ダイル・ザウル県シュハイル村でダーイシュのスリーパーセルがシリア民主軍の軍用車輛に向けて発砲し、兵士1人が死亡(2025年9月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シュハイル村で、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー2人が、シリア民主軍の軍用車輛に向けて発砲し、戦闘となり、シリア民主軍の兵士1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、ジャルズィー村で、ダーイシュのスリーパーセルが、石油輸送用タンクローリーの所有者が「ザカート」(喜捨)の支払いを拒否したとして、タンクローリーを爆破、これにより2人した。

シリア人権監視団が6日に発表したところによると、ラビーダ村で北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)とダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが交戦した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団は、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるダイル・ザウル県で、ダーイシュ(イスラーム国)による攻撃が頻度で増加しており、シリア民主軍と米主導の有志連合による掃討作戦が継続しているにもかかわらず、その脅威は拡大していると発表した。

同監視団の記録によれば、2025年に入ってダイル・ザウル県で発生したダーイシュによる攻撃は、待ち伏せ、爆発、シリア民主軍の検問所や車輛への銃撃などを含めて142件を記録しており、これにより、シリア民主軍の兵士34人が死亡、ダーイシュ側も3人が死亡している。

また、一連の攻撃で、民間人や北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)、シリア民主軍の協力者13人も死亡し、39人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、ハサカ県でも15件の攻撃が発生し、14人が死者(ダーイシュ・メンバー4人、アサーイシュ隊員8人、シリア民主軍兵士2人、民間人2人が死亡、ラッカ県では、12件の攻撃が発生し、11人が死者(シリア民主軍兵士7人、ダーイシュ・メンバー4人)、14人が負傷している。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサーイシュはハサカ県のフール・キャンプで治安作戦を開始(2025年9月5日)


ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は早朝、ハサカ東部のフール・キャンプで治安作戦を開始した。

作戦は、キャンプ内で活動を維持・活発化させているダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを摘発することが目的。

ANHAによると、アサーイシュは、この治安作戦中にフール・キャンプ内の第5区画(ダーイシュの外国人メンバーの妻や子供約数千人が収容されている区画)において地雷を発見した。

**

シリア人権監視団によると、第5区画での治安作戦中、女性や子供がアサーイシュの隊員や同行取材する記者たちを襲撃、投石などを行った。

**

アサーイシュは、声明を出し、アサーイシュの女性部隊と女性防衛隊(YPJ)が、シリア民主軍と米主導の有志連合の支援を受けて、「人道と安全」作戦の新たな段階として治安作戦を開始したと発表した。

声明によると、作戦は、フール・キャンプ住民を保護し、人道支援団体が安全に活動を続けられることを確保することを目的としている。

具体的には、テロ・ネットワークの解体とそのメンバーの追跡、人道団体とその職員の保護、そして子供たちが「カリフの幼獣」(児童戦闘員)として利用されることを阻止し、啓発や心理・社会的支援プログラムを強化することをめざすという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍部隊がダルアー県とクナイトラ県の村に侵攻(2025年9月4日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、10台以上の軍用車輛からなるイスラエル軍部隊が、アービディーン村を急襲、複数の民家で捜索を行った。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛6台からなるイスラエル軍部隊がサムダーニーヤ村に侵入し、検問所を設置した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はアレッポ国際空港街道を走行中の車輛1台を無人航空機で爆撃、ジハード主義組織メンバーと見られる男性を含む2人を殺害(2025年9月4日)

SANAは、アレッポ市郊外のアレッポ国際空港道路を走行中の車輛1台が無人航空機の爆撃を受けたとして、その写真を公開した。

**

シリア人権監視団によると、爆撃は米主導の有志連合に所属する無人航空機によるもので、乗っていた2人が死亡した。

このうち1人はジハード主義組織のメンバーである可能性が高いと見られている。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍部隊がクナイトラ県ジュバーター・ハシャブ村に侵入し7人を逮捕(2025年9月3日)

クナイトラ県では、SANAシリア人権監視団によると、5台の車輛と30人の兵士からなるイスラエル軍部隊が午前3時頃にシリア領内に新たに設置した前哨基地からジュバーター・ハシャブ村に侵入し、複数の住宅を急襲、7人を逮捕し、午前5時に基地に撤退した。

SANAシリア人権監視団によると、イスラエル軍はその後、拘束した7人のうち5人を釈放した。

イスラエル軍軍は拘束した7人に対して拘束中に拷問を加えるなどしたという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がラッカ県東部でシリア民主軍と交戦(2025年9月3日)

ラッカ県では、イフバーリーヤ・チャンネルによると、シリア軍がムグラ村一帯地域に潜入しようとしたシリア民主軍の部隊を迎撃、兵士らを殺傷した。

シリア人権監視団によると、シリア軍とシリア民主軍の戦闘は、県東部マアダーン町近郊の砂漠地帯のブーハマド村、(大・小)マグラ村で発生した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサーイシュの緊急対応部隊(HAT)とシリア民主軍の作戦司令室師団(TOL)がラッカ県で共同作戦を実施し、ダーイシュのスリーパーセルのメンバー5人を逮捕(2025年9月3日)

ラッカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の緊急対応部隊(HAT)がカスラ―ト村一帯でシリア民主軍の作戦司令室師団(TOL)と共同作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー5人を逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県マッザ86地区で治安要員を狙った車輛爆発が発生(2025年9月3日)


ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マッザ86地区で治安要員を狙った車輛爆発が発生し、治安当局は周辺一帯を封鎖した。

内務省のフェイスブックによると、県内部治安部隊司令官のウサーマ・ムハンマド・ハイル・アーティカ准将は、これに関して、内部治安部隊の要員1人を狙った爆発物が爆発したことによるものであることを確認したと発表した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のハミーディーヤ・モスク近くで、正体不明の武装グループが住民を銃撃し、殺害した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市近郊のカルン・ヒーラ村に、内務治安部隊が数十台の車輛で突入し、複数の住宅を急襲、若い男性5人を逮捕した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア・カトリック教区のヒムス県・ハマー県・ダマスカス郊外県ナブク郡教区の大主教代理であるミシェル・ニウマーン師が2日夜、ザイダル村で、「総合治安局」を名乗る、覆面姿の2人組の強盗未遂に遭った。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の国防省・内務省の合同部隊がスワイダー県に進攻した7月半ばに行方不明となっていたドゥルーズ派青年の遺体が、ジャルマーナ市の家族に引き渡された。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域のジンディールス町近郊のカフルサフラ村で、アフマド・シャルア移行期政権傘下のサマルカンド旅団のメンバーと見られる武装グループが住民3人を北・東シリア地域民主自治局とつながりがあるとして逮捕した。

一方、内務省のフェイスブックによると、内務治安部隊はバーブ郡で前政権の軍事情報局の協力者のズハイル・アブドゥルハイ容疑者を逮捕した。

また、内務省のフェイスブックによると、内務治安部隊は、アブドゥルハイ容疑者の共犯者4人も逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県のマーヒル・マルワーン・イドリビー知事はスーマリーヤ地区で発生しているアラウィー派住民らの強制移住について法務委員会を設置し、本件を調査すると表明(2025年9月3日)


SANAによると、ダマスカス県のマーヒル・マルワーン・イドリビー知事は、スーマリーヤ地区で発生しているアラウィー派住民らの強制移住について、問題が旧体制の数十年にわたる不当な収用と不動産をめぐる汚職の蓄積に起因しているよると述べたうえで、強制移住や強制退去ではなく、公正かつ透明なかたちでの解決に向けて取り組んでいると強調した。

イドリビー知事はまた、内務省と国防省と連携して司法判断や必要な法律に基づかない行為や侵害を抑制し、命令に違反する者は処罰すると述べるとともに、ダマスカス県とダマスカス郊外県からなる法務委員会を設置し、本件を調査すると表明した。

**

シリア人権監視団によると、アブー・フザイファを名乗る人物に率いられた武装グループが2日夜から3日未明にかけて、スーマリーヤ地区に侵入し、複数の住宅で略奪を行ったうえ、アラウィー派住民を脅迫し、強制退去を迫った。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県ではアラウィー派技師が殺害、ヒムス市ではアラウィー派の4世帯が住宅・財産を没収、アレッポ市では医学部教授が殺害される(2025年9月2日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーサー・フーラ村の農地で、アラウィー派の技師が射殺された状態で発見された。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、内務治安部隊が、タッルカラフ市郊外のハーラト・ウカーリー村でアラウィー派の4世帯の住宅や財産を没収した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カーディー・アスカル地区で、旧シリア軍に所属していたとされる若い男性が武装グループによって射殺された。

イフバーリーヤ・チャンネルによると、正体不明の武装グループが、アレッポ市ジュマイリーヤ地区にあるアレッポ大学医学部のバースィル・ザイヌー教授のクリニック前で、同教授に発砲し、殺害した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍パトロール部隊がクナイトラ県に2度にわたり侵入(2025年9月2日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍のパトロール部隊がサイダー・ジャウラーン村方面に侵入、路上に一時的な検問所を設置した後、約1時間ほどで撤退した。

シリア人権監視団によると、本日、イスラエル軍はブライカ村東方に位置するタワーヒーン連隊(旧シリア軍の軍事施設)の拠点に対して5発の砲弾で砲撃を行った。

砲撃は訓練の一環として行われた。

シリア人権監視団によると、装甲車2台からなるイスラエル軍パトロール部隊が、クルーム丘に侵入した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市のメディア関係者はシャルア移行期政権の情報省がジャーナリストを疎外、排除していると非難:首都ダマスカスで政権関係者を批判した女性ジャーナリストが逮捕未遂に遭う(2025年9月2日)

シリア人権監視団によると、アレッポ市のメディア関係者は声明を発表し、アフマド・シャルア移行期政権の情報省が国内ジャーナリストを疎外、排除していると非難し、こうした政策は「真実の声」を伝えて命を落とした殉職者の犠牲を無視するものだと強調した。

メディア関係者はまた、自由な報道を堅持する姿勢を改めて表明し、どのような抑圧や排除の試みにも屈せず、その声を上げ続けると断言した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ラッカ県出身のジャーナリスト・メディア関係者のイーラーフ・ヤースィーン氏が、滞在先ホテルのロビーで、内務治安部隊によって逮捕されそうになる事件が発生した。

この逮捕未遂は、彼女がSNS上でアフマド・シャルア移行期政権に近い人物を批判した後に起こった。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサーイシュはフール・キャンプに収容されているダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の家族30人以上を脱走させようとする計画を阻止(2025年9月2日)

ハサカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、フール・キャンプに収容されているダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の家族30人以上を脱走させようとする計画を阻止し、車輛を押収した。

シリア人権監視団によると、アサーイシュは、2台の車輛に乗って脱走を試みた約60人(女性と子供を含む)の拘束に成功したという。

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局内務省治安部隊(アサーイシュ)は3日に、56人の脱走未遂を阻止したと発表した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍は、米主導の有志連合の地上・航空支援を受けて、ラッカ市とカスラート地方でダーイシュ(イスラーム国)」のスリーパーセルを捜索、10人を逮捕し、彼らが所持していた武器や弾薬を押収した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合とシリア民主軍は、シュハイル村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを捜索する急襲作戦を行い、4人を逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団は、8月にシリア各地で874人が殺害され、そのうち806人が民間人だったと発表(2025年9月1日)

シリア人権監視団は、8月にシリア各地で874人が殺害され、そのうち806人が民間人だったと発表した。

民間人死者(806人)の内訳は以下の通り。
・683人:男性・若い男性
・80人:女性
・43人:子供

また、死因の詳細は以下の通り:
・41人(うち子供11人・女性4人):無差別銃撃・衝突
・37人:国防省要員による銃撃
・1人:武装グループによる攻撃
・2人:原因不明(子供2人)
・32人(うち子供16人・女性4人):爆発性戦争残存物(ERW)による爆発
・547人(うち子供2人・女性59人):処刑
・54人(うち子供6人・女性9人):殺人事件
・10人:移行期政権の刑務所での拷問死
・3人(うち女性1人):ダーイシュ(イスラーム国)による攻撃
・1人:イスラエル軍による攻撃
・2人:トルコ国境警備隊(ジャンダルマ)による攻撃
・4人(うち子供2人):地雷・IED
・71人(うち子供4人・女性3人):正体不明の銃撃
・1人:シリア民主軍による攻撃

非民間人死者(68人)の内訳は以下の通り。

・ダーイシュ要員:4人
・国防省・内務省要員:34人
・シリア民主軍および関連部隊:15人
・武装グループ・イスラーム諸派:2人
・地元民兵:9人
・ジハード主義戦闘員:4人

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー市でシャーム自由人イスラーム運動元幹部で「アブシリー・ハウラーン」キャンペーン広報委員のムニーフ・ミスカーフ・カッダーフ氏(通称ムニーフ・ザイーム)が暗殺未遂に遭う(2025年9月1日)


ダルアー県では、イナブ・バラディーによると、ダルアー市でシャーム自由人イスラーム運動の幹部だったムニーフ・ミスカーフ・カッダーフ氏(通称ムニーフ・ザイーム)が暗殺未遂に遭った。

カッダーフ氏は、「アブシリー・ハウラーン」キャンペーンの広報委員会の一員で、頭部と脊椎に銃撃を受け、ダルアー国立病院に一端搬送された後、首都ダマスカスのムジュタヒド病院に移送された。

カッダーフ氏は2011年からの反体制運動における著名なメディア活動家の1人で、国内外の報道機関を通じてダルアー県の情勢を伝えてきた。

2018年以降はヨルダンに滞在していたが、2024年末の体制崩壊後に帰国し、人道キャンペーンに参加していた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県でシーア派男性が殺害される(2025年9月1日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市とタルトゥース市を結ぶ高速道路沿線のマズラア村で、オートバイに乗った2人の武装グループがシーア派の50歳代の男性に向けて発砲し、殺害した。

また、シリア人権監視団によると、ヒムス市カラム・ザイトゥーン地区で前政権時代に殺害されたとみられる男性と子供の遺体が発見された。

さらに、シリア人権監視団によると、アイン・ナスル町の検問所で拘束されたと見られていたブワイダト・サラミーヤ村出身のシーア派の若い男性が遺体で発見された。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市ファラーヤ地区で、前政権支持者と見られる若い男性が、何者かに撃たれて死亡した。

また、シリア人権監視団によると、ザカート村で住民が井戸の中から遺骨を発見した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー県出身の若い男性2人が、サイダー町近くの橋付近で何者かに狙撃され、1人が死亡、もう1人が負傷した。

**

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、シャーヒーン無人航空機が午前4時から午前9時まで、タルトゥース市のラーダール地区および周辺の村々の上空を飛来、旋回を続けた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍はラッカ市でダーイシュのメンバーの1人、アフマド・マフムード(通称アブ・マンスール)を拘束することに成功(2025年9月1日)

シリア民主軍(広報センター)は、フェイスブックを通じて、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市北部の農村地帯にある軍事拠点に対して自爆攻撃を試みたが、シリア民主軍がこれを阻止することに成功したと発表した。

自爆攻撃を試みたダーイシュのメンバーは2人で、うち1人は負傷し、着用していた爆発ベルトを起動して自爆、もう1人はシリア民主軍部隊との交戦中に殺害された。

戦闘により、シリア民主軍の兵士3人が負傷した。

**

シリア民主軍(広報センター)は、声明を出し、同軍所属の作戦司令室師団(TOL)が米主導の有志連合の支援を受けて、ラッカ市で治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの1人、アフマド・マフムード(通称アブ・マンスール)を拘束することに成功したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム周辺を2度にわたり爆撃(2025年9月1日)


アレッポ県では、ANHAシリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム周辺を2度にわたり爆撃した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍部隊がクナイトラジュバーター・ハシャブ村に侵入し、仮設の検問所を設置、民家への急襲と捜索を実施したのちに撤収(2025年8月31日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、6台の車輛と数十名の兵士からなるイスラエル軍部隊がジュバーター・ハシャブ村に侵入し、仮設の検問所を設置、民家への急襲と捜索を実施したのちに撤収した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県マジュダル村周辺で新たな停戦違反:シャルア移行期政権に属する武装グループが23mm重機関銃や迫撃砲を使用して村を攻撃(2025年8月31日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、マジュダル村周辺で停戦違反が新たに記録され、アフマド・シャルア移行期政権に属する武装グループが23mm重機関銃や迫撃砲を使用して村を攻撃した。

**

シリア人権監視団によると、ダマスカス・スワイダー街道の再開を受けて、人道支援物資を積載した約37台の貨物車輛からなるシリア・アラブ赤新月社の車列と、地元市場を支援するための食料品や生活必需品を積載したおよそ50台の貨物車輛からなる商用の車列がスワイダー県に向かった。

しかし、シリア人権監視団によると、このうち商用の車列は、ダルアー県ブスラー・シャーム市の通行所が閉鎖され、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊や民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)が撤収したために、通過できず、首都ダマスカス方面に引き返した。

**

シリア人権監視団によると、過去48時間でダルアー県からブスラー・シャーム市の通行所を通過して、93世帯369人(女性、子供を含む)がスワイダー県に移動する一方、35世帯138人が同じ通行所を通じてダルアー県に移動した。

**

シリア人権監視団は、ドゥルーズ派住民24人(うち女性3人)がアフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の要員によって処刑されていたことを確認したと発表した。

これにより、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルの爆撃による死者数の総計は2,014人となった。

内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:725人(ほとんどがドゥルーズ派)、うち民間人162人(21人の子供と51人の女性を含む)、さらにドゥルーズ派以外の民間人12人(女性6人を含む)
・国防省および治安部隊要員:477人(ベドウィン部族出身者40人とレバノン国籍の戦闘員1人を含む)
・国防省・内務省要員:15人(イスラエルの爆撃により死亡)
・民間人3人(女性1人と身元不明2人)(イスラエルの爆撃で死亡)
・報道関係者2人(スワイダー県の戦闘で死亡)
・ドゥルーズ派住民789人(うち72人の女性、15人の子供、高齢者、スワイダー国立病院の医療従事者20人)(国防・内務省の要員によって処刑)
・ベドウィン部族出身者3人(女性1人と子供1人を含む)(ドゥルーズ派武装勢力によって処刑)

**

スワイダー県では、シリア人権監視団スワイダー24によると、サルハド市やジュナイナ村で、住民が女性拉致被害者の即時解放を求める抗議集会を開いた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県サルハブ市で、レストランを経営するアラウィー派の40代男性が正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡、ムーリク市でも、ピスタチオ農園の管理人が正体不明の武装グループの襲撃で殺害(2025年8月31日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、サルハブ市で、レストランを経営するアラウィー派の40代男性(アイハム・ハイルビーク氏)が正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

シリア人権監視団によると、ムーリク市でも、正体不明の武装グループがピスタチオ農園の管理人を襲撃し殺害、兄弟らが負傷した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍が無人航空機でアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯を爆撃、ハサカ県とアレッポ県でシリア民主軍とシリア国民軍が交戦(2025年8月31日)


ANHAは、8月30日深夜、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアレッポ県のティシュリーン・ダム周辺が無人航空機による爆撃を受けたと伝えた。

また、ハサカ県タッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村一帯に「トルコ占領軍の傭兵」(シリア国民軍諸派)が潜入を試み、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がこれを阻止したと伝えた。

**

シリア人権監視団によると、爆撃はトルコの自爆型無人航空機によるもので、大きな爆発音が確認されたが、人的被害は報告されなかった。

同監視団によると、この爆撃と同時に、アレッポ県ダイル・ハーフィル市方面で、シリア民主軍とシリア国民軍諸派が交戦、双方が中・重火器を用いて攻撃を行った。

一方、テル・ラバン村一帯での戦闘では、シリア国民軍諸派の戦闘員少なくとも2人が負傷した。

**

これに関して、SANAは、シリア軍部隊が、アレッポ県のタッル・マーイズ村に設置されている軍拠点へ侵入を試みた「クルド民兵」(シリア民主軍)を要撃、潜入を阻止したと伝えた。

また、軍事筋がSANAに対して明らかにしたところによると、シリア民主軍の別の部隊が、ウンム・ティーナ村とダイル・ハーフィル市に集結し、要撃に遭った部隊の撤退を支援するために、タッル・マーイズ村にあるシリア軍の複数の拠点を攻撃した。

同筋によると、シリア軍側は当初は軽火器で対応していたが、クルド民主軍側の砲撃が続たため、重火器を用いて応戦、タッル・マーイズ村の拠点に増援部隊も派遣された。

**

これに対して、シリア民主軍はフェイスブックを通じて広報センターの声明を発表し、SANAの報道を「完全なでっちあげ」、「単なるメディアの欺瞞」と批判、シリア民主軍の関与を否定、戦闘はアフマド・シャルア移行期政権に属する派閥間で続いている勢力争いに過ぎず、これをシリア民主軍との交戦であるかのように歪めて報道していると主張した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下の「平和の泉」地域のハサカ県ラアス・アイン市付近で、トルコ軍憲兵隊の銃撃により、トルコ領内へ越境しようとていたシリア人1人が死亡、1人が負傷(2025年8月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域のラアス・アイン市付近で、トルコ軍憲兵隊(ジャンダルマ)の銃撃により、トルコ領内へ越境しようとていたシリア人1人が死亡、1人が負傷した。

シリア人権監視団が9月2日に発表したところによると、その後重傷を負っていた3人も死亡し、死者は4人となった。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県マアダミーヤト・シャーム市の武装勢力の指導者で「アブー・フザイファ」と呼ばれる人物が、スーマリーヤ地区のアラウィー派住民に対して「本日夕方までに自宅を退去せよ」と改めて通告(2025年8月30日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マアダミーヤト・シャーム市の武装勢力の指導者で「アブー・フザイファ」と呼ばれる人物が、スーマリーヤ地区のアラウィー派住民に対して「本日夕方までに自宅を退去せよ」と改めて通告した。

同監視団によると、社会平和維持高等委員会や大統領府に近いアラウィー派の有力者の仲介で、当局が住民に対して自宅にとどまり、退去を強要された住民にも帰宅するよう呼び掛けている。

だが、住民がこのことを「アブー・フザイファ」に伝え、退去要求を取り下げるよう求めたところ、アフマド・シャルア暫定大統領や移行期政権の指導部を侮辱する罵声を浴びせたという。

シリア・クルドシリア左派党は、声明を出し、スーマリーヤ地区でのアラウィー派住民の強制退去を「民族・宗派浄化」だとしたうえで、シリアの国内法と国際法、人権の侵害にあたると批判した。

ANHAなどによると、国連のステファン・ドゥジャリック報道官は、日例記者会見で、ダマスカス県スーマリーヤ地区でのアラウィー派住民らへの立ち退きの脅迫について懸念を表明し、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表が状況を注視していると述べた。

**

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、県内務治安部隊がタルトゥース市南部のラーダール地区を封鎖し、大規模な家宅捜索作戦を実施、20人以上の若者を逮捕、女性らの携帯電話を押収したほか、実弾や手榴弾を使用して住民を脅した。

これに関して、内務省は、フェイスブックを通じて、タルトゥース市入口の一つで内務治安部隊のパトロール要員が襲撃を受けて、隊員2名が死亡したことを受けて、同部隊が県内で治安作戦を開始したと発表した。

内務省のフェイスブックによると、治安作戦は、武装グループが拠点としていた複数の地点、犯行の出発点とした農場、さらに構成員の治療に用いられていた医療拠点を対象とし、武装グループとの間で銃撃戦が発生、複数のメンバーを無力化、残りを拘束、使用していた武器や弾薬を押収した。

また、シリア人権監視団によると、内務治安部隊は、バイト・アルヤーン村の農場を包囲し、若い男性2人を殺害、数人を負傷させた。

シリア人権監視団が31日に発表したところによると、内務治安部隊によるこの強襲中、通りがかった別の若い男性1人も撃たれて、死亡した。

地元住民の証言によると、内務治安部隊の隊員は、シリア人ではなく、強襲した2人のうちの1人(B.M.氏)の首を切断し、その首を車輛後部に載せて村内を回ったという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍はハサカ市でダーイシュに対する「諸人民の持続的安全」作戦を実施、51人のテロリストを逮捕(2025年8月30日)


シリア民主軍は、フェイスブックを通じて声明を出し、ハサカ県のハサカ市で、同軍の作戦司令室師団(TOL)主導のもと、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)、女性防衛部隊(YPJ)とともに、ダーイシュ(イスラーム国)のアジトやスリーパーセルを標的とした大規模な掃討作戦を開始したと発表した。

**

シリア民主軍は、最初の声明発表から数時間後、第2の声明を出し、「諸人民の持続的安全」と名付けた作戦を完了したと発表した。

約14時間にわたる作戦には3,000人以上の戦闘員が参加し、以下の成果を収めたという。

・51人のテロリストを逮捕(民間人や治安・公共施設攻撃に関与した者を含む)。

・スィナーア地区の刑務所やフール難民キャンプへの攻撃を企図していたネットワークの解体

・武器・弾薬・兵站支援拠点を押収:
o カラシニコフ銃 50丁
o カラシニコフ弾倉 155個
o 拳銃 16丁
o 拳銃弾倉 16個
o BKC機関銃 1丁(弾薬付)
o 手榴弾 5個
o 無線機 3台
o ブルノ銃 3丁
o カラシニコフ弾薬多数
o テロ作戦用の弾帯・軍服多数

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍は、米主導の有志連合の航空支援を受けて、県東部の農村でダーイシュ(イスラーム国)のテロ細胞に対して2回の治安作戦を実施、ハワーイジュ村でシリア民主軍部隊を狙った爆発物による攻撃に関与していた3人を逮捕し、またザッル村村で2人の容疑者を逮捕した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルがハワーイジュ村にあるシリア民主軍の検問所を襲撃した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団は、8月28日にイスラエル軍がダマスカス郊外県のマーニア山一帯で実施した爆撃と空挺作戦での標的の詳細を発表(2025年8月30日)

シリア人権監視団は、8月28日にイスラエル軍がダマスカス郊外県のマーニア山一帯で実施した爆撃と空挺作戦での標的の詳細を発表した。

それによると、マーニア山一帯には、以下の装備を有する戦略的拠点が点在していたという。

・第77防空旅団司令部(前政権におけるダマスカス防衛旅団)
o 改良型ペチョラ2Mミサイルを装備した4個大隊
o S-75ヴォルガ地対空ミサイル装備した4個大隊
o サム6クヴァドラートを装備した3個大隊
o ZSU-23-4シルカ対空自走砲を装備した1個大隊
o イグラSA-18携帯式地対空ミサイル備蓄庫

・第2作戦指令室(M-1司令部とハーッラ丘の偵察諜報センターS-2を結ぶ指令室)

・第1電子防衛旅団、第661大隊第1連隊
o 中国製レーダーLSS-1
o ソ連製P-14の改良版のOSS-2アブロナ(北朝鮮の協力により改良)

・北朝鮮製の衛星航法妨害用電子戦システム(第4電子戦連隊所属)

・第1・第2連隊の追加電子戦施設(少数の人員配置)

・軍事情報部の太陽光発電式監視・誘導装置

・第1戦車師団所属のZSU-23-4シルカ対空自走砲

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍部隊がクナイトラ県のイッシャ村、アイン・バイダー村、ウーファーニヤー村、フッリーヤ村に侵入(2025年8月30日)

クナイトラ県では、SANAシリア人権監視団によると、四輪駆動車など30台からなるイスラエル軍部隊が29日深夜、イッシャ村に侵入し、住宅複数棟を捜索、一部で金品を盗み、数時間後に占領下のゴラン高原に撤退した。

また、SANAシリア人権監視団によると、複数台の車輛からなるイスラエル軍のパトロール部隊が、偵察機を伴い、アイン・バイダー村、ウーファーニヤー村、フッリーヤ村に侵入し、道路に検問所を設け、通行人の検査を行った。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県スーマリーヤ地区で武装勢力によるアラウィー派の貧困世帯への強制退去を求める動きが続く(2025年8月29日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、スーマリーヤ地区で武装勢力によるアラウィー派の貧困世帯への強制退去を求める動きが続いた。

同地では、政権に近いとされるアラウィー派の有力者や一部実業家の仲介により、事態の沈静化と解決策が試みられていたが、武装勢力による脅迫は続いているという。

シリア人権監視団によると、同地区の入口に多数のトラックが集まり、住宅の強制退去準備が進められており、住民らは口頭で「残るか出るかは自由」と伝えられる一方で、「残れば殺害する」との脅迫も受けたという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍がダイル・ザウル県ズィーバーン町でダーイシュのテロ細胞を摘発(2025年8月29日)


シリア民主軍広報センターは、同軍の特殊任務部隊(コマンドーズ)が未明にダイル・ザウル県ズィーバーン町でダーイシュ(イスラーム国)のテロ細胞を摘発し、武器や弾薬を押収したと発表した。
一方、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町の幹線道路にあるシリア民主軍の検問所が、正体不明の武装グループの銃撃を受けた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はシリア南部で夜間作戦を実施し、同軍に対するテロ活動を行おうとしていた複数の容疑者を逮捕したと発表(2025年8月29日)

イスラエル軍は、Xを通じて、シリア南部で夜間作戦を実施し、イスラエル軍に対するテロ活動を行おうとしていた複数の容疑者を逮捕したと発表した。

作戦は、第210師団指揮下の第226旅団と、諜報部門の第504部隊が参加、容疑者の逮捕とともに、武器類も発見・押収した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛複数台と戦車1輛からなるイスラエル軍部隊が、東サムダーニー村に侵入し、大規模な家宅捜索を実施した。

(C)青山弘之 All rights reserved.