シリア人民抵抗は、テレグラムを通じて、2日夜、米主導の有志連合が最近になって撤退し、アフマド・シャルア移行期政権に移譲されたハサカ県のシャッダーディー市の基地に対して、適切な兵器を用いた精密攻撃作戦を実施したと発表した。
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シリア・イスラーム抵抗戦線ウーリー・バアスも、テレグラムを通じて、同基地をロケット弾で一斉攻撃したと発表した。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
スワイダー県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権所属の武装した無人航空機2機がマジュダル村・マズラア町一帯の戦線を攻撃、国民防衛部隊と移行期政権の部隊およびこれを支持する勢力が交戦した。
シリア人権監視団によると、移行期政権側の無人航空機はまた、スワイダー市内の刑務所一帯を攻撃した。
また、国民防衛部隊と移行期政権側の交戦中に発射されたロケット弾の残骸が、ダルアー県北部のダイル・アダス村の学校校庭に落下した。
なお、SANAによると、非常事態災害省の民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)は、落下したロケット弾について、イスラエル・米国とイランの戦闘によるものだと発表している。
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シリア民主軍(フェイスブック)によると、ハサカ県のヌールッディーン・アフマド知事は、マズルーム・アブディー総司令官を長とするシリア民主軍司令部、およびマフムード・ハリール司令官を長とする北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)総司令部の代表団とともに、アフマド・シャルア移行期政権のズィヤード・アーイシュ大統領特使(准将)を団長とする政府代表団を迎えた。
会談は前向きな雰囲気の中で行われ、共通のサービス分野および治安分野の課題について協議がなされ、とりわけ、ハサカ県における統合プロセスを可能にするための明確かつ実務的な仕組みの整備に重点が置かれた。
また、地域の治安およびサービス状況の改善を確実にするため、安定の強化と取り組みの一本化の必要性が確認された。
SANAによると、アーイシュ大統領補佐官は、会談において以下の点について協議したことを明らかにした。
・第60師団へのシリア民主軍を3個旅団として編入すること。
・捕虜問題に関しては、犯罪行為や関与が立証されていない60人の釈放手続きを開始すること。
・過去に革命活動に参加した拘束者の名簿を提出し、釈放に向けて状況を検討すること。
・ハサカ市へ通じる道路を5方向から開放すること。ただしM4国際道路は完全な安全確保まで除外する。
・国内避難民(IDPs)の安全な帰還を保証する専門委員会を設置し、ルマイラーン油田およびスワイディーヤ油田引き渡しのため技術・工学チームを編成すること。
シリア人権監視団によると、アーイシュ大統領特使らはルマイラーン油田を視察した。
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ANHAによると、包括停戦合意の一環として、シリア民主軍の部隊がアレッポ県コバネ(アイン・アラブ)市西のシャイフラル(シュユーフ)町からコバネ郡内の駐屯地への撤退を開始した。
撤退後は、アサーイシュが展開する予定。
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ダイル・ザウル県では、内務省(テレグラム)によると、内務治安局は、総合情報機関の協力のもと、バーグーズ村でアフマド・シャルア移行期政権の車列を標的としていたイスラーム国のテロ計画を未然に阻止、犯行計画に関与していたハーリド・アフマド・アッザーウィー容疑者を逮捕し、爆発用に準備されていた爆発物を押収した。
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アレッポ県では、SANAによると、国防省広報通信局は、県東部のラーイー村近郊で、何者かがシリア軍兵士2人を襲撃し、殺害した。
シリア人権監視団によると、2人はイスラーム国のセルの襲撃を受けたと見られる。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ダーナー市近郊のカラーマ・キャンプで、何者かによって殺害されたと見られる若者の遺体が発見された。
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シリア人民抵抗は、テレグラムを通じて声明を発表し、米国とイスラエルによるイランへの攻撃を非難、イランの最高指導者アリー・ハーメネイー師暗殺を「奴らの血塗られた絶望と犯罪的植民地主義計画の崩壊を露呈するもので、ウンマの意思を打ち砕き、抵抗の炎を消し去ろうとする必死の試みに過ぎない」と評した。
また、イラン指導部とイラン国民に対し、ハーメネイー師逝去に対する哀悼とジハード的連帯を表明、イラン軍とイラン・イスラーム革命防衛隊による報復を称賛した。
そのうえで、世界の自由人およびイスラーム共同体に対して、侵略を粉砕するための統一戦線に結集するよう呼びかけた。
シリア人民抵抗はまた、テレグラムを通じて別の声明を発表し、米国によって殺害されたハーメネイー師、アズィーズ・ナスィールザーデ国防軍需大臣、アリー・シャムハーニー国防評議会書記、モハンマド・バークプール・イラン・イスラーム革命防衛隊司令官、アブドッルラヒーム・ムーサウィー参謀総長に哀悼の意を表明、その殉教を称え、「我々は復讐する」と宣言した。
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シリア・イスラーム抵抗戦線ウーリー・バアスは、テレグラムを通じて声明を出し、ハーメネイー師およびイラン指導部の殺害に哀悼の意を示すとともに、その殉教を称え、「来るべき敵との対決に備えよ」、「抵抗枢軸は継続する」と呼びかけ、エルサレムとすべての占領地の解放するまで徹底抗戦すると表明した。
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シリア人民抵抗は、イスラエルと米国によるイランへの先制攻撃と、これに対するイランの報復攻撃を受けて、テレグラムを通じて以下の通り発表した。
イマーム・フサイン(彼に平安あれ)は次のように語った。
「見よ、あの私生児の子(卑しき者の子)は、剣か屈辱かという二つの選択の前に我々を立たせた。だが、我々に屈辱はあり得ない。アッラーも、その使徒も、信仰者たちも、清らかに育まれた母胎も、誇り高き鼻も、高潔な魂も、卑劣な者への服従を選び、気高き者の戦死の場を退けることを拒んでいる。
我々は、すべての自由で誇り高き者に呼びかける。自らの祈りを、毒を帯びた矢のようにして米国人、シオニスト、そしてその手先たちの胸へ放て。
アッラーよ、イラン・イスラーム共和国における誠実で信仰篤き男たちの心を強めたまえ。その歩みを確固たるものとし、その射撃を正確に導きたまえ。彼らの敵、そして我々の敵に耐えがたい恐怖を降らせたまえ。そして、我々と彼らに明白なる勝利をお与えたまえ。我々の主ムハンマドとその清き一族の御名において。
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シリア・イスラーム抵抗戦線ウーリー・バアスも、テレグラムを通じて以下の通り声明を発表した。
シリア・イスラーム抵抗戦線は、イスラエル占領政体が実行したイラン・イスラーム共和国に対するシオニストの侵略を最も強い言葉で非難する。
我々は、この攻撃が地域の安全と安定を脅かす重大なエスカレーションであり、露骨な侵略行為であるとみなす。そしてそれは、武力による支配を押し付けることに基づく拡張主義的計画の本質を改めて露呈するものである。
我々は本日イランを標的とすることは、すべてのアラブおよびイスラーム諸国を標的とすることに等しく、国家の主権と人民の権利を犠牲にして地域に新たな力関係を押し付けようとする試みであると強調する。また、この侵略的路線の継続は、地域をさらなる緊張と不安定へと押しやるものであると考える。
我々は、イラン・イスラーム共和国がこの侵略に立ち向かうにあたり、全面的な連帯を表明するとともに、国際法および国際慣習が保障する主権と安全を守る正当な権利を有することを強調する。
さらに、アラブおよびイスラーム共同体に対し、諸人民および生きた力が一体となってシオニストの侵略に対峙し、地域の分断と勢力弱体化を狙う計画を挫折させるために真剣に取り組むよう呼びかける。そして立場の統一こそが、共同体の尊厳を守り、その資源を保全する道であることを強調する。
「アッラーがもしあなたがたを助けられれば、何ものもあなたがたに打ち勝つ者はない」。
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国民防衛部隊は、イスラエルと米国によるイランへの先制攻撃と、これに対するイランの報復攻撃を受けて、フェイスブックを通じて声明を発表し、イラン側がイスラエルの都市に向けて発射したミサイルが精度を欠き、また攻撃が無差別的であったため、一部がバシャン山(ドゥルーズ山)地域内に落下、スワイダー市では、工業地区内の店舗にミサイル1発が着弾し、5人が死亡し、複数が負傷したことを明らかにした。
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これに対して、SANAによると、スワイダー県広報局は声明を出し、ミサイル爆発に関して、国民防衛部隊が接収した前政権期の遺留兵器のミサイルが、同部隊の作業場での解体中に爆発したと伝えた。
この爆発により、作業場の所有者とその息子を含む5人が死亡し、3人が負傷したという。

イナブ・バラディーによると、数日前にはクライヤー町のスルターン・バーシャー・アトラシュ廟付近で、武器と弾薬を積載したタクシーが爆発する事故が発生、19歳と15歳の若者2人が死亡していたという。
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シリア人権監視団も、スワイダー市工業地区の住宅建物にミサイルが落下し、子ども2人を含む民間人5人が死亡、複数が負傷したと発表した。
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スワイダー24によると、死亡したのは、以下5人:
ターレク・イスマーイール・アアワル
ワリード・イスマーイール・アアワル
ワリード・ターリク・アアワル
サイフ・シャイフ
マフムード・マズハル
一方、スワイダー24によると、スワイダー県東部の東ラディーマ村近くイラン製ミサイルの残骸が落下した。
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アレッポ県では、内務省(テレグラム)によると、県内務治安司令部の代表団がアイン・アラブ市を訪れ、同市にある北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の本庁舎を正式に引継ぎ、治安任務を開始した。
また、アサーイシュの各部門責任者を含む拡大会議が開催され、内務省で採用されている制度との組織的・行政的構造の統合メカニズムについて協議がなされた。
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一方、ANHAによると、アサーイシュは、アフマド・シャルア移行期政権内務省の内務治安局と共同で、コバニ(アイン・アラブ)市郊外に共同検問所を設置した。
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英国の中東専門家のチャールズ・リスター氏は、Xで、移行期政権の国防省の制服を着たシリア民主軍3個旅団の司令官らと並ぶマズルーム・アブディー総司令官の写真を公開した。
The #SDF‘s military integration into #Syria‘s MOD has proceeded quietly over the past 10 days, with personnel files processed, heavy weapons documented & Brigade formation underway.
Here’s #SDF leader Mazloum Abdi with commanders of the x3 #SDF Brigades clothed in MOD uniforms. pic.twitter.com/HatlhnKGCQ
— Charles Lister (@Charles_Lister) February 27, 2026
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県西部のタッル・スィッキーン村にあるアラウィー派の聖廟シャイフ・ムハンマド・アジャミー廟が再び襲撃を受け、放火された。
同廟襲撃は3回目。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のバーブ・ドゥライブ地区でムルシド派の男性2人がオートバイに乗った覆面姿の2人組の銃撃を受けて死亡した。
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内務省(テレグラム)によると、麻薬対策局がサウジアラビアに密輸されようとしていた約18万錠の麻薬物質カプタゴンを押収、密輸犯1人を逮捕した。
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内務省は、テレグラムを通じて、スワイダー県のフサーム・タッハーン内務治安司令官(准将)はアフマド・シャルア移行期政権とドゥルーズ派との間で成立した被拘束者交換の対象者86人の身柄引き渡しを監督したと発表した。
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国民防衛部隊は、フェイスブックを通じて、移行期政権の拘置所から解放された住民を同部隊司令本部で歓迎する式典が行われたと発表した。
また、高等法務委員会広報局は、フェイスブックを通じて、移行期政権側の刑務所から被拘束者が解放され、家族のもとへ帰還、「敗北を拒んだ人民の意志にとって解放と勝利の日」となったと発表した。
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SANA、スワイダー24によると、内務治安局は軍憲兵隊の協力、国際赤十字委員会の監督のもと、スワイダー県出身の拘束者61人を、県北部農村のマトゥーナ村の検問所に移送し、国民防衛部隊側も拘束している25人を同地に向けて移送した。
シリア人権監視団によると、国際赤十字委員会の車両がダマスカス郊外県のアドラー刑務所に到着し、スワイダー県出身者を乗せて、同県に向かった。
シリア人権監視団、スワイダー24によると、61人はマトゥーナ村の検問所で国民防衛部隊側に引き渡される一方、国民防衛部隊側は拘束していた25人もウンム・ザイトゥーン村の検問所で解放した。
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高等法務委員会広報局は、フェイスブックを通じて、移行期政権所属の「テロ集団」による攻撃で自宅を追われ、避難センターに居住している生徒のうち、高等学校修了試験(バカロレア)に合格した生徒らの表彰が行われたと発表した。
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シリア・イスラーム抵抗戦線(ウーリー・バアス)はテレグラムを通じて声明を発表した。
シリア南部におけるイスラエルの継続的な侵入、監視、展開、威嚇射撃といった行動について、一時的な措置ではなく、段階的に現場の既成事実を押し付け、緩衝地帯を作り出し、民衆の反応を試すという計画的政策の一環と断じたうえで、既成事実の常態化と、南部を住民のための自由な土地から治安管理下の空間へと変えるというより危険な段階への布石だとの見方を示した。
また、この動きのなかで、イスラエルとアフマド・シャルア移行期政権の間には利害の一致が存在することは明らかだと主張、移行期政権に対して、「この路線を継続すれば、新たな段階へと進むことになる」と、またイスラエルに対しても「お前たちが恐れる「驚き」は幻想ではない。何が準備されているか、決断の時に何が呼び起こされ得るか、お前たちは最もよく知っている」と警告した。
そのうえで、住民に対して、「今は覚醒、動員、警戒の段階である。戦いは接触線上だけでなく、アイデンティティ、決定権、主権をめぐるものである」と警鐘を鳴らし、ウーリー・バアスが抵抗再開の準備状況にあると告知した。
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アレッポ県では、イナブ・バラディーによると、包括兵合意の規定に沿うかたちで、シリア民主軍の部隊が、アイン・アラブ(コバネ)市からハサカ県へ向けて出発し、交代要員からなる部隊がハサカ県からアイン・アラブ市に入った。
両隊はアフマド・シャルア移行期政権の支配地域を通過、その間、内務治安局部隊のの護衛を受けた。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタッル・ハミース町で、武装した戦闘員ら数十人が「アッラーは偉大なり」などと連呼しながら、行進を行い、北・東シリア地域民主自治局内務治安局(アサーイシュ)の同地への展開に反対した。
一方、シリア人権監視団によると、トルコの実効支配化にあるラアス・アイン市で、ヒムス県、イドリブ県、ダイル・ザウル県からの国内避難民(IDPs)数十人が抗議デモを行い、同地からの移住(帰還)、アサーイシュの展開に反対を表明した。
一方、ムラースィルーンによると、カーミシュリー市では、市民数十人が、地方行政庁舎前で抗議デモを行い、移行期政権当局に拘束された子どもたちの行方について説明を求めた。
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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局のイルハーム・アフマド渉外関係委員会共同委員長と女性防衛部隊(YPJ)のロフラト・アフリーン司令官は、ブリュッセルの欧州議会の会合に出席し、議員らに対してロジャヴァ(西クルディスタン)の現状とクルド人の要求を説明した。
会合は、進歩的社会民主同盟グループ所属のエヴィン・インジル議員により開催されたもの。
アフマド共同委員長は、クルド人の権利を憲法で保障する必要性を強調した。
また、クルド人がイスラーム国との戦いで果たした役割に言及、新生シリアの建設においてより強い役割を果たすための支援に期待を寄せる一方、イスラーム国の活動が再び活発になっていると指摘、シリア民主軍と移行期政権の統合や軍の再編について「正しいかたちで行われなければならない」と述べた。
さらに、クルド語教育が週2時間に制限されていることを批判、これを拒否するとともに、クルド語による教育の権利を憲法上の基本的権利として明記する必要性を強調した。
アフマド共同委員長は、アレッポ県のアフリーン郡に関して、同地出身者約5万人が今も避難生活を余儀なくされているとしたうえで、その自治、治安は同地住民自身が担うべきだと主張した。
そのうで、「我々が連邦制を望んでいないというのは正しくない」と述べ、米国などが移行期政権に対して中央集権的アプローチを求めていると指摘した。
一方、アフリーン司令官は、移行期政権において女性が周縁化され、過激な思想に直面している現状を指摘した。
また、欧州議員の質問に答えるかたちで、イスラーム国の構成員が移行期政権の軍内に潜入しているとの情報があると述べ、「イスラーム国の危険は続いている」と警鐘を鳴らした。
さらに、移行期政権がクルド人の参加なしに設立されたと主張、閣僚候補を推薦したものの、正式な措置は取られていないことを明らかにした。
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ANHAによると、会合に先立って、アフマド渉外関係委員会共同委員長とアフリーン司令官は記者会見を行った。
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スワイダー県では、シリア人権監視団、スワイダー24によると、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安局がムトゥーナ村に設置している検問所で、ダマスカスの病院で手術を受けるため移動中であった65歳の男性が息子とともに拘束された。
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国民防衛部隊(フェイスブック)によると、県西部において、清掃局所属のサービス車両1台が、ダマスカス郊外県カナーキル村に駐留するシャルア移行期政権の部隊が発射した迫撃砲弾の着弾により損害を受けた。
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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会の調整渉外関係局はフェイスブックを通じて声明を発表し、沿岸部とヒムス県でのアフマド・シャルア移行期政権および同政権に所属する武装勢力によるアラウィー派への組織的殺害・威嚇をもっとも強い言葉で非難した。
また、こうした行為を正当化する口実として「残党」という表現を用いることを断固として拒否すると強調した。
声明は、ラタキア県ジャブラ市近郊での24日の内務治安局によるジャワード連隊摘発を口実とした大規模治安作戦の実施を受けたもので、移行期政権当局は、遺族への遺体と引き換えに、真実を隠蔽し、作戦を正当化する証言をさせようとしているという。
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中・西部シリア政治評議会(PCCWS)は、フェイスブックを通じて、昨年末に当局によって拘束されていたタルトゥース県のアラウィー派評議会議長のアリー・ハルハル師が釈放されたと発表し、これを歓迎した。
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ダイル・ザウル県では、内務省(テレグラム)によると、県の内務治安局が、マヤーディーン市で精密治安作戦を実施、イスラーム国のセルのメンバーの1人であり、国防省第86師団の隊員1人を襲撃・殺害したマフムード・イード・アリー容疑者を逮捕した。
シリア人権監視団によると、隊員(砂漠部隊要員)は、ブーカマール市でオートバイに乗ったイスラーム国のセルの2人の襲撃を受けて死亡した。
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内務省(テレグラム)によると、ヌールッディーン・アル=バーバー報道官は、ハサカ県のフール・キャンプに関する最新情勢、同地域の安全と安定を確保するために講じられている措置について説明する記者会見を開催した。
SANAによると、バーバー報道官の会見での発言内容の骨子は以下の通り:
内務省は、アフマド・シャルア移行期政権とシリア民主軍との間で署名された包括停戦合意を成功させるため、ハサカ県へのシリア軍部隊の展開と並行して、治安展開計画を策定した。
フール・キャンプ内の人道的現実は、あらゆる基準において衝撃的であり、強制収容所に類似していた。すなわち、数千人が長年にわたり、インフラを欠いた半砂漠地帯の過酷な環境下で拘束されており、これは正義および人権の基本原則に反するものであった。
内務省は初動段階から、キャンプ内の治安再確立、囲いの開口部の閉鎖、周辺の確保、関係当局の監督下への移管、関係市民団体との連携による人道的ニーズの確保に着手した。さらに、拘束者のデータおよび身分証明書類の精査も開始した。
同省は、無秩序にキャンプを離れた者の状況を追跡し、その大多数を再収容し、法的地位を整理した。また、居住者を、より良い人道的条件が整い、アクセスも容易な代替地へ移送した。
政府は、民間人の苦難を政治利用することなく、人間の尊厳の尊重および公正な法の適用に基づく対応を行うことを確認する。同時に、犯罪への関与が証明された者については、公正かつ透明な司法手続きを通じて追及する。
国民に対し、内務省が引き続き保護と安全の担い手であり続け、被害を受けたすべての者を、権利を享受し義務を果たす市民として、法と制度の国家のもとで社会へ復帰させるために取り組むことを誓う。
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これに対して、シリア民主軍は、公式サイトを通じて声明を発表し、バーバー報道官の記者会見の内容について、移行期政権の内務省および国防省の部隊によるフール・キャンプ掌握後の管理面での失敗の責任を回避しようとするものであったと非難した。
シリア民主軍は、声明のなかで、移行期政権に属する武装勢力のキャンプへの進攻と同時に、イスラーム国構成員の家族が収容されていたキャンプ内で混乱引き起こすための組織的な動きがあり、シリア民主軍は、国際社会がこうした状況に不可思議な沈黙を貫くため、キャンプが戦場と化すことを回避するために撤退を余儀なくされたと主張した。
また、移行期政権の武装勢力がイスラーム国の戦闘員の家族を脱走させ、この脱出・密輸行為は1週間以上にわたって続いたと付言した。
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シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、PBSのインタビューに応じた。
インタビューでのアブディー総司令官の主な発言は以下の通り。
1月末の(包括停戦)合意は、現時点で可能な最良の結果だった。クルド人にとって最高の取引だったとは言わない。だが、停戦を確保し、安定を確立し、対話を通じて問題を解決するための受け入れ可能な内容だった。
この妥協は、クルド人の軍事的・経済的後退を反映している。クルド人は北シリアの広大な地域、かつて収入源だった油田・ガス田を含む地域から撤退を余儀なくされた。国境通行所は中央政府に引き渡される予定だ。
クルド人部隊は4個旅団をシリア軍に統合する代わりに、政府軍は一部の地域から撤退し、クルド地域には市民的・教育的権利が保障された。
現在、我々は地方行政を求めています。クルド人が自らの地域を統治し、アイデンティティを守ることだ。自治を望んではいるが、現状においては、ダマスカス政府が受け入れる条件は地方行政に限られている。
そうした事態(武装闘争の再開)は望んでいない。しかし、(停戦が)崩壊すれば最後まで戦い続ける。クルド地域を放棄することは絶対にできない。
イスラーム国は依然として強力で、シリア主要都市にも浸透している。イスラーム国との戦いが継続されなければ、再び世界にとって脅威になる。
(イスラーム国構成員のイラクへの)移送はイスラーム国の影響力を弱めるだろう。移送された囚人はもはや攻撃に参加できなくなるからだ。
だが、この重要な時期に米軍が撤退するのは望ましくない。特にテロとの戦いにおいて深刻な課題を生みす。
シリア政府が攻撃してきた際、米国はクルド人を守らなかった。多くの人が殺された。米国の姿勢は強いものではなかった。人々の間には大きな失望がある。
米国は、攻撃を止めるため強い対応をとらなかったために、大きな失望が残っている。
私には、シリア人、そしてクルド人という二つのアイデンティティがある。両方を誇りに思っている。シリアの再建を望んでいるが、クルド地域の発展と国内で主要な役割を果たすことも望んでいる。
国の運命とクルド人の役割はまだ流動的だ。しかし、すべての当事者は、この移行が成功し、依然脆弱な国家に安定をもたらすことを望んでいる。
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AFP(転載)は、米国がアフマド・シャルア移行期政権とドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師を仲介し、拘束者・捕虜問題について交渉を進めていると報じた。
仲介の目的は、ダマスカス郊外県のアドラー刑務所に拘束されているスワイダー県出身の民間人(ドゥルーズ派)61人を移行期政権が釈放する代わりに、国民防衛部隊が拘束しているが国防省および内務省所属の要員30人を解放すること。
これに関連して、i24ニュースなどは、米国の後援のもと、移行期政権とドゥルーズ派の指導者らとの間で、地域の緊張状態を終結させる政治的・治安的解決を目指す交渉が進められていると伝えた。
交渉は、ドゥルーズ派の諸勢力に広範な治安・行政権限を付与する代わりに、自治要求や分離主義的志向を放棄し、スワイダー県を移行期政権の主権下にとどめ、ヒジュリー師の影響力を縮小することを目指すもの。
一方、シリア人権監視団によると、レバノンの進歩社会党の仲介により、昨年4月にダマスカス郊外県のアシュラフィーヤト・サフナーヤ市で移行期政権側によってとらえられた被拘束者5人が釈放され、レバノンへ移送された。
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内務省(テレグラム)によると、ラタキア県内務治安司令官アブドゥルアズィーズ・アフマド准将は、ジャブラ市近郊のバイト・アルーニー村とビスナヤー村で同時治安作戦を実施し、ジャワード連隊の最重要拠点を攻撃、1時間にわたる銃撃戦の末、同連隊の首謀者であるバッシャール・アブドゥッラー・アブー・ラキーヤ容疑者を無力化し、さらに組織の指導者2人を排除、6人のメンバーを逮捕、武器および爆発物の倉庫を爆破した。
作戦では、特殊任務部隊(内務治安局所属)の隊員1人が死亡、1人が軽傷を負った。
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一方、シリ沿岸24テレグラムによると、内務治安局部隊がジャブラ市近郊のカンカールー村の民家を砲撃し、女性を含む民間人複数が死亡した。
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シリア人権監視団によると、内務治安局による同時治安作戦は、ジャブレ市郊外のクタイラビーヤ村、タッル・フワイリー村、バイト・アーナー村、カンカールー村を標的としたもので、多数の車両が村々に進入、複数の住宅への家宅捜索が行われ、これに伴い激しい衝突が発生、内務治安局側が重火器が使用された。
重火器による砲撃で、旧シリア軍の士官の住宅が完全に破壊された。
シリア人権監視団によると、一連の戦闘で、旧シリア軍の士官(大尉)1人、内務治安局隊員1人、民間人3人(うち高齢女性1人)が死亡、5人が拘束され、複数が行方不明となった。
このうち、旧シリア軍の士官は、レバノンからバイト・アルーニー村に最近になって帰還したところを通報され、突入した内務治安局との戦闘で死亡、民間人3人は、カンカールー村郊外の農場にある住宅への重機関銃での攻撃で死亡した。
また、ムラースィルーンも、ジャブラ市近郊の複数の村に対する砲撃で、女性を含む複数の民間人が死亡し、多数の住宅に甚大な被害が発生したと伝えた。
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ANHAによると、シリア民主軍マズルーム・アブディー総司令官はイラク・クルディスタン地域のスライマーニーヤ市に到着、クルディスタン愛国同盟(PUK)のベフェル・ターラバーニー党首、イラク・クルディスタン地域政府のクバド・ターラバーニー副首相の出迎えを受けた。
パベル・ターラバーニー当主はアルビール市郊外でトーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使と会談し、シリアおよび地域における最新の政治・安全保障情勢について協議していた。
ANHAによると、アブディー総司令官は、パベル・ターラバーニー党首、バッラク大使と三者会談を行い、シリアおよび地域における最新の政治・安全保障情勢について協議した。
会合参加者らは、アフマド・シャルア移行期政権がすべての当事者を尊重することの重要性、ならびに包括停戦合意を履行し、その実施を妨げる障害を取り除く必要性を強調した。
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アブディー総司令官は25日に Xを通じて会談が行われたことを明らかにした。
كان من دواعي سرورنا لقاء السيد بافل طالباني، رئيس الاتحاد الوطني الكردستاني، في اجتماع مثمر ومفيد. نقدر الشراكة والعمل معاً لتحقيق مستقبل أفضل لشعبنا، حيث يعزز هذا اللقاء التعاون المشترك ويعكس التزامنا ببناء علاقات قوية ومثمرة.
كما وعقدنا اجتماعاً آخر مع مبعوث الولايات المتحدة… https://t.co/2v36y9ovTn— Mazloum Abdî مظلوم عبدي (@MazloumAbdi) February 25, 2026
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ハサカ県広報局は、フェイスブックを通じて、ズィヤード・アーイシュ大統領特使(准将)を団長とするアフマド・シャルア移行期政権の公式代表団がハサカ県を訪れた。
代表団の構成は以下の通り:
アッバース・フセイン政治問題局長
マルワーン・アリー内務治安司令官
アフマド・ヒラーリー法務省関係局長
アブドゥッラー・アブドゥッラー民事登録局総局長
ムスサブ・ハーミディー県広報局関係責任者
ANHAは、ハサカ県のヌールッディーン・アフマド知事が代表団を迎えたと伝えた。
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SANAによると、ムスアブ・アリー保健大臣は、北・東シリア地域で従前勤務していた保健・医療従事者を、ダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県の保健局の定員枠内に統合することを定める決定を発出した。
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アレッポ県では、ANHAによると、コバネ(アイン・アラブ)社会正義評議会は、人道的措置として66人の受刑者を釈放した。
釈放された66人は、以前はラッカ県のラッカ刑務所に収容されていたが、同地域へのアフマド・シャルア移行期政権の進攻に先立って、数ヵ月前にコバネ市へ移送されていた。
66人の身柄はスィッリーン町のアラブ部族の有力者らに引き渡された。
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これに関連して、シリア民主評議会は、公式サイトにを通じて声明を出し、2026年大統領令(政令)第39号による恩赦について、差別なくすべての被拘束者の釈放を保証する包括的かつ持続的な方針に転換されることで、国民レベルでの信頼環境の強化に寄与すると強調した。
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