トルコ占領下のバーブ市(アレッポ県)で国民軍憲兵隊の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し19人が死亡(2019年11月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市内で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、市民13人を含む19人が死亡した。

ANHA(11月16日付)によると、爆弾が仕掛けられていたのは、トルコの支援を受ける国民軍所属の憲兵隊の車輌で、反体制武装集団のメンバー17人が死亡、またメンバー22人が負傷したという。

 

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町とアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を結ぶM4高速道路一帯で、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

なお、アナトリア通信(11月16日付)によると、「平和の泉」作戦が開始された10月9日以降の国民軍の死者は224人、負傷者は692人にのぼっているという。

AFP, November 16, 2019、Anadolu Ajansı, November 16, 2019、ANHA, November 16, 2019、AP, November 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2019、Reuters, November 16, 2019、SANA, November 16, 2019、SOHR, November 16, 2019、UPI, November 16, 2019などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊はダイル・ザウル県での教練キャンプを始動(2019年11月16日)

ダイル・ザウル県では、ザイル・ザウル24(11月16日付)によると、イラン・イスラーム革命防衛隊がマヤーディーン市の羊市場近くに設置していた教練キャンプで、シリア人に対する教練を実際に開始した。

AFP, November 16, 2019、ANHA, November 16, 2019、AP, November 16, 2019、Dayr al-Zawr 24, November 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2019、Reuters, November 16, 2019、SANA, November 16, 2019、SOHR, November 16, 2019、UPI, November 16, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍の車列がハサカ県のカーミシュリー国際空港に、米軍の車列がカーミシュリー市近郊のハイムー村とカフターニーヤ市に到着(2019年11月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵員輸送車など15輌からなるロシア軍の車列が、カーミシュリー国際空港に進駐した。

車列はカーミシュリー国際基地に新たな基地を設置するために派遣されたもので、アレッポ県から、タッル・タムル町を経由してカーミシュリー市に到着した。

https://www.facebook.com/syriahro/videos/451081938944952/

また、ANHA(11月16日付)によると、ロシア軍とトルコ軍が、カーミシュリー市からマアバダ(カルキールキー)町に至る国境地帯でパトロール活動を行った。

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ハサカ県では、SANA(11月16日付)によると、貨物車輌や石油トレーラーなど数十台からなる米軍の車輌がイラク領内から進入、米軍が基地建設を進めるハイムー村方面およびカフターニーヤ市のアウダ油田に入った。

AFP, November 16, 2019、ANHA, November 16, 2019、AP, November 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2019、Reuters, November 16, 2019、SANA, November 16, 2019、SOHR, November 16, 2019、UPI, November 16, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍がイドリブ県、ラタキア県、アレッポ県を爆撃し、反体制派戦闘員3人が死亡(2019年11月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマアッルズィーター村、ナキール村、トゥラムラー村、ハザーリーン村、ウライニバ村、マアッラト・ハルマ村を爆撃し、マアッルズィーター村で反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。

シリア軍ヘリコプターがカフルナブル市、マアッルズィーター村、マアッラト・スィーン村、ウライニバ村、ナキール村一帯、マアッラト・ハルマ村、カフルサジュナ村を「樽爆弾」で爆撃した。

これに対して、反体制武装集団は県東部にあるシリア軍の拠点を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍も、地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃、同地で反体制武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が県西部一帯を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がジャイイド村、ラスィーフ村、アズィーズィーヤ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を22件(イドリブ県9件、ラタキア県5件、アレッポ県7件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を12件(イドリブ県5件、ラタキア県7件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, November 16, 2019、ANHA, November 16, 2019、AP, November 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 16, 2019、Reuters, November 16, 2019、SANA, November 16, 2019、SOHR, November 16, 2019、UPI, November 16, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから221人、ヨルダンから731人の難民が帰国、避難民1人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月16日付)を公開し、11月15日に難民942人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは211人(うち女性63人、子供108人)、ヨルダンから帰国したのは731人(うち女性219人、子供373人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は467,367人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者148,302人(うち女性44,874人、子ども75,933人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者319,065人(うち女性95,758人、子ども162,713人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,661,110人(うち女性1,998,333人、子供3,397,166人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 696,647人(うち女性209,290人、子供355,568人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,324人(うち女性11,189人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,923人(うち女性393,748人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 16, 2019をもとに作成。

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アサド大統領「トルコが難民を帰還させたいと考えているとは誰も信じていない。トルコは人種主義に基づく紛争と過激派社会を作り出そうとしている」(2019年11月15日)

アサド大統領はロシア24チャンネルとラシーヤ・シヴォードニャ通信社のインタビューに応じた。

インタビューは通訳を介して行われ、アサド大統領はアラビア語で答えた。

アサド大統領はインタビューのなかで、「トルコがシリア北東部にシリア難民300万人を帰還させたいと考えているなどとは誰も信じていない。それはトルコ政府が提示した人道主義的な触れ込みに過ぎず、欺くことが目的で、この地域に人種主義に基づく紛争を創出し、テロリストを家族ごと呼び込み、(レジェップ・タイイップ・)エルドアン大統領がめざすヴィジョンに沿った過激派社会を作ろうとしている」と述べた。

また「シリアのクルド人のほとんどは愛国的で、国家、そしてシリア国民とともにあるが、一部のクルド人グループとアラブ人グループが米国の手先となっている」と指摘、その一方で「彼らが北部でシリア軍に復帰するための対話が行われており、我々みなが憲法を遵守すれば安定が得られると彼らを説得している」と付言、「シリア人のほとんどは9年におよぶ戦争を経て、政治的な意見の相違を度外視して、国家と一つになることの重要性を理解した」と強調した。

さらに「どんな戦争でも社会を大きく変化させるが、それは国家分裂や、分離、憲法破棄、国家の弱体化を意味しない。我々はいかなる状況であれ、いかなる分離も受け入れず…、戦争を通じて、我々はより強力な祖国として試練を乗り越えねばならない」と述べた。

一方、米軍残留について「シリア領から米占領軍を排除するもっとも平和的な解決策は、我々が愛国的な概念のもとにシリア人として一つになることだ」と主張、「米軍の駐留は米軍に敗北と撤退をもたらす軍事的な抵抗をもたらすことになる。米国はいかなる占領地においても安心して暮らしていくことはできない。そうしたことは、イラク、アフガニスタンですでに起きている。シリアもこの件に関して例外ではない」と述べた。

https://youtu.be/doWguxvpGuU

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

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「(10月22日のソチでのロシア・トルコ首脳会談でのシリア北東部の処遇をめぐる合意を)前向きに評価している。アスタナであれ、何であれ、これまでの制約に必ずしも誠実ではなかったトルコ側をまったく信頼していないが、間違いなく、ロシアがこの問題に参入したことは、肯定的な側面だ。なぜなら、我々は三つの選択肢を前にしていたからだ。第1は、同胞団的・オスマン的側面を持つトルコのアジェンダと計画、第2は米国の計画で…、トルコを介入させシリア情勢を複雑にし、問題解決を遠ざけようとするもの…、そして最後の選択肢は、ドイツが提示した…国際部隊の創設だ…。ロシアの役割はこうした計画を阻止し、クルドという口実をなくす役割を果たしているために前向きなものだ」。

「シリアにおけるロシアの駐留はまず、世界のバランスを保つ一環だ。なぜなら、世界は今日、法律でなく、力という基準に従っているからだ…。これが(ロシアがシリアを支援することの)一側面だ。もう一つの側面は「テロとの戦い」だ。「テロとの戦い」にはさらに二つの側面がある。第1は道徳的側面で、法的側面、すなわち国際法はこのなかに含まれる。なぜならテロは周知の諸外国によって支援されているからだ。第2の側面はロシアの国益保護だ。テロには国境はないからだ…。テロが存在する場所だけでテロと戦うことなどあり得ない。テロは世界のあらゆる場所で戦われねばならない。さらに、ロシアは…西側諸国とは対象的に、国際法が自国の国益に資すると考えている」。

「トルコがこの地域(シリア北東部)にシリア難民300万人を帰還させたいと考えているなどとは誰も信じていない。これは人道主義を装った触れ込みだ。その目的は欺くことだ。もちろん、たとえ彼らがそれを望んだとしても、この言葉は実現できない。土地、都市、村、家、農場、農地などを所有する人々と新たにやって来させられる人々の紛争を招くからだ…。つまり、人種主義に基づく紛争を創り出すことになる。だが、トルコの真の目的は、シリアで戦い、そして負けた武装テロリストを家族ごと移動させ、エルドアン大統領がめざすヴィジョンに沿った過激派社会を作ることだ」。

「少し詳しくの言っておきたい。なぜなら、ダーイシュ(イスラーム国)は米国の意思を受けて登場したからだ…。我々は、米国がダーイシュをシリア軍に打撃を与え、テロと戦うシリア軍などの軍事勢力を分断するためのツールとして直接操ってきたという情報を持っている。クルド勢力について話す時でも、我々は概念を訂正したい。この概念(クルド勢力)は悪用されており、西側はそこにいる部隊がクルド人部隊で、この地域がクルド人の地域であるというイメージを与えようとしている。まずはっきりさせて起きたいのは、シリア北部および北東部の住民の大多数はアラブ人だ。住民の70%以上がアラブ人で、その逆ではない。そこで戦っているグループもクルド人とそれ以外の人々の混成だ。だが、米国はクルド人グループを支援し…、この地域がクルド人のものだというイメージを作り、クルド人とそれ以外の集団との紛争を作り出そうとした。しかし、(クルド人グループとの)コミュニケーションは続いている…。ほとんどのクルド人は愛国的で、国家、そしてシリア国民とともにあるが…、一部のクルド人グループとアラブ人グループが米国の手先となっている。このグループと我々は直接に対話をしている。彼らが北部でシリア軍に復帰するための対話が行われており、我々みなが憲法を遵守すれば安定が得られると彼らを説得している。なぜなら、この憲法は国民とシリア・アラブ軍を表しているからだ…。9年におよぶ戦争を経て、ほとんどの人々は政治的な意見の相違を度外視して、国家と一つになることの重要性を理解したと思っている。政府、あるいは与党と意見の違いがあっても、それは別問題だ。国家は世界のどこでも万人を守るものだ」。

「改めて言っておきたいが、数十年前からシリアにいるほとんどのクルド人には問題はない。過激派、すなわち政治的な意味での過激派がいるのだ。彼らが分離に近い案を示している。彼らの一部は連邦制やクルド人にかかわる自治を提示している…。文化的な権利については、アルメニア教徒の例をあげたい…。100年前にやって来た彼らは、学校、教会があり、完全な文化的権利を持っている。なぜ、特定の集団に文化的権利を与えて、別の集団には与えないというのか? このグループが分離主義的な案を提示しているという理由で、我々は今日も、明日も、そして国家としても、国民としてもいかなる分離主義的な案には同意はしない。米国が支援するこのグループはまた戦争で事態は変わったと言う。もちろん、事態は変わる。それは当然だ。だが、どんな戦争でも社会を大きく変化させるが、それは国家分裂や、分離、憲法破棄、国家の弱体化を意味しない。我々はいかなる状況であれ、いかなる分離も受け入れず…、戦争を通じて、我々はより強力な祖国として試練を乗り越えねばならない」。

「(人民防衛隊(YPG)をどう評価するかとの問いに対して)米国が支援する勢力がダーイシュと戦っていたのであれば、米国が実際にテロと戦っていたことになる…。しかし、我々はみな…、米国がダーイシュの側に立っていたことを知っている。我々は、自分たちの村を守ろうとする市民、そしてテロリストと戦い、根絶することで彼らが達成した真の成果と…、米国と結びついた政治的アジェンダを区別しなければならない」。

「これらの武装勢力(シリア民主軍)の撤退に関するロシアとトルコの合意は実施されるべきだ。それはクルド人とアラブ人の混成だが、クルド人が指導しており…、トルコが夢見てきた計画を実施し始める口実を与えるからだ…。だが、まだ完全には実施されていない。なぜならこの手の措置は突如として達成されないからだ…。どの地域で戦うグループは必ずしも統合的に統率されている訳ではない。民兵が混沌と戦い、混乱した決定を下すことを知っているはずだ…。これらのグループのシリア・アラブ軍への編入について、我々は2013年から和解を進めてきた…。武器を棄てたすべての者は、恩赦を与えられ、普通の市民になり、シリア・アラブ軍に加わることもできる…。ロシアとトルコの合意を受けて、我々は(改めて)正式に発表した。防衛省は、これらの戦闘員をシリア・アラブ軍に編入する用意があると。しかし、これに対する答えは、シリア・アラブ軍に加わる用意はないというものだった。彼らはこの地域で武器を保持することにこだわっている」。

「(制裁下での復興は)困難だが、不可能ではない…。例えば、製薬業においては、戦争前よりも工場の数は増えている。さまざまなセクターで工場が持続的に建設されている。もちろん、そのペースは…難民が帰国して働く機会を探すことができるほどではない。しかし、我々が新たな工場を建設することができ…、それが経済状況に反映される。この種の戦争に苛まれている国は、軽工業しか創出できない…。だが、我々は今、より多くの投資を呼び込む手段を模索している。なぜなら、制裁が科されているからだ…。我々は投資法にどのような追加の修正が必要かを検討している」。

「(シリア政府と和解した反体制派戦闘員の処遇に関して)戦闘員には(第1に)…家族があり、社会、つまり過激な社会があり、長年にわたり法律や愛国的な振る舞いを知らずに暮らしてきた子供たちがいる。子供たちは誤った概念を教えられてきた。まずは彼らを学校に編入しなければならない…。もう一つ重要なポイントが宗教的過激主義だ…。これは長年にわたり、ダーイシュ、ヌスラ戦線、シャーム自由人、イスラーム軍などといった名が冠せられたアル=カーイダとワッハーブ主義の思想によって支配された地域の社会の智を席巻してきた…。彼ら(元戦闘員)は自分たちの頭のなかの宗教的な概念が誤ったもので、歪められており、宗教そのものに矛盾していることを理解しなければならない。我々は今、こうした誤った概念を一掃するための重点的な活動を行っている。第3に、こうした社会は法律の外にあり、国家、法律、法廷、警察など、社会生活を調整するための諸機関が何を意味するのかを知らない。これがもっとも困難な側面だ。こうした村、あるいは都市に国家がどのように入り、規則や制度といった概念を回復させるのがもっとも得策か? こうしたことを我々は持続的に行っていかなければならない」。

「教育省はトルコ侵攻を受けて…、2~3週間前、あるいはそれより以前だったかとは思うが、クルド語のカリキュラムを修めた生徒を初等教育以降の段階、すなわち中等教育において国のカリキュラムに統合すると発表した」。

「私はいつも、手先がいなければ占領者はやっては来ないと言っている。占領者が敵対的な空気のなかで暮らすことは困難だ。シリア領から米占領軍を排除するもっとも平和的な解決策は、我々が愛国的な概念のもとにシリア人として一つになることだと我々は常に言っている。その時、米国は出て行くだろうし、とどまることはできないだろう。石油のためでもなければ、それ以外の何のためでもない…。米軍の駐留は米軍に敗北と撤退をもたらす軍事的な抵抗をもたらすことになる。米国はいかなる占領地においても安心して暮らしていくことはできない。そうしたことは、イラク、アフガニスタンですでに起きている。シリアもこの件に関して例外ではない」。

「彼ら(米国)は石油だけを盗んでいるのではない。米国は、悪党どもを基礎にして政治体制として作られた国家だ。米国大統領は国家を代表していない。彼は企業の業務執行取締役が言うことを代弁しているだけだ。そして取締役の背後には取締役会があり、それが米国の大企業を代表している。これこそが国家の真の所有者だ。石油会社、武器会社、銀行、そのほかのロビー団体がだ…。米国は国家ではなく、体制であり、この体制は利潤を追求するために動き企業によって指導されている…。米国は(石油を求めてナチスがソ連に侵攻したのと)同じことをしている。これはナチスの真似だ。米国の政策がナチスの政策に似ているのに気づくのは簡単だ」。

「この問題(トルコでのホワイト・ヘルメット創設者のジェームズ・ルムジュリアー氏死亡)を表面的に捉えないようにするため、より全体的な文脈のなかで、似た事例と対比させながら見るべきだ。米国の億万長者のジェフリー・エプスタインが数週間前に殺された。刑務所で自殺したのだという。だが、彼は、米国、英国、そしておそらくはそれ以外の国々のシステム、あるいは体制内の重要人物の重要な秘密を握ったまま殺されたのだ。ドイツにいたホワイト・ヘルメットの重要メンバーの一人も刑務所で殺された。自殺したのだとう。そして今度は、ホワイト・ヘルメット創設者で、彼は士官だ。彼の経歴は、NATOで勤務し、アフガニスタン、イラク、レバノンに勤務し、その後シリアでホワイト・ヘルメットを創設したというものだ。この人物の経歴と、ホワイト・ヘルメットが行っているという人道活動とどんな関係があるのか? 我々も、あなた方も、彼らがアル=カーイダの一部だということをもちろん知っている。これらの人々(の死)は、(ウサーマ・ビン・ラーディン)殺害、そして最近では(アブー・バクル・)バグダーディーの殺害と同じだと思う。こうした人々はいずれも、何よりもまず重要な秘密を握っていて、用無しとなり、役割が終わったから殺される…。だから、彼らが自殺した、ないしはその死が自然死だったという話は信じない…。バグダーディーやビン・ラーディンがなぜ殺されたのか? おそらく生きていれば、何らかのときに真実を語るかもしれないからだ」。

「(ルムジュリアー氏の死の背後に英国の諜報機関MI6がいるのかとの問いに対して)もちろんだ。これは諜報活動だ。だが、どの諜報機関か? 我々が西側、トルコ、そして中東の諜報機関について話すとき…、それは特定の国家の諜報機関ではない…。諜報機関はすべて一人の人物の命令のもとに行動し、互いに連携し合っている。おそらく、トルコの諜報機関が外国の諜報機関の命令を受けて実行したのだろう。もちろん、可能性を言っているだけだが」。

「制憲委員会(憲法委員会)を通じて戦争の解決策がもたらされると印象の操作が行われている。だが、シリアの戦争は憲法をめぐる意見の相違や対立があったから起こったのではない。シリアでの戦争はテロがあり、軍人、警官、市民が殺され、公共施設などが破壊されたために始まったのだ。つまり、戦争はテロが終わるときに終わる…。制憲委員会は憲法を議論する。我々にとって、憲法の文言はシリアの新たな状況に応じて、いつでも検討、修正し得るものだ。神聖な文言ではない。この問題に関して、我々には何の問題もない…。我々はトルコ政府、つまりはもちろん米国によって任命された当事者と交渉をしている…。我々がこの委員会から何らかの結論を得たいと期待するなら、そこに参加する者すべてがシリアの道、シリア国民に身を置くべきだ。米国に帰属することなどあってはならない…。彼らが心底シリア人となることは許されるだろうか? 外国に帰属してきた者が祖国に再び復帰することは可能か? この問いに答えるのは控えたいが、この問いは実に論理的なものだ」。

「我々は数年前から汚職撲滅の戦いを始め、それは今も続けられ、多くの汚職が発生したのを受けてこれを強化している…。なぜなら、戦争は混乱をもたらし、混乱は一方でテロ、他方で汚職を育む環境を作るからだ…。我々は法律の適用を続行するが、汚職撲滅と経済支援には新たな法律が必要だ」。

「(レバノン、イラクでの抗議デモに関して)これらはシリアで起きたこととは似ていない。シリアでの出来事は当初、デモを行うために街頭に出るよう一部の人々に資金が供与された…。街頭に出た人はわずかだった。なぜなら、その数日後に(デモ参加者による)殺戮、発砲が行われた…。つまり、デモは自発的ではなかった。資金があり、武器が用意されていた…。これに対して近隣諸国でのデモは…偽りのない自発的ないもので、政治、経済などの状況改善への国民の願いを表現している」。

AFP, November 15, 2019、ANHA, November 15, 2019、AP, November 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2019、Reuters, November 15, 2019、Rossiya Segodnya, November 15, 2019、Russia 24, November 15, 2019、SANA, November 15, 2019、SOHR, November 15, 2019、UPI, November 15, 2019などをもとに作成。

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トルコが拘束していたダーイシュの米国人メンバー1人が米国に移送される(2019年11月15日)

トルコ内務省は、トルコが拘束していたダーイシュ(イスラーム国)の米国人メンバーが、強制退去処分後にギリシャへの入国を拒否され、緩衝地帯に留め置かれていた件に関して、イスタンブールから航空機で米国に送られたと発表した。

AFP, November 15, 2019、ANHA, November 15, 2019、AP, November 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2019、Reuters, November 15, 2019、SANA, November 15, 2019、SOHR, November 15, 2019、UPI, November 15, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はアサド政権が対話に対して真剣さを欠いていると非難(2019年11月15日)

北・東シリア自治局は声明を出し、シリア政府との間で交渉が行われていることを改めて明らかにしたうえで、「しかし、このプロセスは二つの基本的な側面、すなわちアサド政権側に「欠いている真剣さ」、そしてシリアで活動するロシアを筆頭とする勢力の役割にかかっている」と表明した。

声明によると、シリア政府との交渉は現在軍事的な側面に限定されており、両者の間で政治的な対話は未だ行われていないという。

AFP, November 15, 2019、ANHA, November 15, 2019、AP, November 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2019、Reuters, November 15, 2019、SANA, November 15, 2019、SOHR, November 15, 2019、UPI, November 15, 2019などをもとに作成。

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マンビジュ市(アレッポ県)とマンスール町(ラッカ県)でシリア軍進駐拒否とシリア民主軍退去を求めるデモ、マンスール町ではシリア民主軍がデモを強制排除(2019年11月15日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月15日付)によると、シリア政府の支配下に復帰したマンビジュ市で金曜日の集団礼拝後にデモが行われ、数百人が参加し、ロシア仲介によるシリア政府と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の合意とシリア軍駐留に反対を表明するとともに、シリア民主軍の退去を訴えた。

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ラッカ県では、ジュルフ・ニュース(11月15日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府とシリア民主軍の合意に基づき、シリア軍が進駐したラッカ市とタブカ市の間に位置するマンスーラ町で、金曜日の集団礼拝後に、体制打倒とシリア軍進駐を拒否するデモが発生したが、シリア民主軍が強制排除し、参加者3人を拘束した。

AFP, November 15, 2019、ANHA, November 15, 2019、AP, November 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2019、Jurf News, November 15, 2019、Reuters, November 15, 2019、SANA, November 15, 2019、SOHR, November 15, 2019、UPI, November 15, 2019などをもとに作成。

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ダルアー市各所で体制打倒を訴えるデモ(2019年11月15日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月15日付)によると、ダルアー市内各所で金曜日の集団礼拝後にデモが発生、数百人が参加し、逮捕者の釈放、「イランの民兵」の退去、そして体制打倒を訴えた。

AFP, November 15, 2019、ANHA, November 15, 2019、AP, November 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2019、Reuters, November 15, 2019、SANA, November 15, 2019、SOHR, November 15, 2019、UPI, November 15, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県各所で同機構に自治を委託されているシリア救国戦線の政策に抗議するデモ(2019年11月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するサラーキブ市、マアッラト・ヌウマーン市、マアーッラト・ナアサーン村、ビンニシュ市などで、同機構に自治を委託されているシリア救国戦線の政策に抗議するデモが発生し、住民が参加した。

デモでは、シリア救国戦線による燃料価格値上げなどに抗議の声が上げられるとともに、体制打倒、逮捕者釈放、革命支持が訴えられた。

AFP, November 15, 2019、ANHA, November 15, 2019、AP, November 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2019、Reuters, November 15, 2019、SANA, November 15, 2019、SOHR, November 15, 2019、UPI, November 15, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県でトルコ軍・国民軍とシリア民主軍・シリア軍の交戦続き、トルコ軍の砲撃でシリア軍兵士3人死傷(2019年11月15日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市西のフッリーヤ村、ジャラン村一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と交戦、両村を奪還した。

これに対して、トルコ軍と国民軍は両村、ビールタマフ村、サアダ村を激しく砲撃した。

ANHA(11月15日付)によると、トルコ軍はまたタッル・タムル町近郊のタッル・マナーフ村を砲撃し、シリア軍兵士3人が死傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラーイー村近郊でトルコの支援おを受ける国民軍所属の東部自由人連合の車輌が発砲を受け、戦闘員3人が死亡した。

一方、ANHA(11月15日付)によると、トルコ軍は北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

このほか、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコ占領下のアフリーン市とラーイー村・アアザーズ市間で13日と14日、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装武装集団を攻撃し、戦闘員4人を殺害したと発表した。

AFP, November 15, 2019、ANHA, November 15, 2019、AP, November 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2019、Reuters, November 15, 2019、SANA, November 15, 2019、SOHR, November 15, 2019、UPI, November 15, 2019などをもとに作成。

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米軍が撤退したスィッリーン基地(アレッポ県)へのロシア軍の進駐続く(2019年11月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米軍が完全撤退したアイン・アラブ(コバネ)市近郊のスィッリーン町の基地にロシア軍部隊が駐留した。

前日に同基地に展開を始めたロシア軍は追加部隊を同地に派遣、上空ではロシア空軍の航空機が旋回し、警戒任務についた。

https://www.facebook.com/syriahro/videos/1416870128463591/

AFP, November 15, 2019、ANHA, November 15, 2019、AP, November 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2019、Reuters, November 15, 2019、SANA, November 15, 2019、SOHR, November 15, 2019、UPI, November 15, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍のイドリブ県に対する爆撃・砲撃で住民6人が死亡、ラタキア県とハマー県でのシリア軍と反体制派の戦闘で双方に13人の死者(2019年11月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がウライニバ村、ウンム・ハラーヒール村、カフルルーマー村、ハーッス村、ハザーリーン村、バーラ村を爆撃し、バーラ村で子ども3人を含む住民5人が死亡した。

またシリア軍地上部隊がマルジュ・ダフル村を砲撃し、女性1人が死亡した。

シリア軍がフズナ村一帯や県南東部各所でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦、シリア軍兵士5人と反体制武装集団戦闘員4人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦し、シリア軍兵士3人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がハークーラ村でシリア軍兵士を狙撃、1人を射殺した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団がハーッラ市にあるシリア軍の拠点を襲撃、戦闘となった。

また、サフワ村近郊に設置されている軍事情報局の拠点が何者かの砲撃を受け、兵士1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県14件、ラタキア県8件、アレッポ県7件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(イドリブ県11件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, November 15, 2019、ANHA, November 15, 2019、AP, November 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 15, 2019、Reuters, November 15, 2019、SANA, November 15, 2019、SOHR, November 15, 2019、UPI, November 15, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから195人、ヨルダンから581人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月15日付)を公開し、11月14日に難民776人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは195人(うち女性58人、子供100人)、ヨルダンから帰国したのは581人(うち女性174人、子供269人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は466,425人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者148,091人(うち女性44,811人、子ども75,825人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318,334人(うち女性95,539人、子ども162,340人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,661,110人(うち女性1,998,333人、子供3,397,166人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 695,705人(うち女性161,877人、子供274,981人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 15, 2019をもとに作成。

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米軍はアイン・アラブ市(アレッポ県)近郊の基地から完全撤退、ロシア軍がこれを掌握する一方、両軍がハサカ県北東部に新たな基地を設置(2019年11月14日)

アレッポ県では、ANHA(11月14日付)によると、米主導の有志連合が、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のスィッリーン町に設置されていた基地から完全撤退した。

50輌近くからなる米軍の車列がこの日、スィッリーン町の基地からイラク方面に撤退したほか、米空軍の輸送機が離陸、その後ロシア軍装甲車5輌が基地に入り、完全撤退を確認した。

なおこれに先立ち、マーク・エスパー米国防長官は、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市一帯に駐留してきた米軍部隊の撤退時期について明らかにしていた。

それによると、米軍の撤退は「来週あたり」まで要し、これに伴い米軍はシリア領内での再展開と規模縮小を行うという。

エスパー国務長官はまた、シリアに残留する米軍部隊の規模が約600人になると付言した。

ロイター通信(11月14日付)が伝えた。

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ハサカ県では、バスニュース(11月14日付)によると、装甲車などからなる米軍の車列が北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)に随行されて、ヤアルビーヤ国境通行所からシリア領内に進入した。

車列は二手に分かれ、カフターニーヤ市の近郊とカーミシュリー市近郊のハイムー村に新たに設置された基地に向かった。

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一方、ロシア国防省は、ハサカ県のカーミシュリー市に新たな航空基地を設置したと発表した。

この基地には現在ロシア軍ヘリコプター3機が配備されており、同地域の領土領空の警戒にあたるという。

タス通信(11月14日付)が伝えた。

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また、SANA(11月14日付)は、トルコ軍がハサカ県ラアス・アイン市近郊のハウワース村に軍事基地を建設していると伝えた。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、Basnews, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、TASS, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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プーチン大統領はBRICs首脳会談で米国のシリア駐留を違法と非難(2019年11月14日)

BRICs首脳会談がブラジルの首都ブラジリアで開催され、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領、中国の習近平国家主席、ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領、インドのナレンドラ・モディ首相が出席した。

SANA(11月14日付)によると、会談ではシリア情勢についても意見が交わされ、首脳らは、人道支援の充実、イドリブ県での停戦を「テロ組織」には適用しないこと、制憲委員会(憲法委員会)への支持などが確認された。

会談後の記者会見で、プーチン大統領は、米国のシリア駐留を改めて違法だと指摘、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダンとの国境地帯のルクバーン・キャンプからの国内避難民(IDPs)の帰還を妨害していると非難した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハサカ県北東部の国境地帯への展開を完了する(2019年11月14日)

ハサカ県では、SANA(11月14日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍の国境警備体がマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊の6カ村に展開した。

展開したのは、ムライジャート村、ブスターン村、西スワイディーヤ村、シャムスィーヤ村、フッブ・ハワー村、アイン・ディーワール村(スィーマルカー国境通行所からの距離は32キロ)。
に設置された国境監視所3カ所に展開した。

これにより、シリア軍はハサカ県ラアス・アイン市からマーリキーヤ市東のアイン・ディーワール村に至る全長200キロの国境地帯への展開を完了した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコは拘束していたダーイシュ・メンバー8人をドイツと英国に強制送還(2019年11月14日)

トルコ内務省は声明を出し、トルコ国内で拘束中のダーイシュ(イスラーム国)の外国人(非シリア・非イラク人)メンバーの本国への身柄送還を再開したと発表した。

声明によると、英国人1人、ドイツ人7人が本国に送還されるという。

なお、トルコは現在、1,150人以上のダーイシュ・メンバーを拘束している。

アナトリア通信(11月14日付)が伝えた。

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DPA(11月14日付)によると、トルコから強制送還された7人は、ベルリンのティーゲル国際空港でドイツ当局に拘束された。

7人は男性2人、女性4人、子ども1人からなるという。

また、英国警察もロンドンのヒースロー国際空港でトルコから強制送還された男性(26歳)を拘束した。

AFP, November 14, 2019、Anadolu Ajansı, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、DPA, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はワシントンDCでトランプ大統領と会談(2019年11月14日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は米国を訪問し、ワシントンDCでドナルド・トランプ大統領と会談した。

エルドアン大統領は会談直後に報道声明を出し、そのなかでシリア北東部の処遇に関して、NATO諸国から前向きな姿勢が得られれば、この問題に関して措置を講じることができる、と述べた。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍と合同パトロールを実施するトルコ軍がハサカ県南東部で住民の投石を受ける(2019年11月14日)

ハサカ県では、ANHA(11月14日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市西のシャリーク村、ビールカンス村、タアラク村、カルカンド村、スィービールカー村、バルカフリー村、タッル・カンバル村、タッル・カデシーシュ村、カルマーニーヤ村で国境地帯で合同パトロールを実施した。

これに対して、住民らは、パトロールを実施するトルコ軍装甲車に投石し、抗議の意思を示した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部と北西部で国民軍戦闘員が何者かに狙われ5人死亡(2019年11月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラーイー村でトルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が何者かの襲撃を受け、2人が死亡した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(11月14日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市で、国民軍に所属する殉教者バドル旅団のメンバーが何者かの襲撃を受け、3人が死亡した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍がシリア民主軍との戦闘の末にタッル・タムル町の北1キロの地点に到達(2019年11月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末にタッル・タムル町に近いダーウーディーヤ村、カースィミーヤ村、アリーシャ村、サーリヒーヤ村を制圧、タッル・タムル町の北1キロの地点に到達した。

この戦闘で国民軍戦闘員11人、シリア民主軍戦闘員13人が死亡した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県を爆撃し6人死亡、シリア軍が反体制派支配地を新たに奪還、アレッポ市では反体制派の砲撃で1人死亡(2019年11月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカフルサジュナ村、カフルナブル市、ジャバーラー村、ウライニバ村、バスカラー村を「樽爆弾」で爆撃し、カフルサジュナ村の競技場で市民3人が死亡した。

シリア軍はまた、地上部隊がマアッラト・ヌウマーン市一帯を砲撃したほか、ハーン・シャイフーン市北の高速道路で反体制武装集団の車輌を攻撃し、戦闘員1人を殺害した。

ロシア軍戦闘機もムシャイリファ村、ザルズール村、スフーフン村、ハザーリーン村、マアッラト・ハルマ村を爆撃、マアッラト・ハルマ村で子ども2人が死亡した。

一方、SANA(11月14日付)によると、シリア軍が県南部でシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、国民軍に統合された国民解放戦線、イッザ軍などからなる反体制武装集団との激しい戦闘の末、ルワイビダ村、フズナ丘を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がアレッポ市サイフ・ダウラ地区を砲撃し、市民1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県5件、ラタキア県4件、アレッポ県6件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県5件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、ハマー県5件)確認した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はイラン国会のゾーンヌーリー国家安全保障外交政策委員長と会談(2019年11月14日)

アサド大統領はイラン国会の国家安全保障外交政策委員会の委員長を務めるモジュタバ・ゾーンヌーリー氏と首都ダマスカスで会談した。

SANA(11月14日付)によると、会談では、「テロとの戦い」における協力連携態勢を継続することが確認されるとものい、経済などの分野での両国関係強化の方途について意見が交わされた。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合は油田保護を口実とした米軍の残留を非難(2019年11月14日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合が、ロシアの首都モスクワとシリア各地をテレビ会議システムで結んで開催された。

会合では、難民、国内避難民(IDPs)の帰還状況、シリア赤新月社による人道支援の進捗についての報告が行われる一方、米国およびその同盟者による妨害の実態が明らかにされた。

それによると、米国とその同盟者(北・東シリア自治局、革命特殊部隊軍)が管理するハサカ県のフール・キャンプ、ヒムス県とヨルダン国境の間に位置するルクバーン・キャンプで劣悪な人道状況が続いており、またシリア北東部から撤退したはずの米国が最近になって「油田保護」を口実に部隊を再展開している実情が説明された。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/2484399321802809?__tn__=-R


 

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから223人、ヨルダンから723人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月14日付)を公開し、11月13日に難民946人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは223人(うち女性67人、子供113人)、ヨルダンから帰国したのは723人(うち女性217人、子供369人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は465,649人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者147,896人(うち女性44,753人、子ども75,725人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者317,753人(うち女性95,365人、子ども162,044人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,661,110人(うち女性1,998,333人、子供3,397,166人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 694,929人(うち女性208,776人、子供354,691人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,323人(うち女性11,189人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,922人(うち女性393,748人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2019をもとに作成。

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トルコ占領下のラアス・アイン市(ハサカ県)で国民軍所属のスルターン・ムラード師団の灯油貯蔵施設が爆発し戦闘員15人死亡(2019年11月13日)

ハサカ県では、ANHA(11月14日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の灯油貯蔵施設で爆発が発生し、戦闘員15人が死亡した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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米軍の車列がアレッポ県スィッリーン町の基地からカーミシュリー市のシリア軍検問所前を通過してイラク方面に撤退(2019年11月13日)

アレッポ県では、ANHA(11月13日付)やシリア人権監視団によると、アイン・アラブ(コバネ)市に近いスィッリーン町に米軍が設置していた基地から、車輌約120輌からなる車列が撤退した。

車列は、M4高速道路を東に向かい、カーミシュリー市のシリア軍検問所を前を通過して、イラク方面に向かった。

 

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ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月13日付)によると、米軍の増援部隊がCONOCOガス工場一帯地域に到着した。

AFP, November 13, 2019、ANHA, November 13, 2019、AP, November 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2019、Reuters, November 13, 2019、SANA, November 13, 2019、SOHR, November 13, 2019、UPI, November 13, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はインドネシア、南アフリカの大使の信任状捧呈式に出席(2019年11月13日)

アサド大統領は、シリアに着任したインドネシアのワジド・ファウズィ(Wajid Fauzi)大使、南アフリカのバリー・フィリプ・ギルダー(Barry Philip Gilder)大使の信任状捧呈式に出席、両大使と個別に会談した。

SANA(11月13日付)が伝えた。

AFP, November 13, 2019、ANHA, November 13, 2019、AP, November 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2019、Reuters, November 13, 2019、SANA, November 13, 2019、SOHR, November 13, 2019、UPI, November 13, 2019などをもとに作成。

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