『ニューヨーク・タイムズ』:ロシアがウクライナ東部での戦闘を再開するために、シリア人を含む外国人戦闘員(傭兵)を投入する準備(2022年4月6日)

『ニューヨーク・タイムズ』(4月6日付)は、西側諸国の複数の高官の話として、ロシアがウクライナ東部での戦闘を再開するために、シリア人を含む外国人戦闘員(傭兵)を投入する準備を進めていると伝えた。

同高官らによると、ロシア軍は、ウクライナ東部に対する攻撃を再開するのに必要な部隊を再編成するにあたって大きな困難に直面しているという。

ロシア軍は、首都キーフ(キエフ)一帯などから4万人近くの将兵を撤退させ、ウクライナ東部に転戦させるとともに、シリア人数百人を含む外国人戦闘員を同地に派遣したという。

AFP, April 10, 2022、ANHA, April 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2022、The New York Times, April 6, 2022、Reuters, April 10, 2022、SANA, April 10, 2022、SOHR, April 10, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ニューヨーク・タイムズ』はウクライナ軍兵士がロシア軍捕虜を殺害した映像が公開されたと伝える一方、ウクライナのメディアは外国人傭兵部隊のジョージア国民軍団の犯行だと主張(2022年4月6日)

『ニューヨーク・タイムズ』(4月6日付)は、4月4日にテレグラムのアカウント(Повёрнутые на Z войне 🇷🇺、https://t.me/voenacher)に、ウクライナ軍兵士がロシア軍捕虜を殺害する画像(https://t.me/voenacher/14106)が公開されたと伝えた。

ビデオでは、ウクライナ軍兵士1人が道路に横たわっているロシア軍捕虜を指さし、「まだ生きてる。この盗人どもを撮影しろ。苦しんでいやがる」などと言っている様子、負傷して倒れているロシア軍の捕虜に向けてロシア軍が銃で2発発砲した後、動き続けるこの捕虜にさらに1発銃弾を打ち込んで息の根を止める様子、血まみれになって倒れる別のロシア軍捕虜をウクライナ軍兵士がとり囲む様子、「ウクライナに栄光あれ」と叫ぶウクライナ兵士などが撮影されている。

『ニューヨーク・タイムズ』によると、写真はオデッサ市近郊のドミトリフカ村の北で撮影され、撮影日は、ロシア軍車列が要撃を受けた3月30日と見られる。

ロシア軍捕虜を殺害したウクライナ軍兵士が所属する部隊は明らかではないが、兵士の1人は、自分たちが撮影されたと思われる現場に近いベルグラフィア村の出身者だと言っている。

 

**

ミスル・アル=ヤウム(4月7日付)などは、これに関して、ウクライナの複数メディアが、ロシア軍兵士を殺害したのは、ウクライナ軍ではなく外国人傭兵部隊のジョージア国民軍団だったなどと主張していると伝えた。

AFP, April 8, 2022、ANHA, April 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2022、Misr al-Yawm, April 7, 2022、The New York Times, April 6, 2022、Reuters, April 8, 2022、SANA, April 8, 2022、SOHR, April 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ワタン』:がシリア政府との関係改善に向けた議論を行っているとのトルコ紙の報道を「プロパガンダ」と否定(2022年4月6日)

日刊紙『ワタン』(4月6日付)は外務在外居住者省筋の話として、トルコ政府がシリア政府との関係改善に向けた議論を行っているとする『ヒュッリイイェト』(4月4日付)の報道について、「トルコでの大統領選挙が近づくなかでのメディアによるスキャンダラスなプロパガンダに過ぎず、トルコの体制のイメージを良くしようとするのが狙い」と否定した。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022、al-Watan, April 6, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の支配下にハサカ県アブー・ラースィーン町近郊をドローンで攻撃、女性1人を含む住民3人が負傷(2022年4月6日)

ラッカ県では、ANHA(4月6日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、マアラク村、アイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(4月6日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアサディーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、攻撃はトルコ軍の無人航空機(ドローン)によって行われ、女性1人を含む住民3人が負傷した。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局は英国政府使節団にダーイシュの英国人メンバーの子供2人の身柄を引き渡す(2022年4月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)がカーミシュリー市で英国政府使節団にダーイシュ(イスラーム国)の英国人メンバーの子供2人の身柄を引き渡した。

AFP, April 6, 2022、ANHA, April 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2022、Reuters, April 6, 2022、SANA, April 6, 2022、SOHR, April 6, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シーア派聖地の観光目的でイラク人55人がブーカマール国境通行所経由でシリアに入国(2022年4月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク人55人を載せた大型旅客バス2台が、ユーフラテス川西岸のブーカマール国境通行所(イラク側はカーイム国境通行所)を経由して、シリア領内に入国し、マヤーディーン市、ダイル・ザウル市を経由して、首都ダマスカスに向かった。

55人のシリア訪問は、イスラーム教12イマーム派の聖地などを観光するのが目的。

AFP, April 5, 2022、ANHA, April 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2022、Reuters, April 5, 2022、SANA, April 5, 2022、SOHR, April 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がラッカ県、ヒムス県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュに対して40回以上の爆撃を実施(2022年4月5日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がラッカ県ラサーファ砂漠、ヒムス県のスフナ市一帯の砂漠地帯、ダイル・ザウル県西部の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して40回以上の爆撃を実施した。

AFP, April 5, 2022、ANHA, April 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2022、Reuters, April 5, 2022、SANA, April 5, 2022、SOHR, April 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県電力公社と北・東シリア自治局の電力センターの復旧作業チームがトルコの砲撃で電力供給が停止していたタッル・タムル町の変電所を復旧(2022年4月5日)

ハサカ県では、SANA(4月5日付)、ANHA(4月5日付)によると、同県電力公社の復旧作業チームと北・東シリア自治局の電力センターの復旧作業チームが、4月6日のトルコ軍のタッル・タムル町の変電所に対する砲撃で断裂した送電線の張替作業を行い、変電所の稼動の再開させた。

**

ラッカ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、マアラク村、アイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, April 5, 2022、ANHA, April 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2022、Reuters, April 5, 2022、SANA, April 5, 2022、SOHR, April 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ日刊紙『ヒュッリイイェト』:トルコ政府はシリア政府との関係改善に向けた対話を開始するため議論(2022年4月4日)

トルコ日刊紙『ヒュッリイイェト』(4月4日付)は、複数の消息筋の話として、トルコ政府がシリア政府との関係改善に向けた対話を開始するための議論を行っていると伝えた。

同消息筋は、トルコが最近行っている均衡政策、とりわけウクライナでの戦争を解決するためにトルコ政府が果たしている役割が、シリアの問題を解決するのに適したタイミングを与えることになる、としている。

関係改善に向けてシリア政府と行っているあらゆるやりとりのなかで、トルコはシリアの統合と領土の一体性の維持、帰還難民の安全の保証、クルド民族主義勢力の民主統一党(PYD)の活動規制という三つの条件を示している。

この方針は、アサド大統領がUAEを電撃訪問した際にシリア政府側に伝えられたという。

AFP, April 5, 2022、ANHA, April 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2022、Hurriyet, April 4, 2022、Reuters, April 5, 2022、SANA, April 5, 2022、SOHR, April 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒューマン・ライツ・ウォッチはウクライナでシリア人学生ら多数が恣意的に拘束されたままで、攻撃の脅威に晒されていると発表(2022年4月4日)

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ウクライナ当局が外国人移民や亡命希望者を恣意的に拘束したままで、攻撃の脅威に晒されていると発表、彼らを釈放し、ポーランドに避難させるよう求めた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチがウクライナ北西部のヴォルィンシカ州のズラヴィチ移民宿泊センターで拘束されている4人に対して電話インタビューを行ったところによると、収容施設はルーツク市の松林のなかの兵舎に設営されており、ロシアがウクライナに対して攻撃を始める数カ月前から、学生ビザの失効など理由で、ポーランドに不法入国しようとて捉えられた外国人が拘束されているという。

その国籍については治安上の理由で開示されていないが、アフガニスタン人、アルジェリア人、バングラデシュ人、カメルーン人、エチオピア人、ガンビア人、ガーナ人、インド人、ナイジェリア人、そしてシリア人が含まれている。

その数は男性が100人以上、女性の数は不明。

ウクライナ国内には、このほかにもチェルニヒウ市とムィコラーイウ市に同様の施設が2カ所あり、前者には収容者はいないが、後者は現在の使用されているという。

Human Rights Watch, April 4, 2022をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米フッラ・チャンネル:ロシア軍とシリア軍がシリア人傭兵に対して複数回に分けて行ってきた軍事教練が終了、近くウクライナに派遣か?(2022年4月4日)

米アラビア語衛星放送のフッラ・チャンネル(4月4日付)は、シリアの複数の人権活動家筋の話として、シリア駐留ロシア軍とシリア軍がシリア人傭兵に対して複数回に分けて行ってきた軍事教練が終了したと伝えた。

同筋によると、軍事教練は6週間前から続けられており、教練を受けたシリア人傭兵は完全武装でウクライナ東部に派遣されるものと見られる。

AFP, April 4, 2022、ANHA, April 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2022、Alhurra, April 4, 2022、Reuters, April 4, 2022、SANA, April 4, 2022、SOHR, April 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がヒムス県スフナ市一帯の砂漠地帯でダーイシュの拠点に対して25回あまりの爆撃を実施(2022年4月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がスフナ市一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して25回あまりの爆撃を実施した。

AFP, April 4, 2022、ANHA, April 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2022、Reuters, April 4, 2022、SANA, April 4, 2022、SOHR, April 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合の貨物車輌など約50輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年4月4日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など約50輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、同県各所に設置されている米軍基地に向かった。

AFP, April 4, 2022、ANHA, April 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2022、Reuters, April 4, 2022、SANA, April 4, 2022、SOHR, April 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のフライフィル村一帯を2回にわたって爆撃(2022年4月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村一帯を2回にわたって爆撃した。

また、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村を砲撃し、通学中の子供4人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

 

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフル・ハラブ村を自作のロケット弾で攻撃した。

 

**

 

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イブタア町で、シリア軍第10師団の兵士が正体不明の武装集団の襲撃を受け、1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, April 4, 2022、ANHA, April 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2022、Reuters, April 4, 2022、SANA, April 4, 2022、SOHR, April 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受けてラッカ市近郊のIDPsキャンプに対して空挺作戦を実施、6人を拘束(2022年4月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受けて、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市東のフース村近郊に設置されている仮設の国内避難民(IDPs)キャンプに対して空挺作戦を実施し、若い男性5人と女性1人を拘束、連行した。

 

**

 

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるムハイミーダ村で住民がパン(フブズ)の品質向上を求めて抗議デモを行った。

AFP, April 4, 2022、ANHA, April 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2022、Reuters, April 4, 2022、SANA, April 4, 2022、SOHR, April 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町にある内務治安部隊(アサーイシュ)の本部をドローンで爆撃し、3人負傷(2022年4月4日)

ハサカ県では、ANHA(4月4日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町にある内務治安部隊(アサーイシュ)の本部を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

アサーイシュの発表によると、この爆撃で3人が負傷した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、アブー・ラースィーン町近郊のアサディーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍ドローンの爆撃は、3日深夜から4日未明にかけて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の特殊部隊がトルコ占領下のラアス・アイン市近郊のダーウーディーヤ村に一帯に潜入し、同地に設置されているトルコ軍基地をミサイル攻撃したのを受けたもの。

この基地は、ラアス・アイン市一帯地域におけるトルコ軍の基地のなかで最大規模。

 

**

ラッカ県では、ANHA(4月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, April 4, 2022、ANHA, April 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2022、Reuters, April 4, 2022、SANA, April 4, 2022、SOHR, April 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がハサカ県タッル・タムル町の変電所を砲撃し利用不能に、またロシア軍の護衛を受けて同地を訪れようとしたシリア民主軍(スィルヤーニー軍事評議会)幹部をドローンで攻撃(2022年4月3日)

ハサカ県では、ANHA(4月3日付)、SANA(4月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町および近郊のダーダー・アブダール村、ハーッジ・ブービー村、サファフ村、ウンム・ハルマラ村、ヌワイハート村、アサディーヤ村、タッル・ハルマル村、ルバイアート村、タッル・ワルド村、サッダーム・ウバイド計画村、クーリーヤ村、タッル・ウブード村、ヒルバト・シャイール村、ダルダーラ村を砲撃し、住民1人が負傷した。

トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町の変電所を砲撃、変電所が利用不能となった。

さらに、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が発表したところによると、トルコ軍所属の無人航空機(ドローン)がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のタッル・タムル町で、シリア民主軍所属のスィルヤーニー軍事評議会総司令部のアウラム・マールーキー氏が乗った車を攻撃し、同氏が負傷した。

マールーキー氏の車は、ロシア軍の護衛を受けてタッル・タムル町の変電所に向かっていたところを狙われ、同行していたロシア語通訳も負傷した。

https://www.facebook.com/QSDMEDIA/posts/1866229760236350

 

**

 

ラッカ県では、ANHA(4月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、マアラク村、アイン・イーサー・キャンプを砲撃した。

AFP, April 3, 2022、ANHA, April 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2022、Reuters, April 3, 2022、SANA, April 3, 2022、SOHR, April 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はオマーンのハイサム国王と電話会談(2022年4月2日)

アサド大統領は、オマーンのハイサム・ビン・ターリク・アール・サイード国王と電話会談を行った。

会談では、両首脳は、ラマダーン月の到来を祝福するとともに、両国国民およびアラブ・イスラーム諸国の諸国民の繁栄を願った。

また、両国の友好関係、二国間の協力のありようについて意見を交わし、協業を継続し、両国の関係を強化し、その利益を実現するため、協力関係の新たな地平を切り開くことを確認した。

SANA(4月13日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/345329937633326

AFP, April 11, 2022、ANHA, April 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2022、Reuters, April 11, 2022、SANA, April 11, 2022、SOHR, April 11, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がダイル・ザウル県CONOCOガス田一帯で軍事演習(2022年4月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置し、駐留を続けるCONOCOガス田一帯で、米主導の有志連合が軍事演習を行った。

演習中、無人航空機(ドローン)が上空を旋回し、発行弾複数発が発射された。

AFP, April 2, 2022、ANHA, April 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2022、Reuters, April 2, 2022、SANA, April 2, 2022、SOHR, April 2, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がヒムス県の砂漠地帯でダーイシュの拠点に対して30回以上の爆撃を実施(2022年4月2日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が4月1日から2日にかけて、スフナ市一帯の砂漠地帯、タドムル市一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して30回以上の爆撃を実施した。

AFP, April 2, 2022、ANHA, April 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2022、Reuters, April 2, 2022、SANA, April 2, 2022、SOHR, April 2, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのソイル内務大臣は「アンジェリーナ・ジョリーがシリア国境で写真を撮っても難民問題は解決しない」と述べ、欧米諸国の見掛け倒しの行動を批判(2022年4月1日)

トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、米国女優でUNHCR親善大使を務めるアンジェリーナ・ジョリーを引き合いに出して、欧米諸国がシリア難民の問題を軽視していると批判した。

『ミッリ・ガゼテ』(4月1日付)によると、ソイル内務大臣は、「アンジェリーナ・ジョリーがシリア国境に来て写真を撮っても、問題は解決しない。世界の巨万の富はどこにあるのか? 自由や平等のためと言うだけで見掛け倒しの行動をする欧州諸国はいったいどうなんだ。彼らの人間性はどうなんだ」と述べた。

発言は、アナトリア通信が主催した第20期従軍記者訓練証明書式典で行われたもので、シリア難民の苦しみにスポットライトをあてるとともに、西側諸国の関心のなさを明らかにするために行われたもの。

ソイル、は昨年12月にも、アンジェリーナ・ジョリーを引き合いに出して、「彼らはアンジェリーナ・ジョリーの写真で世界の難民問題を解決しようとしている」と述べていた。

また、数週間前には、「あなた方はバングラデシュからイエメンにいたるまで、世界のさまざまな場所に手を差し伸べてきた。我々も自らの手を差し伸べ、人間性を守ろうとしてきた。我々は、誰かのように、アンジェリーナ・ジョリーの写真で「騙す」ことなどしてはいない」とも述べていた。

AFP, April 2, 2022、ANHA, April 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2022、Milli Gazete, April 1, 2022、Reuters, April 2, 2022、SANA, April 2, 2022、SOHR, April 2, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍第25師団の将兵700人の軍事演習を終了、近くウクライナ入りか?(2022年4月1日)

シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配地域に近いイドリブ県南部、ヒムス県東部、ハマー県などで行われていたシリア軍第25師団(スハイル・ハサン准将指揮)による軍事演習が終了した。

演習はロシア軍士官数十人の監督のもとに行われ、ウクライナ東部への派兵のための準備だとされている。

だが、現在のところ、演習に参加したシリア軍将兵がウクライナ方面に移送された事実は確認されていない。

 

**

 

シャルク・アウサト(4月1日付)によると、演習には第25師団の将兵約700人が参加した。

AFP, April 1, 2022、ANHA, April 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2022、Reuters, April 1, 2022、SANA, April 1, 2022、

al-Sharq al-Awsat, March 31, 2022、SOHR, April 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍ドローンがハサカ県カフターニーヤ市近郊で車をミサイル攻撃、自衛部隊隊員3人を殺傷(2022年4月1日)

ハサカ県では、ANHA(4月1日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市南のタッル・ブルハム村に面するM4高速道路で、車の通過に合わせて爆弾が爆発、車は大破した。

これに関して、シリア人権監視団は複数筋から得た情報として、爆発が道路に仕掛けられた爆弾によるものではなく、トルコ軍の無人航空機(ドローン)のミサイル攻撃によるものだとしたうえで、乗っていた北・東シリア自治局の「自衛部隊」隊員1人が死亡、2人が負傷したと発表した。

死亡した隊員は、若者らによる任務遂行を鼓舞する「詩人」で、ラッカ県タブカ市から、アッシリア教徒のアキト新年祭(4月1日)に参加するため、カフターニーヤ市方面に向かう途中だった。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市で正体不明の武装集団が65歳の男性を銃で撃ち、撃たれた男性は即死した。

**

ラッカ県では、ANHA(4月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、アイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, April 1, 2022、ANHA, April 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2022、Reuters, April 1, 2022、SANA, April 1, 2022、SOHR, April 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ニューヨーク・タイムズ』:シリア人傭兵の第一陣がウクライナでロシア軍とともに戦闘に参加するためにロシア入り(2022年3月31日)

『ニューヨーク・タイムズ』(3月31日付)は、アサド政権に近い西側外交筋の話として、シリア人傭兵の第一陣が、ウクライナでロシア軍とともに戦闘に参加するためにロシア入りしたと伝えた。

同筋によると、ロシア入りした第一陣は300人以上の戦闘員からなり、ロシア国内で教練を受けたのち、ウクライナに移送されるという。

複数筋によると、シリア政府支配地域で動員された傭兵の一部は、ロシアへの「恩返し」として戦闘に参加することを望んでいるが、それ以外は金銭目当てで傭兵となっているという。

AFP, April 1, 2022、ANHA, April 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2022、The New York Times, March 31, 2022、Reuters, April 1, 2022、SANA, April 1, 2022、SOHR, April 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

欧州への移住を希望していたアフガニスタン人がトルコで拘束され、シリアのイドリブ県に強制的に出国させられ、1カ月拘留の末、なす術もないまま同地に留まる(2022年3月31日)

ミドル・イースト・アイ(3月31日付)は、アフガニスタンのジャララバードから欧州に向かおうとしていたアフガニスタン人4人が、経由地のトルコのアンカラで当局に拘束され、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るシリア北西部のイドリブ県に強制出国させられていたと伝えた。

ナスルッラーを名乗る4人のうちの1人は、自分たちがアフガニスタン人であると伝えたにもかかわらず、トルコ当局はイドリブ県のヒルバト・ジャウズ村にトルコ側が違法に設置している国境通行所からシリア領内に強制的に出国させられたと証言している。

ナスルッラー氏は、アターッラー、ハヤーリー・ジュール、サクヤーッラーを名乗る3人の仲間とともに、ターリバーンの支配を逃れてトルコに向けて脱出、その際に1人につき、1,100米ドルを支払わされたという。

4人は当初、当局からギリシャ経由でアフガニスタンに強制送還されると聞かされていたが、騙されてシリアに強制的に入国させられた。

シリアのイドリブ県では、イランとつながりがあると疑われ、シャーム解放機構の総合治安機関のもとで1カ月にわたり拘留されたという。

彼らは現在、トルコに戻ったのち、欧州に移住することを望んでいるが、シリア北部で職を得る機会がないために、そのための資金が得られないでいるという。

AFP, April 1, 2022、ANHA, April 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2022、Middle East Eye, March 31, 2022、Reuters, April 1, 2022、SANA, April 1, 2022、SOHR, April 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米『タイム』誌:シリア人医師が化学兵器攻撃などに対処するためウクライナ人医師・看護師を医療研修(2022年3月31日)

米『タイム』誌(3月31日付)は、シリア人医師が化学兵器攻撃などに対処するための医療研修をウクライナ人に対して行っているとする記事を掲載した。

記事はオルガ・トカリュクを名乗るウクライナの女性フリー・ジャーナリストによるもの。

同誌によると、医療研修を行っているのは、2011年に地元医師や民間人に医療研修を行うための保健科学アカデミーなる組織を設立し、現在も代表を務める外科医のアブドゥッラー・アブドゥルアズィーズ・ハーッジー氏をリーダーとするシリア人医師ら。

保健科学アカデミーは、シリアに「アラブの春」が波及した直後に、多数の医療が当局に逮捕されたのに対処するため、イドリブ県で設立されたという。

副代表を務めるムスタファー・カヤーリー氏が、ロシア軍によるウクライナ侵攻(特別軍事作戦)開始の数日後に、ウクライナ人医師への支援を求めるメッセージをツイッターで受け、研修を始めたという。

アカデミーには、ウクライナで学んだスタッフも多くいるという。

研修は録画され、フェイスブックやYouTubeを通じて配信し、3万回以上も視聴されているという。

彼らはウクライナの医療スタッフと会合を重ね、応急処置、さまざまな兵器での攻撃による負傷への対応について研修を行っているという。

研修を受けたウクライナ人医療スタッフの数は1,000人で、化学兵器攻撃への対応についても学んだという。

AFP, April 2, 2022、ANHA, April 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2022、Reuters, April 2, 2022、SANA, April 2, 2022、SOHR, April 2, 2022、The Time, March 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県タドムル市近郊の砂漠地帯でダーイシュに対して4回の爆撃を実施(2022年3月31日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がタドムル市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して4回の爆撃を実施した。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍第25師団がロシア軍の要請を受けてイドリブ県、ヒムス県東部、ハマー県で、高度な軍事教練を実施:ウクライナへの派兵を準備か?(2022年3月31日)

シリア人権監視団は、複数筋からの情報として、「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将が司令官を務めるシリア軍第25師団がロシア軍の要請を受けて、「決戦」作戦司令室の支配地域に近いイドリブ県、ヒムス県東部、ハマー県で、高度な軍事教練を実施していると発表した。

教練は3日続けて実施され、ロシア軍の指導や資金提供を受けて行われており、ウクライナへの部隊派遣に備えたものだと見られるという。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局渉外関係局はドイツ外務省使節団にダーイシュのドイツ人メンバーの妻ら10人とその子供27人の身柄を引き渡す(2022年3月31日)

ハサカ県では、ANHA(3月31日付)によると、北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)がカーミシュリー市の本部を訪問したドイツ外務省使節団に、ダーイシュ(イスラーム国)のドイツ人メンバーの妻ら10人とその子供27人の身柄を引き渡した。

ドイツ外務省使節団は3月30日に渉外関係局を訪問し、身柄引き渡しにかかる文書に正式に調印していた。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村一帯を砲撃(2022年3月31日)

アレッポ県では、ANHA(3月31日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村一帯を砲撃した。

AFP, March 31, 2022、ANHA, March 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2022、Reuters, March 31, 2022、SANA, March 31, 2022、SOHR, March 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.