ウィキリークスは2018年4月のダマスカス郊外県ドゥーマー市での化学兵器(塩素ガス)使用疑惑事件に関して、シリア軍の関与を否定するOPCWの会合議事録などを新たに公開(2019年12月27日)

ウィキリークスは、2018年4月のダマスカス郊外県ドゥーマー市での化学兵器(塩素ガス)使用疑惑事件に関して、シリア軍による塩素ガス使用の可能性を否定する会合の議事録、現場での証拠ねつ造の可能性を指摘する文書の削除を支持する化学兵器禁止機関(OPCW)の幹部の電子メールのメッセージなど4点(https://wikileaks.org/opcw-douma/document/)を新たに公開した。

https://wikileaks.org/opcw-douma/#OPCW-DOUMA%20-%20Release%20Part%204

公開された文書の一つは、2018年6月6日の会議の議事録。

OPCWが毒物学者、臨床薬理学者、法医学者、生物分析学者4人と行った会合の議事録で、被害者の症状が塩素ガスによる症状と一致するかについて意見を聴取するのが目的だった。

議事録によると、専門家は、症状は塩素ガスによるものではないとの結論づけるとともに、症状を引き起こす原因となった化学物質も特定できないと述べたという。

二つ目の文書は2019年2月27日と28日にやりとりされた電子メールのメッセージ。

そのなかには、OPCW幹部(Chief of Cabinet)はセバスチアン・ブラハ(Sebastien Braha)が送信したメッセージも含まれており、そこには「この文書をDRA(文書記録アーカイブ)から削除してください…。DRAのデリバリ、ストレージなどに痕跡が残っていたら、すべてを削除してください」などと書かれている。

削除された文書は、イアン・ヘンダーソン検査官が作成した技術評価報告書(中間報告書)で、ドゥーマー市でシリア軍が投下したとされるシリンダ2本が、高所から投下されたのではなく、手で運ばれ、現場に置かれた可能性が高いと指摘していたが、最終報告書においてこの文言は削除された。

三つ目の文書は、2018年8月20日から28日までの毒物学者との会議について議論したOPCWとの電子メールのメッセージのやりとりのコピー。

四つ目の文書は、2018年7月末の電子メールのメッセージで、ドゥーマー市での調査に参加した事実調査団(FFM)の8人のうちの7人をプロジェクトに関する議論から除外すべきだと書かれている。

AFP, December 27, 2019、ANHA, December 27, 2019、AP, December 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 27, 2019、Reuters, December 27, 2019、SANA, December 27, 2019、SOHR, December 27, 2019、UPI, December 27, 2019、Wikileaks, December 27, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はハサカ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2019年12月27日)

ハサカ県では、ANHA(12月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のウンム・ハルマル村を砲撃した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍と国民軍がアイン・イーサー市近郊のハーリディーヤ村、アリーダ村を砲撃した。

AFP, December 27, 2019、ANHA, December 27, 2019、AP, December 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 27, 2019、Reuters, December 27, 2019、SANA, December 27, 2019、SOHR, December 27, 2019、UPI, December 27, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県を爆撃(2019年12月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがタッル・マンス村、ハーミディーヤ村、マアッラト・ヌウマーン市一帯「樽爆弾」で爆撃し、戦闘機がM5高速道路沿線、バービーラー村を爆撃した。

ロシア軍戦闘機もハーン・スブル村一帯を爆撃した。

また、シリア軍地上部隊がバドリーヤ村一帯に進攻し、シャーム解放機構や国民解放戦線などからなる反体制武装集団と交戦、カフルルーマー村、アーミリーヤ村、マウカ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がカッバーナ村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県14件、ラタキア県12件、アレッポ県7件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(イドリブ県14件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認した。

AFP, December 27, 2019、ANHA, December 27, 2019、AP, December 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 27, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 27, 2019、Reuters, December 27, 2019、SANA, December 27, 2019、SOHR, December 27, 2019、UPI, December 27, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから358人、ヨルダンから751人の難民が帰国、避難民1人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年12月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月27日付)を公開し、12月26日に難民1,109人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは358人(うち女性108人、子供183人)、ヨルダンから帰国したのは751人(うち女性225人、子供383人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は506,653人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者161,058人(うち女性48,708人、子ども82,436人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者344,486人(うち女性103,389人、子ども175,677人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,676,088人(うち女性2,002,826人、子供3,404,805人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 735,933人(うち女性221,088人、子供375,601人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は37,657人(うち女性11,516人、子供17,095人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,306,253人(うち女性394,075人、子供660,861人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 27, 2019をもとに作成。

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トルコのシャンルウルファ県知事「平和の泉作戦による制圧地域にシリア難民13万人が帰国した」(2019年12月26日)

トルコのシャンルウルファ県知事のアブドゥッラ・エリン氏は、10月のトルコ軍によるシリア北東部への侵攻作戦(「平和の泉」作戦)によって人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が掃討された地域に帰国したシリア難民が13万人に達していることを明らかにした。

エリン県知事によると、トルコの占領下に入ったラッカ県タッル・アブヤド市の人口は、侵攻前は25,000~30,000人だったが、1万人のシリア難民が帰還、またハサカ県ラアス・アイン市は、侵攻前はほぼ無人状態だったが、5万人の難民が帰還、その人口は8万人に増大したという。

ジスル・トゥルク(12月26日付)が伝えた。

AFP, December 26, 2019、ANHA, December 26, 2019、AP, December 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 26, 2019、al-Jisr Turk , December 26, 2019、Reuters, December 26, 2019、SANA, December 26, 2019、SOHR, December 26, 2019、UPI, December 26, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町で米軍兵士とロシア軍兵士が殴り合いの喧嘩(2019年12月26日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月26日付)が現地の複数の情報筋の話として伝えたところによると、タッル・タムル町で米軍の兵士が、住民に米軍の駐留についての意見を聞くための調査を通訳を交えて行っていたところに、ロシア軍の兵士がやって来て、口論の末、殴り合いとなった。

AFP, December 26, 2019、ANHA, December 26, 2019、AP, December 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 26, 2019、Reuters, December 26, 2019、SANA, December 26, 2019、SOHR, December 26, 2019、UPI, December 26, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍は米軍が基地として使用していたラッカ県タッル・サマン村に基地を設置(2019年12月26日)

ラッカ県では、タス通信(12月26日付)によると、ロシア軍部隊が、米軍によって基地として使用されていたタッル・サマン村の旧学校に基地を設置した。

タッル・サマン村はラッカ市とシリア北東部各地とを結ぶ街道の分岐点で、ロシア軍は26日から同地一帯でのパトロール活動を開始したという。

AFP, December 26, 2019、ANHA, December 26, 2019、AP, December 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 26, 2019、Reuters, December 26, 2019、SANA, December 26, 2019、SOHR, December 26, 2019、TASS, December 26, 2019、UPI, December 26, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県アイヤーシュ村の「イランの民兵」の倉庫が無人航空機(ドローン)の爆撃によると思われる攻撃で爆発(2019年12月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、アイヤーシュ村にある「イランの民兵」の倉庫複数棟で爆発が発生した。

爆発は無人航空機(ドローン)の爆撃によるものだと思われる。

AFP, December 26, 2019、ANHA, December 26, 2019、AP, December 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 26, 2019、Reuters, December 26, 2019、SANA, December 26, 2019、SOHR, December 26, 2019、UPI, December 26, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はアレッポ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2019年12月26日)

アレッポ県では、ANHA(12月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(12月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・アイン・イーサー市近郊のアリーダ村、ハーリディーヤ村を砲撃した。

AFP, December 26, 2019、ANHA, December 26, 2019、AP, December 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 26, 2019、Reuters, December 26, 2019、SANA, December 26, 2019、SOHR, December 26, 2019、UPI, December 26, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから456人、ヨルダンから621人の難民が帰国、避難民1人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年12月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月26日付)を公開し、12月25日に難民1,077人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは456人(うち女性137人、子供233人)、ヨルダンから帰国したのは621人(うち女性186人、子供317人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は505,544人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者161,058人(うち女性48,708人、子ども82,436人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者344,486人(うち女性103,389人、子ども175,677人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,676,088人(うち女性2,002,826人、子供3,404,805人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 734,824人(うち女性220,755人、子供375,035人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は37,656人(うち女性11,516人、子供17,095人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,306,252人(うち女性394,075人、子供660,861人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 26, 2019をもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県の占領地から国民軍の複数部隊を撤退させ、リビアに派遣する見込み(2019年12月25日)

SANA(12月25日付)は、複数の住民筋の話として、トルコ軍がラアス・アイン市およびその一帯の占領地に展開させていた複数の「傭兵グループ」を撤退させていると伝えた。

「傭兵グループ」はトルコ軍の侵攻作戦(「平和の泉」)で同地に侵攻した国民軍所属組織のことで、それぞれ60人ほどから構成されているという。

撤退した国民軍戦闘員は、リビアに派遣されるものと見られる。

トルコ軍はまた、国民軍所属組織の一つとしてハサカ県に駐留していたイスラーム軍の戦闘員約100人を、イドリブ県東部に移動させた。

このほか、米軍ヘリコプター2機が、マーリキーヤ市近郊のハッラーブ・ジール村の空港に着陸、米軍士官複数人を撤退させた。

同空港は米軍が違法に占領を続けている。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍は地元住民からなる新たな民兵の編成を開始(2019年12月25日)

ハサカ県では、アナトリア通信(12月25日付)によると、ロシア軍がアームーダー市とタッル・タムル町に新たに設置した基地の防衛を目的とする新たな武装組織の編成を開始した。

この武装組織は、地元住民約400人によって編成され、ロシアの監督のもと人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が教練を実施するという。

AFP, December 25, 2019、Anadolu Ajansı, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部の「イランの民兵」の拠点の複数カ所が何者かの爆撃・砲撃を受ける(2019年12月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク国境に近い砂漠地帯に配置されている「イランの民兵」の拠点が被弾した。

また、ブーカマール市中心街にある、「イランの民兵」所属の「第47旅団」本部がミサイル複数発の攻撃を受け、激しい爆発を起こした。

また、同本部一帯に砲弾複数発が着弾し、「イランの民兵」5人が死亡した。

攻撃が、無人航空機の爆撃なのか、地上からの砲撃なのか、そして誰によるものかも不明だという。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部各所で爆発が相継ぐ(2019年12月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のスーラーン・アアザーズ町でトルコ軍の車列の通行中に道路に仕掛けられていた爆弾2発が爆発し、民間人多数が巻き添えとなって負傷した。

また、同じくトルコ占領下のジャラーブルス市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が相継いで爆発し、5人が負傷した。

さらに、バーブ市でもオートバイに仕掛けられていた爆弾、アアザーズ市でも即席爆弾が爆発した。

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ラッカ県では、ANHA(12月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のシュールバ・ナイサク村、バイラクト村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・イーサー市一帯のトルコ軍と国民軍の拠点を砲撃、トルコ軍側もこれに応戦した。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア通商経済技術科学合同委員会第12回会合で税関分野にかかる協力合意(2019年12月25日)

シリア・ロシア通商経済技術科学合同委員会はモスクワで第12回会合を開催し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相とロシアのユーリ・ボリソフ副首相が、閉幕プロトコル(宣言)と税関分野にかかる協力合意に署名した。

SANA(12月25日付)が伝えた。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市近郊を爆撃し、シャーム解放機構(国民解放戦線)幹部ら3人を殺害(2019年12月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市近郊でシャーム自由人イスラーム運動(国民軍国民解放戦線所属)のジャービル・アリー・バーシャー総司令官の車列を爆撃した。

車列は前線視察中に狙われ、幹部の1人で指導局メンバーの’A.K.なるイスラーム法学者を含むメンバー4人が死亡、10人以上が負傷した。

また、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室が撤退したカフル・バースィーン村、バーブーリーン村、スィフヤーン村、マアッルハッタート村などM5高速道路の沿線一帯、同高速道路のバービーラー村・ハーン・スブル村間の区間、タッル・マンス村に対してシリア・ロシア軍が爆撃をした。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った砲弾3発がカルダーハ市郊外に着弾した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月26日付)によると、ナワー市とタスィール町を結ぶ街道の脇に仕掛けられた爆弾が、シリア軍の車輌が通過した瞬間に爆発し、兵士複数が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を49件(イドリブ県14件、ラタキア県14件、アレッポ県10件、ハマー県11件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(イドリブ県11件、ラタキア県6件、アレッポ県4件、ハマー県11件)確認した。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、December 26, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから394人、ヨルダンから512人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年12月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月25日付)を公開し、12月24日に難民906人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは394人(うち女性118人、子供201人)、ヨルダンから帰国したのは512人(うち女性154人、子供261人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は504,467人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者160,602人(うち女性48,571人、子ども82,203人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者343,865人(うち女性103,203人、子ども175,360人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,676,088人(うち女性2,002,826人、子供3,404,805人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 733,747人(うち女性220,432人、子供374,485人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 25, 2019をもとに作成。

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イスラエル日刊紙:イランがアフガン人民兵組織のファーティミーユーン旅団の戦闘員をゴラン高原に派遣、イスラエルへの攻撃を企てている(2019年12月24日)

『エルサレム・ポスト』(12月25日付)は、イランがアフガン人民兵組織のファーティミーユーン旅団の戦闘員をゴラン高原に派遣、イスラエルへの攻撃を企てていると伝えた。

同紙によると、ファーティミーユーン旅団がゴラン高原近くで撮影したとされる画像(https://twitter.com/Jtruzmah/status/1209378917041049600/video/1)がツイッターを通じて公開されていることがこの企てを裏付けているという。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、The Jerusalem Post, December 24, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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トルコの要請を受け、アレッポ県北部で活動する反体制派がリビアへの転戦を準備、戦闘員への給与は2,000~3,000ドル(2019年12月24日)

ザマーン・ワスル(12月24日付)は、匿名軍事筋の話として、トルコがアレッポ県北部の占領地(「ユーフラテスの盾」地域および「オリーブの枝」地域)で活動を続ける国民軍に所属する複数の組織に対して、リビアの国民合意政府(GNA)を支援し、ハリーファ・ハフタル司令官が率いるシリア国民軍との戦闘に参加するため、部隊を派遣するよう要請と伝えた。

同軍事筋によると、この要請は、22日に開かれたトルコの諜報機関の代表と国民軍司令官の会合で行われた。

会合では、リビアへの転戦を希望する戦闘員を氏名や数を示したリストが提示され、内容の検討が行われた。

このリストは、トルコとの関係が強いスルターン・ムラード師団とムウタスィム旅団が、トルコ軍部隊とともにリビアで実施する「戦闘任務」への参加を希望するメンバーを募って作成したもの。

同軍事筋によると、この任務に参加する戦闘員には、士官の場合月給3,000米ドル、一般の戦闘員の場合2,000ドルの月給をトルコが支払われるとともに、武器、弾薬、食糧なども支給されるという。

AFP, December 24, 2019、ANHA, December 24, 2019、AP, December 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 24, 2019、Reuters, December 24, 2019、SANA, December 24, 2019、SOHR, December 24, 2019、UPI, December 24, 2019、Zaman al-Wasl, December 24, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍・国民軍とシリア民主軍はラッカ県のM4高速道路沿いで攻防戦(2019年12月24日)

ラッカ県では、ANHA(12月24日付)によると、アイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿いのカンタリー村をトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が攻撃し、M4高速道路を一時制圧したが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が反撃し、これを奪還した。

AFP, December 24, 2019、ANHA, December 24, 2019、AP, December 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 24, 2019、Reuters, December 24, 2019、SANA, December 24, 2019、SOHR, December 24, 2019、UPI, December 24, 2019などをもとに作成。

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シリア軍武装部隊総司令部はイドリブ県の40以上の町・村、320平方キロメートル以上を制圧したと発表、シャーム解放機構などからなる反体制派はM5高速道路沿線からも撤退か?(2019年12月24日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、イドリブ県南部および南東部でヌスラ戦線(シャーム解放機構)などの「武装テロ組織」との交戦の末、40以上の町・村を含む320平方キロメートル以上の地域を浄化・制圧したと発表した。

12月19日以降の戦闘でシリア軍が浄化・制圧したのは、ウンム・ティーナ村、タッル・ダム村、アブー・シャルキー村、サイヤード村、シャッアーラ村、ムダイリサ村、ルバイア村、ハリーバ村、バルナーン村、バルサ村、ファルワーン村、カトラ村、ハラーキー村、アブー・ダフナ村、ヒルバト・マアッラーター村、ファアルール村、アブー・マッキー(アブー・マッカ)村、サルマーン村、サキーア村、カルサンタ村、ブルジュ村、サルジュ村、サハール村、ブライサ村、ファルジャ村、ウンム・ジャラール村、タッル・シャイフ村、アブー・フッバ村、ラッファ村、タッル・ハッラーン村、ハッラーン村、カラーティー村、ハルバ村、タアル・タッフ村、タッフ村、ムアイサルーナ村、タッル・マアッラーン村、ジャルジャナーズ町、タフターヤー村、タッル・サイイド村、ジャアファル村、バルータ村、ウンム・ジャバル村、タッル・アブー・ハーミド村など。

なお、シリア人権監視団によると、12月24日の戦闘での死者は、民間人10人(うち子ども6人、女性2人)、シリア軍兵士23人、反体制武装集団戦闘員19人。

イドリブ県南東部での戦闘が激化した12月19日以降の犠牲者数は、民間人88人(うち子ども19人、女性19人)、シリア軍兵士134人、反体制武装集団戦闘員167人。

シリア軍が爆撃を再開した4月30日以降の犠牲者数は5,352人で、内訳は、民間人1,354人(うち子ども342人、女性248人)、シリア軍兵士1,868人、反体制武装集団戦闘員1,424人。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室が、M5高速道路上に位置するカフル・バースィーン村、バーブーリーン村、スィフヤーン村、マアッルハッタート村から撤退した。

シリア軍はこれらの村に進軍はしていないという。

一方、ロシア軍戦闘機は、タッル・マンス村、バービーラー村とハーン・スブル村間のM5高速道路、ジャウバース村を爆撃し、ジャウバース村では国内避難民(IDPs)を収容していた学校が被弾し、女性2人と子ども6人を含む10人が死亡した。
https://eldorar.com/sites/default/files/styles/696×367/public/photo_2019-12-24_12-03-03.jpg?itok=7TdrSei5&ezimgfmt=rs:615×329/rscb2/ngcb2/notWebP

ロシア軍戦闘機はまた、M5高速道路上の主要都市の一つマアッラト・ヌウマーン市に照明弾を発射した。

シリア軍も戦闘機とヘリコプターでマアッラト・ヌウマーン市一帯の村々、サラーキブ市などを爆撃した。

他方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月24日付)によると、シャーム解放機構はシリア軍によって制圧されたジャルジャナーズ町で爆弾を積んだ車をシリア軍部隊に向けて特攻させ、兵士数十人を殺傷した。

また、シャーム解放機構はシリア軍に反撃し、バルサ村を奪還したという。

なお、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市とサラーキブ市に向かって進軍を続けるなか、24日だけでサラーキブ市の住民3,000人以上がアレッポ県北西部のアフリーン郡方面に避難した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機、シリア軍戦闘機およびヘリコプターがカッバーナ村一帯を爆撃した。

また、シリア軍地上部隊が反体制武装集団と交戦、シリア軍兵士8人、武装集団戦闘員5人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(12月24日付)によると、シリア軍防空部隊が、スカイラビーヤ市上空に飛来した反体制武装集団の無人航空機(ドローン)を撃破した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市マンシヤ地区の路上に仕掛けられていた爆弾が、シリア政府との和解に応じたスンナ青年旅団の元司令官の車が通過した瞬間に爆発し、元司令官が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月24日付)によると、殺害された元司令官はウィサーム・ムサーラマ氏で、シリア政府との和解後、軍事情報局に勤務していた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を55件(イドリブ県21件、ラタキア県16件、アレッポ県6件、ハマー県12件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を47件(イドリブ県20件、ラタキア県19件、アレッポ県6件、ハマー県2件)確認した。

AFP, December 24, 2019、ANHA, December 24, 2019、AP, December 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 24, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 24, 2019、Reuters, December 24, 2019、SANA, December 24, 2019、SOHR, December 24, 2019、UPI, December 24, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから327人、ヨルダンから555人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年12月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月24日付)を公開し、12月23日に難民882人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは327人(うち女性98人、子供167人)、ヨルダンから帰国したのは555人(うち女性167人、子供283人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は503,561人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者160,208人(うち女性48,453人、子ども82,002人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者343,353人(うち女性103,049人、子ども175,099人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,676,088人(うち女性2,002,826人、子供3,404,805人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 732,841人(うち女性220,160人、子供374,023人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は37,655人(うち女性11,516人、子供17,095人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,306,251人(うち女性394,075人、子供660,861人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 24, 2019をもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣がロシアを訪問しラヴロフ外務大臣と会談(2019年12月23日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相が、シリア・ロシア通商経済科学技術協力合同委員会の第12回会合に先立って、ロシアの首都モスクワを訪問し、セルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

SANA(12月23日付)によると、会談でムアッリム外務在外居住者大臣は、米国、トルコ政府、イスラエル、そして一部地域諸国は、「テロとの戦い」に対するシリアの取り組みを妨害しようとして、シリアに対する策略を続けていると非難するとともに、米国がシリアの石油資源を体系的に略奪していると指弾した。

これに対して、ラブロフ外務大臣は、シリアが安定回復と復興段階に入ったとしたうえで、国連安保理決議第2254号に沿って、制憲委員会(憲法委員会)を通じてシリア人による政治解決を実現する必要があると強調した。

AFP, December 23, 2019、ANHA, December 23, 2019、AP, December 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2019、Reuters, December 23, 2019、SANA, December 23, 2019、SOHR, December 23, 2019、UPI, December 23, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のラッカ県スルーク町中心街で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民5人死亡(2019年12月23日)

ラッカ県では、SANA(12月23日付)によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊のスルーク町中心街で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民5人が死亡、15人が負傷した。

一方、ANHA(12月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市北西のアリーダ村、タッル・アブヤド市近郊のヒルバト・バカル村を砲撃した。

AFP, December 23, 2019、ANHA, December 23, 2019、AP, December 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2019、Reuters, December 23, 2019、SANA, December 23, 2019、SOHR, December 23, 2019、UPI, December 23, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県ジャルジャナーズ町を含む複数カ所を新たに制圧、M5高速道路から4キロの距離にまで迫る(2019年12月23日)

イドリブ県では、SANA(12月23日付)によると、シリア軍地上部隊がハマー市(ハマー県)とマアッラト・ヌウマーン市を結ぶM5高速道路東部での反体制武装集団(シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室)との激しい戦闘の末、県南東部の戦略的要衝の一つジャルジャナーズ町を制圧した。

シリア軍はまた、ヒルバト・サルワーニー村、ヒルバト・マアッラーター村、ハディーサ村、ファアルール村、アブー・ダフナ村も合わせて制圧した。

これにより、シリア軍はハマー市とアレッポ市を結ぶM5高速道路から4キロの地点に到達した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、バルカ村を制圧し、ムアスラーン村に向けて北進を続けた。

シリア軍はさらに、ジャルジャナーズ町制圧後、タッル・マンス村内に突入し、反体制武装集団と激しく交戦したほか、マアッルシューリーン村、マアッル・シャマーリーン村、マアッルシャムシャ村、ガドファ村、ムアスラーン村を激しく砲撃した。

一方、反体制武装集団もシリア軍によって制圧されていたカフル・バースィーン村、バーブーリーン村を奪還したという。

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ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月23日付)によると、シャーム解放機構や国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる反体制武装集団がカッバーナ村一帯、ハッダーダ村一帯でシリア軍およびヒズブッラーと交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市でイドリブ県の住民との連帯、同地での戦闘停止を求める抗議デモが発生した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を57件(イドリブ県17件、ラタキア県15件、アレッポ県15件、ハマー県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を55件(イドリブ県36件、ラタキア県17件、アレッポ県15件、ハマー県10件)確認した。

AFP, December 23, 2019、ANHA, December 23, 2019、AP, December 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 23, 2019、Reuters, December 23, 2019、SANA, December 23, 2019、SOHR, December 23, 2019、UPI, December 23, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県東部で空挺作戦を実施し、13人を武器密売容疑で拘束(2019年12月22日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月23日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と連携して県東部のズィーバーン町で空挺作戦を実施し、ハッターブ家、ラシード家、ハッジャージュ家の子息13人を武器密売の容疑で拘束した。

AFP, December 23, 2019、ANHA, December 23, 2019、AP, December 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2019、Reuters, December 23, 2019、SANA, December 23, 2019、SOHR, December 23, 2019、UPI, December 23, 2019などをもとに作成。

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イスラエル占領下のゴラン高原からミサイル複数発が飛来、シリア軍防空部隊がダマスカス郊外県上空でこれを迎撃(2019年12月22日)

SANA(12月22日付)は、シリア軍防空部隊が午後11時頃、イスラエルが占領するゴラン高原方面から飛来したミサイル複数発を迎撃し、うち1発がダマスカス郊外県アクラバー町近郊に着弾したと伝えた。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍と「イランの民兵」の拠点複数カ所がイスラエル軍が発射したと思われるミサイルの攻撃を受け、シリア軍防空部隊がこれを迎撃、少なくとも3回の爆発が発生したと発表した。

AFP, December 22, 2019、ANHA, December 22, 2019、AP, December 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2019、Reuters, December 22, 2019、SANA, December 22, 2019、SOHR, December 22, 2019、UPI, December 22, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県マナージール村で住民が国民軍の退去を求める抗議デモ(2019年12月22日)

ハサカ県では、SANA(12月22日付)によると、ラアス・アイン市近郊のマナージール村で住民が抗議デモを行い、トルコの支援を受ける国民軍の退去を求めた。

国民軍はデモを強制排除、その際に住民複数人が負傷した。

一方、ANHA(12月22日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のウンム・ハルマル村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で国民軍の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が負傷した。

AFP, December 22, 2019、ANHA, December 22, 2019、AP, December 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2019、Reuters, December 22, 2019、SANA, December 22, 2019、SOHR, December 22, 2019、UPI, December 22, 2019などをもとに作成。

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シリア軍は県南東部のタッフ村を含む7カ村・農場を新たに制圧する一方、マアッラト・ヌウマーン市などを爆撃し15人殺害(2019年12月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市、タッル・マンス村、ムアスラーン村を爆撃し、マアッラト・ヌウマーン市では国内避難民(IDPs)7人が、タッル・マンス村では男性2人が、ムアスラーン村では住民6人が死亡した。

また、シリア軍地上部隊は、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団とともに、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室と交戦し、マアッラータ村、ファルワーン村、バーブーリーン村、タッフ村、サルマーン村、アブー・マッキー村を新たに制圧した。

制圧は、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がサルマーン村、アブー・マッキー村などから撤退を受けたもので、これにより、シリア軍はサルマーン村に設置されているトルコ軍の監視所が三方を包囲した。

なお、SANA(12月22日付)によると、シリア軍地上部隊が新たに制圧したのは、タッフ村、ハラーキー村、カラーティー村、タフターヤー村、ブルジュ村、タッル・ヒムスィー農場、ファルワーン村。


反体制組織のシリア対応調整者によると、シリア・ロシア軍の攻撃で11月以降に発生したによる国内避難民(IDPs)の数は20万3,709人に達しているという。

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ハマー県では、SANA(12月22日付)によると、シリア軍防空部隊がハマー航空基地上空に飛来した無人航空機(ドローン)2機を撃墜、1機はサラミーヤ市に、もう1機はラタキア県ジャブラ市に墜落した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯で反体制武装集団と交戦し、シリア軍兵士7人、反体制武装集団2人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市西のアブー・ハッシャ検問所近くでシリア軍兵士2人がオートバイに乗った2人の発砲を受けて、死亡した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(12月22日付)によると、サフム・ジャウラーン村西のシリア軍検問所が何者かの攻撃を受け、兵士5人が死亡、2人が負傷、ブスル・ハリール市でも、シリア軍の准将が何者かによって殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を61件(イドリブ県25件、ラタキア県16件、アレッポ県11件、ハマー県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を53件(イドリブ県38件、ラタキア県12件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認した。

AFP, December 22, 2019、ANHA, December 22, 2019、AP, December 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 22, 2019、Reuters, December 22, 2019、SANA, December 22, 2019、SOHR, December 22, 2019、UPI, December 22, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから298人、ヨルダンから622人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年12月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月22日付)を公開し、12月21日に難民920人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは298人(うち女性90人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは622人(うち女性187人、子供317人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は501,306人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者159,451人(うち女性48,226人、子ども81,615人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者341,855人(うち女性102,599人、子ども174,335人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,676,088人(うち女性2,002,826人、子供3,404,805人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 730,586人(うち女性219,483人、子供372,872人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 22, 2019をもとに作成。

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