トルコ軍はハサカ県の要衝ラアス・アイン市、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯の村々を制圧(2019年10月12日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は4日目に入り、トルコ軍はラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、ハサカ県ラアス・アイン市および同市一帯、カーミシュリー市および同市一帯などへの爆撃、砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

戦闘はラアス・アイン市内でも行われ、トルコ国防省とシリア国民軍の発表によると、トルコ軍と国民軍は、国境地帯の要衝であるラアス・アイン市、タッル・アブヤド市とスルーク町近郊のナッス・タッル村、ラジャム・ウヌーワ村、ウンム・ジャラン村、サワーウィーン村、ジャームース村、ラズカ村、アリーダ村、フワイラーン村、ワースィタ村、シューカーン村、タルワーズィーヤ村、ザイディー村、ナッバハーン村、ハーリディーヤ村、大フワイラ村、小フワイラ村、フィールー村、ガジール村、ガズィール村、ダブア村、ダーダート村、サルド村、ダブア・サイーダ村、ジャンダーウィー村を制圧した。


これによりトルコ軍と国民軍が制圧した市町村農場は31となった。

国民軍は、タッル・アブヤド市近郊に建設されていたシリア民主軍の地下トンネルの写真を公開した。

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シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が81人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が59人、トルコ軍兵士が8人。

トルコ国防省によると、シリア民主軍の戦闘員459人を無力化した。

また、民間人30人あまりが死亡、10万人が戦闘地域から避難したという。

なお、トルコ軍とともに「平和の泉」作戦に参加している国民軍は、タッル・リフアト市の南を走る高速道路沿いで、民間人6人を機関銃で撃ち、処刑した。

AFP, October 12, 2019、Anadolu Ajansı, October 12, 2019、ANHA, October 12, 2019、AP, October 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2019、Reuters, October 12, 2019、SANA, October 12, 2019、SOHR, October 12, 2019、UPI, October 12, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県各所を砲撃し、子供1人が死亡(2019年10月12日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊も同地一帯、フドル丘、トゥッファーヒーヤ村を砲撃した。

これに対して、反体制武装集団はカルカート丘のシリア軍拠点を狙って砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がジスル・シュグール市一帯、アイン・バーリダ村、タッフ村、ウンム・ジャラール村、ラッファ村、ブライサ村、ラカーヤー・サジュナ村、マアッラト・ハルマ村、マアッルズィーター村、カフルサジュナ村、ハルバ村、シャイフ・ダーミス村、カフルルーマー村、バーラ村を砲撃した。

この砲撃により、カフルルーマー村で子供1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元メンバーがサマン丘近くで遺体で発見された。

何者かによって殺害されたものと見られる。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(10月12日付)によると、ダーイル町とタファス市を結ぶ街道で、スハイル・ハサン准将指揮下のいわゆる「虎」部隊の兵士1人が武装集団に襲われ、死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県10件、ラタキア県9件、アレッポ県3件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県3件、ラタキア県4件、アレッポ県2件、ハマー県8件)確認した。

AFP, October 12, 2019、ANHA, October 12, 2019、AP, October 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 12, 2019、Reuters, October 12, 2019、SANA, October 12, 2019、SOHR, October 12, 2019、UPI, October 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから890人、ヨルダンから708人の難民が帰国、避難民4人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月12日付)を公開し、10月11日に難民1,598人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは890人(うち女性267人、子供454人)、ヨルダンから帰国したのは708人(うち女性212人、子供361人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は433,988人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者137,603人(うち女性41,662人、子ども70,477人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者296,385人(うち女性88,955人、子ども151,144人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,655,584人(うち女性1,996,675人、子供3,394,348人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 663,268人(うち女性199,275人、子供338,543人)となった。

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一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した4人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,226人(うち女性11,217人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,829人(うち女性393,776人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 12, 2019をもとに作成。

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ロシア軍使節団がシリア政府とYPG主体のシリア民主軍を仲介するためカーミシュリー市を訪問(2019年10月11日)

ハサカ県では、スプートニク・ニュース(10月12日付)によると、ロシア軍使節団がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市を訪問した。

シリア政府が管理するカーミシュリー空港に到着した使節団は、トルコのシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)によって、北・東シリア自治局が支配地域を喪失するのを回避するため、同自治局の防衛を担う人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア政府を仲介することを任務としているという。

また、この動きと並行して、シリア民主軍の使節団が首都ダマスカス入りした。

訪問はシリア政府高官との会談が目的だという。

AFP, October 12, 2019、ANHA, October 12, 2019、AP, October 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2019、Reuters, October 12, 2019、SANA, October 12, 2019、SOHR, October 12, 2019、UPI, October 12, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構と共闘を続けてきたイッザ軍の戦闘員の500人が離反し、国民軍に統合された国民解放戦線に合流(2019年10月11日)

スマート・ニュース(10月11日付)は、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構とイドリブ県、ハマー県北部、アレッポ県西部などで共闘を続けてきた「穏健な反体制派」のイッザ軍の戦闘員約500人が組織を離反し、10月4日に国民軍に統合された国民解放戦線に合流したと伝えた。

離反した戦闘員のなかには、マナーフ・マアッラーティー副司令官、ムスタファー・マアッラーティー報道官も含まれているという。

なお、イッザ軍の戦闘員は約1,100人とされ、8月下旬にシリア軍によって制圧されたハマー県のラターミナ町を拠点としていた。

同組織には、「革命のサヨナキドリ」として知られ、ドキュメンタリー映画『それでも僕は帰る:シリア、若者たちが求め続けたふるさと』にも出演していたアブドゥルバースィト・サールート氏(6月死亡)もヒムス・アディーヤ旅団司令官として参加していた。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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NATOのストルテンベルグ事務総長はトルコに自制を求める(2019年10月11日)

NATOのヤンス・ストルテンベルグ事務総長はトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と会談し、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)への対応などについて意見を交わした。

ストルテンベルグ事務総長はチャヴシュオール外務大臣との共同記者会見で、「トルコはテロの攻撃に晒され、多くのシリア難民を受け入れてきた」としたうえで、「NATOは炎上する地域の前線に立つトルコを支援し続ける」と述べつつも、「平和の泉」作戦がダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を危機に晒すと懸念を表明した。

そのうえで「トルコには正当な安全保障上の懸念があるとはいえ、我々は自制を求めている。我々には共通の敵がいる。それはダーイシュだ」と強調した。

これに対して、チャヴシュオール外務大臣は「トルコはすべてのテロ組織と分け隔てることなく戦う」と述べ、NATO加盟国に支援を求めた。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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パキスタンのカーン首相はトルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)への支持を表明(2019年10月11日)

パキスタン政府は声明を出し、イムラン・カーン首相がトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と電話会談を行い、そのなかでトルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)への支持を表明したと発表した。

AP(10月11日付)が伝えた。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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トランプ米大統領「選択肢が三つある:数千の兵を派遣し、軍事的に勝利すること、トルコを財政面、つまりは制裁でたたきのめすこと、そしてトルコとクルド人を仲介すること」(2019年10月11日)

ドナルド・トランプ米大統領はツイッターのアカウント(https://twitter.com/realDonaldTrump/)で、トルコによるシリア北東部に侵攻(「平和の泉」作戦)に対してとり得る三つの選択肢があると綴った。

書き込みの内容は以下の通り:

「我々はISISカリフ国(イスラーム国(ダーイシュ)を100%敗北させ、トルコが攻撃しているシリア国内の地域に兵はいない。我々は仕事を完璧に行った! トルコは今、200年にわたって戦い合ってきたクルド人を攻撃している…」。

「…我々には選択肢が三つある:数千の兵を派遣し、軍事的に勝利すること、トルコを財政面、つまりは制裁でたたきのめすこと、そしてトルコとクルド人を仲介することだ!」。

 

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県ではトルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)に反対するデモ(2019年10月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局支配下のマーリキーヤ(ダイリーク)市で金曜日の集団礼拝後にデモが行われ、トルコの侵攻(「平和の泉」作戦)に反対を表明した。

また、SANA(10月11日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ市とカーミシュリー市で、トルコの侵攻(「平和の泉」作戦)に抗議するデモが行われ、イスラーム教・キリスト教の宗教関係者や市民が参加した。

デモでは、トルコの侵攻が非難されるとともに、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対してシリア政府の支配下に復帰するよう呼びかけられた。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県北部でトルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)を支持するデモ(2019年10月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(10月11日付)などによると、シャーム解放機能が軍事・治安権限を握るマアッラト・ヌウマーン市、カフルタハーリーム町、カフルルーマー村、ビンニシュ市、サルマダー市、カッリー町で、金曜日の集団礼拝後に、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)とシリア革命を支持するデモが行われ、数百人が参加した。

デモではまた、アサド政権打倒、逮捕者釈放も主唱された。

一方、ダーナー市では、シャーム解放機構が拘束したアブー・アブド・アシッダー氏の釈放を求めるデモが行われた。

アシッダー氏はシャーム解放機構内の腐敗を告発し、離反した幹部の1人で、アレッポ・ブロックを名乗る部隊とウマル・ブン・ハッターブ軍を名乗る部隊の司令官を務めていた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ・サラーム国境通行所、トルコ占領下のジンディールス町では、金曜日の集団礼拝後に、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)を支持するデモが行われ、数百人が参加し、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市一帯や北・東シリア自治局の拠点都市であるマンビジュ市にも作戦を活動するよう訴えられた。

デモではまた、アサド政権打倒も主唱された。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部の北・東シリア支配地域をシリア軍と「イランの民兵」が砲撃、米主導の有志連合が対抗措置としてシリア軍陣地1カ所を爆撃で破壊(2019年10月11日)

ユーフラテス・ポスト(10月11日付)、ジスル・プレス(10月11日付)は、ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のサーリヒーヤ村(ユーフラテス川西岸)に展開するシリア軍が、北・東シリア自治局支配下のハジーン市(ユーフラテス川東岸)を砲撃した。

これを受け、米軍主導の有志連合ヘリコプター1機が、ハジーン市に面するユーフラテス川西岸のアッバース村を爆撃、シリア軍の砲台1カ所を破壊した。

ジュルフ・ニュース(10月11日付)によると、「イランの民兵」もハジーン市とブーハーティル村を砲撃した。

これを受け、住民数十世帯が避難した。

一方、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)がブーカマール市上空に飛来、「イランの民兵」が防空兵器でこれを迎撃した。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Euphrates Post, October 11, 2019、Jisr Press, October 11, 2019、Jurf News, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がカーミシュリー市(ハサカ県)の刑務所を砲撃したのに乗じて、投獄されていたダーイシュ・メンバー5人が脱獄(2019年10月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるカーミシュリー市で、北・東シリア自治局が管理するジールキーン刑務所を砲撃、同刑務所に収監されていたダーイシュ(イスラーム国)のメンバーらが脱獄した。

アラビー21(10月11日付)が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の軍事広報部隊の高官から得た情報によると、脱獄したのは5人。

なお、米国務省が11日に発表したところによると、北・東シリア自治局支配下の刑務所に拘置されているダーイシュ(イスラーム国)・メンバーは約10,000人に達するという。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、Arabi 21, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市内の北・東シリア自治局支配地域でダーイシュが車に爆弾を仕掛けて爆破、10人死亡(2019年10月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団やSANA(10月11日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるカーミシュリー市のムニール・ハビーブ通り(北・東シリア自治局支配地区)で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

北・東シリア自治局のカーミシュリー市内務治安部隊のアリー・ハサン報道官によると、この爆発で10人が死亡、20人以上が負傷した。

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この爆発に関して、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信は、PKK(クルディスタン労働者党)の治安センター前で車に仕掛けた爆弾を爆発させ、戦闘員数十人を殺傷したと発表した。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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トルコによるシリア北西部への侵攻作戦(「平和の泉」作戦)第1段階の目的はイラクとの兵站路の寸断(2019年10月11日)

トルコ日刊紙『サバフ』(10月11日付)は、トルコによるシリア北西部への侵攻作戦(「平和の泉」作戦)の詳細を明らかにした。

それによると、作戦は以下3段階からなるという。

第1段階:トルコ軍は7~10日のうちに、国境から30キロの地点まで進軍し、ハサカ県東部に設置されているスィーマルカー国境通行所を掌握し、イラクからの兵站路を寸断する。

第2段階;ユーフラテス川東部の国境地帯全域を制圧し、同地から人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を掃討する。

第3段階:シリア難民を帰還させるための措置を講じる。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、Sabah, October 4, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はハサカ県北西部のマブルーカ・キャンプから国内避難民を県南部のアリーシャ・キャンプに移送(2019年10月11日)

北・東シリア自治局は声明を出し、トルコ軍の侵攻に伴う戦闘激化を受けて、ハサカ県北西部のマブルーカ・キャンプに収容されている国内避難民(IDPs)を県南部のアリーシャ・キャンプに移送したと発表した。

アリーシャ・キャンプは2015年末に建設され、ダイル・ザウル県からのIDPs(ほとんどが女性と子供)約7,000人をすでに収容している。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍は米主導の有志連合の基地があるアレッポ県アイン・アラブ市近郊への攻撃を開始、米軍が照明弾でトルコ軍の砲撃に応戦(2019年10月11日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は3日目に入り、トルコ軍はラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、ハサカ県ラアス・アイン市および同市一帯、カーミシュリー市および同市一帯などへの爆撃、砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と激しく交戦する一方、アレッポ県アイン・アラブ市近郊のミシュターヌール丘一帯に対する攻撃も開始し、シリア民主軍と交戦した。

スマート・ニュース(10月11日付)によると、攻撃はミシュターヌール丘に設置されている有志連合の基地近くにも及び、米軍は、トルコ軍の砲撃に対して照明弾を撃って応戦した。


国民軍によると、この戦闘で、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、ラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村、アスファル・ナジュル村、タッル・アブヤド市近郊のムハルビル村、ハラーワ村を制圧した。

シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が60人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が42人、トルコ軍兵士が6人。

また、民間人17人が死亡、7万5000人が戦闘地域から避難したという。

 

なお、トルコ国防省はシリア民主軍戦闘員342人を無力化したと発表した。

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アレッポ県では、ANHA(10月11日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村をトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が砲撃し、子供2人を含む住民6人が負傷した。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るカフルナブル市一帯(イドリブ県)を爆撃(2019年10月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るカフルナブル市一帯を3度にわたり爆撃した。

死傷者はなかった。

また、シリア軍地上部隊がヒーシュ村一帯、タッフ村、マアッラト・スィーン村、マアッラト・ハルマ村一帯を砲撃した。

一方、サルキーン市では、何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、シャーム解放機構のメンバー1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がトルコマン山のズィヤーラ丘一帯でシリア軍部隊を攻撃、兵士3人を殺害した。

これに対し、シリア軍ヘリコプターがシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の支配下にあるカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊も同地を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がザンマール町、ジャズラーヤー村、放棄された大隊基地一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、HFL(10月11日付)によると、インヒル市とジャースィム市を結ぶ街道に仕掛けられていた爆弾が爆発し、ロシア軍憲兵隊兵士1人とシリア軍兵士2人が負傷した。

また、ノールス研究センター(10月11日付)によると、シリア軍の第4師団所属部隊が、タファス市、とダルアー市を結ぶ街道で要撃を受け、兵士3人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県10件、ラタキア県7件、アレッポ県7件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を32件(イドリブ県17件、ラタキア県4件、アレッポ県7件、ハマー県3件)確認した。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、HFL, October 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 11, 2019、Nors for Studies, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから418人、ヨルダンから651人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月11日付)を公開し、10月10日に難民1,069人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは418人(うち女性125人、子供213人)、ヨルダンから帰国したのは651人(うち女性195人、子供332人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は432,390人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者136,713人(うち女性41,395人、子ども70,023人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者295,677人(うち女性88,743人、子ども150,783人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,655,584人(うち女性1,996,675人、子供3,394,348人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 661,670人(うち女性198,796人、子供337,728人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,229人(うち女性11,217人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,825人(うち女性393,776人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 11, 2019をもとに作成。

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ダイル・ザウル県東部の「イランの民兵」の拠点が所属不明の戦闘機の爆撃を受ける(2019年10月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機がイラク国境に近いブーカマール市一帯にある「イランの民兵」の拠点複数カ所に対して爆撃を行った。

被害の詳細は不明。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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トランプ米大統領は「クルド人は好きだが、彼らは第二次大戦で米国を助けてはくれなかった」(2019年10月10日)

ドナルド・トランプ米大統領はワシントンDCでの記者会見で、「クルド人は好きだが、彼らは第二次大戦で米国を助けてはくれなかった」と述べた。

また、シリア北東部からの米軍部隊撤退への批判が相次いでいることに関しては、「我々はクルド人武装勢力を支援するために膨大な資金を費やしてきた」と述べた。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相はトルコのシリア北東部への侵攻を非難、クルド人に人道支援を行うと表明(2019年10月10日)

イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相はツイッターのアラビア語公式アカウント(https://twitter.com/israelipm_ar)で、トルコのシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)に関して、厳しく非難した。

ネタニヤフ首相は「イスラエルはシリア国内のクルド諸県への侵攻を厳しく非難し、トルコとその手先がクルド人に対して民族浄化を行うことに警鐘を鳴らす…。イスラエルはあらゆる努力を行い、勇敢なるクルド人民に人道支援を行う」と綴った。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)への支持を表明(2019年10月10日)

トルコで活動するシリア・ムスリム同胞団は声明を出し、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)への支持を表明した。

シリア・ムスリム同胞団は「我々はこの作戦を支持、支援する。我々はまた、シリアの領土の一体性、シリア社会の統合を支持すると明言する」としたうえで「我らがクルド同胞はシリア国民を構成する基本要素であり、ラッカ住民を強制移住させ、アフリーンの自由シリア軍兵士を死に至らしめてきた分離主義テロ民兵の罪を彼らに帰せることを認める訳にはいかない…。分離主義テロ民兵が「平和の泉」作戦の標的なのであって、クルド人同胞は一つの祖国の傘の下でくらす皆のパートナーだ。テロや分離主義と手を切ることが皆の利益になる」と強調した。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「シリア政府とシリア民主軍の対話を実現しなければならない」(2019年10月10日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)に関して、トルコの安全保障上の懸念を理解しているとする一方、シリア政府と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の対話を実現しなければならないと改めて強調した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)が伝えた。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)のカイロ・プラットフォームとモスクワ・プラットフォームは、トルコによるシリア北東部への侵攻を拒否、リヤド・プラットフォームは沈黙(2019年10月10日)

制憲委員会(憲法委員会)にメンバーを輩出している反体制派の連合体である最高交渉委員会のカイロ・プラットフォームとモスクワ・プラットフォームは、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)を拒否する姿勢を示した。

カイロ・プラットフォームは「作戦は、民間人を中心にさらなる犠牲者と、さらなる避難・移住をもたらす」と警鐘をならし、即時停戦を呼びかけた。

モスクワ・プラットフォームも「作戦は、あからさまな敵対行為」だと非難し、攻撃の停止と国際法、アスタナ会議での決定を遵守するよう求めた。

そのうえで、「クルド問題は、国連安保理決議第2254号が定めるシリア人どうしの対話と政治プロセスのなかで解決し得るもので、それがシリアの領土の一体性と主権を維持する唯一の道だ」と強調した。

なお、両プラットフォームとは対象的に、リヤド・プラットフォームは、「平和の泉」作戦への姿勢を明示していない。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)が伝えた。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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ポンペオ米国務長官「トルコのシリア北東部への侵攻に青信号は出していない」(2019年10月10日)

マイク・ポンペオ米国務長官は、BBC(10月9日付)のインタビューに応じ、そのなかで、米国はトルコのシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)に「青信号を出していない」と述べた。

ポンペオ国務長官は、米国がトルコによる侵攻を承認したのかとの問いに対して「青信号は題していない」としつつ、「トルコには正当な安全保障上の懸念があり…、ドナルド・トランプ米大統領は米軍兵士を危険に晒さないための決定を下した」と述べた。

また、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍へのトルコ軍の攻勢によって、ダーイシュ(イスラーム国)が勢力を回復する可能性については、これを拒否した。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、BBC, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者副大臣「分離主義的な論理を持ち、外国勢力の存在に賭けようとする者とは対話しない」(2019年10月10日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、北・東シリア自治局(ないしはシリア民主軍、シリア民主評議会、人民防衛隊(YPG)、民主統一党(PYD))との対話に関して、「分離主義的な論理」に依拠する者と対話は行わないと述べた。

ミクダード副大臣は記者団に対して「シリア政府はすべてのシリア人と対話するが、一部の勢力はこれを拒否し、トルコに攻撃の余地を与えた…。シリア国家の懐はすべての市民に対して開かれている。だが、我々は分離主義的な論理を持ち、外国勢力の存在に賭けようとする者、そして我々がテロリストとみなす者とは対話はしない」と述べた。

また、「もしシリア・アラブ軍がこの地域にいたら、トルコ軍は同地を攻撃することなどなかっただろう」と強調した。

レバノンのマヤーディーン・チャンネル(10月10日付)などが伝えた。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Qanat al-Mayadin, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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「イランの民兵」がシリア軍とともにダイル・ザウル市に面するユーフラテス川東岸に部隊を展開させる(2019年10月10日)

ダイル・ザウル県では、ジュルフ・ニュース(10月10日付)によると、イラク人民防衛隊(ヒズブッラー大隊)とイマーム・ムハンマド・バーキル旅団といったいわゆる「イランの民兵」がシリア軍第4師団、革命防衛隊とともに、ダイル・ザウル市に面するユーフラテス川東岸のタービヤト・ジャズィーラ村、フシャーム町に部隊を展開した。

同地は、北・東シリア自治局の支配下にあるCONOCOガス工場に隣接している。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Jurf News, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「サウジアラビアはイエメンで多くの人々を殺してきたのに、どんな顔でトルコの作戦に反対できるのか」(2019年10月10日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、サウジアラビアがシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)を非難したことに反論した。

チャヴシュオール外務大臣は「お前たち(サウジアラビア)はイエメンで多くの人々を殺し、人々を飢えさせてきた。今度は、いったいどんな顔で「平和の泉」に反対するというのか」と述べた。

アナトリア通信(10月10日付)が伝えた。

AFP, October 10, 2019、Anadolu Ajansı, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「EUがトルコの作戦に反対すれば、難民を送り込んでやる!」(2019年10月10日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)を欧州諸国が非難すれば、シリア難民を送り込むと述べ、欧州諸国を牽制した。

エルドアン大統領は、首都アンカラでの与党公正発展党(AKP)の議員との会合での演説で、「平和の泉」作戦はシリアの領土の一体性と政治統合を維持するのに資する」としたうえで、「EUが我々の作戦を植民地主義だと評し続けるのなら、我々は難民を送り込む…。あなた方が「平和の泉」作戦を占領だと言うのなら、我々がすることは非常に簡単だ。我々は我が国の国境を開放し、あなた方のもとに360万人の難民を送り込むだけだ」と述べた。

そのうえで「我々は、テロと戦うために開始した「平和の泉」作戦を批判することを決して認めない…。我々はクルド人同胞とではなく、テロ組織と戦っている。トルコはシリア領内で活動するおそらく唯一の正当な部隊だ」と強調した。

アナトリア通信(10月10日付)が伝えた。

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シリアの外務在外居住者省公式筋は、エルドアン大統領の発言に関して、「現実から乖離した者の発言以外の何ものでもない」と批判した。

SANA(10月10日付)が伝えた。

AFP, October 10, 2019、Anadolu Ajansı, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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米軍部隊がイラク国境に面するハサカ県スィーマルカー国境通行所一帯から撤退(2019年10月10日)

SANA(10月10日付)は、イラク国境に面するハサカ県東部のスィーマルカー国境通行所一帯から米軍部隊100人が2回に分けて、イラク方面に撤退したと伝えた。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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