イナブ・バラディー:イスラエルとイランのシリア上空での攻防で落下・墜落したミサイルや無人航空機を取材するメディア活動家らがイスラエル軍によって拘束(2025年6月16日)

イナブ・バラディーは、シリア南部で、イスラエルとイランのシリア上空での攻防で落下・墜落したミサイルや無人航空機を取材するメディア活動家らがイスラエル軍によって拘束される事件が発生したと伝えた。

同サイトによると、6月14日、+963メディアの特派員を務める活動家のナーディル・ダッブー記者(アブー・マアン・ハウラーニー)と、メディア活動家のヌール・ジャウラーン氏が、クナイトラ県でイラン製の無人航空機がシリア領内に墜落した様子を取材し、被害を受けた民間人を記録していたところをイスラエル軍に追跡され、尋問を受けた。

この事件に関して、シリア人ジャーナリスト協会は6月15日付の
声明
で、「イスラエル軍によるシリア領内で記者への度重なる深刻な侵害が行われている」として厳しく非難、国際的な独立調査の実施と責任者の処罰を求めた。

同協会によれば、これらの侵害行為は国際人道法における犯罪に該当し、記者の安全を保障するジュネーブ条約第一追加議定書の第79条および第51条に違反しているという。

ダッブー記者はシリア人ジャーナリスト協会内の報道の自由センターへの証言で、「我々は、シリア領内の民間地域にいたにもかかわらず30分以上にわたって追跡され、軍事区域に侵入したとして尋問された」と語った。

また、この事件に関して、クナイトラ県に住む活動家アフマド・カイワーン氏は、イスラエル軍が記者2人を追跡中に、クードナ村で若者2人と子ども1人も逮捕したことを明らかにした。

子どもは直後に釈放されたが、拘束中にイスラエル軍から拷問を受けたという。

一方、2人の若者もダッブー氏らと関係ないことが確認され、同日夜に釈放された。

なお、シリア人ジャーナリスト協会によると、アサド政権が崩壊して以降、銃撃、逮捕、暴行、機材の押収、報道妨害といったイスラエル軍による記者への侵害行為は4件を記録しているという。

2024年12月25日には、クナイトラ県のスワイサ村で抗議行動取材中に、メディア活動家のアリー・ナッジャール氏がイスラエル兵に撃たれて足を負傷した。

また、2025年1月8日には、フランス人カメラマンのシルヴァン・メルカディエ氏と、シリア人記者ムハンマド・ファイヤード氏が、クナイトラ県ハミーディーヤ村で取材中に拘束された。

さらに、記者のユースフ・ガリービー氏が2人の同僚とともに取材を妨害され、暴行を受け、機材を押収された。

ガリービー氏は、住民の協力で逃げることができたが、後にイスラエル軍からノートパソコンのパスワードを電話で要求され、身の安全のためにやむなく提供したという。

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ミドル・イースト・アイ:トルコのエルドアン大統領はシャルア暫定大統領に対してイスラエルとイランの戦闘に関与しないよう助言(2025年6月16日)

ミドル・イースト・アイは、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は6月14日に行われた電話会談で、アフマド・シャルア暫定大統領に対して、イスラエルとイランの戦闘に関与しないよう助言するとともに、テロ組織のさらなる攻撃や脅威に備えて常に警戒態勢を保つよう忠告した、と伝えた。

また、トルコの消息筋によると、米国はイスラエルによるイランへの先制攻撃の数時間前にトルコに通告し、イスラエルとトルコで緊張が高まることを回避したという。

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ヒムス県のワーディー・ナサーラーで新たに開設された観光施設が都市計画違反および歩道の占有を理由に撤去(2025年6月16日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ナサーラー(ナサーラー渓谷)で、シリアでの観光を支援するメディア・プラットフォーム上で宣伝されていた新設の観光施設が撤去された。

この施設には近代的なバーが併設されていたが、営業開始から1週間も経たないうちに、都市計画違反および歩道の占有を理由に完全に取り壊された。

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陸路海路出入国管理総局は、シリアの貨物車輛がヨルダン領内を通過する際に徴収される通行サービス料金に関する規則を改定(2025年6月16日)

SANAによると、陸路海路出入国管理総局は、シリアの貨物車輛がヨルダン領内を通過する際に徴収される通行サービス料金に関する規則を改定したと発表した。
新しい規則では、空車・積載車を問わず、ヨルダン領内を通過、あるいはヨルダンの自由貿易地域に出入りするシリアの貨物車輛や冷蔵車について、以下の式に基づいて料金が算出される。
車両総重量[トン]× 走行距離[キロメートル] × 2%[米ドル換算]
また、輸送を円滑にし商業交流を促進する追加措置として、シリア側のナスィーブ国境通行所からヨルダン側のジャービル国境通行所に入国する貨物車輛に科されていた200ディナールの過積載罰金を廃止することも決定された。

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トルコからダイル・ザウル県ムーハサン市にシリア難民12世帯が帰還(2025年6月16日)

SANAによると、トルコからダイル・ザウル県ムーハサン市にシリア難民12世帯が帰還した。

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SANAによると、サウジアラビアでの巡礼(ハッジ)を終えたシリア人巡礼者の第一陣(500人)が、トルコを経由し、アレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所を通じて帰国した。
https://www.sana.sy/wp-content/uploads/2025/06/photo_2025-06-16_23-17-32-3-1050×525.png

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ダルアー県、クナイトラ県、スワイダー県でイスラエルの攻撃によりイランの無人航空機多数が墜落(2025年6月16日)

SANAによると、ダルアー県では、ナワー市とヒルバト・カイス村に無人航空機2機が墜落し、一部の住宅に物的被害が発生した。

また、ナーフィア村の農地にも無人航空機2機が落下したが、人的被害は報告されていない。

さらに、ジャースィム市周辺では、国内避難民(IDPs)のテント近くにミサイルの残骸が落下し、テントが一部炎上した。

死傷者はなかった。

このほか、クナイトラ県のムシャイダ村近郊でも、残骸が落下した。




また、シリア人権監視団によると、ダルアー県上空をイスラエル軍戦闘機が低空飛行で旋回した。

さらに、サイダー町の兵力引き離し地域(AOS)の境界線(Line A)に設置されている国連兵力引き離し部隊(UNDOF)の拠点の近くにイランの無人航空機1機が墜落し、火災が発生した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍は兵力引き離し地域(AOS)の境界(Line A)上空に接近したイラン所属と見られる無人航空機1機をアブー・ラジャム村近くで撃墜した。

一方、装甲車4輌からなるイスラエル軍部隊がクナイトラ県の東サムダーニーヤ村に侵入し、民家などを捜索、若い男性2人を逮捕し、連行した。

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スワイダー県では、スワイダー24によると、ラーミー村に隣接する渓谷地帯やダーラ村・サカーカー村間の農村地帯にミサイルの残骸が落下、またアリーカ村近郊でイランの無人航空機1機がイスラエル軍に撃墜された。


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内務省総合治安局がカフルスーサ刑務所前で逮捕拘留者の釈放を求める家族らの平和的座り込みデモを強制排除し、女性らに暴行を加える(2025年6月16日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団ANHAによると、内務省総合治安局がカフルスーサ刑務所前で逮捕拘留者の釈放を求める家族らの平和的座り込みデモを強制排除し、その際女性らに暴行を加えた。




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アサーイシュはラッカ県タブカ市で武器・麻薬密輸グループのメンバー多数を逮捕、大量の麻薬を押収(2025年6月16日)

ANHAによると、ラッカ県では、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターは、タブカ市で武器・麻薬密輸グループのメンバー多数を逮捕、大量の麻薬を押収した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍と米主導の有志連合の監視のもと、ラッカ中央刑務所に収容されていたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー多数が同市北のアクターン刑務所に移送された。

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シリア民間航空総局はシリア領空で一時的に民間航空機の運航を停止すると発表(2025年6月16日)

SANAによると、シリア航空は、本日予定されていたダマスカス・シャルジャ(UAE)往復便を、飛行時間中の空域閉鎖のためキャンセルしたと発表した。

SANAによると、シリア航空は、2025年6月17日(火)に予定されているダマスカス・イスタンブール(トルコ)便(443/444便)の出発時刻を変更すると発表した。

SANAによると、シリア民間航空総局は、シリア領空を一時的に民間航空機の運航を停止すると発表した。
閉鎖期間は、明日6月17日(火)午前5時(シリア時間)まで。

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ダイル・ザウル県で治安部隊が国防省部隊と連携し、法律違反者、テロ、誘拐、麻薬流通に関わる犯罪者らに対する包括的な治安作戦を実施(2025年6月16日)

SANAによると、ダイル・ザウル県では、治安部隊が、国防省部隊と連携し、法律違反者、テロ、誘拐、麻薬流通に関わる犯罪者らに対する包括的な治安作戦を開始した。

SANAによると、この作戦で、法律違反者、誘拐組織、麻薬密売人など複数名を逮捕、大量の武器・弾薬を押収した。




一方、シリア人権監視団によると、スバイハーン市で、内務省総合治安局がカーティルジー・クループ社の民兵の司令官だったウマル・バドル・ハーリド容疑者を逮捕した。

また、内務省の治安部隊がマヤーディーン市で治安作戦を実施し、「イランの民兵」のスリーパーセルのメンバー21人、前政権と取引のあった商人らを逮捕した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループが15日深夜から16日未明にかけてハマー市クスール地区で前政権の内通者とされる住民1人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カムーナ国内避難民(IDPs)キャンプで女性とその夫が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、15日深夜から16日未明にかけて、ザーキヤ町の前町長がオートバイに乗った2人組の襲撃を受けた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ムフターリーヤ村で30歳代のアラウィー派の住民1人が銃で撃たれて死亡した。

また、ヒムス市では、内務省総合治安局が民間の自動車1台に向けて発砲し、1人を殺害、4人を負傷させた。

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シャルア暫定大統領は政令でイドリブ大学、ハマー大学の学長を任命(2025年6月16日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、2025年政令第94号を施行し、イドリブ大学の教授であるズィヤード・ハサン・アッブード氏を同大学の学長に任命した。

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SANAによると、シャルア暫定大統領は、2025年政令第95号を施行し、2010/2011年度から現在にかけて「革命」により退学・離籍した大学・大学院生に対し、復学を認めた。

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SANAによると、シャルア暫定大統領、2025年政令第96号を施行し、ハマー大学の教授アブドゥルカリーム・フサイン・カルブ・ルーズ氏を同大学の学長に任命した。

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SANAによると、シャルア暫定大統領は、2025年政令第97号を施行し、2011年3月15日以降に必要な学位を取得した国家派遣留学生に対し、任用手続きを完了させるための猶予期間1年間を付与すると定めた。

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SANAによると、シャルア暫定大統領は、2025年政令第98号を施行し、2010/2011年度以降、単位不取得などにより除籍された学生に対し、特別に1年間の復学を許可した。

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SANAによると、ムスアブ・アリー保健大臣は、化学兵器禁止機関(OPCW)のニハード・アリー・コフィシ特別事務局長率いる代表団と会談を行い、シリアの医療部門に対する支援と協力の強化について議論した。

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