ロシア・シリア両軍の陸空軍が、前日のに続いて、トルコ占領下のタッル・アブヤド市西で合同演習を実施、ロシア軍が各地で戦闘機、ヘリコプターを増強(2021年11月1日)

ラッカ県では、ANHA(11月1日付)によると、ロシア・シリア両軍の陸空軍が、前日のハサカ県タッル・タムル町一帯での合同演習に続いて、トルコ占領下のタッル・アブヤド市西で合同演習を実施した。

演習はトルコ占領地との境界地域で約1時間にわたって行われ、ロシア軍戦闘機3機とヘリコプター2機が実弾を使用して超低空飛行を繰り返した。

シリア人権監視団によると、また、合同軍事演習に合わせて、ロシア軍はタブカ航空基地にヘリコプター複数機を配備、タブカ市に駐留しているシリア軍部隊(150人以上)がアイン・イーサー市近郊の第93旅団基地に移動した。

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ハサカ県では、ANNA News(11月1日付)によると、ロシア軍がカーミシュリー市国際空港にSu-34戦闘機12機、Su-35機5機を配備することを決定した。

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アレッポ県では、ANNA News(11月1日付)によると、ロシア軍がアイン・アラブ市近郊のミートラース航空基地にMi-8ヘリコプター12機、Ka-52ヘリコプター5機を再配備することを決定した。

AFP, November 1, 2021、ANHA, November 1, 2021、ANNA News, November 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2021、Reuters, November 1, 2021、SANA, November 1, 2021、SOHR, November 1, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県ビール・アラブ村一帯をドローンで爆撃(2021年11月1日)

ラッカ県では、SANA(11月1日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるビール・アラブ村一帯(タッル・アブヤド市西)を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

複数の地元筋によると、ドローンは住宅地に向かって複数回の爆撃を実施したという。

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ハサカ県では、SANA(11月1日付)によると、トルコ軍が占領下のラアス・アイン市一帯に兵站物資を積んだ車列を新たに増派した。

AFP, November 1, 2021、ANHA, November 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2021、Reuters, November 1, 2021、SANA, November 1, 2021、SOHR, November 1, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年11月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県とダイル・ザウル県の米軍基地各所に向かった。

AFP, November 1, 2021、ANHA, November 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2021、Reuters, November 1, 2021、SANA, November 1, 2021、SOHR, November 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民289人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は718,401人に(2021年11月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月31日に難民289人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民268人(うち女性80人、子供137人)、ヨルダンから帰国したのは21人(うち女性6人、子供11人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は718,401人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者322,109人(うち女性96,802人、子ども163,993人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,292人(うち女性118,934人、子ども202,104人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,813,318人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は947,681人(うち女性284,394人、子供483,019人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は103,935人(うち女性40,440人、子供33,830人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,372,531人(うち女性422,999人、子供677,596人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3080290575547011

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 1, 2021をもとに作成。

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シリア・クルド国民評議会使節団がロシアを訪問、PYDとの断交の原因への対応などを協議(2021年10月31日)

タス通信(10月31日付)は、シリア・クルド国民評議会のカーミーラーン・ハーッジュー氏とイブラーヒーム・バッルー氏を代表とする使節団がロシアの首都モスクワを訪問し、ミハイル・ボグダノフ外務副大臣らと会談したと伝えた。

会談では、シリア情勢、とりわけシリア北東部の情勢、国際情勢、中東地域情勢について意見が交わされた。

ムドン(10月31日付)によると、シリア・クルド国民評議会の渉外局長を務め、制憲委員会の反体制派の代表の一員でもあるハーッジュー氏は、対立関係にある民主統一党(PYD)との断交の原因への対応、シリアにおけるクルド人の処遇への対応などについてロシア側と意見を交わしたという。

AFP, October 31, 2021、ANHA, October 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2021、al-Mudun, October 31, 2021、Reuters, October 31, 2021、SANA, October 31, 2021、SOHR, October 31, 2021、TASS, October 31, 2021などをもとに作成。

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バイデン米大統領がトルコのエルドアン大統領との会談で、両国関係を損ねるような無謀な行動を慎むよう警告(2021年10月31日)

G20サミット(20カ国・地域首脳会議)でイタリアの首都ローマを訪問中のジョー・バイデン米大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が会談した。

ホワイトハウスの発表によると、両首脳は会談で、シリアの政治プロセスの進捗について意見を交わし、バイデン大統領は、中東地域のあらゆる問題における協力の増進、建設的関係の構築を訴えるとともに、両国の意見相違について検討、NATO同盟国であるトルコの役割の重要性について強調したという。

しかし、フッラ(10月31日付)が米高官の話として伝えたところによると、バイデン大統領はエルドアン大統領に対して、両国関係を損ねるような無謀な行動を慎むよう警告したという。

AFP, October 31, 2021、Alhurra, October 31, 2021、ANHA, October 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2021、Reuters, October 31, 2021、SANA, October 31, 2021、SOHR, October 31, 2021などをもとに作成。

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タスニーム通信:ダイル・ザウル県CONOCOガス田の米軍基地がロケット弾攻撃を受ける(2021年10月31日)

ダイル・ザウル県では、タスニーム通信(10月31日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるCONOCOガス田内に設置されている米軍基地がロケット弾攻撃を受け、基地内の施設で4回の爆発音が確認された。

AFP, October 31, 2021、ANHA, October 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2021、Reuters, October 31, 2021、SANA, October 31, 2021、SOHR, October 31, 2021、Tasnim, October 31, などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市一帯、ラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年10月31日)

アレッポ県では、ANHA(10月31日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(10月31日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のフワイジャ村を砲撃した。

AFP, October 31, 2021、ANHA, October 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2021、Reuters, October 31, 2021、SANA, October 31, 2021、SOHR, October 31, 2021などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍がトルコ占領地に面するハサカ県タッル・タムル町近郊で初の合同軍事演習、米主導の有志連合戦闘機は熱気球を放ち高高度で飛行しないようロシア軍に警告(2021年10月31日)

ハサカ県では、ANHA(10月31日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあり、トルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域に面するタッル・タムル町近郊でロシア・シリア両軍の陸空軍が合同軍事演習を行った。

同地での軍事演習は今回が初めて。

シリア人権監視団によると、合同軍事演習が行われたのは、M4高速道路沿線のアブドゥルアズィーズ山からタッル・タムル町近郊に至る地域。

合同演習時には、米主導の有志連合軍の戦闘機複数機が飛来し、熱気球を放ち、同地上空を高高度で飛行しないようロシア軍戦闘機に対して警告した。

AFP, October 31, 2021、ANHA, October 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2021、Reuters, October 31, 2021、SANA, October 31, 2021、SOHR, October 31, 2021などをもとに作成。

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欧州の旅行代理店がシリアへのツアー再開に向けた動きを本格化(2021年10月31日)

ドイツのDW(10月31日付)は、欧州の旅行代理店がシリアへのツアー再開に向けた動きを本格化させていると伝えた。

ロッキー・ロード(ドイツ)、ルパン・トラベル(英国)、アンテイムド・ボーダーズ(英国)、クリオ(フランス)などのツアー会社は異文化交流を奨励するとしてツアーを再開しているが、「殺人体制」との関係正常化を後押ししているとの批判もあるという。

シリアへの観光ビザは2018年に団体ツアーを対象に限って発給されるようになっており、中国からロシアの観光客が政府支配地域に訪れるようになっている。

AFP, October 31, 2021、ANHA, October 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2021、DW, October 31, 2021Reuters, October 31, 2021、SANA, October 31, 2021、SOHR, October 31, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民290人と国内避難民(IDPs)218人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は718,112人、2019年以降帰還したIDPsは103,935人に(2021年10月31日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月30日に難民290人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民273人(うち女性82人、子供140人)、ヨルダンから帰国したのは17人(うち女性5人、子供9人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は718,112人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者321,841人(うち女性96,722人、子ども163,856人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,271人(うち女性118,928人、子ども202,093人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,813,318人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は947,392人(うち女性284,308人、子供482,871人)となった。

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一方、国内避難民218人が新たに帰宅した。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は103,935人(うち女性40,440人、子供33,830人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,372,531人(うち女性422,999人、子供677,596人)となった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3079541052288630

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 31, 2021をもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年10月30日)

ラッカ県では、ANHA(10月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, October 30, 2021、ANHA, October 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2021、Reuters, October 30, 2021、SANA, October 30, 2021、SOHR, October 30, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍が占領下のパレスチナ北部から地対地ミサイル多数をダマスカス郊外県に向けて発射、複数人死亡(2021年10月30日)

SANA(10月30日付)は、軍筋の話として、午前11時17分、イスラエル軍が占領下のパレスチナ北部から地対地ミサイル多数をダマスカス郊外県に向けて発射、シリア軍防空部隊がその一部を迎撃・撃破するも、複数発が着弾し、シリア軍兵士2人が負傷したと伝えた。

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シリア人権監視団によると、この攻撃は、武器弾薬を積んでレバノンからダマスカス郊外県ディーマース町、クドスィーヤー市方面に向かっていたレバノンのヒズブッラーの民兵(「イランの民兵」)の貨物車輌1輌を狙ったもので、5人が死亡、多数が負傷した。

5人がシリア人かどうかは不明。

AFP, October 30, 2021、ANHA, October 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2021、Reuters, October 30, 2021、SANA, October 30, 2021、SOHR, October 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県、イドリブ県各所を20回あまりにわたって爆撃(2021年10月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ANHA(10月30日付)によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村を3回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。


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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がトルコのハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)に近いカーフ村、サルワ村一帯を10回以上にわたって爆撃した。
https://www.facebook.com/watch/?v=898336707754978
爆撃はシリア国民軍第23師団の基地の跡地を狙ったもので、基地は完全に破壊された。

爆撃は仮設の国内避難民(IDPs)キャンプが散在している。

ロシア軍戦闘機はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村を6回にわたって爆撃した。

爆撃はバーラ村に設置されているトルコ軍の拠点一帯にも及んだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃し、兵士1人が死亡、子供1人が負傷した。

これに対して、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を40回以上にわたって爆撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で男性1人が自宅前で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県3件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3078862225689846

AFP, October 30, 2021、ANHA, October 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 30, 2021、Reuters, October 30, 2021、SANA, October 30, 2021、SOHR, October 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民322人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は717,822人に(2021年10月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月29日に難民322人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民311人(うち女性93人、子供158人)、ヨルダンから帰国したのは11人(うち女性3人、子供6人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は717,822人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者321,568人(うち女性96,640人、子ども163,716人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,254人(うち女性118,923人、子ども202,084人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,810,701人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は947,102人(うち女性284,221人、子供482,722人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は103,687人(うち女性40,319人、子供33,794人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,372,283人(うち女性422,878人、子供677,560人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3078861279023274

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 30, 2021をもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県ルバイアート村を砲撃(2021年10月29日)

ハサカ県では、ANHA(10月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町西のルバイアート村を砲撃した。

AFP, October 29, 2021、ANHA, October 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2021、Reuters, October 29, 2021、SANA, October 29, 2021、SOHR, October 29, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県でトルコ軍とシリア軍が砲撃戦(2021年10月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルミーン市に展開するトルコ軍がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるサーン村に設置されているトルコ軍の拠点一帯、ザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、ファッティーラ村を砲撃した。

シャーム解放機構の部隊がザーウィヤ山地方のバーラ村一帯で地雷に触れて、戦闘員5人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村、カフル・アンマ村を砲撃、カフルタアール村で子供1人が負傷した。

「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミーズナーズ村の土塁に停車していたシリア軍の重機を攻撃、これを破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村、アムキーヤ町を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県1件、ラタキア県3件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3077972165778852

AFP, October 29, 2021、ANHA, October 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 29, 2021、Reuters, October 29, 2021、SANA, October 29, 2021、SOHR, October 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民323人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は717,500人に(2021年10月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月28日に難民323人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民309人(うち女性93人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは14人(うち女性4人、子供7人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は717,500人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者321,257人(うち女性96,547人、子ども163,558人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,243人(うち女性118,920人、子ども202,078人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,810,701人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は946,780人(うち女性284,028人、子供482,394人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は103,687人(うち女性40,319人、子供33,794人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,372,283人(うち女性422,878人、子供677,560人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3077968039112598

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 29, 2021をもとに作成。

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ロシア軍がヒムス県、ダイル・ザウル県、ハマー県でダーイシュを爆撃(2021年10月28日)

シリア人権監視団によると、ヒムス県のアムール山、ダイル・ザウル県のビシュリー山、ハマー県東部の砂漠地帯で、ロシア軍戦闘機3機がダーイシュ(イスラーム国)に対して38回の爆撃を実施した。

AFP, October 28, 2021、ANHA, October 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2021、Reuters, October 28, 2021、SANA, October 28, 2021、SOHR, October 28, 2021などをもとに作成。

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米軍のM2ブラッドレー歩兵戦闘車4輌からなるパトロール部隊がハサカ市内を巡回、同市のグワイラーン刑務所ではダーイシュ・メンバーの市民的不服従続く(2021年10月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍のM2ブラッドレー歩兵戦闘車4輌からなるパトロール部隊がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市内を巡回した。

また、米主導の有志連合の貨物車輌などからなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、カーミシュリー市方面に向かった。

一方、北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ県グワイラーン地区のグワイラーン刑務所では、収監中のダーイシュ(イスラーム国)メンバーが前日に続いて市民的不服従を続けた。

AFP, October 28, 2021、ANHA, October 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2021、Reuters, October 28, 2021、SANA, October 28, 2021、SOHR, October 28, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市をドローンで攻撃、ロシア軍戦闘機がカーミシュリー市国際空港に着陸(2021年10月28日)

アレッポ県では、ANHA(10月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

これに対して、シリア軍がトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域のカフン村、カフルハーシル村を砲撃した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車、装甲車などからなる増援部隊を占領下のタッル・アブヤド市に新たに派遣した。

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ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月28日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市の国際空港(シリア政府管理)に、ロシア軍のSu-35戦闘機1機が着陸した。

ロシア軍の戦闘機がカーミシュリー国際空港に着陸したのは今回が初めて。

AFP, October 28, 2021、ANHA, October 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2021、Reuters, October 28, 2021、SANA, October 28, 2021、SOHR, October 28, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民318人と国内避難民(IDPs)167人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は717,177人、2019年以降帰還したIDPsは103,687人に(2021年10月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月27日に難民318人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民304人(うち女性92人、子供155人)、ヨルダンから帰国したのは14人(うち女性4人、子供7人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は717,177人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者320,948人(うち女性96,454人、子ども163,401人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,229人(うち女性118,916人、子ども202,071人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,810,701人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は946,457人(うち女性284,028人、子供482,394人)となった。

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一方、国内避難民167人が新たに帰宅した。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は103,687人(うち女性40,319人、子供33,794人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,372,283人(うち女性422,878人、子供677,560人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 28, 2021をもとに作成。

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ハサカ市グワイラーン刑務所に収監中のダーイシュ・メンバーが暴動(2021年10月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ市グワイラーン地区のグワイラーン刑務所に収監されているダーイシュ(イスラーム国)メンバーの暴動が発生し、北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)が刑務所一帯に展開、米主導の有志連合のヘリコプター複数機が、照明弾を発射した。

これに先立って、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が有志連合の支援を受けて、グワイラーン刑務所からシャッダーディー市近郊の米軍基地に併設されている拘置所に収監者複数名を移送していた。

AFP, October 27, 2021、ANHA, October 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2021、Reuters, October 27, 2021、SANA, October 27, 2021、SOHR, October 27, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合とシリア民主軍は空挺作戦で誤ってダイル・ザウル民政評議会の共同副議長を銃殺(2021年10月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、ユーフラテス・ポスト(10月27日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスブハ村で、米主導の有志連合が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けて空挺作戦を実施し、ダイル・ザウル民政評議会の共同副議長を務めるシリア・ムスタクバル党メンバーのサーミル・アブドゥッラー氏(アブー・ムスタファー)を誤って銃殺した。

有志連合とシリア民主軍は、同地で指名手配者を摘発するために作戦を実施していた。

AFP, October 27, 2021、ANHA, October 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2021、The Euphrates Post, October 27, 2021、Reuters, October 27, 2021、SANA, October 27, 2021、SOHR, October 27, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍がトルコ占領下のアレッポ県ジンディールス町を爆撃、トルコ軍は対抗措置としてヌッブル市、マンナグ村などを砲撃、住民と兵士合わせて6人負傷(2021年10月27日)

アレッポ県では、ANHA(10月27日付)によると、ロシア軍戦闘機がトルコの占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町を爆撃した。

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イドリブ県タルマーニーン村へのシリア軍の砲撃や、ロシア軍のカーフ村一帯やジンディールス町への爆撃を受けるかたちで、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府の支配下にあるヌッブル市、ザフラー町を砲撃し、住民少なくとも4人が負傷した。

SANA(10月27日付)は、「テロ組織」がヌッブル市を砲撃し、住民2人が負傷したと伝えた。

シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、フライターン市、アナダーン市、マンナグ村、マンナグ航空基地に対しても砲撃し、マンナグ村とマンナグ航空基地でシリア軍兵士2人が負傷した。

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シリア人権監視団によると、シリア軍はトルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域に面するタッル・マディーク村、ズワイヤーン村、タッル・ジージャーン村に戦車、装甲車などからなる増援部隊を派遣した。

AFP, October 27, 2021、ANHA, October 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2021、Reuters, October 27, 2021、SANA, October 27, 2021、SOHR, October 27, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県カーフ村一帯、ザーウィヤ山地方を爆撃、シリア軍がタルマーニーン村を砲撃し、子供1人死亡、11人負傷(2021年10月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が26日深夜から27日未明にかけてシリア政府の支配下にあるアウラム・クブラー町一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が26日深夜から27日未明にかけて「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村、バーラ村を砲撃した。

シリア軍はその後、アレッポ県西部の第46中隊基地に展開する部隊がアレッポ県との県境に位置する「決戦」作戦司令室トルコ占領下のタルマーニーン村を砲撃し、トルコ軍の拠点一帯に2発の砲弾が着弾し、子供1人が死亡、女性と子供ら11人が負傷した。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1243760696090552

シリア軍が同地を砲撃するのは、2020年3月にロシアとトルコが「緊張緩和地帯」での停戦に合意して以降初めて。

一方、ロシア軍戦闘機は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマシューン村を4回にわたって爆撃した。

https://www.facebook.com/watch/?v=2779608852337353

ロシア軍戦闘機はまた、カーフ村一帯を7回にわたって爆撃した。

爆撃はシリア国民軍に所属する第23師団の旧本部、サルワ村にあるトルコ軍拠点一帯が標的となった。

爆撃が行われた地域には、国内避難民(IDPs)の簡易キャンプが複数点在する。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がトルコマン山一帯で砲撃戦を行った。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県5件、ラタキア県2件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3076142699295132

AFP, October 27, 2021、ANHA, October 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 27, 2021、Reuters, October 27, 2021、SANA, October 27, 2021、SOHR, October 27, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民317人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は716,859人に(2021年10月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月26日に難民317人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民298人(うち女性90人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは19人(うち女性6人、子供10人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は716,859人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者320,644人(うち女性96,362人、子ども163,246人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,215人(うち女性118,912人、子ども202,064人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,810,701人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は946,139人(うち女性283,932人、子供482,232人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は103,520人(うち女性40,224人、子供33,775人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,372,116人(うち女性422,783人、子供677,541人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3076140509295351

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 27, 2021をもとに作成。

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自由シリア軍がダマスカス県ジャウバル区のシナゴーグから盗み出したトーラーの写本5点がトルコ南東部で押収される(2021年10月26日)

アナトリア通信(10月26日付)は、トルコ南東部のマルディン県でシリアから密輸されたユダヤ教の聖典トーラー(律法)写本少なくとも5点が押収されたと伝えた。

トーラーが押収されたのはクズルテペ市。

メルディン県の治安当局が通報をもとに調査を行った結果、トーラーの写本5点を発見したという。

写本は1000年前に制作されたもので、金の刺繍入り。

この事件に関連して、警察は容疑者1人を拘束した。

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シリア人権監視団が11月2日に発表したところによると、押収されたトーラーは「自由シリア軍」を名乗るラフマーン軍団がダマスカス県ジャウバル区のシナゴーグから盗み出したもの。

ラフマーン軍団は2018年4月にジャウバル区およびダマスカス郊外県東グータ地区でのロシア・シリア軍との戦闘に敗れ、共闘していたシャーム解放機構の戦闘員らとともにイドリブ県やトルコ占領地に移送されていた。

トーラーは、トルコ占領下のアレッポ県北西部のアフリーン郡に退去したアブドゥンナースィル・シャミールを名乗るラフマーン軍団の司令官が保有していた。

だが、最近になって、アフリーン郡に退去したジャウバル区の名士らが、ラフマーン軍団がシナゴーグから盗んだトーラーなどの引き渡しを求めたことで対立が生じていた。

引き渡しを拒んだラフマーン軍団がトルコ領内に持ち込んだものと見られる。

なお、ラフマーン軍団が盗み出したトーラーの写本は2019年と2020年にもトルコ領内で3点が押収されている。

AFP, November 2, 2021、Anadolu Ajansı, October 26, 2021、ANHA, November 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2021、Reuters, November 2, 2021、SANA, November 2, 2021、SOHR, November 2, 2021などをもとに作成。

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米匿名高官:タンフ国境通行所の米軍基地への攻撃に使用されていたドローンは5機でイラン製、米軍は攻撃を事前に察知し兵士を退避させていた(2021年10月26日)

AP(10月26日付)は、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所に米軍(そして英軍)が違法に設置されている基地に対する10月20日の所属不明の無人航空機(ドローン)とロケット弾による攻撃に関して、米国の高官らはイランが背後にいると考えていると伝えた。

高官らは、匿名を条件に、攻撃がイランの支援を受けて促され、ドローンはイランを離陸して攻撃を行ったわけではないが、イラン製だと考えていると述べた。

匿名高官らによると、攻撃は爆発物を装備したドローン5機によって行われ、タンフ国境通行所の基地内の米軍部隊の駐屯地とシリアの反体制派の展開地が狙われた。

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フォックス・ニュース(10月26日付)は、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所に米軍(そして英軍)が違法に設置されている基地に対する10月20日の所属不明の無人航空機(ドローン)とロケット弾による攻撃に関して、米軍が事前に攻撃を察知していたと伝えた。

米軍高官がフォックス・ニュースに明らかにしたところによると、攻撃に先立って、米軍はC-130輸送機複数機で基地に駐留する米軍約200人を退避させ、攻撃時に基地にいた米兵は25人程度だったという。

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米国防総省のジョン・カービー報道官は、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所に米軍(そして英軍)が違法に設置されている基地に対する10月20日の所属不明の無人航空機(ドローン)とロケット弾による攻撃に関して、「複雑で、連携が行われ、慎重な」攻撃だったとしつつ、詳細についての言及を避けた。

カービー報道官は「海外の我が軍の保護と安全は最重要課題だ…。報復がなされるとすれば、それは我々が選んだ時間、場所、そして方法によるものとなる。我々がこうした決定に先んじて何かすることはないだろう」と述べるにとどまった。

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なお、イランのファルス通信(10月22日付)、レバノンのヒズブッラーに近いアフド・ニュース(10月22日付)など親イラン・ヒズブッラーの複数のメディアは、この攻撃が10月18日のイスラエル軍によるヒムス県中部のT4航空基地(タイフール航空基地)への爆撃に対する「抵抗枢軸」の報復だと伝えているという。

AFP, October 26, 2021、al-‘Ahd, October 22, 2021、ANHA, October 26, 2021、AP, October 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 26, 2021、Fars News Agency, October 22, 2021、Fox News, October 26, 2021、Reuters, October 26, 2021、SANA, October 26, 2021、SOHR, October 26, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がハマー県東部の砂漠地帯からラッカ県ラサーファ砂漠に至る地域でダーイシュを爆撃(2021年10月26日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機5機がハマー県東部の砂漠地帯からラッカ県ラサーファ砂漠に至る地域でダーイシュ(イスラーム国)に対して30回以上の爆撃を実施した。

AFP, October 26, 2021、ANHA, October 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 26, 2021、Reuters, October 26, 2021、SANA, October 26, 2021、SOHR, October 26, 2021などをもとに作成。

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