ANHAによると、北・東シリア地方民主自治局は、ハマー県、ラタキア県での森林火災の消火活動のために派遣準備が完了していた消防隊について、アフマド・シャルア移行期政権の許可が得られなかったため、ラッカ県タブカ市に帰還したと発表した。

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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の代表団がラッカ市で、地元の代表らとの拡大会合を開いた。
会合には、15を超える大部族の部族長や地元の有力者に加え、約50人の政治組織の代表、有識者、人権活動家、市民社会組織や女性団体の代表が出席、ラッカ県の現状と将来について幅広い議論が行われた。
参加者たちはシリア民主軍への支持を改めて強調、有志連合に対していかなる武装解除も都市の引き渡し、さらにはシリア民主軍の排除をも許さないよう求めた。
さらに、アフマド・シャルア暫定政権へのラッカ市の復帰に強く反対した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の輸送機がシャッダーディー市の軍事基地に軍事・兵站物資を輸送した。
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アフマド・ムワッファク・ザイダーン大統領府報道顧問は、イフバーリーヤ・チャンネルのインタビュー番組に出演し、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師の息子のサルマーン・ヒクマト・ヒジュリー氏が約1週間前にイスラエル軍情報局長官(シュロミ・ビンダー長官)と会談していたと主張した。
ザイダーン氏は、イスラエル側が会談において、「ドゥルーズ小国家」の樹立や自治権付与の構想を支援するいかなる約束もしていないとの姿勢を示したとしたうえで、サルマン・ヒジュリー氏は、イスラエルではなく、こうした約束を交わした者らに対して、(支援を)要請すべきだと述べた。
ザイダーン氏はまた、スワイダー県での動きは、ドゥルーズ派の歴史・現在・未来を代表するものではないと強調、一部の抗議行動でイスラエルの旗が掲げられたことを「恥と分裂行為」と表現した。
また、スワイダー県のドゥルーズ派有識者に対し、こうした行為が、彼らを代表していないことを声高に表明するよう求めた。
さらに、イスラエルに頼ることは「スルターン・バーシャー・アトラシュの子孫の名誉を汚すものだ」と警告、こうした姿勢は将来の世代に重荷を残すことになると付け加えた。
ザイダーン氏は、スワイダー県の一部勢力が「イスラエルが自分たちを守り、別の国家を作ってくれる」と考えているのは、幻想に過ぎないと指摘した。
その理由として、「イスラエルはガザ地区での戦いすら決着できず、自国の国境を完全に守ることさえできないのだから、スワイダーのような遠隔地を守れるはずがない」と断言した。
最後にザイダーン氏は、スワイダー県で起きた出来事は国全体にとっての傷であり、透明な調査を通じて癒されるべきだと述べた。
また、国家は少数の分裂勢力に対して戦略的忍耐をもって対応しており、シリア国民全体が外国のアジェンダのために利用されることは許さないと強調した。
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これに対して、サルマーン・ヒクマト・ヒジュリー氏は、シリア人権監視団に宛てて声明を出し、ザイダーン顧問の発言内容を全面否定した。
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UAEのナショナル・ニュースは、アフマド・シャルア移行期政権の複数の治安筋の話として、シリア民主軍が同政権国防省部隊(新生シリア軍)への協力を拒否した場合に備え、同政権がラッカ県とダイル・ザウル県を制圧するための大規模な攻勢を10月までに実施することを計画していると伝えた。
治安筋によれば、シリア民主軍が支配地の大部分を明け渡さない場合、ヒムス県のタドムル砂漠近郊に集結している5万人規模のシリア軍部隊が、アラブ系部族の支援を受けて北進し、ラッカ県とダイル・ザウル県を制圧する計画だという。
この2県は、クルド系住民が多いハサカ県とは対照的に、アラブ系住民が多い。
だが、治安筋の1人は、この計画は「米国の承認なしには進められない」としたうえで、イスラエルの不介入を確保することも重要だと指摘した。
別の治安筋によると、作戦は、ヒムス県北東部からラッカ県に広がるラサーファ砂漠、ダイル・ザウル県に隣接するスフナ市一帯の砂漠地帯内の複数ヵ所で準備されている。
また、アレッポ県北部のトルコの占領地で活動を続けるシリア国民軍諸派も、シャルア移行期政権の国防省部隊の一部として、ティシュリーン・ダム一帯に設置されているシリア民主軍の拠点を攻撃する構えだという。
さらに、シリア民主軍に参加している多数のアラブ系部族も、作戦の開始に合わせて、シリア民主軍を離反することが見込まれているという。
シリア民主軍は70,000人規模の兵力を擁するが、うち約30%はアラブ系部族出身者とされている。
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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市のカラーマ広場で、住民ら数百人がアフマド・シャルア移行期政権に抗議する反体制デモを行った。
デモでは、「自決権」がスローガンとして掲げられ、参加者らは犠牲者の写真、民間人に対する犯罪や人権侵害に関与した責任者の処罰や正義を求める横断幕やドゥルーズ派の旗を手に、「罪なき者の血は消えることはなく、民衆の声は正当な要求が実現するまで続くだろう」などと強調した。
また、いかなる「保護」も要求無視も排除したかたちでのスワイダー県住民の自決権を尊重するよう主唱、人道回廊の即時開放、同県に対する包囲の解除、医薬品や食料を輸送する空輸回廊の設置を求めた。
一方、シリア人権監視団、スワイダー24、イナブ・バラディーによると、デモ会場では、参加者の一部は、ドゥルーズ派の旗に加えて、イスラエルの国旗を掲げ、連邦制拒否、スワイダー県の「独立」、同地のシャルア移行期政権からの分離を支援するためのイスラエルの介入を訴えた。
また、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師を讃える一方、シャルア移行期政権をジハード主義者、ダーイシュ(イスラーム国)」と同一視し拒否した。
だが、イスラエル国旗の掲揚について、ほかの参加者らは「全員の意志を代表するものではない」として異議を唱えた。
スワイダー・アル・ヤウムによると、デモでは、ムスタファー・バックール知事の排除、シャルア移行期政権の支配下にある県西部の村々への住民の帰還も訴えられた。
スワイダー県でのデモでシリアからの分離独立が直接要求されたのは今回が初めて。
イナブ・バラディー、シャフバー市街ニュースによると、反体制デモは、シャフバー町でも行われ、参加者は、緊急人道回廊の開設、国際調査委員会の設置、スワイダー県に対するシャルア移行期政権の実効支配の停止、逮捕者らの即時の釈放を要求するとともに、スワイダー県の「自決権」とシリアからの「独立」が訴えられた。
参加者らは、「スワイダーは独立を望む」、「テロ体制打倒」、「分離賛成、テロ国家で生きることに反対」などと記されたプラカードを掲げる一方、イスラエルに感謝を表明した。

スワイダー24によると、サルハド市でも追悼集会が行われ、参加者らは犠牲者の写真とろうそくを掲げながら、死者を悼んだ。
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SANAによると、民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)は、関係機関などと協力し、スワイダー県からダルアー県のブスラー・シャーム市に設置されている通行所を通じて複数の民間人を退避させた。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、県南部のラサース村で野菜を積んだ民間車輛が熱誘導ミサイルの攻撃を受け、民間人が負傷した。
同県では15日に、北部および北西部の前線で新たな停戦違反が確認されたほか、ダーマー村、ジャドル村(ダルアー県)、シヤーフ村方面からアリーカ村の農地に向けて発砲があった。
なお、シリア人権監視団によると、女性5人を含む23人の死亡を新たに確認、これにより7月13日以降の衝突、処刑、イスラエル軍の爆撃による死者総数は、1,677人となった。
内訳は以下の通り:
・スワイダー県の住民725人(大多数はドゥルーズ派市民、うち167人が民間人(21人の子供、57人の女性を含む))
・国防省および内務省総合治安局の要員477人(うち40人はベドウィン部族の出身者、1人はレバノン国籍の戦闘員)
・イスラエルの爆撃で死亡した国防省と内務省の要員15人
・イスラエルの国防省庁舎への爆撃で死亡した3人(うち女性1人と身元不明の2人)
・スワイダー県での戦闘中に死亡したジャーナリスト2人
・処刑された住民452人(大多数はドゥルーズ派、うち43人が女性、14人が子供、20人がスワイダー国立病院の医療従事者)
・処刑されたベドウィン・部族出身者3人(女性1人と子供1人を含む)
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米中央軍(CENTCOM)は、Xを通じて、シリア北東部からイラクへの難民の帰還について以下の通り発表した。
イラクが帰還を加速させることは地域の安全保障を強化する。イラク政府は、シリアのキャンプから自国民25,000人以上を送還するペースを加速させており、ISISの永続的な打倒に向けたコミットメントを示している。イラクは、シリア国内のフール・キャンプとロジュ・キャンプからの自国民帰還者数を前年比で165%増加させた。この迅速な送還への取り組みにより、フール・キャンプにいたイラク国籍者の80%が帰国できた。この成果は、CENTCOMおよび有志連合との連携におけるイラクの重要な貢献を際立たせ、地域の安全と安定の前進に寄与している。
Iraq Accelerating Repatriations Enhances Regional Security
The Government of Iraq's accelerating pace, repatriating over 25,000 of its citizens from camps in Syria, demonstrates their commitment to the sustained defeat of ISIS. Iraq increased the number of its citizens returned… pic.twitter.com/ZmzVcmMB15
— U.S. Central Command (@CENTCOM) August 15, 2025
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸のガラーニージュ市で、武装グループが13日深夜から14日未明にかけて、シリア民主軍の部隊を包囲し、戦闘となり、武装グループ側のメンバー1人が死亡、3人が負傷したが、同グループはシリア民主軍の兵士6人を拉致した。
6人のうち、2人は解放されたが、残る4人は依然拘束中で、シリア民主軍の軍用車輛も押収された。
また、これと前後して、アフマド・シャルア移行期政権の支配下にあるユーフラテス川西岸から、東岸に設置されているシリア民主軍の拠点に向けて迫撃砲による砲撃が行われた。
事態を受けて、シリア民主軍は拉致された兵士の捜索を目的に大規模な掃討作戦を開始した。
武装グループは、シャルア移行期政権国防省所属の第86師団のハーティム・アブー・シャクラー氏の指揮下にあるとの情報もあるという。
これに関して、イナブ・バラディーは、アフマド・シャルア移行期政権の国防省筋の話として、戦闘がシリア民主軍による発砲を発端としており、同政権国防省所属の第66師団が展開するドゥワイル村とガラーニージュ市一帯のほか、同政権支配下のブガイリーヤ村、北・東シリア地域民主自治局の支配下のジュナイナ村でも砲撃戦が行われ、漁師1人が負傷した。
一方、シリア民主軍はダイル・ザウル軍事評議会の声明を発表し、ガラーニージュ市での一件の詳細を明らかにした。
それによると、13日夕方、同市の薬局で治療を受けていたダイル・ザウル軍事評議会所属の戦闘員4人組が、ダーイシュ(ISIS)に属するとみられるグループによるテロ攻撃を受け、これに対してダイル・ザウル軍事評議会が精密軍事作戦を実施し、犯行グループのうち武装した誘拐犯1人を殺害、3人に負傷を負わせた。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の兵士1人が、タッル・ハミース市近郊のタイマー村付近でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの銃撃を受けて死亡した。
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SANAによると、緊急事態災害省は、ハマー県(アブー・クファイルーン村、イナーブ村一帯)、ラタキア県(トルクメン山地方、クルド山地方各所)、タルトゥース県の森林火災の消火活動を継続していると発表した。

SANAによると、ハマー県では、シリア軍が消火活動に参加した。

SANAによると、ハマー県ガーブ平原地方のターフーン・ハラーワ村一帯で新たに大規模な森林火災が発生した。

さらに、ラタキア県でも、SANAによるとかサブ町地域で新たな森林火災が発生した。


一方、シリア人権監視団は地元情報に基づき、消火活動は主に地域住民によって行われており、アフマド・シャルア移行期政権の消防隊の参加は限定的だと発表した。
また、8月11日夜、ハマー県のイナーブ村・アイン・クルーム村間に位置するバニー・ハーシム廟付近に無人航空機が飛来し、「熱気球」を投下、それが火災拡大の原因になったが、消防車が現場に到着したのは出火から約48時間後だったという。
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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、調整渉外局のフェイスブックを通じて声明を出した
声明の内容は以下の通り。
シリア沿岸地域の我々の村や土地が一連の意図的かつ継続的な火災を目の当たりにしているにもかかわらず、ダマスカスの事実上の暫定当局が、消防隊や民間防衛機構の派遣を意図的に拒否し、周辺地域や都市の住民が支援の手を差し伸べるのを阻止しているという怠慢と無視の証拠が明らかななか、我々は、当局が火災の発生とその拡大、さらにはそれによる人的・物的被害について全面的な責任を負っていると強調する。
事実上の当局は、アラウィー派住民を炎のなかに放置し、彼らが原始的な手段と限られた能力で消火にあたろうとして炎に対峙する一方で、傍観者、さらには共犯者として振る舞っている。
我々、シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、この二重の犯罪(火災を引き起こした犯罪と、それを消火しない犯罪)を強く非難し、国際社会と人道・人権団体に対し、必要な支援を即時に提供し、この当局に火災を消火し、民間人を保護するよう圧力をかけ、この自然災害と人道災害を阻止するべく取り組むよう求める。
我々はまた、シリア国民すべての構成体に対し、この悲劇に立ち向かうために我々と連帯するよう呼びかける。この悲劇は土地だけでなく、人間とその存在そのものを標的としている。
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シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町にあるサイイダ・ザイナブ・モスク(霊廟)の金曜礼拝の導師(イマーム)のアドハム・ハティーブ師は、同地域のシーア派住民に対して行われている違法行為や侵害を厳しく批判し、当局に介入を求めた。
ハティーブ師は説教の中で、これらの行為が「当局に属するとされる人物ら」によって行われているとしたうえで、宗教や法律上根拠のない「虚偽の名目」で、住居や財産が奪われ、住民が追放されており、武器による脅迫、侮辱、恐喝、金銭の要求もなされていると述べた。
ハティーブ師はまた、「アフマド・シャルア暫定大統領がすべての宗派に対し、その宗教的・宗派的特性を保持したままの安全を保障した」と指摘、こうした行為は「国家元首の決定に反する反乱」だと断じた。
そのうえで、司法・治安当局に対し、「国民の平和共存を脅かす否定的な行為」からシーア派を守るよう改めて求めた。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の内務省総合治安局が展開するカナーキル村で、武装グループが民間人の住宅を攻撃した。
また、シリア人権監視団によると、ドゥマイル市で、若い男性がシーン航空基地前に設置されたアフマド・シャルア移行期政権の軍部隊の検問所からの直接射撃を受けて死亡した。
さらに、シリア人権監視団によると、
ダマスカス郊外県:ザバダーニー市近郊のアイン・フール村で、前政権の国防隊の司令官が何者かに銃撃され、死亡した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区で、男性2人が正体不明の武装グループに銃で撃たれて死亡した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、東カラク村でダイル・ザウル県出身の15歳の少女が流れ弾を受けて死亡した。
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イフバーリーヤ・チャンネルによると、国防省の広報通信局は以下の発表を行った。
本日午前2時35分頃、シリア民主軍に属する2個部隊が、アレッポ県東部のタッル・マーイズ村にあるシリア軍の展開拠点に向けて潜入を試み、同地で激しい交戦が発生、シリア軍兵士1人が死亡した。
シリア軍部隊は交戦規則に則って発砲源を制圧し、潜入作戦を阻止、タッル・マーイズ村に向けて前進していた部隊を撤退させることに成功した。
この新たな緊張激化は、シリア民主軍がマンビジュ市およびダイル・ハーフィル市一体地域にある軍の展開拠点を常時攻撃し続けている状況の中で発生した。また、これと並行して、シリア民主軍は、アレッポ市内の一部道路を、自らの支配地域であるライラムーン交差点付近から、断続的かつほぼ日常的に封鎖しており、シリア政府との間で締結された全ての理解事項や合意を完全に無視している。
国防省は、シリア民主軍に対し、シリア国家との間で署名された合意を遵守し、潜入・砲撃・挑発行為を中止することを強く求める。これらの行為は軍人やアレッポ市およびその東部郊外の住民を標的にしており、このような行為が継続されれば、新たな結果を招くことになると警告する。
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シリア人権監視団は、アレッポ県のダイル・ハーフィル市方面で、アフマド・シャルア移行期政権の国防省傘下のの武装勢力とシリア民主軍との間で軍事的緊張が続いていると発表した。
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シリアの双子俳優・演劇人、映像クリエイターの「双子のマラス」はフェイスブックを通じて、アフマド・シャルア移行期政権を公然と批判した。
批判の内容は以下の通り。
新政府へ
我々は2011年の革命の子どもたちであり、今はダマスカスにいます。
お伝えしたいのは、このままの状況が続き、あちこちで人権侵害、虐殺、殺人が毎日のように起こるなら、近いうちに2011年と同じスローガンを我々が再び叫ぶことになるだろう、ということです。
それは、あなた方がバッシャール・アサド体制と同じだからではありません。いいえ…バッシャール・アサドとその父親は、我々にとって世界最大の犯罪者です。
しかし、我々は尊厳を持った人間であり、いかなるシリア人に対しても不正を受け入れず、殺人を正当化しません。
これこそが2011年の革命が我々に教えてくれたことであり、誰に反対されようとも、我々はそれに忠実であり続けます。
残念ながら、あなた方は毎日、我々の期待をさらに裏切っています。
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「マラスの双子」はその数時間後、フェイスブックを通じて、以下の通り発表した。
文化省の決定により、我々の演劇作品『全ての恥にお祝いを』の上演が中止され、すべての演劇ワークショップも停止されました。
これは、フェイスブック上での直近の投稿を背景とした措置です。
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アレッポ県では、ANHAによると、アフマド・シャルア移行期政権所属の自爆型無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアレッポ市のシャイフ・マクスード地区の内務治安部隊(アサーイシュ)の拠点を攻撃、隊員2人が負傷した。
また、シリア人権監視団によると、シャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区一帯で、シャルア移行期政権の内務省総合治安局が通常の治安活動と並行して、アレッポ市スィルヤーン地区と両地区を結ぶ街道に土塁を設置した。
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ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権に所属する「統制の取れていない部隊」による挑発行為が相次いでいることを非難、こうした行為が続けば「正当防衛の原則」に基づき対応せざるを得ないと強調した。
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一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局は、緊張を抑える試みの一環として、首都ダマスカスに渉外委員会の技術代表団を派遣した。
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ANHAによると、スワイダー軍事評議会は、国際的または国内的な裁判で訴追対象となっている人物が自らの部隊に所属しているとの一部情報について、これを否定した。
スワイダー軍事評議会は、公式ページに告知を掲載し、その中で、自らの部隊内には国際法廷で訴追されている人物や、テロ関連の罪や事件で告発されている者はいないと述べた。
さらに同評議会は、国際連合と連絡を取り合い、自らをその一部と見なしているとした上で、その任務は自らが展開する地域の住民を保護することに限られると説明した。また、国際勢力と歩調を合わせ、法、公正、平等の実現や平和の普及に努めるとしている。
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ドゥルーズ派の主要な宗教指導者(シャイフ・アクル)の1人であるハンムード・ヒンナーウィー師(アブー・ワーイル)は、フェイスブックを通じてビデオ声明を出し、「スワイダー県とダマスカスの政府との間には、もはや約束も協定も存在しない」と述べ、アフマド・シャルア移行期政権に対する対決姿勢を明示した。
ダマスカス郊外県のジャルマーナー市やアシュラフィーヤト・サフナーヤー市での事件に際して、ドゥルーズ派の最高指導者のヒクマト・ヒジュリー師とアフマド・シャルア移行期政権の仲介を行うなどし、同政権との対決姿勢を示すのを避けてきたヒンナーウィー師は「我々は約束を守らず、祖国を売り、国境を裏切る前に国民を裏切り、極端な思想で無実の人々の命を奪う権力によって災いに晒されている」と非難、国際社会と国際機関に対し、スワイダー県への包囲を即時解除し、無条件で人道回廊を開放するよう求めるとともに、同県での犯罪に関与したすべての者の調査と責任追及を呼びかけた。
ヒンナーウィー師はまた、今回の出来事を「スワイダー県全住民の存在と運命の問題」と位置づけ、「今日の闘いは、もはや政治の議題の一項目や交渉材料ではなく、(アラブ山)のすべての人々にとっての存在と運命の問題になった」と述べた。
さらに、宗派対立の扇動、情報戦、そして噂の危険性に警鐘を鳴らす一方、現時点でアフマド・シャルア移行期政権との間にいかなる交渉や合意も行われていないと強調した。
また、ドゥルーズ派の宗教的指導者や聖域に対する侮辱を拒否し、アラブ諸国の沈黙、メディアの隠蔽、真実の抹消に驚きの意を示した。
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ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部は、フェイスブックを通じて、最高指導者のヒクマト・ヒジュリー師のビデオ声明を配信した。
声明の内容は以下の通り。
慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において。
我々は、精神的かつ愛国的立場から、土地と名誉を守るために殉じ、非人道的なテロ攻撃に勇敢に立ち向かって倒れた尊き殉教者たちの魂に、心からの哀悼の意を捧げる。
彼らは、スワイダーの揺るぎない抵抗と、その子らの名誉を歴史に刻む証を残して逝った。
屈しない大地から、誇りを取引しない民から、そして勇気が生まれて以来、決して挫けることのない山から、我々はこの声明を世界に向けて発する。情けを請うためではなく、証拠を突き付けるためである。
スワイダー——この地は、国際社会の沈黙という重荷を背負ってきたが、もはやこれ以上の傷を耐えることはできない。ここ数日間に起きたのは、冷酷無比に実行され、血で書くことに慣れた手によって暗い部屋から指揮される、組織的なジェノサイドとしか言いようのない一連の犯罪である。
子どもたちは母親の目の前で虐殺され、その光景は身の毛もよだつものであった。
老人たちは公の広場で、慈悲も憐れみもなく処刑された。
家屋は中にいた者ごと焼かれ、炎がまるで支配の言語となったかのようであった。
民間人は誘拐され、人質として汚らしい政治ゲームに利用された。
何週間にも及ぶ息詰まる包囲は、水、電気、食料を断ち切り、決して屈しない民の意志を挫こうとした。
無差別なロケット弾や迫撃砲の砲撃は、平穏な村々を標的にし、子どもも老人も、家も学校も区別なく襲った。
これは単なる個別の越権行為ではなく、世界が見聞きしている中で進行する、沈黙のジェノサイド計画であり、「安全の確保」という嘘でメディア的に覆い隠されているものである。
民間人への圧力手段としての飢餓の利用は、単なる違反ではなく、国際法および人類の前で加害者が裁かれるべき明白な戦争犯罪である。ジュネーブ諸条約第一追加議定書第54条および第二追加議定書第14条に基づき、民間人を対象とした兵器の使用や人道支援の到達妨害は明確に禁止されている。さらに、2019年にローマ規程第8条に加えられた改正は、この行為を国際的・非国際的武力紛争のいずれにおいても明確に犯罪として規定している。
我々の立場から、既成事実化された政府を支援する一部のチャンネルや国営メディアが主導する、犯罪を「安全」の衣で覆い、罪なき者たちの廃墟の上に築かれる偽りの平和を宣伝する歪曲キャンペーンを強く非難する。
子どもの血で手を汚した者たちが、どうして平和の使者を名乗れるというのか。
正義の側に立ってくださった方々に感謝申し上げる。我々は、沈黙を拒否し、虐げられている人々の側に立ってくれた諸国の立場を高く評価する。その先頭に立つのは、少数派支援と独裁拒否の明確な姿勢を示したアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領であり、また、スワイダー県の人々に対する虐殺を倫理的・人道的動機から抑えるために人道的介入を行ったイスラエル国政府と国民である。そして、テロ支配の拒否と虐げられた我が人民の大義への支持を明確に表明した、アラブ湾岸の兄弟諸国にも感謝する。また、北・東ユーフラテス地域の自治行政およびそれに属する諸団体が、スワイダーの同胞に対して行った誠実な支援にも謝意を表する。
我々は、国連と国連安全保障理事会に対し、直ちに行動を起こし、この致命的な沈黙を終わらせるよう訴える。
よって、以下の要求を行う:
第1、スワイダーで犯された犯罪に関する独立した国際調査の実施。
第2、これらの犯罪に関与した者を国際刑事裁判所に付託すること。
第3、民間人を保護するための国際監視団の派遣。
第4、スワイダー周辺のテロ組織へのあらゆる政治的・軍事的支援を停止すること。
第5、保証国に対し、現実支配政府へ圧力をかけ、停戦合意を順守し、その履行期間中に行われた違反や攻撃を繰り返さないよう求める。また、我々はこの合意を順守してきたことを確認し、全ての民兵や武装集団がスワイダーの行政境界外へ撤退し、我々の子供たちが自らの村や家へ帰還できるようにする必要性を強調する。
心から、世界中の自由を信じる人々へ、そして「祖国は血の上に築かれない」「尊厳は売り買いできない」と信じ続けるすべての人々へ。
我々は戦争を求める者ではなく、自らと尊厳を守るため以外には武器を手にしない。だが、祖国の名のもとに我が子らが殺され、国家の威信を保つという名目で村々が砲撃されることを、我々は拒む。長く耐えてきたが、虐殺が続く限り沈黙はしない。スワイダーは誇り高く立ち続け、その人々は真実の盾であり、その山は決して屈しない。
息子たち、兄弟たちよ、団結し、一つの男として立ち、愛と平和と兄弟愛で傷を癒し、争いを捨てよう。愛は弱さではなく、列を一つにまとめる力であり、争いは意見ではなく、我々の間の橋を焼く炎である。理性の声となり、平和の呼びかけとなり、良き言葉と勇敢な立場、そして誠実な意志で争いの火種を消そう。我々の選択は、一つの体と一つの心であることだ。
神のご加護を
スワイダー、カナワート市
2025年8月9日
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スワイダー24によると、ヒクマト・ヒジュリー師、ハンムード・ヒンナーウィー師と並ぶドゥルーズ派の主要な宗教指導者の1人アブー・ウサーマ・ユースフ・ジャルブーウ師がビデオ声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権によるスワイダー県への侵攻について「計画的な民族浄化」と非難した。
ジャルブーウ師は以下の通り述べた。
嘘をつくな、侵略者たちよ。国家統制の拡大を名目にしたお前たちの野蛮な侵攻は、アッラーへの契約も誠実さも顧みなかった。実際に起きたのは計画的な民族浄化だ。
そのうえで、保証国および国際機関に対し、「罪なき人々に対する虐殺」を止め、スワイダー県への包囲を解除するよう緊急介入するよう呼びかけた。
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ANHAによると、シリア民主軍の総司令部は声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権による北・東シリア地域民主自治局支配地に対する停戦違反がこれまでに22件発生していると発表、その責任は移行期政権に所属する部隊にあると非難、違反行為を止め、3月10日合意の条項を順守するよう求めた。
声明のなかで、シリア民主軍は、シャルア移行期政権に所属する部隊が、トルコの支援を受けて、ダイル・ザウル県、アレッポ県ダイル・ハーフィル市一帯、ティシュリーン・ダム一帯、ハサカ県タッル・タムル町一体など複数の地域で停戦違反を繰り返す一方、アレッポ市のシャイフ・マクスード地区、アシュラフィー地区周辺で不穏な動きが見られると指摘、こうした行為は、2024年4月1日に両地区の自治局と移行期政権との間で締結された合意に明白に違反していると非難した。
シリア民主軍によると、シャルア移行期政権に所属する部隊は、北・東シリア地域をこれまでに22回以上攻撃し、その際に重火器を使用したほか、地上攻撃や、ユーフラテス川を渡ってダイル・ザウルにあるシリア民主軍の拠点を攻撃しようとする試みも行っており、これらの攻撃で、民間人11人以上が負傷し、民間人が住む地域に大きな被害が発生している。
こうした事態を受けて、シリア民主軍は以下を要求した。
・シャルア移行期政権とその傘下部隊、並びにトルコ支援を受ける部隊に対し、すべての違反行為を直ちに停止し、協定条項を順守すること。
・国際社会および人権団体に対し、これらの違反を監視し、締結された協定の尊重を確保するために行動すること。
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