ロシアのラブロフ外相、「テロ組織」のイスラーム軍とシャーム自由人イスラーム運動のメンバーのジュネーブ3会議への個人参加を認める(2016年2月2日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は訪問先のUAEのアブダビでの記者会見で、イスラーム軍とシャーム自由人イスラーム運動を「正当な反体制派」ではないと強調し、両組織を改めて「テロ組織」とみなしつつ、ジュネーブ3会議への両組織メンバーの「個人としての参加を認める」ことに合意したと述べた。

UAEのアブドゥッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外務大臣との会談後の記者会見で、ラブロフ外務大臣は、「イスラーム軍とシャーム自由人イスラーム運動が交渉における正当なパートナーとして承認したわけではない…。これが我々の姿勢であり、また両組織をテロ組織いとみなすISSG(国際シリア支援グループ)の多くの当事者の姿勢である」と述べた。

『ハヤート』(2月3日付)などが伝えた。

AFP, February 2, 2016、AP, February 2, 2016、ARA News, February 2, 2016、Champress, February 2, 2016、al-Hayat, February 3, 2016、Iraqi News, February 2, 2016、Kull-na Shuraka’, February 2, 2016、al-Mada Press, February 2, 2016、Naharnet, February 2, 2016、NNA, February 2, 2016、Reuters, February 2, 2016、SANA, February 2, 2016、UPI, February 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

リヤド最高交渉委員会は、対話交渉の前提条件履行を求め、デミストゥラ共同特別代表との会談と中止(2016年2月2日)

『ハヤート』(2月3日付)によると、リヤド最高交渉委員会の代表団メンバーの一人ファラフ・アタースィー氏は、2日に予定されていたスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表との個別会談が中止になったと発表した。

これに関して、同じく代表団メンバーのバスマ・カドマーニー女史は、リヤド最高交渉委員会が交渉参加の前提条件として提示している諸要求(シリア軍、ロシア軍の民間人への攻撃、包囲解除、逮捕者釈放)を実現させるために、デミストゥラ共同特別代表に「もう1日」の猶予を与えたことを明らかにした。

デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は2日午前にシリア政府代表団との個別会談を、午後に反体制派の代表団との個別会談を予定していた。

al-Hayat, February 3, 2016
al-Hayat, February 3, 2016

AFP, February 2, 2016、AP, February 2, 2016、ARA News, February 2, 2016、Champress, February 2, 2016、al-Hayat, February 3, 2016、Iraqi News, February 2, 2016、Kull-na Shuraka’, February 2, 2016、al-Mada Press, February 2, 2016、Naharnet, February 2, 2016、NNA, February 2, 2016、Reuters, February 2, 2016、SANA, February 2, 2016、UPI, February 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府代表はデミストゥラ共同特別代表との会談を「間接対話に向けた準備段階」とみなし、「前提条件なし」の対話を主唱(2016年2月2日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、スイス首都のジュネーブでバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表率いるシリア政府代表団と会談した。

会談はシリア政府と反体制派の間接交渉の一環で、2月1日に予定されていたが1日遅れて行われた。

会談後、ジャアファリー国連シリア代表は、シリア政府代表団が国連安保理決議第2254号に準じ、「前提条件なし」に対話に応じようとしているのに対して、反体制派側は「プロの政治家としてではなく、素人的に問題に対応しようとしている」と批判した。

またジュネーブ入り以降2度目となるデミストゥラ共同特別代表との会談については、「我々はいまだ間接対話に向けた準備段階にある」と述べ、間接交渉がまだ始まっていないことを明らかにした。

そのうえで、ジャアファリー国連シリア代表は「我々はデミストゥラ氏と、間接対話において誰と我々が交渉するのかを判然とするため、この準備段階が重要であるということを議論した」としたうえで、間接交渉における反体制派の代表団の氏名、交渉における議題を明らかにするよう求めた、と付言した。

SANA, February 2, 2016
SANA, February 2, 2016

AFP, February 2, 2016、AP, February 2, 2016、ARA News, February 2, 2016、Champress, February 2, 2016、al-Hayat, February 3, 2016、Iraqi News, February 2, 2016、Kull-na Shuraka’, February 2, 2016、al-Mada Press, February 2, 2016、Naharnet, February 2, 2016、NNA, February 2, 2016、Reuters, February 2, 2016、SANA, February 2, 2016、UPI, February 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)はフランス軍の無人航空機を撃墜したと発表(2016年2月1日)

アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信が、マンビジュ市西方でダーイシュがフランス軍の無人航空機を撃墜したと発表、残骸の写真を公開した。

Kull-na Shuraka', February 1, 2016
Kull-na Shuraka’, February 1, 2016

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つマンビジュ市各所を空爆した。

また、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がスィーン村、タイバ村の農場地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がタドムル市西部の採石所一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯、スード丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州広報局は声明を出し、タドムル市西部ドゥーワ地区のシリア軍拠点を攻撃し制圧、またフルクルス・ガス社のパイプラインを破壊したと発表した。

**

ラッカ県では、ARA News(2月2日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がユーフラテス河畔のティシュリーン・ダム一帯およびアイン・イーサー市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退した。 

AFP, February 1, 2016、AP, February 1, 2016、ARA News, February 1, 2016、February 2, 2016、Champress, February 1, 2016、al-Hayat, February 2, 2016、Iraqi News, February 1, 2016、Kull-na Shuraka’, February 1, 2016、al-Mada Press, February 1, 2016、Naharnet, February 1, 2016、NNA, February 1, 2016、Reuters, February 1, 2016、SANA, February 1, 2016、UPI, February 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がヌスラ戦線との交戦の末にアレッポ市北部のドゥワイル・ザイトゥーン村、タッル・ジャビーン村を制圧する一方、反体制武装集団はダマスカス郊外県ダーライヤー市・ムウダミーヤト・シャーム市間で反転攻勢(2016年2月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のドゥワイル・ザイトゥーン村一帯でシリア軍、国防隊、外国人戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地一帯の大部分を制圧した。

またこの戦闘と合わせて、戦闘機(所属明示せず)が同地一帯およびフライターン市、アナダーン市、ラトヤーン村、バーシュカウィー村、アレッポ市カースティールー地区などを40回以上にわたり空爆した。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍が、アレッポ市北部のドゥワイル・ザイトゥーン村、タッル・ジャビーン村をシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦の末に制圧、治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、バヤーヌーン町、フライターン市一帯、アレッポ市シャイフ・ルトフィー地区、ラーシディーン地区でヌスラ戦線の拠点を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍およびロシア軍戦闘機がハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ダイル・ハビーヤ村を空爆、またシリア軍がダーライヤー市一帯を砲撃した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(2月1日付)によると、反体制武装集団はダーライヤー市とムウダミーヤト・シャーム市を結ぶダーライヤー市西部一帯などでシリア軍と交戦し、複数の建物群を奪還した。

さらに、クッルナー・シュラカー(2月1日付)によると、シリア軍とヒズブッラー戦闘員がマダーヤー町とともに包囲下に置いているブカイン市を砲撃し、迫撃砲複数発が小学校に着弾し、子供7人が負傷した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がロシア軍士官の指揮のもと、クルド山、トルクメン山一帯で、海岸第2師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第2沿岸師団などのジハード主義武装集団との戦闘を続けた。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がウンム・シャルシューフ村、ガルナータ村を7回にわたり空爆した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がヒルブナフサ村一帯を20回にわたり空爆した。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がサルマーニーヤ村でファトフ軍の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 1, 2016、AP, February 1, 2016、ARA News, February 1, 2016、Champress, February 1, 2016、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2016、al-Hayat, February 2, 2016、Iraqi News, February 1, 2016、Kull-na Shuraka’, February 1, 2016、al-Mada Press, February 1, 2016、Naharnet, February 1, 2016、NNA, February 1, 2016、Reuters, February 1, 2016、SANA, February 1, 2016、UPI, February 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県フーア市、カファルヤー町の人民防衛諸集団とアル=カーイダ系のファトフ軍が捕虜交換(2016年2月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、フーア市、カファルヤー町に残留する地元住民(人民防衛諸集団、国防隊)が同地の包囲を続けるジハード主義武装集団(ファトフ軍)と捕虜交換を行い、武装集団は地元の女性住民を含む人質18人を解放、これに対して地元住民側は捕捉していた戦闘員27人を解放した。

この捕虜交換は、昨年半ばにイランの仲介で実現したシリア政府とアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団との停戦合意に基づく措置で、地元消息筋によると、ハマー県カルアト・マディーク町一帯で身柄引き渡しが行われたという。

なお捕虜交換と合わせて、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員の遺体35体と人民防衛諸集団隊員の遺体33体の交換も行われたという。

AFP, February 1, 2016、AP, February 1, 2016、ARA News, February 1, 2016、Champress, February 1, 2016、al-Hayat, February 2, 2016、Iraqi News, February 1, 2016、Kull-na Shuraka’, February 1, 2016、al-Mada Press, February 1, 2016、Naharnet, February 1, 2016、NNA, February 1, 2016、Reuters, February 1, 2016、SANA, February 1, 2016、UPI, February 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表とシリア政府の個別会談が延期される一方、最高交渉委員会の代表団はデミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表との会談で「人道面での進展」を要求(2016年2月1日)

2月1日に予定されていたスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表とシリア政府の代表との個別会談が延期された。

会談は2日に行われる見込み。

『ハヤート』(2月2日付)によると、延期の理由は不明だが、複数の国連消息筋によると、リヤド最高交渉委員会の代表団に、イスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ氏が交渉責任者として、またアスアド・ズウビー准将が団長として残留していることに対して、シリア政府側が慎重な姿勢を示していることが背景にあるという。

シリア政府代表団との会談はシリア時間で12時、反体制派代表団との会談は18時に開催される予定だった。

**

一方、デミストゥラ共同特別代表は、31日晩にスイスのジュネーブに到着したリヤド最高交渉委員会の代表団と会談した。

『ハヤート』(2月2日付)などによると、会談でリヤド最高交渉委員会の代表団は、シリア政府との間接交渉に入る前に、人道面での進展を求めたという。

交渉団の団長を務めるアスアド・ズウビー准将によると、デミストゥラ共同特別代表との会談では「3点、すなわちロシア軍による革命家の(支配)地域への攻撃停止、シリア軍および民兵によって包囲されている地域の封鎖解除と物資配給、女性や子供などの逮捕者の釈放」のみが話し合われたという。

Naharnet, February 1, 2016
Naharnet, February 1, 2016

『ハヤート』(2月3日付)によると、リヤド最高交渉委員会の報道官を務めるサーリム・ムスラト氏は「我々にとって三つの問題が重要だ。第1に都市の包囲解除、第2に逮捕者釈放、第3にロシア軍機そして政権による民間人への攻撃停止」と述べ、これらの問題にシリア政府が対処することが交渉の前提条件になるとの姿勢を改めて示した。

**

リヤド最高交渉委員会の代表団とデミストゥラ共同特別代表の会談の数時間後、国連は、シリア政府がダマスカス郊外県マダーヤー町への新たな人道支援物資の搬入に同意したと発表した。

AFP, February 1, 2016、AP, February 1, 2016、ARA News, February 1, 2016、Champress, February 1, 2016、al-Hayat, February 2, 2016、February 3, 2016、Iraqi News, February 1, 2016、Kull-na Shuraka’, February 1, 2016、al-Mada Press, February 1, 2016、Naharnet, February 1, 2016、NNA, February 1, 2016、Reuters, February 1, 2016、SANA, February 1, 2016、UPI, February 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア空軍の先週1週間のシリアでの出撃回数は468回、対する米主導の有志連合は73回(2016年2月1日)

ロシア国防省は、シリア駐留ロシア軍戦闘機(Su-24M、Su-34)およびロシア領内から出撃した長距離爆撃機Tu-22M3の先週1週間の出撃回数が468回に達し、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県、ヒムス県、ダマスカス郊外県、ラッカ県、ダルアー県、ダイル・ザウル県内の「テロリストのインフラ」1,354カ所を攻撃、ダーイシュ(イスラーム国)など反体制武装集団戦闘員70人以上を殲滅したと発表した。

このうち長距離爆撃機Tu-22M3はダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)と戦うシリア軍を支援するために出撃し、同県のダーイシュ拠点23カ所に対して爆撃を行った。

なお、米国主導の有志連合による出撃回数は先週1週間で73回で、アレッポ県、ヒムス県、ラッカ県、ハサカ県で50回のミサイル攻撃、爆撃を行ったのみだったという。

また、シリア駐留ロシア軍による「人道作戦」の一環として、1月だけでダイル・ザウル市に対して200トン以上の食糧、医療物資をパラシュートで投下した。

AFP, February 1, 2016、AP, February 1, 2016、ARA News, February 1, 2016、Champress, February 1, 2016、al-Hayat, February 2, 2016、Iraqi News, February 1, 2016、Kull-na Shuraka’, February 1, 2016、al-Mada Press, February 1, 2016、Naharnet, February 1, 2016、NNA, February 1, 2016、Reuters, February 1, 2016、SANA, February 1, 2016、UPI, February 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市などでシリア軍と反体制武装集団の戦闘が続く(2016年1月31日)

アレッポ県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍がアレッポ市ラーシディーン地区、ブアイディーン地区、アシュラフィーヤ地区、アンサーリー地区、カッラーサ地区、シュカイイフ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アレッポ市西部のラスム・アラム村、サルジャト・カビール村で反体制武装集団の拠点を空爆した。

**

ラタキア県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍が県北部のトゥウーマー村で反体制武装集団の掃討を完了し、同地を制圧、治安と安定を回復した。

**

ヒムス県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村、タッル・アブー・サナースィル丘、カフルラーハー市、タイバ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍が東グータ地方のハラーブー地区でジハード主義武装集団と交戦、戦闘員12人を殲滅した。

**

ダルアー県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区各所、ウンム・ワラド村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 31, 2016、AP, January 31, 2016、ARA News, January 31, 2016、Champress, January 31, 2016、al-Hayat, February 1, 2016、Iraqi News, January 31, 2016、Kull-na Shuraka’, January 31, 2016、al-Mada Press, January 31, 2016、Naharnet, January 31, 2016、NNA, January 31, 2016、Reuters, January 31, 2016、SANA, January 31, 2016、UPI, January 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)はダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区内の文学部などを制圧する一方、シリア軍はアレッポ市東部のタッル・マクスール村を制圧(2016年1月31日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(1月31日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区にある文学部、アナス・ブン・マーリク・モスクを制圧した。

一方、SANA(1月31日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ブガイリーヤ村、ジャフラ村、ジュナイナ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、タッル・マクスール村でダーイシュ(イスラーム国)の掃討を完了し、同村を制圧、治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、同地に近いアファシュ村、アブー・ダンナ村、アーミリーヤ村でダーイシュの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、シャーイル・ガス採掘所一帯、タドムル市郊外柑橘園一帯、ウンム・サフリージュ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍がシャアフ村東部を移動中のダーイシュ(イスラーム国)の石油密輸トレーラーを空爆した。

**

ダマスカス郊外県では、ARA News(1月31日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)を名乗る武装集団がタッル市で反体制武装集団と交戦、複数人が死傷した。

**

ハサカ県では、ARA News(1月31日付)によると、有志連合戦闘機がシャッダーディー市南部のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, January 31, 2016、AP, January 31, 2016、ARA News, January 31, 2016、Champress, January 31, 2016、al-Hayat, February 1, 2016、Iraqi News, January 31, 2016、Kull-na Shuraka’, January 31, 2016、al-Mada Press, January 31, 2016、Naharnet, January 31, 2016、NNA, January 31, 2016、Reuters, January 31, 2016、SANA, January 31, 2016、UPI, January 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県の12イマーム派の巡礼地で連続自爆テロが発生し、ダーイシュ(イスラーム国)が犯行を認める(2016年1月31日)

ダマスカス郊外県では、SANA(1月31日付)などによると、サイイダ・ザイナブ町内クーア・スーダーン地区にある旅客バス発着場で連続爆破テロが発生し、50人以上が死亡、110人あまりが重軽傷を負った。

シリア人権監視団の発表によると、死者は少なくとも45人、負傷者は110人。

AFP(1月31日付)によると、死者は63人。

『ハヤート』(2月2日付)によると死者数は71人で、うち29人が民間人(子供5人を含む)、42人がシリア人および外国人の戦闘員。

内務省消息筋によると、バス発着場に停車中の旅客バスに仕掛けられた爆弾が爆発、その後、負傷者らを救出しようと、警察、軍・治安部隊、住民らが集まったところに、自爆ベルトを着用した男性2人が相次いで自爆したという。

サイイダ・ザイナブ町は、12イマーム派の聖地の一つサイイダ・ザイナブ・モスク(廟)を擁し、イラン、イラク、レバノンなどからのイスラーム教12イマーム派の信徒の巡礼コースとなっている。

また、イラク戦争(2003年)後の混乱のなかで多くのイラク人が同地に難民として押し寄せた。

事件発生後、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信が声明を出し、「ダマスカス(郊外県)のサイイダ・ザイナブ一帯(シリア政府支配地域)でのシーア派の巣窟に対して2度にわたり殉教作戦を敢行した」と発表、犯行を認めた。

SANA, January 30, 2016
SANA, January 30, 2016

**

事件発生を受け、ワーイル・ハルキー内閣は声明を出し「勇敢なる我らが軍が全土て達成している偉大なる勝利に敗退するテロ組織の臆病で絶望に満ちたテロ行為」と非難する一方、「ダマスカス郊外県など各地での国民和解の道のり、テロとの戦い、そして全土解放」を継続するとの意志を表明した。


AFP, January 31, 2016、AP, January 31, 2016、ARA News, January 31, 2016、Champress, January 31, 2016、al-Hayat, February 1, 2016、February 2, 2016、Iraqi News, January 31, 2016、Kull-na Shuraka’, January 31, 2016、al-Mada Press, January 31, 2016、Naharnet, January 31, 2016、NNA, January 31, 2016、Reuters, January 31, 2016、SANA, January 31, 2016、UPI, January 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表「2月1日にシリア政府、反体制派の代表と個別に会談すると発表」、民主統一党は米国の「政治的保障」を受けジュネーブを去る(2016年1月31日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、2月1日月曜日にシリア政府、反体制派の代表と個別に会談すると発表した。

シリア政府代表団との会談はシリア時間で12時、反体制派代表団との会談は18時に開催されるという。

**

『ハヤート』(2月1日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、米バラク・オバマ米政権が民主統一党に次回以降のジュネーブでの交渉への参加を「政治的に保障」、これを受けるかたちで民主統一党サーリフ・ムスリム共同党首がジュネーブ3会議への出席見送りを承諾したと伝えた。

ムスリム共同党首が同紙に対して明らかにしたところによると、トニー・ブリンケン国務副長官はムスリム共同党首に対して直接電話で次回以降の交渉への参加を保障したという。

これに対して、ムスリム共同党首は、民主統一党が主導する西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊がシリア民主軍の基軸をなすことを確認したという。

**

ジュネーブ3会議で反体制派との交渉にあたるシリア政府代表団団長のバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、リヤド最高交渉委員会の会議への参加の遅れと交渉に参加する代表団メンバーを開示しないことに関して、記者団に対し、「真剣さと責任を欠く」と批判した。

SANA(1月31日付)などが伝えた。

**

シリア国内で活動する武装集団35組織は共同声明を出し、ジュネーブ3会議への参加を決定したリヤド最高交渉委員会に関して、「シリア国民および革命の要求に遵守する限り、最高委員会の正統性を認める」と発表した。

共同声明を出した武装集団は以下の通り:

ナスル軍、アンサール・イスラーム戦線、タウヒード軍、スルターン・ムラード師団、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、第16歩兵師団、第24歩兵師団、第1中隊、アンサール・シャーム大隊、シャーム軍団、ヒムス解放運動、ムジャーヒディーン軍、イスラーム覚醒大隊、「命じられるまま進め」連合、アームード・ハウラーン師団、部族師団、ハウラーン自由人連合、砂漠自由人連合、イスラーム軍、北部師団、ヒムス軍団、シャーム戦線、第10沿岸旅団、第316師団、第46師団、イスラーム殉教者旅団、ヤルムーク軍、第1特殊任務師団、カシオン旅団、ハムザ師団、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、殉教者ガッサーン・トゥワイリシュ旅団、タウヒードの暁師団、ウムライン旅団、第2沿岸師団。

AFP, January 31, 2016、AP, January 31, 2016、ARA News, January 31, 2016、Champress, January 31, 2016、al-Hayat, February 1, 2016、Iraqi News, January 31, 2016、Kull-na Shuraka’, January 31, 2016、al-Mada Press, January 31, 2016、Naharnet, January 31, 2016、NNA, January 31, 2016、Reuters, January 31, 2016、SANA, January 31, 2016、UPI, January 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県北部でアル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」の連合軍がシリア軍への反転攻勢を続ける(2016年1月30日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジュンド・アクサー機構が県北部のブワイダ村、ラハーヤー村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム軍団、フルサーン・ハック旅団、イッザ軍などからなるジハード主義武装集団がマサースィナ村、ザリーン村、マアルカバ村南部、ズラーキーヤート村、シャルユート村などで、中部師団、シャーム軍団などがジャビーン村一帯でシリア軍と交戦、ラハーヤー村、ブワイダ村、マアルカバ村、バッザーム丘村、ズラーキーヤート村のシリア軍検問所を制圧した。

一方、SANA(1月30日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北部のカッバースィーン村、ザンカヒーヤ村で反体制武装集団の掃討を完了、同地を制圧し、治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、ムーリク市、ラターミナ町でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル地区でシリア軍、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン氏一帯でジハード主義武装集団と交戦するなか、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団はシャイフ・マクスード市奪還に向け、反転攻勢を開始し、同市南部入口まで進軍した。

一方、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がダルアー市マハッタ地区、マンシヤ地区、アトマーン村などでシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、SANA(1月30日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北部の東ルワイサ村、ナワーラ村を反体制武装集団との戦闘の末に制圧、同地の治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、カッバーナ村で反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がマンスーラ村、アレッポ市ライラムーン地区、サラーフッディーン地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 30, 2016、AP, January 30, 2016、ARA News, January 30, 2016、Champress, January 30, 2016、al-Hayat, January 31, 2016、Iraqi News, January 30, 2016、Kull-na Shuraka’, January 30, 2016、al-Mada Press, January 30, 2016、Naharnet, January 30, 2016、NNA, January 30, 2016、Reuters, January 30, 2016、SANA, January 30, 2016、UPI, January 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ市東部の発電所に近いタンヌーラ村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧する一方、ダーイシュはダイル・ザウル市一帯での攻勢を強める(2016年1月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員がアレッポ市東部の発電所に近いタンヌーラ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、シリア軍が同地を制圧した。

一方、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部のタンヌーラ村、アファシュ村でダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

シリア軍はまた、ウンム・ディムナ村、ジュッブ・サファー村、スィーン村、ジュッブ・ガブシャ村、タッル・マクスール村でダーイシュの拠点を空爆、ダーイシュ・メンバー45人を殲滅した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ一帯、マルジュ・スルターン村一帯で反体制武装集団と交戦し、同地を「樽爆弾」などで空爆した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるウマル油田一帯、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ダイル・ザウル航空基地一帯を空爆する一方、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区では、シリア軍とダーイシュが交戦した。

また、ARA News(1月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はダイル・ザウル航空基地の敷地の一部に突入した。

一方、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、その拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月31日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国がアイン・イーサー市東部のアブド村に侵攻し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

AFP, January 30, 2016、AP, January 30, 2016、ARA News, January 30, 2016、Champress, January 30, 2016、al-Hayat, January 31, 2016、Iraqi News, January 30, 2016、Kull-na Shuraka’, January 30, 2016、January 31, 3016、al-Mada Press, January 30, 2016、Naharnet, January 30, 2016、NNA, January 30, 2016、Reuters, January 30, 2016、SANA, January 30, 2016、UPI, January 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

マダーヤー町で餓死者が増加するなか、同地で籠城を続ける「革命家」がシリア軍の攻撃を撃退(2016年1月30日)

国境なき医師団は声明を出し、1月に国連、シリア赤新月社がマダーヤー町に人道支援物資を搬入して以降、同地で16人が餓死していると発表した。

**

一方、クッルナー・シュラカー(1月30日付)によると、ダマスカス郊外県マダーヤー町で籠城を続ける「革命家」たちが、シリア政府による退去と武器引き渡しの最後通告期限終了を受けて同町への突入を試みたシリア軍と交戦し、これを撃退した。

Kull-na Shuraka', January 30, 2016
Kull-na Shuraka’, January 30, 2016

AFP, January 30, 2016、AP, January 30, 2016、ARA News, January 30, 2016、Champress, January 30, 2016、al-Hayat, January 31, 2016、Iraqi News, January 30, 2016、Kull-na Shuraka’, January 30, 2016、al-Mada Press, January 30, 2016、Naharnet, January 30, 2016、NNA, January 30, 2016、Reuters, January 30, 2016、SANA, January 30, 2016、UPI, January 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス市で政府の治安対策に抗議するデモが発生(2016年1月30日)

ヒムス県では、ARA News(1月30日付)によると、シリア政府の支配下にあるヒムス市ザフラー地区で住民らが市内で相次ぐ爆弾テロに対するシリア政府の対応に批判、タラール・バラーズィー県知事の辞任と治安担当者の処罰を求めるデモを行った。

デモ参加者らは、自らの要求が受け入れられなければ「体制打倒」を要求することになると述べたという。

Kull-na Shuraka', January 30, 2016
Kull-na Shuraka’, January 30, 2016

AFP, January 30, 2016、AP, January 30, 2016、ARA News, January 30, 2016、Champress, January 30, 2016、al-Hayat, January 31, 2016、Iraqi News, January 30, 2016、Kull-na Shuraka’, January 30, 2016、al-Mada Press, January 30, 2016、Naharnet, January 30, 2016、NNA, January 30, 2016、Reuters, January 30, 2016、SANA, January 30, 2016、UPI, January 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍、ロシア軍がアレッポ県、ダイル・ザウル県のダーイシュ(イスラーム国)拠点を激しく爆撃(2016年1月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市東部のクワイリス航空基地、発電所一帯でシリア軍と交戦した。

また、ARA News(1月29日付)によると、ロシア軍戦闘機がバーブ市を空爆し、女性、子供を含む14人が死亡した。

さらにロシア軍はマンビジュ市、アウン村を空爆し、子供1人が死亡した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月30日付)によると、ロシア軍がクワイリス航空基地近郊のダーイシュ(イスラーム国)支配下のブザーア村などを空爆し、民間人25人が死傷した。

他方、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がウンム・ディムナ村、ジュッブ・カルブ村、ジュッブ・ガブシャ村、タッル・アブー・ハンナ村、スィーン村、ザンヌーラ村、タッル・マクスール村、アイン・ジャフシュ村、タッル・ハッターバート村周辺、ジュッブ・サファー村、発電所一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点などを空爆・攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がジュナイナ村を空爆し、住民3人が死亡した。

またダーイシュはブガイリーヤ村などでの戦闘で捕捉した国防隊の隊員4人をハトラ村で処刑した。

一方、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がブガイリーヤ村、ジュナイナ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに対して、ダーイシュはダイル・ザウル市クスール地区を砲撃し、子供3人が死亡、3人が負傷した。

**

ヒムス県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がタドムル市一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、ヒヤール山、西部郊外三角地帯、採石場一帯、ウンク・ハワー村、カルヤタイン市南部および東部、アスィーラ村、マハッサ地区、ジバーブ・ハマド村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、ARA News(1月29日付)によると、ロシア軍がマアダーン町郊外のスワイダ村、ブーラマダーン村を空爆した。

空爆は金曜の集団礼拝時に行われた。

死傷者数は不明。

**

アッシリア人権監視団は、2015年2月にハサカ県タッル・シャーミーラーン村一帯でダーイシュ(イスラーム国)に拉致していた住民(アッシリア教徒)のうち16人が新たに解放されたと発表した。

AFP, January 29, 2016、AP, January 29, 2016、ARA News, January 29, 2016、Champress, January 29, 2016、al-Hayat, January 30, 2016、Iraqi News, January 29, 2016、Kull-na Shuraka’, January 29, 2016、January 30, 3016、al-Mada Press, January 29, 2016、Naharnet, January 29, 2016、NNA, January 29, 2016、Reuters, January 29, 2016、SANA, January 29, 2016、UPI, January 29, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県北部でアル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」がシリア軍の検問所を襲撃(2016年1月29日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(1月29日付)によると、県北部で活動するアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、イッザ軍、ナスル軍、シャーム軍団などのジハード主義武装集団および「穏健な反体制派」が、ジャビーン村、ズラーキーヤート村、ザリーン村、シャルユート村、マサースィナ村、ブワイダ村にあるシリア軍検問所への攻撃を行い、シリア軍の第1防衛ラインを突破した。

一方、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がムーリク市、ラハーヤー村、アトシャーン村、マアルカバ村、カフルヌブーダ町、ズラーキーヤート村、ラトミーン村、ザカート村、カフルズィーター市でジュンド・アクサー機構などの反体制武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員がロシア軍士官とともに、クルド山一帯でトルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月29日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、マズィーン村および同地周辺の山岳地帯で進軍を続け、同村、ルース山、カラーイア村、カールーラ村、カスタル村、バーシューラ村、バイト・ダドゥー村、バラードゥーン山、カルア山、ハドル山などを制圧、治安と安定を回復した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団がアレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村森林地帯でシリア軍、国防隊と交戦した。

一方、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がアレッポ市シャイフ・サイード地区、サーリヒーン地区、バニー・ザイド地区、ブアイディーン地区、バーブ・ナイラブ地区、シュカイイフ地区で反体制武装集団の拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(1月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が実効支配するアレッポ市シャイフ・マクスード地区で、人民防衛諸集団がシリア軍兵士2人を殺害した。

シリア軍による同地への砲撃への報復だという。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン村周辺一帯で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がダルアー市ジャジャービジャ地区、マンシヤ地区、難民キャンプ地区、ヤードゥーダ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マルジュ・スルターン村一帯、ダーライヤー市各所が空爆を受けた。

**

クナイトラ県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにクルーム丘、ブザーク丘一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

なお、シリア革命家戦線の総司令部は声明を出し、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員が包囲を続けるダマスカス郊外県マダーヤー町、クナイトラ県のカルーム丘、ブザーク丘、ジャッバー村などの解放を目的とする「マダーヤーの子供救済」の戦いを開始すると発表した。

**

ヒムス県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がラスタン市、ウンム・シャルシューフ村、イッズッディーン村、ガントゥー市、タルビーサ市、ティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(1月29日付)によると、ロシア軍、シリア軍がタルビーサ市を空爆した。

**

イドリブ県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がナリラヤー村、タマーニア町でファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 29, 2016、AP, January 29, 2016、ARA News, January 29, 2016、Champress, January 29, 2016、al-Hayat, January 30, 2016、Iraqi News, January 29, 2016、Kull-na Shuraka’, January 29, 2016、al-Mada Press, January 29, 2016、Naharnet, January 29, 2016、NNA, January 29, 2016、Reuters, January 29, 2016、SANA, January 29, 2016、UPI, January 29, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領は、タラール・マフルーフ少将を共和国護衛隊司令官に任命(2016年1月29日)

クッルナー・シュラカー(1月29日付)は、アサド大統領が数日前、タラール・マフルーフ少将を共和国護衛隊司令官に任命したと発表した。

タラール・マフルーフ少将は第105旅団司令官を務めてきたが、同旅団は故バースィル・アサド氏、バッシャール・アサド現大統領、離反士官のマナーフ・トゥラース氏が司令官を務めてきた。

これと合わせて、アサド大統領は、バディーア・ムスタファー・アリー少将を共和国護衛隊司令官職から解く一方、ザイド・サーリフ准将を第105旅団司令官に任命した。

アリー少将は、シュハイブ・アリー・スライマーン少将の後任として2012年に共和国護衛隊司令官に就任していた。

さらにアウス・アイー・アスラーン少将を第2軍団司令官に任命した。

このほか、東部戦線司令官のイサーム・ザフルッディーン少将をダイル・ザウル県からダマスカス県に召還したという。

AFP, January 29, 2016、AP, January 29, 2016、ARA News, January 29, 2016、Champress, January 29, 2016、al-Hayat, January 30, 2016、Iraqi News, January 29, 2016、Kull-na Shuraka’, January 29, 2016、al-Mada Press, January 29, 2016、Naharnet, January 29, 2016、NNA, January 29, 2016、Reuters, January 29, 2016、SANA, January 29, 2016、UPI, January 29, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県の反体制派支配地域で反体制派代表にジュネーブ3会議への参加を求めるデモ(2016年1月29日)

アレッポ県では、ARA News(1月29日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市内および同市郊外各所で、反体制派代表にジュネーブ3会議への参加を求めるデモが行われた。

デモが行われたのは、アレッポ市シャッアール地区、フィルドゥース地区、マイサル地区、ハラク地区、ハイヤーン町、アナダーン市、タッル・リフアト市など。

AFP, January 29, 2016、AP, January 29, 2016、ARA News, January 29, 2016、Champress, January 29, 2016、al-Hayat, January 30, 2016、Iraqi News, January 29, 2016、Kull-na Shuraka’, January 29, 2016、al-Mada Press, January 29, 2016、Naharnet, January 29, 2016、NNA, January 29, 2016、Reuters, January 29, 2016、SANA, January 29, 2016、UPI, January 29, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジュネーブ3会議をめぐる各国の対応:ロシアはイスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動の排除を、トルコはロシア軍の爆撃停止を主張(2016年1月29日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、29日に開幕したシリア政府と反体制派の和平交渉「ジュネーブ3会議」に関して、リヤド最高交渉委員会および同委員会が任命した交渉団にアル=カーイダ系のイスラーム過激派組織であるシャーム自由人イスラーム運動と非アル=カーイダ系のイスラーム過激派組織であるイスラーム軍が参加することを拒否すると改めて述べた。

この発言は、ゲンナージー・ガティロフ外務次官がスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表に対して示していた見解を繰り返したもの。

ザハロフ報道官は「テロリストがテーブルに着いたかたちで問題解決に向けた交渉を行うことは不可能だ」と述べた。

またザハラフ報道官は「バッシャール・アサド大統領の政策を完全に支持するなどと宣言したことはない。またアサド政権に反対するすべての反体制派をテロ組織とみなしているわけでもない…。我々は常にダマスカスが犯した過ちを指摘してきた」と付言した。

そのうえで、「シリアのすべての当事者は前提条件なしにジュネーブ3会議に出席すべきだ」と述べ、リヤド最高交渉委員会が任命した代表団に会議への参加を促した。

**

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はイスタンブールで記者団に対して、「穏健な反体制派」の和平交渉への参加は、ロシアが彼らに対する空爆を停止しなければ難しい、と述べた。

ロイター通信(1月29日付)が伝えた。

**

イランのハサン・ロウハーニー大統領はフランス24、『ル・モンド』、フランス・クルチュール国営ラジオとのインタビューのなかで、シリア情勢に関して「政治的解決には時間がかかるだろう…。この交渉(ジュネーブ3会議)で迅速に成果がもたらされることを望んでいるが…、シリアも問題は非常に複雑だ…。解決策が政治的にもたらさねばならないと考えているが、数週間で結果を出すことは難しいだろう」と述べた。

AFP(1月29日付)が伝えた。


AFP, January 29, 2016、AP, January 29, 2016、ARA News, January 29, 2016、Champress, January 29, 2016、al-Hayat, January 30, 2016、Iraqi News, January 29, 2016、Kull-na Shuraka’, January 29, 2016、al-Mada Press, January 29, 2016、Naharnet, January 29, 2016、NNA, January 29, 2016、Reuters, January 29, 2016、SANA, January 29, 2016、UPI, January 29, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府と反体制派の和平交渉「ジュネーブ3会議」開幕:デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はシリア政府代表団と会談(2016年1月29日)

シリア紛争の政治的解決に向けたシリア政府と反体制派の代表による和平会議「ジュネーブ3」会議が、当初の予定(25日)より4日遅れて、スイスの首都ジュネーブで開始された。

バッシャール・ジャアファリー国連代表大使を団長とするシリア政府代表団はジュネーブでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と会談した。

複数の国連筋によると、ジャアファリー国連代表大使は会談で、シリアの統合、独立、主権の維持に努めるとの姿勢を改めて示すと共に、「テロ組織を庇護し、これらの組織が国際テロ組織に認定されることを拒否する勢力」が反体制派の代表のなかに含まれていると指摘した。

ジャアファリー国連代表大使は、「穏健な反体制派」と名づけられた勢力が外国のテロリストと結託し、シリア領内で代理戦争を行っているとしたうえで、国連安保理での諸決議は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、そしてこれらの組織とつながりがあるテロ組織、具体的にはシャーム自由人イスラーム運動を国際テロ組織に指定していると主張した。

これに対して、デミストゥラ共同特別代表は、シリア人どうしの交渉を通じた危機の政治的解決が必要だとの見方を改めて示したという。

また、デミストゥラ共同特別代表は会談後、シリア政府、反体制派代表との個別協議が3~4日続くとしたうえで、反体制派に対して「無条件」でのジュネーブ3会議への参加を呼びかけた。

ジャアファリー国連代表大使はしかし、シリア政府が現下の危機の政治的解決をめざす対話に対して真摯に取り組む意思を表明した。

SANA(1月29日付)が伝えた。

SANA, January 29, 2015
SANA, January 29, 2015

 

**

クッルナー・シュラカー(1月29日付)などによると、シリア政府代表団は以下の通り:

1. 団長:バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表(駐ニューヨーク)

2. フサームッディーン・アーラー駐ジュネーブ国連シリア大使

3. アフマド・アルヌース外務在外居住者省法務顧問

4. アムジャド・イーサー大統領府報道局長

5. ウマル・ウースー(シリア・クルド人国民イニシアチブ代表、人民議会議員)

6. アフマド・クズバリー

7. ムハンマド・ハイル・アッカーム

8. アマル・ヤーズジー

9. ハサン・バフリー

10. アムジャド・イーサー

11. アンマール・アルサーン

12. ジャミーラ・シュルバジー

13. イリヤース・シャーヒーン

14. サーミル・バリーディー

15. ウサーマ・アリー

16. ルワイユ・シュルバジー

(17. 統括者(ダマスカスから代表団を統括):ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣)

**

なお、『ハヤート』(1月30日付)は、西側高官の話として、デミストゥラ共同特別代表が、ジュネーブ3会議の交渉で「人道問題、停戦、そして政治プロセス」の三つを同時並行で進める意向だと伝えた。

これに対して、米国は、「停戦」、「人道支援」を優先させ、シリア政府と反体制派の和平プロセスは次回以降のラウンドで審議することを望んでいる一方、イランは、「停戦」、「挙国一致内閣樹立」、「憲法改正」、「総選挙」という順序での和平プロセスをめざしているという。

AFP, January 29, 2016、AP, January 29, 2016、ARA News, January 29, 2016、Champress, January 29, 2016、al-Hayat, January 30, 2016、Iraqi News, January 29, 2016、Kull-na Shuraka’, January 29, 2016、al-Mada Press, January 29, 2016、Naharnet, January 29, 2016、NNA, January 29, 2016、Reuters, January 29, 2016、SANA, January 29, 2016、UPI, January 29, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はリヤド最高交渉委員会、「ロシア・リスト」に加え反体制派・野党の代表10人をジュネーブ3会議に新たに招聘(2016年1月28日)

クッルナー・シュラカー(1月28日付)によると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表(およびスイス外務省)は、29日に開催予定のジュネーブ3会議に反体制活動家および野党指導者10人を新たに招聘した。

リヤド最高交渉委員会、「ロシア・リスト」の活動家に加えた新たに招聘されたのは、サリーム・ハイル・ビク氏、ターリフ・アフマド氏、アルヤーン・マスアド氏、ナウワーフ・ムラッヒム氏、マフムード・マルイー氏、マイス・クライディー氏、スハイル・サルミーニー氏、バルウィーン・イブラーヒーム氏、ジャアファル・マシュハディーヤ氏、アブドゥルマジード・ハンムー氏。

AFP, January 28, 2016、AP, January 28, 2016、ARA News, January 28, 2016、Champress, January 28, 2016、al-Hayat, January 29, 2016、Iraqi News, January 28, 2016、Kull-na Shuraka’, January 28, 2016、al-Mada Press, January 28, 2016、Naharnet, January 28, 2016、NNA, January 28, 2016、Reuters, January 28, 2016、SANA, January 28, 2016、UPI, January 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はシリア国民に対し、ジュネーブ3会議参加予定者に出席を促し、成果をもたらすよう声を上げて欲しいと訴える(2016年1月28日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はシリア人に向けてビデオ演説(http://webtv.un.org/watch/staffan-de-mistura-special-envoy-for-syria-message-to-the-syrian-people/4726417460001)を英語で行い、シリア国民に対して会議参加予定者に出席を促し、成果をもたらすよう声を上げて欲しいと訴えた(アラビア語翻訳はhttp://webtv.un.org/watch/المبعوث-الخاص-للأمم-المتحدة-لسوريا-ستيفان-دي-مستورا…رسالة-إلى-الشعب-السوري/4726545548001)。

デミストゥラ共同特別代表の演説内容の骨子は以下の通り。

「今日の私のメッセージは、シリア国内外、難民キャンプなどすべての場所にいるすべてのシリア人男性、女性、子供に向けたものです」。

「我々はあなたたちが声を上げることに期待しています。「ハラース」、つまり「もうおしまいにしてくれ」と言って欲しいのです。またシリア内外からこの会議(ジュネーブ3会議)に参加するすべての者に期待していると言い、彼らがシリアにおいて平和的な問題解決にいたるためのヴィジョンを持ち、交渉で妥協でき、また彼らにはそうする必要があることを確信させて欲しいのです」。

「あなた方(シリア国民)は充分な会議を目にしています。そのうちの2回の会議はすでに開催されました。今回の会議が失敗することなどあってはなりません。私たちはあなた方の声を効いてきました。私たちはシリア国民、シリアの女性、男性、そして子供たちに会う度に、あなた方がこう言うのを聞いてきました。「殺戮、拷問、投獄はもういい、「ハラース」(おしまいにしてくれ)、「キファーヤ」(もういい)」と言うのを聞いてきました」。

「私たちはこうした声を聞いてきました。私たちは今、この会議に参加するすべての者にあなた方が向けているこうした声を聞かねばなりません。「この会議を失ってはならないチャンスとしなければならない」という声を聞かねばなりません」。

「私たちは国連が示すヴィジョンであなた方を失望させるつもりはありません。あなた方は我々はシリア国民を見捨てないことが分かっています。しかし、私たちは今が好機で、我々が全力を尽くすであろうということをあなた方に感じて欲しいのです」。

UN, January 28, 2016
UN, January 28, 2016


AFP, January 28, 2016、AP, January 28, 2016、ARA News, January 28, 2016、Champress, January 28, 2016、al-Hayat, January 29, 2016、Iraqi News, January 28, 2016、Kull-na Shuraka’, January 28, 2016、al-Mada Press, January 28, 2016、Naharnet, January 28, 2016、NNA, January 28, 2016、Reuters, January 28, 2016、SANA, January 28, 2016、UPI, January 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

リヤド最高交渉委員会は「人道問題は交渉に勝る」とするデミストゥラ共同特別代表の回答を得るも、ジュネーブ3会議参加の是非に結論を出さず(2016年1月28日)

『ハヤート』(1月29日付)によると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、リヤド最高交渉委員会が要請していた説明に対して「人道問題は交渉に勝る」とする「個人的見解」を含む書簡を返送した。

リヤド最高交渉委員会は、ジュネーブ3会議への参加の是非を最終決定するのに先だって、デミストゥラ共同特別代表に対して、シリア政府による都市の包囲、人道支援物資搬入などに関する国連の対応に関して説明を求めていた。

サーリム・ムスラト氏が出した声明によると、デミストゥラ共同特別代表は書簡のなかで、国連安保理決議第2254号の第12、13項がシリア国民の意思を表現した正当な権利で、交渉の余地がないと回答したという。

そのうえで、声明は「我々は(会議への)参加と交渉開始に対して真剣に考えているが、交渉開始を妨げているのは、民間人への空爆と飢餓である」と付言し、会議参加の是非をいまだ最終決定していないことを明らかにした。

**

リヤド最高交渉委員会のメンバーの一人でシリア革命反体制勢力国民連立の幹部の一人のジョルジュ・サブラー氏は『ハヤート』(1月29日付)に対して、交渉委員会が指名した代表団は29日にジュネーブ入りするだろうと述べた。

委員会の報道官を務めるムンズィル・マーフース氏もAFP(1月28日付)に対し「委員会(の代表団は)29日にはジュネーブにはいないだろう。なぜならまだ参加するかを決定していなからだ」と述べた。

AFP, January 28, 2016、AP, January 28, 2016、ARA News, January 28, 2016、Champress, January 28, 2016、al-Hayat, January 29, 2016、Iraqi News, January 28, 2016、Kull-na Shuraka’, January 28, 2016、al-Mada Press, January 28, 2016、Naharnet, January 28, 2016、NNA, January 28, 2016、Reuters, January 28, 2016、SANA, January 28, 2016、UPI, January 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主統一党のサーリフ・ムスリム党首ら「モスクワ・リスト」に名を連ねる主導的反体制活動家5人はジュネーブ入りし、リヤド最高交渉委員会と対等な地位を求める(2016年1月28日)

『ハヤート』(1月29日付)によると、ジュネーブ3会議への参加をめざすいわゆる「ロシア・リスト」の主導的活動家5人は、滞在先のスイスのローザンヌからジュネーブに移動し、会議の主催者である国連(スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表)に対してリヤド最高交渉委員会と同等の代表権を与えるよう要請する書簡を提出した。

ジュネーブ入りしたのは、変革解放人民戦線代表のカドリー・ジャミール前副首相、民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首、シリア民主評議会のハイサム・マンナーア共同代表、イルハーム・アフマド氏、ランダ・カッスィース氏。

書簡で5人は、リヤド最高交渉委員会と「モスクワ・リスト」の代表者の数をそれぞれ15人とするよう要請したという。

また「モスクワ・リスト」に名を連ねる、ナムルード・スライマーン氏、サリーム・ハイル・ビク氏は28日、ジュネーブへの到着を30日から1日に延期すると発表した。

AFP, January 28, 2016、AP, January 28, 2016、ARA News, January 28, 2016、Champress, January 28, 2016、al-Hayat, January 29, 2016、Iraqi News, January 28, 2016、Kull-na Shuraka’, January 28, 2016、al-Mada Press, January 28, 2016、Naharnet, January 28, 2016、NNA, January 28, 2016、Reuters, January 28, 2016、SANA, January 28, 2016、UPI, January 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フランスのオランド大統領「シリアに人道支援物資を搬入し、政治移行プロセスに向けた交渉を促さねばならない」(2016年1月28日)

フランスのフランソワ・オランド大統領は、フランスを訪問中のイランのハサン・ロウハーニー大統領と会談後の記者会見でシリア情勢に触れ、ジュネーブ3会議の遅れに遺憾の意を示す一方、シリアへの人道支援物資の搬入の必要を強調し、リヤド最高交渉委員会の姿勢に理解を示した。

オランド大統領は「我々には責任があるのであって、フランスは覇権を望んでおらず、和平やテロとの戦いに資したいと考えている。我々は危機収束のために行動しなければならない」と述べたうえで「シリアに人道支援物資を搬入し、政治移行プロセスに向けた交渉を促さねばならない」と強調した。

これに対して、ロウハーニー大統領は、アサド大統領の進退に関する記者からの質問に答えるかたちで「問題はシリア国民の手のなかにあり、彼らが自分たちの国について決めるのだ。シリアの問題は個々人(政権幹部)にあるのではなく、テロ、そしてダーイシュ(イスラーム国)にある」と述べた。

AFP, January 28, 2016、AP, January 28, 2016、ARA News, January 28, 2016、Champress, January 28, 2016、al-Hayat, January 29, 2016、Iraqi News, January 28, 2016、Kull-na Shuraka’, January 28, 2016、al-Mada Press, January 28, 2016、Naharnet, January 28, 2016、NNA, January 28, 2016、Reuters, January 28, 2016、SANA, January 28, 2016、UPI, January 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍と思われる戦闘機がヒムス県ガントゥー市を爆撃し、民間人多数が死傷(2016年1月28日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がガントゥー市を空爆し、子供7人、女性3人を含む11人が死亡した。

ロシア軍と思われる戦闘機はまたラスタン市を空爆した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、県北部のクルド山一帯で、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員がロシア軍の指揮のもと、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦、ロシア軍が同地を空爆した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がナリラヤー村を空爆した。

一方、SANA(1月28日付)によると、シリア軍がタマーニア町でシャームの民のヌスラ戦線の拠点複数カ所を攻撃し、メンバー19人を殲滅、53人を負傷させた。

シリア軍はまた、カフルタ・ハーリーム市でヌスラ戦線の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(1月29日付)によると、ロシア軍がカフルタハーリーム村を空爆し、住民15人が死亡、20人が負傷した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区にある大使徒モスクをシリア軍が砲撃する一方、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団は、アレッポ市アズィーズィーヤ地区、ハーリディーヤ地区、ムーカーンブー地区、ナイル通りなどシリア政府支配地域を砲撃し、女性1人が死亡、12人が負傷した。

一方、SANA(1月28日付)によると、シリア軍がハイヤーン町、アレッポ市バニー・ザイド地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ARA News(1月28日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動がハンダラート・キャンプ一帯のシリア軍拠点を攻撃した。

他方、クッルナー・シュラカー(1月29日付)によると、反体制武装集団はアレッポ市南部のバルーズィーヤ村を奪還したという。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒルブナフサ村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月28日付)によると、シリア軍がムーリク市、スカイク村、ラハーヤー村、カフルズィーター市、アトシャーン村、マアルカバ村でジュンド・アクサー機構、カフルズィーター殉教者旅団などと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーライヤー市とムウダミーヤト・シャーム市を結ぶ回廊地帯を「樽爆弾」、地対地ミサイルと思われる砲弾で砲撃、また戦闘機(所属明示せず)がマルジュ・スルターン村郊外のナシャービーヤ町、サーリヒーヤ村を空爆した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がナワー市を砲撃した。

一方、SANA(1月28日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区、マハッタ地区、バジャービジャ地区、マンシヤ地区、アトマーン村、ブスラー・シャーム市一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(1月28日付)によると、ウンム・シャルシューフ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

NNA(1月28日付)によると、レバノン軍はレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、シャームの民のヌスラ戦線の車輌を攻撃、戦闘員複数人を殺傷した。

AFP, January 28, 2016、AP, January 28, 2016、ARA News, January 28, 2016、Champress, January 28, 2016、al-Hayat, January 29, 2016、Iraqi News, January 28, 2016、Kull-na Shuraka’, January 28, 2016、January 29, 2016、al-Mada Press, January 28, 2016、Naharnet, January 28, 2016、NNA, January 28, 2016、Reuters, January 28, 2016、SANA, January 28, 2016、UPI, January 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市東部のクワイリス航空基地一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦(2016年1月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市東部のクワイリス航空基地一帯で進軍を続け、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍兵士20人、ダーイシュ・メンバー14人が死亡した。

一方、SANA(1月28日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにアレッポ市東部のバールーザ村、アイン・ジャマージマ村でダーイシュ(イスラーム国)を殲滅、同地を制圧し、治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、ジュッブ・サファー村、ムサイビーン丘一帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカルヤタイン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、戦闘機(所属明示せず)が同地を空爆した。

一方、SANA(1月28日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外のワーディー・アブヤド・ダム一帯、ウンク・ハワー村、ムシャイリファ村、スード丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点、車輌を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がムハイミーダ村、ヒサーン村を空爆した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機がアリーシャ町一帯、第47地区一帯、アジャージャ村一帯を空爆した。

AFP, January 28, 2016、AP, January 28, 2016、ARA News, January 28, 2016、Champress, January 28, 2016、al-Hayat, January 29, 2016、Iraqi News, January 28, 2016、Kull-na Shuraka’, January 28, 2016、al-Mada Press, January 28, 2016、Naharnet, January 28, 2016、NNA, January 28, 2016、Reuters, January 28, 2016、SANA, January 28, 2016、UPI, January 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス市内で前日に引き続き爆発が発生する一方、シリア軍はアレッポ市東部の村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧(2016年1月27日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハムラー地区にある学校近くで爆発が発生した。

一方、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外の柑橘園東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がクワイリス航空基地に近いワディーア村でダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、同地を制圧した。

シリア軍はまた、アレッポ市郊外の発電所一帯、ジュッブ・カルブ村、ジュッブ・ガブシャ村、ラスム・アラム村などでダーイシュと交戦したほか、バーブ市のダーイシュ拠点、教練キャンプ、武器庫を空爆した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月28日付)によると、ロシア軍によるバーブ市一帯への空爆で民間人25人が死傷した。

**

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(1月27日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のムハイミーダ村にある反体制活動家でバッカーラ部族の長を名のるナウワーフ・ラーギブ・バシール氏の邸宅を空爆で破壊し、民間人数十人が死傷した。

一方、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がマヤーディーン市、スブフ村、ブーライル村、スブハ村、アブー・ハマーム市、シュハイル村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、またブガイリーヤ村、ルーワード丘一帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がジュッブ・マザーリーア村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(1月27日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍第128旅団が展開する東カラムーン地方の丘3カ所を制圧したと発表した。

AFP, January 27, 2016、AP, January 27, 2016、ARA News, January 27, 2016、Champress, January 27, 2016、al-Hayat, January 28, 2016、Iraqi News, January 27, 2016、Kull-na Shuraka’, January 27, 2016、January 28, 2016、al-Mada Press, January 27, 2016、Naharnet, January 27, 2016、NNA, January 27, 2016、Reuters, January 27, 2016、SANA, January 27, 2016、UPI, January 27, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.