シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会調整渉外局をダマスカス県スーマリーヤ地区での武装グループによる住民の強制移住をシャルア移行期政権の犯罪・人権侵害と非難(2025年8月28日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会調整渉外局は、フェイスブックを通じて声明を出し、ダマスカス県スーマリーヤ地区での武装グループによる住民の強制移住を強く非難した。

声明の内容は以下の通り。

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会調整渉外局は、ダマスカス県スーマリーヤ地区でシャルア暫定大統領が指導する事実上の政権が行った犯罪と露骨な人権侵害を断固として非難する。
この政権は、アラウィー派であることを理由に、住宅を強制的に襲撃・退去させ、所有権を証明する法的文書を無視し、憎悪と差別に基づいた排他的な方針を露呈させた。この犯罪には、暴行、宗派的な罵倒、公然の侮辱、さらには女性への攻撃までもが伴い、宗教的価値観と人道的慣習への露骨な侵害が含まれていた。
これらの行為は音声や映像で記録されており、突発的事件ではなく、国際人道法の明白な違反であり、抑圧とテロ、そして市民の権利の剥奪に基づくこの政権の本質を示している。
これを踏まえて、評議会は以下の通り宣言する。

1. 欧州連合、国連、人権団体への働きかけを含む国際的な緊急行動を即時に開始し、これらの侵害を阻止し、責任者を追及すること。
2. 画像・映像・証言を含む法的ファイルを作成し、国際機関に提出して公式調査と訴追を求めること。
3. 独立・自由なメディアを通じてこれらの侵害を暴露し、人権団体やシリア人権監視団と協力してスーマリーヤ地区での出来事に光を当てること。
4. シャルア暫定大統領が指導する事実上の政権に対し、被害者の安全に関する全責任を負わせ、これらの犯罪が決して不処罰のままでは終わらないこと、もはや免罪の時代は終わったことを強調すること。

こうした行為が続けば、市民の命を脅かすだけでなく、シリア社会の分断を深め、終わりなき紛争への扉を開くことになる。そのすべての結果に対して事実上の政権は全面的な責任を負うことになる。
シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会調整渉外局は、これらの犯罪を最も強い言葉で非難し、人間の尊厳は決して侵してはならない一線であり、罪のない人々への攻撃は、加担したすべての者に永遠に汚名をもたらすと強調する。

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ムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部があるスワイダー県カナワート市をアリーカ村の武装勢力が訪れ、国民防衛部隊への参加を発表(2025年8月28日)

スワイダー24によると、ムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部があるスワイダー県カナワート市を、アリーカ村の武装勢力が訪れ、国民防衛部隊への参加を発表した。

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イスラーム教伝道師のアブドゥッラッザーク・マフディー師がトルコで一時拘束:シリア・ムスリム同胞団のバヤヌーニー元最高監督者が半世紀ぶりにシリアに帰国(2025年8月27日)

イスラーム教の伝道師のアブドゥッラッザーク・マフディー師は、テレグラムを通じて、トルコのイスタンブールのサビハ・ギョクチェン空港の警備当局が、彼のビザが大使館経由ではなく携帯電話で送られてきたことを理由に一時拘束し、その後トルコ入国を禁止し、首都ダマスカス送還したことを明らかにした。

マフディー師は、シャーム解放機構のイスラーム法学者で、かつてアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者(アフマド・シャルア暫定大統領)の辞任や同機構の拘束施設の閉鎖を要求した経歴の持ち主。

現在、移行期政権内で公的地位を持たないが、宗教関係省の後援のもと、首都ダマスカスでイスラームの遺産やハディースの研究に関する宗教集会を継続して行っている。

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シリア人権監視団によると、シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・バヤヌーニー元最高監督者が、およそ半世紀ぶりにシリアに帰国した。

ダマスカス郊外県のダイル・アティーヤ市のキリスト教徒が声明を発表し、地方議会からキリスト教徒を排除しようとする動きに抗議(2025年8月27日)

シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県のダイル・アティーヤ市のキリスト教徒が声明を発表し、同市の地方議会からキリスト教徒を排除しようとする動きに抗議、排除に対抗し、国民統合と平等な市民権を重視すると表明、すべての関係当事者に対し、公正でバランスの取れた地方での意思決定への参加を保証するための対話とパートナーシップを呼びかけた。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は声明で一致団結、強固な姿勢、人々の意思と自由な選択を呼びかける(2025年8月27日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、フェイスブックを通じて声明を発表した。

声明の内容は以下の通り。

「本当に、あなたがたのこのウンマこそは、唯一の共同体である。そしてわれはあなたがたの主である。だからわれに仕えなさい」(預言者章:92)。
シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、
これまでも、そしてこれからも愛国的で包括的な枠組みであり、あらゆる誠実な努力に対して開かれ、社会と祖国に奉仕するという基本方針に力点を置くことを確認する。
いかなる誤解をも避けるため、
評議会の名のもとに、政治的代表性や公式の連絡を行う権限を持つ機関は、調整・対外関係局であり、同局は、すべての人々に対する評議会の声であり、正当な政治的顔であることを明確にする。
我々はすべての意見の相違を、我々の集団的意思を確認する機会と見ている。よって立つ根拠は一つ、よって立つ原則は一つであり、目標も一つである。真の力は、一致団結、強固な姿勢、人々の意思と自由な選択から生まれる。

 

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アラウィー派活動家らが中・西部シリア政治評議会の設立を発表:連邦制の採用を主唱(2025年8月27日)

中・西部シリア政治評議会(PCCWS)は、フェイスブックに公式アカウントを開設し、発足を宣言するビデオ声明を発表した。

声明では、現在も続く内戦の持続的な解決策として連邦制の導入を提案、これにより、内戦に終止符を打ち、地域間の公正、そして市民の能動的な政治参加を保証できるとし、中央集権国家が歴史的に解決できなかった問題に対する持続可能な答えになると強調した。

また、アラウィー派が多く住むラタキア県、タルトゥース県、ヒムス各県およびハマー県の一部からなる中・西部シリア地域の設置を構想し、同地域が、世俗的かつ市民的な原則に基づき、政治的・社会的多元主義を尊重し、国際人権法や各種国際条約に立脚した未来の民主的シリアのモデルとなることを目指すと表明した。

さらに、国連安保理決議第2254号の完全な履行、とりわけ18ヵ月以内の移行政権の樹立、民主的な新憲法の起草、国連監視下での自由で公正な総選挙の実施を求め、国連主導による包括的な国民大会の開催を提案した。
移行期正義に関して、評議会は次の措置を提案した。

・人道に対する罪や戦争犯罪を国際刑事裁判所(ICC)に付託すること。
・シリア特別法廷の設立。
・国連安保理決議に基づくテロ組織指導者の訴追実施。
・恣意的拘束・強制失踪被害者の釈放保証。
・失踪者問題に関する独立調査委員会の設立。
・不当解雇された職員の復職と職業上の平等確保。
・国籍問題の整理と強制移住・人口構成変更の防止。

声明は、連邦制こそが市民的で民主的な安定国家を建設し、国民の権利を保障し、包括的な国民和解を実現する最適な枠組みであると強調した。

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中・西部シリア政治評議会は、フェイスブックを通じて、以下13人の創設メンバーを発表した。

1. アムジャド・バドラーン:工学博士、法学者
2. イナーナー・バラカート:哲学修士、人権活動家
3. アウス・ダルウィーシュ:作家、政治研究者、公法博士
4. ライーフ・サラーマ:ジャーナリスト
5. サーミル・アフマド:政治学国際関係博士
6. サラーフ・ナイユーフ:政治学博士、シリア沿岸国民連合
7. アリー・アッブード:博士、欧州アラウィー派同盟(USAE)会長
8. アンマール・アジーブ:工学修士、地質学者
9. イーサー・イブラーヒーム:弁護士、市民労働運動
10. キナーン・ワッカーフ:ジャーナリスト・政治活動家
11. ムスタファー・ルストゥム:政治アナリスト・国際法研究者
12. マアン・ヤフヤー:公共問題活動家、政治アナリスト
13- ワヒード・ヤズバク:ジャーナリスト・政治家

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スワイダー軍事評議会が国民防衛部隊への参加を準備(2025年8月27日)

アラビー・ジャディードによると、スワイダー軍事評議会が国民防衛部隊への参加を準備していると表明した。

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スワイダー県シリア人権監視団によると、スワイダー市中心部のカラーマ広場で、地元の活動家や西部農村部の住民が参加する抗議集会が行われ、県内に一時的に駐留するアフマド・シャルア移行期政権の軍部隊の駐留に対して断固たる拒否の意思を示した。

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スワイダー県によると、食料品を積載した31台の貨物車輛の車列が、シリア・アラブ赤新月社の車輛を伴い、ダルア県のブスラー・ハリール市に設置された通行所を経由して、スワイダー市に到着した。

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アサド大統領のいとこのラーミー・マフルーフ氏はシャルア移行期政権の終わりが近いと述べるとともに、アサド家の復権を否定(2025年8月26日)

アサド大統領のいとこのラーミー・マフルーフ氏は、フェイスブックを通じて、以下の通りアフマド・シャルア移行期政権の終わりが近いと述べるとともに、アサド家の復権を否定した。

スィフヤーニー(シャルア暫定大統領のこと)よ、私はこう言おう。お前の最期の時が近づいていると。策を巡らし、必死に動いても、お前の終わりの時を変えることなどできない。お前らの支配のもとで、我々が目撃した殺戮、虐殺、誘拐、強姦は、ジャーヒリーヤ時代以降見たことがなかった。沿岸地方での恐るべき虐殺、教会の爆破、スワイダーでの虐殺…すべての殉教者に神の慈悲を、そして負傷者に癒しと遺族に忍耐を。
お前が終わりを迎える数週間前、お前は某隣国の複数の地域に侵入しようとするだろうが、数々の障害と大きな驚きに遭遇することになる。そこに住むキリスト教徒の兄弟たちよ、気をつけよ。彼らはお前たちを標的にするだろう。
スフィヤーニーが任務に失敗した後、状況は完全に一変し、内部での大規模な内戦が始まる。そしてトルコの後ろ盾がやってきて、我々は、クルド人の兄弟との戦いに向けて隊列を統一する。シリア北部の我らが住民たちよ、大戦に備えよ。誰にも騙されるな。お前たちの間に潜む偽りの派閥に気をつけよ。戦いは必ずやって来る、避けられない。
沿岸地方の我らが住民たちよ、今が行動の時だと言う者たちの言葉に耳を貸すな。彼らは自分の利益しか見ない血の商人だ。我らは過去に何が起きたかを見てきた。どんな事件が起きても、命を危険にさらしてはならない。我らはアッラーの力によって、国際的な後ろ盾と完全な準備が整う時を知っている。その時が来れば、私は音声と映像でお前たちに知らせる。我らはアッラーの力によって必ず戻るだろう。アッラーの意志のもとに沿岸地方を治めるのは沿岸の民だけだ。
アサド家の偽りの帰還についての噂はすべて嘘だ。彼らや腐敗した手先たちに対して、国際的にも地域的にも支援は一切ない。大量殺戮、強奪、破壊、麻薬取引、抑圧、虚偽、追放の歴史を持つ一家を復権させることは、どの大国にとっても不可能だ。
沿岸地方の国際的保護については、スフィヤーニーの手先が人々にトルコの保護を求めさせようと圧力をかけているが、心配するな。我らはロシアとその協力者以外のいかなる国際的後ろ盾も受け入れない。これは我々の決断であり、選択である。それ以外は受け入れない。まもなくこの言葉の意味をお前たちは理解するだろう。我々はアッラーの意志により、真実のみを語り、真実のみに従い、真実の道を進む。そこには安全、安定、繁栄、恩恵、誇り、勝利がある。アッラーの意志のもとに…待っていろ。

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ラッカ県のマフムードリ・キャンプで収容されていた国内避難民(IDPs)の第1陣(10世帯)がダイル・ザウル県への帰還を開始(2025年8月26日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の管理下にあるタブカ市近郊のマフムードリ・キャンプで収容されていた国内避難民(IDPs)の第1陣(10世帯)がダイル・ザウル県への帰還を開始した。

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シリア人権監視団は、7月13日以降のスワイダー県での衝突、処刑による犠牲者116人(女性6人を含む)を新たに確認、犠牲者総数は1,895人に(2025年8月26日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー県からダルア県へ向かっていた果物を積載した2台の車輛が武装勢力の銃撃を受けて、ベドウィン部族出身の若い男性1人が死亡、1人が負傷した。

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シリア人権監視団は、7月13日以降のスワイダー県での衝突、処刑による犠牲者116人(女性6人を含む)を新たに確認したと発表した。

これにより、7月13日以降のスワイダー県での衝突、処刑、イスラエル軍の攻撃による犠牲者の総数は1,895人となった。

内訳は以下の通り。

・スワイダー県住民:725人(ほとんどがドゥルーズ派)、うち167人が民間人、21人が子供、57人が女性
・国防省・治安部隊要員:477人(うち40人がベドウィン・部族出身、1人がレバノン国籍)
・イスラエルの爆撃で死亡した国防・内務省要員:15人
・国防省ビルに対するイスラエルの爆撃での死者:3人(女性1人と身元不明2人)
・スワイダー県での戦闘で死亡した報道関係者:2人
・国防・内務省要員により処刑されたドゥルーズ派住民670人(女性57人、子供15人、高齢者、スワイダー国立病院の医療スタッフ20人も含む)
・ドゥルーズ派武装勢力により処刑されたベドウィン・部族出身者3人(女性1人、子供1人を含む)

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ダイル・ザウル県でシリア民主軍の兵士2人がダーイシュのスリーパーセルによって撃たれて死亡(2025年8月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の兵士1人が、アブー・ハシャブ村近郊のアズマン・ドゥバイス村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルによって撃たれて死亡した。

また、シリア人権監視団によると、ヒサーン村でもシリア民主軍の兵士1人がダーイシュのスリーパーセルの銃撃を受け、死亡した。

一方、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は麻薬売人2人を逮捕した

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北・東シリア地域民主自治局の民主諸人民議会はメディア法改正案を審議・承認(2025年8月26日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の最高意思決定機関(国会に相当)の民主諸人民議会は、第116回通常会を開催し、メディア法改正案を審議・承認した。

改正案は7章23条で構成され、権利と義務、用語の定義、違反行為、懲戒処分、さらに言語面での修正が含まれている。

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民主社会運動(TEV-DEM)のムハンマド共同議長は、シャルア移行期政権による人民議会選挙を拒否(2025年8月26日)

ANHAによると、民主社会運動(TEV-DEM)のラムズィーヤ・ムハンマド共同議長は、アフマド・シャルア移行期政権が実施に向けた準備を進めている人民議会選挙について、シリア社会における「基本的な構成体を除外した議会はシリア国民を代表することはできない」と批判、選挙は拒否されるべきだと述べた。

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ハサカ県アブタフ村近くでアサーイシュの隊員がダーイシュに銃撃され死亡(2025年8月25日)

ハサカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるハサカ市で、2日前に誘拐されていた2人の若い男性が遺体で発見された。

また、シリア人権監視団によると、タッル・ハミース市とタッル・ブラーク町を結ぶ街道沿線のアブタフ村近くで、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルによって銃撃され、遺体で発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が各地で麻薬の取引および販売容疑で4人を逮捕した。

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トルコ軍の無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム周辺の2ヵ所を爆撃:シリア民主軍もシリア国民軍諸派の支配地への潜入を試みる(2025年8月25日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍の無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム周辺の2ヵ所を爆撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の部隊が、県南東部のシリアテル丘一帯に展開するシリア国民軍諸派の拠点に潜入を試みたが、トルコ軍の激しい砲撃により撃退された。

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ハマー県で正体不明の武装グループがアラウィー派の若い男性の自宅に押し入り、この男性を銃で撃ち殺害(2025年8月25日)

ダマスカス県では、SANAによると、県の内務治安部隊がカシオン山で2人の若い男性を銃撃した犯人を逮捕した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マハッジャ町に住む20代の若い男性が、自宅を狙った正体不明の武装グループによる銃撃で死亡した。

また、シリア人権監視団によると、イブタア町で県の内部治安部隊が男性1人を銃で撃ち、殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アースィー川河畔地域で、正体不明の武装グループがアラウィー派の若い男性の自宅に押し入り、この男性を銃で撃ち殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のフルカーン地区で、正体不明の武装グループが旧シリア軍第4師団の司令官と関係があったとされる男性1人を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県の内務治安部隊がバクラス村で旧シリア軍の軍事情報部士官1人を含む3人を逮捕した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダイル・アリー町の検問所で、第44師団の兵士らが若い男性に暴行を加えたのち、銃で撃ち殺した。

また、内務省によると、県の麻薬対策局は、ザバダーニー市近郊で国境警備局と協力し、レバノン領から搬入される予定だった大量の麻薬密輸を押収した。

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ドゥルーズ派最大の武装組織である尊厳の男たち運動が国民防衛部隊に合流:ヒジュリー師は「分離地域」の宣言に向けて、国際社会や自由な諸国民にドゥルーズ派を支持するよう呼びかける(2025年8月25日)

国民防衛部隊は、フェイスブックを通じて声明を出し、スワイダー県(山岳地帯)の武装勢力の同部隊への統合を継続したと発表した。

声明によると、25日にはカナワート市にあるドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師の邸宅に以下の部隊が集結した。
・尊厳の男たち運動
・タウヒード人民抵抗
・南部の盾部隊
・山岳の盾部隊
・山岳の獅子部隊
・トウヒードの盾所属の23個大隊
・サフワト・フドル・ミーマース・タッル・ラウズの盾
・ラジャーの男たち
・カフルの男たち

スワイダー24によると、このうちスワイダー県最大の武装勢力である尊厳の男たち運動は、アブー・ズィヤーブ・マズィード・ハッダージュ司令官が率いる大規模な代表団がカナワート市を訪れた。

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スワイダー24によると、ヒジュリー師は、尊厳の男たちの代表者らを前に、ドゥルーズ派住民を持続的に保護するための「分離地域」の宣言に向けて、国際社会や自由な諸国民に対してドゥルーズ派を支持するよう呼びかけた。

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スワイダー24によると、アフマド・シャルア移行期政権のスワイダー県への侵攻から40日目を迎えたのに合わせて、シャフバー町では住民が追悼集会を行った。

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シリア人権監視団によると、:世界食糧計画(WFP)から提供された新たな支援物資を積んだ貨物車輛11台からなる車列が、ダルアー県東部のブスル・ハリール市を経由してスワイダー県に到着した。車列は食料品や基本的な生活物資を積んだ11台の貨物車輛で構成されている。

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バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使が率いる米議員らの代表団がシャルア暫定大統領、シリア民主軍のアブディー総司令官と相次いで会談(2025年8月25日)

Xによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使が率い、ジーン・シャヒーン上院議員(民主党)とジョー・ウィルソン下院議員(共和党)ら高官からなる米代表団と首都ダマスカスで会談、シリアおよび地域情勢の最新の展開に加え、安全と安定の実現に資する対話と協力の強化の方策について協議が行われた。

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ANHAによると、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使が率い、ジーン・シャヒーン上院議員(民主党)とジョー・ウィルソン下院議員(共和党)ら高官からなる米代表団は、首都ダマスカス訪問とシャルア暫定大統領との会談に先立って、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官とも会談を行った。

ANHAが26日に伝えたところによると、会談はヨルダンの首都アンマンで行われ、米国側はシリア民主軍への支援を継続することを改めて表明した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍輸送機がハッラーブ・ジール村に設置されている米主導の有志連合の基地にラマイラン北部ハサカ郊外のハラーブ・アルジール基地に弾薬・兵器・軍事および兵站装備を輸送した。

また、シリア人権監視団によると、25台の貨物車輛からなる車列がワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由してイラク・クルディスタン地域からシリア領内に入り、カスラク村の基地に精密兵器や兵站物資などを輸送した。

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第164旅団がドゥルーズ派の国民防衛部隊に合流(2025年8月24日)

国民防衛部隊は、フェイスブックを通じて、第164旅団の指揮官らがムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部があるカナワート市を訪れ、ヒクマト・ヒジュリー師と会談、部隊への統合を宣言した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、食料や小麦粉を積んだ貨物車輛12台からなる人道支援の車列がブスル・ハリール市に設置されている通行所を経由して県内に入った。

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シャルア移行期政権所属の武装グループがダイル・ザウル県ジュナイナ村を攻撃、シリア民主軍と戦闘に(2025年8月24日)

ダイル・ザウル県では、ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、アフマド・シャルア移行期政権所属の武装グループが県西部のジュナイナ村に設置されているカスラ軍事評議会の軍事拠点を機関銃と無人航空機で攻撃、戦闘が発生、武装グループにに確実な損害を与えたと発表した。

この戦闘では、シリア民主軍の兵士5人が負傷したという。

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ダイル・ザウル県ジャルズィ村でダーイシュ残党とみられる武装グループが元シリア民主軍幹部を暗殺(2025年8月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ジャルズィ村で、イスラーム国(ダーイシュ)残党とみられる武装グループが元シリア民主軍幹部を銃撃し、暗殺した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の装甲車や重武装部隊が、一連の指名手配者追跡作戦の一環としてラッカ市中心部のアスワド競技場周辺に展開した。

また、ラッカ県では、ANHAが25日に伝えたところによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がマンスーラ町で治安作戦を実施し、指名手配犯2人を逮捕した。

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北・東シリア地域民主自治局は人民議会選挙を拒否するとともに、国際社会に対して承認しないよう呼びかける(2025年8月24日)

北・東シリア地域民主自治局は、シリア国内外の世論に向けて声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権が実施に向けた準備をしている人民議会選挙について、拒否するとともに、国際社会に対して承認しないよう呼びかけた。

声明において、北・東シリア地域民主自治局は、アサド政権の崩壊以降の政治プロセスのすべてが、正義、民主主義、平等、自由を求めたシリア革命の目標に反するものだったとしたうえで、過去62年間のバアス党支配の下で国民が苦しめられてきた排除と抑圧の継続にすぎないと批判した。

また、北・東シリア地域を「安全でない地域」として扱い、500万人以上のシリア人を政治プロセスから除外することを正当化することは「虚偽」だと断じ、実際にはこの地域は他地域と比べて最も安全な地域であると主張した。

そのうえで、「すべての構成体の犠牲と正当な権利を無視する一方的な決定や措置を拒否する。こうした排除的な思考に基づくいかなる決定も、我々にとっては無効であり、北・東シリアの住民と地域を拘束するものではない」として選挙を拒否した。

また、国際社会と国連に対し、国連安保理決議第2254号に反した選挙を承認しないよう呼びかけた。

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シリア民主軍は、国際移住機関(IOM)に勤務し、人道支援活動に従事するアブドゥッラー・ウマル・ダルブーク氏をラッカ市で拘束(2025年8月23日)

ラッカ県では、イナブ・バラディーが9月10日に伝えたところによると、国際移住機関(IOM)に勤務し、人道支援活動に従事するアブドゥッラー・ウマル・ダルブーク氏がラッカ市でシリア民主軍に拘束された。

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アサーイシュはハサカ市近郊のズィーバ村でダーイシュのスリーパーセルの指導者を殺害(2025年8月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は、ハサカ市近郊のズィーバ村での治安作戦で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの指導者であるアブドゥッラフマーン・アリー・フドル(アッブーディ・アスラ)を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、カシュキーヤ村で、住民が正体不明の2人組にオートバイから至近距離で銃撃され、死亡した。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は人民議会選挙を拒否、ボイコットを呼びかける(2025年8月23日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会の調整広報局は、フェイスブックを通じて声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権が実施に向けた準備をしている人民議会選挙について、無効だとしたうえで、断固として完全拒否すると表明した。

声明において、調整広報局は、選挙が人民を代表せず、その意志を反映するものではなく、「シャルアとシャーム解放機構の議会」と非難した。

また、シャルア暫定大統領が議会の3分の1の議員を直接任命する権限を持つことについても、「選挙という言葉は見え透いた嘘で、全面的な任命プロセスを覆い隠すための偽装に過ぎない」と断じた。

そのゆえで、「この政治的茶番」に対し、選挙を全面的にボイコットし、いかなる形でも参加しないよう国民に呼びかけた。

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尊厳のシャイフ軍団の指導者であるライス・バルウース氏は国民防衛部隊をイラン・イスラーム革命防衛隊の模倣と非難(2025年8月23日)

ドゥルーズ派の尊厳のシャイフ軍団の指導者であるライス・バルウース氏はフェイスブックを通じて声明を出し、国民防衛部隊の結成を批判した。

声明のなかで、バルウース氏は、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師が、かつて誘拐・窃盗・恐喝・女性への恐喝行為で知られ、前政権の高官とつながりがあるとされる指導者たちに囲まれた映像で登場したとしたうで、組織の名称がイラン・イスラーム革命防衛隊の模倣に過ぎないと断じた。

そのうえで、国民防衛部隊への参加を拒否した尊厳のシャイフ軍団を称賛した。

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ドゥルーズ派の武装勢力はヒジュリー師が率いる精神指導部の決定を唯一の合法的権威とみなし、国民防衛部隊として統合(2025年8月23日)

ドゥルーズ派の武装勢力は、「国民防衛広報局」の名でフェイスブックにアカウントを開設したと発表した。

続いて、同アカウントを通じて、メッセージを投稿、カナワート市のドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師を訪れた際の写真を公開、「山岳地帯の武装諸派が一つの組織、一つの名称、一つの指導部の下に結集し、国民防衛部隊となった」と発表した。

さらに、同アカウントを通じて、声明を発表した。

声明の内容は以下の通り。

慈悲深く慈悲あまねきアッラーの御名において
最初に、我々は偉大な殉教者たちの魂に祈りを捧げる。彼らは名ばかりの国家を掲げ、人を物扱いし、殺戮とテロを生業とする唾棄すべきサラフィー主義悪党に立ち向かい、名誉と尊厳の戦いにおいて命を捧げた。
我々はここに、祖先の歩みに従い、我らドゥルーズ派のアイデンティティと統一を守るため、揺るぎない信念をもって以下を確認する。
1. 象徴的指導者にしてシャイフであるアブー・アルマーン・ヒクマト・ヒジュリー師が率いる精神指導部の決定を唯一の合法的権威として全面的に支持し、彼を山岳地帯におけるドゥルーズ派の正統な代表とみなす。
2. 国民防衛部隊をドゥルーズ派の公式軍事機関と位置づけ、これに完全統合することを宣言する。すべての協力部隊とともに防衛任務を遂行し、山岳地帯と我らが宗派のアイデンティティを守るため、命を惜しまず全力を尽くすことを改めて誓う。
アッラーこそが助けを求め得るお方であり、最良の援助者であり勝利の与え主である
署名組織:
山岳の鷲部隊
誇り高い支援
山岳の勇士部隊
山岳の鷲部隊
山岳の子ら連合
山岳の青年支援
山岳連隊
テロ撲滅部隊
尊厳のシャイフ部隊
高地部隊
地元部隊
山岳の峰部隊
征服者たち
山岳の獅子のなぐら部隊
フムザの騎士団部隊
南部の太陽部隊
ズィヤーブ・ハムザ部隊
ファハド部隊
辺境の守護者たち
スルターン部隊
真理の剣部隊
誇り高き者たちの支援
山岳の勇士たちの支援
ラジャーの盾部隊
スワイダー作戦指令室および同室要員
騎士団
南部の太陽部隊(同盟組織)
タアーラ雷鳴の旗
ザインッディーン山岳の盾部隊
マフアラ支援の旗
山岳の守り手たち
ドゥルーズ防衛部隊
アサーイル部隊
ムワッヒディーン軍

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スワイダー24によると、尊厳の男たち運動は、ムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部が、スワイダー県の地元武装勢力を国民防衛隊として統合すると発表したことに歓迎の意を示した。

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スワイダー県各所で「自決」を求めるデモが再び発生:シャルア移行期政権を非難(2025年8月23日)

スワイダー県では、スワイダー24シリア人権監視団によると、スワイダー市のカラーマ広場でデモが行われ、自決権の要求が掲げられた。

会場には数十人の市民が集まり、アフマド・シャルア移行期政権による虐殺を非難する横断幕を掲げ、外国メディアや国際調査委員会のスワイダー県入りを求めた。

スワイダー24によると、ザイビーン町でも、住民らが、「テロとの対話はない」「誘拐された女性たちの問題は国際的な責任である」といったスローガンが書かれた横断幕を掲げて、抗議デモを行った。

スワイダー24によると、シャフバー町でも、大規模なデモが行われ、参加者らは「誘拐された男性と女性を解放せよ」とのスローガンを掲げ、移行期政権を非難した。

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SANAによると、スワイダー県の内務治安部隊が誘拐された民間人らを救出し、家族に身柄を引き渡した。

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー県への食料や小麦粉を積んだ貨物車輛18台からなる人道支援の車列がブスル・ハリール市に設置されている通行所に到着した。

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アフマド・ムワッファク・ザイダーン大統領府報道顧問はシリア・ムスリム同胞団に解散を呼びかける(2025年8月22日)

アフマド・ムワッファク・ザイダーン大統領府報道顧問は、ジャズィーラ・チャンネルの公式サイトにコラムを寄稿し、シリア・ムスリム同胞団に対して、組織を解散するよう呼びかけ、そのことがシリアの国益につながり、国民の政府活動への参加を促し、国の発展に資すると主張した。

ザイダーン顧問は、コラムのなかで、自らの主張を「個人的な信念に基づくもので、大統領顧問という職務上の立場からではない」ことを強調した。

ザイダーン顧問は、「政治家が時代の発展や変化に適応することが重要であり、そうでなければ時代遅れになる」と述べ、自身が若い頃にシリア・ムスリム同胞団に属し、第2代の最高監督者(その後同胞団を離反)イサーム・アッタール氏の思想を信奉していることを明らかにした。

そのうえで、シリア・ムスリム同胞団に対して、シリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)、シリア・イスラーム評議会などと同じく、「体制後に自ら解散した政治・社会組織と同じ道を歩むべきだ」と訴えた。

イナブ・バラディーが8月29日に伝えたところによると、ザイダーン顧問のコラムに対して、シリア・ムスリム同胞団は公式の反応はしていないが、政治局員のサミール・アブー・ラバン氏は、「ザイダーン氏の意見は個人的なもので、組織は通常このような私見に対してメディアで応答しない」とコメントした。

これに対し、元幹部のズハイル・サーリム氏は、8月24日に同胞団の公式サイトに論説を寄稿、そのなかで「我々は政党ではなく、政党になることもない、政治が我々の宗教の核心にあるとしても」と述べた。

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北・東シリア地域民主自治局の交渉団メンバーのバルスーム氏:移行期政権との機関統合は「ダマスカスの対応する機関と連携することを意味し、それ自体を解体することではない」(2025年8月22日)

北・東シリア地域民主自治局の交渉団のメンバーで、アフマド・シャルア移行期政権との交渉にあたっていたサンハリーブ・バルスーム氏は、ルダウのインタビューに応じ、「これまでの交渉ラウンドで明らかになったのは、ダマスカスがすべての民間・治安・軍事機関を解体したいという意向を持っていることだ」としたうえで、「われわれには別の解釈がある。この点こそが重要かつ根本的であり、依然として意見の相違がある」と述べた。

また、移行期政権との機関統合という3月10日の合意について、「ダマスカスの対応する機関と連携することを意味し、それ自体を解体することではない」と述べた。

また、「我々が求める分権と、ダマスカスが望む分権との間には隔たりがある。我々は中央集権制と、旧アサド体制下の法律第107号を通じて採用されていた行政的地方分権を拒否する。なぜならそれは権限が極めて限定的で、多くの中央からの干渉を受けていたからだ」と述べ、「われわれは、北東シリアと、権限を持ちたいと望む他の地域のすべての人々の願望を満たす、新しいモデルを作り出したいと考えている。地域が自らの事柄を管理し、代表を選び、ダマスカスからの干渉や任命の押し付けを受けない仕組みだ」と強調した。

一方、シャルア移行期政権との交渉の行方については、移行期政権側がパリでの交渉ラウンドを拒否したことで停止していることを明らかにした。

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