シリア軍はアレッポ県の2カ村とイドリブ県の3カ村を新たに制圧、ロシア・シリア軍の爆撃で民間人15人以上死亡(2020年2月2日)

アレッポ県では、SANA(2月2日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、アレッポ市南西部のハラサ村、カラースィー村を制圧した。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(2月2日付)などは、反体制武装集団がシリア軍による制圧の数時間後にハラサ村とズィーターン村を奪還したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアウラム・クブラー町、カマーリー村、ハーン・アサル村、バルクーム村、アターリブ市、M5高速道路沿線を爆撃し、アウラム・クブラー町では住民3人が、アターリブ市では女性1人が死亡した。

シリア軍戦闘機およびヘリコプターもアレッポ市西部・南部郊外一帯を爆撃した。

また、SANAによると、アレッポ市西部郊外での戦闘を取材していたイランのアーラム・チャンネルの女性特派員1人とカウサル・チャンネルのカメラマン1人が負傷した。

**

イドリブ県では、SANA(2月2日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、アンカラーティー村、カフルバッティーフ村、ダーディーフ村を制圧した。

カフルバッティーフ村については、シリア人権監視団が1日にシリア軍によって制圧されたと発表していた。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月2日付)によると、シャームか一法機構はアレッポ市南部郊外での戦闘でシリア軍の最新鋭戦車T90を捕獲した。

また、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサラーキブ市、カフルバッティーフ村一帯、ダーディーフ村を爆撃した。

シリア軍戦闘機も、マストゥーマ村、アルバイーン山、ザーウィヤ山各所、サラーキブ市およびその一帯、ビンニシュ市近郊、M4高速道路沿線を爆撃し、ヘリコプターもサルミーン市を「樽爆弾」で爆撃した。

この爆撃で、マストゥーマ村では住民1人が、ビンニシュ市近郊では子ども1人が、サルミーン市では子ども4人と女性3人を含む8人が死亡した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市で、医師が何者かによって撃たれて死亡した。

またシャジャラ町でも、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団戦闘員1人が何者かに撃たれて死亡した。

さらに、ナーフィア村でも1人が何者かによって撃たれて死亡した。

**

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのユーリ・ボレンコフ・センター長(中将)は声明を出し、同基地を攻撃しようとした無人航空機複数機を撃破したと発表した。

無人航空機はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県から飛来してきたという。

**

一連の戦闘で、シリア軍兵士26人、反体制武装集団戦闘員47人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(イドリブ県6件、ラタキア県16件、アレッポ県2件、ハマー県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を7件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県6件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 2, 2020、ANHA, February 2, 2020、AP, February 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 2, 2020、Reuters, February 2, 2020、SANA, February 2, 2020、SOHR, February 2, 2020、UPI, February 2, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける国民軍が突如アレッポ県北西のシリア政府支配地域に侵攻、3カ村を制圧、ロシア軍の拠点を占拠(2020年2月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(2月1日付)などによると、トルコ占領下のバーブ市に隣接するシリア政府支配下のターディフ市一帯近郊および同地西部に、トルコの支援を受ける国民軍が攻撃し、シリア軍および親政権民兵と交戦した。

攻撃に参加したのは、国民軍に所属する国民解放戦線、スルターン・ムラード師団、シャーム革命家大隊、東部自由人連合、東部軍、シャーム戦線。

攻撃開始と前後して、アレッポ市東部および北部に展開していた国民軍の部隊がバーブ市方面に転戦していた。

攻撃は、トルコからの直接の指示によるもので、「燃えさかる決意」の戦いと名づけられ、国民軍は戦闘の末にシャッアーラ村、タッル・ラッハール村、ハルバシャー村を制圧し、シリア軍兵士複数を捕捉した。

また、東部自由人連合、シャーム戦線、北部特殊任務旅団が、トルコ占領下のバーブ市の南に位置するシリア政府支配下のターディフ市近郊にあるロシア軍の拠点を占拠し、掲げられていたロシア国旗を引きずり降ろした。

戦闘ではシリア軍兵士・民兵7人(国民軍の発表によると12人)と国民軍兵士4人が死亡した。

https://www.facebook.com/syriahro/videos/1026362587741431/

戦闘発生を受けて、ロシア軍戦闘機複数機が同地上空を旋回した。

一方、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊(シャフバー地区)では、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍(東部自由人連合、シャーム戦線)がレーダー塔を砲撃し、アフリーン解放軍団(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)がこれを迎撃した。

トルコ軍と国民軍はその後、再びレーダー塔を攻撃、アフリーン解放軍団とともに戦闘に参加していたシリア軍兵士7人が死亡、国民軍側もシャーム戦線の戦闘員4人が死亡した。

トルコ軍と国民軍はまたハルバル村、マルアナーズ村を砲撃した。

このほか、アフリーン解放軍団は声明を出し、1月30日にシャッラー村近郊のダイル・ワクリー村、カズルバーシャー村間の街道でシャーム軍団の車輌を攻撃し、戦闘員3人を殺害した。

**

ラッカ県では、ANHA(2月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のハーリディーヤ村を砲撃した。

AFP, February 1, 2020、ANHA, February 1, 2020、AP, February 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2020、Reuters, February 1, 2020、SANA, February 1, 2020、SOHR, February 1, 2020、UPI, February 1, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構精鋭のアサーイブ・ハムラー部隊がアレッポ市ザフラー地区に侵攻、爆弾を積んだ車3台で自爆攻撃を行うなどして、マーリーヤ交差点、大使徒モスクなどを制圧する一方、シリア軍はイドリブ県の3カ村を制圧(2020年2月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の精鋭部隊であるアサーイブ・ハムラー(赤鉢巻)部隊をはじめとする反体制武装集団が、アレッポ市ザフラー地区に侵攻、爆弾を積んだ車3台で自爆攻撃を行うなどして、マーリーヤ交差点、大使徒モスクなどを制圧した。

戦闘はまた、アレッポ市南のカルアジーヤ村、ハミーラ村でも発生した。

ANHA(2月1日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がアレッポ大学工学部、同建築工学部、大学寮一帯に着弾した。

ANHA、SANA(2月1日付)によると、シリア軍はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるのカフルハムラ村、アレッポ市ダフラト・アブドゥラッブフ地区、ライラムーン地区、ハーン・トゥーマーン村一帯、ハーリディーヤ村一帯を砲撃した。
一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハーン・アサル村、フール村、M5高速道路沿線、フール村にあるフダー病院が被弾し、利用不能となった。

シリア軍ヘリコプターもアレッポ市西部・南部郊外各所を「樽爆弾」で爆撃した。

**

イドリブ県では、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、ルーフ村、カムハーナ村を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサラーキブ市、アルバイーン山一帯を、シリア軍戦闘機がサラーキブ市およびその一帯、M5高速道路沿線、M4高速道路沿線、煉瓦工場、アルバイーン山、アリーハー市、マストゥーマ村、タフタナーズ市、ナバーリーズ丘を爆撃し、ナバーリーズ丘では住民1人が死亡した。

シリア軍ヘリコプターもサラーキブ市およびその一帯、アーフィス村を「樽爆弾」で爆撃した。

またシリア軍がサラーキブ市一帯への進攻を続け、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、カフルバッティーフ村を制圧した。

**

一連の戦闘により、2月1日の1日だけで、シリア軍兵士56人、反体制武装集団戦闘員42人が死亡した。

これにより1月24日以降の死者は、シリア軍および親政権民兵が261人、「イランの民兵」の外国人戦闘員が6人、反体制武装集団が262人となった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を37件(イドリブ県12件、ラタキア県15件、アレッポ県0件、ハマー県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を24件(イドリブ県10件、ラタキア県0件、アレッポ県14件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 1, 2020、ANHA, February 1, 2020、AP, February 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 1, 2020、Reuters, February 1, 2020、SANA, February 1, 2020、SOHR, February 1, 2020、UPI, February 1, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制派系のシリア対応調整者は2018年9月以降のシリア・ロシア軍の攻勢で69万人以上がIDPsになったと発表(2020年1月31日)

反体制組織のシリア対応調整者は声明を出し、ロシア・トルコ両首脳が非武装地帯設置にかかる合意を交わした2018年9月以降に、緊張緩和地帯第1ゾーン(イドリブ県)に対するシリア・ロシア軍の攻撃と同地での戦闘で国内避難民(IDPs)となった住民と犠牲者の数を発表した。

声明によると、2018年9月以降にIDPsとなった住民は695,500人、民間人犠牲者は1,992人に達するという。

具体的には、2018年10月の大規模攻撃で37,200人以上が避難、民間人31人(うち子ども16人)が死亡、2018年12月の大規模攻撃で41,300人以上が避難、民間人39人(うち子ども11人)が死亡、2019年2年の大規模攻撃で96,6100人が避難、民家人1,418人(うち子ども382人)が死亡、2019年11月の大規模攻撃で38,2500人が避難、民家人310人(うち子ども99人)が死亡、2020年1月の大規模戦闘で約12万人がアレッポ県西部から14,8500人がイドリブ県南部および東部から避難、民間人131人(うち子ども41人)が死亡したという。

AFP, January 31, 2020、ANHA, January 31, 2020、AP, January 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2020、Reuters, January 31, 2020、SANA, January 31, 2020、SOHR, January 31, 2020、UPI, January 31, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍はハサカ県、ラッカ県、アレッポ県への砲撃を続ける(2020年1月31日)

ハサカ県では、ANHA(1月31日付)によると、トルコとその支援を受ける国民軍がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊の村々、タッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

**

ラッカ県では、ANHA(1月31日付)によると、トルコとその支援を受ける国民軍がタッル・アブヤド市近郊のアリーダ村、ヒルバト・バカル村を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(1月31日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、シャワーリガ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

AFP, January 31, 2020、ANHA, January 31, 2020、AP, January 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2020、Reuters, January 31, 2020、SANA, January 31, 2020、SOHR, January 31, 2020、UPI, January 31, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がイドリブ県の6カ村を制圧する一方、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団はアレッポ市西の記者協会地区を奪還(2020年1月31日)

イドリブ県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍がM5高速道路沿線でシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と交戦、ヒーシュ村、アーミリーヤ村、カフル・マズダ村、タビーシュ村、バラーア村、ジャバーラー村、アルマナーイ丘を新たに制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍がサラーキブ市のホワイト・ヘルメット拠点を爆撃し、複数人が負傷した。

シリア軍ヘリコプターもサラーキブ市を「樽爆弾」で爆撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がシリア軍との戦闘の末に29日に喪失していたアレッポ市記者協会地区を奪還した。

同地では、シリア軍が拠点としていたビルに対して、シャーム解放機構が爆弾を仕掛けた車で攻撃、その後の戦闘でシャーム解放機構側は記者協会地区を奪還したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月31日付)が複数の親政権筋の話として伝えたところによると、記者協会地区での戦闘で、「イランの民兵」の一つであるバーキル旅団のアブー・サイフーを名乗る特殊部隊司令官が要撃を受けて死亡した。

一方、SANA(1月31日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が、シリア政府支配下のアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、住宅などが被害を受けた。

これに対して、シリア軍はアレッポ市西部・南部郊外で反体制武装集団に対する攻撃を続けた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(イドリブ県6件、ラタキア県17件、アレッポ県0件、ハマー県11件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県2件)確認した。

AFP, January 31, 2020、ANHA, January 31, 2020、AP, January 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 31, 2020、Reuters, January 31, 2020、SANA, January 31, 2020、SOHR, January 31, 2020、UPI, January 31, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ県タッル・アブヤド市で略奪した穀物を運搬中のトルコ軍車輌が地雷に触れ、兵士2人死亡(2020年1月30日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市の穀物サイロで略奪した穀物を運搬中のトルコ軍車輌が地雷に触れて爆発、トルコ人兵士2人が死亡、5人が負傷した。

一方、ANHA(1月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のアリーダ村を砲撃した。

**

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、29日にシャッラー村近郊のクーバリー村でトルコ軍の拠点を攻撃し、トルコ軍士官3人を殺害したと発表した。

ANHA(1月30日付)が伝えた。

AFP, January 30, 2020、ANHA, January 30, 2020、AP, January 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2020、Reuters, January 30, 2020、SANA, January 30, 2020、SOHR, January 30, 2020、UPI, January 30, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はアレッポ県、イドリブ県で6カ村を新たに制圧する一方、ロシア軍はイドリブ県アリーハー市などを爆撃、10人を殺害、病院を破壊(2020年1月30日)

アレッポ県では、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がアレッポ市西部・南部郊外、ハーン・トゥーマーン村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の拠点に対する攻撃を続けた。

シリア人権監視団によると、シリア軍と「イランの民兵」がアレッポ市南部郊外でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する攻勢を続け、ハーリディーヤ村、ハーン・トゥーマーン村およびその近郊のブルグル工場を制圧した。

**

イドリブ県では、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、アブー・ズフール町近郊のサワーティル丘、ハルタミーヤ村を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、M5高速道路沿線で北進を続け、タッル・マルディーフ村、ジャウバース村、カムハーナ村を制圧し、サラーキブ市から2キロの地点に到達した。

一方、同監視団によると、ロシア軍戦闘機がアリーハー市、カフルラーター村、サラーキブ市近郊を爆撃し、アリーハー市では女性5人と子ども1人を浮く無住民7人が、カフルラーター村では子ども1人が、サラーキブ市近郊では男性1人が死亡した。

死亡したのは、ジューズィフ村から避難してきた国内避難民(IDPs)。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月30日付)によると、ロシア軍戦闘機はまた、アリーハー市中心街のシャーミー病院を燃料気化爆弾で爆撃し、病院は利用不能となった。

なお、シリア人権監視団によると、イドリブ県での戦闘激化を受けて、30日だけで住民4万人以上がサラーキブ市、アリーハー市などから避難した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を42件(イドリブ県13件、ラタキア県19件、アレッポ県0件、ハマー県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を14件(イドリブ県2件、ラタキア県2件、アレッポ県10件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 30, 2020、ANHA, January 30, 2020、AP, January 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 30, 2020、Reuters, January 30, 2020、SANA, January 30, 2020、SOHR, January 30, 2020、UPI, January 30, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SANAはシリア軍が解放したダイル・シャルキー村(イドリブ県)にあるウマイヤ朝第5代カリフのウマル・ブン・アブドゥルアズィーズの廟が略奪・放火され、大きく損傷したと伝える、反体制派系メディアはシリア軍の犯行と断じる(2020年1月29日)

SANA(1月29日付)は、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、1月24日に解放したイドリブ県ダイル・シャルキー村にあるウマイヤ朝第8代カリフのウマル・ブン・アブドゥルアズィーズ(ウマル2世)の廟が略奪・放火され、大きく損傷したと伝え、その写真を公開した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)などの反体制派系メディアは、シリア軍の進攻前に村で火災は発生しておらず、廟の破壊はシリア軍によるものだと伝えた。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で国民軍を構成するシャーム自由人イスラーム運動とスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦(2020年1月29日)

ハサカ県では、ANHA(1月29日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で国民軍を構成するアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動とスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦した。

同地ではまた、トルコの支援を受ける警察と武装集団が交戦した。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍がアレッポ県タッル・リフアト市などを砲撃し、子ども1人が死亡する一方、所属不明の戦闘機がハサカ県北のトルコ占領地を爆撃し、国民軍の戦闘員8人死亡(2020年1月29日)

ハサカ県では、ANHA(1月29日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のシリア正教軍事評議会が、シリア政府支配と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・ハイル村、ウンム・カイフ村に侵攻しようとしたトルコ軍およびその支援を受ける国民軍を撃退し、戦闘員3人を殺害した。


また、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機が、タッル・タムル町近郊のハリータ村とカースィミーヤ村にある国民軍の拠点複数カ所を爆撃し、戦闘員8人が死亡した。

**

アレッポ県では、ANHA(1月29日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊(北・東シリア自治局シャフバー地区)のスーガーニカ村、アキーバ村、イルシャーディーヤ村、タッル・マラーシュ村、シャワーリガ村、タナブ村、シャイフ・ヒラール村、カフル・ナーヤー村を砲撃した。

これにより、タッル・リフアト市では5歳の男の子1人が死亡、住民1人が負傷した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、27日にアフリーン市でトルコ軍と国民軍に対して特殊作戦を実施し、車輌1輌を破壊、28日にアフリーン市近郊のヴィーラート・カーディー村・バラーディー村間でトルコ軍の無人偵察機(ドローン)を撃墜したと発表した。

**

ラッカ県では、ANHA(1月29日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のアリーダ村を砲撃した。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はトルコ軍監視所が設置されているアレッポ市ラーシディーン地区に向かっていたトルコ軍の車列を砲撃(2020年1月29日)

アレッポ県では、ANHA(1月29日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍は、トルコ軍の監視所が設置されているアレッポ市ラーシディーン地区に向かっていたトルコ軍の車列に対して砲撃を行った。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ市西のラーシディーン第5地区、マアッラータ村、イドリブ県のマアッルディブサ村、ハーン・スブル村などを新たに制圧(2020年1月29日)

アレッポ県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、アレッポ市西のラーシディーン第5地区、マアッラータ村、燃料倉庫、武器集積基地(ジャンドゥール地区近郊)、ハーン・トゥーマーン倉庫を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハーン・トゥーマーン村、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦し、ハーン・トゥーマーン倉庫、アレッポ市ラーシディーン第5地区、記者協会地区、マアッラータ村を制圧した。

シリア軍ヘリコプターはアレッポ市南部郊外一帯を「樽爆弾」で爆撃したという。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフルラーター村、ブサクラー村、ハーッス村、カフルナブル市、アリーハー市、カフルアミーム村、マアッルズィーター村を爆撃し、カフルラーター村では子ども1人を含む住民10人が、アリーハー市では住民2人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)によると、カフルラーター村で死亡したのは国内避難民(IDPs)だという。

シリア軍戦闘機もサラーキブ市を爆撃し、住民1人が死亡した。

さらに、シリア軍ヘリコプターがカフルアミーム村を「樽爆弾」で爆撃した。

一方、シリア軍地上部隊はサラーキブ市に向けて進軍を続け、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と交戦、マアッルディブサ村、ハーン・スブル村、カーヒリーヤ村、ジャッラーダ村、ルハイワ村を新たに制圧した。

これにより、シリア軍はサラーキブ市から7キロ地点に到達した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサルマーニーヤ村を爆撃した。

**

シリア人権監視団によると、1月24日以降の戦闘での死者数は、シリア軍側が163人、反体制武装集団側が179人。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を47件(イドリブ県17件、ラタキア県19件、アレッポ県0件、ハマー県11件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を26件(イドリブ県0件、ラタキア県4件、アレッポ県19件、ハマー県3件)確認した。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はシャーム解放機構、国民解放戦線などとの戦闘の末、M5高速道路上に位置するイドリブ県第2の都市マアッラト・ヌウマーン市とカフルルーマー村を制圧(2020年1月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市、カフルルーマー村、ハーッス村、カフルナブル市を爆撃した。

シリア軍も戦闘機がアリーハー市、ザーウィヤ山などを爆撃、ヘリコプターがM5高速道路上に位置するイドリブ県第2の都市マアッラト・ヌウマーン市、アルバイーン山を「樽爆弾」で爆撃した。

さらにシリア軍地上部隊がザーウィヤ山、ハーン・スブル、ジスル・シュグール市、カフルラーター村を砲撃、マアッラト・ヌウマーン市一帯で「決戦」作戦司令室と激しく交戦し、カフルルーマー村を制圧した。

シリア軍地上部隊はその後、マアッラト・ヌウマーン市に進軍を続け、同市に突入、「決戦」作戦司令室と激しく交戦、「決戦」作戦司令室は数時間にわたる戦闘の末、マアッラト・ヌウマーン市を放棄、同地から撤退した。

SANA(1月28日付)によると、これにより、シリア軍はマアッラト・ヌウマーン市の街区のほとんどを制圧した(シリア人権監視団はシリア軍がマアッラト・ヌウマーン市を完全掌握したと発表した)。

なお、一連の戦闘では、カフルラーター村でシリア軍の砲撃で住民2人が死亡した。

また、シリア軍および親政権民兵の兵士21人、反体制武装集団戦闘員14人が死亡した。

これにより、1月24日以降の戦闘でのシリア軍側の死者数は147人、反体制武装集団側は151人となった。

なお、シリア・ロシア軍の進攻と戦闘を避けるために避難した住民の数は14万人に達しているという。

https://youtu.be/2ejd0chyEj4

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がハーン・トゥーマーン村、アレッポ市記者協会地区、穀物集積拠点地区、アンジャーラ村を爆撃、同地でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と激しく交戦し、アンジャーラ村での爆撃では女児1人が死亡した。

一方、SANA(1月28日付)によると、シリア軍がハーン・トゥーマーン村一帯、マンスーラ村、カフルナーハー村、カフルダーイル村、アレッポ市ラーシディーン地区一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の拠点に対して重点的に砲撃を行った。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室の支配下にあるフドル丘、タルディーン村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を62件(イドリブ県26件、ラタキア県21件、アレッポ県2件、ハマー県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を22件(イドリブ県4件、ラタキア県21件、アレッポ県2件、ハマー県13件)確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 28, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍・国民軍はシリア軍の監視所が設置されているラッカ県タッル・アブヤド市近郊の村を砲撃(2020年1月28日)

ラッカ県では、ANHA(1月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、トルコ占領下にあるタッル・アブヤド市近郊に位置し、シリア軍の監視所が設置されているクール・ハサン村、カフィーフ村を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(1月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

AFP, January 28, 2020、ANHA, January 28, 2020、AP, January 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2020、Reuters, January 28, 2020、SANA, January 28, 2020、SOHR, January 28, 2020、UPI, January 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2020年1月27日)

アレッポ県では、ANHA(1月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、23日にトルコ占領下のラーイー村近郊のタッル・バッタール村で国民軍憲兵隊を攻撃し、戦闘員2人を殺害、また25日にジンディールス町近郊のカフルサフラ村でサマルカンド旅団(国民軍所属)を攻撃し、戦闘員2人を殺害したと発表した。

AFP, January 27, 2020、ANHA, January 27, 2020、AP, January 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2020、Reuters, January 27, 2020、SANA, January 27, 2020、SOHR, January 27, 2020、UPI, January 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

タルトゥース県バーニヤース港に設置されている海底パイプラインが「テロリストとこれを支援する枢軸」によって爆破される(2020年1月27日)

石油鉱物資源省は「テロリストとこれを支援する枢軸」がタルトゥース県バーニヤース港に設置されている海底パイプラインに爆弾を仕掛けて爆破したと発表した。

これを受けて、石油鉱物資源省の技術チームが損傷を受けたパイプラインの修復を開始するとともに、原油を輸送するための別ルートを確保したという。

SANA(1月27日付)が伝えた。

AFP, January 27, 2020、ANHA, January 27, 2020、AP, January 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2020、Reuters, January 27, 2020、SANA, January 27, 2020、SOHR, January 27, 2020、UPI, January 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がイドリブ県で10カ村を新たに制圧、マアッルハッタート村にあるトルコ軍監視所を包囲(2020年1月27日)

イドリブ県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、ムアスラーン村、サワーミア村、ハーミディーヤ村を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊は、マアッルハッタート村、サーリヒーヤ村、ダール・サラーム村、バーブーリーン村、トゥカーナ村、カフル・バースィーン村、バスィーダー村を制圧した。

これにより、シリア軍は、マアッルハッタート村に設置されているトルコ軍の監視所を新たに包囲した。

これを受けて、トルコ軍は、装甲車12輌を含む約30輌の車輌からなる車列をカフルルースィーン村経由で同地方面に派遣したという。

シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊を航空支援するかたちで、ロシア軍戦闘機がザーウィヤ山、ハーン・スブル村、カフルルーマー村、マアッラト・ヌウマーン市、アリーハー市一帯、サラーキブ市一帯、アルバイーン山、バーラ村、ルワイハ村、ジャッラーダ村を爆撃した。

また、シリア軍戦闘機がハーッス村、マアッラト・ハルマ村、マアッルズィーター村、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、サラーキブ市一帯を爆撃、ヘリコプターもカフルルーマー村、バイニーン村などを「樽爆弾」で爆撃した。

さらに、シリア軍地上部隊がアブー・ジュライフ村一帯、マアッルディブサ村、ハーン・スブル村、サラーキブ市一帯でシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と交戦した。

なお、戦闘激化に伴う国内避難民(IDPs)は、15日以降12万人に達しているという。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区、ハーン・アサル村、カフルナーハー村、マンスーラ村、ダーイル村、シュワイフナ村、カフルハムラ村、ハラサ村、ハミーラ村、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村、ズィーターン村などを爆撃した。
また、シリア軍ヘリコプターが同地を「樽爆弾」で爆撃した。

さらに、シリア軍地上部隊がカフルハムラ村、アンジャーラ村、ハーン・アサル村一帯でシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と交戦した。

一方、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がアレッポ市西部郊外(ライラムーン地区、ラーシディーン地区、科学研究センター地区、ハーン・トゥーマーン村一帯、マンスーラ村、カフルハムラ村、ハーン・アサル村、カフルナーハー村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘を続けた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を91件(イドリブ県39件、ラタキア県25件、アレッポ県18件、ハマー県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を33件(イドリブ県5件、ラタキア県1件、アレッポ県23件、ハマー県4件)確認した。

AFP, January 27, 2020、ANHA, January 27, 2020、AP, January 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 27, 2020、Reuters, January 27, 2020、SANA, January 27, 2020、SOHR, January 27, 2020、UPI, January 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県アアザーズ市で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、住民8人死亡、20人負傷 (2020年1月26日)

アレッポ県では、ANHA(1月26日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市では、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、住民8人が死亡、20人が負傷した。

一方、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦を砲撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(1月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯を砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のシリア正教軍事評議会が応戦した。

AFP, January 26, 2020、ANHA, January 26, 2020、AP, January 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2020、Reuters, January 26, 2020、SANA, January 26, 2020、SOHR, January 26, 2020、UPI, January 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はイドリブ県の4カ村を新たに制圧し、アレッポ市とハマー市を結ぶM5高速道路を寸断(2020年1月26日)

イドリブ県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍地上部隊がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と戦闘の末、マアッルシューリーン村、ザアラーナ村、ガドファ村、ダーナー市を制圧し、アレッポ市とハマー市を結ぶM5高速道路のマアッラト・ヌウマーン市・ハーン・スブル村間を寸断した。

これにより、シリア軍はM5高速道路上の拠点都市マアッラト・ヌウマーン市から1キロの地点に到達した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがマアッルディブサ村を「樽爆弾」で爆撃し、女性1人を含む住民2人が死亡した。

シリア軍戦闘機は、サラーキブ市、ハーン・スブル村、ダーディーフ村を爆撃し、サラーキブ市で子ども1人が死亡した。

ロシア軍戦闘機も、マアッラト・ヌウマーン市、マアッルシューリーン村、マルアンド村、カフルナブル市を爆撃した。

**

アレッポ県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるバシュカーティーン村、ダーラト・イッザ市、アレッポ市ライラムーン地区を集中的に砲撃し、バシュカーティーン村では武装集団の武器弾薬庫を破壊した。

しかし、SANA(1月26日付)によると、アレッポ市ザフラー協会地区で、反体制武装集団が打った迫撃砲弾が4階建ての住居を直撃し、住民2人が瓦礫の下敷きになって死亡した。

また、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(1月26日付)によると、シャーム解放機構戦闘員がアレッポ市の西側の入り口に位置するブユート・ムハンナー地区で爆弾を積んだ車でシリア軍部隊に対して自爆攻撃を行い、兵士11人が死亡、18人が負傷したという。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、国民解放戦線などからなる「決戦」作戦司令室が、シリア政府支配下のカフルズィーター市を砲撃した。

AFP, January 26, 2020、ANHA, January 26, 2020、AP, January 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2020、Reuters, January 26, 2020、SANA, January 26, 2020、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, January 26, 2020、SOHR, January 26, 2020、UPI, January 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県で所属不明の航空機が「イランの民兵」とヒズブッラーの拠点を爆撃(2020年1月25日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月25日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、所属不明の航空機3機が、県南東部のサアルー村にある「イランの民兵」とレバノンのヒズブッラーの拠点複数カ所に対して爆撃を行った。

AFP, January 25, 2020、ANHA, January 25, 2020、AP, January 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2020、Reuters, January 25, 2020、SANA, January 25, 2020、SOHR, January 25, 2020、UPI, January 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はハサカ県南東部を爆撃し、爆弾が仕掛けられていたとされるダーイシュの車輌を破壊(2020年1月25日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の戦闘機複数機がシャッダーディー市郊外のウンム・ルッズ村を爆撃、爆弾が仕掛けられていたとされるダーイシュ(イスラーム国)の車輌1台を破壊した。

破壊された車は、シャッダーディー市にある有志連合の基地を攻撃しようとしていたという。

AFP, January 25, 2020、ANHA, January 25, 2020、AP, January 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2020、Reuters, January 25, 2020、SANA, January 25, 2020、SOHR, January 25, 2020、UPI, January 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末イドリブ県の4カ村を新たに制圧、マアッラト・ヌウマーン市から3キロの地点に到達(2020年1月25日)

イドリブ県では、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、マアッル・シャマーリーン村、トゥカーナ村、タッル・マンス村、マアッルシャムシャ村を制圧し、同地を浄化、M5高速道路上の拠点都市マアッラト・ヌウマーン市に向けて進軍を続けた。


シリア人権監視団によると、シリア軍はまたマアッラータ村を制圧した。

これにより、シリア軍地上部隊はマアッラト・ヌウマーン市から3キロの地点に到達した。

一連の戦闘で、反体制武装集団戦闘員55人が死亡した。

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、ハーン・スブル村を爆撃した。

シリア軍ヘリコプターも、カフルバッティーフ村、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月25日付)によると、ロシア軍戦闘機によるシャンナーン村への爆撃で、女性と子どもを含む一家全員が死亡したという。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアイス村、カマーリー村一帯、ズィルバ村、カフルハムラ村、アナダーン市を爆撃した。

シリア軍ヘリコプターも、ハラサ村、ハミーラ村、カラースィー村、バルナ村、ズィーターン村、ハーン・トゥーマーン村を「樽爆弾」で爆撃した。

**

なお、国連は声明で、1月20日以降の戦闘で3万8000人以上が新たに国内避難民(IDPs)になったと発表した。

一方、SANA(1月25日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民の脱出を阻止し続け、「人間の盾」として利用している、と伝えた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を108件(イドリブ県30件、ラタキア県30件、アレッポ県48件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を89件(イドリブ県34件、ラタキア県2件、アレッポ県53件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 25, 2020、ANHA, January 25, 2020、AP, January 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 25, 2020、Reuters, January 25, 2020、SANA, January 25, 2020、SOHR, January 25, 2020、UPI, January 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、イドリブ県の4カ村を制圧(奪還)し、マアッラト・ヌウマーン市から4キロの地点に到達(2020年1月24日)

イドリブ県では、SANA(1月24日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、サムカ村、タッフ村、ダイル・シャルキー村を制圧(奪還)した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、ダイル・ガルビー村も制圧した。

これにより、シリア軍はマアッラト・ヌウマーン市から4キロの地点、トルコ軍の監視所が設置されているマアッルハッタート村が見渡せる高台に到達した。


シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がザーウィヤ山一帯、ハーッス村、マアッルディブサ村、アブー・ジュライフ村、ハーン・スブル村、サルジャ村、タッル・マンス村、ハントゥーティーン村を、シリア軍戦闘機がサラーキブ市およびその一帯、マアッラト・ヌウマーン市、バイニーン、サルジャ、M5高速道路沿線を爆撃、シリア軍ヘリコプターも、イフスィム町、マアッラト・ヌウマーン市、ハントゥーティーン村、ダイル・サンバル村、ハーッス村、タッル・マンス村、マアッルシューリーン村、ガドファ村、カフルルーマー村を「樽爆弾」で爆撃した。

また、シリア軍地上部隊がバアルブー村でシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と激しく交戦した。

ダイル・シャルキー村を制圧したシリア軍地上部隊はさらに、マアッラト・ヌウマーン市南部で「決戦」作戦司令室と交戦、またサムカ村制圧後はアブー・ジュライフ村近郊の農場に進軍し、「決戦」作戦司令室と交戦した。

一連の戦闘で、シリア軍兵士7人と「決戦」作戦司令室の戦闘員16人が死亡した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が第46中隊基地、マアーッラト・アルティーク村、マンスーラ村、アレッポ市ラーシディーン地区、ICARDA、カフルナーハー村、ハーン・アサル村、ウンム・アトバ村、アナダーン市を爆撃、シリア軍ヘリコプターもシュワイフナ丘、ハーン・トゥーマーン村を「樽爆弾」で爆撃した。

また、シリア軍地上部隊がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団とアレッポ市ライラムーン地区、穀物集積拠点地区、マンヤーン村で交戦した。

**

なお、シリア人権監視団によると、イドリブ県東部とアレッポ県西部での戦闘激化を受けて1月15日以降に国内避難民(IDPs)となった住民のはずは8万4000人に達しているという。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を115件(イドリブ県23件、ラタキア県16件、アレッポ県67件、ハマー県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を111件(イドリブ県37件、ラタキア県6件、アレッポ県62件、ハマー県6件)確認した。

AFP, January 24, 2020、ANHA, January 24, 2020、AP, January 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 24, 2020、Reuters, January 24, 2020、SANA, January 24, 2020、SOHR, January 24, 2020、UPI, January 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍はアレッポ県北西部、ラッカ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2020年1月24日)

アレッポ県では、ANHA(1月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村、マルアナーズ村を砲撃した。

**

ラッカ県では、ANHA(1月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のサリーバ村、ビール・アラブ村、タッル・バドルハーン村、そしてジャラン村にあるシリア軍拠点を狙って砲撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(1月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のアリーシャ村、カースィミーヤ村、ライハーニーヤ村、アルバイーン村、ウンム・カイフ村を砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のシリア正教軍事評議会が応戦した。

トルコ軍と国民軍の砲撃は、タッル・タムル町近郊の牧場地帯に設置されているロシア軍の拠点近くにも及んだ。

なお、トルコ軍、国民軍との戦闘で、シリア正教軍事評議会はトルコ軍兵士を含む14人を殺害したという。

AFP, January 24, 2020、ANHA, January 24, 2020、AP, January 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2020、Reuters, January 24, 2020、SANA, January 24, 2020、SOHR, January 24, 2020、UPI, January 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フール・キャンプで帰国を希望していたインドネシア人女性のテントにダーイシュ・メンバーの妻たちが放火(2020年1月23日)

ハサカ県では、ANHA(1月23日付)、シリア人権監視団によると、国内避難民(IDPs)やイラク難民を収容しているフール・キャンプで、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの妻たちが、メンバーの妻のインドネシア人女性が住むテントに放火した。

このインドネシア人女性が帰国したいと言ったことが理由で、女性と子供たちは無事だったが、テントは全焼し、家財道具も消失した。

AFP, January 23, 2020、ANHA, January 23, 2020、AP, January 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 23, 2020、Reuters, January 23, 2020、SANA, January 23, 2020、SOHR, January 23, 2020、UPI, January 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県北部でトルコ軍・国民軍とアフリーン解放軍団(シリア民主軍、YPG)の戦闘続く(2020年1月23日)

アレッポ県では、ANHA(1月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、21、22日にトルコ占領下のマーリア市近郊、アアザーズ市近郊でトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団を狙撃、爆破により攻撃し、トルコ軍兵士1人と戦闘員1人を殺害したと発表した。

AFP, January 23, 2020、ANHA, January 23, 2020、AP, January 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 23, 2020、Reuters, January 23, 2020、SANA, January 23, 2020、SOHR, January 23, 2020、UPI, January 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は声明を出し、イドリブ県での戦闘でシリア軍兵士120人が死傷、部隊が県南部に撤退したと発表(2020年1月23日)

ロシア国防省は声明を出し、イドリブ県での戦闘でシリア軍兵士40人が死亡、80人が負傷したと発表した。

声明によると、ハンチ性武装集団は風船爆弾、地対地ミサイル、無人航空機(ドローン)を使用して攻撃を行い、多くの戦傷者を出したシリア軍部隊は南部に撤退したという。

これを受け、国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官(大尉)は声明を出し、「ロシアが甚大な被害を認めた」うえで、シリア・ロシア軍の進軍の試みを阻止し、失地回復をめざすと表明した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アルナバ村、ジューズィフ村、タッル・ムサイティフ丘、サラーキブ市、アリーハー市、バービーラー村、タッル・ディブス村、アブー・ズフール町を爆撃し、サラーキブ市郊外では女性1人と子ども3人を含むハマー県ハムラー村出身の国内避難民(IDPs)の一家5人が、アルナバ村では女性1人と子ども2人が死亡した。

また、シリア軍戦闘機が、カフルナブル市、サルジャ村、マアッル・シャマーリーン村、マアッラト・ヌウマーン市、ハントゥーティーン村を爆撃、ヘリコプターもマアッラト・ヌウマーン市一帯、マアッルシャムシャ村を「樽爆弾」で爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室はマガーラト・ミールザー村、ハルバーン村一帯を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がズィルバ村、ハラサ村、ICARDA地区を爆撃し、ヘリコプターもハーン・トゥーマーン村、ハラサ村、カルアジーヤ村、ズィーターン村、ハミーラ村、シュワイフナ丘、アレッポ市ライラムーン地区を「樽爆弾」で爆撃した。

ロシア軍戦闘機もハーン・トゥーマーン村、ハラサ村、マンスーラ村を爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、アレッポ市西部郊外の第3000集合住宅計画地区を激しく砲撃、シリア軍兵士3人が死亡した。

反体制武装集団はまた、アレッポ市ダーヒヤト・アサド地区(ハムダーニーヤ地区)、ハラブ・ジャディーダ地区、ハーン・トゥーマーン村、ワディーヒー村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアルバイーン村を爆撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を49件(イドリブ県19件、ラタキア県12件、アレッポ県15件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を58件(イドリブ県25件、ラタキア県2件、アレッポ県31件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 23, 2020、ANHA, January 23, 2020、AP, January 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 23, 2020、Reuters, January 23, 2020、SANA, January 23, 2020、SOHR, January 23, 2020、UPI, January 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍はアレッポ県北部、ラッカ県北部への砲撃を続ける(2020年1月22日)

アレッポ県では、ANHA(1月22日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、イルシャーディーヤ村、タート・マラーシュ村、タッル・アッジャール村、タッル・マディーク村、アレッポ市近郊のスーガーニカ村およびその一帯、アキーバ村を砲撃した。

**

ラッカ県では、ANHA(1月22日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊のヒルバト・バカル村、アリーダ村を砲撃した。

AFP, January 22, 2020、ANHA, January 22, 2020、AP, January 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 22, 2020、Reuters, January 22, 2020、SANA, January 22, 2020、SOHR, January 22, 2020、UPI, January 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア軍による激しい爆撃、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の反撃が続き、住民14万人あまりが新たにIDPsに(2020年1月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシュワイフナ丘、ハイヤーン町、カフルハムラー裏、ブシャンタラ村、カフルダーイル村、マンスーラ村、第46中隊基地、バシュカーティーン、アターリブ市一帯、カフルナーハー、アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ハミーラ村、バルナ村を爆撃し、ハミーラ村で国内避難民(IDPs)の子ども1人が、アターリブ市近郊のIDPsキャンプで女性2人が死亡した。

またシリア軍戦闘機がICARDA地区を爆撃、ヘリコプターがアレッポ市記者協会地区、ハーン・アサル村を「樽爆弾」で爆撃した。

シリア軍地上部隊もフライターン市などを砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、アレッポ市ザフラー協会地区、ハラブ・ジャディーダ地区、ワディーヒー村などを砲撃した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がアレッポ市ザフラー協会を砲撃し、住民多数が負傷した。

これに対して、シリア軍は反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市ラーシディーン地区、カフルハムラ村、アナダーン市、フライターン市を砲撃した。

なお、反体制組織のシリア対応調整者によると、アレッポ市西部郊外一帯での攻撃激化を受けて、14日から22日にかけて住民6万7507人が国内避難民(IDPs)としてトルコ占領地域に避難しているという。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がバイニーン村、カフルルーマー村、マアッルシューリーン村、ハーン・スブル村、ダイル・サンバル村、サルジャ村、シャイフ・イドリース村を爆撃した。

シリア軍も、戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市一帯を爆撃、ヘリコプターがマアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、カフルルーマー村、ダイル・シャルキー村、ハーン・スブル村、ムアスラーン村を「樽爆弾」で爆撃した。

さらにシリア軍地上部隊がタッル・マンス村、ハーッス村、カフルルーマー村、マアッルズィーター村、ブサクラー村、ムアスラーン村、バービーラー村、カルサア村、ビダーマー町、ズアイニーヤ村、マルアンド村を砲撃、タッル・マンス村で男性1人が死亡した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍が、マアッラト・ヌウマーン市一帯、バザーブール村、ガドファ村、マアッルシューリーン村、ダイル・シャルキー村、マアッルディブサ村、バイニーン村、ムアスラーン村にあるシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の拠点を砲撃した。

なお、同監視団によると、過去1週間の激しい戦闘で、民間人77人(うち子ども28人)が死亡、住民1万世帯以上、約7万人が戦火を避けてトルコのハタイ県に近い国境地帯に移動、国内避難民(IDPs)となったという。

**

ハマー県ではシリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがザイズーン村を「樽爆弾」で爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室はフワイズ村近郊のシリア軍拠点を砲撃し、兵士4人を殺害、またシュワイハ村でシリア軍兵士2人を狙撃し、射殺した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がタルディーン村を砲撃した。

これに対して、国民解放戦線(シリア国民軍)はアティーラ村近郊のシリア軍拠点を攻撃、その映像を公開した。

**

SANA(1月22日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民の脱出を阻止し続け、「人間の盾」として利用している、と伝えた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を55件(イドリブ県17件、ラタキア県19件、アレッポ県16件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を53件(イドリブ県15件、ラタキア県2件、アレッポ県36件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 22, 2020、ANHA, January 22, 2020、AP, January 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 22, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 22, 2020、Reuters, January 22, 2020、SANA, January 22, 2020、SOHR, January 22, 2020、UPI, January 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.