トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県、ハサカ県各所を砲撃(2021年7月3日)

アレッポ県では、ANHA(7月3日付)によると、トルコ軍が、トルコが占領するバーブ市東に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアリーマ町、カーウカリー村、シャイフ・ナースィル村(クルト・ワイラーン村)、クールフユーク村、マンビジュ市北西のダンダニーヤ村、サイヤーダ村、ヤーランリー村、ジャームースィーヤ村を激しく砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア国民軍がガンドゥーラ町南のバスラジャ村一帯に潜入を試みたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の迎撃を受け、戦闘員1人が死亡、5人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(7月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町北のヌワイハート・ダーダー村、アブダーン村を砲撃した。

AFP, July 3, 2021、ANHA, July 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2021、Reuters, July 3, 2021、SANA, July 3, 2021、SOHR, July 3, 2021などをもとに作成。

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シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が盗奪した石油をトレーラーに積んでイラク領内に持ち出す(2021年7月3日)

ハサカ県では、SANA(7月3日付)がヤアルビーヤ町近郊のスワイディーヤ村の複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が、県内で盗奪した石油をトレーラー37輌に積んで、ワリード国境通行所からイラク領内に持ち出した。

車列には人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌も同行し、護衛にあたった。

AFP, July 3, 2021、ANHA, July 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2021、Reuters, July 3, 2021、SANA, July 3, 2021、SOHR, July 3, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室の支配下のイドリブ県に対するシリア軍の砲撃で子供ら9人死亡、ロシア軍も灌漑用の給水ステーションやホワイト・ヘルメットの拠点を爆撃(2021年7月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバルシューン村、イブリーン村、バルユーン村、M4高速道路沿線のアリーハー村を砲撃し、バルシューン村では子供2人、バルユーン村では子供2人、イブリーン村では女性1人と子供3人を含む5人が死亡し、アリーハー村では子供4人を含む5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、ロシア軍戦闘機もルージュ平原北部にある灌漑用の給水ステーション、シャイフ・ユースフ村にあるホワイト・ヘルメットのセンターに対して爆撃を行った。

これに対して、トルコ軍はハーン・スブル村、ハーミディーヤ村にあるシリア軍の拠点複数カ所に対して迫撃砲とロケット弾による砲撃を加えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、当局によって逮捕されていたドゥーマー市の反体制活動家のうち、シリア人の殺害に関与してなかったことが確認された住民23人が釈放された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を49件(イドリブ県23件、ラタキア県13件、アレッポ県6件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は40件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 3, 2021、ANHA, July 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2021、Reuters, July 3, 2021、SANA, July 3, 2021、SOHR, July 3, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民311人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は680,636人に(2021年7月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月3日付)を公開し、7月2日に難民311人(うち女性93人、子供158人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民311人(うち女性93人、子供158人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は680,636人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者285,388人(うち女性85,775人、子ども145,271人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,766,326人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は909,916人(うち女性273,051人、子供463,762人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は91,525人(うち女性34,279人、子供32,433人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,360,121人(うち女性416,838人、子供676,199人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2021をもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣は欧米諸国の経済制裁と資源盗奪がシリアの人道状況を悪化させていると非難する一方、クルド民族主義勢力にシリア政府との対話に応じるよう呼びかける(2021年7月2日)

ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣はバーレーンのアブドゥッラティーフ・ズィヤーニー外務大臣とモスクワで会談した。

会談後の記者会見で、ラヴロフ外務大臣はシリア情勢への対応について言及、欧米諸国によるシリアへの一方的な経済制裁と資源盗奪が同国の人道状況を悪化させていると非難したうえで、シリアでのテロ撲滅と国連安保理決議第2254号に基づいた対話による危機解決をめざすと述べた。

そのうえで、米国の後ろ盾を得てユーフラテス川東岸地域を実効支配するクルド民族主義勢力に対して、シリア政府との対話に応じ、分離主義を助長しようとする米国の試みに反対するよう呼びかけた。

『シャルク・アウサト』(7月3日付)などが伝えた。

AFP, July 2, 2021、ANHA, July 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2021、Reuters, July 2, 2021、SANA, July 2, 2021、al-Sharq al-Awsat, July 3, 2021、SOHR, July 2, 2021などをもとに作成。

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シリア軍とトルコの支援を受けるシリア国民軍がロシアの仲介で捕虜交換(2021年7月2日)

アレッポ県では、SANA(7月2日付)によると、トルコ占領下のバーブ市一帯地域で「テロ・グループ」に拉致され、長らく拘留されていたシリア軍兵士5人が解放され、トルコ占領地の境界に位置するアブー・ザンディーン村の通行所を通じて、シリア政府の支配地に帰還した。

ANHA(7月2日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍兵士の釈放はロシアの仲介によるもの。

シリア政府側もシリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバー5人を解放した。

AFP, July 2, 2021、ANHA, July 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2021、Reuters, July 2, 2021、SANA, July 2, 2021、SOHR, July 2, 2021などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはシャーム解放機構とホワイト・ヘルメットがシリア軍による化学兵器使用を偽装しようとしていると主張(2021年7月2日)

ロシア当事者和解調整センターのコレッテ・ヴァディム・フランツェヴィッチ少将は報道声明を出し、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)が、イドリブ県でホワイト・ヘルメットとともに、イドリブ県ザーウィヤ山地方南部でのシリア軍による化学兵器攻撃を偽装するため、同県ハーリム市一帯地域に有毒物質を搬入したとの情報を得たと発表した。

AFP, July 2, 2021、ANHA, July 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2021、Reuters, July 2, 2021、SANA, July 2, 2021、SOHR, July 2, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民325人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は680,325人に(2021年7月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月2日付)を公開し、7月1日に難民325人(うち女性98人、子供165人)が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは難民325人(うち女性98人、子供165人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は680,325人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者285,077人(うち女性85,682人、子ども145,113人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,766,326人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は909,605人(うち女性272,958人、子供463,604人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は91,525人(うち女性34,279人、子供32,433人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,360,121人(うち女性416,838人、子供676,199人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 2, 2021をもとに作成。

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ロシア軍は北・東シリア自治局とシリア民主軍にラッカ市への人道支援を提案するが、北・東シリア自治局側はこれを拒否(2021年7月1日)

ラッカ県では、シリア人権監視団が複数の活動家から得た情報だとして発表したところによると、シリア駐留ロシア軍の代表らが、欧米諸国の支援を受ける北・東シリア自治局の執行評議会が設置されているアイン・イーサー市で、同自治局傘下のラッカ民政評議会や人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の代表と会談し、ロシア当事者和解調整センターによるラッカ市の住民への人道支援物資の配給を提案した。

しかし、ラッカ民政評議会とシリア民主軍はこれを拒否した。

拒否の理由は不明。

AFP, July 2, 2021、ANHA, July 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2021、Reuters, July 2, 2021、SANA, July 2, 2021、SOHR, July 2, 2021などをもとに作成。

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フランス国連大使「シリアへの人道支援の92%はEU、米国、カナダ、日本によって行われている。これは西側のカネだ。政府支配地経由での支援を誰が期待しているのか」(2021年7月1日)

フランスのニコラス・デ・リヴィエール国連大使は記者会見で、反体制派や北・東シリア自治局の支配地域に、シリア政府支配地域を経由して充分な人道支援を行うことはできないとしたうえで、周辺国からシリアへの越境(クロスボーダー)人道支援が廃止された場合、西側諸国は人道支援を行わないと主張した。

発言は、越境(クロスボーダー)人道支援を定めた国連安保理決議第2165号の期間終了が7月10日に迫るなか、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所に加えて、2020年7月に経由地から除外されたハサカ県のヤアルビーヤ国境通行所を通じた支援を1年延長するとしたノルウェーとアイルランドによる決議案の審議が始まったのに合わせたもの。

デ・リヴィエール国連大使は、「もし越境(クロスボーダー)での支援のメカニズムが閉ざされれば…、シリア北西部への人道支援は50%削減することになる」と述べる一方、「クロスライン(政府支配地を経由した支援)は機能していない」、「シリア政府は今年だけでも、クロスラインでの支援の50%を拒否している」などと主張した。

また「繰り返しになるが、シリアへの人道支援の92%はEU、米国、カナダ、日本によって行われている…。これは西側のカネだ。このカネが機能していないクロスラインの支援を通じて割り上げられることを誰が期待しているのか」と述べた。

AP(7月1日付)が伝えた。

AFP, July 1, 2021、ANHA, July 1, 2021、AP, July 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2021、Reuters, July 1, 2021、SANA, July 1, 2021、SOHR, July 1, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ウマル油田にある米主導の有志連合の基地が政府支配下のマヤーディーン市近郊の「イランの民兵」の拠点を砲撃(2021年7月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸に位置するウマル油田に設置されている米主導の有志連合の基地から、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にある「イランの民兵」の拠点に対して砲撃が行われた。

AFP, July 1, 2021、ANHA, July 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2021、Reuters, July 1, 2021、SANA, July 1, 2021、SOHR, July 1, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市北のアウン・ダーダート村を砲撃し2人負傷、タッル・リフアト近郊でシリア軍と砲撃戦を行い、シリア軍兵士1人死亡(2021年7月1日)

アレッポ県では、ANHA(7月1日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北のアウン・ダーダート村を砲撃し、女児1人と女性1人が負傷した。

また、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会は声明を出し、シャイフ・ナースィル村に潜入を試みたシリア国民軍部隊を迎撃し、戦闘員5人を殺害したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受けるシリア国民軍とシリア軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村一帯で砲撃戦となり、シリア軍兵士1人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(7月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコが占領するタッル・アブヤド市西に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアリーダ村、ズィヌービヤー村を砲撃した。

AFP, July 1, 2021、ANHA, July 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2021、Reuters, July 1, 2021、SANA, July 1, 2021、SOHR, July 1, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使を代表とする使節団と会談(2021年7月1日)

アサド大統領はシリアを訪問したロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使を代表とする使節団と会談した。

SANA(7月1日付)によると、会談では、二国間の戦略的関係、二国間協力関係、ロシアによるシリアでの「テロとの戦い」、欧米諸国の経済制裁への対応の支援、アスタナ会議や制憲委員会を通じた政治プロセスの進捗などについて意見が交わされた。

会談には、シリア側からは、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、ルーナ・シブル大統領府特別顧問、ルワイユ・ファッルーフ同欧州局長が同席した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4346810182029447

AFP, July 1, 2021、ANHA, July 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2021、Reuters, July 1, 2021、SANA, July 1, 2021、SOHR, July 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民299人と国内避難民(IDPs)304人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は680,000人、2019年以降帰還したIDPsは91,525人に(2021年7月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月1日付)を公開し、6月30日に難民299人(うち女性90人、子供152人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民299人(うち女性90人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は680,000人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者284,752人(うち女性85,584人、子ども144,984人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,766,326人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は908,981人(うち女性272,770人、子供463,287人)となった。

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一方、国内避難民304人が新たに帰宅した。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は91,525人(うち女性34,279人、子供32,433人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,360,121人(うち女性416,838人、子供676,199人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 1, 2021をもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラッカ県北部のアリーダ村を砲撃し、シリア軍兵士1人死亡(2021年6月30日)

ラッカ県では、ANHA(7月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が6月30日深夜、トルコが占領するタッル・アブヤド市西に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアリーダ村を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

AFP, July 1, 2021、ANHA, July 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2021、Reuters, July 1, 2021、SANA, July 1, 2021、SOHR, July 1, 2021などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣は、トルコのチャヴシュオール外務大臣と会談し、イドリブ県に「非軍事地帯」を設置することを合意したと発表(2021年6月30日)

ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は、トルコのアンタルヤでメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と会談し、シリア、リビア、アフガニスタン、アルメニア・アゼルバイジャンの情勢などへの対応を協議した。

シリア情勢への対応に関して、ラヴロフ外務大臣は会談後、イドリブ県、ハマー県北西部、アレッポ県東部、ラタキア県北東部からなる緊張緩和地帯第1ゾーンに「非軍事地帯」を設置することを合意したことを明らかにした。

ラヴロフ外務大臣はまた、周辺国からシリアへの越境(クロスボーダー)人道支援の経由地をイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所とハサカ県のヤアルビーヤ国境通行所の2カ所に拡大したうえで、その期間を2022年7月10日に延長するとしたノルウェーとアイルランドの国連安保理決議案について拒否するとしたうえで、ロシアは国際機関がシリア政府を通じて人道支援を行うことを求めると述べた。

一方、チャヴシュオール大臣も、アスタナ会議での合意を維持しつつ、新たな合意を交わすためにロシアと取り組んでいると述べた。

また、シリアの統合に脅威を及ぼすすべてのテロリストを掃討する必要があるとしたうえで、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)、その民兵である人民防衛隊(YPG)が依然としてシリ国内で勢力を維持していると非難した。

『シャルク・アウサト』(6月30日付)、デイリー・サバフ(6月30日付)などが伝えた。

AFP, June 30, 2021、ANHA, June 30, 2021、Daily Sabah, June 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2021、Reuters, June 30, 2021、SANA, June 30, 2021、al-Sharq al-Awsat, June 30, 2021、SOHR, June 30, 2021などをもとに作成。

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英国のモートン欧州近隣南北アメリカ担当大臣がイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を視察訪問(2021年6月30日)

英国政府は声明を出し、ウェンディー・モートン欧州近隣南北アメリカ担当大臣が6月29日にイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を訪問し、同地での人道支援物資の搬入状況を視察したと発表した。

視察訪問は、7月10日に周辺諸国からシリアへの越境(クロスボーダー)人道支援を認めた安保理決議第2165号が終了するのに合わせたもの。

英国は、米国などとともに、この決議の延長を求めている。

AFP, June 30, 2021、ANHA, June 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2021、Reuters, June 30, 2021、SANA, June 30, 2021、SOHR, June 30, 2021などをもとに作成。

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ブリンケン米国務長官はローマでの国際会議でシリア政策の三つの目標を示す:越境(クロスボーダー)人道支援の期間延長、「テロとの戦い」、停戦維持(2021年6月30日)

『シャルク・アウサト』(6月30日付)は、イタリアのローマで6月29日に開催されたイスラーム過激派との戦闘をめぐる国際会議での非公開審議で、アントニー・ブリンケン米国務長官がシリアにおける米国の三つの目標を示したと伝えた。

同紙が複数筋の話しとして伝えたところによると、三つの目標は、①ロシアとの協議を通じた周辺国からシリアへの越境(クロスボーダー)人道支援の期間延長、②ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」、③停戦の維持(米軍や有志連合が各所に部隊を駐留させているユーフラテス川東岸地域での戦闘回避)。

越境人道支援の期間延長について、ブリンケン国務長官は、ロシアが安保理決議第2165号の延長に応じない場合、シリア政府に対してさらなる制裁を課すことを示唆したという。

AFP, June 30, 2021、ANHA, June 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2021、Reuters, June 30, 2021、SANA, June 30, 2021、al-Sharq al-Awsat, June 30, 2021、SOHR, June 30, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がトルコが占領するタッル・アブヤド市近郊を砲撃(2021年6月30日)

ラッカ県では、ANHA(6月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコが占領するタッル・アブヤド市近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアリーダ村、カズアリー村の穀物サイロ一帯、クーバルラク村、フッリーヤ村、ジャラン村などを砲撃した。

AFP, June 30, 2021、ANHA, June 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2021、Reuters, June 30, 2021、SANA, June 30, 2021、SOHR, June 30, 2021などをもとに作成。

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シリア経済対外通商省は、湾岸諸国向けの食品を積んだ冷凍トレーラー多数がジャービル通行所で足止めを食っている問題でヨルダン内務省が通関業務を延長することに同意したと発表(2021年6月30日)

経済対外通商省は声明を出し、同省と駐ヨルダン・シリア大使館が、湾岸諸国(サウジアラビアなど)向けの食品を積んだ冷凍トレーラー多数が、ジャービル国境通行所(シリア側はダルアー県ナスィーブ国境通行所)で足止めを食っている問題をめぐって、ヨルダンの関係省庁と協議、ヨルダン内務省がジャービル通行所の通関業務を午後7時半まで延長することに同意したと発表した。

ヨルダンの内務省は、入国時のPCR検査態勢を強化するため、通商省、保健省と調整中だという。

SANA(6月30日付)が伝えた。

AFP, June 30, 2021、ANHA, June 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2021、Reuters, June 30, 2021、SANA, June 30, 2021、SOHR, June 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民317人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は679,701人に(2021年6月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月30日付)を公開し、6月29日に難民317人(うち女性92人、子供157人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民317人(うち女性92人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は679,701人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者284,453人(うち女性85,494人、子ども144,796人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,766,326人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は908,981人(うち女性272,770人、子供463,287人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は91,221人(うち女性34,130人、子供32,397人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,359,817人(うち女性416,689人、子供676,163人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 30, 2021をもとに作成。

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ブリンケン米国務長官はシリアでの新型コロナウイルス感染症の治療にかかる医薬品、機器にかかる制裁を解除したと発表(2021年6月29日)

アントニー・ブリンケン米国務長官は報道声明を出し、米国がシリアでの新型コロナウイルス感染症の治療にかかる医薬品、機器にかかる制裁を解除したと発表した。

また、シリア領内と周辺諸国の国内避難民(IDPs)やシリア難民に対して4億3600万ドルの追加の人道支援を行い、このうち9900万ドルを新型コロナウイルス感染症対策に充てることを明らかにした。

国務省が発表した。

AFP, June 30, 2021、ANHA, June 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2021、Reuters, June 30, 2021、SANA, June 30, 2021、SOHR, June 30, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍はラッカ県、アレッポ県、ハサカ県各所を砲撃(2021年6月29日)

ラッカ県では、ANHA(6月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコが占領するタッル・アブヤド市近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のビール・キータク村、アリーダ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(6月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバカ村などを砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊のタルヒーン村で部族どうしが撃ち合いとなり、2人が死亡した。

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ハサカ県では、SANA(6月29日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町一帯を砲撃した。

AFP, June 29, 2021、ANHA, June 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2021、Reuters, June 29, 2021、SANA, June 29, 2021、SOHR, June 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア国防省は「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を37件、シリア政府は36件、トルコは25件と発表(2021年6月29日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を37件(イドリブ県20件、ラタキア県8件、アレッポ県3件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を25件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 29, 2021、ANHA, June 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 29, 2021、Reuters, June 29, 2021、SANA, June 29, 2021、SOHR, June 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民291人と国内避難民(IDPs)334人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は679,394人、2019年以降帰還したIDPsは91,221人に(2021年6月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月29日付)を公開し、6月28日に難民291人(うち女性88人、子供148人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民291人(うち女性88人、子供148人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は679,394人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者284,146人(うち女性85,402人、子ども144,639人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,762,712人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は908,674人(うち女性272,678人、子供463,130人)となった。

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一方、国内避難民334人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは332人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は2人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は91,221人(うち女性34,130人、子供32,397人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,359,817人(うち女性416,689人、子供676,163人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 29, 2021をもとに作成。

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シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会がトルコ軍戦車を破壊(2021年6月28日)

アレッポ県では、ANHA(6月28日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北東のジャート村でトルコ軍の戦車1輌を攻撃、これを破壊した。

これに対して、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のフライビカ村を砲撃した。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのハージー外務大臣補を代表とする使節団と会談(2021年6月28日)

アサド大統領はシリアを訪問中のイランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補を代表とする使節団と会談した。

SANA(6月28日付)によると、会談では、両国の戦略関係、とりわけ経済分野で協力関係を強化するために合同委員会が果たすべき役割について意見が交わされた。

会談には、シリア側からバッシャール・ジャアファリー外務在外居住者副大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、ラドワーン・ルトフィー同アジア局長、ルーナ・シブル大統領府特別顧問が出席した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4338462526197546

また、会談後、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣が、ハージー外務大臣補らイランの使節団と会談した。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はアラブ弁護士連合常設局第1回会合に参加した各国代表と会談し、アラブ民族主義思想の強化を主唱(2021年6月28日)

アサド大統領は、首都ダマスカスで6月25日から27日に開催されたアラブ弁護士連合常設局第1回会合に参加したレバノン、イラク、ヨルダン、パレスチナ、スーダン、モロッコ、チュニジア、エジプトの代表と会談した。

SANA(6月28日付)によると、会談では、アラブ諸国民にかかわる諸問題、人民諸組織や職業諸組合が国民の関心事をめぐって果たすべき役割について意見が交わされた。

アサド大統領は出席者らに対して、帰属意識・アイデンティティの喪失に対処するため、アラブ弁護士連合は、対話を通じてアラブ民族主義の思想を強化しなければならないと認識することが重要だと述べるとともに、アラビア語がアラブ諸国民を統合し、民族主義思想を強化する機転として重要だと付言した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4338876802822785

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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運輸省は声明を出し、シリア・アラブ航空が7月3日にUAEのドバイとダマスカス国際空港を結ぶ往復便の運行を再開すると発表(2021年6月28日)

運輸省は声明を出し、シリア・アラブ航空が7月3日にUAEのドバイとダマスカス国際空港を結ぶ往復便の運行を再開すると発表した。

往復便は週4回運航される。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1778747352308683&id=660538387462924

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸のウマル油田に設置されている米軍の基地が砲撃を受け、同基地に駐留する米軍がシリア政府支配下の同川西岸を砲撃(2021年6月28日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月28日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のウマル油田に設置されている米軍の基地が何者かの砲撃を受けた。

打ち込まれた砲弾は複数発に及び、攻撃を受けた米軍は、同地一帯を閉鎖した。

死傷者の有無は不明。

シリア人権監視団が複数筋から得た情報によると、砲撃はユーフラテス川西岸に展開する「イランの民兵」によるもので、車複数台が炎上するなど、物的被害が出たという。

また、アイン・フラート(6月28日付)によると、ウマル油田一帯に着弾した砲弾の数は8発以上。

クーリーヤ市近郊の砂漠地帯やマヤーディーン市近郊に設置されているイラク人民動員隊に所属するアブー・ファドル・アッバース旅団の拠点から発射された。

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この砲撃を受けて、有志連合の航空機が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマヤーディーン市に面する同川東岸上空に飛来、旋回を続けるなか、ウマル油田の労働者住宅地区に展開する有志連合の部隊が、マヤーディーン市にある「イランの民兵」の拠点に対して砲撃を行った。

また、マヤーディーン市に面するユーフラテス川東岸一帯では、同地で治安活動を行う「自衛部隊」が撤退、代わって人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が部隊を派遣し、展開した。

さらに、シュハイル村に展開するシリア民主軍が、ユーフラテス川西岸のバクラス村にあるシリア軍の拠点複数カ所に向けて砲撃を行った。

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これに関して、有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)のウェイン・マロット報道官は、ツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/OIRSpox/)で次のように発表した。

初期報告:現地時間午後7時44分頃、シリアに駐留する米軍は複数のロケット弾による攻撃を受けた。負傷者はなく、被害は調査中だ。詳細が分かり次第、最新情報を知らせよう。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、‘Ayn al-Furat, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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