シリア国民連合と民主的変革諸勢力国民調整委員会が「全権を有する移行期統治機関」設置と「現政治体制の抜本的かつ包括的変革」を骨子とする「シリア救済のための行程表」を発表(2015年7月24日)

ベルギーのブリュッセルで23日から行われていたシリア革命反体制勢力国民連立と民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表による会合が終了し、共同記者会見で両組織が合意した「シリア救済のための行程表」の内容が発表された。

記者会見会場で配布された「行程表」のコピーによると、同文書は、2012年6月のジュネーブ合意に基づき、「全権を有する移行期統治機関」を設置し、「現政治体制の長、幹部、治安機関など、そのすべてを抜本的かつ包括的に変革する」ことを骨子とする。

『ハヤート』(7月25日付)などが伝えた。

Kull-na Shuraka', July 24, 2015
Kull-na Shuraka’, July 24, 2015
Kull-na Shuraka', July 24, 2015
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Kull-na Shuraka', July 24, 2015
Kull-na Shuraka’, July 24, 2015

AFP, July 24, 2015、AP, July 24, 2015、ARA News, July 24, 2015、Champress, July 24, 2015、al-Hayat, July 25, 2015、Iraqi News, July 24, 2015、Kull-na Shuraka’, July 24, 2015、al-Mada Press, July 24, 2015、Naharnet, July 24, 2015、NNA, July 24, 2015、Reuters, July 24, 2015、SANA, July 24, 2015、UPI, July 24, 2015などをもとに作成。

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トルコ空軍F-16戦闘機がシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点3カ所をトルコ領空から攻撃、トルコ政府は8月から有志連合がインジェルリク基地とディアルバクル基地の使用を開始すると発表(2015年7月24日)

『ハヤート』(7月25日付)は、トルコ空軍のF-16戦闘機が、キリス県エルベイリ村のトルコ軍部隊に対するダーイシュ(イスラーム国)の攻撃(23日)への報復として、エルベイリ村に面するシリア領内国境地帯にあるダーイシュの拠点3カ所を攻撃した。

攻撃はシリア領空を侵犯せず、トルコ領空から行われ、これによりダーイシュ戦闘員5人が死亡したという。

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トルコ外務省は、ダーイシュ(イスラーム国)殲滅をめざす米国主導の8月からインジェルリク基地とディアルバクル基地の使用を開始し、トルコ空軍の戦闘機もダーイシュに対する有志連合の空爆に参加すると発表した。

これは24日晩、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とバラク・オバマ米大統領の電話会談で合意されたという。

またトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコ軍戦闘機によるシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点への攻撃に関して「トルコはまったく新しい政治的・安全保障的段階に入った」としたうえで、この攻撃が「シリアでの進捗によってなされた最初のステップに過ぎない」と述べ、さらなる介入の可能性を示唆した。

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ジョン・ケリー米国務長官は、キリス県エルベイリ村一帯でのトルコ軍とダーイシュ(イスラーム国)の交戦に関して、「トルコは数週間前から米政府が行っている(ダーイシュ掃討に向けた)協議の一部をなしている。この協議は、ダーイシュ根絶のために…トルコが果たす任務をめぐって続いている」と述べるとともに、「米国はまたイランがシリアにおけるダーイシュとの戦いに関与する用意があるかを知りたいと考えており、これに関してロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と近く、カタールで協議する予定だ」と付言した。

また、ダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた有志連合を指揮するジョン・アレン退役大将は、コロラド州での会議で、トルコ政府が有志連合によるインジェルリク基地の使用を認めたとの米メディアの報道に関して「ダーイシュに対する戦争の重要な転換点だ」と高く評価しつつ、インジェルリク基地使用許可が「シリア領内での航空援護による緩衝地帯設置の一環ではない」としたうえで、「こうしたアイデアはテーブルには乗せられてはおらず、トルコとの交渉でも議論されていない」と述べた。

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西クルディスタン移行期民政局を主導するクルド民族主義政党の民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は訪問先のベルギーのブリュッセルで『ハヤート』(7月25日付)の取材に応じ、そのなかでダーイシュ(イスラーム国)に関して「トルコの破壊装置」だと断じたうえで、クルド人居住地域の人口学的な現状の変更を目論んでいる、との見方を示した。

AFP, July 24, 2015、AP, July 24, 2015、ARA News, July 24, 2015、Champress, July 24, 2015、al-Hayat, July 25, 2015、Iraqi News, July 24, 2015、Kull-na Shuraka’, July 24, 2015、al-Mada Press, July 24, 2015、Naharnet, July 24, 2015、NNA, July 24, 2015、Reuters, July 24, 2015、SANA, July 24, 2015、UPI, July 24, 2015などをもとに作成。

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キリス市近郊のトルコ軍部隊をダーイシュ(イスラーム国)がシリア領内から攻撃し、士官1人が死亡、ダウトオール首相は緊急安全保障会議で対応を協議(2015年7月23日)

DHA(7月23日付)などによると、トルコのキリス県の対シリア国境に位置するエルベイリ村(キリス市東部約30キロに位置)で、トルコ軍部隊がダーイシュ(イスラーム国)支配下のシリア領内の国境地帯から発砲を受け、トルコ軍士官1人が死亡、兵士2人が負傷した。

シリア領内からの発砲は午後4時頃にあり、攻撃を受けたトルコ軍部隊はただちに応戦し、銃撃戦となり、士官らが死傷したという。

戦闘はまだ続いているという。

複数の地元メディアによると、トルコ軍は、シリア領内のダーイシュ拠点を戦車などで砲撃するとともに、増援部隊を派遣、トルコ軍の作戦司令官が現地に向かう一方、ディアルバクル市からトルコ軍のF16戦闘機多数が離陸し、戦闘があるキリス市方面に向かったという。

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トルコのキリス県エルベイリ村でのトルコ軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘を受け、アフメド・ダウトオール首相は緊急の安全保障会議を招集し、トルコ軍参謀長、外務省顧問、内務大臣、防衛大臣、MIT長官と事態への対応について協議した。

『ハヤート』(7月24日付)によると、会議では、トルコ軍のシリア北部への侵攻計画が提案されたという。

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、DHA, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハサカ市グワイラーン地区を制圧、YPGも西ヌシューワ地区で攻勢を続ける(2015年7月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市グワイラーン地区一帯で、シリア軍が、国防隊とともにダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに関して、ARA News(7月23日付)は、シリア軍がハサカ市グワイラーン地区を完全制圧したと報じた。

また、シリア人権監視団、ARA Newsによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とサナーディード軍もハサカ市西ヌシューワ地区でダーイシュと交戦し、同地区内の5カ所を制圧、さらに人民防衛隊はハサカ市郊外のミールビーヤ連隊基地一帯でもダーイシュと交戦した。

なお、ダーイシュは、ハサカ市のライリーヤ地区、西ヌシューワ地区、文学部一帯、マディーナ・リヤーディーヤ、ズフール地区などを依然として占拠し続けている。

一方、SANA(7月23日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との5日にわたる戦闘の末、ハサカ市グワイラーン市南部郊外の墓地周辺のすべての建物を完全制圧した。

シリア軍はまた、ハサカ市西ヌシューワ地区でダーイシュの残党の追撃を続けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市内でダーイシュ(イスラーム国)が大学卒の男性1人を背教の罪により処刑した。

ダーイシュはまた、県内各所で「イスラーム警察」が交通警官を公募するビラを回付した。

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アレッポ県では、ARA News(7月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍がアレッポ市北部のシャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)近郊のタアーナ丘、マクバラ丘一帯で激しく交戦し、シリア軍兵士30人が死亡、5人が捕捉された。

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ヒムス県では、SANA(7月23日付)によると、バスィーリー村、ワーディー・マースィク、アブヤド・ダム西部、柑橘農園、東サラーム村、シャンダーヒーヤ村、ウンク・ハワー村、西ヒブラ村、ジバーブ・ハマド村、ウンム・トゥワイナ村、スルターニーヤ村、トゥワイナーン村、ジュッブ・ラヤーン村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍南部戦線がダルアー市解放に向けた戦いを再開すると発表(2015年7月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヤードゥーダ村、ダルアー市ダム街道地区一帯を空爆、またダルアー市内で反体制武装集団と交戦し、武装集団司令官2人を含む4人が死亡した。

また『ハヤート』(7月24日付)によると、自由シリア軍南部戦線はツイッターを通じて声明を出し、「真理の嵐」作戦の名でダルアー市解放に向けた戦いを再開すると発表、シリア人権監視団によると、これを受け、南部戦線に所属するジハード主義武装集団がダルアー市内のシリア政府支配地域への攻撃を激化させたという。

南部戦線広報局のマーヒル・アリー氏によると、ダルアー市への攻撃再開は、ザバダーニー市(ダマスカス郊外県)に対するシリア軍、ヒズブッラー戦闘員の攻勢を弱めることが目的だという。

一方、SANA(7月23日付)によると、マカッス・ハジャル村、バナーヤート・アドム村、ヤードゥーダ村、サイダー町、ヌアイマ村、ダルアー市アバーズィード地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、南部フルサーン大隊、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

これに関連して、アジュナード・シャーム・イスラーム連合は声明を出し、カダム区でシリア軍が拠点として使用していたビルを制圧したと発表した。

一方、SANA(7月23日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザブディーン村一帯でシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ザバダーニー市を「樽爆弾」などで空爆する一方、ヒズブッラー戦闘員とともに市内でジハード主義武装集団、地元武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月23日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市中心部に向けて進軍を続け、シャームの民のヌスラ戦線などと交戦、戦闘員12人を殺害した。

シリア軍はまた、ザブディーン村北部農場地帯、ダイル・アサーフィール市農場地帯とダイル・サルマーン町農場地帯を通る街道で反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、バイト・アワーン村回廊一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(7月23日付)によると、アアザーズ市東部に位置するニヤーラ村にあるシャームの民のヌスラ戦線本部近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、ヌスラ戦線メンバー多数が負傷した。

一方、SANA(7月23日付)によると、ハーン・トゥーマーン村、ハーン・アサル村、アレッポ市バニー・ザイド地区、アーミリーヤ地区、ブスターン・カスル地区、ライラムーン地区、カースティールー地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月23日付)によると、カスル・ブン・ワルダーン村周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月23日付)によると、ダブシーヤ村、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー村、タフタナーズ市北部、ビンニシュ市西部、ラーム・ハムダーン村、マアッラトミスリーン市、アイン・ラールーズ村、サフーハン村、マアッルフルマ村、フバイト村、ハーン・シャイフーン市をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月23日付)によると、カンヌ山(ラスタン市郊外)で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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ブリュッセルでシリア国民連合と民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表が会合(2015年7月23日)

ベルギーのブリュッセルで、シリア革命反体制勢力国民連立と民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表が会合を開き、反体制派の統一などについて意見を交わした。

複数の消息筋が『ハヤート』(7月24日付)に対して明らかにしたところによると、会合では、ジュネーブ合意(2012年)に従い、全権を有する移行期統治機関の設置などを骨子とする「シリア救済のための行程表」について合意、24日の記者会見で発表が予定されているという。

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がダマスカスでムアッリム外務在外居住者大臣と会談(2015年7月23日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がシリアを訪問し、ダマスカスでワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

SANA(7月23日付)によると、会談でデミストゥラ共同特別代表は、シリア訪問に先立って行われた各国訪問での成果や進捗をムアッリム外務在外居住者大臣に伝えた。

これに対して、ムアッリム外務在外居住者大臣は、シリア国内の状況を説明するとともに、デミストゥラ共同特別代表への協力の意思を改めて表明した。

同時に、シリアがテロ根絶を最優先とみなしていることを強調するとともに、国連安保理の枠組みのなかで「テロとの戦い」に向けた地域的な取り組むことを提案したロシアのヴラジミール・プーチン大統領のイニシアチブを支持していると付言した。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アフマド・アルヌース外務在外居住者省次官らが同席した。

SANA, July 23, 2015
SANA, July 23, 2015

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団「有志連合の爆撃で民間人173人、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員2,927人、ヌスラ戦線戦闘員115人が死亡」(2015年7月23日)

シリア人権監視団は、有志連合がシリア領内での空爆を開始した2014年9月23日から2015年7月22日までの10ヶ月間に、3,216人が空爆の犠牲になったと発表した。

同監視団によると、有志連合の空爆による犠牲者の内訳は以下の通り:

民間人:173人(うち子供53人、18歳以上の女性35人
ダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員:2,927人
シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員:115人

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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トルコ当局はシュリュジュ市での自爆テロの実行犯を特定するも、複数の目撃者は「爆発は自爆ではなかった」と証言(2015年7月22日)

アナトリア通信(7月22日付)は、20日にトルコのシャンウルファ県シュリュジュ市で発生した自爆テロに関して、現場で採取された証拠や痕跡などから治安当局が実行犯を特定したと伝えた。

それによると、自爆テロ実行犯は、トルコ南東部のアドゥヤマン県出身のトルコ人、アブドゥッラフマン・アラギュズ氏で、同氏は兄弟のユーヌス氏とともに数ヶ月前から消息が不明で、ダーイシュ(イスラーム国)への戦闘員のリクルートに関与していたと疑われていたという。

一方、ARA News(7月22日付)は、複数の目撃者からの情報として、自爆テロとされる爆発は、「自爆によるものではなく、複数の男性が事件現場に置いた袋が爆発したものだった」と伝えたうえで、トルコ当局が、事件をダーイシュの自爆テロに見せかけよとしていると疑義を呈した。

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・アサーフィール市(ダマスカス郊外県)を激しく爆撃(2015年7月22日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・アサーフィール市各所を13回にわたって空爆し、住民1人が死亡した。

またハーン・シャイフーン・キャンプ郊外の農場で男性1人が狙撃され、死亡した。

さらにザバダーニー市一帯では、シリア軍(第4師団)、ヒズブッラー戦闘員が、シャーム自由人イスラーム運動などジハード主義武装集団、地元武装集団との戦闘を続けた。

一方、SANA(7月22日付)によると、シリア軍がザバダーニー市郊外のザバダーニー平野からマダーヤー町に向かって反体制武装集団が掘った全長70メートル、深さ2メートルの地下トンネルを発見し、破壊した。

シリア軍はまた、アルバイン市、バイト・ナーイム村農場地帯、マルジュ・スルターン村、フーシュ・ファーラ村農場地帯、ハラスター市、アーリヤ農場で、反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区を空爆、国防隊とともにジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、東カラク村、シャイフ・フサイン丘一帯をシリア軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(7月22日付)によると、イブタア町、東カラク村、シャイフ・フサイン丘一帯、ダルアー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月22日付)によると、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月22日付)によると、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、カンスフラ村、アイン・ラールーズ村、マアッラト・ヌウマーン市などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、バルユーン村、カンスフラ、カフル・ウワイド、タッフ村を空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(7月22日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、シャイフ・ルトフィー村、バヤーヌーン町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)主要拠点の一つバーブ市(アレッポ県)郊外を爆撃し、女性、子供ら18人が死亡(2015年7月22日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月22日付)、国境なき医師団などによると、シリア軍ヘリコプターが、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市郊外に位置するカスル・ブライジュ村を空爆し、女性、子供を含む18人が死亡、35人が負傷した。

一方、SANA(7月22日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南西部で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、サナーディード軍が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、ARA News(7月22日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市西ヌシューワ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ハサカ市グワイラーン地区周辺、東ヌシューワ地区、西ヌシューワ地区、ヴィーラート・フムル地区、ライリーヤ地区で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・サマン村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(7月22日付)によると、タドムル市南東に位置するワーディー・マースィク、採石場北東部、タドムル市西に位置する柑橘農園北部、スルターニーヤ村、ジュッブ・バシール村、ウンム・トゥワイナ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市内に医学部(医学学校)を開設した。

医学部の授業は英語によって行われるという。

Kull-na Shuraka', July 22, 2015
Kull-na Shuraka’, July 22, 2015

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スワイダー県では、クッルナー・シュラカー(7月23日付)によると、スワイダー市内のドゥルーズ派の「カラーマの男たち」が支配する地域に進入した野菜運搬車でRPGなどの武器が発見された。

これらの武器はスワイダー県で活動するダーイシュ(イスラーム国)を名乗る集団が使用している武器と同じで、また取り調べの結果、運転手が、空軍情報部発行の通行許可証を所持し、シリア軍の検問所を自由に通過していたことが判明したという。

「カラーマの男たち」(単数形は「シャイフ・カラーマ」)は、シリア政府を支持するドゥルーズ派の「シャイフ・アクル」(複数形は「マシャーイフ・アクル」)と一線を画し、反体制的な姿勢をとるアブー・ファフド・ワヒード・バルウース師らを中心とするシャイフのグループ。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は4回におよび、アイン・アラブ市近郊、ハサカ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、July 23, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、July 23, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

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テロ裁判所がジャズィーラ・チャンネルの名物司会者、在外反体制指導者ら5人に死刑判決(2015年7月22日)

シリア・ステップス(7月22日付)は、テロ裁判所(ダマスカス)が、ジャズィーラ・チャンネルの名物司会者ファイサル・カースィム氏、シリア革命反体制勢力国民連立の指導者の一人ミシェル・キールー氏ら5人に対して死刑判決を下した、と伝えた。

死刑判決が下されたのは、カースィム氏、キールー氏のほか、元人民議会議員で反体制活動家のムハンマド・ハバシュ氏、カタール在住のエジプト人でジャズィーラ・チャンネルで宗教番組を持つユースフ・カラダーウィー氏、サウジアラビア在住でシリア人反体制シャイフのアドナーン・アルウール氏。

テロ裁判所は、シリア人の分断を目的として宗派主義的な煽動を行い、武装テロ活動に資金を提供し、数千人の無垢の市民や兵士を死に至らしめた、と断定、刑法第297条の内乱罪にあたるとして、5人を死刑に処すとともに、市民権、財産を没収するとの判決を下すとともに、関係各省、当局に対して、5人の財産を国庫に納めるよう指示した。

ARA News, July 22, 2015
ARA News, July 22, 2015

 

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、Syria Steps, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がシリア軍によるザバダーニー市爆撃の停止を求める(2015年7月21日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は声明を出し、シリア軍によるザバダーニー市への空爆に関して、「樽爆弾など原始的・部差別兵器」の使用を停止するよう求めた。

ARA News(7月22日付)などが伝えた。

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動など13の反体制武装集団が自由シリア軍最高軍事評議会の改編(通称「30人評議会」)を拒否(2015年7月21日)

シリア国内で活動する13の反体制武装集団が共同声明を出し、19日にトルコのハタイ県レイハンル市で再編された自由シリア軍最高軍事評議会、通称「30人評議会」に関して、「さらなる分裂と内部対立をもたらし、革命の敵以外の何者にも資さない」と批判、拒否すると発表した。

共同声明を発表した13組織は以下の通り:シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム戦線、シャーム革命家大隊、「命じられたまま正しくあれ」連合、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、ムラービティーン旅団、ヒムス軍団、ラフマーン軍団、ジャアファル・タイヤール旅団、ヒムス解放運動、使徒シャーム旅団、ラッカ革命家旅団、タウヒード軍、バドルの兵。

Kull-na Shuraka', July 22, 2015
Kull-na Shuraka’, July 22, 2015

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

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米国防総省はシリアのイドリブ県に対する爆撃で謎のアル=カーイダ系組織「ホラサン」の指導者ムフスィン・ファドリー氏を殺害したと発表(2015年7月21日)

米国防総省のジェフ・デービス報道官は、今月8日にシリアのイドリブ県サルマダー市付近を車で移動中だったホラサンの指導者ムフスィン・ファドリー氏を空爆によって殺害したと発表した。

デービス報道官によると、ホラサンは米国とその同盟国への攻撃を計画しており、ファドリー氏殺害でその脅威は減少したのだという。

米政府によると、ホラサンは、アフガニスタンやパキスタンで活動していたアル=カーイダのメンバーからなっているというが、シリア国内では米国に空爆される以外にその名が登場することはない。

一部の専門家は、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の一部をなしていると考える者もいる。

なお、デービス報道官は、空爆が無人機によるものか、有人機によるものかは明言しなかった。

AFP(7月22日付)などが伝えた。

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

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スペイン人記者がシリアで1週間前から消息不明に(2015年7月21日)

ARA News(7月21日付)は、スペイン記者連合が声明を出し、シリアのアレッポ県で取材中のスペイン人記者3人(Jose Manuel Lopez氏、Antonio
Pampliega氏、Angel Sastre氏)が1週間前から消息不明になっていることを明らかにした、と報じた。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市マガーイル地区を地対地ミサイルなどで「無差別攻撃」し、18人が死亡(2015年7月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市マガーイル地区を地対地ミサイルで攻撃し、18人が死亡したほか、カルム・タッラーブ地区、バーブ街道橋一帯を「樽爆弾」などで攻撃した。

これに対して、ジハード主義武装集団もアレッポ市西部のハラブ・ジャディーダ地区入り口でシリア軍と交戦、サラーフッディーン地区を砲撃した。

一方、SANA(7月21日付)によると、バヤーヌーン町、マーイル町、カフルハムラ村、シュワイフナ村、アレッポ市ハラク地区、バニー・ザイド地区、カルム・タッラーブ地区、ライラムーン地区、サラーフッディーン地区、マイサル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で、シリア軍(第4師団)、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団と地元の武装集団と激しく交戦した。

ジハード主義武装集団は、同市東部の山岳地帯のヒズブッラー検問所を攻撃、これを受けシリア軍が同地およびザバダーニー市に対して砲撃を激化させたという。

一方、シリア軍は、ムカイラビーヤ市一帯を砲撃し、子供1人を含む3人が死亡した。

シリア軍はまた、ムウダミーヤト・シャーム市一帯で住民らを狙撃、1人が負傷した。

他方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともにザバダーニー市一帯でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など「テロ集団」と交戦、ザバダーニー平野と同平野南西部を通るバラダー街道を制圧した。

シリア軍はまた、ダマスカス県北東部のシリア砂漠の端に位置するアブー・シャーマート村一帯を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で何者かの発砲により2人が死亡、2人が負傷した。

一方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がジャウバル区を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がサアラ航空基地一帯のシリア軍拠点などを砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月20日付)によると、同地では飛行場から反体制派支配地域に潜入しようとしたシリア軍に対して自由シリア軍第1軍が応戦し、これを撃退したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクルド山一帯を王劇し、ジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(7月21日付)によると、東ガーリヤ村、ハッラーブ・シャフム村、ウンム・ワラド村、ヤードゥーダ村で、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月21日付)によると、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線など反対武装集団がイドリブ県、アレッポ県のシーア派の町(シリア政府支配下)に450発以上の迫撃砲弾などで「無差別攻撃」(2015年7月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラトミスリーン市、ビンニシュ市各所を空爆、これに対してファトフ軍もカファルヤー町、フーア市への砲撃を続けた。

ファトフ軍は、シャームの民のヌスラ戦線が中心となって、カファルヤー町、フーア市(いずれもシリア政府支配下にあるシーア派の町)の制圧をめざしており、周辺一帯でシリア軍やヒズブッラー戦闘員の教練を受けた国防隊と交戦した。

シリア人権監視団によると、ファトフ軍が撃った手製のロケット弾、「地獄の大砲」などによる砲撃の数は少なくとも300発にのぼり、少なくとも7人が死亡した。

この死亡者に関して、シリア人権監視団は「民間人か国防隊隊員か」不明と付言した。

シリア人権監視団は、「武装した民間人」に関して、反体制派を「民間人」とみなす一方、親政権派については「民兵」とみなしている(青山弘之・浜中新吾「シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向」Synodos、2015年7月17日参照)。

Kull-na Shuraka', July 21, 2015
Kull-na Shuraka’, July 21, 2015

一方、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、ハーン・シャイフーン市でイッズ連合に所属するバッタール旅団司令官のウダイ・ラフムーン氏が何者かによって襲撃、暗殺された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のヌッブル市、ザフラー町(いずれもシリア政府支配下のシーア派の町)に対して、ジハード主義武装集団が迫撃砲で集中攻撃を加えた。

ヌッブル市、ザフラー町に着弾した迫撃砲弾の数は160発にのぼり、1人が死亡、複数が負傷したという。

アレッポ・ファトフ作戦司令室は、この攻撃に関して声明を出し、「ザバダーニー市に対するシリア軍、ヒズブッラー、イラン・イスラーム革命防衛隊の野蛮な攻撃への報復として…、ヌッブル、ザフラー両基地にあるシリア軍とシーア派民兵の兵舎」を標的としていると主張した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サイイダ・ザイナブ町郊外を通る街道(ダマスカス県とダマスカス国際空港を結ぶ街道)で、イドリブ県カファルヤー町、フーア市住民の家族・親戚がデモを行い、道路を封鎖、ヒズブッラーとシリア軍が援軍を派遣できないのなら、自分たちを派遣するよう、ヒズブッラーに対して訴えた。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、July 22, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)主要拠点の一つマンビジュ市(アレッポ県)の野戦病院を爆撃し、27人が死亡(2015年7月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)主要拠点の一つマンビジュ市を空爆し、子供6人、女性1人を含む21人が死亡した。

しかし、これに関して、クッルナー・シュラカー(7月21日付)は、シリア軍の空爆が6回に及んだとしたうえで、マンビジュ市内にダーイシュが設営している野戦病院(アーイシャ野戦病院)などが標的となり、27人が死亡、100人以上が負傷したと伝えた。

またシリア人権監視団によると、クワイリス航空基地周辺でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、シリア軍3人(士官1人を含む)が死亡した。

一方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍はマンビジュ市、ダイル・ハーフィル市、製材所(ブライジュ村)を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州広報局が声明を出し、ヤルダー市のアバービール・ハウラーン旅団の爆弾製造工場を爆破したと発表した。

Kull-na Shuraka', July 21, 2015
Kull-na Shuraka’, July 21, 2015

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などによって占拠されているヤルムーク・パレスチナ難民一帯を砲撃した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サアド丘周辺で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南西部で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またアイン・ハーラ村での空爆で、ダーイシュのカザフ人戦闘員2人が死亡した。

このほか、ラアス・アイン市・ハサカ市間の街道に設置されたアサーイシュ検問所でダーイシュが爆弾を積んだオートバイを爆発させた。

一方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がハサカ市グワイラーン地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、墓地周辺の建物多数を制圧した。

シリア軍はまたハサカ市東ヌシューワ地区、ヌシューワ・ヴィーラート地区、シャリーア地区、ズフール地区などでもダーイシュと交戦した。

他方、クッルナー・シュラカー(7月21日付)によると、ルマイラーン町近郊のマルジャ村にある人民防衛隊の武器庫が爆発した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合が無人戦闘機などでラッカ市およびその周辺を空爆し、外国人司令官多数が死亡したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のシリア人司令官がティヤーナ村で、バイクに乗った2人組の襲撃を受け、負傷した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ダイル・ザウル航空基地周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(7月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市西部郊外で、市内に支援物資を搬入しようとしていた男性3人を殺害した。

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ヒムス県では、SANA(7月21日付)によると、タドムル市郊外の採石場北部、西ヒール城一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(7月21日付)は、リビアのスルト(シルテ)市で活動するダーイシュ(イスラーム国)を名乗る集団の幹部の一人でバーレーン人のトゥルキー・ブン・ムバーラク・ブン・アブドゥッラー・アフマド・ムバーラク・アール・アリー氏が、ラマダーン明けの祝日(イード・アル=フィトル)にラッカ市内のモスクに突如現れ、説教を行ったことが話題になっている、と伝えた。

トゥルキー氏は、「アブー・スフヤーン・スィルミー」、「ハマーム・ブン・バクル・アサリー」、「アブー・フザイファ・バハライニー」などの名で知られる人物。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

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イスラエル国防相「シリアは国家としては終わった」(2015年7月20日)

イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は、アシュトン・カーター米国防長官との会談後の記者会見で、シリア情勢について、「シリアは国家としては終わった。もと通りに戻ることは不可能だ。シリアの現政権は、イラン、ヒズブッラーと並んでもっとも卑劣なテロを行っている。こうしたテロと一刻も早く戦わねばならない」と述べた。

ARA News(7月21日付)が伝えた。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、有志連合がアレッポ県、ラッカ県、ハサカ県、ダイル・ザウル県のダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃(2015年7月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つマンビジュ市をシリア軍が空爆し、21人が死亡した。

これに対し、ダーイシュはクワイリス航空基地一帯でシリア軍と交戦し、少尉2人を殺害した。

一方、有志連合も、スーラーン・アアザーズ町一帯を空爆した。

また同地一帯では、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団とダーイシュの戦闘が続いた。

他方、アレッポ県では、SANA(7月20日付)によると、シリア軍がバーブ市、マンビジュ市を空爆した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がハサカ市グワイラーン地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またハサカ市南部一帯やミールビーヤ連隊基地一帯に対して空爆が行われ、連隊基地一帯での空爆では、ダーイシュの車輌が標的となり、乗っていたダーイシュのチュニジア人司令官1人と外国人戦闘員5人が死亡したという。

しかし、この爆撃がシリア軍によるものか、有志連合によるものかは定かではないという。

一方、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官は、「クルド人がハサカ市をほぼ完全に掌握した…。シリア政府は衰退し、同市を防衛できなくなってしまった。同市への残留は、限られた場所で象徴的なものにとどまる。ハサカ市の出入り口は、クルド人の部隊が掌握している」と述べた。

『ハヤート』(7月21日付)が伝えた。

他方、SANA(7月20日付)によると、シリア軍がハサカ市グワイラーン地区の墓地周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市北東部のシャルカラーク村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また有志連合が人民防衛隊を援護するかたちで同地一帯を12回にわたり空爆した。

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ヒムス県では、SANA(7月20日付)によると、タドムル市西部郊外の街道で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の車輌を破壊した。

シリア軍はまた、タドムル市一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、ジバーブ・ハマド村、タフハ村、ハンヌーラ村、ウンム・サフリージュ村などを空爆した。

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、ヒズブッラー戦闘員によるザバダーニー市(ダマスカス郊外県)への攻勢続く(2015年7月20日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で、シリア軍(第4師団)、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団、地元武装集団との交戦を続け、同地一帯を空爆・砲撃した。

シリア軍戦闘機の空爆は12回におよび、またヘリコプターも「樽爆弾」14発を投下した。

シリア軍はまた、バイト・サービル町を砲撃し、タッル・クルディー町一帯では、ジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、レバノン国境のナイーマート丘一帯で、ヒズブッラー戦闘員と武装集団(所属不明)が交戦した。

一方、SANA(7月20日付)によると、シリア軍とレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)が、ザバダーニー市一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など「タクフィール主義テロ集団」との交戦を続け、ザバダーニー平野の複数地点(ダルブ・カッラーサ、ダルブ・ハスバ、マルジュ・キサーラ)を制圧した。

シリア軍はまた、アルバイン市、バイト・サワー村、ハジャーリーヤ農場、アーリヤ農場、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を空爆、攻撃し、ヌスラ戦線、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が県北部のカンディースィーヤ村、バイト・アワーン村など、ジハード主義武装集団の支配下にあるサルマー町一帯(反体制派が「トルクメン山」と称する地域)に進攻し、ジハード主義武装集団と交戦、同地一帯を砲撃し、反体制派記者1人、戦闘員1人が死亡した。

これに関して、シャームの民のヌスラ戦線第2沿岸師団広報局は、「トルクメン山」のウスマーン丘のシリア軍拠点に対してジハード主義武装集団が反撃を加え、同地を奪還したとドゥラル・シャーミーヤ(7月20日付)に対して明らかにした。

ウスマーン丘は最近の戦闘でシリア軍に制圧されていたという。

一方、SANA(7月20日付)によると、ズワイク村、マルカシュリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市各所、ウンム・ワラド村、ハーッラ市を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、SANA(7月20日付)によると、サイダー町、ハーッラ市、ウンム・ワラド村、東カラク村、フラーク市、ヤードゥーダ村、ダルアー市内各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、クーア・ハドル地区で国防隊がジハード主義武装集団と交戦、戦闘員1人を殺害した。

一方、SANA(7月20日付)によると、クーア・ハドル地区で国防隊が「テロ集団」を要撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(7月21日付)によると、反体制武装集団はサアラ航空基地に近いシャイフ・フサイン丘を制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区、サアン村をシリア軍が砲撃し、男性1人が死亡した。

シリア軍、国防隊はまた、アイン・フサイン村、アイン・ダナーニール村でジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がアレッポ市西部のハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、シリア軍兵士・国防隊隊員複数が死傷した。

またアレッポ・ファトフ作戦司令室に参加する第111師団の司令官のフサイン・クンタール中尉がアナダーン市で司令室から出てきたところを武装した何者かに狙われ、暗殺された。

一方、SANA(7月20日付)によると、アレッポ市西部の科学研究センター施設一帯、を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、カフルダーイル村、バヤーヌーン町、ヌッブル市およびザフラー町一帯、ダイル・ハーフィル市、マンスーラ村、アレッポ市ハラク地区、サーフール地区、バーブ・ハディード地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、スルターン・ムラード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月20日付)によると、自家製の迫撃砲を積んだシャームの民のヌスラ戦線の車輌がジスル・シュグール市郊外で爆発し、戦闘員5人が死亡した。

また、ARA News(7月20日付)によると、ファトフ軍はカファルヤー町、フーア市を砲撃した。

一方、SANA(7月20日付)によると、シリア軍がアブー・ズフール町、トゥルア村、マジャース村、ビンニシュ市、ジスル・シュグール市、アリーハー市を空爆、シャームの民のヌスラ戦線のサウジアラビア人司令官のムハンマド・ハーリド・ハーリド氏(アブー・ドゥジャーナ)らが死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(7月20日付)によると、ウンム・バーティナ村、アブー・シャッタ村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月20日付)によると、シリア軍がカストゥーン村を攻撃し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、July 21, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPGは自由シリア軍所属の2部隊に対してアイン・アラブ市からの退去を要請(2015年7月20日)

アレッポ県では、クルド・ストリート・ニュース(7月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、自由シリア軍に所属する二つの武装集団に対して、24時間以内にアイン・アラブ市に、拠点、陣地を撤去し、同市から退去するよう求めた。

退去を求められたのは、イブラーヒーム・バンナーウィー大隊、ザーザー大隊で、ザーザー大隊のメンバーによると、65人からなるメンバーは家族とともにトルコ領内に退去する予定だという。

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、Kurd Street News, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

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アイン・アラブ市に近いトルコ領内のスルチュ市のHDPの文化センターをダーイシュ(イスラーム国)が自爆攻撃し、少なくとも27人が死亡(2015年7月20日)

『ハヤート』(7月21日付)などによると、アイン・アラブ市(アレッポ県)に北東約10キロの地点に位置するトルコ領内(シャンウルファ県)のシュリュジュ市で爆発が発生し、トルコ内務省によると、少なくとも27人が死亡、100人が負傷した(その後死者数は32人に)。

ARA News(7月20日付)によると、攻撃は、シュリュジュ市内にある野党国民民主主義党(HDP)の「文化芸術センター」の中庭で発生した。

犠牲者のほとんどが「社会主義青年連盟連合」に所属する若者たちで、彼らはアイン・アラブ市への復興支援のため、シリアに入国するのに先だって祝典を行っていたという。

アフメト・ダウトオール首相は記者会見で「初動捜査により、爆発がダーイシュ(イスラーム国)による自爆攻撃であることが判明した」と述べた。

ダーイシュがトルコ領内で自爆攻撃を行うのはこれが初めて。

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また、ARA News(7月20日付)によると、シュリュジュ市での自爆テロの数時間後、アイン・アラブ市郊外でも爆発が起き、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の隊員複数が死傷した。

爆発は、アイン・アラブ市南部ルーフィー村の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊基地で発生した。

複数の目撃者は、爆発が、ダーイシュ戦闘員が爆弾を積んだ車で穀物サイロに突っ込んだことによるものだと証言する一方、人民防衛隊に近い消息筋は、製造中の迫撃砲が爆発したと説明しているという。

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事件発生を受けて、イスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立はただちに声明を出し、「テロ行為」を非難し、「シリアはトルコの無事を改めて願い、シリア人はトルコの国民と政府とともに、こうした行為に対抗する」と表明した。

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一方、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、フランス24(7月20日付)に対して、「トルコとコバネ(アイン・アラブ)市での爆発は関連がある。共犯者はダーイシュと、クルドの敵、すなわちトルコ政府だ。なぜなら、トルコ政府はこれまで、シリアにダーイシュが潜入するのを促してきたからだ」と述べた。

アブドゥッラフマーン代表はそのうえで、「国際社会は、シリア領内にジハード主義者数万人が入ってくるのをトルコ政府がどのように許してきたのかを調査しなければならない」と主張した。

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、France 24, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のヌスラ戦線とイスラーム軍が東グータ地方(ダマスカス郊外県)での対立を解消することで合意(2015年7月20日)

イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官とシャームの民のヌスラ戦線東グータ地区のアブー・アースィム司令官(アミール)は、ダマスカス郊外県東グータ地方での対立(https://syriaarabspring.info/?p=20823を参照)を解消し、合同作戦司令室の設置と治安面での協力再開することなどで合意した。

両者の和解は、ラフマーン軍団の仲介によるもので、①双方による中傷、煽動の停止とこれに背いた者の処罰、②治安面での協力の再活性化、③イスラーム軍によるマディーラー・バイト・サワー検問所の放棄とグータ地方のすべての検問所に関する報告書の提出、④グータ地方の現状を把握するための合同作戦司令室の設置、⑤共通ヴィジョン確立に向けた司法ファイルの設置、を骨子とする。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月20日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka', July 20, 2015
Kull-na Shuraka’, July 20, 2015

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍最高軍事評議会(参謀委員会)再編をめぐって対立露呈(2015年7月19日)

トルコのハタイ県のシリア国境に位置するレイハンル市で、自由シリア軍最高軍事評議会(参謀委員会)は声明を出し、革命司令評議会と支援のもとに会合を開き、最高軍事評議会を再編したと発表した。

アブドゥルカリーム・アフマド参謀長(最高軍事評議会議長)は、再編された最高軍事評議会に関して「シリアの5つの戦線を代表する軍人・文民30人からなり、各戦線に6人ずつ割り当てられている」と述べた。

また「30人評議会」と呼ばれるこの評議会は、シリア国内で戦う主要な武装集団と面談し、代表者を選出することで合意した、という。

「30人評議会」はアフマド准将を議長(参謀長)とするほか、ハイサム・ウファイスィー大佐が副議長を務めるという。

最高軍事評議会の再編は、2015年6月にシリア革命反体制勢力国民連立によって採択された基本方針だが、「30人評議会」発足会合には、シリア革命反体制勢力国民連立および同暫定政府の代表は参加しなかった。

Kull-na Shuraka', July 20, 2015
Kull-na Shuraka’, July 20, 2015

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自由シリア軍南部戦線はこれに関して声明を出し、「30人評議会」が同戦線を何ら代表しておらず、出席者と無関係だと発表した。

Kull-na Shuraka', July 20, 2015
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シリア革命反体制勢力国民連立はこれに関して声明で、「シリア国民が自由を得るための基本的なステップとして最高軍事評議会を発足するべく、現地で活動する武装組織と持続的に対話、調整を行っている…。対話実施を正式に任ぜれているのは、参謀長のアフマド・バッズィー准将である」と発表し、「30人評議会」を事実上黙殺した。

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またシャーム自由人イスラーム運動のアフマド・イーサー・シャイフ副司令官も、ツイッターを通じて、「30人評議会は、40人盗賊評議会と名付けた方が良かったのではないか。こいつらがどういう革命を代表しているのか。おそらく、商売人の革命だ!」などと酷評した。

『ハヤート』(7月21日付)が伝えた。

AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市でのWifi使用禁止を住民、戦闘員に通達(2015年7月19日)

ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州の治安局(ディーワーン・アムン)は、4日以内にラッカ市内でのWifi使用を禁止するよう、住民および戦闘員に通達した。

Kull-na Shuraka', July 20, 2015
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AFP, July 20, 2015、AP, July 20, 2015、ARA News, July 20, 2015、Champress, July 20, 2015、al-Hayat, July 21, 2015、Iraqi News, July 20, 2015、Kull-na Shuraka’, July 20, 2015、al-Mada Press, July 20, 2015、Naharnet, July 20, 2015、NNA, July 20, 2015、Reuters, July 20, 2015、SANA, July 20, 2015、UPI, July 20, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がブスラー・シャーム市の住宅を爆撃し、一家6人が死亡(2015年7月19日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がブスラー・シャーム市の住宅を「樽爆弾」で空爆、ラマダーン明けの祝日(イード・アル=フィトル)の夕食を撮っていた家族6人(女性3人、子供2人)が死亡した。

シリア軍はまた、ヤードゥーダ村、ウンム・マヤーズィン町、ヌアイマ村、ハーッラ市、サイダー町、ハッラーブ・シャフム村、ガラズ刑務所一帯、ダルアー市内各所を「樽爆弾」で空爆し、ハーッラ市では子供1人が死亡した。

一方、SANA(7月19日付)によると、カフルシャムス町、ヌアイマ村、ウンム・ワラド村、東カラク村、フラーク市、ダルアー市ダム街道などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動、南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊、スジャイル砲兵大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が、シリア軍がこれまでにザバダーニー市内およびその周辺を583発の「樽爆弾」やミサイル、数百発の砲弾で砲撃しているにもかかわらず、同市を制圧できないでいる、と発表した。

市内では、シャーム自由人イスラーム運動をはじめとするジハード主義武装集団と地元の武装集団が籠城し、シリア軍(第4師団)やヒズブッラー戦闘員の包囲・攻撃に抵抗を続けている。

シリア軍はまた、アルバイン市各所、マダーヤー町を空爆した。

一方、SANA(7月19日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市攻略に向けた作戦を継続し、同市南部3キロの地点に位置するダルブ・シャームとブカイン丘を制圧した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、スィンディヤーン山、マシュシーター村一帯に展開するシリア軍部隊をジハード主義武装集団が砲撃し、シリア軍兵士・国防隊隊員複数名が死傷した。

一方、SANA(7月19日付)によると、カッバーニー村、ジュッブ・アフマル村一帯、ラシュワーン丘一帯などをシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍がフーア市を砲撃する一方、シリア軍もビンニシュ市を砲撃した。

一方、SANA(7月19日付)によると、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、マジャース村、カルア・ガザール村、トゥルア村、バズィート村、ジャンアト・クラー村、トゥウーム村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市サーフール地区、カッラーサ地区、ハイヤーン町、ダイル・ハーフィル市、ヌッブル市およびザフラー町周辺を空爆・砲撃し、子供を含む住民複数名が死亡した。

シリア軍はまた、アッザーン山一帯で、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)などとともに、アンサール・ディーン戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月19日付)によると、アレッポ市旧市街、バニー・ザイド地区、ラーシディーン地区、スッカリー地区、バーブ・ナイラブ地区、サーリヒーン地区、ジャズマーティー交差点一帯、カッラーサ地区、サーフール地区、ジャービリーヤ地区、アレッポ駅一帯、ライラムーン地区、バヤーヌーン町、ハイヤーン町、ラトヤーン村、フライターン市、カルアト・ナジュム村、アイン・ハンシュ村、ダイル・ハーフィル市、ブライジュ村、マーイル町、カフルハムラ村、ダーラト・イッザ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月19日付)によると、ウーファーニヤー村、アブー・シャッタ村、ウンム・バーティナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月19日付)によると、ハウワーシュ村、アトシャーン村、ヒルバト・ナークース村周辺、アクラブ町、ラフジャーン村、中カスタル村、バルアース山で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 19, 2015、AP, July 19, 2015、ARA News, July 19, 2015、Champress, July 19, 2015、al-Hayat, July 20, 2015、Iraqi News, July 19, 2015、Kull-na Shuraka’, July 19, 2015、al-Mada Press, July 19, 2015、Naharnet, July 19, 2015、NNA, July 19, 2015、Reuters, July 19, 2015、SANA, July 19, 2015、UPI, July 19, 2015などをもとに作成。

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有志連合、シリア軍がハサカ市でダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けて航空偵察などで連携(2015年7月19日)

AFP(7月19日付)は、有志連合とシリア軍の戦闘機がハサカ市上空に交互に飛来、旋回を繰り返しており、有志連合が同地におけるダーイシュ(イスラーム国)掃討のため、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊だけでなく、シリア政府とも連携していることが見て取れると報じた。

これに関して、人民防衛隊の高官は、AFPに対して、シリア政府と有志連合はクルド人の仲介のもと、航空偵察面で調整を行うために連絡を取り合っており、「航空偵察を行うため、上空からの待避を要請するとの連絡・通知が一方が(人民防衛隊の)調整官に入ると、クルド人仲介者がもう一方にその旨通知している」と述べたという。

同高官によると、「同じ上空で2機の戦闘機がぶつからずに飛行することなどできない」という。

一方、SANA(7月19日付)によると、シリア軍がハサカ県ハサカ市グワイラーン地区の墓地周辺で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中攻撃を加え、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、西ヌシューワ地区、サカン・シャバービー地区でもダーイシュと交戦した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の本拠地であるラッカ市にビラを散布し、同市解放への意志を誇示した。

ビラには、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と自由シリア軍の腕章をつけた4人の戦闘員が、ダーイシュ戦闘員の遺体が横たわる道を進む姿が描かれ、また「自由の日が昇る」と書かれている。

また別のビラには、「ダーイシュよ、お前たちが掌握している地域は日々縮小している。我々はお前たちの司令官多数を殺し、数えられないほどの戦闘員を殺した。お前たちは無力だ。お前たちが破壊される時間は迫っている。0時0分が迫っている」と記されているという。

al-Hayat, July 19, 2015
al-Hayat, July 19, 2015

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市東部郊外で、武装集団がガス・パイプラインを爆破した。

またダーイシュ(イスラーム国)のバヤーン放送は、カルヤタイン市郊外でガス・パイプライン保守点検チームを拉致したと報じた。

一方、SANA(7月19日付)によると、タドムル市(市役所庁舎、裁判所一帯)、ビイル・アブー・ティワーラ、ラスム・タウィール村、カディーム村、マルハジャーン村、バーリダ地区、ワーディー・アブヤド・ダム北部、シーハ村、ブラーク・ナシュマー村、ナシュマ丘北部、ワーディー・マースィク、カーディリー農場北東部、ブサイリー村、西サラーム村、アルシューナ村、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャンダーヒーヤ村などをシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が包囲するクワイリス航空基地一帯をシリア軍が空爆した。

また、ARA News(7月19日付)によると、アイン・アラブ市南部郊外に18日に潜入したダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の戦闘が続いた。

一方、SANA(7月19日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月19日付)によると、マリーイーヤ村、ジャフラ村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(7月19日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州(ダイル・ザウル県)治安当局が、ティーム油田を管理していたマジード・ユースフ・ムハイスィン氏(アブー・クサイ)を数日前に汚職容疑で逮捕し、解任した。

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ハマー県では、SANA(7月19日付)によると、ムファッキル村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(7月19日付)によると、ブサイナ丘で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月19日付)によると、ヤルダー市とダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの間に位置する使徒シャーム旅団(自由シリア軍)の検問所に駐留していた元ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの戦闘員が、駐留していた旅団メンバー3人を殺害し、逃走した。

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『ハヤート』(7月20日付)によると、トルコ軍は、シリアからトルコに帰国しようとした488人とトルコからシリアに潜入しようとした26人の合わせて514人を地上部隊が拘束した、と発表した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月19日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回におよび、アレッポ市近郊(1回)、ハサカ市近郊(3回)、ラッカ市近郊(3回)、アイン・アラブ市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 19, 2015、AP, July 19, 2015、ARA News, July 19, 2015、Champress, July 19, 2015、al-Hayat, July 20, 2015、Iraqi News, July 19, 2015、Kull-na Shuraka’, July 19, 2015、al-Mada Press, July 19, 2015、Naharnet, July 19, 2015、NNA, July 19, 2015、Reuters, July 19, 2015、SANA, July 19, 2015、UPI, July 19, 2015などをもとに作成。

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スィラージュ・プレス:北朝鮮人戦闘員がダマスカス県ジャウバル地区の戦線に投入か?(2015年7月19日)

スィラージュ・プレス(7月19日付)は、複数の現地消息筋の話として、ダマスカス県内で、北朝鮮人150人以上を乗せた大型バス5台が、ジャウバル区の前線に向かって移動するのが目撃されたと報じた。

同プレスは、オレンジ色のバスに乗った北朝鮮人とされる約150人は、完全装備で、バスは南部環状道路をジャウバル区方面に向かって進んでいたと主張している。

北朝鮮とシリア政府との関係をめぐっては、2013年頃、アサド大統領が「チョルリマ(千里馬)7」(تشوليما – 7)師団と称する北朝鮮の特殊部隊に反体制派弾圧のための支援要請をしていたとの報道がなされていた、というが、真偽は不明。

Siraj Press, July 19, 2015などをもとに作成。

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