ハミース内閣は初等・中等学校の全児童の自動進級とイード・アル=フィトルまでの大学・研究所での授業中止を決定(2020年4月26日)

イマード・ハミース内閣は定例閣議を開き、新型コロナウイルス感染症対策として学級閉鎖が続いている初等・中等学校の全児童を進級させることを決定、教育省に対して、今年度行えなかった授業について来年度に補講で補うための準備を行うよう指示した。

内閣はまた、イード・アル=フィトルまで国立および私立の大学、研究所での授業中止期間を延長することを決定した。

AFP, April 26, 2020、ANHA, April 26, 2020、AP, April 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 26, 2020、Reuters, April 26, 2020、SANA, April 26, 2020、SOHR, April 26, 2020、UPI, April 26, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、3人が回復したと発表(2020年4月26日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、3人が回復したと発表した。

これにより、4月26日現在の同地での感染者数は計43人、うち死亡したのは3人、回復したのは14人となった。

SANA(4月26日付)が伝えた。

AFP, April 26, 2020、ANHA, April 26, 2020、AP, April 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 26, 2020、Reuters, April 26, 2020、SANA, April 26, 2020、SOHR, April 26, 2020、UPI, April 26, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のラアス・アイン市近郊で国民軍に所属する武装集団どうしが交戦(2020年4月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市西のハルービー村で国民軍に所属する第20師団が東部自由人連合の車輌(食糧配給車)を攻撃し、戦闘となった。

AFP, April 26, 2020、ANHA, April 26, 2020、AP, April 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 26, 2020、Reuters, April 26, 2020、SANA, April 26, 2020、SOHR, April 26, 2020、UPI, April 26, 2020などをもとに作成。

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シリア軍が反体制派の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県を砲撃(2020年4月26日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから52日目となる4月26日、トルコ軍の無人航空機(ドローン)がM4高速道路沿線のナイラブ村でシャーム解放機構の車輌を爆撃した。

シリア・ロシア軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、ハザーリーン村、スフーフン村、バーラ村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村、カフルタアール村、第46連隊基地一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市でズウビー家とカヤワーン家の民兵が交戦となり、女性1人を含む5人が死亡した。

AFP, April 26, 2020、ANHA, April 26, 2020、AP, April 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 26, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 26, 2020、Reuters, April 26, 2020、SANA, April 26, 2020、SOHR, April 26, 2020、UPI, April 26, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月26日付)を公開し、4月25日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 26, 2020をもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市近郊で国民軍所属のスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦(2020年4月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市バーブ市に近いアブー・ザイダーン村の国境通行所で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦し、1人が死亡した。

AFP, April 25, 2020、ANHA, April 25, 2020、AP, April 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2020、Reuters, April 25, 2020、SANA, April 25, 2020、SOHR, April 25, 2020、UPI, April 25, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊を砲撃(2020年4月25日)

ハサカ県では、SANA(4月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のマバーキル・コンプレクスを砲撃した。

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アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、21、23日にトルコ占領下のシーラーワー町近郊のバッラーダ村・キーマール村間、ジャラーブルス市・ラーイー村間で国民軍を攻撃し、戦闘員10人を殺害、14人を負傷させたと発表した。

ANHA(4月25日付)が伝えた。

AFP, April 25, 2020、ANHA, April 25, 2020、AP, April 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2020、Reuters, April 25, 2020、SANA, April 25, 2020、SOHR, April 25, 2020、UPI, April 25, 2020などをもとに作成。

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保健省は新型コロナウイルス感染者5人が回復したと発表(2020年4月25日)

保健省は新型コロナウイルス感染者5人が回復したと発表した。

これにより、4月25日現在の同地での感染者数は計42人、うち死亡したのは3人、回復したのは11人となった。

SANA(4月25日付)が伝えた。

AFP, April 25, 2020、ANHA, April 25, 2020、AP, April 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2020、Reuters, April 25, 2020、SANA, April 25, 2020、SOHR, April 25, 2020、UPI, April 25, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣はトルコ占領地との境界に位置する通行所2カ所を再開すると発表(2020年4月25日)

イドリブ県の反体制派支配地域の軍事・治安権限を握るシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構に同地に自治を委託されているシリア救国内閣の通行所総局は声明を出し、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域との境界に設置されているアティマ村・ダイル・バッルート村間の通行所、ダーラト・イッザ市の通行所を、住民のために25日から再開すると発表した。

シリア救国内閣は4月1日、新型コロナウイルス感染症対策として両通行所を2週間にわたって閉鎖することを決定した。

AFP, April 25, 2020、ANHA, April 25, 2020、AP, April 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2020、Reuters, April 25, 2020、SANA, April 25, 2020、SOHR, April 25, 2020、UPI, April 25, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県、ハマー県の反体制派支配地を砲撃(2020年4月25日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから51日目となる4月25日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、バイニーン村、カフル・ウワイド村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は兵站物資を積んだ貨物車輌など20輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアンカーウィー村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団のメンバーが何者かによって銃で撃たれて死亡した。

AFP, April 25, 2020、ANHA, April 25, 2020、AP, April 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 25, 2020、Reuters, April 25, 2020、SANA, April 25, 2020、SOHR, April 25, 2020、UPI, April 25, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月25日付)を公開し、4月24日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 25, 2020をもとに作成。

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トルコ占領下のマーリア市(アレッポ県)で住民が地元評議会と電力会社に抗議するデモを行う(2020年4月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるマーリア市で、同地の自治を担う地元評議会と、同地一帯地域の発電・電力供給を担う「北部」電力会社に抗議するデモが発生した。

デモは、同市の街路灯を設置するとの理由で住民から費用を徴収したにもかかわらず、この誓約を守らず、1日6時間以上という停電も解消できていないことへの抗議の意思が示された。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

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トルコはリビア行きに応じないシリアの武装集団への物資供給を停止(2020年4月24日)

シリア人権監視団は、トルコの諜報機関が、占領下のラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域から、国民軍の戦闘員の一団をトルコ領内に移送したと発表した。

移送は、リビアへの派遣が目的。

同監視団によると、トルコの諜報機関は、国民軍の司令部に対して、リビアに派兵するための戦闘員数百人のリストを提出するよう「要請」していた。

これに対して、国民軍は、東部自由人連合、東部軍、スルターン・ムラード師団などの戦闘員2,100人のリストを示したという。

その一方、ダマスカス郊外県東グータ地方やヒムス県の出身者からなるラフマーン軍団など、国民軍に所属する多くの武装集団が、リビアに派遣する戦闘員にリストの提出を拒否し、トルコの「要請」に従わなかったため、国民軍はこれらの組織への物資の供与を停止したという。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

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イドリブ市クスール地区にあるシャーム解放機構の本部に何者かが手榴弾を投げ込み、メンバー1人が死亡(2020年4月24日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから50日目となる4月24日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、何者かがイドリブ市のクスール地区にあるシャーム解放機構の本部に手榴弾を投げ込み、メンバー1人が死亡した。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハッダーダ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月24日付)によると、アイン・イーサー市近郊の街道でシリア軍の車輌が爆発に巻き込まれ、運転手1人を含む2人が死亡、士官6人が負傷した。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月24日付)を公開し、4月23日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 24, 2020をもとに作成。

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トルコ、ロシア、イランがテレビ会議システムで外相会談(2020年4月23日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣がテレビ会議システムで会談を行い、シリア情勢などについて意見を交わした。

トルコ日刊紙『ヒュッリイイェト』(4月23日付)によると、会談のなかで、チャヴシュオール外務大臣は、シリア軍や「イランの民兵」が停戦違反を続けていると非難、これを阻止するための介入もあり得ると述べた。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Hurryiet, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県でイラク人民動員隊の拠点を襲撃、2人を殺害(2020年4月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にあるイラク人民動員隊に所属するヒズブッラー大隊の拠点を襲撃、戦闘でイラク人2人が死亡、5人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県東部のサラミーヤ市東にあるブーファイヤード・ダム近くでダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍・親政権民兵が交戦し、シリア軍側の兵士1人とダーイシュ戦闘員2人が死亡した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団:トルコがリビアに派遣した戦闘員のなかにダーイシュ元メンバーや外国人ジハード主義者が39人含まれている(2020年4月23日)

英国で活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団は、トルコによってリビアへと派遣されている国民軍(Turkish-backed Free Syrian Army、TFSA)の戦闘員のなかに、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーと外国人ジハード主義者が含まれていると発表した。

同監視団によると、その数は確認されているだけで39人に上るという。

なお、シリア人権監視団が20日に発表したところによると、リビアに派遣された国民軍戦闘員は約5,300人に達し、これまでに199人がハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍との戦闘で死亡している。

また、約2,100人が派遣に向けて、シリア北部の「オリーブの枝」、「ユーフラテスの盾」地域に設置されているキャンプでトルコ軍の教練を受けているという。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県で住民がシャーム解放機構の通行所運営に抗議する座り込みデモを敢行(2020年4月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるガザーウィヤ村の通行所前で、住民数十人が座り込みデモを行った。

ガザーウィーヤ村は、トルコの占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域との境界に位置し、デモでは、度重なる通行所の恣意的閉鎖や往来者への不当な通行料・賄賂の要求に抗議の声が上げられた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がサルマダー市の中心街に店舗を構える事業主に毎年500米ドルの税金を課した。

サルマダー市はトルコ国境に面するバーブ・ハワー国境通行所に近いイドリブ県北部の商業の中心地。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はカーミシュリー国際空港に到着した旅行客数十人を新型コロナウイルス感染症対策の一環として隔離施設に収容(2020年4月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の危機対策チームがダマスカス国際空港を発ち、カーミシュリー国際空港に着陸した旅客機2機に乗っていた乗客数十人を、新型コロナウイルス感染症対策の一環として隔離施設に収容した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が政府支配下のユーフラテス川西岸にある水上通行所を攻撃(2020年4月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のシュハイル村、ズィーバーン町にある水上通行所を攻撃した。

密輸の拠点となっているこの通行路を閉鎖させるのが目的だという。


AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、多数死傷(2020年4月23日)

ハサカ県では、SANA(4月23日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のアフラース村でトルコ軍の支援を受ける国民軍の部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、多数死傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊に位置するマシュラファト・シャイフ・アフマド村で、トルコの諜報機関が、地元の有力部族の一つウナイザーン族の部族長を拘束したが、同日中に釈放された。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との関与を疑われての拘束だが、釈放された部族長はメディアの圧力で釈放されたとして謝意を表明した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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ハミース内閣はラマダーン月の開始を受けて金・土曜日の外出規制を緩和(2020年4月23日)

イマード・ハミース内閣の新型コロナウイルス対策チームは、4月23日にラマダーン月が始まったのを受けて、新型コロナウイルス感染症対策として実施している金曜日と土曜日の外出禁止時間を午後7時半から翌朝6時までに変更するとともに、商店の営業時間を午前8時から午後5時まで認める決定を下した。

ハミース内閣の新型コロナウイルス対策チームは2日、国内全域で毎週金曜日と土曜日の12時から翌日午前5時までの外出を禁止することを決定していた。

SANA(4月23日付)が伝えた。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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スワイダー県で親政権民兵が反体制派のカラーマ軍の車を襲撃し、3人殺害(2020年4月23日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから49日目となる4月23日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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スワイダー県では、スワイダー24(4月23日付)によると、マフラーン・ウバイド氏とナースィル・サアディー氏が率いるサルハド市の民兵(親政権)が同市で反体制武装集団のシャイフ・カラーマ軍団の車を攻撃し、乗っていた3人を殺害した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、Suwayda 24, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月23日付)を公開し、4月22日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 23, 2020をもとに作成。

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所属不明の戦闘機複数機がダイル・ザウル県南東部を爆撃、「イランの民兵」15人が死亡(2020年4月22日)

ダイル・ザウル県では、反体制派系サイトのジュルフ・ニュース(4月22日付)によると、所属不明の戦闘機複数機が、県南東部のブーカマール市近郊の砂漠地帯に展開するイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点を爆撃し、ファーティミーユーン旅団の戦闘員8人、イラク人民兵3人を含む15人が死亡、数十人が負傷した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Jurf News, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領が、トルコのエルドアン大統領、イランのロウハーニー大統領と電話会談(2020年4月22日)

ロシア大統領府は公式声明を出し、ヴラジミール・プーチン大統領が、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、イランのハサン・ロウハーニー大統領と電話会談を行い、イドリブ県情勢について意見を交わしたと発表した。

声明によると、エルドアン大統領との会談では、イドリブ県での停戦合意の実施状況について確認、シリアの主権尊重と領土の一体性を遵守し、軍事、外交チャンネルを通じて協力と連絡を継続することを確認した。

一方、イランのファルス通信(4月22日付)によると、イラン、トルコ、ロシアがアスタナ・プロセスでの合意を実施するための対話を行うことを確認、ロウハーニー大統領はシリア国民および地域諸国の安定のために行動する必要があると強調した。

トルコのエルドアン大統領は会談で、三カ国ビデオ首脳会談を提案したという。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、FARS, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県タッル・アブヤド市近郊でトルコ軍がシリア民主軍に所属していたとの容疑で部族長を拘束(2020年4月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍部隊が、国民軍憲兵隊を伴って、タッル・アブヤド市近郊のマシュラファト・シャイフ・アフマド村で強制捜査を実施し、ヌアイム族のシャイフの1人を拘束した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属していたというのが拘束の理由。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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カーミシュリー市で北・東シリア自治局が隔離していた86人が新型コロナウイルス感染に対するPCR検査の結果陰性と診断され帰宅(2020年4月22日)

ハサカ県では、ANHA(4月22日付)によると、シリア政府支配下のダマスカス国際空港からカーミシュリー国際空港に到着した後、北・東シリア自治局の危機対策チームによって隔離施設に収容されていた帰省者・旅行者のうち、新型コロナウイルスに対するPCR検査の結果陰性と診断されていた86人が、14日間の隔離期間を終えて帰宅した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットは新型コロナウイルスと戦うためWHOの監督下で「国民対応チーム」を設置したと発表(2020年4月22日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県やトルコ占領下のアレッポ県北部などで活動を続けるホワイト・ヘルメットは声明を出し、新型コロナウイルスと戦うための取り組みを調整し、人的物的資源を適切に投入するため「国民対応チーム」を設置したと発表した。

声明によると、「国民対応チーム」はトルコのガジアンテップ市にある世界保健機関(WHO)の監督のもと、さまざまな感染防止にあたるという。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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