イドリブ県の内務治安司令部は旧シリア軍第25特殊任務師団のアブドゥッラッザーク・ムトリク容疑者を逮捕(2025年7月30日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市ダアトゥール地区で29日深夜から30日未明にかけて、私服姿の武装グループがアラウィー派の若者1人を誘拐した。

一方、シリア人権監視団によると、カルダーハ市郊外で若い男性(ファイサル・アズィーズ・イブラーヒーム氏(通称ファイサル・アティーラ)が射殺された。

内務治安総局のアブドゥルアズィーズ・ヒラール・アフマド准将が発表した公式声明によれば、この男性は、武装勢力への武器供与、武器薬物取引、3月沿岸部の事件に関与していた「危険な指名手配者」で、検問所を突破し、逃走の際に警備員を車で轢いた後、発砲を受け死亡した。

だが、シリア人権監視団が得た地元情報筋はこの発表を否定しているという。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフィーン村で、29日深夜から30日未明にかけて、武装グループが村の学校の校長の自宅を襲撃し、老女1人を殺害、子ども3人を負傷させた。

**

ヒムス県では、SANAによると、県の内務治安司令部の部隊が、クサイル郡にある旧シリア軍の准将だったアフマド・アブドゥンナビー容疑者所有の農場周辺で武器や弾薬を収めた武器庫を押収した。

**

イドリブ県では、フェイスブックによると、県の内務治安司令部が精密な治安作戦を実施し、前政権において複数の民兵に所属し、その後第25特殊任務師団の一員となったアブドゥッラッザーク・ムトリク容疑者を逮捕した。

**

内務省はフェイスブックを通じて、イラクとの合同作戦で135万錠のカプタゴン押収、複数の関係者を逮捕とする麻薬対策局のハーリド・イード准将の声明を発表した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が8月1日に発表したところによると、イドリブ県出身の武装グループが、フジャイラ村に住むシーア派の一家を自宅から強制的に追放する事件が発生した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

内務省報道官:「シャルア移行期政権がスワイダー県を包囲しているとの一部主張は完全な虚偽であり、事実を歪めるもの」(2025年7月30日) #シリア

内務省はフェイスブックを通じて、アフマド・シャルア移行期政権がスワイダー県を包囲しているとの一部主張に関して、「完全な虚偽であり、事実を歪めるものである」とするヌールッディーン・バーバー報道官の声明を発表した。

バーバー報道官は声明のなかで、以下の通り述べた。

政府は地元および国際的人道組織と協力し、県内の民間人に対して人道支援物資を搬入し、無法集団が支配する地域から希望者が一時的に退避できるよう人道回廊を開放している。
「包囲」という主張は、無法集団がスワイダー市周辺や国境を通じて非公式な検問所を開設し、武器やカプタゴン取引を活性化させるために意図的に広めたプロパガンダだ。これらの集団は、シリアの合法的な国家機関がスワイダー県で法秩序を回復することが、自らの非合法資金源を脅かすため、虚偽情報を流し、現地の人道危機を利用し、民間人の苦しみを拡大させながら自らの犯罪活動を維持しようとしている。

**

シリア人権監視団は、スワイダー県の「包囲」が開始されてから15日目となり、同県の400家族以上が住居を失い、燃料、食料などが不足、送金ルートが遮断され、教育の機会も失われ、支援は県の需要を満たせていない状態が続いていると発表した。

**

シリア人権監視団によると、7月13日にスワイダー県で発生した武力衝突から停戦発効までの間に死亡した犠牲者の数が1,470人を記録した。

内訳は以下の通り:
・スワイダー県民698人(うち民間人145人、子ども21人、女性56人)
・国防省・内務省総合治安局要員469人(うちベドウィン部族出身40人、レバノン人戦闘員1人を含む)
・イスラエルの爆撃で死亡した国防省・内務省要員15人
・国防省庁舎へのイスラエルの爆撃で死亡した民間人3人(女性1人、身元不明2人)
・報道関係者2人
・国防省・内務省要員による現場処刑での死者280人(うち女性15人、子ども10人、高齢男性1人を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力による現場処刑での死者3人(女性1人、子ども1人を含む)

**

SANAによると、スワイダー県からの退避を希望する住民や外国人ら280人を乗せた車列が、2回に分けてブスラー・シャーム市に設置されている人道回廊に到着した。

最初の車列には200人の民間人が、続く車列には米国、ドイツ、ヨルダンの国籍を持つ80人80人が乗車していた。

**

ペトラ通信によると、ヨルダンの外務省は、スワイダー県から、ヨルダン国民および友好国の国民112人がナスィーブ国境通行所(ジャービル国境通行所)を経由してヨルダンへ避難したと発表した。

**

SANAによると、総量12万リットルを超える燃料を積んだタンクローリー4台からなる車列がブスラー・シャーム市の人道回廊を経由して、スワイダー県に向かった。

**

尊厳のシャイフ軍団の指導者で、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師への批判を強めていたライス・バルウース氏は、ハダス・チャンネルのインタビューに応じ、自身がレバノンに滞在しているとの情報を否定、スワイダー県内に留まり、現地情勢を注視していると述べた。

また、自身がレバノンに移動したとの情報については、アサド前政権、イラン、ヒズブッラーとつながりがある勢力が発信したものだと主張した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はスワイダー県でベドウィン系武装勢力とシャルア移行期政権の国防省傘下の部隊の集結地点や車輌を爆撃(2025年7月29日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛4台からなるイスラエル軍部隊がハミーディーヤ村に新設された医療拠点に向かって侵入した。

また、これと前後して、イスラエル軍戦闘機がクナイトラ県南部からダルアー県西部のヤルムーク渓谷の上空に複数回にわたって飛来、旋回した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍はその後、無人航空機でスワイダー県西部のサアラ村一帯の複数の建物の破壊作業を行っていたベドウィン系武装勢力とアフマド・シャルア移行期政権の国防省傘下の部隊の集結地点と車輌を爆撃した。

これと前後して、イスラエルの軍用ヘリコプター、偵察機、無人航空機がシリア南部の各所上空に飛来、旋回した。

2025年に入ってからのイスラエルによるシリア領内への攻撃は、これにより87回となった。

内訳は爆撃77回、地上攻撃10回で、これにより、武器庫、軍事拠点、車両など131の標的が破壊、あるいは損傷を受けた。

人的被害は以下の通り:
・国防省および軍事作戦部門関係者:24人死亡、51人負傷
・身元不明者(うちレバノン人2名):5人死亡
・民間人:16人死亡、3人負傷
・武装した民間人:9人死亡

爆撃の県別内訳と主な人的被害は以下の通り:
・アレッポ県:7回
・ダマスカス県、ダマスカス郊外県:24回(民間人3人死亡、レバノン人含む身元不明者5人、軍人2人死亡)
・スワイダー県:17回(国防省関係者15人死亡)
・ヒムス県:8回(うち2回はシリア・レバノン国境付近の非正規ルートを攻撃)
・クナイトラ県:6回(民間人1人、軍人2人死亡、1人負傷)
・ダルアー県:17回(民間人4人、軍人1人死亡、他数名負傷)
・タルトゥース県:2回
・ラタキア県:4回(民間人1人死亡、3人負傷)
・ハマー県:2回(軍人4人死亡)

地上攻撃の県別内訳と主な人的被害は以下の通り:
・ダルアー県:5回(武装民間人16人死亡)
・ダマスカス県:1回
・クナイトラ県:4回

なお、2024年末のアサド政権崩壊以降、イスラエルはシリア軍施設に対しておよそ500回の爆撃を実施し、旧体制の武器・弾薬庫の大半を破壊している。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサーイシュの報道センターはラッカ市およびその郊外に潜伏していたダーイシュのスリーパーセルのメンバー9人を逮捕したと発表(2025年7月29日)

ラッカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の報道センターが、ラッカ市およびその郊外に潜伏していたダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー9人を逮捕したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県、ヒムス県、タルトゥース県でドゥルーズ派とアラウィー派が相次いで殺害される(2025年7月29日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市の法廷近くで、3人組の武装グループが発砲、男性1人が負傷、病院に搬送された。

治安当局は現場で襲撃犯1人を逮捕したが、残る2人はオートバイで逃走した。

SANAによると、これに関して、ハマー県の内務治安司令部のマーヒル・マルイー警察担当副司令官(准将)は、裁判所に対する組織的な襲撃ではなく、個人的な犯罪に過ぎないと発表した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マサーキン・バルザ地区で、ドゥルーズ派の2人が自身が経営する店舗の前で、正体不明の武装グループによって至近距離から銃撃され、死亡した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、数日前にスイスから帰国したばかりのスイス国籍を持つシリア人の若い男性が、ハフィール・ファウカー村の自宅で至近距離から銃撃を受け、殺害された。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市近郊のタッル・アラン町で、若者1人が正体不明の武装グループにより至近距離から銃撃され、死亡した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市の宝飾品市場にある宝石店が、覆面をした武装グループに襲撃され、店主と息子が暴行を受け、総額数千ドル相当の宝石類を強奪して、逃走した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、2024年末に内務省総合治安局によって逮捕され、その後消息を絶っていたヒムス市出身のアラウィー派の市民5人が、移行期政権当局の拘禁施設で拷問を受け死亡していたことが明らかになった。

**

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市に住むアラウィー派の若者が、マルカブ村近郊で遺体で発見された。

遺体には、数カ所にわたる刺し傷、頭部を銃撃された跡が残っていた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内を自転車で旅行していたポルトガル人デジタルクリエーターがアレッポ県を移動中に、治安当局の制服を着た2人組の尋問を受け、金品を奪われる(2025年7月29日)

シリア人権監視団などによると、シリア国内を自転車で旅行していたポルトガル人デジタルクリエーターの「ヴァガムンド」は、アレッポ県を移動中に、オートバイに乗った2人組の尋問を受け、金品を奪われた。

2人組は治安部隊の制服を着ており、「ヴァガムンド」を停車させた上で、スマートフォンを検閲し、金銭を要求、「ヴァガムンド」は現金800ドルとメモリーカード数枚を渡して事なきを得た。

**

内務省は、フェイスブックを通じて、アレッポ県内務治安司令官のムハンマド・アブドゥルガニー大佐が、犯人2人の身元を特定し、逮捕したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県から首都ダマスカスに向かっていた国連の車輛が、ダルアー県を通過中に複数回にわたって脅迫行為や襲撃に遭い、1人の女性が首に重傷を負う(2025年7月29日)

シリア人権監視団によると、スワイダー県から首都ダマスカスに向かっていた国連とシリア・アラブ赤新月社の車輛からなる車列に乗った国連職員らが、ダルアー県を通過中に複数回にわたって脅迫行為や襲撃に遭い、1人の女性が首に重傷を負った。

この車列は、スワイダー市クスール地区にある国連事務所を出発したが、スワイダー県とダルアー県の県境で、国連職員らは民間旅客バスへの乗り換えを求められ、その後、ダルアー県内に入ると、国営メディアのクルーとともに待機していたアフマド・シャルア移行期政権の関係者と同政権に近い聖職者が、彼らをキリスト教徒だと勘違いし、「スワイダー県の住民が治安部隊の展開を望んでいる」と発言するよう強要したという。

その後、ダルアー県内を移動中、部族系武装勢力や内務省総合治安局に所属すると見られる車両が国連職員らを乗せた車を取り囲んだほか、ダーイシュ(イスラーム国)のロゴを掲げた黒塗りの車輛までもが出現、度重なる挑発・威嚇行為が行われた。

イズラー市近郊では、武装グループがバスを停車させ、乗り込み、罵倒と脅迫を浴びせたという。

さらに、ダルアー市のロータリー付近で、武装グループがバスを銃撃、若い女性が首に重傷を負った。

**

SANAによると、4回目となる緊急人道支援の車列が首都ダマスカスからスワイダー県に向かった。

車列は22台の貨物車輛からなり、燃料27,000リットル、食料バスケット2,000個、衛生用品バスケット2,000個、飲料水10,000本、小麦粉40トン、医療用品一式を輸送している。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県各所でドゥルーズ派を含む住民らがシャルア移行期政権による封鎖への抗議デモ:3度目となる緊急人道支援の車列がスワイダー県に入る(2025年7月28日)

シリア人権監視団イナブ・バラディーによると、小麦粉約200トン、食料パック1,000個、避難用品2,000個、医療品や各種食料品を積んだ貨物車輛27台からなる緊急人道支援の車列がスワイダー県に向かった。

緊急人道支援の車列がスワイダー県に入るとの今回が3回目。

車列は、国際機関、アフマド・シャルア移行期政権、そして地元市民団体との協力により編成されたもので、ダルアー県ブスラー・シャーム市の検問所を通じてスワイダー県に入った。

車列にはシリア赤新月社および国際赤十字委員会が同行していた。

これに関して、ハムザ・ムスタファー情報大臣は、Xを通じて、緊急人道支援が非合法な集団によって妨害されることがないよう、切実に願っていると綴った。

**

SANAが29日に伝えたところによると、アラブ国民戦線とトルコのNGO国境なき慈悲団(MWL)の代表団が、保健省の人道支援局との連携のもと、ダルアー県を訪問し、医療支援を提供するとともに、同県の保健状況の把握を目的とした現地調査を実施した。

**

シリア人権監視団によると、マターン村、ジュナイナ村、クライヤー町、シャフバー町、サルハド市、バカー村、カファル村、ウンム・ルンマーン村、サフワト・フドル村、ムナイズィラ村、シャッカー町、ウルマーン村、マラフ町、ラサース村、マシュクーク村、マフアラ村、ドゥーマー村、カナワート市、マジャーディル村、バハム村、サンマー・バルダーン村、ヒブラーン村、イラー村で、ドゥルーズ派を含むさまざまな宗派の住民が、アフマド・シャルア移行期政権による人権侵害と虐殺に抗議するデモを行った。

参加者たちは、人道的回廊の即時開設、スワイダー県に対する包囲の解除、医薬品や食料の搬入のための空輸ルートの確保などを求めた。

















スワイダー24によると、参加者らは、「飢餓政策はテロ政策だ」、「粉ミルクは誰からの施しでもない」、「テロ政府打倒」などと書かれた紙を掲げるなどして抗議の意思を示した。







(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県、ラッカ県でダーイシュの残党が住民、アサーイシュを襲撃(2025年7月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、アブー・ハシャブ村で、シリア民主軍と協力関係にあった男性が自宅近くでダーイシュ(イスラーム国)の残党と見られる何者かによって撃で撃たれて死亡、その場にいた妻も負傷した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、マンスーラ村の検問所近くで、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員2人が乗るオートバイに対し、ダーイシュ(イスラーム国)の残党とみられる武装勢力が銃撃を加え、2人は負傷した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県内務治安部隊は、前政権の空軍少将だったイマード・ナフーリー容疑者を逮捕:アレッポ市で前政権の協力者2人が殺害される(2025年7月28日)

SANAによると、アレッポ県の内務治安司令部部隊は、前政権の空軍少将だったイマード・ナフーリー容疑者を逮捕した。

また、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のアフリーン市郊外の農業地帯にある井戸の中から、トルコの支援を受けた武装勢力によって殺害されたと見られる身元不明の人物の遺体が発見された。

シリア人権監視団によると、アレッポ市のカッラーサ地区で、正体不明の武装グループが前政権に協力していたとされる若者1人を射殺した。

シリア人権監視団によると、アレッポ市のフィルドゥース地区でも前政権の空軍情報部に協力していたとされる人物が、正体不明の武装グループに射殺された。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ軍憲兵隊が、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市付近でトルコ側に越境しようとしていたラッカ県出身の少年を銃殺した。

シリア人権監視団が29日に発表したところによると、アレッポ市スッカリー地区で、正体不明の武装グループが男性1人を銃撃し、殺害した。

 

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市ドゥバイト地区で、住居の所有をめぐって、ファーヒルジー家の男性と治安機関の関係者が撃ち合いとなり、ファーヒルジー家の男性2人が死亡、1人が負傷した。

これを受けて、ファーヒルジー家側は、治安機関の関係者が居住する住居に侵入し、家具を運び出し、通りで焼却する報復行動に出た。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍部隊がクナイトラ県への侵入を続ける(2025年7月27日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の軍用車輛2台がサイダー・ハーヌート村に越境侵入した。

また、同地上空ではイスラエルの偵察機が頻繁に飛来した。

さらに、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の軍用車両数台からなる部隊が、西アフマル丘に設置されている前哨基地を出発し、クードナ村に侵入、一時的な検問所を設置し、通行車両や通行人の検査を行ったのち、再び基地に撤収した。

また、同基地から出動した別の2台の軍用車輌が丘の東方面に向かった。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその「傭兵」(シリア国民軍)が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム一帯および同地近郊の人口密集地域などを砲撃(2025年7月27日)

アレッポ県では、ANHAシリア人権監視団によると、トルコ軍とその「傭兵」(シリア国民軍)が県内の拠点から北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム一帯および同地近郊の人口密集地域などを砲撃し、砲弾5発が着弾した。

人的被害はなかった。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でシリア民主軍がダーイシュの幹部を逮捕する一方、ダーイシュはシリア民主軍を襲撃(2025年7月27日)

ダイル・ザウル県では、ANHAによると、シリア民主軍の作戦司令室師団(TOL)が治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部1名で、作戦の調整や爆発物の準備を担当していたアフマド・ターリブ容疑者を逮捕した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に所属する武装グループがスワル町とマルカダ町を結ぶ街道で、シリア民主軍の車輌を自動火器で襲撃した。

**

ANHAによると、シリア民主軍は、ダーイシュ(イスラーム国)の攻撃などで兵士5人が軍務中に殉職したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県ウルガー村に至る街道で地元武装集団による待ち伏せ攻撃が発生し、民間人1人が殺害され、その息子も重軽傷を負った(2025年7月27日)

シリア人権監視団によると、ウルガー村に近い街道沿いにある青果市場付近で、銃撃事件が発生し、2名の市民が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、また、ウルガー村に至る街道にあるカンジュ給油所付近で、地元武装集団による待ち伏せ攻撃が発生し、民間人1人が殺害され、その息子も重軽傷を負った。

これにより、2025年7月13日以降のスワイダー県での戦闘、処刑、イスラエル軍の爆撃などでの死者は、27日の段階で1,448人となった。
o スワイダー県住民:698人(うち民間人145人、子ども21人、女性56人含む)
o 国防省および内務省総合治安局の要員:469人(うち遊牧民部族出身者40人、レバノン人戦闘員1人)
o イスラエル爆撃による死亡(国防省・内務省):15人
o イスラエル爆撃で国防省庁舎にて死亡した不明身元者を含む犠牲者:3人(女性1人、不明2人)
o 報道関係者:2人
o 国防省・内務省の要員による即時処刑による死者:258人(女性12人、子ども8人、高齢男性1人含む)
o ドゥルーズ派武装勢力による即時処刑:3人(遊牧民部族出身の女性1人、子ども1人含む)

**

シリア人権監視団が信頼できる情報筋から得たところによると、人道支援物資を積んでスワイダー県に向かっていた貨物車輛14台のうち、通過を許可されたのはわずか1台だけで、残りは治安部隊によって通行を阻止された。

また、シリア人権監視団によると、ダルアー県のブスラー・シャーム市に設置された内務省総合治安局の検問所が、スワイダー県への立ち入りを試みたAP通信など外国メディアの取材班を阻止した。

**

スワイダー24は、スワイダー県での人道危機の悪化、食料品の不足、燃料の深刻な欠乏が進行していることを受けて、スワイダー市では数千人の市民がパン製造所の入口に集まり、数枚のパンを手に入れる順番を待っていると伝えた。

**

ANHAは、スワイダー県での人道危機の悪化と生活状況の深刻な悪化を受け、北・東シリア地域民主自治局は住民からの支援要請に応え、社会問題労働委員会を通じて、救援物資および医療支援を提供する準備を完了したものの、現地に物資を届けるための安全な人道回廊の確保を待っている状況が続いていると伝えた。

**

SANAによると、ダルアー県のアンワル・ズウビー知事が、国際人道支援を担当する複数の国連機関代表者らと会談を行い、スワイダー県郊外から流入した家族の人道的危機状況を評価し、この緊急事態に迅速に対応するための方法について協議した。

**

SANAによると、国連代表団は本日、ダルアー県ブスラー・シャーム市および周辺村落に設置された避難所を視察し、最近の事件で被災し、同地に避難している家族らの状況を確認した。

**

ハサカ県では、ANHAによると、ハサカ市のタッル・ハジャル地区にあるアッシリア協会前のロータリーで、スワイダー県が直面している厳しい包囲と情報封鎖に対して、ジャーナリスト、活動家、市民社会団体が団結し、連帯を示す抗議集会を開催した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラタキア県内務治安司令部の司令官は、県内の内務治安部隊が数日間にわたって精密な特殊作戦を実施し、活動中のテロ細胞に対して痛撃を与えたと発表(2025年7月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハルファーヤー市出身の若い女性が、正体不明の武装グループに誘拐され、その後殺害された。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ザルズーリーヤ村近くで若い男性が遺体で発見された。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区近くの農場で、銃で撃たれて死亡したと見られる民間人1人が遺体で発見された。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ(コバネ)市郊外のマティーン村で20日前に2人組に誘拐された男性が殺害されていたことが判明した。

**

SANAによると、ラタキア県の内務治安司令部のアブドゥルアズィーズ・ヒラール・アフマド司令官(准将)は、県内の内務治安部隊が数日間にわたって精密な特殊作戦を実施し、活動中のテロ細胞に対して痛撃を与えたと発表した。

作戦は、テロリストの残党を追跡し、その資金源と支援を断つための継続的かつ集中的な治安努力の一環として行われたもの。

一連の作戦では、ラタキア県内の軍事・治安拠点への攻撃を準備していたマーヒル・フサイン・アリーを首謀者とするテロ細胞の摘発・解体などが達成された。したことを報告した。

また、捜査により、この細胞とマーヒル・アサド、「マクズーン中隊」と呼ばれる武装勢力の指導者であるワッダーフ・スハイル・イスマーイールとの間に直接的な連携があったこと、さらにはレバノンのヒズブッラーやその他の民兵組織から直接的な後方支援を受けていたことが判明した。

また、作戦では、前政権の共和国防衛隊の元大佐で、「沿岸作戦室」と呼ばれる組織の責任者であるマーリク・アリー・アブー・サーリフも逮捕された。

この組織は、3月の沿岸地域で発生した事件で、軍や治安部隊を標的とする攻撃の計画と調整を担っていた。

捜査により、アブー・サーリフが国外の関係者と直接的な連携を持ち、不審な後方支援を受けながら破壊的計画を進めていたことが確認された。

さらに作戦では、ジャブラ市一帯でのテロ攻撃を主導していたワッダーフ・スハイル・イスマーイールを逮捕された。

彼は、前政権の准将で「トラ」の異名で知られていたスハイル・ハサン、ギヤース・ダッラの直接的指示のもとで行動していた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県でアラウィー派男性がオートバイに乗った正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡(2025年7月26日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフル・アキード村で、53歳のアラウィー派男性が、オートバイに乗った正体不明の武装グループの襲撃を受け、死亡した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ワルド村で、ダイル・ザウル県出身の若者が武装グループにより銃撃され、即死した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市内では、数日前に襲撃されて負傷していた若者が病院で死亡した。

また、シリア人権監視団によると、ブーカマール市において、アフマド・シャルア移行期政権の治安部隊が特殊作戦を実施し、イラク人民動員隊と旧シリア軍第4師団との連携を担当していたアラウィー派のムハンマド・ハンムード・アミーン容疑者を逮捕した。

**

ハマー県では。シリア人権監視団によると、ハマー市のウライリーヤート地区で、正体不明の武装グループが前政権のシャッビーハとの関係が指摘されていた男性を殺害した。

シリア人権監視団によると、ハマー市のアルバイーン地区でも正体不明の武装グループの銃撃で男性1人が死亡した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団が29日に発表したところによると、シリア民主連合のメンバーでジャーナリストのヌール・スライマーン氏がマッザ区の政治治安局への出頭を要請され、その場で逮捕された。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でダーイシュがシリア民主軍、アサーイシュを襲撃(2025年7月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが、ズィーバーン町にあるシリア民主軍の軍事拠点を自動小銃で攻撃した。

また、シュハイル村とブサイラ市の間に設置されている北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所がダーイシュのスリーパーセルの襲撃を受けた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2025年7月13日以降のスワイダー県での戦闘、処刑、イスラエル軍の爆撃などでの死者は、26日の段階で1,420人に:UNHCRシリア事務所「176,000人がスワイダー県、ダルアー県、ダマスカス郊外県で避難生活」(2025年7月26日)

シリア人権監視団によると、2025年7月13日以降のスワイダー県での戦闘、処刑、イスラエル軍の爆撃などでの死者は、26日の段階で1,420人となった。

内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:678人(うち民間人145人、子ども21人、女性56人を含む)
・国防省および内務省総合治安局の要員:469人(うちベドウィン部族出身者40人、レバノン国籍の戦闘員1人)
・国防省および内務省の要員15人:イスラエルによる爆撃により死亡
・国防省庁舎に対するイスラエル爆撃による死亡者:3人(女性1人、不明2人)
・ジャーナリスト:2人(戦闘中に死亡)
・国防省・内務省の要員により処刑された者:250人(うち女性12人、子ども8人、高齢男性1人を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力による処刑:ベドウィン部族出身者3人(女性1人、子ども1人を含む)

**

SANAによると、民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)は、スワイダー県からの退避を希望する民間人を乗せた第5陣の車列が、昨晩ダルアー県のブスラー・シャーム市に設置されている検問所を経由して移送されたことを発表した。

車列は、およそ300人の民間人、20人の負傷者、そして犠牲者8人の遺体を移送した。

**

SANAによると、スワイダー県への食料品、医薬品を貨物車輛、スワイダー県からダルアー県へ250人の住民を輸送するためのバス4台などからなるシリア・アラブ赤新月社の車列が、ダルアー県のブスラー・シャーム市に設置されている検問所に到着した。

**

UNHCRシリア事務所は、フェイスブックを通じて、およそ176,000人がスワイダー県、ダルアー県、ダマスカス郊外県で避難生活を強いられていると発表した。

同事務所によると、UNHCRは他の人道機関と連携しながら支援を強化しており、以下のような支援を行っているという。
・避難民3,570人への緊急物資の配布
・ダルアー県およびダマスカス郊外県への緊急キット2,500個の配布
・スワイダー県への緊急キット2,000個の配布

さらに、UNHCRは影響を受けた地域にあるコミュニティセンターを通じて、緊急心理支援や子どもの保護活動などの重要な保護サービスを提供しているという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県でシーア派の男性が殺害される(2025年7月25日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のアブー・フダー地区で正体不明の武装グループが男性1人を銃で撃ち殺害した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダルーシャー町に近い街道で、シーア派のタクシー運転手が頭部を銃撃され、死亡した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の治安機関のボランティア隊員が正体不明の武装グループによって銃撃され死亡した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市フルカーン地区でオートバイに乗った正体不明の2人組が住民1人を至近距離から銃撃し、殺害した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市サビール地区にあるキリスト教会近くで、オートバイに乗った武装した男が爆弾を投げつける事件が発生した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー市のアッラーマ・ムハンマド・ハーミド・モスクでの金曜礼拝後、モスク内で混乱が発生(2025年7月25日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のアッラーマ・ムハンマド・ハーミド・モスクでの金曜礼拝後、モスク内で混乱が発生した。

混乱は、ムハンマド・ハーミド師の息子が説教で、シリア国内に蔓延する宗派主義と分断の言説の高まりに対して警鐘を鳴らし、過激主義を否定し、すべてのシリア国民の間における平和的共存の重要性が強調したことがきっかけ。

この説教に、一部の礼拝者が「挑発的」だとして反発、罵声や怒号が飛び交い、説教師に対する口頭での暴言、さらには暴行寸前の騒ぎにまで発展した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でダーイシュによるシリア民主軍への攻撃が多発(2025年7月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、CONOCOガス田の製油所近くで、重火器を装備し、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバーがシリア民主軍の検問所を襲撃した。

また、ハワーイジュ村でも、オートバイに乗ったダーイシュのスリーパーセルのメンバーが自動小銃でシリア民主軍所属の軍用車両を襲撃した。

さらに、サウア村での検問所でも、ダーイシュのスリーパーセルのメンバーが拳銃でシリア民主軍隊員1人を銃撃、隊員を負傷させた。

シリア人権監視団によると、ブサイラ市で、ダーイシュのスリーパーセルがシリア民主軍部隊を襲撃し、兵1人を殺害、2人を負傷させた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県タルマニーン村にある住宅建物内で爆発が発生し、住民3人が死亡、3人が負傷(2025年7月25日)

イドリブ県では、SANAによると、タルマニーン村にある住宅建物内で原因不明の爆発が発生し、住民3人(うち女性1人、子供1人)が死亡、3人(うち女性1人、子供1人)が負傷した。

シリア人権監視団によると、原因はガスボンベの爆発。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県では、シャルア移行期政権の国防省部隊の制服を着た部族系の武装勢力が迫撃砲や重機関銃で無差別に攻撃(2025年7月25日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の国防省部隊の制服を着た部族系の武装勢力がウンム・ザイトゥーン村の周辺を、迫撃砲や重機関銃で無差別に攻撃した。

シリア人権監視団によると、このほか、ウルガー村など3ヵ所でもベドウィン・部族系武装勢力などによる停戦違反が確認された。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダイル・アリー町で、ベドウィン系武装勢力によって拉致されていたナジュラーン村の住民6人が解放された。

**

ダルアー県では、SANAによると、ナワー市で地元の有力者や住民、民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)の隊員らが、拉致された同機構の緊急対応センター長のハムザ・アマーリーン氏の消息解明を求めて集会を開催した。

また、SANAによると、スワイダー県で拘束されていたベドウィン部族の新たな家族を複数受け入れた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米中央軍(CENTCOM)は2014年のダイル・ザウル県でのシュアイタート部族に対する虐殺の首謀者のダーイシュ幹部を殺害(2025年7月25日)

米中央軍(CENTCOM)は、Xを通じて以下の通り発表した。

本日未明、アレッポ県バーブ郡において、CENTCOM部隊は急襲作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)幹部のディヤー・ザウバウ・ムスリフ・ハルダーニーと、ダーイシュ関係者の息子2人、アブドゥッラー・ディヤー・ハルダーニーおよびアブドゥッラフマーン・ディヤー・ザウバウ・ハルダーニーを殺害した。
このダーイシュ関係者らは、米国および有志連合、ならびにシリアの新政権に対する脅威となっていた。
現場には女性3人と子ども3人もいたが、彼らに被害はなかった。
米中央軍のマイケル・エリック・クリラ司令官(大将)は次のように述べた:
「我々はダーイシュのテロリストを、彼らがどこにいようとも容赦なく追い詰める。ダーイシュは、寝ている場所でも、活動している場所でも、隠れている場所でも安全ではない。我々はパートナーや同盟国とともに、地域、同盟国、そして我が国を脅かすダーイシュのテロリストを恒久的に打倒することに尽力する。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、この攻撃と前後して、スィッリーン町に設置されている米主導の有志連合の基地に輸送機が複数機、ヘリコプターの護衛を伴い同地上空に飛来していた。

**

イナブ・バラディーによると、スアイタート虐殺犠牲者家族連盟は、殺害されたハルダーニーが、2014年8月から9月にかけて、ダイル・ザウル県のガラーニージュ市、カシュキーヤ村、アブー・ハマーム市で発生したシュアイタート部族に対する虐殺(800人以上死亡)の実行責任者であると発表した。

ハルダーニーはイラク国籍のダーイシュ・ユーフラテス州の西部地区総督(ワーリー)を務めていた幹部で、同地治安部門の責任者でもあった。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍報道官:クナイトラ県ハドル村地域で前線移動型医療施設の稼働を再開(2025年7月24日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、Xを通じて、以下の通り発表した。

第210師団と医療部隊の部隊は、シリア南部のハドル村地域において、数週間閉鎖されていた前線移動型医療施設の稼働を再開した。この施設は、負傷者の選別および治療の提供を目的として設置されている。
この医療施設は、広範な医療対応を提供し、一般診療および外傷治療の両分野において多様な医療サービスを提供するものであり、同地域に暮らすシリア人ドゥルーズ派住民のためのものである。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラタキア県、ヒムス県でアラウィー派住民が相次いで殺害(2025年7月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市内のサラーフッディーン地区で、正体不明の武装グループの銃撃で前政権の諜報活動に関与していたとされる3人が殺害された。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ザーヒラ・ジャディーダ地区にある診療所で、医師が正体不明の武装グループによって殺害された

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、スクービーン村で、前日に消息を絶っていた50歳代のアラウィー派の男性が、同村の軍関係施設の南側の監視所前で銃弾3発を受けて死亡している状態で発見された。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャルカリーヤ村のアラウィー派の住民2人が放牧中に正体不明の武装グループの銃撃を受け死亡した。

これを受けて、シャルカリーヤ村の住民は、タイヤを燃やして道路を封鎖するなどの抗議活動を行った。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県フーア市東のマアッラトミスリーン市近郊にあるトルキスタン・イスラーム党の弾薬庫で爆発が発生し、少なくとも12人が死亡(2025年7月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団は、フーア市東のマアッラトミスリーン市近郊にあるトルキスタン・イスラーム党の弾薬庫で爆発が発生し、少なくとも12人が死亡した。

死者の中には女性1人、子ども1人、身元不明の2人が含まれており、負傷者はおよそ107人にのぼるという。
シリア人権監視団によると、爆発は、所属不明の航空機が上空を飛行する中で起きた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2025年7月13日以降のスワイダー県での戦闘、処刑、イスラエル軍の爆撃などでの死者は21日の段階で1,386人に(2025年7月24日)

スワイダー軍事評議会のターリク・シューフィー司令官は、ANHAのインタビューに応じ、スワイダー県の現地状況は依然として安全ではないとしたうえで、「攻撃側は停戦を守っておらず、戦線に接する村々で無辜の市民を標的とした複数の違反行為が、音声と映像で記録されている」と語った。

シューフィー司令官はまた、「これらの違反行為の責任は、政府軍に支援された部族勢力にある」と非難、「組織的なジェノサイドや宗派を背景とした民間人の逮捕・処刑」に関する報告書を、すでに複数の国際機関に提出したことを明らかにした。

**

シリア人権監視団によると、2025年7月13日以降のスワイダー県での戦闘、処刑、イスラエル軍の爆撃などでの死者は、21日の段階で1,386人となった。

内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:657人(うち民間人124人、子ども10人、女性24人)
・国防省・内務省治安部隊要員:469人(うちベドウィン部族出身40人、レバノン人戦闘員1人)
・イスラエル爆撃により死亡した兵士:15人(国防・内務省所属)
・イスラエル爆撃により死亡した民間人:3人(うち女性1人、身元不明2人)
・記者1人が戦闘中に死亡
・国防・内務省の要員による即決処刑犠牲者:238人(うち女性30人、子ども8人、高齢男性1人)
・ドゥルーズ派武装勢力によるベドウィン住民の即決処刑:3人(うち女性1人、子ども1人)





**

SANAによると、ダルアー県は、スワイダー県内で拘束されていたベドウィン部族出身の家族248人を受け入れた。

受け入れられた人々の大半は女性と子ども。

(C)青山弘之 All rights reserved.