ダイル・ザウル県ジャズラート村、アズバ村、マイーズィーラ村などで教職員が賃上げを求めて、学校でストライキを開始(2022年3月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるジャズラート村、アズバ村、マイーズィーラ村などで教職員が賃上げを求めて、学校でストライキを開始した。

AFP, March 17, 2022、ANHA, March 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2022、Reuters, March 17, 2022、SANA, March 17, 2022、SOHR, March 17, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の渉外関係局はダーイシュのスウェーデン人メンバーの妻2人とその子2人をスウェーデン外務省使節団に引き渡す(2022年3月16日)

スウェーデン外務省の使節団が、シリアに不法入国し、ハサカ県カーミシュリー市にある北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)を訪問、ダーイシュ(イスラーム国)のスウェーデン人メンバーの妻2人とその子2人の身柄引き渡しが行われた。

スウェーデン外務省の使節団は3月14日にシリア入りしていた。

ANHA(3月16日付)が伝えた。

AFP, March 16, 2022、ANHA, March 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2022、Reuters, March 16, 2022、SANA, March 16, 2022、SOHR, March 16, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍の戦車、装甲車など50輌がイドリブ県ジスル・シュグール市近郊に入る(2022年3月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦車、装甲車などの軍用車輌約150輌からなるトルコ軍の車列がアイン・バイダー村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に入り、ジスル・シュグール市近郊のイシュタブリク村に設置されている拠点に向かった。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町とタファス市を結ぶ街道で軍事情報局に協力していた住民が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

また、ムザイリーブ町でも住民1人が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配地に留まるアレッポ市内のシャイフ・マクスード地区で3月13日、内務治安部隊(アサーイシュ)によって銃で撃たれて重傷を負っていたシリア軍第4機甲師団の兵士1人が死亡した。

AFP, March 16, 2022、ANHA, March 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2022、Reuters, March 16, 2022、SANA, March 16, 2022、SOHR, March 16, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県タッル・リフアト市近郊をドローンで爆撃、タッル・リフアト市に対するトルコ軍とシリア国民軍の砲撃でシリア軍兵士2人負傷(2022年3月16日)

ラッカ県では、ANHA(3月16日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村一帯を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

またこの爆撃の直後、トルコ軍とシリア国民軍がアイン・イーサー市一帯のM4高速道路沿線、フーシャーン村を砲撃した。

 

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アレッポ県では、ANHA(3月16日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃し、シリア軍兵士2人が負傷した。

またタッル・リフアト市近郊のサルダム国内避難民(IDPs)キャンプに所属不明のドローン1機が墜落した。

AFP, March 16, 2022、ANHA, March 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2022、Reuters, March 16, 2022、SANA, March 16, 2022、SOHR, March 16, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で29人、北・東シリア自治局支配地域で12人(2022年3月16日)

保健省は政府支配地域で新たに29人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者171人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、3月16日現在のシリア国内での感染者数は計55,460人、うち死亡したのは3,120人、回復したのは50,352人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/269382698703047

 

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに12人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、3月16日現在のシリア国内での感染者数は計38,537人、うち死亡したのは1,567人、回復したのは2,564人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性7人、女性5人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市4人、カーミシュリー市2人、マーリキーヤ(ダイリーク)市2人、ダルバースィーヤ市1人、アレッポ県のシャフバー地区(タッル・リフアト市)3人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1810017882521474

AFP, March 16, 2022、ACU, March 16, 2022、ANHA, March 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2022、Reuters, March 16, 2022、SANA, March 16, 2022、SOHR, March 16, 2022などをもとに作成。

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アル=カーイダ主導の反体制派支配地、トルコ占領地、北・東シリア自治局支配地で「シリア革命」11周辺を記念するデモ(2022年3月15日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事治安権限を握る北西部のいわゆる「解放区」、トルコの占領下にある北部のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域、「オリーブの枝」地域、「平和の泉」地域各所で、「シリア革命」11周年(3月15日)に合わせて大規模な記念デモ集会が組織され、住民ら多数が参加し、自由、尊厳の実現、革命の成就などを訴えた。

デモが行われたのは、イドリブ県のイドリブ市(サブア・バフラート広場)、アレッポ県のバーブ市、アターリブ市、アアザーズ市、アフタリーン市、マーリア市。

デモではまた、ウクライナへの連帯、ロシアへの制裁支持が表明された。


https://www.facebook.com/watch/live/?ref=watch_permalink&v=386981582839081

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1330596747406946

https://www.facebook.com/watch/live/?ref=watch_permalink&v=357609096256539

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1330651370734817

https://www.facebook.com/watch/?v=315164417264564

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1330813894051898

https://www.facebook.com/SYRMMC/videos/478217190705619/

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1330710387395582

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1330852287381392

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シリア人権監視団、イナブ・バラディー(3月15日付)によると、同様のデモは、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるダイル・ザウル県北部のアズバ村など複数の村々でも行われた。

北・東シリア自治局支配地域で「シリア革命」記念デモが行われるのが今回が初めて。

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあり、米軍も違法に駐留するシャッダーディー市近郊のハリーリー村で、住民がパンや燃料の不足に抗議するデモを行った。

一方、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市内では、車に乗った武装集団が住民を襲撃、銃で撃ち殺害した。

AFP, March 15, 2022、ANHA, March 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2022、‘Inab Baladi, March 15, 2022、Reuters, March 15, 2022、SANA, March 15, 2022、SOHR, March 15, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ズィーバーン町で教職員が給与引き上げを求めるゼネスト開始(2022年3月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるズィーバーン町で教職員が給与引き上げを求めるゼネストを開始した。

AFP, March 15, 2022、ANHA, March 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2022、Reuters, March 15, 2022、SANA, March 15, 2022、SOHR, March 15, 2022などをもとに作成。

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ラアス・アイン市近郊でシリア国民軍に所属する武装集団どうしが交戦し、子供1人死亡(2022年3月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・アルカム村でシリア国民軍に所属するハムザ師団、バドル殉教者旅団が、東部自由人運動、第20師団と交戦、子供1人が戦闘に巻き込まれ重傷を負った。

この子供は15日に搬送先のラアス・アイン市内の病院で死亡した。

AFP, March 15, 2022、ANHA, March 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2022、Reuters, March 15, 2022、SANA, March 15, 2022、SOHR, March 15, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るザーウィヤ山地方のシャンナーン村一帯を爆撃(2022年3月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るザーウィヤ山地方のシャンナーン村一帯をロシア軍戦闘機1機が爆撃した。

シャンナーン村にはトルコ軍の拠点が設置されている。

 

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャジャラ町で、シリア政府との和解に応じシリア軍第5軍団第8旅団に従軍していた男性1人が何者かによって暗殺された。

AFP, March 14, 2022、ANHA, March 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2022、Reuters, March 14, 2022、SANA, March 14, 2022、SOHR, March 14, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会が「シリア革命」11周年に合わせて声明を発表し、民主的、多元的、分権的国家への政治移行への意志を改めて表明(2022年3月14日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は、「シリア革命」11周年(3月15日)に合わせて声明を出し、「自由と尊厳の殉教者たちの要求を守ることを遵守」するとしたうえで、「憲法において、すべての民族・宗教集団の権利、すべての市民に政治、経済、社会、文化にかかる権利を保障する民主的、多元的、分権的国家への政治移行を実現することなくしてシリアに解決なし」と表明した。

ANHA(3月14日付)が伝えた。

AFP, March 14, 2022、ANHA, March 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2022、Reuters, March 14, 2022、SANA, March 14, 2022、SOHR, March 14, 2022などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県タッル・タムル町一帯で、トルコ軍、シリア国民軍とシリア民主軍が砲撃戦(2022年3月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町一帯で、トルコ軍、シリア国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が砲撃戦を行った。

AFP, March 14, 2022、ANHA, March 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2022、Reuters, March 14, 2022、SANA, March 14, 2022、SOHR, March 14, 2022などをもとに作成。

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米軍とシリア民主軍はハサカ県シャッダーディー市などの刑務所に収容していたダーイシュ・メンバーを新設された刑務所に移送(2022年3月14日)

SANA(3月14日付)によると、シリア領内各所に違法に駐留を続ける米軍が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受け、ハサカ県のブルガール・キャンプ、シャッダーディー市、ダイル・ザウル県のスワル町にある刑務所に収容していたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー数十人を、ハサカ県北部の刑務所に移送した。

一方、シリア人権監視団も複数筋から得た情報として、シリア民主軍がシャッダディー市の刑務所に収容していたダーイシュ・メンバー約1,200人を、某西側諸国の資金援助によってハサカ市東に最近建設された刑務所へと移送したと発表した。

移送されたのは、シリア人以外の外国人メンバー、家族も同じ刑務所に収容された。

これにより、シャッダーディー市の刑務所にはシリア人メンバー数百人を残すのみとなった。

AFP, March 14, 2022、ANHA, March 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2022、Reuters, March 14, 2022、SANA, March 14, 2022、SOHR, March 14, 2022などをもとに作成。

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スカイニュース・アラビア語版:トルコがシリアからリビアに派遣した傭兵がウクライナでの戦闘に参加するよう勧誘を受ける(2022年3月13日)

スカイニュース・アラビア語版(3月13日付)は、民兵が展開しているリビア西部で、ウクライナでの戦闘に参加するようリビアの若者らが勧誘を受けていることに複数のリビア筋が警戒している、と伝えた。

首都トリポリ近郊のタージューラ町のフサイン・ベン・アティーヤ町長はスカイニュース・アラビックに対して「ロシアに対する戦闘に参加するため、リビアの若者たちにウクライナ行きを誘っていると思われる動きがある」と述べている。

首都トリポリの複数筋の話によると、同地のムスリム同胞団が「ロシアはトリポリへの攻撃やリビア人殺害に関与した」と主張して、若者を勧誘しているという。

リビア人の軍事専門家で退役准将のマフムード・ベン・サーリフ氏によると、ロシアがウクライナでの特別軍事作戦を開始した当初からこの手の情報は流れていた。

だが、勧誘されているのは、リビアの若者ではなく、トルコによってシリアからリビアに送り込まれた「テロ諸派」のメンバーだという。

ベン・サーリフ氏はまた、「彼らをウクライナに移送する取り組みがあることが確認されている。リビアやアゼルバイジャンの時と同じ名前を名乗って、ロシアに対する戦争に参加するためだ」と付言した。

AFP, March 13, 2022、ANHA, March 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2022、Reuters, March 13, 2022、SANA, March 13, 2022、Sky News Arabia, March 13, 2022、SOHR, March 13, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍はラッカ県の住民の和解や社会復帰を促そうとしたバアス党党員4人を拘束(2022年3月13日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市に設置されている通行所を経由して北・東シリア自治局の支配地に入ろうとしたバアス党の党員4人を拘束した。

4人はバアス党ハサカ県支部の党員で、北・東シリア自治局支配地の住民に政府との和解や社会復帰を促そうとしていたという。

AFP, March 13, 2022、ANHA, March 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2022、Reuters, March 13, 2022、SANA, March 13, 2022、SOHR, March 13, 2022などをもとに作成。

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ハサカ市南西の村々でシリア民主軍の抑圧行為に対する抗議デモ(2022年3月13日)

ハサカ県では、SANA(3月13日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市南西のマフズーム村、アイン・ハーッラ村、アッブ・シューク村、サラブ村などで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の抑圧行為に対する抗議デモが行われ、住民が、道路でタイヤを燃やすなどして通行を遮断、シリア民主軍の退去を求めた。

AFP, March 13, 2022、ANHA, March 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2022、Reuters, March 13, 2022、SANA, March 13, 2022、SOHR, March 13, 2022などをもとに作成。

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ウクライナでの戦闘でシリア軍士官1人が志望したとの情報はフェイクニュース(2022年3月12日)

トルコで活動する反体制系NGOのタアッカドは、ウクライナ東部のドネツク市近郊での戦闘で、シリア軍の士官1人が死亡したとの情報がSNSやニュース・サイトで拡散されているとしたうえで、この情報がフェイクだと見方を示した。

ニュースは、メディア活動家のラフィーク・ルトフ氏がフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/Rafeql0utf/)を通じて発信したもので、反体制系サイトのカシオン通信がフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/QasiounAr/)などを通じて拡散した(この記事はその後削除)。

 

 

https://www.facebook.com/Rafeql0utf/posts/5511793232182523

しかし、タアッカドが調査した結果、公開された写真に映っているのは、ミクダード・フサイン・ハリールという名の中尉で、2015年10月15日に反体制派との戦闘で死亡した人物であることが判明した。

https://www.facebook.com/526623650791721/photos/a.527095967411156/846213102166106/?type=3

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県マアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃(2022年3月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍国境警備隊がヒルバト・ジャウズ村方面からトルコ領内に密入国を試みたクーリーン村出身の19歳の若者を狙撃し殺害した。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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スプートニク通信:シャーム解放機構支配下のイドリブ県アリーハー市に、猛毒ガス物質が持ち込まれ、改造ロケット弾7発の弾頭に装填される(2022年3月12日)

スプートニク通信(アラビア語版、3月12日付)は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)の支配下にあるイドリブ県アリーハー市にある同機構の本部の一つに、猛毒ガス物質が10日夜から11日未明にかけて持ち込まれ、改造ロケット弾7発の弾頭に装填された、と伝えた。

複数の独自筋によると、猛毒ガス物質は、トルコ国境に近いサルマダー市から三つのルートを経由して搬入され、その後、アリーハー市内の本部に併設されている保管庫でロケット弾に装填されたという。

また、猛毒ガス物質は、サルマダー市南西の農場で、フランス人とベルギー人の開発者が受け取り、同地でロケット弾に装填された。

猛毒ガス物資が何なのかは不明だが、塩素ガス、ないしはサリン・ガスである可能性が高く、今週になってトルコ領内から商用ルートを経由して持ち込まれたものと見られる。

ロケット弾の移送は、シャーム解放機構の司令官1人の監督のもと、飼料などに隠して農業用トラクターで行われたという。

また、アリーハー市への移送は、ロシア軍偵察機の監視の目をかいくぐるため、大雪に乗じて夜間に行われた。

改造ミサイルは近く、シリア軍による民間人への攻撃を偽装するために使用されるものと見られる。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022、Sputnik News, March 12, 2022などをもとに作成。

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タンクローリーなど24輌からなる米軍の車列がシリア国内で産出された石油をイラク領内に持ち出す(2022年3月12日)

ハサカ県では、SANA(3月12日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、タンクローリーなど24輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由して、シリア国内で産出された石油をイラク領内に持ち出した。

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また、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市南部郊外のハムダーニーヤ村、ハリーリー村、ラシーディーヤ村、ガルブ村、アッターラ村、アリーシャ村を強襲し、複数の住居を強制捜査、多数の住民を拘束、連行した。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍と内務治安部隊(アサーイシュ)はまた、シャッダーディー市一帯でも強制捜査を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる40人余りを拘束した。

 

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さらに、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプでは、米軍のヘリコプターの航空支援を受けて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュのスリーパーセルを捜索するため強制捜査を実施した。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプ内の外国人居住区で火災が発生し、女性1人死亡(2022年3月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプ内の外国人居住区で火災が発生し、女性1人が死亡、この女性の娘1人が火傷を負った。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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ラッカ市西の街道で「人民諸派」がシリア民主軍の車輌を襲撃し、兵士1人殺害(2022年3月11日)

ラッカ県では、SANA(3月11日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市西の街道で「人民諸派」が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌に対して機銃掃射し、兵士1人を殺害した。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ラタキア県、アレッポ県を砲撃(2022年3月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊のスースィヤーン村、ハズワーン村で小麦粉などの価格高騰に抗議するデモが発生した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市でシリア政府との和解に応じていた元反体制武装集団メンバー1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュに対して10回余りの爆撃を実施(2022年3月10日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して10回余りの爆撃を実施した。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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ダーイシュはアブー・イブラーヒーム・クラシー指導者とアブー・ハムザ・クラシー報道官の死亡を認め、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシーが新カリフに就任したと発表(2022年3月10日)

ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門の一つフルカーン広報制作機構は、音声声明を発表し、アブー・イブラーヒーム・クラシー指導者(カリフ)が殺害され、後任の指導者にアブー・ハサン・ハーシミー・クラシーが就任したと発表した。

アブー・イブラーヒームは2月2日、米主導の有志連合のイドリブ県での空挺作戦で殺害されていた。

音声声明ではまた、アブー・ハムザ・クラシー報道官もアブー・イブラーヒームとともに殺害されたことも明らかにされた。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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米占領下のタンフ国境通行所一帯で活動する革命特殊任務軍が「国際社会がこの地域の民間人を無視するなか、人道的義務を果たている」と主張(2022年3月9日)

ヒムス県では、米国の占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動する革命特殊任務軍がツイッターのアカウント(https://twitter.com/MaghaweirThowra/)を通じて、同地での人道活動を行ったと発表した。

ツイッターでの書き込みの内容は以下の通り。

悪天候は、革命特殊任務軍が民間人に対する人道的義務を遂行することを妨げない。国際社会、世界のすべての機関がこの地域の民間人を無視するなかでも。

#タンフ #ルクバーン #キャンプ #シリア #ウクライナ #人道

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県、ハマー県を激しく砲撃(2022年3月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、バーラ村、フライフィル村、カンスフラ村、マシューン村、アイン・ラールーズ村、イフスィム町、バイニーン村、バルシューン村、ダイル・サンバル村に対して50発以上の砲弾を撃ち込んだ。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるサッハーラ村一帯に対して20発以上の砲弾を撃ち込んだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村で2人組の武装グループが住民を自宅前で銃で撃ち殺害した。

また、ジャースィム市で前日に正体不明の武装集団によって銃で撃たれた元反体制武装集団メンバーが死亡した。

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2022年3月9日)

ラッカ県では、ANHA(3月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線、ナヒール・レストランを砲撃した。

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市とバーブ市でシリア国民軍に所属する武装グループどうしが激しく交戦(2022年3月9日)

アレッポ県では、ANHA(3月9日付)によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市内でシリア国民軍に所属する武装グループどうしが激しく交戦した。

シリア人権監視団によると、バーブ市でも人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するシャーム戦線とシャーム自由人イスラーム運動が交戦し、1人が負傷した。

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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スプートニク通信:イドリブ県、アレッポ県からアル=カーイダ系組織の戦闘員ら450人がトルコ経由でウクライナ入り(2022年3月8日)

スプートニク通信(アラビア語版、3月7日付)は、イドリブ県からアラブ諸国および外国籍の戦闘員ら450人が、3日程前にシリアを出国し、トルコを経由して、ロシア軍に対する戦闘に参加するためにウクライナ入りしたと伝えた。

ウクライナに到着した戦闘員の親族らのはなしによると、シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)の複数の司令官が先週初め、トルキスタン・イスラーム党、アンサール・タウヒード、フッラース・ディーン機構の司令官らと複数回にわたり会合を開き、トルキスタン・イスラーム党、アンサール・タウヒード、フッラース・ディーン機構に所属する一部外国人戦闘員がトルコ経由でウクライナに入ることを認める合意を交わした。

複数筋の話によると、イドリブ県からウクライナ入りした外国人戦闘員の数は現在のところ150人あまりで、ベルギー、フランス、中国、モロッコ、チュニジア、チェチェン、英国出身者がほとんど。

加えて、イドリブ県やアレッポ県の複数地域からシャーム解放機構、アンサール・タウヒード、シャーム軍団を含む国民解放戦線のメンバーら300人も派遣されたという。

このうち、シャーム解放機構のメンバーは、組織の幹部らとの間に問題を抱え、監禁やハッド刑といった厳しい嫌がらせに直面していた者たち。

ウクライナへの派遣は幹部とメンバーがの双方にとって関係を修復する好機と捉えられているという。

450人の戦闘員は3月3日に3回に分けてイドリブ県のヒルバト・ジャウズ村からトルコ領内に入り、トルコの諜報機関に所属すると思われる複数の監督者によって統轄され、3月6日夜にウクライナに移送されたという。

ウクライナに派遣される戦闘員には、シリア人で月1,200~1,500ドルの報酬を与えられるという。

外国人戦闘員の報酬額は定かではないという。

AFP, March 8, 2022、ANHA, March 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2022、Reuters, March 8, 2022、SANA, March 8, 2022、SOHR, March 8, 2022、Sputnik News, March 8, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ラタキア県を砲撃(2022年3月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、バーラ村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ国境に近いサルマダー市では、シャーム解放機構の総合治安機関がカフルサジュナ村出身のメディア活動家とその妻を拘束した。

拘束された活動家は人道支援活動にも携わっていたが、拘束の理由は不明。

 

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

 

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町でシリア政府との和解に応じたスンナ青年旅団の元メンバー2人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

またジャースィム市でもシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団のメンバー1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡したほか、住民1人も銃で撃たれて死亡した。

AFP, March 8, 2022、ANHA, March 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2022、Reuters, March 8, 2022、SANA, March 8, 2022、SOHR, March 8, 2022などをもとに作成。

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