トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2021年12月3日)

ラッカ県では、ANHA(12月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(12月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、タッル・ラバン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, December 3, 2021、ANHA, December 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2021、Reuters, December 3, 2021、SANA, December 3, 2021、SOHR, December 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュがダイル・ザウル県でイラク人民動員隊所属のヌジャバー運動の部隊を要撃、民兵2人を殺害(2021年12月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるカバージブ村近くでダーイシュ(イスラーム国)がイラク人民動員隊所属のヌジャバー運動の部隊を要撃、民兵2人を殺害した。

AFP, December 3, 2021、ANHA, December 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2021、Reuters, December 3, 2021、SANA, December 3, 2021、SOHR, December 3, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属のドローンがイドリブ県をミサイル攻撃し、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構元メンバー1人を殺害、6人が巻き添えとなって負傷(2021年12月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ハバル24(12月3日付)、バラディー・ニュース(12月3日付)によると、米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)1機が早朝、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマストゥーマ村とアリーハー市を結ぶ街道(マストゥーマ街道)を移動中のオートバイに3発のミサイルを発射し、オートバイが炎上し、乗っていた1人が即死した。

オートバイにはトルコの支援を受ける反体制武装集団のメンバーが乗っていたと思われる。

またこのミサイル攻撃で、近くを走行していた車に乗っていた一家6人が負傷した。

シリア北東部の航空機の飛行状況を監視するマルサド20によると、ミサイル攻撃を行ったのはMQ-9リーパー。

殺害されたのは、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構の幹部の1人アブー・アブドゥッラフマーン・マッキー氏の護衛を務めていたシリア人男性。

ザーウィヤ山地方イフスィム町の出身で、1年ほど前にフッラース・ディーン機構を離反し、イドリブ市内の専門学校でトルコ語を学んでいた。

なお、マッキー氏はサウジアラビア人で2020年10月にジスル・シュグール市近郊でシャーム解放機構によって逮捕されている。

https://www.facebook.com/221452968321335/posts/1267440507055904/

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一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッルバリート村を誘導砲弾3OF39クラスノポールで砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアウラム・クブラー町を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルマーニーヤ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県3件、ラタキア県1件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を確認しなかった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3105764892999579

AFP, December 3, 2021、ANHA, December 3, 2021、Baladi News, December 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 3, 2021、Reuters, December 3, 2021、SANA, December 3, 2021、SOHR, December 3, 2021、December 4, 2021、Xeber 24, December 3, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民330人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は728,216人に(2021年12月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月2日に難民330人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民309人(うち女性93人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは21人(うち女性6人、子供11人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は728,216人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者331,463人(うち女性99,612人、子ども168,760人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,753人(うち女性119,073人、子ども202,344人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は957,496人(うち女性287,343人、子供488,026人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,530人(うち女性41,354人、子供34,008人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,126人(うち女性423,913人、子供677,774人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3105756859667049

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 3, 2021をもとに作成。

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米国、エジプト、フランス、ドイツ、イラク、ヨルダン、ノルウェー、カタール、サウジアラビア、トルコ、英国、EU、アラブ連盟の代表がブリュッセルでシリア危機への対応を協議するための会合(2021年12月2日)

米国務省は声明を出し、ベルギーのブリュッセルでエジプト、フランス、ドイツ、イラク、ヨルダン、ノルウェー、カタール、サウジアラビア、トルコ、英国、米国、EU、アラブ連盟の代表がシリア危機への対応を協議するための会合を行ったと発表した。

声明によると、この会合で米国は、シリアの統合、領土保全、あらゆるかたちのテロに対する戦い、全土での即時停戦、逮捕者釈放、円滑かつ安全な支援を定めた国連安保理決議第2254号の実施への指示を改めて表明した。

また、制憲委員会(憲法制定委員会)開催など、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表による努力に歓迎の意思を示すとともに、もっとも深刻な犯罪に対する責任追及に向けて圧力を確認続けると強調した。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県アアザーズ市教育局前で教員ら数十人が座り込みデモを行い、給与引き上げを要求(2021年12月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市の教育局(AFAD)前で教員ら数十人が座り込みデモを行い、給与引き上げを要求した。

AFP, December 2, 2021、ANHA, December 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2021、Reuters, December 2, 2021、SANA, December 2, 2021、SOHR, December 2, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年12月2日)

アレッポ県では、ANHA(12月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアルカミーヤ村、マルアナーズ村を砲撃した。

AFP, December 2, 2021、ANHA, December 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2021、Reuters, December 2, 2021、SANA, December 2, 2021、SOHR, December 2, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県東部にシリア民主軍が設置している検問所が「人民諸派」の襲撃を受け、兵士1人が死亡、2人が負傷(2021年12月2日)

ハサカ県では、SANA(12月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるヤアルビーヤ町近郊のタッル・アルウ村周辺に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が設置している検問所の一つ(ターフーナ検問所)が「人民諸派」の襲撃を受け、兵士1人が死亡、2人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県内各所の米軍基地方面に向かった。

AFP, December 2, 2021、ANHA, December 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2021、Reuters, December 2, 2021、SANA, December 2, 2021、SOHR, December 2, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民321人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は727,886人に(2021年12月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月1日に難民321人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民311人(うち女性93人、子供158人)、ヨルダンから帰国したのは10人(うち女性3人、子供5人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は727,886人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者331,154人(うち女性99,519人、子ども168,603人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,732人(うち女性119,067人、子ども202,333人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は957,166人(うち女性287,244人、子供487,585人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,530人(うち女性41,354人、子供34,008人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,126人(うち女性423,913人、子供677,774人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3104706973105371

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 2, 2021をもとに作成。

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シリア人権ネットワークのアブドゥルガニー代表:「米主導の有志連合は2014年以降の無差別爆撃で市民3,000人以上を殺害している、有志連合を支援するシリア民主軍も同罪」(2021年12月1日)

反体制組織のシリア人権ネットワークのファドル・アブドゥルガニー代表はアラビー21(12月1日付)の取材に対して、米主導の有志連合がシリア領内での爆撃を開始した2014年以降に市民3,000人以上がその犠牲となっていると述べた。

アブドゥルガニー代表によると、有志連合による違反行為のなかでもっとも代表的なのは、法律の枠を越えて起こされた殺戮であり、その結果3,000人以上の市民が殺害され、しかもそのうちの3分の1が子供だったと主張した。

アブドゥルガニー代表はまた、有志連合の戦闘機による爆撃は市民が暮らす居住地域に対しても無差別に行われ、戦争犯罪にあたるとの見方を示した。

加えて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による有志連合の支援も、シリア人に対するさまざまな違反行為や犯罪を伴っているがゆえに違反行為だと断じたうえで、「有志連合にはシリア人数十万人が住居を追われたことの責任がある」と非難した。

アブドゥルガニー代表によると、有志連合は実際に起きた違反行為の調査を限られた範囲でしか実施しておらず、犠牲者への補償も行っていないという。

AFP, December 2, 2021、ANHA, December 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2021、Reuters, December 2, 2021、SANA, December 2, 2021、SOHR, December 2, 2021などをもとに作成。

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シリア革命反体制勢力国民連立傘下の「在カタール・シリア大使館」は2021FIFAアラブ・カップでシリア国旗が使用されていることに関して、「シリア革命を支援するカタールの姿勢の変化ではない」と説明(2021年12月1日)

シリア革命反体制勢力国民連立の傘下組織で、カタールの首都ドーハにあるシリア大使館で活動している「在カタール・シリア大使館」はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/syrembassydoha/)を通じて声明を出し、11月30日にドーハで開幕した2021FIFAアラブ・カップ(第12回アラブ・カップ)へのシリア代表チームへの参加とシリア国旗の使用に関して以下の通り表明した。

FIFAの傘下で実施されるアラブ・カップが、体制の代表とシリアを代表する赤い旗(シリア国旗)を採用したことは、シリア革命を支援するカタール国の確固たる支援に変化が生じた者ではないと明言する。

https://www.facebook.com/syrembassydoha/posts/1847727832079172

 

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シリア・スポーツ総連合はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/gsf.sy/)に「シリアの国旗とシリア・アラブ共和国国歌…カタールでのアラブ・カップ開会式より」と書き込み、会場に投影されたシリア国旗の写真を掲載した。

https://www.facebook.com/gsf.sy/posts/4874158025980048

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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ヨルダン・シリア合同産業自由区が6年ぶりに再開(2021年12月1日)

シリアの経済対外通商大臣とヨルダンの産業貿易供給省は共同声明を出し、12月1日付でダルアー県ナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)の南東にあるヨルダン・シリア合同産業自由区(フリー・ゾーン)を再開すると発表した。

ヨルダン・シリア合同産業自由区は同地が反体制派の支配下に入った2015年以降閉鎖されていたが、2014年には300万トンあまりのさまざまな製品が製造されていた。

SANA(12月1日付)が伝えた。

https://youtu.be/xb_zRoU-1cA

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が前日に続いてアレッポ県のハナースィル市とハマー県のイスリヤー村を結ぶ街道沿線の砂漠地帯でダーイシュを爆撃(2021年12月1日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機3機が前日に続いて、アレッポ県のハナースィル市とハマー県のイスリヤー村を結ぶ街道沿線の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して10回以上の爆撃を実施した。

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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アッザーム大統領府担当国務大臣がロシアを訪問し、ボリソフ副首相と会談、両国経済関係の現状を評価、ロシア・シリア通商経済科学技術協力合同委員会の開催を準備(2021年12月1日)

ロシア・シリア通商経済科学技術協力合同委員会のシリア側議長を務めるマンスール・アッザーム大統領府担当国務大臣を代表とする使節団がロシアを訪問し、首都モスクワで合同委員会ロシア側議長を務めるユーリー・ボリソフ副首相と会談し、両国経済関係の現状に対する評価を行うとともに、両国合同委員会の開催準備を行った。

SANA(12月1日付)が伝えた。

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア国防省はイドリブ県などで9件の停戦違反を確認(2021年12月1日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県5件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3103927173183351

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民316人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は727,565人に(2021年12月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、11月30日に難民316人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民307人(うち女性92人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは9人(うち女性3人、子供5人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は727,565人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者330,843人(うち女性99,426人、子ども168,445人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,722人(うち女性119,064人、子ども202,328人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は956,845人(うち女性287,148人、子供487,695人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,530人(うち女性41,354人、子供34,008人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,126人(うち女性423,913人、子供677,774人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3103921379850597

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 1, 2021をもとに作成。

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米主導の有志連合がシリア民主軍とともにダイル・ザウル県ハジーン市で空挺作戦を実施し、トルコから帰国した元反体制武装集団メンバーを逮捕(2021年11月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が29日深夜から30日未明にかけて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受け、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハジーン市で空挺作戦を実施し、トルコで活動していた元反体制武装集団メンバーの自宅を急襲し、逮捕した。

逮捕されたメンバーは数カ月前にトルコからシリアに帰国していたという。

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シリア民主軍の広報センターは声明を出し、同軍がダーイシュ(イスラーム国)のメンバーや協力者700人以上を釈放しようとしているとする一部メディアの報道に関して、事実無根だとしてこれを否定した。
https://www.facebook.com/QSDMEDIA/posts/1777625739096753

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機10機がアレッポ県とハマー県の砂漠地帯でダーイシュに対して40回あまりの爆撃を実施(2021年11月30日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機10機がアレッポ県のハナースィル市とハマー県のイスリヤー村を結ぶ街道沿線の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して40回あまりの爆撃を実施した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がフール・キャンプの第5ブロックに突入し、ダーイシュ(イスラーム国)のセルが隠していた武器、中火器を発見、押収した。

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県のダムヒーヤ村の住民とタッル・ザハブ村検問所のシリア軍が米軍の車列の通過を阻止し、退却させる(2021年11月30日)

ハサカ県では、SANA(11月30日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のダムヒーヤ村の住民が、村を通る街道を通過しようとした米軍の装甲車5輌からなる車列に対して、村の入口を封鎖し、投石などを行うなどして抵抗し、車列を退却させた。

住民の抵抗に直面した米軍は空に向けて発砲するなどして威嚇し、対抗しようとしたという。

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シリア人権監視団によると、タッル・ザハブ村でも、検問所に配備されているシリア軍兵士が街道を通過しようとした米軍の車列の進行を阻み、これを退却させた。

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民275人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は727,249人に(2021年11月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、11月29日に難民275人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民261人(うち女性78人、子供133人)、ヨルダンから帰国したのは14人(うち女性4人、子供7人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は727,249人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者330,536人(うち女性99,334人、子ども168,288人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,713人(うち女性119,061人、子ども202,323人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は956,529人(うち女性287,053人、子供487,533人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,529人(うち女性41,353人、子供34,008人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,125人(うち女性423,912人、子供677,774人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3103042773271791

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 30, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

オースティン米国務長官は、女性や子供ら70人以上が死亡したとされる2019年3月のダイル・ザウル県バーグーズ村に対する米軍の爆撃に関して新たな高レベルの調査を行うよう指示(2021年11月29日)

ロイド・オースティン米国務長官は、2019年3月18日にダイル・ザウル県バーグーズ村に対して米軍が行った爆撃で、女性や子供を含む70人以上が死亡したとされる事件に関して、新たな高レベルの調査を行うよう指示した。

調査はミシェル・X・ガレット大将によって90日の期間で実施される。

『ニューヨーク・タイムズ』(11月29日付)が伝えた。

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、The New York Times, November 29, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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スワイダー県マズラア町の住民が中学校で生徒に支援物資を配るため訪れたロシア軍部隊に「占領者はいらない」などといったシュプレヒコールをあげて抗議(2021年11月29日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、マズラア町の住民の一団が町内の中学校で生徒に支援物資を配るため訪れたロシア軍部隊に「占領者はいらない」などといったシュプレヒコールをあげて抗議し、ロシア軍部隊はダルアー県方面に撤退した。

ロシア軍部隊は軍事治安局のパトロール部隊の護衛を受けていた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市とシャイフ・サアド村を結ぶ街道で、軍事情報局の車輌複数輌の通過に合わせて、何者かが道路に仕掛けた爆弾が爆発し、兵士3人が死亡、2人が負傷した。

これを受けてシリア軍がイズラア市、ナワー市を砲撃し、ナワー市では男女2人が死亡した。

AFP, November 29, 2021、ANHA, November 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2021、Reuters, November 29, 2021、SANA, November 29, 2021、SOHR, November 29, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県、アレッポ県を砲撃(2021年11月29日)

ラッカ県では、ANHA(11月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、SANA(11月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アイン・ダクナ村を砲撃した。

AFP, November 29, 2021、ANHA, November 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2021、Reuters, November 29, 2021、SANA, November 29, 2021、SOHR, November 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がアレッポ県ハナースィル市近郊の砂漠地帯でダーイシュに対して12回あまりの爆撃を実施(2021年11月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハナースィル市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して12回あまりの爆撃を実施した。

攻撃はダーイシュが同地のシリア軍拠点を襲撃したのを受けたもの。

AFP, November 29, 2021、ANHA, November 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2021、Reuters, November 29, 2021、SANA, November 29, 2021、SOHR, November 29, 2021などをもとに作成。

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アラブ都市工業地域連合第4回大会が首都ダマスカスで開催され、イラクのマンハル・アズィーズ・ハッバーズ工業鉱物大臣が出席(2021年11月29日)

アラブ都市工業地域連合第4回大会が首都ダマスカスのダーマー・ローズ・ホテルで開催され、アラブ地域の都市や工業地域への投資の成功例などについて議論した。

大会には、イラクのマンハル・アズィーズ・ハッバーズ工業鉱物大臣も出席した。

SANA(11月29日付)が伝えた。

AFP, November 29, 2021、ANHA, November 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2021、Reuters, November 29, 2021、SANA, November 29, 2021、SOHR, November 29, 2021などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県ザーウィヤ山地方一帯で交戦(2021年11月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、バーラ村、スフーフン村一帯で交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコからシリア領内に進入し、マストゥーマ村のバアス前衛キャンプやタフタナーズ航空基地に駐留していたトルコ軍の車列がザーウィヤ山地方方面に向かった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を1件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3102070410035694

AFP, November 29, 2021、ANHA, November 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 29, 2021、Reuters, November 29, 2021、SANA, November 29, 2021、SOHR, November 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民269人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は726,974人に(2021年11月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、11月28日に難民269人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民256人(うち女性77人、子供131人)、ヨルダンから帰国したのは13人(うち女性4人、子供7人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は726,974人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者330,275人(うち女性99,256人、子ども168,155人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,699人(うち女性119,057人、子ども202,316人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は956,254人(うち女性286,971人、子供487,393人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,528人(うち女性41,353人、子供34,008人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,125人(うち女性423,912人、子供677,774人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3102067193369349

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 29, 2021をもとに作成。

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シリア・スポーツ総連合はカザフスタンでのFIBAアジア地区予選の試合でシリア国歌ではなくイラン国歌が誤って演奏された件でFIBAに正式に抗議(2021年11月28日)

AP(11月28日付)は、11月26日にカザフスタンの首都ヌルスルターン(旧アスタナ)で行われたFIBA(世界バスケットボール連盟)バスケットボール・ワールド・カップ2023(2023年2月開催予定)アジア地区予選のシリア・カザフスタン戦の試合開始前に、シリア国歌ではなくイラン国歌が誤って演奏された件に関して、シリア・スポーツ総連合がFIBAに対して正式な抗議を行ったと伝えた。

イラン国家が演奏されたときにシリア代表チームのメンバーが困惑する様子をとらえた映像がインターネット上で拡散されていた。
https://twitter.com/AimenDean/status/1464898146878865412

なお、支配は、74対84でカザフスタン代表チームがシリア代表チームを下した。

AFP, November 28, 2021、ANHA, November 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2021、Reuters, November 28, 2021、SANA, November 28, 2021、SOHR, November 28, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属と思われるドローンが前日に続いてダイル・ザウル県ブーカマール市近郊で「イランの民兵」の車列を攻撃(2021年11月28日)

ダイル・ザウル県では、トルコのイスタンブールを拠点とする反体制系サイトのシリア・テレビ(11月28日付)が複数の地元筋と活動家の話として伝えたところによると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊に米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)複数機が飛来し、「イランの民兵」の車列を爆撃した。

これに関して、シリア人権監視団は、「イランの民兵」の車列がラッカ県からマヤーディーン市近郊のシャラビー遺跡群一帯方面に、中距離ミサイルなどの武器、弾薬を輸送していたと発表した。

AFP, November 28, 2021、ANHA, November 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2021、Reuters, November 28, 2021、SANA, November 28, 2021、SOHR, November 28, 2021、Syria TV, November 28, 2021などをもとに作成。

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シリア国民軍ハムザ師団の司令官が離反し、シリア政府の支配地に逃亡(2021年11月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するハムザ師団の大スッカリーヤ村地区司令官を務める「アブー・マリヤム」を名乗る男性が複数の戦闘員とともに離反し、車でシリア政府の配下にある小スッカリーヤ村に逃亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町に近いアッラーダ村からトルコ領内に不法入国しようとした男性が、トルコ軍憲兵隊によって殴打され、死亡した。

また、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のムフタッラ村でシリア国民軍に所属するハムザ師団のメンバーが同じくシリア国民軍所属のバドル殉教者旅団の司令官を銃で撃ち殺害した。

AFP, November 28, 2021、ANHA, November 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2021、Reuters, November 28, 2021、SANA, November 28, 2021、SOHR, November 28, 2021などをもとに作成。

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