シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市とダイル・ザウル民政評議会の支配下にある東岸のバーグーズ村を結ぶ商業用の通行所開設(2022年1月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市とダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある東岸のバーグーズ村を結ぶ商業用の通行所が開設された。

通行所開設は、軍関係者出席のもとに行われたが、開通は夜間のみだという。

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がラッカ県とダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュに対して12回の爆撃を実施(2022年1月14日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して12回の爆撃を実施した。

また、シリア軍と国防隊からなる部隊がダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のドゥワイル村一帯の砂漠地帯で、ダーイシュに対する掃討作戦を実施した。

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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ラッカ県でシリア政府との和解(社会復帰)拒否を訴える抗議デモが組織される一方、ダイル・ザウル県では社会復帰を済ませた42人以上が拘束される(2022年1月14日)

ラッカ県では、ANHA(1月14日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタブカ市中心部にあるカニーサ(教会)交差点で、同市とラッカ市の住民ら約数百人が、1月12日にサブハ町に設置された和解センターで開始された指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続き(和解プロセス)に反対する抗議デモを行った。

参加者は、「殉教者らが和解するまで、我々は和解しない」、「和解は侮辱であり、反逆だ」といったプラカードを掲げて抗議の意思を示した。

また、タブカ市一帯地域で暮らすブー・ハミース部族は声明を出し、シリア政府との和解を拒否するとしたうえで、北・東シリア自治局への支持を表明した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県内での和解プロセスで大規模社会復帰手続きを終えた指名手配者、脱走兵、兵役忌避者ら42人以上を拘束した。

拘束されたは、マリーイーヤ村、ジャフラ村、ブーライル村、ザバーリー村、ムーハサン市の住民で、兵役に就かせることが目的だという。

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府とアレッポ県アイン・アラブ市東のタッル・クーラーン村を砲撃し、シリア軍兵士1人負傷(2022年1月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市東のタッル・クーラーン村を砲撃し、シリア軍兵士1人が負傷した。

また、ANHA(1月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャフバー・ダムを砲撃した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアアザーズ市近郊のズィヤーディーヤ村で住民数十人が電気代引き下げを求めて抗議デモを行った。

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ハサカ県では、SANA(1月14日付)、ANHA(1月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村、アッブーシュ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のタッル・ワルド村、ルバイアート村を砲撃した。

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県で砲撃戦(2022年1月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるトゥラムラー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・ワラド村とムサイフラ町を結ぶ街道で軍事情報局傘下の民兵のメンバー1人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反12件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、アレッポ県6件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3136944093214992

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で31人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で2人(2022年1月14日)

保健省は政府支配地域で新たに31人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者118人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、1月14日現在のシリア国内での感染者数は計50,641人、うち死亡したのは2,941人、回復したのは34,194人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/230084639299520

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月14日に新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、108人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡2人、アフリーン郡0人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計93,022人、うち死亡したのは2,353人、回復したのは69,232人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1751742285030655

AFP, January 14, 2022、ACU, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県とダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュに対して爆撃を実施し、戦闘員11人殺害(2022年1月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にある県北部のシャハーバート村やシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市に面するサーリヒーヤ村の通行所にいたる街道で、住民らが生活状況改善を求めるデモを行い、タイヤを燃やすなどして道路を封鎖、抗議の意思を示した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの近くで、住民1人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

一方、米主導の有志連合の貨物車輌など約15輌からなる車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しと通行所再開を求める座り込みデモが続く一方、マーリキーヤ市でも抗議デモが行われる(2021年1月13日)

ハサカ県では、ANHA(1月13日付)によると、イラク・クルディスタン民主党の部隊によって殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体引き渡しを求めて、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の殉教者遺族機構がスィーマルカー国境通行所前の広場にテントを設置して続けている座り込みデモに、カーミシュリー市が参加、テント前で抗議行動を行った。

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また、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ(ダイリーク)市で、「スィーマルカー(国境)通行の封鎖は(レジェップ・タイイップ・)エルドアンの政策に屈し、その名を実行することだ」と銘打った抗議デモが行われ、マアバダ(カルキールキー)町、マーリキーヤ市、バルアーフ村、カルヒー(クージャラート)村、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村の住民数百人が参加、イラク・クルディスタン自治政府による同通行所の再開を訴えた。

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍はラッカ県でのシリア政府による和解プロセスを阻止するため通行所を閉鎖(2022年1月13日)

ラッカ県では、SANA(1月13日付)によると、1月12日にサブハ町に設置された和解センターで指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが開始された。

これに関して、アイン・フラート(1月13日付)が地元消息筋の話として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸と政府の支配下にある東岸(サフナ町一帯)を結ぶ水上通行所とウカイラシー村に設置されている通行所を閉鎖した。

閉鎖措置は1月15日まで続けられる予定で、シリア政府がサフバ町に設置した和解センターで開始された大規模社会復帰手続きがを阻止するのが目的。

女性、子供、50歳以上の男性の往来は免除される。

一方、トルコのガジアンテップ市で活動するシリア部族評議会の報道官を務めるマダッル・ハマード・アスアド氏はアラビー21(1月13日付)の取材に対して、「ラッカ県の構造は完全に部族的なもので、部族の子息の大多数は体制に反体制している」としたうえで、シリア政府が行う和解プロセス(社会復帰手続き)を「ロシア・イランの後押し」によるものだと批判、「和解劇場は信用できない」と拒否する意向を示した。

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また、ダイル・ザウル県では、SANA(1月13日付)によると、1月4日にシュマイティーヤ町に設置された和解センターで指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、‘Arabi 21, January 13, 2022、‘Ayn al-Furat, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県とハサカ県のトルコ占領地各所で爆発が相次いで発生、複数が死傷(2022年1月13日)

アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市の中心街(アスヤーナ地区)で、シリア国民軍の軍用車輌を狙った爆発が発生した。

シリア人権監視団によると、爆発は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍憲兵隊の車輌を狙ったもので、戦闘員1人が死亡、複数が負傷した(ドゥラル・シャーミーヤ(1月13日付)によると、住民3人が死亡)。

また、アフリーン市中心のいわゆるカーワー交差点近くでも爆発が発生した。

ドゥラル・シャーミーヤによると、爆発は自爆攻撃によるもの。

なお、12日にもバーブ市でシリア国民軍の軍用車輌を狙った爆発が発生している。

ドゥラル・シャーミーヤによると、この爆発は、自爆ベルトを着た男性によるもので、子供1人が死亡した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市東のカラ・ムーグ村にあるシリア軍の分隊の陣地を狙撃、兵士1人を殺害した。

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ハサカ県では、ANHA(1月13日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市で爆発が発生した。

一方、SANA(1月13日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ハイル村、タッル・タムル町近郊のアッブーシュ村を砲撃し、民家などに被害が出た。

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県での「決戦」作戦司令室との戦闘でシリア軍兵士4人死亡(2022年1月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村一帯に潜入を試みたが、「決戦」作戦司令室の迎撃を受けて、兵士3人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、スフーフン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、フライフィル村、バーラ村、バイニーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアウラム・クブラー町を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、フマイマート村を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バイト・ジン村でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団ヘルモン連合の司令官が何者かによって銃で撃たれて死亡した

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反10件(イドリブ県7件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反2件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3136204819955586

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプで赤十字国際の車輌がダーイシュと思われるグループの襲撃を受け、エチオピア人医師が負傷(2022年1月12日)

ハサカ県では、ANHA(1月12日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、赤十字国際委員会の救急車輌が、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルと思われるグループの襲撃を受け、乗っていた医師1人が負傷した。

負傷したのはエチオピア人医師。

事件を受け、赤十字国際委員会の救急車輌を撤収させた。

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍ドローンがシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県ファーティサ村の民家を爆撃(2022年1月12日)

ラッカ県では、ANHA(1月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のファーティサ村、M4高速道路のナヒール休憩所を砲撃した。

トルコ軍はまた、無人航空機(ドローン)でファーティサ村の民家1棟を爆撃した。

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ハサカ県では、ANHA(1月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町とアブー・ラースィーン(ザルカーン)町の間に位置するウンム・カイフ村を砲撃した。

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍がヒムス県砂漠地帯でダーイシュに対して24回の爆撃を行う一方、ダーイシュはダイル・ザウル県でシリア軍兵士3人を殺害(2022年1月12日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がタドムル市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して24回の爆撃を実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府の支配下にあるキシュマ村近郊でシリア軍部隊を襲撃し、兵士5人を殺害、14人を負傷させた。

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022、January 14, 2022などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するダイル・ザウル県ウマル油田近くでシリア民主軍メディア部門責任者が何者かによって銃で撃たれて死亡、シリア人権監視団はこれを否定(2022年1月12日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月12日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が違法に駐留するウマル油田近くで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のメディア部門責任者が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

これに関して、シリア人権監視団は、メディア部門責任者の殺害は確認されてないと発表した。

SANAによると、ハジーン市でも、シリア民主軍の兵士の遺体が路上に放置されているのが発見された。

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県、アレッポ県で砲撃戦(2022年1月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はカフルバッティーフ村近郊で掘削作業を行っていたシリア軍の重機を攻撃した。

また、シリア軍が数日前にカンスフラ村に対して行った砲撃で重体だった女児1人が死亡した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるタフタナーズ航空基地に駐留するトルコ軍部隊の兵士が銃の誤射によって負傷し、トルコ本国に救急搬送された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がアウラム・クブラー町一帯に展開するシリア軍に対して砲撃を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市で、シリア軍のパトロール部隊が、車で自宅に帰宅した若者と撃ち合いとなり、若者を殺害した。

この若者はシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団メンバーだったという。

また、タファス市近郊の農地で、正体不明の武装集団がダルアー市クスール地区在住の住民1人を銃で撃ち殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反3件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3135480466694688

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で28人、北・東シリア自治局支配地域で11人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で0人(2022年1月12日)

保健省は政府支配地域で新たに28人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者118人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、1月12日現在のシリア国内での感染者数は計50,580人、うち死亡したのは2,936人、回復したのは33,956人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/228893432751974

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに11人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、1月12日現在のシリア国内での感染者数は計37,277人、うち死亡したのは1,514人、回復したのは2,516人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性6人、女性5人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市1人、カーミシュリー市6人、マーリキーヤ(ダイリーク)市1人、ラッカ県のタブカ市3人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1766421266881136

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月12日に新型コロナウイルスの新規感染者が確認されなかった一方、255人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計93,014人、うち死亡したのは2,349人、回復したのは69,046人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1751742285030655

AFP, January 12, 2022、ACU, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県トゥカイヒー村で「人民諸派」がシリア民主軍の軍用車輌を爆破(2022年1月11日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月11日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある県北部のトゥカイヒー村で、「人民諸派」が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の軍用車輌の通過に合わせて、道路に仕掛けた爆弾を爆発させた。

この爆発により、多数の兵士が死傷した。

一方、ANHA(1月11日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるタヤーナ村で医師1人が何者かによって殺害された。

AFP, January 11, 2022、ANHA, January 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2022、Reuters, January 11, 2022、SANA, January 11, 2022、SOHR, January 11, 2022などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するハサカ県シャッダーディー市で抗議デモ発生、ラッカ県では部族長がシリア民主軍からの離反を呼び掛ける(2022年1月11日)

ハサカ県では、SANA(1月11日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあり、米軍が違法に駐留を続けるシャッダーディー市で、住民が、徴兵を口実とした人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による若者や未成年者の拉致・連行、財産の盗奪・破壊に抗議するデモを行った。

住民らは市内の広場に集まり、タイヤを燃やし、主要道路を封鎖するなどして抗議の意思を示した。

シリア人権監視団によると、住民は公共サービスの拡充や生活状況の改善を求めて抗議デモを行ったという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ブージャービル部族の部族長の1人が、北・東シリア自治局の勢力下にある県内各所(大スワイディーヤ村、ラッカ市、タブカ市、アーリマ、など)での住民の抗議行動に対するシリア民主軍や内務治安部隊(アサーイシュ)の弾圧に抗議し、部族メンバーらに対してシリア民主軍からの離反を呼び掛けた。

なお、「ラッカは沈黙によって惨殺される」は(1月11日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍側がSNSなどを通じて、ダイスワイダー村での抗議デモで、ブージャービル部族の民兵がシリア民主軍に対して発砲したとのウソの情報を拡散し、弾圧を正当化しようとしていると伝えた。

AFP, January 11, 2022、ANHA, January 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2022、Raqqa.SL, January 11, 2021、Reuters, January 11, 2022、SANA, January 11, 2022、SOHR, January 11, 2022などをもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにカルズィールー村、ブルジュー村、ハーン・ジャバル(ハーナ・セレー)村、タッル・ヒンズィール(ケレ・シラー)村の議員が参加、政治組織が共同声明で通行所再開を求める(2021年1月11日)

ハサカ県では、ANHA(1月11日付)によると、イラク・クルディスタン民主党の部隊によって殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体引き渡しを求めて、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の殉教者遺族機構がスィーマルカー国境通行所前の広場にテントを設置して続けている座り込みデモに、カルズィールー村、ブルジュー村、ハーン・ジャバル(ハーナ・セレー)村、タッル・ヒンズィール(ケレ・シラー)村の村議会議員が参加、テント前で抗議行動を行った。

AFP, January 11, 2022、ANHA, January 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2022、Reuters, January 11, 2022、SANA, January 11, 2022、SOHR, January 11, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプで、欧州のNGO組織であるクルド赤新月社の救急隊員がダーイシュと思われる2人によって殺害される(2022年1月11日)

ハサカ県では、ANHA(1月11日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、クルド赤新月社のムハンマド・ムハンマド救急隊員(1995年生まれ)がダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われる2人によって殺害された。

2人組は、ムハンマド氏が務めているキャンプ内のクルド赤新月社の医療ポイントに病人を装って侵入し、同氏を殺害した。

シリア人権監視団によると、ムハンマド氏は頭を銃で撃たれて死亡した。

クルド赤新月社は、ドイツ、スウェーデン、英国で慈善団体として登録しているNGOが1993年に統合して結成された組織。

国際赤十字赤新月社連盟は、1カ国1組織を原則としているため、この組織を認めていない。

AFP, January 11, 2022、ANHA, January 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2022、Reuters, January 11, 2022、SANA, January 11, 2022、SOHR, January 11, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がラサーファ砂漠でダーイシュに対して40回以上の爆撃を実施(2022年1月11日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して40回以上の爆撃を実施した。

AFP, January 11, 2022、ANHA, January 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2022、Reuters, January 11, 2022、SANA, January 11, 2022、SOHR, January 11, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍はアレッポ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2022年1月11日)

アレッポ県では、ANHA(1月11日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、イルシャーディーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のクールタッバ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(1月11日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市西のハーリディーヤ村、フーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, January 11, 2022、ANHA, January 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2022、Reuters, January 11, 2022、SANA, January 11, 2022、SOHR, January 11, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県で砲撃戦(2022年1月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所で砲撃戦を行った。

これに対して、「決戦」作戦司令室も同地各所やマアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原各所で砲撃戦を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフル・ヌーラーン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反6件(イドリブ県5件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反2件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3134776200098448

AFP, January 11, 2022、ANHA, January 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 11, 2022、Reuters, January 11, 2022、SANA, January 11, 2022、SOHR, January 11, 2022、January 12, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で25人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で4人(2022年1月11日)

保健省は政府支配地域で新たに25人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者120人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、1月11日現在のシリア国内での感染者数は計50,552人、うち死亡したのは2,933人、回復したのは33,838人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/228331342808183

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月11日に新たに4人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、297人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡1人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡2人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計93,014人、うち死亡したのは2,347人、回復したのは68,791人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1750871358451081

AFP, January 11, 2022、ACU, January 11, 2022、ANHA, January 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2022、Reuters, January 11, 2022、SANA, January 11, 2022、SOHR, January 11, 2022などをもとに作成。

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抗議デモが発生したラッカ県大スワイディーヤ村をアサーイシュが封鎖、40人を拘束、住民は避難(2022年1月10日)

ラッカ県では、シリア人権監視団やSANA(1月10日付)によると、前日に住民が抗議デモを行った北・東シリア自治局の共同支配下にある大スワイディーヤ村に、内務治安部隊(アサーイシュ)が部隊を派遣し、村を封鎖、住民40人あまりを拘束した。

これを受けて住民数十世帯が、村から避難した。

AFP, January 10, 2022、ANHA, January 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2022、Reuters, January 10, 2022、SANA, January 10, 2022、SOHR, January 10, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュに対して4回の爆撃を実施(2022年1月10日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して4回の爆撃を実施した。

AFP, January 10, 2022、ANHA, January 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2022、Reuters, January 10, 2022、SANA, January 10, 2022、SOHR, January 10, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村を砲撃(2022年1月10日)

ハサカ県では、ANHA(1月10日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村を砲撃した。

AFP, January 10, 2022、ANHA, January 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2022、Reuters, January 10, 2022、SANA, January 10, 2022、SOHR, January 10, 2022などをもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモに遺族らが参加、政治組織が共同声明で通行所再開を求める(2021年1月10日)

ハサカ県では、ANHA(1月10日付)によると、イラク・クルディスタン民主党の部隊によって殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体引き渡しを求めて、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の殉教者遺族機構がスィーマルカー国境通行所前の広場にテントを設置して続けている座り込みデモに、遺族らが、政治組織、市民社会組織、人権団体のメンバーらとともに参加、テント前で抗議行動を行った。

遺族らは、遺体引き渡しに応じないことは、この地域に対する陰謀に他ならないなどとして、イラク・クルディスタン民主党の姿勢に拒否の意思を示した。

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また、この訪問に合わせて、北・東シリア自治局で活動する16の政治組織が「シリアの愛国的政党・勢力」の名で共同声明を出し、スィーマルカー国境通行所が、とりわけコロナ禍において深刻な人道危機を招くと警鐘を鳴ら、イラク・クルディスタン自治政府にその再開を求めた。

共同声明に参加した組織は以下の通り:

  • 国民調整委員会・民主変革運動
  • シリア改革運動
  • クルド・シリア民主党
  • シリア改革潮流
  • シリア革命左派潮流
  • アラブ愛国委員会
  • シリア・クルディスタン刷新運動
  • シリア・クルド民主ロジュ党
  • クルディスタン民主変革等
  • 保守党
  • シリア正教連合党
  • シリア・クルディスタン民主パールティ
  • クルド・シリア民主合意党
  • ムスタクバル・シリア党
  • クルディスタン緑の党
  • クルディスタン・ムスタクバル潮流

AFP, January 10, 2022、ANHA, January 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2022、Reuters, January 10, 2022、SANA, January 10, 2022、SOHR, January 10, 2022などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がアレッポ県西部のシリア軍拠点を地対地ミサイルで攻撃し、兵士複数が死傷(2022年1月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がバスラトゥーン村近郊に設置されているシリア軍の拠点を地対地ミサイルで攻撃し、兵士複数が死傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、スフーフン村、カンスフラ村一帯、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原で砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で軍事情報局のメンバー2人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、ジッリーン村のリビア工場の近くで、住民2人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

さらに、ダルアー市のダム街道地区では、軍事情報局の協力者が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反6件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3134026866840048

AFP, January 10, 2022、ANHA, January 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 10, 2022、Reuters, January 10, 2022、SANA, January 10, 2022、SOHR, January 10, 2022などをもとに作成。

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