YPGがハサカ県でアッシリア教徒の村14カ村をダーイシュ(イスラーム国)から奪還、ハサカ青年連合はYPGが奪還した地域からアラブ人を強制排除していると批判(2015年5月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会民兵、サナーディード軍からなる合同部隊が、タッル・タムル市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との10日におよぶ戦闘の末、占拠されていたアッシリア教徒が住む14カ村を解放した。

ダーイシュは2月下旬に同地一帯に侵攻し、アッシリア教徒が住む35カ村を占拠、約5,000人の住民(アッシリア教徒)がハーブール川沿いに避難、220人がダーイシュに拉致された。

ダーイシュは今もなお210人あまりの住民を拉致している。

同地での人民防衛隊などによる奪還作戦には、有志連合が援護空爆を行っている。

これに関連して、ハサカ青年連合はフェイスブックを通じて、西クルディスタン移行期人民防衛隊がダーイシュから奪還したハサカ市郊外アブドゥルアズィーズ山一帯、ラアス・アイン市郊外、タッル・タムル市一帯で、アラブ人住民を強制移住させ、同地から追放していると非難した。

クッルナー・シュラカー(5月27日付)などが伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャイフ・ナッジャール市工業団地地区北方のウンム・フーシュ村に対して砲撃を行った。

一方、SANA(5月27日付)によると、アレッポ市東部航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団、SANA(5月27日付)によると、ラジャム・ダウラ村一帯にダーイシュ(イスラーム国)が侵攻し、シリア軍、国防隊と交戦した。

またハッラーン村・ドゥワイリー村街道の2カ所で爆弾が爆発した。死傷者はなかった。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がサフム・ジャウラーン村南部にあるヤルムーク殉教者旅団(ダーイシュ(イスラーム国)系)の拠点複数カ所を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月27日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ウルフィー地区など、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 27, 2015、AP, May 27, 2015、ARA News, May 27, 2015、Champress, May 27, 2015、al-Hayat, May 28, 2015、Iraqi News, May 27, 2015、Kull-na Shuraka’, May 27, 2015、al-Mada Press, May 27, 2015、Naharnet, May 27, 2015、NNA, May 27, 2015、Reuters, May 27, 2015、SANA, May 27, 2015、UPI, May 27, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がアルメニア外相と会談:「トルコ政府はオスマン帝国時代に地域の人々が被った苦しみを再びもたらそうとしている」(2015年5月27日)

アサド大統領はシリアを訪問中のアルメニアのエドワルド・ナルバンジャン外務大臣ら一行と会談した。

SANA(5月27日付)によると、アサド大統領は会談で、西側の資金・軍事支援を背景にイスラーム過激派が勢力を伸張している中東地域の現状について、アルメニア政府が西側諸国に正確なイメージを伝える役割を果たすことができる、との期待を寄せた。

これに対して、ナルバンジャン外務大臣は、「シリア国民に対するテロ」を非難する一方、「テロの脅威」が国際社会や中東地域にも及んでいると警鐘を鳴らし、「テロとの戦い」やシリアの危機解決に向けた国際協調の必要を強調した。

また会談で両者は、「トルコ政府が、オスマン帝国時代に地域の人々が被った苦しみを再びもたらそうとしている」と非難、国際社会に対して「トルコ政府の破壊行為を停止させるための行動」を呼びかける点で一致したという。

SANA, May 27, 2015
SANA, May 27, 2015

 

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ナルバンジャン外務大臣はまた、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

AFP(5月27日付)によると、会談後の共同記者会見で、ムアッリム外務在外居住者大臣は「シリアとロシア、イランの関係は一部の人が考えている以上に深淵だと強調したい…。我々の抵抗への彼らの支援が過去に遅れるということはなかったし、今後もそのようなことはない…。友好国の支援は…具体的なものだ」としたうえで、「しかしシリアに対する陰謀は日々、しかも間髪入れずに行われていると言いたい」と述べ、トルコ領を経由した武装集団への支援を「一部の陰謀者たちはあからさまに支援している」と批判した。

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一方、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、「穏健な反体制派」への航空支援に関してトルコと米国が「原則合意」に達したとするメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣の25日の発言に関して、「敵対行為」とみなされると述べ、牽制した。

ARA News(5月27日付)が伝えた。

AFP, May 27, 2015、AP, May 27, 2015、ARA News, May 27, 2015、Champress, May 27, 2015、al-Hayat, May 28, 2015、Iraqi News, May 27, 2015、Kull-na Shuraka’, May 27, 2015、al-Mada Press, May 27, 2015、Naharnet, May 27, 2015、NNA, May 27, 2015、Reuters, May 27, 2015、SANA, May 27, 2015、UPI, May 27, 2015などをもとに作成。

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シリアの衛生テレビ放送が「真実の声を覆い隠そうとして、シリアに陰謀を企てる一部の国の計画」によって一部視聴不能に(2015年5月26日)

SANA(5月26日付)は、シリアの衛生テレビ放送が、「真実の声を覆い隠そうとして、シリアに陰謀を企てる一部の国の計画」によって一部視聴できなくなった、と伝えた。


AFP, May 26, 2015、AP, May 26, 2015、ARA News, May 26, 2015、Champress, May 26, 2015、al-Hayat, May 27, 2015、Iraqi News, May 26, 2015、Kull-na Shuraka’, May 26, 2015、al-Mada Press, May 26, 2015、Naharnet, May 26, 2015、NNA, May 26, 2015、Reuters, May 26, 2015、SANA, May 26, 2015、UPI, May 26, 2015などをもとに作成。

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英首相「シリアの紛争を解決するために和平交渉を再開し、ダーイシュ(イスラーム国)の台頭を阻止する必要がある」(2015年5月26日)

『ハヤート』(5月27日付)は、英国のデヴィッド・キャメロン首相がロシアのヴラジミール・プーチン大統領と電話会談し、シリア情勢などについて協議したと伝えた。

キャメロン首相の報道官によると、会談で両首脳は、シリアの紛争を解決するために和平交渉(いわゆる「ジュネーブ会議」)を再開し、ダーイシュ(イスラーム国)の台頭を食い止める必要があるという点で意見が一致したという。

AFP, May 26, 2015、AP, May 26, 2015、ARA News, May 26, 2015、Champress, May 26, 2015、al-Hayat, May 27, 2015、Iraqi News, May 26, 2015、Kull-na Shuraka’, May 26, 2015、al-Mada Press, May 26, 2015、Naharnet, May 26, 2015、NNA, May 26, 2015、Reuters, May 26, 2015、SANA, May 26, 2015、UPI, May 26, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)の最大拠点ラッカ市への爆撃を通じて反転攻勢へ(2015年5月26日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)の最大拠点であるラッカ市一帯を7回にわたり空爆し、ダーイシュ戦闘員3人が死亡した。

これに関して、ARA News(5月26日付)は、有志連合が、ラッカ市の同一の標的に対して20分間で10回近く空爆を行っただけでなく、シリア軍戦闘機が有志連合による空爆の直後にラッカ市を空爆した、と伝えた。

一方、SANA(5月26日付)によると、シリア軍は、タブカ航空基地およびその一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して集中的な空爆を行い、ダーイシュ戦闘員140人以上を殲滅した、と伝えた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が潜伏するダイル・ザウル市ジスル・スィヤーサ地区近郊をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合に所属すると思われる戦闘機が、ハサカ市南東部郊外一帯、ラアス・アイン市南西部のマブルーカ村のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆、また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュと交戦した。

ARA News(5月26日付)によると、有志連合はシャッダーディー市東部一帯のダーイシュ拠点などに対しても激しい空爆を行ったという。

またこの戦闘で人民防衛隊はマブルーカ村を制圧したという。

一方、SANA(5月26日付)によると、フール町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ARA News(5月26日付)によると、今年2月にダーイシュ(イスラーム国)がタッル・タムル市一帯で誘拐した住民(アッシリア教徒)約200人のうち、老女2人が解放された。

他方、クッルナー・シュラカー(5月27日付)は、有志連合がラアス・アイン市近郊で、住民が乗った車を誤爆し、乗っていた一家4人が死亡した、と伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧されたスフナ市各所をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(5月26日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、タドムル市郊外のシャーイル山(ハマー県)西部(シャーイル・ガス採掘所近郊、ジャズル・ガス採掘所北部)の複数カ所を制圧した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯(大30通り一帯)で、シリア軍、国防隊、PFLP-GC民兵が、同キャンプを占拠するダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線と交戦、シリア軍が同地を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

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スワイダー県では、SANA(5月26日付)によると、ブサイナ高地東部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が25日に奪還したサフム・ジャウラーン村一帯で、ヌスラ戦線などジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団と交戦した。

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ARA News(5月26日付)は、イドリブ県を主な活動拠点としていた自由シリア軍第15旅団が、アレッポ県アイン・アラブ市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)掃討戦で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室に合流すると発表した、と伝えた。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の25日8時から26日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は7回におよび、ハサカ県のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, May 26, 2015、AP, May 26, 2015、ARA News, May 26, 2015、Champress, May 26, 2015、al-Hayat, May 27, 2015、Iraqi News, May 26, 2015、Kull-na Shuraka’, May 26, 2015、May 27, 2015、al-Mada Press, May 26, 2015、Naharnet, May 26, 2015、NNA, May 26, 2015、Reuters, May 26, 2015、SANA, May 26, 2015、UPI, May 26, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県、アレッポ県でアル=カーイダ系組織などに対して反転攻勢(2015年5月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、アブー・ズフール航空基地周辺に位置する村々(ラスム・ナイヤース村、ラーイフィーヤ村、タラブ村、ブワイティーヤ村、ダブシーヤ村、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、ハミーディーヤ村、バヤーイーヤ村、ブーヤドル村、タッル・サラムー村)に対して43回にわたって空爆を行う一方、同村々を占拠し、飛行場を2年にわたって包囲し続けるシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

スィラージュ・プレス(5月26日付)によると、シリア軍の空爆は「100回以上」に及んだという。

同監視団によると、シリア軍は空爆において「樽爆弾」も使用し、タッル・トゥーカーン村では空爆により子供1人が死亡したという。

一方、アルバイーン山一帯では、クッルナー・シュラカー(5月26日付)によると、シリア軍の攻撃をファトフ軍が撃退し、シリア軍側に10人の死者が出た。

他方、SANA(5月26日付)によると、シリア軍がフマイマート村、ダブシーヤ村、シュワイハ村、カルア・ガザール村、タッル・ワッズ村、タッル・サラムー村、マジャース村などアブー・ズフール・航空基地周辺一帯のシャームの民のヌスラ戦線拠点などに対して空爆を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、シャーム自由人イスラーム運動は、ジスル・シュグール国立病院から脱出後、同地に近い農地に潜伏していたシリア軍のアブドゥルハーリク・マンスール准将を拘束したと発表、その写真を公開した。

反体制活動家のハーディー・アブドゥッラー氏によると、マンスール准将とともに、アリー・サルトゥーンを名乗る中尉も拘束されたという。

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アレッポ県では、SANA(5月26日付)によると、アレッポ市旧市街、バーブ・ナスル地区、サーフール地区、シャイフ・サイード地区、バーブ・ハディード地区、マアスラーニーヤ地区、ハミーディーヤ地区、サミーリーヤ村、バンーン・フッス村、ブルジュ・アザーウィー村、バヤーヌーン町、アウラム・クブラー町、カフルハムラ村、フータ村、ハーン・トゥーマーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに関して、ARA News(5月26日付)は、シリア軍がハナースィル市郊外のラシャーディーヤ村一帯でシャーム戦線などジハード主義武装集団と交戦の末、同地を奪還したと伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が包囲を続けるヒムス市ワアル地区で深夜、爆発が発生、その直後、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

またタルビーサ市一帯でも両者が交戦し、ジハード主義武装集団戦闘員2人が死亡した。

一方、SANA(5月26日付)によると、タルビーサ市、ガントゥー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、『ハヤート』(5月27日付)は、複数の親政府および反体制消息筋からの情報として、ジャウバル区でのシリア軍、国防隊と、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団との戦闘で、共和国護衛隊のアブドゥッザイン・サクル大尉が戦死したと伝えた。

同報道によると、大佐の死を告知する張り紙が、2014年にアサド大統領が同地区を視察した際に撮影された写真付きでザバダーニー地区などで回付されたという。

サクル大佐は、ラタキア県ジャブラ市出身で、アサド大統領と「親密で溺愛されていた」という。

Kull-na Shuraka', May 26, 2015
Kull-na Shuraka’, May 26, 2015
Kull-na Shuraka', May 26, 2015
Kull-na Shuraka’, May 26, 2015

 

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義者と共闘する自由シリア軍南部戦線などが占拠するブスル・ハリール市各所、インヒル市郊外のマトゥーク高地をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(5月26日付)によると、ダルアー市郵便局南部一帯、バジャービジャ地区など、カフル・ナースィジュ村、イブタア町、フィキーア村、インヒル市南部、ブルカ村、スラヤー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルマー町郊外一帯を「樽爆弾」で空爆する一方、ナビー・ユーヌス峰山頂一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

これに関して、シャーム自由人イスラーム運動はナビー・ユーヌス峰山頂での戦闘で、シリア軍兵士20人を殺害したと主張している。

AFP, May 26, 2015、AP, May 26, 2015、ARA News, May 26, 2015、Champress, May 26, 2015、al-Hayat, May 27, 2015,May 30, 2015、Iraqi News, May 26, 2015、Kull-na Shuraka’, May 26, 2015、May 29, 2015、al-Mada Press, May 26, 2015、Naharnet, May 26, 2015、NNA, May 26, 2015、Reuters, May 26, 2015、SANA, May 26, 2015、Siraj Press, May 26, 2015、UPI, May 26, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍法律顧問「トルコと米国の意見の相違ゆえに、穏健な反体制派への軍事教練は延期されたまま」(2015年5月26日)

自由シリア軍の法律顧問を名乗るウサーマ・アブーズィード氏は、ARA News(5月26日付)に対し、「穏健な反体制派」への米国の軍事教練は、トルコと米国の意見の相違ゆえに現在も延期されたままである」としたうえで、「教練プログラムがダーイシュ(イスラーム国)だけでなく、シリア政府と戦う戦闘員も含めることを望む」と述べた。

AFP, May 26, 2015、AP, May 26, 2015、ARA News, May 26, 2015、Champress, May 26, 2015、al-Hayat, May 27, 2015、Iraqi News, May 26, 2015、Kull-na Shuraka’, May 26, 2015、al-Mada Press, May 26, 2015、Naharnet, May 26, 2015、NNA, May 26, 2015、Reuters, May 26, 2015、SANA, May 26, 2015、UPI, May 26, 2015などをもとに作成。

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モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表「ダーイシュ(イスラーム国)を根絶するにはイラクとシリアで「民主化」が必要」(2015年5月25日)

欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、シリアとイラクでのダーイシュ(イスラーム国)の勢力伸長・維持に関して「軍事的な対応は必要だが、それが唯一の解決策ではない」としたうえで、「ダーイシュの根絶は、シリアとイラクでのその存在の背後にある根本的な原因に対処しなければ実現しない…。イラクが安定し、民主化し…、シリアが民主的移行と国民和解への道に向かえば、ダーイシュに勝利できるだろう…」と述べた。

ARA News(5月26日付)が伝えた。

AFP, May 26, 2015、AP, May 26, 2015、ARA News, May 26, 2015、Champress, May 26, 2015、al-Hayat, May 27, 2015、Iraqi News, May 26, 2015、Kull-na Shuraka’, May 26, 2015、al-Mada Press, May 26, 2015、Naharnet, May 26, 2015、NNA, May 26, 2015、Reuters, May 26, 2015、SANA, May 26, 2015、UPI, May 26, 2015などをもとに作成。

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ハルキー首相がヒムス市東部の油田、シリア軍の陣地を視察(2015年5月25日)

SANA(5月25日付)は、ワーイル・ハルキー首相がアサド大統領の支持を受け、ヒムス県東部の製油所複数カ所を視察訪問したと報じた。

ハルキー首相が訪問したのは、ハヤーン製油所(ハヤーン石油会社)、ライヤーン製油所(ライヤーン・ガス会社)の精製施設など。

ハルキー首相はまた、タドムル市郊外のシリア軍部隊の陣地複数カ所も訪問した。

視察にはスライマーン・アッバース石油資源鉱物大臣、タラール・バラーズィー・ヒムス県知事らが同行した。

SANA, May 25, 2015
SANA, May 25, 2015

 

AFP, May 25, 2015、AP, May 25, 2015、ARA News, May 25, 2015、Champress, May 25, 2015、al-Hayat, May 26, 2015、Iraqi News, May 25, 2015、Kull-na Shuraka’, May 25, 2015、al-Mada Press, May 25, 2015、Naharnet, May 25, 2015、NNA, May 25, 2015、Reuters, May 25, 2015、SANA, May 25, 2015、UPI, May 25, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省はダーイシュ(イスラーム国)のタドムル市制圧が、サウジアラビア、トルコ、カタール、イスラエルのテロ支援の結果と非難(2015年5月25日)

外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長宛に書簡を送り、ヒムス県タドムル市一帯を制圧したダーイシュ(イスラーム国)が同市内で住民多数を「虐殺」する一方、住民の市外への非難を禁止し、また同市南西部にあるUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡が破壊の危機に曝されていると報告、非難した。

また「こうしたテロ行為は、「周知の国々」がダーイシュ、シャームの民のヌスラ戦線、そしてヌスラ戦線が現在隠れ蓑にしているいわゆるファトフ軍、そのほかのアル=カーイダ系組織、自由シリア軍などのテロ集団への4年にわたってさまざまな支援を続けていなければ起きなかった」と指摘、サウジアラビア、トルコ、カタール、イスラエルを名指しで非難した。

そのうえで、国連安保理に関して、国連安保理決議第2170、2178、2199号に従い、シリアと連携してテロ撲滅に向けて対処するよう求めた。


AFP, May 25, 2015、AP, May 25, 2015、ARA News, May 25, 2015、Champress, May 25, 2015、al-Hayat, May 26, 2015、Iraqi News, May 25, 2015、Kull-na Shuraka’, May 25, 2015、al-Mada Press, May 25, 2015、Naharnet, May 25, 2015、NNA, May 25, 2015、Reuters, May 25, 2015、SANA, May 25, 2015、UPI, May 25, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市南部でシリア軍と反体制武装集団各派の戦闘が激化(2015年5月25日)

アレッポ県では、『ハヤート』(5月26日付)が複数の反体制サイトからの情報として、反体制武装集団が、ハナースィル市近郊のシャイフ・ムハンマド丘とラシャーディーヤ村を制圧し、大量の武器・弾薬を捕獲したと伝えた。

両村はシリア軍のアレッポ市南部と東部の戦線を結ぶ兵站線上に位置するという。

またシリア人権監視団によると、アレッポ市ラームーサ地区、シャイフ・サイード地区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

このほかにも、アレッポ市ハミーディーヤ地区、ナイル通り地区、サーフール地区、バニー・ザイド地区、カーティルジー地区、フール村、タッル・ダマーン村をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、イスラーム覚醒大隊と第一連隊は声明を出し、アレッポ市旧市街アウジャト・キヤーリー地区でシリア軍と交戦の末、建物複数棟を制圧したほか、ラームーサ地区とシャイフ・サイード地区を結ぶジャンクションも掌握したと発表した。

他方、シリア人権監視団によると、アフリーン市でシャームの民のヌスラ戦線がクルド人住民20人を誘拐した。

このほか、SANA(5月25日付)によると、アレッポ市ハミーディーヤ地区、カースティールー地区、シャイフ・サイード地区、シャイフ・マクスード地区、バニー・ザイド地区、カフルハムラ村、ハナースィル市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、バドル殉教者旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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同じく、アレッポ県では、ARA News(5月25日付)によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、ハイダリーヤ地区で深夜から未明にかけて、バドル殉教者旅団とシャーム戦線が交戦した。

この戦闘で双方の戦闘員複数が死傷したほか、住民1人が巻き添えとなって死亡したという。

地元消息筋によると、バドル殉教者旅団の前司令官のハーリド・ハヤーニー氏の兄弟アブドゥルハーリク・ハヤーニー氏がシャーム戦線によって射殺されたことが戦闘のきっかけだったという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市西部のムウタリム村一帯のシリア軍部隊をファトフ軍が迫撃砲で攻撃した。

これに対して、シリア軍はイドリブ市郊外(およびハマー県北部)の医療センター、病院などを砲撃したという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、アムキーヤ町、ラターミナ町を「樽爆弾」で空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・シャルシューフ村一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月25日付)によると、ガジャル村、ファルハーニーヤ村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ヒムス軍団、タウヒード軍、アフル・スンナ・ワ・ジャマーア、アジュナード・ヒムスの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、マナール・チャンネル(5月25日付)によると、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線との戦闘の末、戦闘員数十人を殲滅し、レバノン国境に位置するカブア丘、ナッカール丘を制圧した。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍、国防隊も参加したこの戦闘で、ヒズブッラー側にも士官1人を含む9人の死者が出たと発表した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍はザブディーン村を地対地ミサイルで攻撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(5月25日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外の第68旅団基地一帯で、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

他方、SANA(5月25日付)によると、ザバダーニー市、ザブディーン村・バーラー村間、ハラスター市、アイン・タルマー村、アーリヤ農場、シャイフーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で科学研究センターの職員(局長)1人が何者かに撃たれ死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市各所を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(5月25日付)によると、カラク村、西ガーリヤ村、フラーク市、ナーフタ町、ガズラーン農場、ジャースィム市、カフルシャムス町、カフル・ナースィジュ村、サムリーン村、アトマーン村、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハミーディーヤ村一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月25日付)によると、ハミーディーヤ村、マスハラ村、マスハラ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 25, 2015、AP, May 25, 2015、ARA News, May 25, 2015、Champress, May 25, 2015、al-Hayat, May 26, 2015、Iraqi News, May 25, 2015、Kull-na Shuraka’, May 25, 2015、al-Mada Press, May 25, 2015、Naharnet, May 25, 2015、NNA, May 25, 2015、Qanat al-Manar, May 25, 2015、Reuters, May 25, 2015、SANA, May 25, 2015、UPI, May 25, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するタドムル市一帯をシリア軍が爆撃する一方、ダーイシュはサワーナ町郊外のリン酸塩鉱山を掌握(2015年5月25日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)に占拠されたタドムル市各所を15回以上にわたり空爆した。

空爆は、市内の国立病院一帯、軍事情報局一帯、UNESCO世界文化遺産に指定されているパルミラ遺跡に近い市内南西部などに対して行われた。

同監視団によると、シリア軍がタドムル市に対して本格的な空爆を行ったのが今回が初めてで、標的となったダーイシュ拠点では戦闘員が死傷、また住民4人が死亡、数十人が負傷したという。

これに関してタドムル市シリア革命調整は、フェイスブックを通じて、空爆により少なくとも2人が死亡(身元は不明)、多数が負傷したと発表した。

またAFP(5月25日付)は、シリア治安筋の話として、シリア軍による空爆はスフナ市一帯、ハイル油田、アーラーク油田、タドムル市にいたるすべての街道に対しても行われた。

これに対して、シリア人権監視団によると、ダーイシュもタドムル市・ダマスカス県街道を西進し、サワーナ町とフナイフィース村の郊外にあるリン酸塩鉱山と鉱山職員らの住宅を占拠した。

また、複数の活動家によると、ダーイシュは、シリア軍兵士17人が潜伏していたタドムル市北部ジャムイーヤート地区内の民家に突入し、戦闘の末、複数の兵士を殺害、残った兵士を捕捉した。

Kull-na Shuraka', May 25, 2015
Kull-na Shuraka’, May 25, 2015

一方、SANA(5月25日付)によると、シリア軍が、タイバ村、アーミリーヤ村、タドムル航空基地、スフナ市、カルヤタイン市、アイン・バーリダ村、ジャズル・ガス採掘所地帯、シャーイル・ガス採掘所一帯、フルクルス町、ジバーブ・ハマド村、シャンダーヒーヤ村、ウンム・サフリージュ村、タドムル市・T3ステーション間などのダーイシュ(イスラーム国)の拠点、車列に対して空爆を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、マスアダ村、ラジャム・カスル村、ラジャム・アーリー村、西サラーム村、アブー・ハワーディード村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているハマーダト・ウマル村、ウカイリバート町、ナイーミーヤ村、ハッダージュ村、ハディーラ村、スーフ村などに対して、シリア軍が空爆を行った。

この空爆で、ウカイリバート町では女児1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって包囲されているクワイリス航空基地一帯をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(5月25日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯で、シリア軍、PFLP-GC民兵などが、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線と交戦、シリア軍が同地各所を砲撃した。

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ハサカ県では、SANA(5月25日付)によると、ハサカ市南部のバーブ・ハイル村東部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の24日8時から25日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して35回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回におよび、ハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, May 25, 2015、AP, May 25, 2015、ARA News, May 25, 2015、Champress, May 25, 2015、al-Hayat, May 26, 2015、Iraqi News, May 25, 2015、Kull-na Shuraka’, May 25, 2015、al-Mada Press, May 25, 2015、Naharnet, May 25, 2015、NNA, May 25, 2015、Reuters, May 25, 2015、SANA, May 25, 2015、UPI, May 25, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:タドムル市一帯などでダーイシュ(イスラーム国)は217人を処刑(2015年5月25日)

シリア人権監視団は、ヒムス県タドムル市一帯での戦闘が本格化した5月16日以降、同市などでのダーイシュ(イスラーム国)による処刑者の数が民間人67人を含め217人に達していると発表した。

またダーイシュは、シリア軍兵士、国防隊隊員、さらには「シリア政府に内通している」との容疑で民間人多数を捕捉しており、その数は600人以上に上るという。

AFP, May 25, 2015、AP, May 25, 2015、ARA News, May 25, 2015、Champress, May 25, 2015、al-Hayat, May 26, 2015、Iraqi News, May 25, 2015、Kull-na Shuraka’, May 25, 2015、al-Mada Press, May 25, 2015、Naharnet, May 25, 2015、NNA, May 25, 2015、Reuters, May 25, 2015、SANA, May 25, 2015、UPI, May 25, 2015などをもとに作成。

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イスラーム軍がダマスカス郊外県で国防隊(ワファー軍)司令官を捕捉(2015年5月24日)

イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官(大尉)は、ジャズィーラ・チャンネル(5月25日付)を通じて声明を出し、タッル・クルディー町郊外での戦闘で、国防隊「ワファー軍」の本部に突入し、司令官ハーリド・ダイリー氏と副官1人を捕捉したと発表した。

Kull-na Shuraka', May 25, 2015
Kull-na Shuraka’, May 25, 2015

AFP, May 25, 2015、Aljazeera.net, May 24, 2015、AP, May 25, 2015、ARA News, May 25, 2015、Champress, May 25, 2015、al-Hayat, May 26, 2015、Iraqi News, May 25, 2015、Kull-na Shuraka’, May 25, 2015、al-Mada Press, May 25, 2015、Naharnet, May 25, 2015、NNA, May 25, 2015、Reuters, May 25, 2015、SANA, May 25, 2015、UPI, May 25, 2015などをもとに作成。

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ナスルッラー書記長「ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線がレバノンに足場を築けば、最初に犠牲になるのはムスタクバル潮流だ」(2015年5月24日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、解放記念日(25日)に合わせてマナール・チャンネル(5月24日付)でテレビ演説を行い、ダーイシュ(イスラーム国)やアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線がレバノン国内に足場を築けば、サアド・ハリーリー元首相率いるムスタクバル潮流やその指導者らが「最初の犠牲者」になるだろう、と警鐘を鳴らした。

Naharnet, May 23, 2015
Naharnet, May 23, 2015

ナスルッラー書記長の演説での主な発言は以下の通り:

「ダーイシュやヌスラ戦線に対して彼ら(ムスタクバル潮流およびその指導者たち)が沈黙すれば、自らの身を守ることができると信じる者もいる。また彼らがダーイシュやヌスラ戦線を「革命家」、「フリーダム・ファイター」と評すれば、見逃してもらえると信じる者もいる…。沈黙することで自分たち自身や自分たちの宗派を守ることができると信じている者は妄想しているだけだ」。

「女性が奴隷にされ、教会が破壊されることを誰が防いで守るのか? 脅威に立ち向かい…沈黙と中立を止める責任がみなにある」。

「3月14日勢力には思惑があるのだろうが、シリア革命反体制勢力国民連立の幹部らは、あなた方に何の保障もできない。彼らは、ダーイシュやヌスラの支配下にあるシリア国内の地域にさえも戻ることはできないのだから…。あなた方はダーイシュの勝利をむしろ恐れるべきで、それ以外の陣営(アサド政権の意味)の勝利を恐れている場合ではない…。シリア政府とその同盟者がシリアで勝利すれば、彼らはすべてのレバノン人の安全を保障してくれるだろう…。しかし、ダーイシュとヌスラ戦線が勝てば、誰があなたがたの安全を保障するのか?」。

「歴史は繰り返す…。この地域を脅かす陰謀とは、我々が今目の当たりにしているタクフィール主義の卑劣な陰謀だ…。この陰謀がもっとも顕著に表しているのがダーイシュだ…。ダーイシュは、シリア、イラク、パレスチナに面するシナイ半島、イエメン、アフガニスタン、パキスタン、リビア、北アフリカ、ナイジェリアにおり、最近ではサウジアラビアのカティーフでも姿を現した…。」。

「我々は歴史上に前例のない危険に曝されている…。非協力的なスンナ派にダーイシュはどのように振る舞ってきたか? 協力したにもかかわらず、忠誠を誓わなかった人々にどのように振る舞ってきたか? 彼らは虐殺に遭っている」。

「シリア軍、国防隊、レバノンの抵抗運動が、レバノン・シリア国境すべての安全を確保するまで戦闘は続くだろう」。

「アルサール地方(ベカーア県バアルベック郡)の住民の大多数は、武装集団の負担に喘いでいる。我々はアルサール住民に寄り添う用意がある。しかし、国家がまず自らの責任を全うすべきだ…。しかし、バアルベック郡、ヘルメル郡における我らが人民は…アルサール郊外やベカーア高原に1人でもテロリストがいることを認めない」。

「ダーイシュはみなを脅かしているがゆえに、私はサウジアラビアに呼びかけたい。イエメンへの侵略を止め、政治的解決をめざすべきだと」。

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市で住民400人を「虐殺」、アレッポ県でシリア軍ヘリコプターを撃墜か?(2015年5月24日)

SANA(5月24日付)は、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するヒムス県タドムル市内の信頼できる住民筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が市内で、住民約400人を「虐殺」したと伝えた。

同消息筋によると、「虐殺」された住民のほとんどは子供、女性、老人で、タドムル国立病院看護課長(女性)など公務員数十人も犠牲になったという。

また同消息筋によると、ダーイシュは、タドムル市内に取り残された住民数千人に対して、市外への移動を禁止し、財産や食糧を没収し、「タクフィール主義思想」を押しつけようとしているという。

これに関して、ワイール・ハルキー首相は声明を出し、ダーイシュによる「虐殺」の責任は「サウジアラビア、カタール、トルコ、一部西側諸国など、テロに対し資金・軍事援助を行う国」にあると非難した。

そのうえで、国際社会に対して「テロを支援する政府」に圧力をかけるよう呼びかけた。

またバアス党のシリア地域指導部も声明を出し、「国連安保理決議第2170号、第2178号に違反する…野蛮な虐殺」を非難した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地を包囲するダーイシュ(イスラーム国)が早朝、飛行場上空でシリア軍のヘリコプター1機を地対空ミサイルで撃墜し、搭乗していた3人(大佐2人、軍曹1人)を殺害した。

これに関して、SANA(5月24日付)は、クワイリス航空基地を離陸したヘリコプターが操縦不能となり、墜落し、搭乗員(人数は不明)が死亡した、と報じた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・シャルシューフ村一帯、ジャズル・ガス採掘所地帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、有志連合が援護空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマリーイーヤ村のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆した。

また、ARA News(5月24日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるムーハサン市を「樽爆弾」で空爆した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュはマヤーディーン市で男性13人を処刑した。

また、クッルナー・シュラカー(5月24日付)は、シリア軍が数日前、ダイル・ザウル国立博物館の所蔵品を搬出したと伝えた。

搬出先は不明だという。

他方、SANA(5月24日付)によると、ダイル・ザウル航空基地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯で、シリア軍、国防隊が、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(5月24日付)によると、カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の23日8時から24日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は11回におよび、ハサカ県、アレッポ県(アイン・アラブ市一帯)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市内各所でシリア軍、国防隊とアンサール・ディーン戦線、シャーム戦線の戦闘激化(2015年5月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が、シリア政府の支配下にあるアレッポ市アシュラフィーヤ地区、ハーリディーヤ地区、サイイド・アリー地区、ハミーディーヤ地区、ティシュリーン通り、ナイル通り、国立公園などを迫撃砲で攻撃し、子供2人が死亡した。

シリア軍もまたアレッポ市旧市街、バーブ・ハディード地区、アグユール地区、カスタル・ハラーミー地区などを砲撃した。

さらにARA News(5月24日付)などによると、アレッポ市シャイフ・サイード地区一帯では、シリア軍、国防隊が、アンサール・ディーン戦線、シャーム戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

クッルナー・シュラカー(5月25日付)によると、アレッポ市旧市街マイサルーン地区で、シャーム戦線所属がシリア軍の拠点(ナーズール・ビル)を攻撃し、15人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アイン・シーブ村、マアッラト・ハルマ村、バシュラームーン村、イドリブ市などに対するシリア軍の空爆、「樽爆弾」投下により、子供4人を含む5人が死亡した。

『ハヤート』(5月25日付)が伝えた。

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ダマスカス県では、シャーム自由人イスラーム運動が、ディーワーニーヤ地区で、バッサーム・アリー准将が乗った車を襲撃し、アリー准将を含む8人を殺害したと発表した。

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ダマスカス郊外県、SANA(5月24日付)によると、フライタ村郊外無人地帯で、シリア軍、国防隊が、反体制武装集団の武器製造工場を発見、武器、弾薬などを押収した。

またサアサア町一帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町農場地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月24日付)によると、カラク村、西ガーリヤ村、フラーク市、ジャースィム市、カフルシャムス町、カフル・ナースィジュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月24日付)によると、西サムダーニーヤ村、ウンム・バーディナ村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月24日付)によると、ヒムス市ワアル地区、アブー・サナースィル丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(5月25日付)によると、サラヤー村近郊のフィーラ丘一帯で、反体制武装集団がシリア軍と交戦し、同地を制圧した。

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、May 25, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県ジスル・シュグール市一帯での戦闘によるシリア軍・国防隊死者は260人以上に(2015年5月24日)

シリア人権監視団は、4月22日から5月24日までの約1ヶ月間でのジスル・シュグール市およびその周辺でのファトフ軍との戦闘で死亡したシリア軍将兵、国防隊隊員の数が少なくとも261人にのぼる、と発表した。

このうち90人が士官で、そのなかには特殊部隊司令官のムフイーッディーン・マンスール少将のほか、准将11人、大佐11人、中佐2人、少佐10人、大尉25人、中尉29人が含まれており、彼らはいずれも、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・ディーン戦線、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、フルカーン旅団、アンサール・シャーム、トルキスターン・イスラーム党、ジュヌード・シャームとの戦闘で戦死したという。

反体制活動家のハーディー・アブドゥッラー氏はユーチューブ(5月23日付)を通じて、イドリブ県ジスル・シュグール市内でのファトフ軍との戦闘で死亡したとされるシリア軍兵士130人あまりの遺体の映像を公開した。

アブドゥッラー氏によると、「彼らのほとんどは、そのすべてが殺害された訳ではないが、脱走し、自分の身を守ることにしか関心がなかった連中であり、このことはシリア軍の撤退が計画的で軍事組織として最低限の規律のもとになされたとの主張を否定するもの」だという。

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一方、『ハヤート』(5月25日付)によると、シリア政府支持者は、フェイスブックで、ジスル・シュグール国立病院でのシリア軍側の死者数が208人にのぼったと綴っているという。

また、SANA(5月24日付)は、ジスル・シュグール国立病院の守備隊脱出作戦でのシリア軍による空爆で、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員300人を殺害、数百人を負傷させたと伝えた。

これに対し、ハマー報道センターは25日、イドリブ県でのファトフ軍との戦闘で死亡したシリア軍兵士の数が545人に及ぶ発表、その氏名、出身地、階級を発表した。

 

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、Hama News Center, May 25, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル国立博物館で先史時代の像のレプリカを破壊か?(2015年5月23日)

ヒムス県では、『ハヤート』(5月24日付)によると、シリアの遺跡博物館局のマアムーン・アブドゥルカリーム局長は、「タドムル市との通信が途絶える前、(22日)夜に、彼ら(ダーイシュ(イスラーム国)が21日に国立博物館の門を開け、館内に進入、先史時代の像のレプリカを破壊したとの情報を得た」と発表した。

破壊されたとされるレプリカは教育実習用に使用されていたもので、破壊後、ダーイシュは博物館の門前に警備兵を配備し、退去したという。

また、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍との3日にわたる戦闘の末、シリア軍兵士48人を殺害し、ジャズル・ガス採掘所地帯、シャーイル・ガス採掘所一帯を制圧した。

al-Hayat, May 24, 2015
al-Hayat, May 24, 2015
Kull-na Shuraka', May 23, 2015
Kull-na Shuraka’, May 23, 2015

一方、SANA(5月23日付)によると、ジャズル・ガス採掘所地帯北部にあるワーディー・ブスィーリー・アーミリーヤ村交差点一帯、同油田東部一帯、ワーディー・マースィク一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点をシリア軍が空爆した。

また、SANAなどシリアの主要メディアは、21日にイドリブ県ジスル・シュグール市内のジスル・シュグール国立病院からの脱出・撤退に成功したとする守備隊の負傷兵らの写真、映像(https://youtu.be/xiixT7gK6g0)を公開した。

21日にファトフ軍によって制圧されたジスル・シュグール国立病院には、シリア軍兵士、国防隊隊員、およびその家族ら約250人が籠城を続けていたが、シリア政府が主張する脱出撤退作戦によって、何人の兵士が帰還したのかはいまだ発表されていない。

SANA, May 23, 2015
SANA, May 23, 2015

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市南西部郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、有志連合がダーイシュ拠点などを空爆した。

これにより、ダーイシュ戦闘員約25人が死亡したという。

一方、SANA(5月23日付)によると、カブル・シャーミーヤ村で、シリア軍、国防隊が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区をシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、子供4人を含む15人が死亡した。

また、クッルナー・シュラカー(5月23日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)がムサッラブ村、シュマイティーヤ町、ヒシャーム村、ムハイミーダ村で、過去3日間で、住民32人を処刑したと伝えた。

「ダーイシュに対する陰謀罪」などが処刑の理由だという。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が数日前、アイン・アラブ市南部郊外のタッル・アフマル村、タッル・アブル村、ジャアダ村で、ダーイシュ(イスラーム国)支持者とされる住民の民家複数棟を爆破、破壊したと伝えた。

一方、SANA(5月23日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Qanat al-Manar, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍兵士15人がファトフ軍に投降(2015年5月23日)

イドリブ県では、『ハヤート』(5月24日付)によると、ファトフ軍によるジスル・シュグール国立病院制圧を受けるかたちで、シリア軍兵士15人がジスル・シュグール市とアリーハー市間のカイヤーサート検問所(ファトフ軍が掌握)に投降した。

Kull-na Shuraka', May 23, 2015
Kull-na Shuraka’, May 23, 2015

一方、SANA(5月23日付)によると、シリア軍がイドリブ市南部郊外(イシュタブリク村、アイン・スーダ村、サーリヒーヤ村、ハッルーズ村など)、クファイル村周辺、バシュラームーン村の反体制武装集団拠点に対して空爆を行い、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバーニヤース市、バイダー町の住宅街で強制捜査を行い、住民約100人を逮捕した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区、バニー・ザイド地区、シャッアール地区で、シリア軍、国防隊、バアス大隊が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月23日付)によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、カルム・タッラーブ地区、ハナーヌー地区、インザーラート地区、ブスターン・バーシャー地区、カスタル・ハラーミー地区、カルム・マイサル地区、バニー・ザイド地区、カルフール地区、フライターン市、アナダーン市、タッル・ザラーズィール地区、アウラム・クブラー町、マンスーラ村、ドゥワイル・ザイトゥーン村、バーシュカウィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方無人地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団(カラムーン・ファトフ軍)と交戦した。

一方、SANA(5月23日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマナール・チャンネル(5月23日付)によると、シリア軍の支援を受けたヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線との戦闘の末、カラムーン地方のサドル・ブスターン丘を制圧した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、アル=カーイダ系組織シャーム自由人イスラーム運動がスーラーン市に敷設した地雷にシリア軍の車輌が触れて、乗っていたシリア軍兵士が4人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(5月23日付)によると、カフルシャムス町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

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国連安保理は、パルミラ遺跡を擁するシリアのタドムル市の住民の安否に「深い懸念」を表明、住民保護の責任がシリア政府にあることを改めて確認する議長声明を採択(2015年5月23日)

国連安保理は、ダーイシュ(イスラーム国)がUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するシリアのタドムル市(ヒムス県)を制圧したことを受けて安保理議長声明(SC/11904)を採択し、ダーイシュによるテロ行為や遺跡・文化財破壊を改めて非難、同市の住民数千人の安否に「深い懸念」を表明するとともに、住民保護の責任がシリア政府にあることを改めて確認した。

声明案はフランスが提出し、全会一致で採択された。

議長声明の全文は以下の通り:

The members of the Security Council strongly condemned the ongoing barbaric terrorist acts by ISIL in Syria, including its violent takeover of Palmyra.

The members of the Security Council expressed deep concern for the thousands of Palmyra residents inside the city, as well as for those displaced as a result of ISIL’s [Islamic State in Iraq and the Levant] (Da’esh) advance. The members of the Security Council call for the safe passage of civilians fleeing the violence, and reaffirm that the primary responsibility to protect its populations lies with the Syrian authorities. The members of the Security Council stated their grave concern for the protection of the World Heritage site of Palmyra and the systematic campaign of destruction of cultural heritage in Iraq and Syria.

The members of the Security Council condemned in the strongest terms ISIL’s terrorist acts, which reportedly include beheadings and killings. They expressed concern for the women and children in Palmyra, noting ISIL’s pattern of abducting, exploiting, and abusing women and children elsewhere, including rape, sexual abuse, forced marriage, and forced child recruitment committed by ISIL.

The members of the Security Council reiterated their condemnation of the destruction of cultural heritage in Iraq and Syria, particularly by ISIL, including targeted destruction of religious sites and objects, and noted with concern that ISIL and other individuals, groups, undertakings and entities associated with Al-Qaida are generating income from engaging directly or indirectly in the looting and smuggling of cultural heritage items from archaeological sites, museums, libraries, archives, and other sites in Syria and Iraq, which is being used to support their recruitment efforts and to strengthen their operational capability to organize and carry out terrorist attacks. The members of the Security Council underlined the need to bring perpetrators of these acts to justice.

The members of the Security Council stressed again that ISIL must be defeated and that the intolerance, violence, and hatred it espouses must be stamped out. The members of the Council further emphasized that such continued acts of barbarism perpetrated by ISIL do not intimidate them, but rather stiffen their resolve, and stressed that there has to be a common effort amongst Governments and institutions, including those in the region most affected, to counter ISIL, as the Council resolved in United Nations Security Council resolutions 2170 (2014) and 2199 (2015), and underscored the need for the full and immediate implementation of these resolutions by all Member States. They reminded States that they must ensure that measures taken to combat terrorism comply with all their obligations under international law, in particular international human rights, refugee, and humanitarian law.

The members of the Security Council voiced their strong support for UNESCO [United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization] Director-General Bokova’s efforts to address the destruction and looting of cultural heritage, including through UNESCO’s efforts to assist in the implementation of relevant provisions of United Nations Security Council resolution 2199 (2015).

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

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シャッラーシュ人民議会議員:ダーイシュ(イスラーム国)、ファトフ軍に対するシリア軍の敗北の責任をとって、フライジュ国防大臣は辞任すべき」(2015年5月22日)

アブドゥッラー・イブラーヒーム・シャッラーシュ人民議会議員(アレッポ県諸地域A部門選出、無所属)はフェイスブックで、ヒムス県タドムル市でのダーイシュ(イスラーム国)に対するシリア軍の敗北や、イドリブ県でのファトフ軍に対するシリア軍の敗北の責任をとって、ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣は辞任すべきだと綴った。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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ファトフ軍がジスル・シュグール国立病院を制圧:シリア軍による脱出作戦の成功か、ファトフ軍による要撃の成功か?(2015年5月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍が、ジスル・シュグール市南西部郊外でシリア軍、国防隊との激しい戦闘の末、同地を完全制圧し、またシリア軍兵士・国防隊隊員とその家族約250人が籠城を続けていたジスル・シュグール国立病院を陥落させた。

Kull-na Shuraka', May 22, 2015
Kull-na Shuraka’, May 22, 2015

複数の活動家によると、ファトフ軍はジスル・シュグール国立病院に籠城していたシリア軍兵士・国防隊隊員70人以上を殺害、士官4人を含む20人を捕捉、また数十人が逃走したという(その後(5月27日)、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ジスル・シュグール国立病院から脱出できたシリア軍兵士が90人以上に上ったが、のこる200人以上がファトフ軍との戦闘で死亡したと発表した)。

これに対して、シリア軍は早朝からジスル・シュグール病院一帯に6回以上にわたり空爆を行うとともに、約250発の迫撃砲で砲撃を加えたが、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、この攻撃は籠城する兵士らの撤退の援護を目的としたものだったと思われるという。

これに関して、SANA(5月22日付)は、ジスル・シュグール国立病院に籠城していたシリア軍守備隊が「タクフィール主義テロ集団」の包囲を解除、同地周辺に展開する部隊の援護空爆・砲撃を受け、負傷者らとともに脱出に成功したと報じた。

SANA特派員によると、シリア軍部隊は脱出に際して、病院を破壊したという。

またSANA(5月22日付)は、アサド大統領が、イドリブ県ジスル・シュグール市内にあるジスル・シュグール国立病院に対するファトフ軍の包囲を解除し、脱出に成功した守備隊のマフムード・サフバ大佐に電話をかけ、「あなたがたは自らの勇敢さをもってシリア・アラブ軍のすべての兵士のありようを表明した。あなた方は、敗北、降伏を考えることなく耐え抜き、抵抗した」との祝辞を送ったと伝えた。

しかし、スィラージュ・プレス(5月22日付)は、現地消息筋の話として、ファトフ軍が病院地下に向けてトンネルを掘削し、そのことを察知したシリア軍を敢えて脱出させ、病院から出てきた兵士を攻撃、数十人を殺害し、多数を捕捉したと報じた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアナダーン市に「樽爆弾」2発を投下し、子供3人と女性9人の合わせて11人が死亡した。

一方、SANA(5月22日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、ザバディーヤ地区、フィルドゥース地区、アシュラフィーヤ地区、シャッアール地区、タッラト・タクリース地区、アーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区、マンスーラ村、カフルハムラ村、アナダーン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市内でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦し、戦闘員4人が死亡、またダーイル町ではシリア軍の空爆で2人が、イズラア市では反体制武装集団の砲撃で6人が死亡した。

一方、SANA(5月22日付)によると、マスミヤ、ダルアー市内各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、アッシリア人権監視団などによると、カルヤタイン市の修道院のジャーク(ヤアクーブ)・ムラード神父(マール・ムーサー・ハバシー修道院長兼マール・イルヤーン修道院長)が21日、武装集団に拉致されたと伝えた。

Kull-na Shuraka', May 22, 2015
Kull-na Shuraka’, May 22, 2015

一方、SANA(5月22日付)によると、西サラーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月22日付)によると、ドゥーマー市南部農場地帯、ハラスター市、アイン・タルマー村、アルバイン市、ダイル・サルマーン町郊外、ハーン・シャイフーン・キャンプ一帯、フライタ村無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月22日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月22日付)によると、マスハラ丘、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、May 27, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、Siraj Press, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合「イスラーム国(ダーイシュ)によるタドムル市制圧を利用して、アサド政権は革命勢力に打撃を与えようとしている」(2015年5月22日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるタドムル市制圧に関して、「革命勢力」に打撃を与えるためにアサド政権がダーイシュを利用していると断じる一方、米国が主導する有志連合が「アサドとダーイシュのテロに対抗し得る唯一の勢力である自由シリア軍への支援と協調を通じて戦略を変更しない限り、失敗する」と主張した。


AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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タドムル市を制圧したダーイシュ(イスラーム国)の進軍続く(2015年5月22日)

ヒムス県では、ARA News(5月22日付)によると、タドムル市を制圧したダーイシュ(イスラーム軍)がさらに進軍し、ヒムス市東部約40キロの距離に位置するT4航空基地(通称タイフール航空基地)に対して、爆弾を積んだ車2台で自爆攻撃を行い、シリア軍と交戦した。

同報道によると、シリア軍は今のところ、抵抗を続け、撤退していないという。

また、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が21日に完全制圧したタドムル市内で、シリア軍兵士・国防隊隊員17人と政権を支持する民間人多数を処刑した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル市南東部郊外一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会民兵、サナーディード軍からなる合同部隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、ARA News(5月22日付)によると、有志連合がハサカ市西部郊外で、ダーイシュ(イスラーム国)の武器庫を空爆、破壊した。

また、ARA News(5月23日付)によると、ハサカ市南西部のシリア軍、国防隊の拠点複数カ所をダーイシュ(イスラーム国)が攻撃したが、シリア軍はこれを撃退した。

一方、SANA(5月22日付)によると、シリア軍がタッル・バールード村、シャッダーディー市・フール町交差点でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、同地を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部のシャイフ・ナッジャール市工業団地地区周辺で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(5月22日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方のバトラー村一帯で、ジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員3人が死亡した。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、May 23, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がタンフ国境通行所(ヒムス県)から撤退、ダーイシュ(イスラーム国)が同地を掌握(2015年5月22日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア政府がイラク国境に位置するタンフ国境通行所から撤退したのを受け、ダーイシュ(イスラーム国)が同国境通行所を制圧した。

タンフ国境通行所に面するイラク側のワリード国境通行所は、ダーイシュの攻撃を受けすでに閉鎖されていた。

これにより、シリア・イラク国境の通行所は、西クルディスタン移行期民政局が管理するヤアルビーヤ国境通行所を除いて、ダーイシュの支配下に入り、シリア政府はレバノン国境の国境通行所(6カ所)とハサカ県のカーミシュリー市の国境通行所を保持するのみとなった。

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なお、シリアと周辺諸国を結ぶ国境通行所の管理・支配状況は以下の通り。

1. 対ヨルダン国境

ナスィーブ・ジャービル国境通行所(ダルアー県):ヌスラ戦線、「自由シリア軍」南部戦線などが2015年4月に制圧。

ダルアー(旧税関局)・ラムサー国境通行所(ダルアー県):ジハード主義武装集団が2013年11月に制圧。

2. 対イラク国境

ヤアルビーヤ・ラビーア国境通行所(ハサカ県):2012年7月に「自由シリア軍」が制圧、その後シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が争奪戦を繰り広げ、2014年10月以降は西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガが管理。

ブーカマール・カーイム国境通行所(ハサカ県):2012年11月に「自由シリア軍」が制圧、その後2014年7月にダーイシュ(イスラーム国)が掌握。

タンフ・ワリード国境通行所(ヒムス県):ダーイシュが2015年5月22日に制圧。またイラク側のワリード国境通行所はダーイシュ(イスラーム国)の攻撃を受け閉鎖。

3. 対トルコ国境

カサブ・ヤイラダーウ国境通行所(ラタキア県):シリア側のカサブ国境通行所はシリア政府が掌握しているが、トルコ側のヤイラダーウ国境通行所は閉鎖。

バーブ・ハワー・ジルヴェギョズ国境通行所(イドリブ県):シリア側のバーブ・ハワー国境通行所はアナトリア通信が言うところの「反体制勢力」が管理。

バーブ・サラーマ・オンジュプナル(アレッポ県):シリア側のバーブ・サラーマ国境通行所はアナトリア通信が言うところの「反体制勢力」が管理。

ジャラーブルス・カルカムシュ国境通行所(アレッポ県):シリア側のジャラーブルス国境通行所はダーイシュ(イスラーム国)が管理。

アイン・アラブ・ミュルシトプナル国境通行所(アレッポ県):シリア側のアイン・アラブ国境通行所は西クルディスタン移行期民政局が管理。

タッル・アブヤド・アクチャカレ国境通行所(ラッカ県):シリア側のタッル・アブヤド国境通行所はダーイシュ(イスラーム国)が管理。

ラアス・アイン・ジェイランプナル国境通行所(ハサカ県):シリア側のラアス・アイン国境通行所は西クルディスタン移行期民政局が管理。

カーミシュリー・ヌサイビン国境通行所(ハサカ県):シリア側のカーミシュリー国境通行所はシリア政府が管理し、国連の人道支援物資を搬入するために使用。

アイン・ディーワール・ジズレ国境通行所(ハサカ県):シリア側のアイン・ディーワール国境通行所は西クルディスタン移行期民政局が管理。

4. イスラエル占領下のゴラン高原

クナイトラ通行所:2014年8月にシャームの民のヌスラ戦線が制圧。

5. 対レバノン国境

ジュダイダト・ヤーブース・マスナア国境通行所(ダマスカス郊外県):シリア政府が管理。

ジュースィーヤ・カーラ国境通行所(ヒムス県):シリア政府が管理。

タッルカラフ国境通行所(ヒムス県):反体制武装集団がタッルカラフ市一帯を制圧。

ジスル・カマール・ワーディー・ハーリド国境通行所(ヒムス県):シリア政府が管理。

ダブースィーヤ・ウブーディヤ国境通行所(タルトゥース県):シリア政府が管理。

タルトゥース・アリーダ国境通行所(タルトゥース県):シリア政府が管理。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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国防隊がダイル・ザウル市でダーイシュ(イスラーム国)と戦うための義勇兵募集を開始(2015年5月21日)

クッルナー・シュラカー(5月21日付)は、ダイル・ザウル市の国防隊(特殊作戦部隊)が、市内のジャウラ地区、クスール地区、ハラービシュ地区での義勇兵の募集を開始したと伝えた。

同報道によると、義勇兵には月額5,000シリア・ポンドの給与が支払われ、ダイル・ザウル航空基地一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に投入されるという。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県などで、シリア軍と反体制武装集団が交戦(2015年5月21日)

アレッポ県では、SANA(5月21日付)によると、アレッポ市カルム・カーティルジー地区、バニー・ザイド地区、ハンダラート・キャンプ一帯、シャーミル村、ハーン・アサル村、アナダーン市、スーラーン町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、バドル殉教者旅団、シャーム戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ダルクーシュ町各所をシリア軍が空爆し、15人が死亡した。

シリア軍はまた、バーラ村、マウザラ村、ナリラヤー村、クーリーン村、マストゥーマ村郊外の野営キャンプ、マクバラ村に対しても空爆を行った。

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ダルアー県では、SANA(5月21日付)によると、ダーイル町、ダルアー市アブー・バクル・モスク一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(5月22日付)によると、自由シリア軍南部戦線第1軍が、イズラア市に終結していたシリア軍に対して迫撃砲などで攻撃を加えた。

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クナイトラ県では、SANA(5月21日付)によると、タッル・マスハルで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、May 22, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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ボグダノフ外務副大臣「米国はアサド政権の代わりがないことを理解した」(2015年5月21日)

RT(5月21日付)によると、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は記者団に対し「米政権はあることを理解した。それは現時点において、アサド大統領と現シリア政府の代わりはないということだ。代わりとしているのは、過激派、テロリスト、そしてダーイシュ(イスラーム国)だ」と述べた。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、RT, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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トルコ大統領府報道官「ダーイシュ(イスラーム国)のシリアでの攻勢はシリア政府に資する」(2015年5月21日)

トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は、ダーイシュ(イスラーム国)のシリア国内での攻勢に関して「シリア政府の利益に資する」と述べた。

カルン報道官はまた、記者会見で「シリアの危機は新たな進展を見せている…。トルコは「穏健な反体制派」のための教練プログラムを実施するために米国とともに行動する…。プログラムは現在実施中で、その成果は近い将来に現れるだろう」と述べた。

ARA News(5月21日付)が伝えた。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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