イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団のソレイマーニー司令官は、ダイル・ザウル県南東部で活動するレバノンのヒズブッラーの民兵にシリア軍の軍服を着用するよう命じる(2019年9月3日)

アイン・フラート(9月3日付)は、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官が、ダイル・ザウル県南東部のブーカマール市で活動するレバノンのヒズブッラーの民兵約40人に対して、シリア軍の軍服を着用して任務に当たるよう命じたと伝えた。

命令は、イラクのカーイム国境通行所に面するブーカマール国境通行所が、「イランの民兵」ではなく、シリア軍によって掌握されているように見せることが目的だという。

なお、同サイトによると、ブーカマール国境通行所には現在、ファーティミーユーン旅団70人、ヒズブッラーの戦闘員40人、イラク人民動員隊40人が駐留しているという。

AFP, September 3, 2019、ANHA, September 3, 2019、AP, September 3, 2019、‘Ayn al-Furat, September 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2019、Reuters, September 3, 2019、SANA, September 3, 2019、SOHR, September 3, 2019、UPI, September 3, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県アアザーズ市、ラーイー村で相次いで爆発、ラージュー町では反体制武装集団に手榴弾が投げつけられる(2019年9月3日)

アレッポ県では、ANHA(9月3日付)によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で爆弾が爆発し、8人が負傷した。


また、同じくトルコの占領下にあるバーブ市近郊のラーイー村でも東部自由人連合の拠点近くでオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

さらに、アフリーン市近郊のラージュー町では、何者かが反体制武装集団に対して手榴弾を投げつけ、武装集団メンバー1人が死亡、1人が重傷を負った。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(9月3日付)によると、人民防衛部隊(YPG)主導のシリア民主軍がマーリア市、アアザーズ市一帯、カルジャブリーン村を砲撃、トルコ軍がこれに応戦した。

AFP, September 3, 2019、ANHA, September 3, 2019、AP, September 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2019、Reuters, September 3, 2019、SANA, September 3, 2019、SOHR, September 3, 2019、UPI, September 3, 2019などをもとに作成。

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ラタキア県フマイミーム航空基地に接近を試みた無人航空機2機をシリア軍防空部隊がイドリブ県西部で撃墜(2019年9月3日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから4日目(爆撃を激化させてから125日目)を迎えた9月3日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より5人(民間人0人、シリア軍兵士5人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて4,114人となった。

うち、1,048人が民間人(女性186人、子供261人を含む)、1,399人がシリア軍兵士、1,667人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、ロシア国防省、SANA(9月3日付)、スプートニク・ニュース(9月3日付)によると、ラタキア県フマイミーム航空基地に接近を試みた無人航空機2機をシリア軍防空部隊が県西部で撃墜した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団がタマーニア町一帯、トゥレックスで交戦、シリア軍地上部隊がカフルナブル、カフルサジュナを砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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アレッポ県ではシリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市北西部の反体制派支配地域を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北西部の反体制派支配地域を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(ラタキア県10件、イドリブ県9件、アレッポ県9件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を6件(イドリブ県3件、ハマー県2件、アレッポ県1件)確認した。

AFP, September 3, 2019、ANHA, September 3, 2019、AP, September 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2019、Reuters, September 3, 2019、SANA, September 3, 2019、SOHR, September 3, 2019、Sputnik News, September 3, 2019、UPI, September 3, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから306人、ヨルダンから941人の難民が帰国、避難民5人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月3日)(2019年9月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月3日付)を公開し、9月2日に難民1,247人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは306人(うち女性92人、子供156人)、ヨルダンから帰国したのは941人(うち女性282人、子供480人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は383,478人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者121,478人(うち女性36,603人、子ども61,885人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者261,991人(うち女性78,631人、子ども133,603人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 612,758人(うち女性183,892人、子供312,410人)となった。

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一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは5人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した5人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,295人(うち女性10,927人、子供16,200人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,891人(うち女性393,483人、子供659,966人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2019をもとに作成。

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イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所:8月にトルコ領内からシリア北部に強制退去させられたシリア難民の数は8,901人を記録(2019年9月2日)

イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所の総務関係広報局(https://www.babalhawa.net/)は、8月にトルコ領内からシリア北部に強制退去させられたシリア難民の数が8,901人を記録したと発表した。

1ヶ月間の退去者数では過去最高。

なお7月には6,160人が、6月には4,370人が、5月には3,316人が強制退去させられており、その数は上昇傾向にある。

AFP, September 3, 2019、ANHA, September 3, 2019、AP, September 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2019、Reuters, September 3, 2019、SANA, September 3, 2019、SOHR, September 3, 2019、UPI, September 3, 2019などをもとに作成。

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イランの企業がタルトゥース県に新たな港湾施設を建設することをシリア政府側と合意(2019年9月2日)

シリアのバアス党の機関紙『バアス』(9月2日付)は、イランのハーテム・エンビヤー社が、タルトゥース県のアイン・ザルカー村一帯に新たな港湾施設を建設することをシリア政府側と合意した、と伝えた。

AFP, September 3, 2019、ANHA, September 3, 2019、AP, September 3, 2019、al-Ba’th, September 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2019、Reuters, September 3, 2019、SANA, September 3, 2019、SOHR, September 3, 2019、UPI, September 3, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年9月2日)

アレッポ県では、ANHA(9月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、カルアト・シャワーリガ村一帯(シーラーワー町近郊)を砲撃した。

AFP, September 2, 2019、ANHA, September 2, 2019、AP, September 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2019、Reuters, September 2, 2019、SANA, September 2, 2019、SOHR, September 2, 2019、UPI, September 2, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアウン・ダーダート村(アレッポ県)にある反体制武装集団の検問所で大きな爆発、その直後トルコ軍憲兵隊と反体制武装集団が交戦(2019年9月2日)

アレッポ県では、ANHA(9月2日付)によると、トルコ占領下のアウン・ダーダート村(マンビジュ市北)にある反体制武装集団の検問所で大きな爆発があった。

爆発は車に仕掛けられた爆弾が爆発したことによるもので、直後に、いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室に所属する武装集団とトルコ軍憲兵隊の交戦も発生したという。

AFP, September 2, 2019、ANHA, September 2, 2019、AP, September 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2019、Reuters, September 2, 2019、SANA, September 2, 2019、SOHR, September 2, 2019、UPI, September 2, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍が一方的停戦を維持し爆撃を中止するも、イドリブ県、アレッポ県で散発的戦闘(2019年9月2日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦の発効から3日目(爆撃を激化させてから124日目)となる9月1日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より5人(民間人0人、シリア軍兵士5人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて4,114人となった。

うち、1,048人が民間人(女性186人、子供261人を含む)、1,399人がシリア軍兵士、1,667人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がマアッラト・ハルマ村、ラカーヤー村、カフルサジュナ村、ビダーマー町を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がザンマール町、ハリーシャ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を40件(アレッポ県11件、ハマー県6件、ラタキア県15件、イドリブ県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を24件(ハマー県8件、ラタキア県3件、イドリブ県13件)確認した。

AFP, September 2, 2019、ANHA, September 2, 2019、AP, September 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 2, 2019、Reuters, September 2, 2019、SANA, September 2, 2019、SOHR, September 2, 2019、UPI, September 2, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから386人、ヨルダンから1,094人の難民が帰国、避難民6人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月2日付)を公開し、9月1日に難民1,480人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは386人(うち女性116人、子供197人)、ヨルダンから帰国したのは1,094人(うち女性328人、子供558人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は382,231人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者121,181人(うち女性36,511人、子ども61,729人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者261,050人(うち女性78,349人、子ども133,123人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 611,511人(うち女性183,518人、子供311,774人)となった。

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一方、国内避難民6人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは6人(うち女性3人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した6人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,290人(うち女性10,927人、子供16,200人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,886人(うち女性393,486人、子供659,966人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 2, 2019をもとに作成。

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米主導の有志連合がYPG主体のシリア民主軍とともに県北部で空挺作戦を実施し、政権離反者と農夫を拘束(2019年9月1日)

ラッカ県では、ハーブール(9月1日付)によると、米主導の有志連合が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに県北部スルーク町に近いジャームース村で空挺作戦を実施し、村人5人を拘束、アイン・イーサー市にある米軍基地に連行された。

5人のうち2人は政権離反者、残りの3人は農業従事者だという。

AFP, September 1, 2019、ANHA, September 1, 2019、AP, September 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2019、al-Khabur, September 1, 2019、Reuters, September 1, 2019、SANA, September 1, 2019、SOHR, September 1, 2019、UPI, September 1, 2019などをもとに作成。

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「イランの民兵」がアレッポ県南東のサルダーフ村とウンム・マイヤール村間の山岳地帯に新たな軍事基地を建設(2019年9月1日)

ノールス研究センター(9月1日付)は、「イランの民兵」がアレッポ県南東のサルダーフ村とウンム・マイヤール村間の山岳地帯に新たな軍事基地を建設したと伝えた。

AFP, September 1, 2019、ANHA, September 1, 2019、AP, September 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2019、Nors for Studies, September 1, 2019、Reuters, September 1, 2019、SANA, September 1, 2019、SOHR, September 1, 2019、UPI, September 1, 2019などをもとに作成。

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ロシアは米軍によるイドリブ県爆撃を非難(2019年9月1日)

ロシア外務省は声明を出し、8月31日に米軍がイドリブ県カファルヤー町にアンサール・タウヒードの拠点を爆撃したことに関して、同地の停戦の監視するロシア、トルコのいずれに対しても事前通告がなかったと発表した。

声明によると、米軍が爆撃したのは、マアッラトミスリーン市・カファルヤー町の地域。

声明は、「米国はロシアとのこれまでのあらゆる合意をこの爆撃により違反した。米国の爆撃はこの地域の停戦維持を危険にさらすものだ」と批判した。

AFP, September 1, 2019、ANHA, September 1, 2019、AP, September 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2019、Reuters, September 1, 2019、SANA, September 1, 2019、SOHR, September 1, 2019、UPI, September 1, 2019などをもとに作成。

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『ワタン』:ロシアのプーチン大統領はシリアのアル=カーイダ系組織の解体と自由シリア軍への編入のための猶予をトルコのエルドアン大統領に与える(2019年9月1日)

シリアの日刊紙『ワタン』(9月1日付)は、8月27日のロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との会談で、プーチン大統領がエルドアン大統領に対して、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の組織を解体し、トルコが支援する国民解放戦線(自由シリア軍)に編入するための猶予を与えた、と伝えた。

プーチン大統領はまた、フッラース・ディーン機構、アンサール・タウヒードといったシャーム解放機構以外のアル=カーイダ系組織についても組織解体の猶予期間を与えた。

これらの組織の解体と国民解放戦線への編入は「可能な限り短期間」で行うことが求められているという。

AFP, September 1, 2019、ANHA, September 1, 2019、AP, September 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2019、Reuters, September 1, 2019、SANA, September 1, 2019、SOHR, September 1, 2019、UPI, September 1, 2019、al-Watan, September 1, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃、アフリーン解放軍団がこれに応戦(2019年9月1日)

アレッポ県では、ANHA(9月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、カルアト・シャワーリガ村一帯(シーラーワー町近郊)を砲撃し、アフリーン解放軍団がこれに応戦し、戦闘となった。

AFP, September 1, 2019、ANHA, September 1, 2019、AP, September 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2019、Reuters, September 1, 2019、SANA, September 1, 2019、SOHR, September 1, 2019、UPI, September 1, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍が爆撃を中止するなか、トルコ軍車列がイドリブ県に入る(2019年9月1日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦の発効から2日目(爆撃を激化させてから123日目)となる9月1日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より7人(民間人2人(うち女性1人、子供0人)、シリア軍兵士3人、反体制武装集団戦闘員2人)増えて4,109人となった。

うち、1,048人が民間人(女性186人、子供261人を含む)、1,394人がシリア軍兵士、1,667人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルナブル市、ジャルジャナーズ町、ハーッス村、ヒーシュ村、バーブーリーン村、カフルサジュナ村、タッフ村、ダイル・ガルビー村、ダイル・シャルキー村、マアッラト・ハルマ村、キンダ村、マルアンド村、ダイル・サンバル村を砲撃した。

また、シリア人権監視団によると、トルコ軍の車列がカフルルースィーン村に設置された通行所を経由して、シリア領内に入った。

車列は15輌の車輌から編成されており、緊張緩和地帯第1ゾーンのシリア政府支配地域との境界方面に向かったという。

なお、トルコ軍の車列は、8月31日にもシリア領内に入っている。

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ハマー県ではSANA(9月1日付)によると、スーラーン町近郊で反体制武装集団が残していった即席爆弾が爆発し、民間人3人が死亡、2人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がシャフルナーズ村、クーラ村、マイダーン・ガザール村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯、フドル丘を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(アレッポ県6件、イドリブ県10件、ラタキア県10件、ハマー県7件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を12件(アレッポ県3件、イドリブ県7件、ハマー県2件)確認した。

AFP, September 1, 2019、ANHA, September 1, 2019、AP, September 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 1, 2019、Reuters, September 1, 2019、SANA, September 1, 2019、SOHR, September 1, 2019、UPI, September 1, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍の一方的停戦により爆撃が停止するなか、米軍はイドリブ県のアル=カーイダ系組織の拠点を爆撃し、民間人1人を含む2人を殺害、女性と子供を含む20人を負傷させる(2019年8月31日)

米中央軍のアール・ブラウン報道官(中佐)は、米軍がイドリブ県にあるアル=カーイダの施設を爆撃したと発表した。

ブラウン報道によると、爆撃は、米国およびその関係国の国民や無垢の市民に対する攻撃に関与してきたシリアのアル=カーイダの幹部を狙ったもので、複数の軍消息筋によると、攻撃は、イスラーム国に対する「テロとの戦い」を行う有志連合の米軍航空機が行い、カファルヤー町近郊の2階建てのビルを標的としたという。

このビルは、イドリブ県で活動を続けるアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒードのイスラーム法教育施設で、戦闘員のほかに、その家族、そしてイドリブ県南部での戦闘を避けて避難してきた住民が身を寄せていたという。

またイドリブ県の複数の医療筋によると、この爆撃で民間人1人を含む2人が死亡、女性と子供を含む20人が負傷したという。

ロイター通信(8月31日付)が伝えた。

AFP, August 31, 2019、ANHA, August 31, 2019、AP, August 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2019、Reuters, August 31, 2019、SANA, August 31, 2019、SOHR, August 31, 2019、UPI, August 31, 2019などをもとに作成。

 

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ロシア・シリア両軍は8月31日に午前6時から緊張緩和地帯第1ゾーンで一方的停戦を発効すると発表(2019年8月30日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センタは声明を出し、8月31日午前6時からイドリブ県、ラタキア県北東部、ハマー県南西部、アレッポ県南部に拡がる緊張緩和地帯第1ゾーンで一方的停戦を発効すると発表した。

一方的停戦は、「事態の安定化を実現するため」だという。

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また、シリア軍筋も、SANA(8月30日付)に対して、「テロリストによるいかなる違反に対しても報復権を留保する」としたうえで、31日早朝から一方的停戦を発効すると発表した。

AFP, August 30, 2019、ANHA, August 30, 2019、AP, August 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2019、Reuters, August 30, 2019、SANA, August 30, 2019、SOHR, August 30, 2019、UPI, August 30, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍はイドリブ県への爆撃を続け、民間人7人が死亡(2019年8月29日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから120日目を迎えた8月29日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は95回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」52発を投下、ロシア軍も50回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は700発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より54人(民間人7人(うち女性3人、子供1人)、シリア軍兵士18人、反体制武装集団戦闘員24人)増えて4,050人となった。

うち、1,039人が民間人(女性185人、子供259人を含む)、1,387人がシリア軍兵士、1,619人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でイドリブ市一帯、サラーキブ市、カンスフラ村、タッフ村、タマーニア町、ジャルジャナーズ町、ウンム・ジャラール村、マアッルシャムシャ村、マアッラト・ヌウマーン市東部一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでジャルジャナーズ町、タッフ村、タマーニア町に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がマアッラト・ヌウマーン市東部一帯で反体制武装集団と交戦した。

ロシア軍もイドリブ市一帯、フワイン村一帯、タッフ村、タマーニア町、ビンニシュ市一帯、マアッルシャムシャ村、サルキーン東部、カンスフラ村を爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯で反体制武装集団と交戦、県南部および南東部の戦闘地域を砲撃した。

また、ロシア軍がカッバーナ村一帯を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(ラタキア県15件、アレッポ県12件、イドリブ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を36件(イドリブ県18件、ハマー県16件、ラタキア県2件)確認した。

AFP, August 29, 2019、ANHA, August 29, 2019、AP, August 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 29, 2019、Reuters, August 29, 2019、SANA, August 29, 2019、SOHR, August 29, 2019、UPI, August 29, 2019などをもとに作成。

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米軍がトルコとの国境に近いガナーミーヤ村(ハサカ県)にヘリポート併設の新たな基地を建設(2019年8月28日)

ハーブール(8月28日付)は、米軍がトルコとの国境に近いハサカ県ダルバースィーヤ市近郊のガナーミーヤ村に新たな基地を建設したと伝えた。

ガナーミーヤ村は国境から約5キロの地点に位置し、北・東シリア自治局の支配下にある。

基地は数日前に完成、ヘリコプターの離着陸も可能なポートも併設されているという。

AFP, August 28, 2019、ANHA, August 28, 2019、AP, August 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2019、al-Khabur, August 28, 2019、Reuters, August 28, 2019、SANA, August 28, 2019、SOHR, August 28, 2019、UPI, August 28, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はトランプ米大統領との電話会談でイドリブ県の民間人を保護することで合意(2019年8月28日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はドナルド・トランプ米大統領と電話会談を行い、シリア情勢への対応や両国関係について意見を交わした。

アナトリア通信(8月29日付)によると、会談では、イドリブ県の民間人を保護することで合意したという。

AFP, August 29, 2019、Anadolu Ajansı, August 29, 2019、ANHA, August 29, 2019、AP, August 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2019、Reuters, August 29, 2019、SANA, August 29, 2019、SOHR, August 29, 2019、UPI, August 29, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市およびその一帯(アレッポ県)で反体制武装集団どうしが衝突(2019年8月28日)

アレッポ県では、ANHA(8月28日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市、同市近郊のカッバースィーン村、ラーイー村で反体制武装集団が衝突、住宅などが巻き添えとなり、子供2人が負傷した。

衝突は27日にもスーゥイヤーン村で起きっていた。

AFP, August 28, 2019、ANHA, August 28, 2019、AP, August 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2019、Reuters, August 28, 2019、SANA, August 28, 2019、SOHR, August 28, 2019、UPI, August 28, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県各所でYPG主体のシリア民主軍と米主導の有志連合の合同パトロール部隊が兵役を忌避する住民多数を連行(2019年8月28日)

ハサカ県では、SANA(8月28日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・ブラーク町近郊のジャスア村、ナッス・タッル村、西サムヒーヤーン村、アブドッサイイド村で、人民防衛隊(YPG)を主体とするシリア民主軍と米軍主体の有志連合の車輌40台以上からなる合同パトロール部隊が、シリア民主軍への従軍を拒否する兵役忌避者と彼らが隠し持っているという武器を押収するとして強制捜査を行い、住民多数を連行した。

AFP, August 28, 2019、ANHA, August 28, 2019、AP, August 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2019、Reuters, August 28, 2019、SANA, August 28, 2019、SOHR, August 28, 2019、UPI, August 28, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県ではシリア・ロシア軍の爆撃で女性と子供を含む住民24人が死亡(2019年8月28日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから119日目を迎えた8月28日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は95回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」48発を投下、ロシア軍も49回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は1,000発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より24人(民間人16人(うち女性2人、子供7人)、シリア軍兵士3人、反体制武装集団戦闘員5人)増えて3,996人となった。

うち、1,032人が民間人(女性182人、子供258人を含む)、1,369人がシリア軍兵士、1,595人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタッフ村、ジャルジャナーズ町、ダイル・シャルキー村、サラーキブ市、タッル・マンス村、マアッルシューリーン村、ガドファ村、タッル・マルディーフ村、ムアスラーン村、マアッラト・ヌウマーン市、シャリカ村などに対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでタマーニア町、ハーミディーヤ村、マアッル・シャマーリーン村、ダイル・シャルキー村、タッル・シーフ村に「樽爆弾」を投下した。

この爆撃で、マアッラト・ヌウマーン市では、女性2人と子供6人を含む市民12人が死亡、30人あまりが負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月28日付)によると、爆撃ではまた、ムアスラーン村で女性1人を含む2人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊がカフルナブル市、ハーッス村、ジャルジャナーズ町、タッフ村、ダイル・シャルキー村、カフルサジュナ村、アーミリーヤ村、シャイフ・ムスタファー村、ラカーヤー村、タマーニア町、フワイン村、ナキール村を砲撃した。

ロシア軍もタマーニア町一帯、ムアスラーン村、タッル・ディブス村、タッフ村、タマーニア町、マアッラト・ハルマ村、カフルサジュナ村、バルシューン村、マシューン村、イフスィム町、シャリカ村を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月28日付)によると、この爆撃でガドファ村の野戦病院が破壊されたという。

一方、SANA(8月28日付)によると、シリア軍がシャイフ・ムスタファー村、タッフ村、カフルサジュナ村、タッル・マンス村、マアッラト・ハルマ村、マアッルシューリーン村、サラーキブ市およびその一帯にあるシャーム解放機構の拠点への攻撃を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でジュッブ・スライマーン村、シャフルナーズ村、マイダーン・ガザール村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでに「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がアンカーウィー村、ヒルバト・ナークース村、マナーラ村を砲撃した。

ロシア軍もジュッブ・スライマーン村、シャフルナーズ村、マイダーン・ガザール村を爆撃した。

一方、SANA(8月28日付)によると、シリア軍がシャフルナーズ村にあるシャーム解放機構の拠点への攻撃を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が同地を砲撃した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(ラタキア県10件、アレッポ県11件、イドリブ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を33件(イドリブ県30件、ハマー県1件、ラタキア県2件)確認した。

AFP, August 28, 2019、ANHA, August 28, 2019、AP, August 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 28, 2019、Reuters, August 28, 2019、SANA, August 28, 2019、SOHR, August 28, 2019、UPI, August 28, 2019などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領はトルコのエルドアン大統領との会談で「安全保障」設置に理解を示す(2019年8月27日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はモスクワを訪問したトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談、記者会見の席上で、トルコが米国とともにシリア北東部で設置を開始した「安全地帯」に関して「前向きな措置」だと高く評価した。

プーチン大統領は「我々はトルコの機微な事情をよく理解している。トルコの国境安全を保障なければならず、それは正当な権利だ」と述べた。

これに対して、エルドアン大統領は、イドリブ県の戦況に関して「ソチでの合意に基づく我々の責務は、シリア政府の攻撃が停止したうえで初めて果たされるべきだ」と述べたうえで、「シリア政府の攻撃、とりわけ我が国の国境に近い地域での攻撃があれば、我々は自衛権を行使し、必要に応じて必要な措置を講じることになる」と述べた。
アナトリア通信(8月27日付)が伝えた。

AFP, August 27, 2019、Anadolu Ajansı, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

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シリア軍が包囲するハマー県ムーリク市近郊のトルコ軍監視所一帯のロシア軍部隊展開は検問所設置のため (2019年8月27日)

RT(8月27日付)は、シリア軍が包囲するハマー県ムーリク市近郊のトルコ軍の監視所(第9監視所)一帯にロシア軍部隊が派遣されたことに関して、「トルコ軍の監視所から約1キロの地点にロシア軍の検問所を設置するため」と報じた。

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、RT, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部のジャラー町近郊にある「イランの民兵」の拠点が所属不明の航空機の爆撃を受ける(2019年8月27日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル・トゥデイ・ニュース・ネット(8月27日付)によると、シリア政府の支配下にある県南東部のジャラー町近郊にある「イランの民兵」の拠点1カ所が所属不明の航空機の爆撃を受けた。

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、Shabaka Dayr al-Zawr al-Ikhbariya, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから398人、ヨルダンから899人の難民が帰国、避難民10人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月27日付)を公開し、8月26日に難民1,297人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは398人(うち女性129人、子供203人)、ヨルダンから帰国したのは899人(うち女性279人、子供458人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は372,726人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者118,100人(うち女性35,587人、子ども60,157人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者254,626人(うち女性76,421人、子ども129,847人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,634,214人(うち女性1,990,264人、子供3,383,449人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 602,006人(うち女性180,666人、子供306,926人)となった。

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一方、国内避難民10人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは10人(うち女性1人、子供4人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した4人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,253人(うち女性10,921人、子供16,192人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,849人(うち女性393,480人、子供659,958人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 27, 2019をもとに作成。

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シリア軍が包囲するハマー県ムーリク市近郊のトルコ軍監視所近くにロシア軍部隊も展開(2019年8月26日)

ヒズブッラーに近いUnews(8月26日付)は、シリア軍が包囲するハマー県ムーリク市近くのトルコ軍監視所(第9監視所)の近くにロシア軍部隊が展開したと伝えた。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、Unews, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍の爆撃で住民14人が死亡、トルコの支援を受ける反体制派はロシア軍偵察機を撃墜したと発表(2019年8月26日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから117日目を迎えた8月26日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は110回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」24発を投下、ロシア軍も68回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は780発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より45人(民間人14人(うち女性1人、子供3人)、シリア軍兵士15人、反体制武装集団戦闘員17人)増えて3,900人となった。

うち、1,004人が民間人(女性177人、子供248人を含む)、1,337人がシリア軍兵士、1,559人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でイフスィム町、スフーフン村、カフル・ウワイド村、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、ブサクラー村、カフルルーマー村、ファッティーラ村、ブサンクール村森林地帯、マアッラト・ヌウマーン市、ヒーシュ村、マアッラト・マーティル町、カフルナブル市、アブディーター村、カフルシャラーヤー村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルナブル市、マアッラト・ハルマ村、カンスフラ村一帯、バーラ村に「樽爆弾」を投下した。

この爆撃で、カフル・ウワイド村で市民3人、アブディーター村で子供2人を含む3人、カフルナブル市で1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊が県南部および南東部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もイフスィム町、マアッラト・ハルマ村、ファッティーラ村、シャイフ・ムスタファー村を爆撃した。

この爆撃で、ブサンクール村で女性1人と女児1人を含む市民4人、カフルサジュナ村で2人、マアッラト・ハルマ村で1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がサルマーニーヤ村一帯を爆撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月26日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線が声明を出し、シャブシャブー山上空でロシア軍の偵察機を撃墜したと発表した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県北東部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

一方、SANA(8月26日付)によると、ラタキア市タービヤート地区で爆弾が爆発した。

死傷者はなかった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(アレッポ県11件、イドリブ県1件、ラタキア県12件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(イドリブ県6件、ラタキア県12件、ハマー県1件)確認した。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

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