ダマスカス郊外県では、ANHAなどによると、ジャルマーナー市でアフマド・シャルア移行期政権の打倒を求める抗議デモが発生し、住民数百人が参加した。

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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、Xを通じて以下の通り発表した。
我々のもとには、スワイダー県の人々から、民間人のための安全な避難ルートを確保し、彼らを標的とした攻撃を止めてほしいという切実な訴えが届いている。
女性や子どもの殺害、宗教的象徴への冒涜は、人道にもシリア人の価値にも反する重大な犯罪であり、こうした侵略行為は直ちに停止され、責任者は厳しく追及されなければならない。
14年に及ぶ戦争を経て、これ以上の流血は終わらせるべき時が来た。シリアの再建は報復ではなく、対話と理性によってこそ成し遂げられる。
スワイダー県のドゥルーズ派住民の問題は国家の問題であり、その解決は憲法的な手続きと対話を通じてなされなければならない。
تصلنا مناشدات من أهلنا في السويداء لتأمين ممرات آمنة للمدنيين ووقف الهجمات التي تستهدفهم.
قتل النساء والأطفال والاعتداء على الرموز الدينية جريمة بحق الإنسانية وقيم السوريين، ويجب وقف هذه الأعمال العدوانية فورًا ومحاسبة المسؤولين عنها.
بعد 14 عامًا من الحرب، آن الأوان لوقف نزيف…— Mazloum Abdî مظلوم عبدي (@MazloumAbdi) July 16, 2025
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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局のユーフラテス地域は声明を出し、スワイダー県の住民を標的としたアフマド・シャルア移行期政権の攻撃を強く非難し、「悪質な手段によって宗派間の分裂と対立を煽ることを目的としている」と断じた。

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SANAによると、国防省の広報通信局は、スワイダー市の有力者たちとの間で停戦合意が結ばれた後にもかかわらず、法に反する武装グループが再び市内でシリア軍および内務省治安部隊を攻撃したと発表し、これに対する軍の正当な報復権についてはこれまでの通達でも明確にされていたと強調した。
国防省はSANAの取材に対し、「軍部隊は現在もスワイダー市内における発砲源に対して反撃を継続しており、市民の安全と被害回避を最大限に考慮しつつ、避難した市民が安全に帰宅できるよう努めている」と述べた。
これに関して、シリア人権監視団は、スワイダー国立病院が国防省と内務省の合同部隊の包囲を受けており、攻撃・突入の脅威に晒されているとして発表の内容を否定した。
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一方、スワイダー24は速報などで以下の通り伝えた。
23:55 スワイダー市の住宅街や周辺の村々に対して2時間以上にわたって砲撃が続く中、各地で衝突が継続した。
01:32 サアラ村で15日、80歳代のムルヒジュ・シャーヒンさんが、村に進攻してきたシャルア移行期政権の国防省と内務省の合同部隊によって髭を無理やり剃られるなどの嫌がらせを受けたのちに処刑された。
9:36 スワイダー市、サフワト・ブラータ村、ラッサース村が激しい砲撃を受け、死傷者が出たとの情報が伝えられる一方、スワイダー市の病院への道が遮断され、救急搬送に支障が生じている。
10:51 スワイダー市で医師のトルアト・アーミル氏が即決処刑された。
11:36 スワイダー国立病院周辺に砲弾が着弾。
14:02 前政権に対する闘争で知られる医師のフサーム・シューフィー氏の娘ターラーさんが頭部を狙撃されて死亡。
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スワイダー24は、スワイダー市内で掃討作戦を行うアフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の合同部隊に、ダーイシュ(イスラーム国)が使用していたマークを付けている戦闘員が含まれていると伝えた。
また、シリア人権監視団は、ダーイシュのマークを胸に付けたシリア国防省第82旅団の兵士の映像を公開した。
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16:42 シャルア移行期政権の国防省と内務省の合同部隊による即決処刑が多発していることを受けて、スワイダー県全域で大規模な蜂起が発生、街中では拡声器を通じて、「自らの土地と名誉を守るために立ち上がれ」と、住民に対する呼びかけが行われた
18:37 スワイダー市のカナワート通りのキリスト教会付近、「マサーキン・フドル地区などで、家宅侵入、砲撃、略奪、人道危機が続いた。
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シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の合同部隊による住民の財産への略奪が多数確認された。
また、シリア人権監視団によると、スワイダー国立病院一帯で戦闘が続くなか、人道状況が悪化、医療スタッフや支援物資が市外から到達できない状態が続いた。
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ANHA、シリア人権監視団などによると、イスラエル軍の首都ダマスカスなどに対する爆撃を受けるかたちで、スワイダー市に進攻していたアフマド・シャルア移行期政権の国防省および内務省の合同部隊が深夜に撤退を開始した。
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シリア人権監視団によると、13日朝から始まった戦闘、即決処刑、さらにイスラエルによる爆撃による全体の死者数は302人に達した。
内訳は以下の通り:
●スワイダー県出身の住民:82人(うち4人は子供、4人は女性)
●国防省および公安部所属の兵士:183人(うち18人は遊牧民部族)
●イスラエルの爆撃によって死亡した国防省・内務省所属の兵士:10人
●国防省および内務省所属の兵士によって即決処刑された市民:27人(うち女性4人、高齢者1人を含む)
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内務省は、フェイスブックなどを通じて声明を出し。スワイダー県における治安と安定の回復、県民の要望への対応、ならびに国民の権利を保障する責任を再確認し、14項目からなる停戦合意が成立したと発表した。
1. 即時の全面的軍事行動の停止
2. 監視委員会の設置
3. スワイダー市内および周辺への治安部隊と警察検問所の設置
4. 県出身の優秀かつ誠実な警察官の登用
5. 民家と私有財産の不可侵を尊重
6. 重火器の整理と武装解除に向けた調整
7. スワイダー県の完全な国家への統合
8. 国の行政機関の再始動
9. 市民の権利保障と平等の促進
10. 真相究明委員会の設置
11. ダマスカス・スワイダー街道の安全確保
12. 水・電力・燃料・医療などの基本サービスの提供
13. 拘束者の釈放と行方不明者の確認
14. 合意履行監督のための合同委員会の設置
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シリア・ドゥルーズ・ムワッヒーディーン・ムスリム本部も、フェイスブックを通じて声明を出し、同様の合意に至ったと発表した。
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尊厳の男たち運動はフェイスブックを通じて声明を出し、撤退を伴わない停戦合意は一切容認できないとしたうえで、徹底抵抗を継続すると発表した。
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ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部は、フェイスブックを通じて声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権について「不正によって独裁的な支配勢力の仮面はすでにはがれ落ちた」としたうえで、ドナルド・トランプ米大統領、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子、ヨルダンのアブドゥッラー2世国王らに対してスワイダー県を救うよう呼びかけた。
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ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部はまた、フェイスブックを通じて別の声明を出し、「我々の民を殺戮し、我々の存在そのものを抹消しようと襲いかかってきた武装テロ犯罪集団に立ち向かい続ける」よう改めて呼びかけた。
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スワイダー県では、ドゥルーズ派の民兵と、アフマド・シャルア移行期政権の国防省および内務省の合同部隊および遊牧民部族の民兵の戦闘が続いた。
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スワイダー24は、速報で以下の通り伝えた。
5:16 カナーキル村周辺で、再び激しい交戦が発生、銃撃音や爆発音が激しく響いている。
11:53 国防大臣は、スワイダー市内に展開しているすべての作戦部隊に対して、都市の有力者および名士らとの合意を受け、完全な停戦を実施するよう命じたと発表、また、応戦は発砲元への限定的な対応にとどめるよう要請した。
11:59 スワイダー市では、治安部隊および国防省部隊の進入と市街地への展開を受けて、市民による大規模な避難が発生。
12:30 政府軍の兵士らがスワイダー市中心部の主要商業通りの一つである幹線道路に進入し、商店が略奪・放火される様子を映した映像が公開された。同市に進入した部隊内では大混乱が生じており、一部の兵士らが市民に対する略奪・襲撃を行う一方で、別の部隊が被害を受けた住民に対して「これは個人による行為であり、我々を代表するものではない」と主張し、苦情の提出を呼びかけているという。
13:22 スワイダー市内のラドワーン家の接待所にいた民間人のうち10人以上が負傷、一部が政府軍部隊の即決処刑により死亡したと見られる。
14:54 スワイダー市に進入した政府軍部隊が実行した即決処刑によりラドワーン家の接待所にいた無辜の民間人9人が殺害された。
16:34 スワイダー市の複数の前線で、即決処刑や人権侵害への住民の怒りが高まり、激しい衝突が発生。
14:52 スワイダー市内バーシャー広場付近において朝、軍のバトロール部隊が兄弟3人を母親の目の前で即決処刑した。
16:58 スワイダー国立病院の周辺で銃撃戦が発生。
17:53 スワイダー市中心部の県庁舎および警察本部付近で激しい銃撃戦が発生。
19:27 スワイダー市に軍が突入した今朝、バーシャー交差点近くの自宅を離れ、避難を試みていた家族3人との連絡が途絶えている。
20:13 地元関係者および医療関係者によると、スワイダー市に突入した軍隊による即決処刑の犠牲者数は、20人(うち女性2人)を超えた。うちラドワーン家の接待所での死者は13人、負傷者3人、バーシャー交差点付近での死者は6人。
22:03 大サギーラ村にあるキリスト教会(聖ミカエル教会)が被害を受け、一部が破壊された。村は13日にブラーク村方面から襲撃を受け、現在も政府軍および武装グループが支配している。
20:28 スワイダー市立競技場近くの救援センターで火災が発生、衝突や銃撃の発生が報告された。
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また、シリア人権監視団によると、サアラ村のマズルーマ家の接待所でも、女性1人を含む4人の市民が処刑された。
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SANAによると、ダッラーティー司令官らアフマド・シャルア移行期政権の代表らが、ドゥルーズ派の宗教指導者の1人で、戦闘停止に向けた仲介を主導していたユースフ・ジャルブーウ師らと会談した。

会談のなかで、ジャルブーウ師は、すべての市民をあらゆる侵害や越権行為から守る国家の選択こそが、今日の唯一の望みであると強調し、スワイダー県民はシリア国家と祖国への帰属を堅持しており、いかなる外部勢力への傾倒も断じて容認しないと述べた。
一方、ダッラーティー司令官は、国家はいかなる違反や越権も容認せず、それが生じた場合の責任を国家が負うと表明、スワイダー市の治安は内務治安司令部の部隊が担い、軍は違反行為を防止するために市外へ再配置されたと述べた。
これを受けて、SANAによると、国防省の広報通信局は声明を出し、スワイダー市への進入を開始したと発表、住民に対して可能な限り外出を控え、法に反する武装グループの動きがあれば、速やかに当局へ通報するよう呼びかけた。
ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部は午前8時17分、フェイスブックを通じて声明を出し、流血の回避と県内の治安と安定の回復を最優先とみなし、これを達成するには、国家が公的機関、とりわけ治安・軍事機関を通じて県に対する権限を行使することが不可欠であるとしたうえで、以下の通り表明した。
1. 内務省および国防省の部隊が治安・軍事拠点を掌握し、県の治安を確保するために進入することを歓迎する。
2. スワイダー県内のすべての武装勢力に対し、内務省の部隊と協力し、その進入を妨害せず、武装解除のうえ内務省に武器を引き渡すよう呼びかける。
3. 今回の事態の影響に対処し、国家機関を再び機能させるため、県内の人材や専門家と連携したうえで、シリア政府との対話を開始することを求める。
これに関して、内務省は午前8時45分、フェイスブックを通じて、スワイダー県のアフマド・ダッラーティー内務治安司令官(准将)が、ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部の声明発表に歓迎の意を示したと発表した。
ダッラーティー司令官はまた、他の宗教指導者や有力者らに対しても、国家の治安維持と統治権確立を支援するため、内務省の措置を支持する統一姿勢をとるよう呼びかけるとともに、法に反する武装グループとその指導者たちに対し、内務省と国防省の部隊の進入を妨げるような行為をやめ、協力体制をとるよう要請した。
しかし、ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部は午前10時19分、フェイスブックを通じて、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師のビデオ声明を発表した。
フジュリー師は声明のなかで、ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部の声明について以下の通り述べ、これを否定、暴力での弾圧を試みるアフマド・シャルア移行期政権を厳しく非難した。
強い圧力と強制の下で発表されたものであり、我々の自由な意思によるものではない。
その内容は我々の信念を代表するものではなく、今後もこのような声明には一切責任を負わない。
スワイダー県が暴力と戦闘の場と化すことは絶対に認められない。
良心も宗教も流血を容認しない。
知恵と尊厳を保ち、暴力による命令や圧力を拒絶するよう呼びかける。
人々の尊厳を守る対話こそが解決策であり、弾圧では何も解決しない。我々は子どもたちを売ることも、自由を取引の材料とすることもない。
山地(スワイダー県)を屈服させられると思っている者は幻想に生きている。
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内務省は、スワイダー市で国防省と内務省の合同部隊、遊牧民部族の武装グループの一部が住民に対して即決処刑を行っているとの情報が確認されたことを受るかたちで、午前11時50分、フェイスブックを通じて、同市に展開している国防省と内務省の合同部隊に対して、任務遂行中に公私の財産に対するいかなる違法行為も、いかなる名目でも容認されないとしたうえで、こうした行為への関与が確認されたあらゆる要員に対して、内務省は一切の容赦なく、厳正な法的措置を講じると発表した。
また、SANAによると、大統領府は、すべての公的・私的機関に対して、一切の越権・違反行為を禁止するよう通達した。
また、すべての監査・執行機関に対し、違反や不正が確認された者に対しては、その地位や階級を問わず、直ちに法的措置を講じるよう命じた。
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国防省は23時25分、フェイスブックを通じて、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣が、スワイダー市内で活動中のすべての部隊に向けて以下の命令を発表した。
市内の有力者および長老たちとの合意に基づき、スワイダー市内における完全な停戦を実施する。これ以降、発砲は禁止とし、応戦は敵からの攻撃に対してのみ行うものとする。すなわち、違法武装集団による攻撃があった場合に限り、その発砲元を特定し、対応すること。
国防省はまた、23時52分にフェイスブックを通じて別の声明を発表した。
声明の内容は以下の通り。
スワイダー市に駐留するすべての部隊に対し、住民の安全確保、社会的平穏の維持、ならびに公共および私有財産の保護を徹底するよう厳格な指示を出した。悪意ある者による略奪や破壊行為を未然に防ぐためである。
掃討作戦が完了次第、スワイダー市内の各地区は順次、治安維持を担う内部治安(司令部)部隊に引き渡す予定である。これにより混乱の収束、住民の帰還、そして都市の安定回復を図る。
スワイダー市内における軍の行動を監督・是正するため、憲兵隊の展開を開始するよう指示を出した。軍の規律維持と違反行為の取り締まりを徹底する。
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内務省は午後8時40分、フェイスブックを通じて、スワイダー県の現況についての声明を発表した。
声明では、市内の一部地域では依然として衝突が続いているものの、アフマド・シャルア移行期政権はスワイダーの有力者や宗教指導者たちと連携し、全面的な支配の回復と恒久的な治安と安定の確保に向けて集中的な努力を続けていると表明された。
また、内務省の治安部隊は国防省の部隊と連携し、法に背く武装グループをスワイダー市中心部から排除し、民間人を保護し、市内に安定を取り戻すことに成功したと主張している。
さらに、この作戦ののち、ダッラーティー司令官と宗教指導者・地元有力者らとの間で大規模な会合が開催され、市内に治安部隊の拠点を設置し、軍の車両と部隊を撤収させることで合意が成立したことが発表されたが、合意はすぐに破られ、法に背く武装グループが再び治安部隊や警察部隊を狙った奇襲攻撃を仕掛け、地域の安定と合意形成の破壊を図った。
加えて、より深刻な事態として、イスラエル軍がこれらの武装グループを支援して、スワイダー市などを爆撃、内務治安部隊およびシリア軍兵士の殉職者が出たことを明らかにした。
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シリア人権監視団によると、13日に発生したドゥルーズ派民兵と、アフマド・シャルア移行期政権の国防省および内務省の合同部隊、遊牧民部族の武装グループとの戦闘での死者は203人となった。
内訳は以下の通り。
●スワイダー県出身者:71人(うち子ども4人、女性2人)
●国防省・治安機関関係者:111人(うち遊牧民18人)
●即時処刑者:21人(うち女性3人、国防省および内務省の兵士による銃殺)
スワイダー市各所(マスラフ地区、ジャラー地区、クーム街道地区)、ラサース村、カナワート市では、アフマド・シャルア移行期政権の国防省および内務省の合同部隊、遊牧民部族の武装グループが市内の住宅街を迫撃砲弾で砲撃、砲弾が着弾した。
戦闘の影響で、スワイダー市の市場ではほぼ完全な麻痺状態となり、大多数の商店が砲撃や略奪を恐れて営業を控えたほか、マズラア町、カナーキル村、サアラ村などの前線では、多くの家族が戦闘を避けて避難した。
一方、ハマー県やヒムス県から首都ダマスカスへ向かう国防省部隊の車列も確認された。
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トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使はXを通じて以下の通り発表した。
我々は、シリア国内のすべての関係者と積極的に関与し、沈静化と建設的な統合に向けた議論を前進させる努力を続けている。
最近のスワイダー県での衝突は、すべての側にとって憂慮すべき事態であり、我々はドゥルーズ派、ベドウィン部族、シリア政府、そしてイスラエル軍のそれぞれが受け入れられるような平和的かつ包摂的な解決を模索している。
情報の錯綜や誤導、非効率なコミュニケーションこそが、各当事者の利害を平和的かつ慎重に統合する上で最大の課題である。
我々は、すべての側と直接的かつ建設的な協議を行い、沈静化と統合に向けた道筋をともに探っている。
レバノンの進歩社会主義党の前の党首のワリード・ジュンブラート、カタール外務省、ヨルダン外務省、バーレーン外務省は、アブー・カスラ国防大臣によるスワイダー市での停戦発表に歓迎の意を示した。
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ANHAによると、シリア民主評議会のライラ・カラマーン共同議長は、ラッカ県ラッカ市で開催された同評議会女性局の会議で、スワイダー県での戦闘について言及し、そのなかで同県住民との連帯を表明、アフマド・シャルア移行期政権に対してスワイダー県、ダルアー県、ダマスカス県、そして北・東シリア地域を含むすべての地域・社会成員と対話の扉を開くよう求めた。

また、ANHAによると、シリア民主軍に所属する女性防衛部隊(YPJ)は声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権による攻撃を強く非難するとともに、衝突のきっかけとなった強盗事件の被害者のファドルッラー・ダウワーラ氏の母親ファウズィーヤ・ファフルッディーン・シャッラーニー氏の抵抗を称賛した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がジャルズィー村とズィーバーン町で家宅捜索などの治安作戦を実施し、アカイダート部族の指導者の1人イブラーヒーム・ハフル氏が率いる部族軍のメンバーだった5人を拘束した。
シリア人権監視団によると、ズィーバーン町では、シリア民主軍のパトロール部隊が燃料を密輸しようとしてた車輛を押収しようとして攻撃、その際に住民1人が負傷した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダシーシャ村にいたる街道に設置されている北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所が、ダーイシュ(イスラーム国)の武装グループに襲撃され、隊員5人が死亡した。
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ANHAによると、シリア民主軍は声明を出し、スワイダー県でのドゥルーズ派住民とアフマド・シャルア移行期政権に近い部族武装グループによる衝突を非難、攻撃を即時に停止するよう呼びかけるとともに、シリア国民のすべての構成要素の意思を反映したかたちでの問題解決に向けた、国内主導による対話を呼びかけた。
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ANHAによると、シリア民主軍の政治部門に位置づけられるシリア民主評議会も声明を出し、すべての当事者に対して、即時の沈静化、自制、そして武力による解決ではなく建設的な対話を優先するよう呼びかけた。
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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局も声明を出し、住民に対する直接的な攻撃や安全を脅かす脅迫行為を厳しく非難、シリアの統合と国民の安全を重視するすべての勢力に対し、こうした行為と攻撃を止め、社会的平和と国民への誓約を守るために団結するよう呼びかけた。
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シリア人権監視団によると、2025年6月23日付の弁護士組合ダマスカス支部から流出した文書により、ファウワーズ・バハーッディーン・フージャ弁護士が「国家の威信を傷つける虚偽情報の拡散」を理由として起訴するよう求める正式な要請が検察官から出されていたことが明らかになった。
起訴要請は、フージャ弁護士がダマスカス商工会議所前で、商業店舗の立ち退き命令の影響について説明した場面があり、さらに別の機会として、オペラハウスでの人民議会選挙高等委員会の準備会合で、「ジハード的な思想や様式を強要する試み」として批判的意見を表明したことが挙げられているという。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市では、バーブ・カブリー地区でオートバイ2台に乗った正体不明の武装グループが市民1人が至近距離から発砲し殺害した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市で男性1人が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、治安部隊がカルダーハ市の住宅を強襲し、アラウィー派の若い男性3人を射殺した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、県西部のディヤービーヤ村の農地で灌漑作業をしていたシーア派の30代男性が、オートバイに乗った正体不明の武装グループ銃撃され死亡した。
また、シリア人権監視団によると、ヒムス市で、アイン・クルーム村の出身のアラウィー派の市民3人が武装グループの銃撃を受け、2人が死亡、1人が負傷した。
さらに、シリア人権監視団によると、ヒムス市マハッタ地区で、キリスト教徒の金細工師が、武装した強盗の襲撃を受けて、死亡した。
このほか、シリア人権監視団によると、ヒムス市で、62歳の障がいを持つ高齢男性が何者かに誘拐された後、殺害され遺体で発見された。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ミーダーン区に住むラタキア県ジャブラ郊外出身のアラウィー派男性の自宅が正体不明の武装グループの襲撃を受け、この男性を連行、射殺した。
また、シリア人権監視団によると、ダール・ラフマ孤児院のバラア・アイユービー所長が、子ども失踪事件に関与した疑いで逮捕された。
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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、サーフィーター市近郊のマンダラ村の若い男性が、レバノンへの不法越境を試みたが、検問所の治安部隊により銃撃され、死亡した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、
アレッポ市サラーフッディーン地区にある不動産事務所で、前政権の軍事情報部の補佐官を務め、「強襲作戦の獣」と恐れられたヤースィル・アスカリー容疑者が何者かに銃撃され、同容疑者と息子1人が死亡した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、県南部で、前政権の第4師団協力者とされる人物が銃撃により殺害された。
2025年7月10日、ダルアー市で、過去にシリア旧政権の「第4師団」との協力関係が疑われていた男性が、武装した正体不明の人物によって射殺された。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市ラアス・アイン市で酔った武装グループが無差別に銃を発砲、少女1人が銃弾に当たり死亡した。
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ANHAによると、北・東シリア地域で活動する35の政治組織が共同声明を出し、ルダウ・チャンネルのインタビューでのトーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使の発言に拒否の姿勢を示した。
声明において、35の政治組織は、バラク大使の発言が「仲介者としての役割に矛盾し、シリアにおける安全と安定の確立においてアメリカが果たしている前向きな役割と相反する」と厳しく批判、「2011年にシリア国民が自由、尊厳、正義を求めて中央集権的な専制体制に立ち向かい、民主的、多元的、分権国家を求めて蜂起した原点に逆戻りさせるものである」と強調した。
声明はさらに、北・東シリア地域の諸勢力が過去数年にわたり民主的自治のモデルを構築してきたことを指摘、アラブ人、クルド人、アッシリア系スリヤーニー人、トルコマン人、アルメニア人、イスラーム教徒、キリスト教徒、ヤズディー教徒といった多様な住民に安全と安定をもたらし、住民の意志を体現する文民機関を確立、シリア民主軍が米主導の有志連合と連携し、「テロとの戦い」と人道的価値の防衛にあたってきたと述べ、3月10日の合意に基づき、「シリアの再建には支配や否定ではなく、相互承認と対話による包括的政治解決が必要である」と強調、同合意が「シリアを協力関係、多元主義、正義、非中央集権の原則に基づいて再構築するための画期的な一歩である」と位置づけた。
そのうえで、「あらゆる交渉の成功は、真の協力関係と当事者の特性を尊重する姿勢に基づくべきである。我々は、シリアの未来は、外部の押し付けや介入ではなく、すべての構成員であるシリアの民の手とすべての構成集団によって、承認、正義、協力の理念に基づいて書かれるべきだと信じている」と締めくくった。
声明に署名した政党組織(クルディスタン国民会議(KNK)加盟組織)は以下の通り。
1. 民主統一党(PYD)
2. 民主緑の党
3. クルド民主和平党
4. シリア・クルド・リベラル党
5. クルディスタン共産党
6. クルドディスタン民主パールティ(シリア)
7. クルド・シリア民主党
8. シリア・クルド左派党
9. クルド・クルド左派民主党
10. シリア・ムスタクバル党
11. クルディスタン民主変革党
12. クルディスタン刷新運動
13. クルディスタン労働者連合
14. アラブ国民機構
15. シリア近代民主党
16. クルド・シリア民主合意党
17. シリア改革運動
18. アッシリア民主党
19. クルディスタン友愛党
20. シリア・クルドロジャヴァ民主党
21. 民主社会運動(TEV-DEM)
22. スィタール大会
23. 保守党
24. 民主闘争党
25. クルド・ムスタクバル潮流
26. クルディスタン民主党(西クルディスタン)
27. 民主変革運動
28. スリヤーニー連合党
29. クルディスタン国民連合党
30. シリア・クルド民主党(アル・パールティ)
31. シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)
32. シリア革命左派潮流
33. シリア党
34. シリア祖国党
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、6日に正体不明の武装グループに誘拐されていたズィーバーン町出身の油田請負業者が遺体で発見された。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、カラーマ村で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがシリア民主軍の検問所を自動火器で襲撃した。
シリア人権監視団によると、西部のサルハビーヤ村では8日深夜から9日未明にかけて、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の治安部門および特殊部隊が、米主導の有志連合の支援を受け、ダーイシュのスリーパーセルに対する治安作戦を実施し、指導者1人を拘束した。
このほか、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がタブカ市およびダブスィー・アフナーン村で麻薬を所持・販売していた4人の容疑者を逮捕し、大量の違法薬物を押収した。

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ANHAによると、ダマスカス県のティシュリーン宮殿で、北・東シリア地域民主自治局の代表団とアフマド・シャルア移行期政権の高官らによると協議会合が開催され、3月10日に締結された合意の履行をめぐる障害の除去、避難民にかかる誓約の履行、制度統合のメカニズム構築、双方間の効果的な協調とパートナーシップ確立に向けた課題や障害の解決に向けた議論が交わされた。

北・東シリア地域民主自治局の代表団は、ファウザ・ユースフ同自治局共同議長とアブドゥルハミード・ミフバーシュ共同議長、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官、自治局のイルハーム・アフマド渉外関係委員会共同議長が参加した。
一方、シャルア移行期政権側からは、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣、フサイン・サラーマ総合情報機関長官が出席した。
またこの会議には、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使、スコット・ポールズ北・東シリア担当米特使、さらに米連邦議会議員1名、フランスのジャン=バティスト・フィフェール駐シリア臨時代理大使と随行団が参加した。
ANHAの取材に応じた情報筋によれば、会議では3月10日に締結された合意の実施メカニズムについて協議され、履行上の障害や課題の除去が中心的議題となった。
また、北・東シリア地域民主自治局の代表団は、トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市、ハサカ県ラアス・アイン市、タッル・アブヤド市からの強制移住者(国内避難民)の帰還に関するシャルア移行期政権の誓約の迅速な履行を強く求めた。
会議ではさらに、国境通行所の管理、自治体制度と国家制度の統合方法、安全保障および軍事的協力の枠組みなどが議論された。
関係筋によれば、会議は「前向きかつ有意義」だったという。
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SANAによると、アフマド・シャルア移行期政権は、北・東シリア地域民主自治局の代表団との会合後に声明を発表した。
移行期政権は、「一つのシリア、一つの軍隊、ひとつの政府」の原則に対する揺るぎない姿勢を改めて強調し、北・東シリア地域民主自治局のとの間で国土の統一と領土保全を強化するいかなるプロセスも歓迎するとの声明を発表した。
また、いかなるかたちであれ、分裂や連邦化の試みにも断固反対する姿勢を示した。
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シリア大統領府はXを通じて、シャルア暫定大統領が首都ダマスカスの人民宮殿でバッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使および随行団と会談したと発表した。
会談では、米国と移行期政権との間の外交的接触の継続、ならびにシリア民主軍との合意履行をめぐる諸課題、行政機構統合や地域安定化の方策などが主な議題となったと見られるという。
رئيس الجمهورية العربية السورية السيد أحمد الشرع يلتقي المبعوث الخاص للولايات المتحدة الأمريكية إلى سوريا السيد توماس باراك والوفد المرافق له في قصر الشعب بالعاصمة دمشق#رئاسة_الجمهورية_العربية_السورية pic.twitter.com/qNMOxFWfgq
— رئاسة الجمهورية العربية السورية (@SyPresidency) July 9, 2025
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに属する武装グループが、ジャルズィー村の給油所を手榴弾で襲撃し、ザカートの支払いを強要、従業員1人が負傷した。
また、シリア人権監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルと見られる武装グループが、ダイル・ザウル東部アブ・アブー・ハマーム市の病院に設置されているシリア民主軍の軍事拠点に対し、ロケット弾による攻撃を行った。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の緊急対応部隊(HAT)がラッカ市で精密治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに属する4人を拘束した。
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シリア人権監視団は、前政権が崩壊してからの7ヵ月間(2024年12月8日〜2025年7月7日)で8,067人が死亡したと発表した。
8,067人のうち、6,150人が民間人(うち330人の子供と451人の女性)で、即決処刑されたのは2,167人(うち3月だけで1,726人)にのぼるという。
月別の死者数は以下の通り
●2024年12月8日〜同年末:2,354人(うち民間人1,894人)
●2025年1月:1,122人(うち民間人679人)
●2月:603人(民間人435人)
●3月:2,644人(民間人2,069人)
●4月:452人(民間人352人)
●5月:428人(民間人295人)
●6月:391人(民間人360人)
●7月(7日まで):73人(民間人66人)
民間人の死因
●銃撃・戦闘:292人(子供52人含む)
●その他の原因:27人
●シリア国民軍諸派による殺害:18人
●不明:1,744人
●経済的困難:1人(子供)
●車両爆弾:55人
●シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)による拘束中の拷問:39人
●シリア国民軍諸派による拷問:2人
●ダーイシュ(イスラーム国)による殺害:33人
●イスラエルの爆撃:29人
●トルコの攻撃:129人(うち子供29人)
●ヨルダン国境警備隊の銃撃:4人
●トルコ国境警備隊の銃撃:1人
●地雷・即席爆弾の爆発:45人
●シリア民主軍による殺害:15人
●殺人事件:342人
●正体不明の武装グループによる殺害:530人
●シリア軍事作戦局総司令部の銃撃:132人
●爆発性戦争残存物:545人(うち子供134人)
非民間人の死者(1,917人)の内訳
●ダーイシュ戦闘員:26人
●シリア軍事作戦局総司令部の構成員:513人
●シリア民主軍および関連部隊:254人
●イスラーム主義武装グループ、武装グループ:628人
●地元武装勢力:368人
●旧政権の元兵士:83人
●不明:21人
●イラン系外国人戦闘員:10人
●トルコ軍兵士:8人
●ジハード主義者:6人
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SANAによると、ライード・サーリフ緊急事態災害大臣は、ラタキア県北部の森林火災に関して、現場の状況に顕著な改善が見られ、多数の活発な火点を制圧し、複数地点で冷却作業を開始したと発表した。

SANAによると、サーリフ緊急事態災害大臣はまた、火災による損害が物的なものにとどまっていると述べ、軽傷を負った民間人と民間防衛隊員8名の負傷を明らかにした。
サーリフ緊急事態災害大臣によると、現在8以上0の現場チームと180台の各種車両が消火活動にあたっている。

SANAによると、シリア軍のヘリコプター部隊も消火作業に参加した。

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SANAによると、ヨルダンの消防隊がラタキア県北部での消火作業を支援するため、ナスィーブ国境通行所(ダルアー県)を経由してシリアに入った。

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アンサール・スンナ旅団の法務部門は、テレグラムを通じて、ラタキア県郊外で発生した森林火災への関与を認める声明を出した。
声明の内容は以下の通り。
アッラーの御助けにより、アンサール・スンナ旅団のジハード戦士たちはムハッラム月8日にラタキア県郊外のカスタル・マアーフ区の森林を焼き払った。これにより火災は他地域にも広がり、アラウィー派住民が自宅からの避難を余儀なくされ、一部には窒息被害も発生した。すべてはアッラーの御加護による。
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