国連安保理で米国はシャルア暫定大統領とハッターブ内務大臣を国連の制裁リストから除外することを求める決議案を回付(2025年10月14日)

UAEのニュースサイトザ・ナショナルは、国連安保理で、シリアに対する長年の制裁を緩和し、同国政府との国際的取引を再開させる内容の決議案が検討していると伝えた。

同サイトによると、決議案は米国が起草し、10月9日に安保理15ヵ国に回覧された。

その内容は、シリア政府への資金、財産、経済資源の流入を認めるというもので、採択されれば、武器移転に関する制限の一部が緩和され、化学兵器の廃棄、核防護、地雷除去などのために利用が限定されたかたちでの装備や技術を提供できるようになる。

決議案はまた、加盟国に対して、ダーイシュ(イスラーム国)、アル=カーイダとつながりがあるすべての個人、組織によるテロ行為の抑止を強調しており、シリア国内のいかなる主体もこれらの集団を支援してはならないとしている。

その一方で、アフマド・シャルア暫定大統領とアナス・ハッターブ内務大臣を国連の制裁リストから除外するよう求めている。

これについては、中国も同意する姿勢を示しているが、シャーム解放機構については、国連の制裁対象として維持されるという。

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イスラエル軍部隊はクナイトラ県ウーファーニヤー村に至る道路の交差点に検問所を一時的に設置(2025年10月14日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊が、ウーファーニヤー村に至る道路の交差点に検問所を一時的に設置し、自動車の検査や通行人の停止を行った。

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軍用貨物車輛約50台からなるロシア軍の車列がタルトゥース港の軍事基地からフマイミーム航空基地に移動(2025年10月14日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、軍用貨物車輛約50台からなるロシア軍の車列がタルトゥース港の軍事基地からフマイミーム航空基地に移動した。

ロシア軍の車列の大規模な移動が確認されたのは、10月に入ってからこれで5回目。

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米主導の有志連合はハサカ県ハッラーブ・ジール村に設置されている航空基地に輸送機を通じて軍事・後方支援物資および米兵を移送(2025年10月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合は、ハッラーブ・ジール村に設置されている航空基地に輸送機を通じて軍事・後方支援物資および米兵を移送した。

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シャルア暫定大統領は15日にロシアを公式訪問、プーチン大統領と会談予定(2025年10月14日)


SANAは、アフマド・シャルア暫定大統領が、シリアとロシアの二国間関係を再構築し、政治および経済分野での協力案件を協議するため、明日(10月15日)にロシアへの公式訪問を行うと伝えた。

大統領府報道局によると、訪問中、シャルア暫定大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談し、両国の共通関心に関わる地域的および国際的な最新動向について協議し、両国の共通利益に資する協力関係を発展させる方策を検討する予定。

シャルア暫定大統領はまた、ロシア在住のシリア人コミュニティとも面会する予定である。

一方、ロイター通信は、首脳会談では、タルトゥース港とフマイミーム航空基地へのロシア軍の継続駐留、アサド前大統領の身柄引き渡しなどについて協議がなされると伝えた。

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SANAによると、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣は、ダマスカス県の徴兵センターを視察した。

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JICAの登坂宗太中東・欧州部中東2課長が率いる代表団がラーイド・サーリフ緊急事態災害大臣と会談(2025年10月13日)

緊急事態災害省(フェイスブック)によると、JICAの登坂宗太中東・欧州部中東2課長が率いる代表団が同省庁舎で、ラーイド・サーリフ緊急事態災害大臣と会談、早期警報システム、災害管理、地雷除去の分野における協力の可能性、さらに研修プログラム支援のあり方について議論した。

また、日本の災害対策および地域社会訓練にかかる経験が紹介され、地域レベルでの防災意識向上や備えの重要性について意見が交わされた。

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ロシアのラブロフ外務大臣はアサド前大統領がモスクワで毒殺未遂に遭ったとする報道を「根拠のないデマ」と否定(2025年10月13日)

スプートニク(アラビア語版)RT(アラビア語版)によると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、アラブ系メディア関係者との会見のなかで、アサド前大統領がモスクワで毒殺未遂に遭ったとする報道について、「根拠のないデマ」であるとして明確に否定した。

会見でのラブロフ外務大臣の主な発言は以下の通り。

我々はバッシャール・アサドとその家族に対し、純粋に人道的な理由から亡命を認めた。彼はモスクワで何の問題もなく生活しており、毒殺事件など一切起きていない。
シリアはタルトゥースおよびフマイミームにあるロシア軍の基地の維持を望んでおり、それらは将来的に人道支援センターとして再利用できるだろう…。新たな状況のもとで、これらの基地は軍事拠点というよりも異なる役割を担うことができる。

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米主導の有志連合の支援を受けるシリア自由軍が「砂漠特別任務部隊」に改称され、その管轄が国防省から内務省に移管(2025年10月13日)

シリア人権監視団によると、ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に駐留する米主導の有志連合の支援を受けるシリア自由軍が「砂漠特別任務部隊」に改称され、その管轄が国防省から内務省に移管された。

砂漠特別任務部隊は、引き続き有志連合と連携し、ダーイシュ(イスラーム国)残党の追跡・攻撃作戦を目的とした合同パトロールおよび訓練活動を継続する予定だという。

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イスラエル軍の無人航空機が飛来する中、同軍地上部隊がクナイトラ県東アフマル丘の森林地帯を砲撃(2025年10月12日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機が県南部とダマスカス郊外県の上空に飛来する中、同軍地上部隊が東アフマル丘の森林地帯を砲撃した。

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JICAの登坂宗太中東・欧州部中東2課長が率いる代表団が文化省古物博物館総局のザイダーン総局長と会談(2025年10月12日)


SANAによると、国際協力機構(JICA)の登坂宗太中東・欧州部中東2課長が率いる代表団が文化省古物博物館総局を訪れ、アナス・ハッジ・ザイダーン総局長と会談し、シリアの歴史都市、特にダマスカスとアレッポの旧市街における都市計画分野での協力強化の方策を協議した。

協議では、両都市の独自の歴史的・文化的構造を保全しつつ、持続可能な開発の要件にも応える、包括的な都市計画プロジェクトの実施方法に焦点が当てられ、都市構造や環境の変化によって生じている課題に対応するための検討が加えられた。

JICAの代表団には、在シリア日本大使館の辻昭弘臨時代理大使、JICAヨルダン事務所長、そして在シリア日本大使館の国際協力部長が同行した。

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シャルア移行期政権支配下のスワイダー県大スーラ村で「スワイダーは我々の中に、我々はスワイダーの中に:シリアは私の支えであり、あなたの支えである」と銘打った募金キャンペーンが始動(2025年10月12日)


SANAによると、スワイダー県大スーラ村(アフマド・シャルア移行期政権支配地)で「スワイダーは我々の中に、我々はスワイダーの中に:シリアは私の支えであり、あなたの支えである」というスローガンのもと、各地の若者らが主体となって、募金キャンペーンが始動した。

SANAが13日に伝えたところによると、1,463万3,000ドル以上の寄付金が集まった。

しかし、シリア人権監視団が13日に伝えたところによると、スワイダー県内では、このキャンペーンに対して、「和解や融和の名を借りた政権のプロパガンダ」であり、挑発的で不誠実だといった反発と怒りの声が広がった。

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シリア人権監視団によると、世界食糧計画(WFP)が提供した人道支援物資や201トンの小麦粉を積んだシリア・アラブ赤新月社の貨物車輛12台からなる車列が朝、ダマスカス・スワイダー街道を経由してスワイダー県に到着した。

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イスラエル軍部隊がクナイトラ県マアラカ村近郊の街道沿いに臨時の検問所を設置(2025年10月11日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、マアラカ村近郊の街道沿いで、イスラエル軍部隊が臨時の検問所を設置し、通行人の検査および身分証の確認を行った。

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アブー・カスラ国防大臣はトルコ大統領府のハルク・ギョルギュン防衛産業庁長官ら随行代表団と会談(2025年10月11日)

国防省(フェイスブック)によると、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣は、トルコ大統領府のハルク・ギョルギュン防衛産業庁長官ら随行代表団と会談、両国間の防衛産業協力に関する多くの共通課題を議論し、軍需産業分野における連携と支援強化の方策について意見を交わした。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣は、サウジアラビア、アルメニア、イタリア、バングラデシュ大使から信任状の写しを受け取る(2025年10月11日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は首都ダマスカスにおいて、ファイサル・マジュハル駐シリア・サウジアラビア大使から信任状の写しを受け取った。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ルーベン・ハラジヤン駐シリア・アルメニア大使から信任状の写しを受け取った。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ステファノ・ラヴァニャン駐シリア・イタリア大使閣から信任状の写しを受領した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ヌール・ヒラール・サイフル・ラフマン駐シリア・バングラデシュ大使から信任状の写しを受け取った。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、外務省国際協力局および各県・各省庁・公共機関の国際協力部門の責任者らと会合を行った。

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シリア米評議会は米上院がシーザー・シリア市民保護法(シーザー法)の完全撤廃を求める条項を含む予算案を可決したと発表(2025年10月10日)

シリア米評議会は、フェイスブックを通じて、米上院がシーザー・シリア市民保護法(シーザー法)の完全撤廃を求める条項を含む予算案を賛成77票、反対20票で可決したと発表した。

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SANAも、米上院が米国上院が、シーザー法を廃止する条項を含む国防政策法案(国防権限法・NDAA)を多数の賛成で可決したと伝えた。

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外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて声明を出し、同法案の成立を「積極的な進展」として歓迎した。

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フマイミーム航空基地に9機のロシア軍大型輸送機An-124が重装備や兵器を搬入(2025年10月10日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍の司令部が設置されているフマイミーム航空基地に9機のロシア軍大型輸送機An-124が重装備や兵器を搬入した。

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イスラエル軍がクナイトラ県サイダー・ハーヌート村に侵入し、住民5人を逮捕(2025年10月10日)

クナイトラ県では、SANAイナブ・バラディーによると、3台の車輛からなるイスラエル軍部隊がサイダー・ハーヌート村に侵入し、住民5人を逮捕した。

5人のうち2人は羊飼い、3人は農民。

また、シリア人権監視団によると、8台の四輪駆動車からなるイスラエル軍部隊がイッシャ村とラフィード町を結ぶ幹線道路に侵入した。

さらに、シリア人権監視団によると、3台の車輛からなるイスラエル軍の部隊が東サムダーニーヤ村とアジュラフ村を結ぶ道路上に臨時の軍事検問所を設置した。

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米上院は2026会計年度の国防政策法案を総額9139億ドル規模で可決:うち約1億3千万ドル(約190億円)がシリア民主軍とシリア自由軍への支援に(2025年10月9日)

ブレイキング・ディフェンスによると、米上院は、2026会計年度の国防政策法案(国防権限法・NDAA)を総額9139億ドル規模で可決した。

ノース・プレスによると、このうち約1億3千万ドル(約190億円)がシリア民主軍とシリア自由軍への支援にを割り当てられた。

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外務在外居住者省はガザ地区での停戦合意の発表を歓迎し、合意の実現に向けて尽力したカタール、トルコ、エジプト、米国の努力と仲介に対して謝意(2025年10月9日)

外務在外居住者省はフェイスブックを通じて声明を出し、ガザ地区での停戦合意の発表を歓迎し、合意の実現に向けて尽力したカタール、トルコ、エジプト、米国の努力と仲介に対して感謝の意を表した。

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外務在外居住者省はまた、フェイスブックを通じて声明を出し、化学兵器禁止機関(OPCW)執行理事会が採択した「シリア・アラブ共和国における化学兵器の残存物の迅速な廃棄に関する決議」を歓迎した。

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バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使:「私の訪問がトルコの国家的利益や領土的一体性を損なう活動を伴っていたとするいかなる主張はまったく根拠がない」(2025年10月8日)

トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、Xで次の通り綴った。

私は、米国大使として、またシリア特使として、ハサカを訪問し、シリア民主軍とシリア政府との間で締結された3月10日合意の実施に関する進展を促進・監視するための使節として活動した。この合意は、シリアの安定と安全保障のみならず、トルコおよび米国双方の戦略的利益にとっても極めて重要である。
ハサカでの私の活動は、完全な透明性のもとで行われ、地域の安定促進、対テロ協調、人道支援のアクセス拡大といった目的に基づいていた。これらはすべて、トルコの安全保障および経済的利益に直接的に資するものである。
私の訪問がトルコの国家的利益や領土的一体性を損なう活動を伴っていたとするいかなる主張も、まったく根拠がない。さらに、私が一度も見たことのない地図が、私が一度も入ったことのない会議室に置かれていたという理由で、トルコの利益を害したとする非難は、全くばかげたものである。
私の使命は――そして今もなお――国境を越えた脅威を減らし、地域の平和と再建というより大きな目標を支援する協調的な仕組みを推進することにある。」

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ロシアのラブロフ外務大臣:「国連決議が順守されていれば、今日見られるような中央政府と各地方との対立は存在しなかっただろう」(2025年10月8日)

ロシア外務省によると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、モスクワで行われた「東方への架け橋」プロジェクトのインタビューにおいて、シリアとの関係について以下の通り述べた。

2024年にロシアとシリアの外交関係樹立80周年を迎えた。
ソ連時代から両国は友好関係にあり、経済・社会・教育・防衛の分野で緊密な協力を築いてきた。ロシアはシリア・アラブ共和国の国力形成に大きく寄与してきたと自負している。
2011年、「アラブの春」においてシリア紛争が激化し、西側諸国の支援を受けた反体制派が武装化して以降、ロシアはシリアの合法政府を支援するため介入した。プーチン大統領の決定により、ロシアは情勢の安定化に重要な役割を果たした。
当時、米国や国連・ジュネーブなどで多国間協議を行い、国連決議も採択されたが、それが順守されていれば、今日見られるような中央政府と各地方との対立は存在しなかっただろう。
ロシアは情勢に左右されない一貫した友好関係をシリアと維持している。
2024年12月の政変後すぐに接触を再開し、プーチン大統領は新政権のアフマド・シャルア氏と電話会談を行った。今年初めにはロシアの省庁合同代表団がダマスカスを訪問し、旧政権時代に開始されたプロジェクトの継続可能性を共同で検討した。
私は今年春、アンタルヤ外交フォーラムでもアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣と会談し、その後7月にモスクワで、さらに9月にはニューヨークで再会した。
また、9月初旬にはノヴァク副首相率いる政府代表団がダマスカスを訪れ、同国の関係閣僚および暫定大統領アフマド・シャルア氏と協議を行った。
ロシアは、旧ソ連時代および2011~2014年以降に始まった経済・工業・農業・エネルギー分野の協力を、現状に合わせて調整しながら継続したいと考えている。
プーチン大統領は、シリア政府の意思に反して駐留を続けることはないと繰り返し述べている。だが、シリア政府および地域諸国の多くが、ロシアのプレゼンス維持を望んでいる。
彼はまた、今後は軍事支援ではなく「機能の再構築」が必要であると述べた。
ロシアの港湾や空港を「人道支援ハブ」として活用し、ロシアやペルシャ湾諸国からアフリカ諸国へ人道物資を輸送する拠点とすることが有効である。この構想にはシリア側も賛同しており、すでに協議が進んでいる。
シリアは外国の内政干渉を断固として拒否している。しかし、依然として広大な領域が外国軍の支配下にあり、ダマスカスの招きによらない駐留も存在する。特に南部ではイスラエルが緩衝地帯の設置を主張している。
彼はイスラエルの安全保障上の懸念を理解するとしながらも、北東部のクルド問題や、米国によるクルド分離主義の助長、トルコ軍の越境展開、アラウィー派やキリスト教徒への攻撃など、複合的な脅威を指摘した。
シリアの統一こそ、関係国すべての利益である。もしクルドの自治・分離主義が現実化すれば、地域全体に連鎖的影響を及ぼす危険がある。
ロシアはシリアのパートナーを全面的に支援し、同国に関与する他国とも協調していく。とりわけ、10月15日に開催される第1回ロシア・アラブ首脳会議で、シャルア暫定大統領の参加が重要な意義を持つ。この場で実質的な議論が行われるだろう。

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シリア人権監視団によると、シリアに駐留するロシア軍部隊に所属する25台の貨物車輛からなる車列が、ラタキア県のフマイミーム航空基地からタルトゥース市方面に向かい、その後帰還した。

同様の動きは、10月1日と6日にも確認されている。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣がトルコの首都アンカラを訪問し、フィダン外務大臣と会談(2025年10月8日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣がトルコの首都アンカラを訪問し、トルコのハカン・フィダン外務大臣と会談、地域情勢および共通の関心事について協議した。

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SANAによると、会談後の共同記者会見で、フィダン外務大臣は次のように述べた。

シリア政府は、国際社会と協力してダーイシュ(イスラーム国)と戦う強い意志を持っている。
イスラエルによる攻撃は、シリアに対する重大なエスカレーションを意味する。したがって、我々はシリアの統一と主権の維持を呼びかける。
また、シリアの国際舞台における関与は日を追うごとに増しており、特にアフマド・シャルア暫定大統領が第80回国連総会で行った歴史的演説以降、その傾向は顕著である。

SANAによると、フィダン外務大臣はまた次のように続けた。

シリアが安定していること、そしていかなる勢力もその不安定化から利益を得ないことが、我々にとって最も重要である。
シリア政府の地域的および国際的な関与は日々増しており、シリアに課されているすべての制裁を直ちに解除すべきである。
我々はスワイダー県の動向を注意深く見守っており、イスラエルの干渉は不安定化をさらに悪化させている。
イスラエルによる一方的な行動によるシリアの不安定化の試みは、我々の国家安全保障をも脅かしている。

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SANAによると、一方、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は以下のように述べた。

旧体制の崩壊は、60年以上続いた暗黒の時代の終わりを意味する。この期間に100万人以上のシリア人が殉職したが、わずか数ヵ月のうちに我々は市民国家を築き、正義と多様性の国家を形成することができた。
前の段階も課題がなかったわけではないが、我々は友好国と協力してそれらを解決し、テロとの戦いにおける責任を果たしてきた。
いかなる形での分裂も断固として拒否する。シリアは一つの統一国家である。
国際社会に対し、イスラエルがシリア領土への攻撃を停止し、1974年の兵力引き離し協定を遵守するよう圧力をかけることを求める。
シリアはその重みと歴史的地位を取り戻し、再び世界の国々の中での本来の位置に復帰した。移行期におけるトルコの大きな役割と広範な支援を強調する。
今回のトルコ訪問は、透明性と対話を基盤とした戦略的パートナーシップを強化するためのものである。
シリア民主軍との対話は、3月10日合意の履行とシリアの統一を確認するために行われている。
しかし、シリア民主軍は必要な措置を講じるのが遅く、今日に至るまで合意を実行に移す具体的な一歩には至っていない。

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ロイター通信によると、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリア民主軍が自らの約束と国家統合の原則を順守すべきだと改めて強調した。

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クナイトラ県ジュバーター・ハシャブ村で薪を集めていた若者がイスラエル軍の銃撃を受けて負傷(2025年10月8日)

クナイトラ県では、SANAによると、3台の車輛からなるイスラエル軍部隊が今朝、東サムダーニーヤ村方面に侵入し、同村とアジュラフ村の間にある破壊された給水タンクのそばに検問所を設置し、通行人を尋問、その後で撤収した。

また、シリア人権監視団によると、6台の軍用車輛からなるイスラエル軍部隊がマアラカ村に侵入し、複数の住宅で捜索を行った。

さらに、SANAシリア人権監視団によると、ジュバーター・ハシャブ村で薪を集めていた若者が、イスラエル軍の銃撃を受けて負傷した。

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国連のシリアに関する独立国際調査委員会はスワイダー県での暴力の影響を受けた現地社会への初の現地訪問を終えたと発表(2025年10月7日)

国連のシリアに関する独立国際調査委員会(パウロ・ピネイロ委員長)は、Xを通じて、スワイダー県での暴力の影響を受けた現地社会への初の現地訪問を終えたと発表した。

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米中央軍(CENTCOM)は10月2日にアル=カーイダ系のアンサール・イスラームのメンバーを殺害したと発表(2025年10月7日)

米中央軍(CENTCOM)は、Xを通じて以下の通り発表した。

米軍、シリアでアルカーイダ関連のテロ計画者を殺害
10月2日、CENTCOM部隊はシリアで攻撃を実施し、アル=カーイダとつながりがある幹部の攻撃計画者を殺害した。
殺害されたムハンマド・アブドゥルワッハーブ・アフマドは、アンサール・イスラームというアル=カーイダ系のテロ組織のメンバーであった。
CENTCOM司令官のブラッド・クーパー提督は次のように述べた。
「米軍は中東において、攻撃を計画・組織・実行するテロリストのあらゆる試みを阻止・撃破する準備を常に整えている。我々は祖国、兵士、同盟国、そして地域およびその外のパートナーを守るために行動を続ける。

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ダルアー県でシリア人3人からなる武装グループが、ヨルダン領へ不法に侵入を試み、ヨルダンの国境警備隊が銃撃戦の末に殺害(2025年10月7日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア人3人からなる武装グループが、ヨルダン領へ不法に侵入を試みた際、ヨルダンの国境警備隊との間で銃撃戦となり、死亡した。事件は本日未明に発生したという。

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内務省(フェイスブック)によると、アナス・ハッターブ内務大臣がヨルダンを訪問し、首都アンマンで、ヨルダンのマーズィン・ファラーイヤ内務大臣とともに、合同協議会を主催した。

協議では、安全保障分野における二国間協力の強化、国境通行所の運営調整、犯罪対策分野での経験共有、国境管理および人・物資の往来の円滑化など、両国の共通利益に資するテーマが取り上げられた。

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アレッポ市、ハマー市、ダイル・ザウル市でガザ地区での戦闘激化から2年が経ったのに合わせてパレスチナ連帯集会(2025年10月7日)

アレッポ県では、SANAによると、アレッポ市のサアドゥッラー・ジャーブリー広場で、ガザ地区での戦闘激化から2年が経ったのに合わせて「パレスチナのため、私たちは一つ」と題する連帯集会が開催された。

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ハマー県では、SANAによると、ハマー市のウンム・ハサン公園で同様の連帯集会が行われた。

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ダイル・ザウル県では、SANAによると、ダイル・ザウル市で住民らが同様の連帯集会を開催した。

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シリア民主軍のアブディー総司令官はバッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使、クーパーCENTCOM司令官とともに急遽ダマスカスを訪問し、シャルア暫定大統領らと会談、アレッポ市での停戦に合意する一方、自治を要求(2025年10月7日)

大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は首都ダマスカスで、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使、米中央軍(CENTCOM)のブラッド・クーパー司令官(提督)と会談した。

会談には、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者相、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣、フサイン・サラーマ総合諜報機関長官も同席、シリア情勢の最新の動向、政治プロセスの支援策、安全と安定の強化のための方策について協議が行われた。

また、シリア民主軍と移行期政権が交わした3月10日合意の実施メカニズムについても議論がなされた。

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この会談に関して、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣は、Xで以下の通り綴った。

先ほどダマスカスで、マズルーム・アブディー氏と会談し、シリア北部および北東部の全戦線および部隊展開地域において、全面的かつ包括的な停戦を実施することで合意した。この合意は直ちに実行に移されることとなった。

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SANAは、アレッポ県特派員の話として、アレッポ市シャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区で停戦合意が成立したと報じた。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の交渉代表団が首都ダマスカスを訪れ、シャルア移行期政権と会談した。

交渉代表団は、シリア民主軍マズルーム・アブディー総司令官、北・東シリア地域民主自治局のイルハーム・アフマド渉外関係委員会共同委員長、女性防衛部隊(YPJ)のルーフラート・アフリーン司令官からなり、シャルア暫定大統領、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣らと会談、そのなかで、4つの主要な議題について議論した。

また、交渉代表団は、すべてのシリア人を守る組織的で実効的な軍を創設するためだとして、シリア民主軍と内務治安部隊(アサーイシュ)を統合することを口頭で提案した。

会談では、北・東部およびアレッポ市での完全かつ即時の停戦に合意し、すべての構成体の代表性を保証するかたちでシリア憲法を改正することで一致した。

ANHAによると、会談は、10月6日の米国側との会談を受けて行われた。

また、ANHAによると、会談では、3月10日合意の実施方法と、アレッポ市情勢への対応が中心議題となった。

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スカイ・ニュース(アラビア語版)によると、アブディー総司令官は会談で、イラク・クルディスタン自治政府に類似した自治地域の設立を認めるよう要求するとともに、シリア民主軍を完全にシリア軍に統合することを拒否、統合せずに、シリア軍の一部となることはできると主張した。

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イスラエル軍はクナイトラ県ジュバーター・ハシャブ村の森林地帯で薪を集めていた農民に向けて催涙弾を発射(2025年10月6日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、5日深夜から6日未明にかけて、占領下ゴラン高原から発射された2発の砲弾が着弾した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が、ジュバーター・ハシャブ村の森林地帯で薪を集めていた農民に向けて催涙弾を発射した。

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