ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから197人、ヨルダンから1,049人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月11日付)を公開し、11月10日に難民1,049人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは197人(うち女性59人、子供100人)、ヨルダンから帰国したのは1,049人(うち女性315人、子供535人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は462,988人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者147,222人(うち女性44,550人、子ども75,383人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者315,766人(うち女性94,768人、子ども161,030人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,661,110人(うち女性1,998,333人、子供3,397,166人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 692,268人(うち女性207,976人、子供353,335人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 11, 2019をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はシリア難民36万人がトルコ占領下のシリア北部に帰国したと発表(2019年11月10日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、反体制派の支配下にあるいわゆる「解放地域」(イドリブ県、アレッポ県西部、ラタキア県北東部、ハマー県北部)とトルコ占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域、「平和の泉」地域(アレッポ県北部および北東部、ラッカ県北部、ハサカ県北部)に帰国したシリア難民の数が、36万5000人に達していると発表した。

エルドアン大統領によると、シリア領内の8,100平方キロメートルの地域の安全を3つの作戦(「ユーフラテスの盾」、「オリーブの枝」、「平和の泉」作戦)を通じて確保し、そこへの難民の帰国が続いているという。

アナトリア通信(11月10日付)が伝えた。

AFP, November 10, 2019、Anadolu Ajansı, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県でダーイシュ幹部らを拘束(2019年11月10日)

ダイル・ザウル県では、ジュルフ・ニュース(11月10日付)によると、米主導の有志連合は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともにハワーイジュ村でダーイシュ(イスラーム国)の幹部の一人ハマーフ・ラーフィー氏らメンバー多数を拘束した。

AFP, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Jurf News, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町・アブー・ラースィーン町近郊でシリア軍がトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と交戦(2019年11月10日)

ハサカ県では、ANHA(11月10日付)によると、タッル・タムル町近郊およびアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊(タッル・ワルド村、アラブ・ハーン村など)でシリア軍がトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と交戦、シリア軍側の兵士2人が負傷した。

トルコ軍戦闘機がタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を爆撃、地上部隊とその支援を受ける国民軍がカースィミーヤ村、ライハーニーヤ村、マフムーディーヤ村、ダーウーディーヤ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(11月10日付)によると、トルコの占領下に入ったタッル・アブヤド市近郊のスルーク町で車に仕掛けられた爆弾が爆発した。

トルコ国防省によると、この爆発で市民8人が死亡したという。

一方、トルコの支援を受ける国民軍がタルワーズィーヤ村での戦闘でシリア軍兵士2人を捕捉し、殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍地上部隊が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村を砲撃した。

また、この砲撃と前後して、所属不明の航空機がタッル・リフアト市上空に飛来した。

一方、ANHA(11月10日付)によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で車に仕掛けられた爆弾が爆発した。

AFP, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍によるイドリブ県への爆撃で7人が死亡、反体制派によるアレッポ市への砲撃で女児1人が死亡(2019年11月10日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍もヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

これに対して、反体制武装集団はダッラ丘を砲撃、シリア軍兵士3人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるカンスフラ村、カフルルーマー村、カフルナブル市、タッフ村、ジャバーラー村を爆撃し、カフルルーマー村で子ども3人、メディア活動家1人、救急隊員1人を含む7人が死亡した。

シリア軍も地上部隊がカフルルーマー村、カフルナブル市、タフターヤー村、ムシャイリファ村、タッフ村、ウンム・ジャラール村、シャイフ・ダーミス村を砲撃した。

カフルルーマー村、カフルナブル市への砲撃には地対地ミサイルが使用された。

これに対して、反体制武装集団はバラーギースィー村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がアレッポ市サイフ・ダウラ地区やハラブ・ジャディーダ地区に着弾し、サイフ・ダウラ地区で女児1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がアンカーウィー村一帯を砲撃し、反体制武装集団戦闘員2人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県5件、ラタキア県7件、アレッポ県8件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を26件(イドリブ県12件、ラタキア県4件、アレッポ県0件、ハマー県3件)確認した。

AFP, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部でイラン・イスラーム革命防衛隊を狙った爆撃によると思われる爆発発生(2019年11月9日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月9日付)によると、ブーカマール市近郊のジャラー町、ラマーディー村で爆撃によると思われる爆発が複数回発生した。

爆発が発生した地域はイラン・イスラーム革命防衛隊によって掌握されているという。

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣は米国によるシリアの油田掌握に反対(2019年11月9日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、シリア北東部から部隊を撤退させたドナルド・トランプ米政権がシリア領内の油田への支配を強める姿勢を示していることに異議を唱えた。

チャヴシュオール外務大臣は「米国は石油を埋蔵しているシリアに駐留を続けるとはっきりと認めた…。だが、シリアの資源を奪う権利など誰にもない」と述べた。

アナトリア通信(11月9日付)が伝えた。

AFP, November 9, 2019、Anadolu Ajansı, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が電話会談(2019年11月9日)

トルコ大統領府は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が電話会談を行ったと発表した。

会談では、シリア情勢への対応などが協議され、両国首脳は、10月22日のソチでの両国合意を遵守することを改めて確認した。

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部で所属不明の航空機がダーイシュに忠誠を誓うムハンマド軍の拠点を攻撃(2019年11月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機が、トルコ占領下のアアザーズ市近郊のカフラ村西側を爆撃した。

複数の情報筋によると、爆発が少なくとも3回起き、爆撃はダーイシュ(イスラーム国)に忠誠(バイア)を誓うムハンマド軍の拠点を狙ったものと思われるという。

なお、この爆撃の直後にも、トルコ軍航空機複数機がアアザーズ市に近いマーリア市上空に飛来、空挺作戦を実施したものと思われるという。

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ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月9日付)がダーイシュ(イスラーム国)シャーム州広報局の発表として伝えたところによると、ダーイシュがマンスーラ町近郊のフーラ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を要撃し、13人を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスワル町近郊のルバイダ村にあるシリア民主軍の検問所を襲撃した。

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はトルコ軍、国民軍との戦闘の末にハサカ県ラアス・アイン市近郊のウンム・シャイーファ村を解放(2019年11月9日)

ハサカ県では、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がラアス・アイン市近郊のウンム・シャイーファ村でトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と交戦の末に同村を解放した。

https://youtu.be/QUKM9DOoloE

戦闘に際して、従軍記者とカメラマンが負傷した。

また、ANHA(11月9日付)によると、この戦闘でシリア軍のアフマド・シャリーフ少将とムニーフ・マンスール大佐が負傷した。

なお、シリア人権監視団も、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が11月8日にトルコ軍と国民軍との戦闘の末にウンム・シャイーファ村を奪還したと発表していた。

また、同監視団によると、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、タッル・タムル町一帯でトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と交戦し、国民軍の戦闘員6人が死亡した。

また、この戦闘では、トルコ軍無人航空機がタッル・タムル町近郊のカースィミーヤ村を爆撃、シリア軍兵士複数人が負傷した。

一方、ロシア軍部隊がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町とタッル・タムル町の間に位置するアルーク村でパトロール活動を実施したが、これとほぼ時を同じくして、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が同地にあるシリア軍拠点を攻撃した。

シリア人権監視団によると、ロシア軍部隊はトルコ軍と国民軍の攻撃を確認できたにもかかわらず、これを黙認したと思われるという。

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アレッポ県では、ANHA(11月9日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍はシャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県、ラタキア県、アレッポ県を爆撃し、戦闘員2人と女児1人が死亡(2019年11月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサルミーン市、ナイラブ村、トゥランバ村、シャイフ・ムスタファー村、カフルサジュナ村一帯を爆撃し、トゥランバ村の国内避難民(IDPs)キャンプで女児1人が死亡した。

またシリア軍地上部隊がシャイフ・ダーミス村、カフルサジュナ村、マアッラト・ハルマ村、タッル・ナール村、ウンム・ジャラール村、ムシャイリファ村、ティーナ村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団も、ザハビーヤ村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

一方、トルコ軍部隊がカフルルースィーン村に設置された通行所からシリア領内に入り、反体制派支配地域とシリア政府支配地域の境界地帯でパトロールを実施した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構などの支配下にあるキンサッバー町一帯およびカッバーナ山一帯を砲撃し、戦闘員2人が死亡した。

また、シリア軍戦闘機が同地を「樽爆弾」で爆撃した。

ロシア軍戦闘機もカッバーナ村一帯、フドル丘、キンダ村を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がジューリーン村一帯、ジュッブ・アフマル村にあるシリア軍拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がバウワービーヤ村を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県10件、ラタキア県8件、アレッポ県8件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を24件(イドリブ県4件、ラタキア県7件、アレッポ県10件、ハマー県4件)確認した。

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから164人、ヨルダンから884人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月9日付)を公開し、11月8日に難民884人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは164人(うち女性49人、子供84人)、ヨルダンから帰国したのは884人(うち女性265人、子供451人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は460,925人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者146,820人(うち女性44,429人、子ども75,178人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者314,105人(うち女性94,269人、子ども160,183人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,657,484人(うち女性1,997,245人、子供3,395,317人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 690,205人(うち女性207,356人、子供352,283人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,319人(うち女性11,218人、子供16,493人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,915人(うち女性393,779人、子供660,257人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 9, 2019をもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)第1ラウンド終了、第2ラウンドは11月25日からの予定(2019年11月8日)

制憲委員会(憲法委員会)の小委員会がジュネーブの国連本部で5日目の会合を開き、予定していた会期(第1ラウンド)を終了した。

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は第1ラウンド終了に合わせて記者会見を開き、小委員会でさまざまな問題が議論されたとしたうえで、第2ラウンドを11月25日から開始する予定であることを明らかにした。

また、この間、制憲委員会メンバーと議論を続けると付言した。

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シリア政府代表団を率いるアフマド・クズバリー団長も記者会見を開き、今後の制憲委員会の活動に関して、現行憲法の改正を通じた憲法改革に力点を置くとしたうえで、シリア国民の同意が得られれば新憲法の起草もあり得ると述べた。

クズバリー団長は「我々は新しい国を作るためにここに来たのではなく、憲法を改革するために来たのだ。おそらく現行憲法の一部条項を改正することになるだろう…。我々は政治使節団ではなく、技術的法務使節団だ。「テロとの戦い」は主権に関わる…。政治、憲法、法律などにかかわる議題についての合意はなされた。我々使節団はこれらについての自分たちの考えを示した」としたうえで、「愛国的な原則が維持され、シリア国民の合意が得られれば新憲法を起草しても構わない」などと述べた。

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一方、反体制派代表団を率いるナスル・ハリーリー団長は、シリア国民の統合、独立、領土保全を遵守することが再確認されたとしたうえで、逮捕者釈放、難民・国内避難民帰還、非宗派主義的で信頼の置ける統治機関の樹立、新憲法起草、国連監視下での選挙実施を通じて政治移行を実現したいと表明した。

また「テロとの戦い」に関しては、国連は制憲委員会をテロ問題に専念させない旨決定したとしつつ、あらゆるテロと戦い、政治、社会、治安面での原因に対処する用意があると述べた。

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SANA(11月8日付)、ザマーン・ワスル(11月8日付)などが伝えた。

AFP, November 8, 2019、ANHA, November 8, 2019、AP, November 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2019、Reuters, November 8, 2019、SANA, November 8, 2019、SOHR, November 8, 2019、UPI, November 8, 2019などをもとに作成。

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シリア北東部国境地帯で住民がトルコ軍パトロール部隊に投石、反体制派系サイトは投石する老女や子どもが「シリア民主軍とされる」と伝える(2019年11月8日)

ハサカ県では、SANA(11月8日付)によると、ジャーヌーディーヤ町に近い国境地帯を走行中のトルコ軍車輌に対して、住民が石を投げるなどして抗議、トルコ軍が催涙弾で応戦し、住民10人が呼吸困難などの症状を訴えた。

トルコ軍は、ロシア軍との合同パトロールの一環として、同時を巡回していた。

これに関して、反体制派系のドゥラル・シャーミーヤ(11月8日付)は、トルコ軍の車輌に投石を行ったのが、「民間人の格好をした人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍だとされる」と伝えた。

しかし、同サイトが公開した映像には、投石を行う老女や子どもも映っている。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、バーブ市近郊のダグラバーシュ村一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

AFP, November 8, 2019、ANHA, November 8, 2019、AP, November 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2019、Reuters, November 8, 2019、SANA, November 8, 2019、SOHR, November 8, 2019、UPI, November 8, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県などへの爆撃を続け、反体制派戦闘員2人と住民3人が死亡(2019年11月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサルミーン市、ナイラブ村、カフルナブル市一帯、ラーミー村、カフルサジュナ村、ハーッス村、マアッラト・ヌウマーン市一帯、マアッラト・ハルマ村、ムシャイリファ村、タッル・マルディーフ村一帯、サラーキブ市南部一帯、ダール・カビーラ村、カフルシャラーヤー村、ハザーリーン村、シャイフ・サルマーン村、ラカーヤー・サジュナ村を爆撃した。

この爆撃により、ダール・カビーラ村で反体制武装集団の戦闘員2人、ラーミー村で女性1人と子ども1人を含む住民3人が死亡した。

シリア軍もジスル・シュグール市各所、ズアイニーヤ村、ビダーマー町を爆撃、地上部隊が同地一帯を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、タッル・ニムル村、ジャドイーヤ村、ウンム・ハラーヒール村、フワイン村一帯を砲撃、シリア軍と交戦した。

この戦闘で、シリア軍兵士1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がダーラト・イッザ市一帯、第111中隊基地一帯を爆撃した。

シリア軍も地上部隊が同地一帯を砲撃した。

一方、SANA(11月8日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市のハルブ・ジャディーダ地区、ハムダーニーヤ地区を砲撃、住民3人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍戦闘機も同地を爆撃したほか、ヘリコプターが「樽爆弾」を投下、地上部隊が砲撃を行った。

シリア軍はまた、カッバーナ村東のズワイカート丘一帯に進攻し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、HFL(11月9日付)によると、正体不明の武装集団がサナマイン市の刑事治安局を襲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(イドリブ県7件、ラタキア県6件、アレッポ県7件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(イドリブ県13件、ラタキア県3件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認した。

AFP, November 8, 2019、ANHA, November 8, 2019、AP, November 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2019、HFL, November 9, 2019、 Ministry of Defence of the Russian Federation, November 8, 2019、Reuters, November 8, 2019、SANA, November 8, 2019、SOHR, November 8, 2019、UPI, November 8, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから211人、ヨルダンから761人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月8日付)を公開し、11月7日に難民879人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは211人(うち女性63人、子供108人)、ヨルダンから帰国したのは761人(うち女性200人、子供341人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は459,877人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者146,656人(うち女性44,380人、子ども75,094人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者313,221人(うち女性94,004人、子ども159,732人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,657,484人(うち女性1,997,245人、子供3,395,317人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 689,157人(うち女性207,042人、子供351,748人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 8, 2019をもとに作成。

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米国防総省のホフマン報道官「シリア北東部の油田が脅かされた場合、自衛権を行使する」?!(2019年11月7日)

米国防総省のジョナサン・ホフマン報道官は「アイン・アラブ(コバネ)市(アレッポ県)からほとんどの米軍部隊および装備を撤退させた。だが、撤退はまだ完了していない」と述べた。

ホフマン報道官はまた「シリアでの停戦はおおむね守られている…。だが、米軍司令官には、シリア北東部の油田がいかなる勢力に脅かされた場合においても、自衛権がある」と付言した。

ロイター通信(11月7日付)が伝えた。

AFP, November 7, 2019、ANHA, November 7, 2019、AP, November 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2019、Reuters, November 7, 2019、SANA, November 7, 2019、SOHR, November 7, 2019、UPI, November 7, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は最近のダーイシュに対する「テロとの戦い」の成果を発表(2019年11月7日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、米国によるダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディー前指導者暗殺作戦(10月26日)と前後して、トルコがシリア国内で実施した掃討・摘発作戦の成果を明らかにした。

エルドアン大統領によると、トルコ軍は占領下のアレッポ県バーブ市一帯で、ダーイシュのメンバー3,000人以上を無力化することに成功、トルコ領内の刑務所に1,150人以上のメンバーを拘置したという。

エルドアン大統領はまた、バグダーディー前指導者の妹のラスミーヤ・イブラーヒーム・アウワード・バドリー氏と前指導者に近いとされる13人を逮捕し、拘束したと改めて強調した。

さらに、「テロとの戦い」の一環として、151カ国からトルコへの潜入を試みた7万6000人(ダーイシュへの参加を希望する者を含む)の入国を阻止したと付言した。

アナトリア通信(11月7日付)が伝えた。

AFP, November 7, 2019、Anadolu Ajansı, November 7, 2019、ANHA, November 7, 2019、AP, November 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2019、Reuters, November 7, 2019、SANA, November 7, 2019、SOHR, November 7, 2019、UPI, November 7, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がハサカ県アブー・ラースィーン町一帯、タッル・タムル町一帯への展開を続ける(2019年11月7日)

ハサカ県では、SANA(11月7日付)によると、シリア軍地上部隊が、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のバーブ・ハイル村、タッル・タムル町近郊のウンム・シャイーファ村、ファイサリーヤ村、タッル・マナーフ村、マフムーディーヤ村に新たに展開した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍との戦闘の末、ウンム・シャイーファ村を奪還した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県北部のマルアナーズ村に展開するトルコ軍がアフリーン市近郊のシャッラー村一帯を砲撃した。

一方、ANHA(11月7日付)によると、トルコ占領下のラーイー村で、国民軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, November 7, 2019、ANHA, November 7, 2019、AP, November 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2019、Reuters, November 7, 2019、SANA, November 7, 2019、SOHR, November 7, 2019、UPI, November 7, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)小委員会:シリア政府側は「テロとの戦い」にかかる非公式資料、反体制派側は移行期統治機構設置にかかる追加審議案を提出(2019年11月7日)

制憲委員会(憲法委員会)の小委員会が、ジュネーブの国連本部で4日目の会合を開いた。

SANA(11月7日付)によると、会合では、「テロとの戦い」にかかる「非公式」(non paper)資料を提案したが、反体制派代表はこれを拒否した。

「非公式」資料は、シリア国内でのあらゆるテロ組織、とりわけダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線(シャーム解放機構)によるすべてのテロ活動の非難、国土全域の国家による支配の回復、国土全域における国家機関の復活、ダーイシュ、ヌスラ戦線などのテロ組織に対する戦いを貫徹するための行動に向けてすべてのシリア国民が取り組むこと、憲法改革案・改正条項案において過激主義拒否と「テロとの戦い」の必要性を明記すること、「テロとの戦い」をシリア人にとってのもっとも重要な権利として明示すること、諸外国に対して、国連安保理諸決議に基づいてテロ支援を行わないことを制憲委員会のメンバーが要請すること、を骨子とする。

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一方、ザマーン・ワスル(11月7日付)によると、シリア交渉委員会(最高交渉委員会)は、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表に対して、ジュネーブ会議(2012年)で設置合意され、国連安保理決議第2254号でその履行が確認されている移行期統治機関の設置、選挙実施、テロ・治安対策といった問題を、憲法委員会での審議と合わせて協議することを求める覚書を提出した。

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また、市民社会代表は、イドリブ県でのシリア・ロシア軍の攻撃激化について、ペデルセン氏と意見を交わした。

AFP, November 7, 2019、ANHA, November 7, 2019、AP, November 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2019、Reuters, November 7, 2019、SANA, November 7, 2019、SOHR, November 7, 2019、UPI, November 7, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構支配下のイドリブ県などに対するシリア・ロシア軍の爆撃は続き、住民4人と反体制派戦闘員3人が死亡(2019年11月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がジスル・シュグール市、マルアンド村、ミシュミシャーン村、ジャーヌーディーヤ町、シュグル村、ハッルーズ村を爆撃し、ミシュミシャーン村で子ども2人、マルアンド村で男性1人が死亡した。

シリア軍戦闘機はまた、県南部各所に対しても爆撃を行った。

ロシア軍戦闘機も、ハーッスおよびその一帯、バイニーン村、マアッルズィーター村、マアッル・フルマ村、サルジャ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ヌウマーン市、カフルルーマー村を爆撃し、カフルルーマー村で反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。

またシリア軍も地上部隊が県内各所を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハウワーシュ村を砲撃し、住民1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

またシリア軍も地上部隊が同地一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフル・ハラブ村を爆撃した。

またシリア軍も地上部隊が同地一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県7件、ラタキア県9件、アレッポ県7件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を24件(イドリブ県12件、ラタキア県3件、アレッポ県7件、ハマー県5件)確認した。

AFP, November 7, 2019、ANHA, November 7, 2019、AP, November 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 7, 2019、Reuters, November 7, 2019、SANA, November 7, 2019、SOHR, November 7, 2019、UPI, November 7, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから238人、ヨルダンから761人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月7日付)を公開し、11月6日に難民999人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは238人(うち女性72人、子供121人)、ヨルダンから帰国したのは761人(うち女性228人、子供388人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は458,998人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者146,445人(うち女性44,317人、子ども74,986人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者312,553人(うち女性93,804人、子ども159,391人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,657,484人(うち女性1,997,245人、子供3,395,317人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 688,278人(うち女性206,779人、子供351,299人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 7, 2019をもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)小委員会がジュネーブで3日目の会合(2019年11月6日)

制憲委員会(憲法委員会)の小委員会が、ジュネーブの国連本部で3日目の会合を開いた。

SANA(11月6日付)が国連に近い複数の消息筋の話として伝えたところによると、2日目の会合で、委員会で審議する議題が採択されたというが、詳細は不明。

AFP, November 6, 2019、ANHA, November 6, 2019、AP, November 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 6, 2019、Reuters, November 6, 2019、SANA, November 6, 2019、SOHR, November 6, 2019、UPI, November 6, 2019などをもとに作成。

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ラッカ県でトルコ軍・国民軍とシリア民主軍が激しく交戦、双方に30人弱の死者(2019年11月6日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市近郊のシャルカラーク村一帯でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と激しく交戦した。

この戦闘で国民軍戦闘員17人、シリア民主軍戦闘員10人が死亡した。

AFP, November 6, 2019、ANHA, November 6, 2019、AP, November 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 6, 2019、Reuters, November 6, 2019、SANA, November 6, 2019、SOHR, November 6, 2019、UPI, November 6, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍がシャーム解放機構などの支配下にあるアレッポ県、イドリブ県、ラタキア県を激しく爆撃し、7人が死亡、病院1棟が利用不能、ホワイト・ヘルメットの拠点が被弾(2019年11月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるサッハーラ村を爆撃し、子ども1人を含む7人が死亡した。


ロシア軍戦闘機はまた、シャンナーン村を爆撃、同地にあるイフラース病院が被弾し、利用不能となった。

一方、SANA(11月6日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市のジュマイリーヤ地区、スィルヤーン地区、裁判所一帯を砲撃し、住民1人が死亡、8人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機とシリア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるマアッルシューリーン村、マアッラト・ヌウマーン市森林地帯、ムシャイリファ村、ラカーヤー・サジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ハルマ村、カフルナブル市、ナビー・アイユーブ丘、タッル・マルディーフ村、バイニーン村、タッル・ナール村、マアッルズィーター村、ジスル・シュグール市、マルアンド村一帯、ハッルーズ村、ナージヤ村、シャイフ・スィンドヤーン村を爆撃した。

この爆撃で、ジスル・シュグール市にある旧国立病院が被弾した。この施設はホワイト・ヘルメットが拠点としていた。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(11月6日付)によると、マアッルシューリーン村に爆撃で3人が死亡した。

またシリア軍地上部隊も同地一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃、地上部隊が同地を砲撃した。

ロシア軍戦闘機も同地を爆撃した。

AFP, November 6, 2019、ANHA, November 6, 2019、AP, November 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 6, 2019、Reuters, November 6, 2019、SANA, November 6, 2019、SOHR, November 6, 2019、UPI, November 6, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから253人、ヨルダンから523人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月6日付)を公開し、11月5日に難民776人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは253人(うち女性76人、子供130人)、ヨルダンから帰国したのは523人(うち女性157人、子供267人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は457,999人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者146,207人(うち女性44,245人、子ども74,865人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者311,792人(うち女性93,576人、子ども159,003人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,657,484人(うち女性1,997,245人、子供3,395,317人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 687,279人(うち女性206,479人、子供350,790人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人(子ども2人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,309人(うち女性11,218人、子供16,493人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,913人(うち女性393,779人、子供660,257人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 6, 2019をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「YPGはロシアと合意した地域から実際に撤退していない」(2019年11月5日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、与党公正発展党(AKP)の議員との会合で、シリア北東部の「安全地帯」設置予定地内に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が依然として展開していると批判した。

エルドアン大統領は「YPGがロシアと合意した地域から実際に撤退したとは見ていない…。ロシアはテロ組織がシリア北部の複数地域から撤退したと主張するが、これは正しくない」と述べた。

アナトリア通信(11月6日付)が伝えた。

AFP, November 6, 2019、Anadolu Ajansı, November 6, 2019、ANHA, November 6, 2019、AP, November 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 6, 2019、Reuters, November 6, 2019、SANA, November 6, 2019、SOHR, November 6, 2019、UPI, November 6, 2019などをもとに作成。

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トルコの諜報機関は占領下のアレッポ県北部でダーイシュのバグダーディー前指導者の妹を逮捕(2019年11月5日)

ロイター通信(11月5日付)は、トルコ政府の匿名高官の情報として、トルコの諜報機関(国家諜報機構(MİT))が4日、イドリブ県で米軍によって殺害されたダーイシュのアブー・バクル・バグダーディー前指導者の妹で、ダーイシュ・メンバーとして活動していたとされるラスミーヤ・イブラーヒーム・アウワード・バドリー氏を、トルコ占領下のアレッポ県アアザーズ市近郊で逮捕したと伝えた。

トルコ当局はまた、ラスミーヤ氏の夫、娘婿を逮捕した。

なお、ロイター通信はラスミーヤ氏と夫の写真を合わせて公開した。

AFP, November 5, 2019、ANHA, November 5, 2019、AP, November 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2019、Reuters, November 5, 2019、SANA, November 5, 2019、SOHR, November 5, 2019、UPI, November 5, 2019などをもとに作成。

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AFP:シリア駐留米軍の規模はトランプ大統領の撤退決定にもかかわらず変化せず(2019年11月5日)

AFP(11月5日付)は、米政府高官の話として、10月7日のドナルド・トランプ米大統領によるシリア駐留米軍の撤退決定にもかかわらず、シリア国内で駐留を続ける米軍の部隊規模に変化はないと伝えた。

同高官によるとシリアに駐留する米軍兵士の数はほぼ一定しており、1,000人弱だという。

AFP, November 5, 2019、ANHA, November 5, 2019、AP, November 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2019、Reuters, November 5, 2019、SANA, November 5, 2019、SOHR, November 5, 2019、UPI, November 5, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)の小委員会が2日目の会合(2019年11月5日)

制憲委員会(憲法委員会)の小委員会が、ジュネーブの国連本部で2日目の会合を開いた。

SANA(11月5日付)によると、会合では、委員会で審議する議題についての協議が行われた。

AFP, November 5, 2019、ANHA, November 5, 2019、AP, November 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2019、Reuters, November 5, 2019、SANA, November 5, 2019、SOHR, November 5, 2019、UPI, November 5, 2019などをもとに作成。

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