シリア民主軍はラッカ市でダーイシュのメンバーの1人、アフマド・マフムード(通称アブ・マンスール)を拘束することに成功(2025年9月1日)

シリア民主軍(広報センター)は、フェイスブックを通じて、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市北部の農村地帯にある軍事拠点に対して自爆攻撃を試みたが、シリア民主軍がこれを阻止することに成功したと発表した。

自爆攻撃を試みたダーイシュのメンバーは2人で、うち1人は負傷し、着用していた爆発ベルトを起動して自爆、もう1人はシリア民主軍部隊との交戦中に殺害された。

戦闘により、シリア民主軍の兵士3人が負傷した。

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シリア民主軍(広報センター)は、声明を出し、同軍所属の作戦司令室師団(TOL)が米主導の有志連合の支援を受けて、ラッカ市で治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの1人、アフマド・マフムード(通称アブ・マンスール)を拘束することに成功したと発表した。

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トルコ軍の無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム周辺を2度にわたり爆撃(2025年9月1日)


アレッポ県では、ANHAシリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム周辺を2度にわたり爆撃した。

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イスラエル軍部隊がクナイトラジュバーター・ハシャブ村に侵入し、仮設の検問所を設置、民家への急襲と捜索を実施したのちに撤収(2025年8月31日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、6台の車輛と数十名の兵士からなるイスラエル軍部隊がジュバーター・ハシャブ村に侵入し、仮設の検問所を設置、民家への急襲と捜索を実施したのちに撤収した。

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スワイダー県マジュダル村周辺で新たな停戦違反:シャルア移行期政権に属する武装グループが23mm重機関銃や迫撃砲を使用して村を攻撃(2025年8月31日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、マジュダル村周辺で停戦違反が新たに記録され、アフマド・シャルア移行期政権に属する武装グループが23mm重機関銃や迫撃砲を使用して村を攻撃した。

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シリア人権監視団によると、ダマスカス・スワイダー街道の再開を受けて、人道支援物資を積載した約37台の貨物車輛からなるシリア・アラブ赤新月社の車列と、地元市場を支援するための食料品や生活必需品を積載したおよそ50台の貨物車輛からなる商用の車列がスワイダー県に向かった。

しかし、シリア人権監視団によると、このうち商用の車列は、ダルアー県ブスラー・シャーム市の通行所が閉鎖され、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊や民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)が撤収したために、通過できず、首都ダマスカス方面に引き返した。

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シリア人権監視団によると、過去48時間でダルアー県からブスラー・シャーム市の通行所を通過して、93世帯369人(女性、子供を含む)がスワイダー県に移動する一方、35世帯138人が同じ通行所を通じてダルアー県に移動した。

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シリア人権監視団は、ドゥルーズ派住民24人(うち女性3人)がアフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の要員によって処刑されていたことを確認したと発表した。

これにより、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルの爆撃による死者数の総計は2,014人となった。

内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:725人(ほとんどがドゥルーズ派)、うち民間人162人(21人の子供と51人の女性を含む)、さらにドゥルーズ派以外の民間人12人(女性6人を含む)
・国防省および治安部隊要員:477人(ベドウィン部族出身者40人とレバノン国籍の戦闘員1人を含む)
・国防省・内務省要員:15人(イスラエルの爆撃により死亡)
・民間人3人(女性1人と身元不明2人)(イスラエルの爆撃で死亡)
・報道関係者2人(スワイダー県の戦闘で死亡)
・ドゥルーズ派住民789人(うち72人の女性、15人の子供、高齢者、スワイダー国立病院の医療従事者20人)(国防・内務省の要員によって処刑)
・ベドウィン部族出身者3人(女性1人と子供1人を含む)(ドゥルーズ派武装勢力によって処刑)

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スワイダー県では、シリア人権監視団スワイダー24によると、サルハド市やジュナイナ村で、住民が女性拉致被害者の即時解放を求める抗議集会を開いた。

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ハマー県サルハブ市で、レストランを経営するアラウィー派の40代男性が正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡、ムーリク市でも、ピスタチオ農園の管理人が正体不明の武装グループの襲撃で殺害(2025年8月31日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、サルハブ市で、レストランを経営するアラウィー派の40代男性(アイハム・ハイルビーク氏)が正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

シリア人権監視団によると、ムーリク市でも、正体不明の武装グループがピスタチオ農園の管理人を襲撃し殺害、兄弟らが負傷した。

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トルコ軍が無人航空機でアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯を爆撃、ハサカ県とアレッポ県でシリア民主軍とシリア国民軍が交戦(2025年8月31日)


ANHAは、8月30日深夜、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアレッポ県のティシュリーン・ダム周辺が無人航空機による爆撃を受けたと伝えた。

また、ハサカ県タッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村一帯に「トルコ占領軍の傭兵」(シリア国民軍諸派)が潜入を試み、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がこれを阻止したと伝えた。

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シリア人権監視団によると、爆撃はトルコの自爆型無人航空機によるもので、大きな爆発音が確認されたが、人的被害は報告されなかった。

同監視団によると、この爆撃と同時に、アレッポ県ダイル・ハーフィル市方面で、シリア民主軍とシリア国民軍諸派が交戦、双方が中・重火器を用いて攻撃を行った。

一方、テル・ラバン村一帯での戦闘では、シリア国民軍諸派の戦闘員少なくとも2人が負傷した。

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これに関して、SANAは、シリア軍部隊が、アレッポ県のタッル・マーイズ村に設置されている軍拠点へ侵入を試みた「クルド民兵」(シリア民主軍)を要撃、潜入を阻止したと伝えた。

また、軍事筋がSANAに対して明らかにしたところによると、シリア民主軍の別の部隊が、ウンム・ティーナ村とダイル・ハーフィル市に集結し、要撃に遭った部隊の撤退を支援するために、タッル・マーイズ村にあるシリア軍の複数の拠点を攻撃した。

同筋によると、シリア軍側は当初は軽火器で対応していたが、クルド民主軍側の砲撃が続たため、重火器を用いて応戦、タッル・マーイズ村の拠点に増援部隊も派遣された。

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これに対して、シリア民主軍はフェイスブックを通じて広報センターの声明を発表し、SANAの報道を「完全なでっちあげ」、「単なるメディアの欺瞞」と批判、シリア民主軍の関与を否定、戦闘はアフマド・シャルア移行期政権に属する派閥間で続いている勢力争いに過ぎず、これをシリア民主軍との交戦であるかのように歪めて報道していると主張した。

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トルコ占領下の「平和の泉」地域のハサカ県ラアス・アイン市付近で、トルコ軍憲兵隊の銃撃により、トルコ領内へ越境しようとていたシリア人1人が死亡、1人が負傷(2025年8月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域のラアス・アイン市付近で、トルコ軍憲兵隊(ジャンダルマ)の銃撃により、トルコ領内へ越境しようとていたシリア人1人が死亡、1人が負傷した。

シリア人権監視団が9月2日に発表したところによると、その後重傷を負っていた3人も死亡し、死者は4人となった。

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ダマスカス県マアダミーヤト・シャーム市の武装勢力の指導者で「アブー・フザイファ」と呼ばれる人物が、スーマリーヤ地区のアラウィー派住民に対して「本日夕方までに自宅を退去せよ」と改めて通告(2025年8月30日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マアダミーヤト・シャーム市の武装勢力の指導者で「アブー・フザイファ」と呼ばれる人物が、スーマリーヤ地区のアラウィー派住民に対して「本日夕方までに自宅を退去せよ」と改めて通告した。

同監視団によると、社会平和維持高等委員会や大統領府に近いアラウィー派の有力者の仲介で、当局が住民に対して自宅にとどまり、退去を強要された住民にも帰宅するよう呼び掛けている。

だが、住民がこのことを「アブー・フザイファ」に伝え、退去要求を取り下げるよう求めたところ、アフマド・シャルア暫定大統領や移行期政権の指導部を侮辱する罵声を浴びせたという。

シリア・クルドシリア左派党は、声明を出し、スーマリーヤ地区でのアラウィー派住民の強制退去を「民族・宗派浄化」だとしたうえで、シリアの国内法と国際法、人権の侵害にあたると批判した。

ANHAなどによると、国連のステファン・ドゥジャリック報道官は、日例記者会見で、ダマスカス県スーマリーヤ地区でのアラウィー派住民らへの立ち退きの脅迫について懸念を表明し、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表が状況を注視していると述べた。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、県内務治安部隊がタルトゥース市南部のラーダール地区を封鎖し、大規模な家宅捜索作戦を実施、20人以上の若者を逮捕、女性らの携帯電話を押収したほか、実弾や手榴弾を使用して住民を脅した。

これに関して、内務省は、フェイスブックを通じて、タルトゥース市入口の一つで内務治安部隊のパトロール要員が襲撃を受けて、隊員2名が死亡したことを受けて、同部隊が県内で治安作戦を開始したと発表した。

内務省のフェイスブックによると、治安作戦は、武装グループが拠点としていた複数の地点、犯行の出発点とした農場、さらに構成員の治療に用いられていた医療拠点を対象とし、武装グループとの間で銃撃戦が発生、複数のメンバーを無力化、残りを拘束、使用していた武器や弾薬を押収した。

また、シリア人権監視団によると、内務治安部隊は、バイト・アルヤーン村の農場を包囲し、若い男性2人を殺害、数人を負傷させた。

シリア人権監視団が31日に発表したところによると、内務治安部隊によるこの強襲中、通りがかった別の若い男性1人も撃たれて、死亡した。

地元住民の証言によると、内務治安部隊の隊員は、シリア人ではなく、強襲した2人のうちの1人(B.M.氏)の首を切断し、その首を車輛後部に載せて村内を回ったという。

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シリア民主軍はハサカ市でダーイシュに対する「諸人民の持続的安全」作戦を実施、51人のテロリストを逮捕(2025年8月30日)


シリア民主軍は、フェイスブックを通じて声明を出し、ハサカ県のハサカ市で、同軍の作戦司令室師団(TOL)主導のもと、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)、女性防衛部隊(YPJ)とともに、ダーイシュ(イスラーム国)のアジトやスリーパーセルを標的とした大規模な掃討作戦を開始したと発表した。

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シリア民主軍は、最初の声明発表から数時間後、第2の声明を出し、「諸人民の持続的安全」と名付けた作戦を完了したと発表した。

約14時間にわたる作戦には3,000人以上の戦闘員が参加し、以下の成果を収めたという。

・51人のテロリストを逮捕(民間人や治安・公共施設攻撃に関与した者を含む)。

・スィナーア地区の刑務所やフール難民キャンプへの攻撃を企図していたネットワークの解体

・武器・弾薬・兵站支援拠点を押収:
o カラシニコフ銃 50丁
o カラシニコフ弾倉 155個
o 拳銃 16丁
o 拳銃弾倉 16個
o BKC機関銃 1丁(弾薬付)
o 手榴弾 5個
o 無線機 3台
o ブルノ銃 3丁
o カラシニコフ弾薬多数
o テロ作戦用の弾帯・軍服多数

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍は、米主導の有志連合の航空支援を受けて、県東部の農村でダーイシュ(イスラーム国)のテロ細胞に対して2回の治安作戦を実施、ハワーイジュ村でシリア民主軍部隊を狙った爆発物による攻撃に関与していた3人を逮捕し、またザッル村村で2人の容疑者を逮捕した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルがハワーイジュ村にあるシリア民主軍の検問所を襲撃した。

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シリア人権監視団は、8月28日にイスラエル軍がダマスカス郊外県のマーニア山一帯で実施した爆撃と空挺作戦での標的の詳細を発表(2025年8月30日)

シリア人権監視団は、8月28日にイスラエル軍がダマスカス郊外県のマーニア山一帯で実施した爆撃と空挺作戦での標的の詳細を発表した。

それによると、マーニア山一帯には、以下の装備を有する戦略的拠点が点在していたという。

・第77防空旅団司令部(前政権におけるダマスカス防衛旅団)
o 改良型ペチョラ2Mミサイルを装備した4個大隊
o S-75ヴォルガ地対空ミサイル装備した4個大隊
o サム6クヴァドラートを装備した3個大隊
o ZSU-23-4シルカ対空自走砲を装備した1個大隊
o イグラSA-18携帯式地対空ミサイル備蓄庫

・第2作戦指令室(M-1司令部とハーッラ丘の偵察諜報センターS-2を結ぶ指令室)

・第1電子防衛旅団、第661大隊第1連隊
o 中国製レーダーLSS-1
o ソ連製P-14の改良版のOSS-2アブロナ(北朝鮮の協力により改良)

・北朝鮮製の衛星航法妨害用電子戦システム(第4電子戦連隊所属)

・第1・第2連隊の追加電子戦施設(少数の人員配置)

・軍事情報部の太陽光発電式監視・誘導装置

・第1戦車師団所属のZSU-23-4シルカ対空自走砲

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イスラエル軍部隊がクナイトラ県のイッシャ村、アイン・バイダー村、ウーファーニヤー村、フッリーヤ村に侵入(2025年8月30日)

クナイトラ県では、SANAシリア人権監視団によると、四輪駆動車など30台からなるイスラエル軍部隊が29日深夜、イッシャ村に侵入し、住宅複数棟を捜索、一部で金品を盗み、数時間後に占領下のゴラン高原に撤退した。

また、SANAシリア人権監視団によると、複数台の車輛からなるイスラエル軍のパトロール部隊が、偵察機を伴い、アイン・バイダー村、ウーファーニヤー村、フッリーヤ村に侵入し、道路に検問所を設け、通行人の検査を行った。

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ダマスカス県スーマリーヤ地区で武装勢力によるアラウィー派の貧困世帯への強制退去を求める動きが続く(2025年8月29日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、スーマリーヤ地区で武装勢力によるアラウィー派の貧困世帯への強制退去を求める動きが続いた。

同地では、政権に近いとされるアラウィー派の有力者や一部実業家の仲介により、事態の沈静化と解決策が試みられていたが、武装勢力による脅迫は続いているという。

シリア人権監視団によると、同地区の入口に多数のトラックが集まり、住宅の強制退去準備が進められており、住民らは口頭で「残るか出るかは自由」と伝えられる一方で、「残れば殺害する」との脅迫も受けたという。

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シリア民主軍がダイル・ザウル県ズィーバーン町でダーイシュのテロ細胞を摘発(2025年8月29日)


シリア民主軍広報センターは、同軍の特殊任務部隊(コマンドーズ)が未明にダイル・ザウル県ズィーバーン町でダーイシュ(イスラーム国)のテロ細胞を摘発し、武器や弾薬を押収したと発表した。
一方、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町の幹線道路にあるシリア民主軍の検問所が、正体不明の武装グループの銃撃を受けた。

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イスラエル軍はシリア南部で夜間作戦を実施し、同軍に対するテロ活動を行おうとしていた複数の容疑者を逮捕したと発表(2025年8月29日)

イスラエル軍は、Xを通じて、シリア南部で夜間作戦を実施し、イスラエル軍に対するテロ活動を行おうとしていた複数の容疑者を逮捕したと発表した。

作戦は、第210師団指揮下の第226旅団と、諜報部門の第504部隊が参加、容疑者の逮捕とともに、武器類も発見・押収した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛複数台と戦車1輛からなるイスラエル軍部隊が、東サムダーニー村に侵入し、大規模な家宅捜索を実施した。

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トルコ軍がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯を無人航空機で爆撃(2025年8月29日)


アレッポ県では、ANHAシリア人権監視団によると、トルコ軍が午前3時頃、ティシュリーン・ダム一帯(シリアテル塔一帯)を無人航空機で爆撃した。

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武装グループがダマスカス県スーマリーヤ地区で住民に対して48時間以内の退去を命じ、住民は家財道具などを残したまま強制移住を余儀なくされる(2025年8月28日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県のマアダミーヤト・シャーム市方面から来た武装グループが、スーマリーヤ地区で住民に対して48時間以内の退去を命じ、住民は家財道具などを残したまま強制移住を余儀なくされた。

武装グループは、住民に対して暴行と脅迫を加え、電気警棒を振るって退去を強要した。

また、アラウィー派が所有する複数の住宅に侵入し、若い男性2人を拘束、ダマスカス県が発行した登記簿を破り捨てるなど、住民に圧力をかけ退去を強制した。

強制移住を求められた住民のなかには、退役兵士も含まれているほか、スーマリーヤ地区で引き続き居住することを希望する者に対して、新しいビジュアル・アイデンティティが付された登記簿を提示することが条件として課された。

一部の住民はマッザ86地区へ避難したが、多くの住民は住居を失ったという。

シリア人権監視団によると、これを受けて、スーマリーヤ地区に居住するアラウィー派の住民が抗議行動を行い、オートストラード・マッザ(高速道路)を封鎖する構えを示した。

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国防省所属の部隊(シリア軍)がハマー県サルハブ市の病院を一時占拠し、老人らに暴行を加える(2025年8月28日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県出身の若い男性が、何者かに刺殺された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスル・ハリール市で、若い男性が正体不明の武装グループに銃で撃たれて死亡した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市内の商店で、正体不明の武装グループが住民を銃撃し、その場で死亡させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、数十台の車輛に乗った国防省所属の部隊(シリア軍)の兵士がサルハブ市の殉教者シャイフ・シャアバーン・マンスール(アラウィー派の名士)病院を数時間にわたって占拠した。

兵士らは、高齢の男性やシャアバーン・マンスール師の息子のムハンマド氏ら複数の民間人に暴行を加えた。

この部隊は、その後23mm機関銃を搭載した車輛や装甲車に護衛されながらジャブラ市方面に向かった。

シャアラ村にも、戦車や砲兵を搭載した車輛、兵士を乗せた40台以上の車からなる別の部隊が駐留した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市とその周辺で、ハマー県サルハブ市から移動してきた部隊が展開し、市内と周囲のすべての道路が封鎖された。

一方、内務省は、フェイスブックを通じて、県の内務治安部隊が精密な治安作戦を実施し、旧シリア空軍少将でイドリブ県タルマーニーン村出身のリヤード・アブドゥッラー・ユースフ容疑者を逮捕することに成功したと発表した。

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内務省は、フェイスブックを通じて、第62回ダマスカス国際博覧会の会場で警備にあたる内務治安部隊の写真を公開した。

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イスラエル軍がダマスカス郊外県でアサド政権崩壊後初となる空挺降下作戦を実施(2025年8月28日)

SANAによると、シリア軍の部隊は8月26日、ダマスカス郊外県のマーニヤ山一帯での巡回中に、イスラエル軍の監視・盗聴装置を発見した。

情報筋によると、部隊が装置を処理しようとした際、イスラエルの航空攻撃に遭い、複数の兵士が死傷し、また装備も破壊された。

また、イスラエルの友人・無人航空機による攻撃は27日夕方まで続き、部隊が現場に近づくことを阻止、これに対してシリア軍部隊はイスラエル側の攻撃システムの一部を破壊し、兵士の遺体を回収した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍のヘリコプター4機が27日深夜から28日未明にかけてキスワ市近郊に低空で飛来し、アサド政権崩壊後初となる空挺降下作戦を実施、兵士らがパラシュートで降下した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍の戦闘機は27日、計15回の爆撃を2段階に分けて実施し、マーニア山にある第4連隊所属の韓国製SKレーダー基地、キスワ市近郊のシリア軍拠点、かつてレバノンのヒズブッラーが使用していたロシア製携帯式対空ミサイル・システム(イーグラS/SA-24グリムニツァ)複数基を攻撃した。

イナブ・バラディーが、匿名の軍事情報筋の話として伝えたところによると、作戦は2時間以上続いたが、その目的や詳細は明らかにされていないという。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊がルワイヒーナ村に侵入し、村出身の若い男性2人を拘束、連行した。

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スワイダー県ヒルバト・サマル村を拠点とする武装集団がイラー村の民家を重機関銃で攻撃(2025年8月28日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・サマル村を拠点とする武装集団が、イラー村の民家に対して重機関銃で射撃を行った。

また、シリア人権監視団によると、サルハド市出身の若い男性3人が、首都ダマスカスに向かう途中で武装グループに誘拐された。

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スワイダー24によると、スワイダー市中心部のサラーヤ広場で、誘拐された女性たちと強制失踪者の帰還を求める集会が行われた。

スワイダー24によると、ガーリヤ村でも、同様のデモが行われた。

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SANAシリア人権監視団によると、シリア・アラブ赤新月社は本日、再開されたダマスカス・スワイダー街道を通じて初めてとなる支援物資の輸送を行った。

物資は、スワイダー県のシャフバー町に届けられた。

支援物資の輸送は、これで21回目。

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シリア人権監視団は、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルの爆撃による死者総数が1,990人に達したと発表した。

内訳は以下の通り。

・スワイダー県住民:725人(大多数がドゥルーズ派)、うち167人が民間人(子供21人の女性57人を含む)
・国防省・治安部隊要員:477人(うちベドウィン部族出身40人とレバノン国籍の武装兵1人)
・イスラエルの爆撃で死亡した国防省・内務省要員:15人
・国防省庁舎に対するイスラエルの爆撃で死亡した民間人:3人(女性1人と身元不明者2人)
・スワイダー県での戦闘中に死亡した報道関係者:2人
・国防省・内務省によって処刑されたドゥルーズ派住民:765人(うち女性69人、子供15人、高齢者多数、スワイダー国立病院の医療スタッフ20人)
・ドゥルーズ派武装勢力によって処刑されたベドウィン部族出身者:3人(うち女性1人、子供1人)

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イスラエル軍戦闘機が第62回ダマスカス国際博覧会が開催されたダマスカス郊外県のエキスポ会場から約10キロの距離にあるハルジャラ村に近いマーニウ山の軍事拠点に対して10回あまりの爆撃を実施(2025年8月27日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル歩兵部隊が県南部の小ダワーヤ村一帯の農地に侵入、1時間後に撤退した。

また、シリア人権監視団によると、別のイスラエル軍部隊が、ラスム・ラワーディー村、西サムダーニーヤ村一帯に侵入した。

さらに、。シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊が県南部のナースィリーヤ村に近い「ジャームース連隊」基地一帯とラフィード町に侵入した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機3機が、第62回ダマスカス国際博覧会が開催されたダマスカス郊外県のエキスポ会場から約10キロの距離にあるハルジャラ村に近いマーニウ山の軍事拠点に対して、10回あまりの爆撃を実施した。

この爆撃と前後して、イスラエル軍のヘリコプターが、ドゥルーズ派が多く住むダイル・アリー町上空を飛来した。

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シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県キスワ市一帯上空にイスラエル軍の無人航空機が集中的に飛行を続けたことで、軍用車輛の移動が完全に麻痺した。

シリア人権監視団によると、これにより、26日の爆撃で死亡した兵士の遺体回収ができない状態だという。

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一方、内務省は、フェイスブックを通じて、スワイダー県での最近の事件を受けて通行が停止されていたダマスカス・スワイダー街道について、交通と商業活動の再開に向けた最終的な安全確保措置が完了したと発表した。

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ダマスカス郊外県キスワ市近郊で40歳前後の男性(シーア派)が遺体で発見される(2025年8月27日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、キスワ市近郊で、40歳前後の男性が遺体で発見された。

男性はアレッポ県ザフラー町出身(シーア派)。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市郊外の住宅地で、若い男性が遺体で発見された。

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ヒムス県アイン・ダナーニール村のアラウィー派住民が刑務所へ連行される途中で銃殺されていたことが明らかに(2025年8月26日)

レバノンのベカーア県では、シリア人権監視団によると、フライバ村一帯の無人地帯で、シリア人とレバノン人の密輸業者が衝突、ダマスカス郊外県スィルガーヤー町からレバノンに入ろうとしていたレバノン人1人が死亡、1人が負傷、シリア人1人が死亡した

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、半年前に内務省総合治安局によって逮捕されアイン・ダナーニール村のアラウィー派住民が、刑務所へ連行される途中で銃殺されていたことが明らかとなった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サーリヒーヤ地区で、正体不明の武装グループが、旧シリア軍の空軍情報部に協力していたとされる住民1人を射殺した。

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シリア人権監視団は、7月13日以降のスワイダー県での衝突、処刑による犠牲者116人(女性6人を含む)を新たに確認、犠牲者総数は1,895人に(2025年8月26日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー県からダルア県へ向かっていた果物を積載した2台の車輛が武装勢力の銃撃を受けて、ベドウィン部族出身の若い男性1人が死亡、1人が負傷した。

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シリア人権監視団は、7月13日以降のスワイダー県での衝突、処刑による犠牲者116人(女性6人を含む)を新たに確認したと発表した。

これにより、7月13日以降のスワイダー県での衝突、処刑、イスラエル軍の攻撃による犠牲者の総数は1,895人となった。

内訳は以下の通り。

・スワイダー県住民:725人(ほとんどがドゥルーズ派)、うち167人が民間人、21人が子供、57人が女性
・国防省・治安部隊要員:477人(うち40人がベドウィン・部族出身、1人がレバノン国籍)
・イスラエルの爆撃で死亡した国防・内務省要員:15人
・国防省ビルに対するイスラエルの爆撃での死者:3人(女性1人と身元不明2人)
・スワイダー県での戦闘で死亡した報道関係者:2人
・国防・内務省要員により処刑されたドゥルーズ派住民670人(女性57人、子供15人、高齢者、スワイダー国立病院の医療スタッフ20人も含む)
・ドゥルーズ派武装勢力により処刑されたベドウィン・部族出身者3人(女性1人、子供1人を含む)

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ダイル・ザウル県では所属不明の無人航空機がシャルア移行期政権の支配下にあるダイル・ザウル市でシリア軍所属の重機関銃を搭載した軍用車輛を攻撃(2025年8月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機が、アフマド・シャルア移行期政権の支配下にあるダイル・ザウル市中心部のサラーマ交差点付近で、シリア軍所属の重機関銃を搭載した軍用車輛を攻撃した。

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ダイル・ザウル県でシリア民主軍の兵士2人がダーイシュのスリーパーセルによって撃たれて死亡(2025年8月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の兵士1人が、アブー・ハシャブ村近郊のアズマン・ドゥバイス村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルによって撃たれて死亡した。

また、シリア人権監視団によると、ヒサーン村でもシリア民主軍の兵士1人がダーイシュのスリーパーセルの銃撃を受け、死亡した。

一方、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は麻薬売人2人を逮捕した

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イスラエル軍はクナイトラ県トゥルナジャ村の住宅を狙って攻撃し破壊、若い男性1人が死亡:ダマスカス郊外県を2回にわたって爆撃し、シリア軍第44師団(旧シャーム解放機構アブー・バクル・スィッディーク旅団)所属の兵士ら5人を殺害(2025年8月26日)

クナイトラ県では、SANAによると、イスラエル軍が早朝、トゥルナジャ村の住宅を狙って攻撃し、住宅がほぼ完全に破壊され、若い男性1人が死亡、がれきの下から遺体が収容された。

村では大規模な葬列が行われた。

シリア人権監視団によると、攻撃が無人航空機によるものか、ミサイルによるものかは不明。

一方、シリア人権監視団によると、イスラエル軍はスワイサ村で数軒の民家を急襲し、若い男性1人を逮捕、数時間後に釈放した。

作戦は、ダルアー県とクナイトラ県上空にヘリコプターによる航空支援を受けて行われた。

一方、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊がブライカ村とビイル・アジャム村で食料支援物資を配布したが、住民たちはこれを拒否、支援物資を焼却した。

これと並行して、イスラエル軍のパトロール部隊が、クードナ村とラスム・サナド農場に向けて侵入した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、前日にバイト・ジン村一帯に侵攻していたイスラエル軍部隊が撤退した。

また、シリア人権監視団によると、キスワ市近郊でイスラエル軍の無人航空機によると見られる爆撃で、爆発が発生、シリア軍第44師団(旧シャーム解放機構アブー・バクル・スィッディーク旅団)所属の兵士4人(うち少なくとも1人は指揮官)が死亡し、4人が負傷した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、ダルアー県から現場を確認するために向かっていた第44師団の部隊とキスワ市近郊の軍事拠点を再び攻撃し、これにより兵士1人が死亡した。

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外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて声明を出し、男性1人が死亡したトゥルナジャ村に対するイスラエル軍の攻撃をも強い表現で非難し、国際社会に対して、これらの継続的な侵害を直ちに終わらせるための行動を求めた。

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SANAは26日から27日にかけて、サウジアラビア外務省同内閣カタール外務省レバノンのジョゼフ・アウン大統領ヨルダン外務省トルコ外務省パキスタン外務省がイスラエル軍によるシリア領内への侵攻を非難したと伝えた。

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ハサカ県アブタフ村近くでアサーイシュの隊員がダーイシュに銃撃され死亡(2025年8月25日)

ハサカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるハサカ市で、2日前に誘拐されていた2人の若い男性が遺体で発見された。

また、シリア人権監視団によると、タッル・ハミース市とタッル・ブラーク町を結ぶ街道沿線のアブタフ村近くで、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルによって銃撃され、遺体で発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が各地で麻薬の取引および販売容疑で4人を逮捕した。

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トルコ軍の無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム周辺の2ヵ所を爆撃:シリア民主軍もシリア国民軍諸派の支配地への潜入を試みる(2025年8月25日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍の無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム周辺の2ヵ所を爆撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の部隊が、県南東部のシリアテル丘一帯に展開するシリア国民軍諸派の拠点に潜入を試みたが、トルコ軍の激しい砲撃により撃退された。

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イスラエル軍部隊が、ダマスカス郊外県バイト・ジン村一帯に侵入、首都ダマスカスから20キロの地点に軍事拠点を設置(2025年8月25日)

SANAによると、イスラエル軍部隊が、ダマスカス郊外県とクナイトラ県の複数の地域に侵入した。

SANA特派員によると、11台の車輛と60人以上の兵士からなる部隊が、ダマスカス郊外県のバイト・ジン村と同村の農場の間の地域に侵入し、ヘルモン山(シャイフ山)の麓に位置するバート・ワルダ丘を占拠した。

その際、住民に向けて発砲があったが、負傷者は報告されていない。

イスラエル軍はまたクナイトラ県のジュバータ・ハシャブ村、トゥルナジャ村、ラフィード町、スワイサ村、ブライカ村、ビイル・アジャム村、クードナ村、アイン・ザイワーン村、アイン・アブド村に侵入し、複数の住宅を家宅捜索した後、撤退した。

シリア人権監視団によると、数十台の車輛と兵士からなるイスラエル軍部隊が、ジュバター・ハシャブ村、トゥルナジャ村に侵入を行い、民家複数棟を急襲した後、ハムーリーヤ市方面(ハムーリーヤ丘方面)に撤退した。

また、11台の軍用車輛と兵士らからなる別の部隊はバイト・ジン村近くのルバート丘の高地に展開した。

また、シリア人権監視団によると、バイト・ジン村一帯に侵入した同部隊は、民間人に向けて直接発砲を行った。

さらに、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊はヘルモン山に位置するラフラ村に軍事拠点を設置した。

同地は、首都ダマスカスから20キロ、レバノンのバアルベック市から50キロ、首都ベイルートから60キロの地点に位置している。

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外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて声明を出し、イスラエルによるシリア領への度重なる侵略行為を強く非難し、これらの行為がシリアの主権と領土保全を侵害し、国際法や国連決議に明確に違反していると指摘した。

また。国際社会と国連安全保障理事会に対し、イスラエルの侵略行為を直ちに阻止するための実効的かつ断固とした行動を取るよう要請した。

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シャルア移行期政権所属の武装グループがダイル・ザウル県ジュナイナ村を攻撃、シリア民主軍と戦闘に(2025年8月24日)

ダイル・ザウル県では、ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、アフマド・シャルア移行期政権所属の武装グループが県西部のジュナイナ村に設置されているカスラ軍事評議会の軍事拠点を機関銃と無人航空機で攻撃、戦闘が発生、武装グループにに確実な損害を与えたと発表した。

この戦闘では、シリア民主軍の兵士5人が負傷したという。

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