 18, 2022、SANA, June 18, 2022、SOHR, June 18, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県バーブ市近郊でシャーム戦線とシャーム自由人イスラーム運動が交戦するなか、シャーム解放機構はシャーム自由人イスラーム運動を支援するかたちでアフリーン市近郊に進軍、ハサカ県ラアス・アイン市でも東部自由人運動がハムザ師団などと交戦(2022年6月18日)

アレッポ県では、ANHA(6月18日付)によると、トルコ占領下のバーブ市で、シリア国民軍に所属するシャーム戦線とシャーム自由人イスラーム運動のメンバーどうしが、戦車や57mm砲などで撃ち合い、激しく交戦した。

これを受けて、イスラーム軍がイドリブ県方面から重火器を装備した増援部隊を派遣し、シャーム戦線を支援、戦闘は周辺のカアル・カルビーン、ワーシュ村、ドゥワイル・ハワー村、アシュドゥード村、バルアーン村、バールーザ村、アルバ村、タッル・バッタール村にも拡大した。

シャーム戦線はまた、アフリーン市一帯地域から増援部隊を派遣した。

対するシャーム自由人イスラーム運動はバーブ市とラーイー村を結ぶ街道を封鎖し、対抗した。

この戦闘で、5人が死亡、4人が負傷した。

なお、SANA(6月18日付)によると、交戦したのはシリア国民軍に所属する第32師団とシャーム自由人イスラーム運動のメンバーどうし。

一方、シーラーワー町一帯のトルコ占領地(「オリーブの枝」地域)と反体制派の「解放区」が接する境界地帯で、シャーム解放機構とシリア国民軍のメンバーどうしが激しく交戦し、シャーム解放機構がバースーファーン村、バイーヤ村、ガザーウィーヤ村の通行所を制圧した。

シリア人権監視団によると、交戦したのは、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動と、シャーム戦線、シャーム軍団。

ガザーウィヤ村、ハダス・キャンプ、アウラーン村、ナフダ地区キャンプ、ラワービー・キャンプ、スースィヤーン村、バラーサ村、アブラ村、タッル・バッタール村の9ヵ所で激しく交戦した。

シャーム解放機構とシャーム解放自由人イスラーム運動の双方が、シャーム軍団の支配下にある境界地帯に増援部隊を派遣したのを受けて、シャーム軍団はガザーウィーヤ村の通行所などから撤退、同市はシャーム解放機構によって掌握されたという。

戦闘発生を受けて、シリア国民軍は「解放区」との境界に位置するガザーウィヤ村とダイル・バッルート村に設置されている2ヵ所の通行所を閉鎖した。

この戦闘で、民間人3人、シリア国民軍側の戦闘員4人が死亡、子供や老人を含む9人が負傷したという。

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オリエント・ニュース(6月21日付)によると、戦闘は、シリア国民軍第3軍団(シャーム戦線が主導)に所属していた第32師団が軍団からの離反を宣言したことを受けて発生した。

第32師団は、アレッポ県農村地帯のシャーム自由人イスラーム運動のメンバーが結成した組織で、シリア北西部でのシャーム解放機構との闘争に敗れた2017年にシャーム戦線の傘下に入っていたが、最近になってシリア国民軍第3軍団、そしてシャーム戦線から分離することを求めていた。

シャーム戦線と第32師団はこれまでにも一度、バーブ市で衝突していた。

この時はシリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣国防省が「国民和解委員会」を設置し、対立解消を試みたが、第32師団は「国民和解委員会」の一連の決定を拒否していた。

また、シャーム自由人イスラーム運動「総司令部」を名乗る勢力(ハサン・スーファーン前総司令官)も「国民和解委員会」の決定がシャーム戦線寄りだとして批判していた。

複数筋によると、シャーム自由人イスラーム運動総司令部は、シャーム解放機構とつながりがあり、同機構がトルコ占領地に進出するための口実を見つけようと、批判を続けていたという。

なお、シャーム自由人イスラーム運動の指導部は現在ジャービル・アリー・バーシャー氏が総司令官を務めている。

 

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域のラアス・アイン市近郊のタッル・ズィヤーブ村でシリア国民軍に所属する東部自由人運動が、ハムザ師団、第20師団と、重火器などを撃ち合い激しく交戦、ハムザ師団側が東部自由人運動の拠点複数カ所を制圧した。

この戦闘で、戦闘員2人が死亡、3人が負傷、住民が避難を強いられた。

AFP, June 18, 2022、ANHA, June 18, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2022、Orient News, June 21, 2022、Reuters, June 18, 2022、SANA, June 18, 2022、SOHR, June 18, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年6月18日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治したと発表した。

これにより、6月18日現在のシリア国内での感染者数は計55,914人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,745人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/videos/833588610936328/

AFP, June 18, 2022、ACU, June 18, 2022、ANHA, June 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2022、Reuters, June 18, 2022、SANA, June 18, 2022、SOHR, June 18, 2022などをもとに作成。

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ロシア国防省報道官:ウクライナ入りした外国人傭兵の数は6,956人、うち200人が米国の支配下にあるシリアから移送されたテロ組織メンバー(2022年6月17日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、ウクライナ軍とともに戦っている外国人傭兵についてのデータを公表した。

コナシェンコフ報道官によると、ロシアがウクライナで特別軍事作戦を開始した2月24日以降、64ヵ国からウクライナ入りした外国人傭兵の数は6,956人で、うち1,956人が戦死、1779人が帰国、17日の時点で少なくとも3,221人がウクライナ軍とともに戦闘に参加している。

コナシェンコフ報道官はまた、「我々のデータベースには、現在ウクライナ軍とともに敵対行為に直接参加している傭兵だけでなく、教練を行い、作戦や西側がウクライナに供与した兵器の修理を支援する教官も含まれている」と述べた。

傭兵の派遣に関して、EU諸国のなかで「誰もが認める指導者」はポーランドで、1,831人のポーランド人傭兵がウクライナ入りし、378人が戦死、272人が帰国している。

続いて、ルーマニアで、504人の傭兵が入国、102人が戦死、98人が帰国した。

3番目が英国で、530人が入国、214人が戦死、169人が帰国。

また、アメリカとカナダからは、それぞれ530人、601人がウクライナ入りしている。

中東、南カフカス地方、アジアのなかでは、ジョージアがもっとも多くの傭兵を送り出しており、その数は355人、うち120人が戦死、90人が帰国した。

シリアのユーフラテス川東岸の米国の支配地域から移送されたテロ組織の民兵がジョージアの傭兵に続いており、その数は200人で、うち80人が殺害され、66人が帰国した。

アナトリア通信(6月17日付)などが伝えた。

AFP, June 17, 2022、Anadolu Ajansı, June 17, 2022、ANHA, June 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2022、Reuters, June 17, 2022、SANA, June 17, 2022、SOHR, June 17, 2022などをもとに作成。

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ロシアのラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は制憲委員会の会場を非友好的なスイスのジュネーブから「中立的なアラブ諸国」に移動することを提案(2022年6月17日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、ロシアが制憲委員会の会場をスイスのジュネーブから「中立的なアラブ諸国」に移動することを提案したことを明らかにした。

提案は、スイスがウクライナ侵攻をめぐってロシアに「非友好的、敵対的な姿勢をとっている」のが理由で、ジュネーブでの会合の開催はロシアにとって困難であり、オマーンかUAE、あるいアルジェリアでの開催が望ましいと述べた。

スプートニク(6月17日付)が伝えた。

AFP, June 17, 2022、ANHA, June 17, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2022、Reuters, June 17, 2022、SANA, June 17, 2022、SOHR, June 17, 2022、Sputnik News, June 17, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプの第3区でIDPs女性1人を含む女性2人が遺体で発見される(2022年6月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区で、国内避難民(IDPs)の女性1人と身元不明の女性1人が遺体で発見された。

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人がダーイシュ(イスラーム国)によると思われる武装集団によって殺害された。

AFP, June 17, 2022、ANHA, June 17, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2022、Reuters, June 17, 2022、SANA, June 17, 2022、SOHR, June 17, 2022などをもとに作成。

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兵站物資を積んだトレーラー5輌が米軍HMMWV4輌に伴われて、ヨルダン国境から米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプに入る(2022年6月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだトレーラー5輌が米軍の国旗を掲げたHMMWV(高機動多用途装輪車輌)4輌に伴われて、ヨルダン国境から米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプに入った。

AFP, June 17, 2022、ANHA, June 17, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2022、Reuters, June 17, 2022、SANA, June 17, 2022、SOHR, June 17, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県マンビジュ市近郊のハフィーヤ村でシリア政府を支持する地元部族長や名士ら数十人が、シリア民主軍の活動を非難、トルコが計画しているとされる同地への軍事侵攻作戦に拒否の姿勢を示す(2022年6月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のハフィーヤ村でシリア政府を支持する地元部族長や名士ら数十人が、「マンビジュ市はシリアの地理の不可分の一部をなす」などと主張し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の同地での活動を非難、トルコが計画しているとされる同地への軍事侵攻作戦に拒否の姿勢を示した。

AFP, June 17, 2022、ANHA, June 17, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2022、Reuters, June 17, 2022、SANA, June 17, 2022、SOHR, June 17, 2022などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがヒムス県アーラーク村近郊の交差点近くでクドス旅団の車輌を襲撃し、乗っていた5人を殺害(2022年6月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがアーラーク村近郊の交差点近くで、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団の車輌を襲撃し、乗っていた5人を殺害した。

5人はスフナ市方面からタドムル市に向かっていた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市でシリア軍第7師団の兵士1人が首を切断され、遺体で発見された。

AFP, June 17, 2022、ANHA, June 17, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2022、Reuters, June 17, 2022、SANA, June 17, 2022、SOHR, June 17, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市などを砲撃(2022年6月17日)

アレッポ県では、ANHA(6月17日付)、SANA(6月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のタッル・カッラーフ村、バイナ村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(6月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

AFP, June 17, 2022、ANHA, June 17, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2022、Reuters, June 17, 2022、SANA, June 17, 2022、SOHR, June 17, 2022などをもとに作成。

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