ロシア軍がハマー県、ラッカ県、ヒムス県でダーイシュへの爆撃を継続(2021年1月9日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイスリヤー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続するなか、ロシア軍戦闘機が同地を爆撃した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県西部のラサーファ砂漠一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続するなか、ロシア軍戦闘機が同地を爆撃した。

一方、ハーブール(1月9日付)によると、シリア軍第4師団に所属する部隊が、ラサーファ市とスィフヤーン村を結ぶ街道に敷設されていた地雷に触れ、爆発により兵士9人が死亡、多数が負傷した。

地雷はダーイシュ(イスラーム国)によって敷設されたものと思われる。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスフナ市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続するなか、ロシア軍戦闘機が同地を爆撃した。

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シリア人権監視団によると、ロシア軍の爆撃は40回以上におよんだ。

また、過去3日間でのロシア軍(およびシリア軍)戦闘機による爆撃は170回以上に達し、過去48時間の戦闘で、シリア軍および国防隊の兵士19人とダーイシュの戦闘員12人が死亡しているという。

 

AFP, January 9, 2021、ANHA, January 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2021、al-Khabur, January 9, 2021、Reuters, January 9, 2021、SANA, January 9, 2021、SOHR, January 9, 2021などをもとに作成。

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所属不明の無人航空機(ドローン)がトルコ占領下のアレッポ県バーブ市近郊の石油バーナー複数機をミサイル攻撃(2021年1月9日)

アレッポ県では、ANHA(1月9日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のタルヒーン村で、所属不明の無人航空機(ドローン)1機が、石油バーナー複数機をミサイルで攻撃、大規模火災が発生した。

https://youtu.be/A1jmgczqZlM

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ラッカ県では、ANHA(1月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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ハサカ県では、SANA(1月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町北のダルダーラ村を砲撃した。

AFP, January 9, 2021、ANHA, January 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2021、Reuters, January 9, 2021、SANA, January 9, 2021、SOHR, January 9, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍への抗議デモが続くダイル・ザウル県アズバ村で米軍による砲撃と思われる爆発で子供1人死亡(2021年1月9日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月9日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の徴兵に対する抗議が続いている北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村に対して、米軍が砲撃を加え、子供1人が死亡、その母親が負傷した。

これに関して、シリア人権監視団は、米主導の有志連合が違法に基地を設置し、駐留しているCONOCOガス工場からの砲撃により爆発が発生したという情報と、爆発性戦争残存物(ERW)が爆発したとの情報が錯綜していると発表した。

一方、SANAによると、北・東シリア自治局の支配下にあるダマーン村では、正体不明の武装集団がシリア民主軍の部隊に発砲し、兵士1人が死亡した。

また、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村で、シリア民主軍の兵士が何者かの発砲を受けて死亡した。

AFP, January 9, 2021、ANHA, January 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2021、Reuters, January 9, 2021、SANA, January 9, 2021、SOHR, January 9, 2021などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県カーミシュリー市とダルバースィーヤ市でシリア民主軍への抗議デモが発生する、北・東シリア自治局に締め付け続く(2021年1月9日)

ハサカ県では、SANA(1月9日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で、政府支配下のハラクー地区とタイ地区などいわゆる治安厳戒地区に対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の包囲と食糧物資搬入阻止に抗議するデモが行われた。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月9日付)によると、 ロシア軍がシリア政府(シリア軍、国防隊)と北・東シリア自治局(シリア民主軍、内務治安部隊(アサーイシュ)を仲介し、事態収束を試みたが失敗し、シリア民主軍は包囲を継続・強化している。

また、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市で、住民らが新型コロナウイルス感染症対策への自治局の不十分な対応に抗議するデモを行う一方、内務治安部隊(アサーイシュ)と民主統一党(PYD)に近い革命青年連合が、市内の商店主に休業とシリア民主軍の殉教者を追悼するデモへの参加を強要した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市でシリア民主軍による徴兵、北・東シリア自治局の汚職など抗議するデモが行われ、住民らが参加した。

AFP, January 9, 2021、ANHA, January 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2021、Reuters, January 9, 2021、SANA, January 9, 2021、SOHR, January 9, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍が「決戦」作戦司令室支配地域への爆撃は2021年に入ってこれが初めて爆撃(2021年1月9日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア軍による「決戦」作戦司令室支配地域への爆撃は2021年に入ってこれが初めて。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、カンスフラ村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、ミラージャ村一帯を攻撃し、シリア軍兵士1人を殺害、1人を負傷させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 9, 2021、ANHA, January 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 9, 2021、Reuters, January 9, 2021、SANA, January 9, 2021、SOHR, January 9, 2021などをもとに作成。

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シリア軍とダーイシュが交戦するなか、ロシア軍とシリア軍がハマー県東部を爆撃(2021年1月8日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のシャークーズィーヤ村、ラフジャーン村一帯にあるシリア軍の拠点複数カ所を襲撃した。

これに対して、ロシア軍戦闘機複数機とシリア軍戦闘機が、同地一帯のダーイシュの拠点に対して4回の爆撃を実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、カバージブ村で、ダーイシュ(イスラーム国)の掃討作戦に参加しているパレスチナ人民兵組織のクドス旅団の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、司令官1人が死亡、3人が負傷した。

AFP, January 8, 2021、ANHA, January 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2021、Reuters, January 8, 2021、SANA, January 8, 2021、SOHR, January 8, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県フール・キャンプで北・東シリア自治局にIDPsの情報提供や治安協力を行う「シリア評議会」の議長と息子が暗殺される(2021年1月8日)

ハサカ県では、シリア人権監視団などによると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第4区でシリア評議会のアブー・アフマド・シャムリー議長、息子のアフマド・シャムリー氏が、正体不明の武装集団によって撃たれて死亡した。

反体制系のシリア・テレビ(1月8日付)によると、フール・キャンプで活動するシリア評議会は、北・東シリア自治局に対して、IDPs(国内避難民)の身分証明、IDPs個人・世帯の情報の提供、過激派の存在や治安紊乱行為の通報などを行ってきた組織。

またシリア人権監視団によると、キャンプの第3区では、内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員が追われていた男性が身につけていた爆弾ベルトを爆破させて死亡し、追跡していたアサーイシュの隊員1人も負傷した。

男性の追跡は、アサーイシュの隊員1人がサイレンサー付きの銃で撃たれて殺害されたのを受けて行われていた。

AFP, January 8, 2021、ANHA, January 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2021、Reuters, January 8, 2021、SANA, January 8, 2021、SOHR, January 8, 2021、Syria TV, January 8, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村の住民が、シリア政府下の7カ村の住民とともにシリア民主軍の徴兵を拒否するデモを行い、シリア民主軍部隊を放逐(2021年1月8日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月8日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の部隊が住民の男性1人を拘束、連行しようとしたが、住民が抵抗し、この部隊を同村から放逐した。

これに関して、シリア人権監視団は、アズバ村で、住民がシリア民主軍による徴兵を拒否する抗議デモを行い、これにシリア政府の支配下にある7カ村の住民も参加、ダイル・ザウル県とハサカ県を結ぶ街道をタイヤを燃やすなどして封鎖したと発表した。

ブサイラ市でも、シリア民主軍の部隊が強制捜査を行い、住民多数を拘束、連行した。

一方、シリア人権監視団によると、ブサイラ市で、リア民主軍の兵士1人が正体不明の武装集団に撃たれて死亡した。

また、ズガイル・ジャズィーラ村でも、シリア民主軍2人が撃たれて死亡した。

AFP, January 8, 2021、ANHA, January 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2021、Reuters, January 8, 2021、SANA, January 8, 2021、SOHR, January 8, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町の変電所を再び砲撃(2021年1月8日)

ハサカ県では、ANHA(1月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町北のダルダーラ村を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、タッル・タムル町西のM4高速道路沿線のクーズリーヤ村、タッル・ラバン村、ウンム・ハイル村、マハッル村を砲撃した。

ハサカ県では、SANA(1月8日付)によると、1月6日のトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍の砲撃で利用不能となっていたタッル・タムル町の20/66KF変電所を、ハサカ県電力公社の復旧チームが修理し、送電作業を再開した。

しかし、トルコ軍と国民軍は20/66KF変電所が復旧作業が完了する直前に20KF変電所を砲撃し、3本の送電線が切断され、電力供給が不能となった。

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アレッポ県では、ANHA(1月8日付)によると、トルコの占領下にあるジンディールス町近郊のカフルサフラ村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, January 8, 2021、ANHA, January 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2021、Reuters, January 8, 2021、SANA, January 8, 2021、SOHR, January 8, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で同組織に2人を殺害された遺族が抗議デモ(2021年1月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、2ヶ月前に同機構によって銃殺された若者2人の遺族(ガンヌーム家)が抗議デモを行い、若者2人を殺害したメンバーの処刑を求めた。

またイドリブ市のマストゥーマ村側の入り口に設置されているシャーム解放機構の検問所が正体不明の武装集団の襲撃を受けて、戦闘員2人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、キスワ市で国防隊の兵士1人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を23件(イドリブ県11件、ラタキア県10件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は16件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 8, 2021、ANHA, January 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 8, 2021、Reuters, January 8, 2021、SANA, January 8, 2021、SOHR, January 8, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍がハマー県、ラッカ県、ヒムス県の県境の砂漠地帯でダーイシュの拠点に対して70回あまりの爆撃を実施(2021年1月7日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県東部のイスリヤー村に至る街道で、シリア軍第25師団の車輌にダーイシュ(イスラーム国)が仕掛けたと思われる爆弾が爆発し、乗っていた大尉が死亡した。

一方、ロシア軍戦闘機は6日晩から7日にかけて、ハマー県、ラッカ県、ヒムス県の県境の砂漠地帯でダーイシュの拠点に対して70回あまりの爆撃を実施した。

AFP, January 7, 2021、ANHA, January 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2021、Reuters, January 7, 2021、SANA, January 7, 2021、SOHR, January 7, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県フール・キャンプで再びイラク人難民の女性が遺体で発見される(2021年1月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第2区で、内務治安部隊(アサーイシュ)が、頭に銃弾2発を受けたイラク人難民の女性1人の遺体を発見した。

AFP, January 7, 2021、ANHA, January 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2021、Reuters, January 7, 2021、SANA, January 7, 2021、SOHR, January 7, 2021などをもとに作成。

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所属不明のドローンがシリア領内に入ろうとしたイラク人民動員隊を攻撃し、4人を殺害(2021年1月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)がブーカマール市近郊に非公式に設置されている国境通行所からシリア領内に入ろうとしていたイラク人民防衛隊の車輌1輌を攻撃し、乗っていた4人が死亡、複数人が負傷した。

AFP, January 7, 2021、ANHA, January 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2021、Reuters, January 7, 2021、SANA, January 7, 2021、SOHR, January 7, 2021などをもとに作成。

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ラッカ県、ハサカ県、アレッポ県で、トルコと国民軍の砲撃が続く一方、トルコ占領地で国民軍への襲撃相次ぐ(2021年1月7日)

ラッカ県では、ANHA(1月7日付)によると、トルコとその支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域の中心都市であるタッル・アブヤド市で国民軍第1軍団の司令官が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町一帯を砲撃した。

一方、トルコ軍は、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で爆破事件が相次いでいることに対処するため、250人からなる部隊を同市に派遣した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の中心都市の一つバーブ市では、正体不明の武装集団の襲撃により、1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, January 7, 2021、ANHA, January 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2021、Reuters, January 7, 2021、SANA, January 7, 2021、SOHR, January 7, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市ハラクー地区とタイ地区で国防隊とシリア民主軍の緊張続く(2021年1月7日)

ハサカ県では、SANA(1月7日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市のハラクー地区とタイ地区を包囲し、パンなどの食糧物資を住民から没収し、その搬入を阻止するとともに、違反者の摘発を開始してから5日が経った。

ハラクー地区には300棟以上、タイ地区には1,000棟以上の住居がある。

一方、ANHA(1月7日付)によると、親政権民兵の国防隊がハラクー地区南で住民1人に向けて発砲、脚を負傷させた。

AFP, January 7, 2021、ANHA, January 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2021、Reuters, January 7, 2021、SANA, January 7, 2021、SOHR, January 7, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県に対するシリア軍の砲撃でシャーム解放機構のメンバー1人と新興のアル=カーイダ系組織アンサール・タウヒードの戦闘員1人が死亡(2021年1月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村一帯を砲撃し、シャーム解放機構のメンバー1人と、アンサール・タウヒードの戦闘員1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

アンサール・タウヒードは新興のアル=カーイダ系組織の一つで、同じく新興のアル=カーイダ系組織で、シャーム解放機構と対立関係にあるフッラース・ディーン機構と共闘する組織。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるティブナ村近郊で、ジャースィム市議会の議長が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

また、タファス市でも、住民1人が正体不明の武装集団に撃たれて死亡した。

さらに、シリア政府の支配下にあるナスィーブ国境通行所では、冷蔵・冷凍トラックが爆発した。

爆発の原因は不明。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマムティナ村近郊の街道で、シリア政府と和解し軍事情報局に勤務していた反体制武装集団(クナイトラ殉教者旅団)の元司令官の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、元司令官1人が死亡、3人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を16件(イドリブ県8件、ラタキア県4件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 7, 2021、ANHA, January 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 7, 2021、Reuters, January 7, 2021、SANA, January 7, 2021、SOHR, January 7, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県のフール・キャンプで頭を強打されて死亡したとみられるイラク人難民の女性1人が発見される(2021年1月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区で、内務治安部隊(アサーイシュ)が頭を強打されて死亡したとみられるイラク人難民の女性1人の遺体を発見した。

AFP, January 6, 2021、ANHA, January 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 6, 2021、Reuters, January 6, 2021、SANA, January 6, 2021、SOHR, January 6, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ではシリア民主軍がユーフラテス川東岸から西岸のシリア軍拠点を砲撃(2021年1月6日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸のザッル村に展開する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シリア政府の支配下にある同川西岸のザバーリー村に設置されているシリア軍拠点複数カ所に対して砲撃を行った。

砲撃の理由は不明だが、死傷者はなかった。

AFP, January 6, 2021、ANHA, January 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 6, 2021、Reuters, January 6, 2021、SANA, January 6, 2021、SOHR, January 6, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がハサカ県、ラッカ県、アレッポ県の各所を砲撃、ハサカ県タッル・タムル町近郊のロシア軍基地にも攻撃が及ぶ(2021年1月6日)

ハサカ県では、ANHA(1月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町北のダルダーラ村、ファッカ村、タッル・タムル町とアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を結ぶM4高速道路沿線の村々、タッル・タムル町とトルコ占領下のラアス・アイン市を結ぶ街道沿線の村々を砲撃した。

この砲撃により、タッル・タムル町から北東2キロのM4高速道路沿線に位置する発電所が被弾し、同町とその近郊一帯で停電が発生した。

トルコ軍と国民軍の砲撃はさらに、変電所に隣接するロシア軍基地にも及んだ。

だが、ロシア軍側は応戦しなかった。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で、市の「戸籍局」の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、国民軍の戦闘員1人が死亡、民間人4人が負傷した。

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ラッカ県ではANHA(1月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線を砲撃した。

シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市近郊のマアラク村一帯では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と国民軍が交戦、シリア民主軍は国民軍の車輌1輌を破壊した。

一方、SANA(1月6日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ市東のマールーダ村に設置されているシリア民主軍の検問所と、マンハル村に至る街道を移動中のシリア民主軍の車輌が相次いで襲撃を受け、兵士5人が死亡、多数が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(1月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村を砲撃した。

AFP, January 6, 2021、ANHA, January 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 6, 2021、Reuters, January 6, 2021、SANA, January 6, 2021、SOHR, January 6, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がイドリブ県のM4高速道路沿線に設置した警備用の詰所に国民解放戦線の戦闘員が配置(2021年1月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、スフーフン村、ファッティーラ村、バーラ村、カフル・ウワイド村、マジュダリヤー村などを砲撃、「決戦」作戦司令室がこれに応戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、マアーッラト・ナアサーン村では、シリア軍からの発砲で女児1人が負傷した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線では、1月5日にトルコ軍がクファイル村、ビダーマー町、ズアイニーヤ村、ラタキア県のアイン・フール村に至る区間に設置した警備用の詰所に国民解放戦線の戦闘員が配置された。

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トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村、アンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県19件、ラタキア県5件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 6, 2021、ANHA, January 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 6, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 6, 2021、Reuters, January 6, 2021、SANA, January 6, 2021、SOHR, January 6, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるハサカ県ラアス・アイン市で国民軍に所属する武装集団どうしが交戦(2021年1月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で、国民軍に所属する武装集団どうしが交戦した。

交戦したのは、スルターン・ムラード師団とハサカの盾旅団。

スルターン・ムラード師団のメンバーが地元の女性に嫌がらせしたことが発端だったという。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機が、ダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊の砂漠地帯でダーイシュに対して20回以上の爆撃を実施(2021年1月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)でダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所に対して20回以上の爆撃を実施した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市でシリア軍とアサーイシュが銃撃戦、シリア軍兵士4人負傷(2021年1月5日)

ハサカ県では、ANHA(1月5日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で、シリア軍部隊がハラクー地区に設置されている内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所に向けて発砲、アサーイシュがこれに応戦した。

シリア人権監視団によると、これにより、シリア軍兵士4人が負傷した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市西のM4高速道路沿線の占領地に新たな基地の設置を開始(2021年1月5日)

ラッカ県では、ANHA(1月5日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市西のM4高速道路沿線の占領地に新たな基地の設置を開始した。


この基地は、M4高速道路の北から500メートルの距離、同道路の南側に設置されているシリア軍とロシア軍の合同拠点から1キロの距離に位置し、レーダー、重火器などが設置されている。

トルコ軍はまた、国民軍とともに、アイン・イーサー市近郊のマアラク村、M4高速道路沿線を砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がこれに応戦した。

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アレッポ県では、ANHA(1月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、マンナグ村を砲撃した。

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ハサカ県では、SANA(1月5日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊でシリア民主軍の車輌が道路に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、兵士2人が死亡した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県のフール・キャンプでシリア民主軍に協力していたイラク人難民の殺害相次ぐ(2021年1月5日)

ハサカ県では、SANA(1月5日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第4区では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に協力していた女性が、何者かによって射殺された。

また、シリア人権監視団によると、キャンプの第2区の入り口でシリア民主軍に協力していたイラク難民1人が、正体不明の武装集団に撃たれて死亡した。

さらに、内務治安部隊(アサーイシュ)はまた、キャンプの第2区でシリア民主軍に協力していたとされるイラク国籍の兄弟2人と子供1人の遺体を発見した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村でシリア民主軍が前日の抗議デモに参加したとされる3人を逮捕した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県マアーッラト・ナアサーン村近郊でシリア軍兵士3人を殺害(2021年1月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がマアーッラト・ナアサーン村近郊でシリア軍兵士3人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、ファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村、カドゥーラ村、マジュダリヤー村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が政府支配下のミズナーズ村の隣接する「決戦」作戦司令室支配地域一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、アンカーウィー村、クライディーン村一帯を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるバサーリー村でシリア軍兵士が正体不明の武装集団によって殺害された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジッリーン村で男性一人が正体不明の武装集団によって殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県23件、ラタキア県10件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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イドリブ市でシャーム解放機構が自治を委託するシリア救国内閣のカーディーが暗殺未遂に遭い、当局はシリアの治安機関のセルを摘発(2021年1月4日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月4日付)などによると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」の中心都市であるイドリブ市で、2018年までシリア救国内閣法務大臣を務め、現在は同内閣のカーディーを務めるイブラーヒーム・シャーシューが、夜明けの礼拝を終えて、モスクを出たところを正体不明の武装集団に襲撃され、重傷を負った。

シリア救国内閣は「解放区」の自治を委託されている組織。

これを受けて、シリア救国内閣所轄の総合治安局は、イドリブ市とアレッポ県西部でシリア政府の治安機関に所属するセルを摘発したと発表した。

摘発された二つのセルは、「解放区」内で爆破テロを実行しようとしていたという。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年1月4日)

ラッカ県では、ANHA(1月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(1月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコ占領下のバーブ市の南に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のシャイフ・ナースィル(クルト・ワイラーン)村を砲撃した。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるダイル・ザウル県アズバ村、スブハ村でシリア民主軍の犯罪行為、強制徴兵に抗議するデモ(2021年1月4日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月4日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の住民に対する犯罪行為や若者の拉致と強制徴兵に抗議するデモが行われた。

抗議デモは、アズバ村、アブー・ハシャブ村、シュハイル村でシリア民主軍が住民19人を拘束、連行したことを受けたもの。

住民はタイヤを燃やすなどして道路を封鎖し、強制排除を試みるシリア民主軍の進軍を阻止、また村内のスィナーア交差点からシリア民主軍部隊を放逐した。

また、シリア人権監視団によると、スブハ村でも、灯油の供給、シリア民主軍が拘束した住民の釈放を求める抗議デモが発生した。

一方、SANAによると、ハサカ県のマルカダ町でも、シリア民主軍が町内に突入し、住民多数を拘束、連行した。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合の車列が兵站物資などを積んでイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年1月4日)

ハサカ県では、SANA(1月4日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍兵士1人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県内に設置されている基地に向かった。

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ラッカ県では、SANA(1月4日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ市東のマンハル村に至る街道で、シリア民主軍の車輌の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士3人が死亡、4人が負傷した(シリア人権監視団によると死者は4人)。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021、January 5, 2021などをもとに作成。

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