2014年4月27日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュがダルバースィーヤ市でシリア革命反体制勢力国民連立のメンバー2人(ムハンマド・ウサーマ・ムハンマド・サーリフ・アフマド氏、ムハンマド・サリーム・ファーリス・スライマーン氏)を逮捕した。

Kull-na Shuraka’, April 27, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月27日のシリア情勢:諸外国の動き

化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補はダマスカスで記者会見を開き、化学兵器廃棄プロセスの進捗状況に関して、化学兵器関連施設1カ所において、7.5~8%の化学兵器関連物質(6.5%は国外への搬出と廃棄が必要)が依然として廃棄・搬出されていないと発表した。

化学兵器関連物質の廃棄作業が進んでいない施設がどこなのかについては明言しなかった。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月27日のシリア情勢:イラクの動き

『ハヤート』(4月28日付)によると、シリアのダイル・ザウル県からイラクのアンバール県で活動するイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に燃料を運ぼうとしていた車列をイラク軍のヘリコプターが攻撃した。

この攻撃に先立ち、ラッカ県からダーイシュ指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏がアンバール県北部に入ったとの情報が流れていた。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月27日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月27日付)によると、ベカーア県バアルベック軍アルサール村郊外のワーディー・アジュラム地区をシリア軍が空爆した。

**

ジャミール・サイイド総合情報総局元局長の事務所は声明を出し、サイイド元局長がシリアを訪問し、アサド大統領と会談、「レバノン国境に近いシリア領内での「テロリストの浄化」について意見を交換したと発表した。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月27日のシリア情勢:国内の暴力

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、クワダナ村東部の東タッル・アフマル一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍との交戦の末、同地を完全制圧した。

**

ダルアー県では、SMART News(4月27日付)によると、ジハード主義武装集団の砲撃・銃撃を受け、軍がナワー市郊外のマスラ検問所、ラッカト・ハズナ検問所から、タッル・ムジューア方面に撤退した。

一方、SANA(4月27日付)によると、ダーイル町、ヤードゥーダ村、カサーラ村、サムリーン村西部、アトマーン村郊外、ヌアイマ村周辺、ジャムラ村、ラジャート高原、ガーリヤート村西部、ダルアー市各所などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、SANA(4月27日付)によると、ダルアー県マアルバ町からアラー村に潜入しようとした反体制武装集団戦闘員を軍が撃退、殲滅した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街のシリア政府支配地域に対するジハード主義武装集団の砲撃により、21人が死亡、50人近くが負傷、また武装集団は、軍が拠点としていた旧商業会議所ビルを爆破した。

これに対して、軍はアレッポ市旧市街バーブ・カンサリーン一帯、シャッアール地区、ラーシディーン地区、ライラムーン地区、アアザーズ市、マアーッラト・アルティーク村を空爆・砲撃した。

一方、SANA(4月27日付)によると、アレッポ市アーミリーヤ地区、ラームーサ地区、シャイフ・サイード地区、旧市街、ジュバイラ地区、バニー・ザイド地区、サカン・シャバービー地区、ライラムーン地区、ジュダイダ地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル村、アターリブ市、マアーッラト・アルティーク村、マーリア市、アナダーン市、マンスーラ村、カフルハムラ村、カフルハラブ村、アアザーズ市、クワイリス村、ラスム・アッブード村、アルバイド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、アレッポ市バーブ・ファラジュ地区、バールーン通り、サブア・バフラート地区などに反体制武装集団が迫撃砲、ロケット弾多数を打ち込み、市民24人が死亡、52人が負傷、建物などが破壊された。

 

このほか、ARA News(4月28日付)によると、ドゥーディヤーン村をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が襲撃し、クルド人戦線旅団の検問所近くで爆弾を積んだ車2台を爆破した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イフスィム村を軍が空爆した。

一方、SANA(4月27日付)によると、ラッファ村、ダイル・シャルキー村、マアッラ村、カフルナジュド村、ナリラヤー村、タッル・シャッバールーン村、アルバイーン山一帯、マアスィラト・ハラブータッリー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、イドリブ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡、2人が負傷した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、タシャールマー山一帯、サルマー町で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月27日付)によると、サムラー村の地中海願の前哨地を軍が掌握したほか、カサブ町、ディブサ村周辺、カサーティル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がザバダーニー市郊外の山岳地帯を砲撃する一方、ムライハ市およびその周辺を空爆した。

一方、SANA(4月27日付)によると、ザバダーニー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡、17人が負傷した。

またカッザーズ地区でも反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供1人が負傷した。

さらにマッザ86地区では、反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、市民3人が負傷した。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(4月27日付)によると、アドラー市旧市街とウンマーリーヤ地区、ジャイルード市郊外、ムライハ市およびその周辺、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、カースィミーヤ農場、ビラーリーヤ農場、ハラスター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(4月27日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、ナートゥール村、ラスタン市、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、サアン村、アーミリーヤ村、ヒルバト・ハムラ村、タイバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ヒムス市ザフラー地区、カラム・ルーズ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性2人が死亡、16人が負傷した。

さらに、ジャービリーヤ村にも反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性1人が死亡、子供1人が負傷した。

**

ハマー県では、SANA(4月27日付)によると、フワイジャ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(4月27日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区、工業地区、ハリーシャ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、April 28, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、SMART News, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月27日のシリア情勢:シリア政府の動き

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、大統領選挙に関する議会臨時会で、スーサン・ビント・ウマル・ハッダード女史、サミール・アフマド・マアッラー氏、ムハンマド・フィラース・ラッジューフ氏、アブドゥッサラーム・ユースフ・サラーマ氏の4人が最高憲法裁判所に大統領選挙への立候補を届け出、2014年4月27日付届出第3~6号として登録されたと発表した。

SANA, April 27, 2014
SANA, April 27, 2014
Kull-na Shuraka', April 26, 2014
Kull-na Shuraka’, April 26, 2014

ハッダード女史は、1963年、ラタキア県サマンディーン村生まれ。学部において機械工学を、大学院で経営学を学んだという。クッルナー・シュラカー(4月26日付)によると、バアス党員だったが、大統領選挙に立候補するに当たり、バアス党を離党したという。

マアッラー氏は1961年、クナイトラ市生まれ。国際法の教授を務めるという。

ラッジューフ氏は1966年、ダマスカス県生まれ。

サラーマ氏は、1971年、ヒムス県ウスマーニーヤ村生まれ。

 

**

クッルナー・シュラカー(4月27日付)は、6月3日の大統領選挙でアサド大統領に投票を呼びかけるビラがフブズ(パン)の袋に入られて販売されていると報じた。

27日現在、アサド大統領は大統領選挙への立候補を届け出ていない。

Kull-na Shuraka', April 27, 2014
Kull-na Shuraka’, April 27, 2014

**

クッルナー・シュラカー(4月27日付)は、シリア民族社会党(イサーム・マハーイリー派、進歩国民戦線加盟政党)が声明を出し、アサド大統領に大統領選挙への立候補を呼びかけたと報じた。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月27日のシリア情勢:反体制勢力の動き

『ハヤート』(4月27日付)は、複数の反体制筋の情報として、ヒムス県旧市街で籠城を続けるアンサール集団、ハック旅団がシリア政府の代表者と停戦に向けた協議を行っていると報じた。

停戦協議は、反体制武装集団が捕捉している軍兵士25人の解放と、その見返りとしてヒムス市旧市街からの戦闘員約1,500人の「脱出」の保障を骨子としているという。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月26日のシリア情勢:諸外国の動き

ロイター通信(4月27日付)は、シリアでの化学兵器廃棄プロセスが90%以上完了するなか、西側の複数の外交・高官筋が、米英仏の諜報機関の情報だとして「アサド政権が化学兵器プログラムを完全に開示しておらず、化学兵器を拡散する能力を保持している」と発言し始めていると伝えた。

西側の複数の高官は、ロイター通信に対して「彼ら(アサド政権)がすべてを開示していないことを示す諜報を持っている」と述べたもの、アサド政権が隠蔽しているという化学兵器プログラムの規模に関して「大きい」としただけで、具体的な証拠は示さなかったという。

これに関して、バッシャール・ジャアファリー国連代表大使はロイター通信に「これらの国々(米英仏)は信頼できない…。もしそうした証拠を持っているのだというのなら、「極秘の証拠」があるふりをせずに、化学兵器禁止機関とそれを共有しなければならない」と批判した。

**

ドイツ誌『フォークス』は、19日にトルコ領内アクチャカレ市近郊(ウルファ県)で発見、保護されたフランス人記者4人に関して、フランス政府がシリアの反体制武装集団に1,800米ドルの身代金を支払っていたと報じた。

AFP(4月26日付)が伝えた。

AFP, April 26, 2014、AP, April 26, 2014、ARA News, April 26, 2014、Champress, April 26, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、Iraqinews.com, April 26, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、Naharnet, April 26, 2014、NNA, April 26, 2014、Reuters, April 26, 2014、SANA, April 26, 2014、UPI, April 26, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月26日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(4月26日付)によると、アンバール県西部で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のメンバー2人を逮捕した。

AFP, April 26, 2014、AP, April 26, 2014、ARA News, April 26, 2014、Champress, April 26, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、Iraqinews.com, April 26, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、Naharnet, April 26, 2014、NNA, April 26, 2014、Reuters, April 26, 2014、SANA, April 26, 2014、UPI, April 26, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月26日のシリア情勢:レバノンの動き

レバノン軍団の広報局は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長がサミール・ジャアジャア代表と電話会談を行い、「シリア国民はジャアジャア代表が大統領職に就くことを支持し、同氏がバアブダー宮殿(大統領宮殿)に至ることを喜ぶだろう」と表明したと発表した。

同声明によると、ジャアジャア代表はこれを受けて「民主的で近代的な文民国家を求めるシリア国民の闘争を支持する」と答えたという。

AFP, April 26, 2014、AP, April 26, 2014、ARA News, April 26, 2014、Champress, April 26, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、Iraqinews.com, April 26, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、Naharnet, April 26, 2014、NNA, April 26, 2014、Reuters, April 26, 2014、SANA, April 26, 2014、UPI, April 26, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月26日のシリア情勢:国内の暴力

ハサカ県では、ARA News(4月26日付)によると、カーミシュリー市で西クルディスタン移行期民政局のアサーイシュがシリアの治安部隊と衝突、双方に複数の死傷者が出た。

両者の衝突は、カーミシュリー市カッドゥール・ベク地区で治安部隊がアサーイシュに発砲したことに端を発しており、治安部隊はこの戦闘でアサーイシュ隊員複数名を逮捕したという。

一方、SANA(4月26日付)によると、カーミシュリー市内の複数の検問所で、軍が「テロ集団」を摘発した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が24日に制圧したジャービヤ丘一帯で軍と武装集団が交戦、運が空爆・砲撃を行った。

この戦闘に関して、シリア人権監視団は、反体制武装集団がジュムーア丘、タッル・ハズナを制圧し、クナイトラ県とダルアー県ナワー市一帯の地域の兵站線を確保したことを明らかにした。

このほか、軍はジャースィム市一帯を砲撃したという。

一方、SANA(4月26日付)によると、ダルアー市旧税関地区北西部、Syriatelビル、ヤルムーク学校、ミスリー交差点、キルク地区など、ジャースィム市・インヒル市間、アトマーン村、サムリーン村西部、ズィムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が同地を砲撃した。

また軍はダーライヤー市、ハジャル・アスワド市を砲撃した。

一方、SANA(4月26日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ジャイルード市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ラフマーン軍団、イスラーム戦線、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルミーン市を軍が砲撃した。

一方、SANA(4月26日付)によると、サムリーン村、カンスフラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・サイード地区、ハイダリーヤ地区で軍とジハード主義武装集団が交戦、軍がライラムーン地区一帯を空爆した。

一方、SANA(4月26日付)によると、アレッポ市近郊のシャイフ・ズィヤート地区とタアーナ地区の間に位置する製粉工場地帯を軍が制圧した。

また、アレッポ市シャイフ・サイード地区、アーミリーヤ地区、ラーシディーン地区、スッカリー地区、旧市街、ジュダイダ地区、カースティールー地区、ライラムーン地区、クワイリス村、ラスム・アッブード村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所周辺、ハンダラート・キャンプ、アナダーン市、アターリブ市、アアザーズ市、ハーン・アサル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(4月26日付)によると、ヒムス市バーブ地区、ハルジャ村、バルグーシャ村、アルシューナ村、スルターニーヤ村、ラスタン市、スィンディーヤ村、シャイフ・フマイド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、SANA(4月26日付)によると、ジャウバル区、アサーリー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 26, 2014、AP, April 26, 2014、ARA News, April 26, 2014、Champress, April 26, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、Iraqinews.com, April 26, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、Naharnet, April 26, 2014、NNA, April 26, 2014、Reuters, April 26, 2014、SANA, April 26, 2014、UPI, April 26, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月26日のシリア情勢:シリア政府の動き

大統領府は声明を出し、6月3日に投票が予定されている大統領選挙に複数の候補者が立候補を届け出たことに関して「民主的且つ肯定的な現象」だと評価したうえで、大統領府が「完全なる自由、透明性、責任能力のもとに選ぶ立候補者、大統領に対して等距離の立場をとる」と強調した。

AFP, April 26, 2014、AP, April 26, 2014、ARA News, April 26, 2014、Champress, April 26, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、Iraqinews.com, April 26, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、Naharnet, April 26, 2014、NNA, April 26, 2014、Reuters, April 26, 2014、SANA, April 26, 2014、UPI, April 26, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月26日のシリア情勢:反体制勢力の動き

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)・バラカ州(ハサカ県)はツイッターを通じて声明を出し、ハサカ県のシャンマル部族が組織する民兵「カラーマ軍」に関して、「PKKとの関係を示す確固たる証拠がある」と主張し、民主統一党との協力関係を非難、また同民兵を「背教者」と糾弾した。

ARA News(4月26日付)が伝えた。

**

シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者は、シリア大統領選挙に関してアナトリア通信(4月26日付)に「馬鹿げており、何の価値もない」と非難した。

**

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(4月26日付)に、24日早朝以降のダルアー県ジャービヤ丘一帯での戦闘で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団戦闘員45人と軍兵士43人が死亡したと述べた。

AFP, April 26, 2014、Anadolu Ajansı, April 26, 2014、AP, April 26, 2014、ARA News, April 26, 2014、Champress, April 26, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、Iraqinews.com, April 26, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、Naharnet, April 26, 2014、NNA, April 26, 2014、Reuters, April 26, 2014、SANA, April 26, 2014、UPI, April 26, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月25日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

アレッポ県では、ARA News(4月26日付)によると、バーブ市近郊のタッル・ジャイジャーン村で、シャームの民の合同作戦司令室、「自由シリア軍」が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

ARA News, April 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月25日のシリア情勢:諸外国の動き

ロシア外務省は声明を出し、ハマー県カフルズィーター市で軍が塩素ガスを使用したとする反体制勢力などの主張に関して「ねつ造」と非難した。

AFP, April 25, 2014、AP, April 25, 2014、ARA News, April 25, 2014、Champress, April 25, 2014、al-Hayat, April 26, 2014、Iraqinews.com, April 25, 2014、Kull-na Shuraka’, April 25, 2014、Naharnet, April 25, 2014、NNA, April 25, 2014、Reuters, April 25, 2014、SANA, April 25, 2014、UPI, April 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月25日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(4月25日付)によると、アンバール県ファッルージャ市一帯で軍とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦し、ダーイシュ戦闘員24人が死亡した。

AFP, April 25, 2014、AP, April 25, 2014、ARA News, April 25, 2014、Champress, April 25, 2014、al-Hayat, April 26, 2014、Iraqinews.com, April 25, 2014、Kull-na Shuraka’, April 25, 2014、Naharnet, April 25, 2014、NNA, April 25, 2014、Reuters, April 25, 2014、SANA, April 25, 2014、UPI, April 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月25日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月25日付)によると、イスラエル軍部隊(約20人から構成)がブルーラインを越えてナバティーヤ県ハースバイヤー郡ワッザーニー渓谷内に侵入し、同地をパトロールしてイスラエル領内に帰還した。

**

レバノン軍は声明を出し、ベカーア県ヘルメル郡の対シリア国境地帯に、シリア領から発射されたロケット弾2発が着弾した。

AFP, April 25, 2014、AP, April 25, 2014、ARA News, April 25, 2014、Champress, April 25, 2014、al-Hayat, April 26, 2014、Iraqinews.com, April 25, 2014、Kull-na Shuraka’, April 25, 2014、Naharnet, April 25, 2014、NNA, April 25, 2014、Reuters, April 25, 2014、SANA, April 25, 2014、UPI, April 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月25日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市近郊のTAMICO製薬会社をイスラーム戦線とシャバーフ・フダー大隊が爆弾で爆破した。

Kull-na Shuraka', April 25, 2014
Kull-na Shuraka’, April 25, 2014

同監視団によると、ムライハ市およびその周辺では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、軍が同地一帯を空爆した。

またザバディーン市郊外の農地を軍が地対地ミサイルで攻撃した。

一方、SANA(4月25日付)によると、ドゥマイル市、ムライハ市およびその周辺、ザマルカー町、アルバイン市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ムカイラビーヤ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、1人が死亡、33人が負傷した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イズラア市近郊の第12旅団基地周辺での軍との戦闘で、反体制武装集団司令官1人が死亡した。

またジハード主義武装集団が24日に制圧したジャービヤ丘一体での軍との戦闘で、ジハード主義武装集団の現地司令官1人が死亡した。

一方、SANA(4月25日付)によると、ダルアー市アルバイーン地区、旧税関地区、マンシヤ地区など、ジャービヤ丘、ダーイル町、サムリーン村、ムサイフラ町、ザバービル村、ラジャート高原一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラアス・バスィート村一帯をジハード主義武装集団が砲撃する一方、第45監視塔、サムラー村、タシャールマー山周辺で、軍、国防隊、アレキサンドレッタ地方解放シリア抵抗運動が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市一帯、ハーン・シャイフーン市を軍が「樽爆弾」、地対地ミサイルで空爆する一方、シーア派が暮らすフーア市周辺で、軍、国防隊、人民諸委員会が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラームーサ地区、アーミリーヤ地区、シャイフ・サイード地区(セメント工場交差点)、フライサ村周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月25日付)によると、アレッポ市旧市街に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

またアレッポ市ジュバイラ地区、シャイフ・サイード地区、ラームーサ地区、ライラムーン地区、ハーン・アサル村、タームーラ村、アターリブ市、タッル・リフアト市、マンビジュ市、ハーン・トゥーマーン村、ムスリミーヤ村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所周辺、フライターン市、シュワイフナ村、カフルハムラ村、ICARDA周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、ラッカ市でダーイシュ追放に向けた市民キャンペーン「ラッカは沈黙のまま屠殺される」を組織しようとしている活動家らに対して「背教と世俗主義の罪で処刑する」と脅迫している、と『ハヤート』(4月26日付)が報じた。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(4月25日付)によると、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(4月25日付)によると、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 25, 2014、AP, April 25, 2014、ARA News, April 25, 2014、Champress, April 25, 2014、al-Hayat, April 26, 2014、Iraqinews.com, April 25, 2014、Kull-na Shuraka’, April 25, 2014、Naharnet, April 25, 2014、NNA, April 25, 2014、Reuters, April 25, 2014、SANA, April 25, 2014、UPI, April 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月25日のシリア情勢:反体制勢力の動き

民主統一党人民防衛隊とシャームの民の合同作戦司令室はアレッポ県で停戦協定に合意した。

Kull-na Shuraka', April 25, 2014
Kull-na Shuraka’, April 25, 2014

停戦協定は、①捕虜交換、②人民防衛隊支配地域での無許可の検問所設置禁止、③合同作戦司令室による「ヌサイリー派体制(アサド政権)との戦闘目的での人民防衛隊支配地域の使用許可、④合同作戦司令室によるヌッブル市、ザフラー町包囲強化と同地域への通行禁止。

AFP, April 25, 2014、AP, April 25, 2014、ARA News, April 25, 2014、Champress, April 25, 2014、al-Hayat, April 26, 2014、Iraqinews.com, April 25, 2014、Kull-na Shuraka’, April 25, 2014、Naharnet, April 25, 2014、NNA, April 25, 2014、Reuters, April 25, 2014、SANA, April 25, 2014、UPI, April 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月24日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

イスラーム戦線は、シャーム自由人イスラーム運動指導者のアブー・ハーリド・スーリー氏の暗殺(2月)に関与したとする元イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)メンバーの証言映像(https://www.youtube.com/watch?v=YBqQ6jlpmik)を公開した。

Youtube
Youtube

証言映像に出演したのは、アフマド・ルールーを名乗る男性(1979年、アレッポ生まれ)で、アブー・フライラを名乗る人物から、ダーイシュ・アレッポ州の治安部門責任者であるアブー・アブダ・マグリビー氏や、アブー・マリヤム・キラーキー氏との会合までにアブー・ハーリド氏暗殺のための情報収集を命じられたという。

**

Kull-na Shuraka', April 25, 2014
Kull-na Shuraka’, April 25, 2014

トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、6月3日に投票が予定されているシリア大統領選挙への立候補、投票、支援の一切を禁じると発表した。

**

シリア人権監視団は、24日に270人が死亡、うち51人がアレッポ市カラム・ベク地区とアターリブ市に対する軍の「樽爆弾」での空爆による犠牲者だと発表した。

al-Hayat, April 26, 2014、Kull-na Shuraka’, April 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

最新論考「混迷するアラブ情勢の今:シリアをめぐる紛争をどうとらえるか」(『地理・地図資料』)

青山弘之「混迷するアラブ情勢の今:シリアをめぐる紛争をどうとらえるか」
http://www.teikokushoin.co.jp/journals/geography/pdf/201401g/04_hsggbl_2014_01g_p07_p10.pdf

『地理・地図資料』2014年度1学期号、7~10ページ

チュニジアでの政権交代に端を発する「アラブの春」がアラブ各国を席巻してから3年が経った。「民主化革命」などと報道されたこの政治変動が当初の楽観的な期待から乖離し,各国政情を不安定化させたという現実は,最近になってようやく認知されつつある。しかし・・・

2014年4月24日のシリア情勢:諸外国の動き

化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補はラタキア市で声明を出し、化学兵器搬出・廃棄プロセスが92.5%完了したと発表した。

**

アフメト・ウズムジュ化学兵器禁止機関事務局長は、ハマー県カフルズィーター市での塩素ガス使用疑惑に関して、ロイター通信(4月24日付)に「調査を行う必要があると思う」と述べた。

**

米法務省はプレス向け声明を出し、そのなかでペンシルベニア州出身の男性1人、シリア人男性2人の合わせて3人が、2003年から2012年にかけて、化学兵器攻撃に際して使用される携帯用探知機を米国からシリアに密輸しようとした容疑で、連邦裁判所に起訴されたと発表した。

起訴されたのは、ハロルド・リンコ容疑者(ペンシルベニア州出身、72歳)、アフマド・ディーリー容疑者(シリア人、39歳、英国在住)、弟のムアーウィヤ・ディーリー容疑者(36歳、シリア在住)の3人。

ロイター通信(4月24日付)が伝えた。

**

『ハヤート』(4月25日付)は、英国警察当局が、シリアに不法入国し、アル=カーイダ系組織の活動に参加しようとしている男性の母、妻、娘に、こうした犯罪行為を思いとどまるよう説得するよう呼びかけるキャンペーンを開始したと報じた。

AFP, April 24, 2014、AP, April 24, 2014、ARA News, April 24, 2014、Champress, April 24, 2014、al-Hayat, April 25, 2014、Iraqinews.com, April 24, 2014、Kull-na Shuraka’, April 24, 2014、Naharnet, April 24, 2014、NNA, April 24, 2014、Reuters, April 24, 2014、SANA, April 24, 2014、UPI, April 24, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月24日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(4月24日付)によると、アンバール県ラマーディー市東部で、治安部隊が部族民兵の支援のもとにイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、21人の戦闘員を殺害した。

AFP, April 24, 2014、AP, April 24, 2014、ARA News, April 24, 2014、Champress, April 24, 2014、al-Hayat, April 25, 2014、Iraqinews.com, April 24, 2014、Kull-na Shuraka’, April 24, 2014、Naharnet, April 24, 2014、NNA, April 24, 2014、Reuters, April 24, 2014、SANA, April 24, 2014、UPI, April 24, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月24日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月24日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のワーディ・フマイイド検問所で、偽造IDをもって不法入国しようとしたシリア人10人をレバノン軍当局が逮捕した。

AFP, April 24, 2014、AP, April 24, 2014、ARA News, April 24, 2014、Champress, April 24, 2014、al-Hayat, April 25, 2014、Iraqinews.com, April 24, 2014、Kull-na Shuraka’, April 24, 2014、Naharnet, April 24, 2014、NNA, April 24, 2014、Reuters, April 24, 2014、SANA, April 24, 2014、UPI, April 24, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月24日のシリア情勢:国内の暴力

自由シリア軍参謀委員会広報局は声明を出し、ダルアー県とクナイトラ県で新たな作戦(「耐え忍ぶ者たちに吉報をもたらせ」作戦)を開始し、複数の拠点を新たに制圧した、と発表した。

この作戦は「不正にあえぐヒムスの救済、包囲され、不正に苛まれている国民の救済」を側方支援するとともに、第61旅団本部がある「ナワー市(ダルアー県)への道を切り開き、同地からダマスカスに向かうこと」を目的としているという。

作戦開始とともに、「自由シリア軍」および「革命家たち」は、ダルアー県のタッル・ジャービーヤ、スッカリーヤ町を完全制圧したという。

これに対して、軍はダルアー県インヒル市、タスィール町を砲撃する一方、「自由シリア軍」などと激しく交戦しているという。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー県から同県に進入したジハード主義武装集団が、ヒルバー村近郊で軍と人民諸委員会(自警団)の要撃を受け、戦闘員4人が死亡した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺などで、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦する一方、軍がサクバー市周辺、ドゥーマー市各所を空爆・砲撃した。

一方、SANA(4月24日付)によると、シャイフーニーヤ農場、ハラスター市警察病院東部、ムライハ市およびその周辺、TAMICO周辺、ザバディーン市郊外、ダイル・アサーフィール市郊外、イフラ村郊外の山岳地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またザバダーニー市で、反体制武装集団の戦闘員39人が、カナーキル村で17人が当局に投降した。

このほか、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民22人が負傷した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区(サラースィーン通りなど)で軍が反体制武装集団と交戦、同地を砲撃した。

一方、SANA(4月24日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アターリブ市を軍が空爆し、女性2人、子供3人を含む25人が死亡した。

また軍は、マアーッラト・アルティーク村、タッル・リフアト市、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、ダフラト・アワード地区を「樽爆弾」などで空爆した。

これに対し、ジハード主義武装集団はアレッポ市シャイフ・サイード地区のセメント工場、ナイル通りなどを砲撃した。

一方、SANA(4月24日付)によると、ヒムス市ラームーサ地区、シャイフ・サイード地区、アーミリーヤ地区、ジュバイラ地区、ラーシディーン地区、ブスターン・カスル地区、ジュダイダ地区、タッル・リフアト市、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アウラム・クブラー町、クワイリス村、アルバイド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市インティラーク通り一体を軍が空爆する一方、ダイル・ザウル航空基地周辺でジハード主義武装集団と交戦した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、ワドヤーン村で、「ヴェールを着用していない女性とともに市場を訪れた」男性をむち打ち刑に処した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市郊外のタッル・ハルム村の市場近くの民主統一党人民防衛隊検問所で、爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

マサール・プレス(4月24日付)によると、この爆発で人民防衛隊の隊員30人以上が死亡、また、この他にもミシュラーファ村とラアス・アイン市コルニーシュ地区でも同様の爆破攻撃が発生し、多数の隊員が死傷したという。

マサール・プレスによると、これらの攻撃はイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によるものだという。

一方、SANA(4月24日付)は、ラアス・アイン市とタッル・ヒラーフ村で、「テロリスト」が爆弾を仕掛けた車を爆破、これにより市民7人が死亡したと報じた。

**

ダルアー県では、SANA(4月24日付)によると、ラジャート高原一帯、アトマーン村北西部、ダルアー市(アバーズィード倉庫一体、ダーヒヤト・ヤルムーク区など)、タスィール町、サーキヤ村、サムリーン村北西部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(4月24日付)によると、アレッポ市からのバスの荷台に隠れていたソマリア人女性5人(パスポートなど身分証明書は携帯していなかったという)を当局が逮捕した。

またヒムス市バーブ・フード地区、カラービース地区、ワルシャ地区、ハミーディーヤ地区、カフルラーハー市、ブルジュ・カーイー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(4月24日付)によると、ディーニーン村、ビンニシュ市、ヒーシュ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 24, 2014、AP, April 24, 2014、ARA News, April 24, 2014、Champress, April 24, 2014、al-Hayat, April 25, 2014、Iraqinews.com, April 24, 2014、Kull-na Shuraka’, April 24, 2014、Masar Press Agency, April 24, 2014、Naharnet, April 24, 2014、NNA, April 24, 2014、Reuters, April 24, 2014、SANA, April 24, 2014、UPI, April 24, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月24日のシリア情勢:シリア政府の動き

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、大統領選挙に関する議会臨時会で、ハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー氏が最高憲法裁判所に大統領選挙への立候補を届け出、2014年4月24日付届出第2号として登録されたと発表した。

ヌーリー氏は、1960年生まれで、ダマスカス県出身。1982年にダマスカス大学で学士号(経済通商学)を取得後、米ウィスコンシン大学修士課程を経て、1989年に米ジョン・F・ケネディー大学で博士号(人材開発支援)を取得した。

1997年から2000年まで、ダマスカス工業会議所で勤める一方、1998年から2003年まで人民議会議員(第7期)を務めた。

Kull-na Shuraka', April 24, 2014
Kull-na Shuraka’, April 24, 2014

また2000年3月から2001年12月(SANAの発表によると2002年)にかけて第1次ムハンマド・ムスタファー・ミールー内閣で行政改革担当国務大臣(無所属)を務めた。

SANA(4月24日付)が伝えた。

**

アサド大統領は選挙法(2014年3月24日法律第5号)および最高司法評議会決定第944号(2014年4月16日)に基づき、2014年政令第133号を発し、6月3日に投票が予定されている大統領選挙を監督するための高等司法選挙委員会を設置した。

高等司法選挙委員会の委員は以下の通り:

ヒシャーム・マフドゥーフ・シャッアール

ハリール・ズィーブ・フランスィース

カーミル・ナーイフ・ファーティマ

アーミナ・アフマド・シャンマート

ズィヤード・ユースフ・ハンムード・ヤースィーン

リダー・スライマーン・ムーサー

アブドゥルマジード・ムハンマド・イサーム・ミスリー

(予備委員)

スィフヤーン・イスマーイール・ジューフダール

アブドゥー・ハサン・シャフラー

ムニーラ・ザキー・ワースィティー

ハイダル・ハムザ・ラフマ

ズィヤード・イーリヤー・アブー・ザイダーン

ムハンマド・ジャマールッディーン・ムハンマド・ラジャーイー・ハティーブ

ムハンマド・ムドヒー・シャマーリー

AFP, April 24, 2014、AP, April 24, 2014、ARA News, April 24, 2014、Champress, April 24, 2014、al-Hayat, April 25, 2014、Iraqinews.com, April 24, 2014、Kull-na Shuraka’, April 24, 2014、Naharnet, April 24, 2014、NNA, April 24, 2014、Reuters, April 24, 2014、SANA, April 24, 2014、UPI, April 24, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月24日のシリア情勢:反体制勢力の動き

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)バラカ州(ハサカ県)は声明を出し、21日のスール村での戦闘で、「アブー・タルハト・アルマーニー」を名乗っていたドイツ人ラッパーのデソ・ドッグ(Deso Dogg)氏(本名デニス・ママドウ・カスパート)、リビア人司令官のアブー・バラー・リービー氏ら25人が死亡したと発表した。

クッルナー・シュラカー(4月24日付)が伝えた。

**

シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ政治委員会書記長は、クッルナー・シュラカー(4月24日付)に、ミシェル・キールー氏が率いるシリア民主主義者連合が「現時点でまだ、連立内のブロックとしての登録を行っていない。総合委員会が(連合が正式加盟組織かどうかを)決定する」と述べた。

**

シリア国内で活動する反体制活動家のマンスール・アタースィー氏、バッサーム・イスハク氏(シリア国民評議会)はクッルナー・シュラカー(4月24日付)に対し、6月3日に投票が予定されている大統領選挙をボイコットすると述べた。

AFP, April 24, 2014、AP, April 24, 2014、ARA News, April 24, 2014、Champress, April 24, 2014、al-Hayat, April 25, 2014、Iraqinews.com, April 24, 2014、Kull-na Shuraka’, April 24, 2014、Naharnet, April 24, 2014、NNA, April 24, 2014、Reuters, April 24, 2014、SANA, April 24, 2014、UPI, April 24, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月23日のシリア情勢:諸外国の動き(追記)

ARA News(4月24日付)によると、トルコ軍の戦車6輌、装甲車12輌からなる部隊(300人)が、アイン・アラブ(コバネ)市の国境通行所を通過し、シリア領内に入り、アレッポ県内のスライマーン・シャー廟に駐留する部隊と交代した。

この部隊は、民主統一党人民民保護部隊の検問所、北の太陽大隊(自由シリア軍)の検問所を通過し、スライマーン・シャー廟に向かったという。

これに関して、現地で取材活動を続けるアーラーン・ジャーンを名乗る記者によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、トルコ軍部隊の交代を阻止しようとして車列を6時間にわたって包囲し、トルコ軍部隊がジャラーブルス市・マンビジュ市街道からトルコ領内に撤退することをダーイシュと合意し、包囲は解除されたという。

しかし、アナトリア通信(4月24日付)によると、アフメト・ダウトオール外務大臣はこうした動きを否定しているという。

**

国連の潘基文事務総長は、国連安保理決議第2139号の実施状況に関する第2回報告書を安保理に提出した。

報告書のなかで、潘事務総長は、シリア国内への人道支援物資の搬入・配給が「成果を見せていない…。どの紛争当事者も安保理の要求を尊重していない」と非難した。

Anadolu Ajansı, April 24, 2014、ARA News, April 24, 2014、al-Hayat, April 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年4月23日のシリア情勢:諸外国の動き

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、ハマー県カフルズィーター市で塩素ガスが使用されたとの反体制勢力などの主張に関して、「正確な情報の収集を行っている。(塩素ガス使用に関する)情報が得られれば、安保理および化学兵器禁止機関がとるべき一連の措置を改めて講じることになる。(塩素ガスの)使用は、当事国の国際的な制約に反する犯罪行為だ」と述べた。

**

国連のバレリー・アモス人道問題担当事務次長、アントニー・レイクUNICEF事務局長、アントニオ・グテーレス難民高等弁務官(UNCHR)、アーサリン・カズンWFP事務局長、マーガレット・チャンWHP事務局長は共同声明を出し、シリアにおけるすべての紛争当事者に対して、国際人道支援の受け入れを妨害しないよう呼びかけた。

**

イランのアリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者顧問は、シリアでの大統領選挙実施およびアサド大統領の立候補への支持を表明した。

『ハヤート』(4月24日付)が伝えた。

AFP, April 23, 2014、AP, April 23, 2014、ARA News, April 23, 2014、Champress, April 23, 2014、al-Hayat, April 24, 2014、Iraqinews.com, April 23, 2014、Kull-na Shuraka’, April 23, 2014、Naharnet, April 23, 2014、NNA, April 23, 2014、Reuters, April 23, 2014、SANA, April 23, 2014、UPI, April 23, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.