シリア政府支配下のダルアー市、タファス市で抗議デモ、スワイダー市でアサド大統領の写真が破られる(2020年10月2日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市ダルアー・バラド地区、ダム街道地区、難民キャンプ地区で抗議デモが行われ、逮捕者釈放、シリア軍の包囲を受けるダマスカス郊外県カナーキル村との連帯、汚職追及が訴えられた。

またタファス市でも、住民数十人が抗議デモを行い、体制打倒と逮捕者釈放を訴えた。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市に国防隊が設置したアサド大統領の写真が、何者かによって破られた。

AFP, October 2, 2020、ANHA, October 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2020、Reuters, October 2, 2020、SANA, October 2, 2020、SOHR, October 2, 2020などをもとに作成。

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リビアでの戦闘に参加していたシリア人傭兵800人がトルコ占領下のアレッポ県北部に帰還(2020年10月2日)

シリア人権監視団は、リビアでの戦闘に参加していたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)800人が契約期間を終え、トルコ占領下のアレッポ県北部に新たに帰還したと発表した。

これにより、トルコがリビアに派遣した国民軍戦闘員の数は18,000人(うち子供350人)、契約が終了し、帰国した戦闘員の数は9,300人となった。

なお、リビアに派遣されたジハード主義者の数は10,000人(うちチュニジア人は2,500人)だという。

AFP, October 2, 2020、ANHA, October 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2020、Reuters, October 2, 2020、SANA, October 2, 2020、SOHR, October 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市での抗議デモの参加者数十人を国民軍所属組織が「テロリスト」と断じて逮捕(2020年10月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍に所属するスルターン・ムラード師団がトルコ占領下のラアス・アイン市で、国民軍による住民の拘束、略奪などに抗議するデモを強制排除、「地域での爆発事件に関与しているテロリスト」だとしてデモ参加者数十人を逮捕した。

一方、ANHA(10月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村を砲撃した。

AFP, October 2, 2020、ANHA, October 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2020、Reuters, October 2, 2020、SANA, October 2, 2020、SOHR, October 2, 2020などをもとに作成。

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ANHAはアゼルバイジャンでの戦闘で死亡したシリア人傭兵の氏名と顔写真を公開(2020年10月2日)

ANHA(10月2日付)は、トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市内の複数の消息筋から得た情報として、トルコによってアゼルバイジャンに派遣され、ナゴルノ・カラバフ地方で戦闘で死亡したとされるシリア人傭兵(国民軍戦闘員)4人の氏名と写真を公開した。

死亡したのは、ヒムス県出身のヤースィル・ヤルザート、キナーン・ファルザート、ビラール・タイバーニー、イドリブ県ザーウィヤ山地方出身のムハンマド・アフマド・シャフナ。

いずれも、シリア軍との戦闘で敗走して、アフリーン市に移り住んでいた戦闘員で、トルコが支援する国民軍を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団のメンバーだという。

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一方、シリア人権監視団は、トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)28人が、ナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘で新たに死亡、62人が負傷したと発表した。

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トルコで活動する反体制組織のシリア・イスラーム評議会は声明を出し、シリア軍との戦闘地域を離れ、金銭を得るために傭兵となって国外に出ることを禁じ、こうした行為を処罰の対象とすると発表した。

AFP, October 2, 2020、ANHA, October 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2020、Reuters, October 2, 2020、SANA, October 2, 2020、SOHR, October 2, 2020などをもとに作成。

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ラッカ市でシリア民主軍が若者多数を拘束(2020年10月2日)

ラッカ県では、SANA(10月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市各所で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が若者多数を兵役につかせるとして拘束し、連行した。

AFP, October 2, 2020、ANHA, October 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2020、Reuters, October 2, 2020、SANA, October 2, 2020、SOHR, October 2, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県、ダイル・ザウル県でシリア軍とダーイシュが交戦、ロシア軍が爆撃(2020年10月2日)

ラッカ県では、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤ(10月2日付)によると、ハマー県、アレッポ県の県境に近いラサーファ砂漠でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ロシア軍が同地のダーイシュ拠点を爆撃した。

これにより、シリア軍兵士11人とダーイシュ戦闘員7人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府の支配下にあるティーム油田一帯のシリア軍拠点を襲撃、これを受けてロシア軍が同地のダーイシュの拠点を爆撃した。

AFP, October 2, 2020、ANHA, October 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2020、Reuters, October 2, 2020、SANA, October 2, 2020、SOHR, October 2, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県ではシリア軍の砲撃で「決戦」作戦司令室戦闘員1人死亡、3人負傷(2020年10月2日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから209日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃し、戦闘員1人が死亡、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のタッル・ワースィト村、ハミーディーヤ村、マンスーラ村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にある灌漑計画地区を砲撃した。

一方、SANA(10月2日付)は、「テロ組織」がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃したと伝えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, October 2, 2020、ANHA, October 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 2, 2020、Reuters, October 2, 2020、SANA, October 2, 2020、SOHR, October 2, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で42人、北・東シリア自治局支配地域で42人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で66人(2020年10月2日)

保健省は政府支配地域で新たに42人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者13人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、10月2日現在の同地での感染者数は計4,289人、うち死亡したのは203人、回復したのは1,130人となった。

SANA(10月2日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに41人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治したと発表した。

これにより、10月2日現在の同地での感染者数は計1,711人、うち死亡したのは67人、回復したのは451人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市9人、カーミシュリー市6人、マーリキーヤ(ダイリーク)市10人、マアバダ(カルキールキー)町9人、ダルバースィーヤ市2人、アームーダー市3人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村1人、タッル・タムル町1人。

ANHA(10月2日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月2日に新たに66人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、54人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計1,157人、うち回復したのは608人、死亡したのは14人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1401592040045683/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者66人が確認されたと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計1,157人、うち死亡したのは12人、完治したのは608人となった。

AFP, October 2, 2020 、ACU, October 2, 2020、ANHA, October 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2020、Reuters, October 2, 2020、SANA, October 2, 2020、SOHR, October 2, 2020などをもとに作成。

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CNNはアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵を取材:「アゼルバイジャン行きは金のため」(2020年10月1日)

米CNN(10月1日付)は、アゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵にWhatsAppで取材を行い、その内容を伝えた。

CNNが取材したのは、ダマスカス県出身で、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡に暮らしていたというシリア人男性(匿名)。

この男性は国民軍のメンバーで、司令官からアゼルバイジャンに行くために登録するよう求められたという。

男性はCNNの取材に対して以下の通り答えたという。

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「自発的にそうした。

私の部隊の90%は署名した…。

彼らは、毎月1,500米ドルを支払うと言った。

契約期間は3ヶ月で、司令官から毎月(報酬を)受け取る。

(アゼルバイジャン行きを決めたのは)金のためだ。ここで暮らすシリア人が飢え死にしそうだということは世界中が知っている。

だが、第1陣がアゼルバイジャンに向かった後に、我々はシリアやリビアと同じような戦闘が行われていることを知った。

我々はそれが戦争で、保安会社の仕事でないと知った。

1,000人くらい、あるいはそれ以上の戦闘員がいる。

私の親戚は誰も第1陣としては行かなかったが、第1陣のなかに知っている奴がいる。

アゼルバイジャンとアルメニアの戦争が終わって欲しいと思っているが、警備の仕事をしているだけだ。そうすることでのみ、子供たちに食べ物や生活を与えられる」。

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契約に応じた戦闘員らは、アレッポ県のハワール・キリス村に集められ、国民軍の部隊によってトルコに移送されたという。

AFP, October 1, 2020、ANHA, October 1, 2020、CNN, October 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2020、Reuters, October 1, 2020、SANA, October 1, 2020、SOHR, October 1, 2020などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたダーイシュ・メンバーの家族ら67人が釈放され、ダイル・ザウル県に帰還(2020年10月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されていたダイル・ザウル県の50世帯が、地元名士の身元保証を受け、釈放され、帰還した。

釈放されたのは67人(うち子供47人)で、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族20世帯も含まれている。

AFP, October 1, 2020、ANHA, October 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2020、Reuters, October 1, 2020、SANA, October 1, 2020、SOHR, October 1, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団:アルメニアとアゼルバイジャンの戦闘でシリア人傭兵30人死亡(2020年10月1日)

シリア人権監視団は、過去48時間の間にアルメニアとアゼルバイジャンの戦闘が続くナゴルノ・カラバフ地方で、トルコが派遣したシリア人傭兵(国民軍)30人余りが死亡したと発表した。

同監視団によると、シリア人傭兵は、アゼルバイジャンの国境地帯と油田の防衛を任務しているという。

AFP, October 1, 2020、ANHA, October 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2020、Reuters, October 1, 2020、SANA, October 1, 2020、SOHR, October 1, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県南部のガス・パイプラインで爆発発生(2020年10月1日)

ハサカ県では、ANHA(10月1日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあり、米軍も駐留するシャッダーディー市の南約30キロを通るガス・パイプラインで爆発が午後8時頃発生した。

このパイプラインは、シャッダーディー市南のガス工場とサルジャ村のガソリン・スタンドを結んでいる。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月1日付)によると、北・東シリア自治局の支配にあるジャルズィー村近郊で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌が何者かの発砲を受け、兵士2人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市で、シリア民主軍に所属する「自衛部隊」の給水車に仕掛けられた爆弾が爆発し、隊員2人が死亡した。

AFP, October 1, 2020、ANHA, October 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2020、Reuters, October 1, 2020、SANA, October 1, 2020、SOHR, October 1, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で47人、北・東シリア自治局支配地域で52人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で19人(2020年10月1日)

保健省は政府支配地域で新たに47人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、10月1日現在の同地での感染者数は計4,247人、うち死亡したのは202人、回復したのは1,117人となった。

SANA(10月1日付)が伝えた。

 

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに52人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月1日現在の同地での感染者数は計1,670人、うち死亡したのは67人、回復したのは437人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市17人、カーミシュリー市5人、マーリキーヤ(ダイリーク)市16人、マアバダ(カルキールキー)町5人、ダルバースィーヤ市3人、アームーダー市1人、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町1人、ルマイラーン町1人、ラッカ県のラッカ市3人。

タブカ市6人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市8人、マンビジュ市15人。ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村3人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人。タッル・タムル町1人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)1人。、ダイル・ザウル県1人。フール・キャンプ1人、フール町1人、

ANHA(10月1日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月1日に新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、20人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計1,091人、うち回復したのは554人、死亡したのは6人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1400737136797840/

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シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者19人が確認されたと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計1,091人、うち死亡したのは12人、完治したのは554人となった。

AFP, October 1, 2020 、ACU, October 1, 2020、ANHA, October 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2020、Reuters, October 1, 2020、SANA, October 1, 2020、SOHR, October 1, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がイドリブ県のM4高速道路で単独パトロールを実施(2020年10月1日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから208日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアーフィス村とその一帯、ザーウィヤ山地方のスフーフン村、カフル・ウワイド村、カンスフラ村、ファッティーラ村、バルユーン村、バーラ村、マウザラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対し、「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のサラーキブ市とその周辺を砲撃した。

一方、トルコ軍部隊は、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路で単独でのパトロールを実施した。

パトロールが行われたのはナイラブ村からラタキア県のアイン・フール村を結ぶ区間。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, October 1, 2020、ANHA, October 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 1, 2020、Reuters, October 1, 2020、SANA, October 1, 2020、SOHR, October 1, 2020などをもとに作成。

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スワイダー県でクライヤー町での第5軍団との戦闘で死亡した民兵の葬儀が行われ、バアス党・政府関係者が参列を拒まれる(2020年9月30日)

スワイダー県では、スワイダー24(9月30日付)によると、9月29日にクライヤー町一帯で発生した第5軍団と地元民兵の大規模軍事衝突で死亡した民兵15人の葬儀がスワイダー市の国立競技場で行われ、民兵のメンバーや家族、住民らが参列した。

同サイトによると、葬儀の参列者は訪れたバアス党スワイダー支部書記長や政府関係者の参列を拒否し、追い返したという。

https://www.facebook.com/Suwayda24/posts/1645411652305112

 

AFP, September 30, 2020、ANHA, September 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2020、Reuters, September 30, 2020、SANA, September 30, 2020、SOHR, September 30, 2020、al-Suwayda’ 24, September 30, 2020などをもとに作成。

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BBCアラビア語放送がアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵へのチャットによるインタビュー記事を掲載(2020年9月30日)

BBCアラビア語放送(9月30日付)は、アルメニアとの戦闘状態にあるアゼルバイジャンに派遣されたというシリア人へのチャットによるインタビュー記事を掲載した。

インタビューに応じたアブドゥッラー氏(仮名)は、9月23日にシリア北部からアゼルバイジャンの戦闘地域に派遣された数百人のなかの1人。

派遣されたシリア人の年齢は17歳から30歳、戦闘訓練を受けていないという。

アブドゥッラー氏は、シリア北部で暮らす多くの住民と同じく、困難な経済・生活状況に苦しんできた。

反体制組織の「シリア対応調整者」によると、同地の住民の81%は収入が月50米ドル以下で、78%が必需品すら十分購入できていないという。

アブドゥッラー氏は、自分と家族の生活のため、月収2,000米ドルでアゼルバイジャン行きを承諾したが、同地で何が彼を待ち構えていたかは承知していなかったという。

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アブドゥッラー氏はチャットで次のように綴った。

「国民軍ハムザ師団司令官のサイフ・アブー・バクルが先週、私に、アゼルバイジャンに行き、月2,000米ドルで国境の軍事拠点を守ろう、と提案してきた。まだ、戦闘は起きていなかった。私たちはシリア北部からフール・カラス村(アレッポ県北部)に移送された。そこで国民軍は私たちから持っていたお金、電話、衣服を取り上げた。我々が誰か特定されないようにするためだ」。

アブドゥッラー氏は家族と連絡するために電話を一度は取り返したが、家族といつ再会できるか分からないという。

アブドゥッラー氏は続けた。

「その後、我々はトルコ南部のガジアンテップ空港に連れて行かれ、そこから4時間かけて空路、イスタンブールに移動した。それから、アゼルバイジャン航空でアゼルバイジャンに移送された。私たちは自分たちが国境の軍事拠点に配備されていることに気づいた。そのときはまだ戦闘は起きていなかった。我々は戦闘訓練も受けていなかった」。

アブドゥッラー氏は、9月27日にアゼルバイジャンとアルメニアとの間で戦闘が発生した時のことをこう綴った。

「彼らは私たちを兵員輸送車に詰め込んだ。私たちはアゼルバイジャンの服を着せられた。各人が自分の武器(カラシニコフ)で武装した。ここにいるほとんどが、貧しい民間人で、お金が欲しかっただけだ。軍人ではない」。

「車が止まり、我々は発砲があって驚いた。敵がどこにいるかも分からなかった。敵が我々に砲撃してくると、若い連中は怖くて泣き始め、もといた場所に戻りたいと言った。それから、私たちの脇に砲弾が落ちて、シリア人4人が死に、3人が負傷した」。

アブドゥッラー氏によると、彼が駐留している軍事拠点でシリア人10人の遺体を目にし、70人が負傷したが、十分な治療を受けられていないという。

アブドゥッラー氏とのチャットは、通信状態が悪化してしばらく途絶えたが、その後、次のようなメッセージが送られてきたという。

「戦闘が始まってから、私たちはここにいる司令官にシリアに戻りたいと伝えようとした。だが、阻止された。前線に戦いに行かなければ長期間投獄すると脅迫された。我々はほぼ流罪の身だ」。

AFP, September 30, 2020、ANHA, September 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2020、Reuters, September 30, 2020、SANA, September 30, 2020、SOHR, September 30, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団:トルコがアゼルバイジャンに派遣したシリア人傭兵の数は850人、うち3人が死亡(2020年9月30日)

シリア人権監視団は、トルコの民間軍事会社複数社によって、トルコ占領下のシリア北部からアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)の数が850人に達していることを確認したと発表した。

シリア人権監視団はまた、アルメニアとアゼルバイジャンの戦闘が続くナゴルノ・カラバフ地方での戦闘で、シリア人傭兵3人が死亡したと発表した。

3人はいずれも国民軍の戦闘員。

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一方、フェイスブックのニュースアカウント「シリア24」(9月30日付)は、アゼルバイジャンに派遣されているシリア人傭兵に初の死者が出たと伝えた。

同アカウントによると、死亡したのはムハンマド・シャアラーン・アブドゥッラッザーク氏。

国民軍所属のハムザ師団のメンバーだという。

https://www.facebook.com/syria24h/posts/2851015915132380

AFP, September 30, 2020、ANHA, September 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2020、Reuters, September 30, 2020、SANA, September 30, 2020、SOHR, September 30, 2020、Syria 24, September 30, 2020などをもとに作成。

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ロシアによるシリア領内での爆撃開始から5年が経つのに合わせて、シャーム解放機構支配下のイドリブ市、トルコ占領下のバーブ市で抗議デモ(2020年9月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、ロシア軍がシリア領内への爆撃を開始(2015年9月30日)から5年が経ったのに合わせて抗議デモが行われ、ロシアの軍事介入に反対の意思が表明された。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市でも同様の抗議デモが行われた。

AFP, September 30, 2020、ANHA, September 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2020、Reuters, September 30, 2020、SANA, September 30, 2020、SOHR, September 30, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がラッカ県バシャリー山のダーイシュ拠点を爆撃(2020年9月30日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、バシャリー山一帯のダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して爆撃を実施した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月30日付)によると、ロシア軍の爆撃は8回に及んだという。

AFP, September 30, 2020、ANHA, September 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2020、Reuters, September 30, 2020、SANA, September 30, 2020、SOHR, September 30, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県でシリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士1人(2020年9月30日)

ハサカ県では、SANA(9月30日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士1人が死亡した。

AFP, September 30, 2020、ANHA, September 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2020、Reuters, September 30, 2020、SANA, September 30, 2020、SOHR, September 30, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で52人、北・東シリア自治局支配地域で121人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で73人(2020年9月30日)

保健省は政府支配地域で新たに52人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、9月30日現在の同地での感染者数は計4,200人、うち死亡したのは200人、回復したのは1,103人となった。

SANA(9月30日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに121人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者12人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、9月30日現在の同地での感染者数は計1,618人、うち死亡したのは64人、回復したのは429人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市20人、カーミシュリー市21人、アームーダー市6人、ラッカ県のラッカ市45人、タブカ市6人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市8人、マンビジュ市15人。

ANHA(9月30日付)が伝えた。

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地域で9月30日に新たに73人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、34人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計1,072人、うち回復したのは526人、死亡したのは6人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1399842393553981/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者73人が確認される一方、アレッポ県で男性1人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計1,072人、うち死亡したのは12人、完治したのは526人となった。

AFP, September 30, 2020、ACU, September 30, 2020、ANHA, September 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2020、Reuters, September 30, 2020、SANA, September 30, 2020、SOHR, September 30, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍はイドリブ県に車輌200輌を派遣(2020年9月30日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから207日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、同地上空で索敵・偵察任務に就いていたロシア軍の無人偵察機(ドローン)が技術的なトラブルにより墜落した。

他方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約200輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所から車列6度に分けてシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、タッル・ワースィト村を砲撃した。

これに対し、「決戦」作戦司令室はシリア政府支配下のガーブ平原の灌漑計画地区一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県西部のフバータ村でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるヤードゥーダ村とタファス市を結ぶ街道で、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元戦闘員の男性1人が何者かによって殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 30, 2020、ANHA, September 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 30, 2020、Reuters, September 30, 2020、SANA, September 30, 2020、SOHR, September 30, 2020などをもとに作成。

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政府支配下のスワイダー県で元反体制武装集団からなる第5軍団と地元民兵が激しく交戦し、100人以上が死傷(2020年9月29日)

スワイダー県では、スワイダー24(9月29日付)やシリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるクライヤー町およびその一帯で、シリア軍第5軍団(に所属する第8師団)と地元の民兵が激しく交戦した。

第5軍団は、政府と和解した元反体制武装集団戦闘員から構成され、ロシア軍が支援している。

戦闘は、第5軍団が早朝、クライヤー町西の農地に侵攻し、地元民兵の拠点を制圧したことに端を発した。

両者の戦闘が激化するなか、ドゥルーズ派宗徒からなる親政権民兵組織の「カラーマの男たち」の戦闘員数百人が駆けつけ、第5軍団を一次撃退した。

だが、第5軍団は再び反撃に転じる一方、クライヤー町、バルド村、ムジャイミル村などを砲撃し、民間人に負傷者が出た。

5時間あまりにわたる一進一退の攻防の末、地元民兵が第5軍団を撃退し、戦闘は収束した。



シリア人権監視団によると、この戦闘で第5軍団の兵士8人と予備部隊の兵士13人が死亡、第5軍団の兵士20人あまりと予備部隊の兵士60人以上が負傷した。

AFP, September 29, 2020、ANHA, September 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2020、Reuters, September 29, 2020、SANA, September 29, 2020、SOHR, September 29, 2020、al-Suwayda’ 24, September 29, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団:アゼルバイジャン入りしたシリア人傭兵は4,000人ではなく320人(2020年9月29日)

シリア人権監視団は、トルコがアルメニアとの戦闘状態に入ったアゼルバイジャンにシリア人傭兵4,000人を派遣したとする一部報道を否定し、現地入りしたシリア人傭兵の数は現時点で320人に過ぎないと発表した。

同監視団によると、320人はSADAT国際防衛コンサルタントなどのトルコの民間軍事会社によって、トルコ占領下のアレッポ県北部からアンカラを経由して、空路でアゼルバイジャンに移送されたという。

傭兵のほとんどは、トルコ系(トルコマン人)で、「民族主義的な大義」を口実として、アゼルバイジャンへの派遣に応じ、アラブ系の戦闘員のほとんどはアゼルバイジャン行きには応じなかったという。

AFP, September 29, 2020、ANHA, September 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2020、Reuters, September 29, 2020、SANA, September 29, 2020、SOHR, September 29, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県タッル・アブヤド市一帯を砲撃(2020年9月29日)

ラッカ県では、SANA(9月29日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のカズアリー村(シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治)を砲撃した。

また、ANHA(9月29日付)によると、トルコ軍と国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するアフダクー村、ビールカヌー村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、女性たちが同地の自治を担うラアス・アイン地元評議会の施設前で抗議デモを行い、逮捕されている夫の釈放を要求した。

AFP, September 29, 2020、ANHA, September 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2020、Reuters, September 29, 2020、SANA, September 29, 2020、SOHR, September 29, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県で米主導の有志連合が空挺作戦を実施する一方、シリア民主軍はアラブ系部族との係争地から撤退(2020年9月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合軍が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに、北・東シリア自治局支配下のジュダイド・アカイダート村で空挺作戦を実施し、民家複数棟に突入して発砲し、住民1人を殺害、男性2人を逮捕した。

殺害されたのは、ジュダイド・アカイダート村の浄水ステーションの職員。

逮捕された2人はダーイシュ(イスラーム国)のメンバーだと思われる。

一方、シリア民主軍は、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸のブサイラ市からジュダイド・アカイダート村にいたる地域からほぼすべての検問所や治安拠点を撤去した。

シリア民主軍が拠点を撤去したのは、ブサイラ市、ジュダイダト・アカイダート村、アブリーハ村、スブハ村、ダフラ村など。

シリア民主軍は7月半ばにズィーバーン町、ジュダイド・アカイダート村、スブハ村などでアラブ人住民(アカイダート部族)が蜂起したのを受けて、同地に展開、学校などの公共施設を拠点として転用していた。

このほか、SANA(9月29日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスワイダーン・ジャズィーラ村でシリア民主軍の兵士1人が自宅で遺体で発見された。

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ハサカ県では、SANA(9月29日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるフール町でシリア民主軍の拠点が所属不明の武装集団の攻撃を受け、兵士1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、襲撃したのはダーイシュ(イスラーム国)。

AFP, September 29, 2020、ANHA, September 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2020、Reuters, September 29, 2020、SANA, September 29, 2020、SOHR, September 29, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で46人、北・東シリア自治局支配地域で51人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で93人(2020年9月29日)

保健省は政府支配地域で新たに46人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、9月29日現在の同地での感染者数は計4,148人、うち死亡したのは197人、回復したのは1,088人となった。

SANA(9月29日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに51人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治したと発表した。

これにより、9月29日現在の同地での感染者数は計1,497人、うち死亡したのは62人、回復したのは417人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市6人、カーミシュリー市14人、マアバダ(カルキールキー)町9人、マーリキーヤ(ダイリーク)市11人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村3人、ルマイラーン町3人、アームーダー市2人、ダルバースィーヤ市2人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人。

ANHA(9月29日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月29日に新たに93人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、30人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計999人、うち回復したのは462人、死亡したのは6人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1398854786986075/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者93人が確認される一方、イドリブ市内の病院で感染していた子供1人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計999人、うち死亡したのは11人、完治したのは492人となった。

AFP, September 29, 2020、ACU, September 29, 2020、ANHA, September 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2020、Reuters, September 29, 2020、SANA, September 29, 2020、SOHR, September 29, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室はイドリブ県、ハマー県、ラタキア県で交戦(2020年9月29日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから206日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、カフル・ウワイド村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市、ハザーリーン村を砲撃した。

国民解放戦線が、タフタナーズ市東のアルビーフ村一帯に地雷を敷設しようとして潜入したシリア軍を撃退した。

一方、シャーム解放機構は、カフルタハーリーム町の住居複数棟で強制捜査を行い、住民1人を殺害、2人を負傷させた。

このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約60輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のバフサ村、バイト・ハサヌー村を砲撃し、親政権民兵複数人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村の丘陵地帯、を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるアックー村などを砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍のパトロール部隊がジャッバー村で近郊で、何者かが仕掛けた爆弾の爆発に巻き込まれて、兵士2人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 29, 2020、ANHA, September 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 29, 2020、Reuters, September 29, 2020、SANA, September 29, 2020、SOHR, September 29, 2020などをもとに作成。

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アゼルバイジャン、トルコはシリア人傭兵の派遣を否定:「アルメニア側からの新たな挑発」(2020年9月28日)

アゼルバイジャンのヒクメト・ハジイェヴ(Hikmet Hajiyev)大統領補佐官はロイター通信(9月28日付)に対して、「シリアからアゼルバイジャンに戦闘員が派遣されたという噂はアルメニア側からの新たな挑発であり、まったくのナンセンスだ」と否定した。

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アゼルバイジャン国防省報道官を務めるヴァギフ・ダルガフリ(Vagif Dargahli)大佐は報道声明を出し、「シリア、中東諸国からの傭兵がカラバフでアルメニア側について戦っている」と発表した。

大佐は「インテリジェンスによると、敵はシリアをはじめとする中東諸国出身のアルメニア人傭兵多数を失った。だが、彼らはアルメニアにおいて公式に記録されていない」と主張した。

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なお、トルコ国営のアナトリア通信(9月27日付)も、トルコがシリア人傭兵をアゼルバイジャンに派遣したとの報道を否定していた。

AFP, September 28, 2020,、Anadolu Ajansı, September 27, 2020、ANHA, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県北部で国民軍に対する住民の抗議デモ続く(2020年9月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・カートゥーフ村とタッル・ズィヤーブ村で前日に続いて住民が抗議デモを行い、国民軍による相次ぐ住民拘束や犯罪行為に異議を唱えるとともに、逮捕者の釈放を要求した。

これに対して、国民軍は両村の住居に押し入り、住民多数を逮捕した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のスッカリーヤ村一帯で、シリア軍と国防隊が交戦した。

AFP, September 28, 2020、ANHA, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

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