トルコの支援を受ける国民軍所属組織どうしが密輸ルートをめぐり交戦(2020年5月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるニスリーヤ村とシャーム解放機構の占領下にあるアティマ村を結ぶ通行所一帯で、国民軍に所属する東部自由人連合と自由イドリブ軍が交戦した。

戦闘は密輸ルートとなっている通行所の管理権をめぐる対立がきっかけ。

戦闘の末に、東部自由人連合はニスリーヤ村に近い街道上に検問所を設置し、自由イドリブ軍の動きを封じる一方、戦闘員複数人を拘束した。

東部自由人連合は、これまでにも街道で自由イドリブ軍の車輌を攻撃するなどして、密輸ルートの掌握を試み、麻薬を密輸するなどしてきたが、自由イドリブ軍はこれに抵抗してきた。

東部自由人連合はまた、街道の通行を脅かすことで、通行料として1人あたり1,000ドルを要求するなどしていた。

なお、同通行所は、シャーム戦線によって掌握され、トルコの要請を受けて密輸の取り締まりが試みられてきたが、成果をあげられなかったため、トルコは通行所の管理を自由イドリブ軍に移管していた。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県でシリア軍士官ら4人を殺害(2020年5月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、カバーキブ村近郊でダーイシュ(イスラーム国)が道路を封鎖し、シリア軍士官1人と兵士2人、そして女性1人が乗った車を拘束、4人を喉を切り、頭部に銃弾を撃ち込むなどして殺害した。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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マーヒル・アサド少将に近いビジネスマンが死亡(2020年5月17日)

ドゥラル・シャーミーヤ(5月17日付)などによると、ダマスカス県で、マーヒル・アサド少将に近いとされるビジネスマンのガイス・ブスターニー氏(32歳)が遺体で発見された。

死因などは不明。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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トルコがリビアに派遣したシリア人傭兵(国民軍戦闘員)11人がリビアでの戦闘で死亡(2020年5月17日)

シリア人権監視団は、トルコがリビアに派遣したシリア人傭兵(国民軍戦闘員)11人がリビア各所での戦闘で死亡したと発表した。

死亡した11人のなかには18歳以下の子供も含まれているという。

これにより、リビア国民軍との戦闘で死亡した国民軍戦闘員は298人(うち子供17人)となった。

なお、トルコはこれまでに国民軍戦闘員8,950人をリビアに派遣、またシリア国内の基地で3,300人の教練を続けている。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は政府支配地との境界に位置するタブカ市とターイハト・トゥワイマート村の通行所を5月20日から26日まで一時的再開(2020年5月17日)

北・東シリア自治局の執行評議会は声明を出し、新型コロナウイルス感染症対策として3月末に閉鎖していた、シリア政府支配地との境界に位置するラッカ県タブカ市とアレッポ県ターイハト・トゥワイマート村の通行所を5月20日から26日まで一時的に再開することを決定したと発表した。

ANHA(5月17日付)が伝えた。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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国民軍が北・東シリア自治局支配下のクーバルラク村(ラッカ県)に潜入を試みたが、シリア民主軍の反撃を受けて全滅(2020年5月17日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍の部隊がタッル・アブヤド市西にある北・東シリア自治局支配下のクーバルラク村に潜入を試みたが、シリア民主軍の反撃を受けて、部隊メンバー15人全員が死亡した。

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ハサカ県では、SANA(5月17日付)によると、トルコ軍がラアス・アイン市近郊のダイル・グスン村に発砲し、住民1人が死亡、1人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(5月17日付)によると、トルコ軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアキーバ村、スーガーニカ村、バイナ村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、イルシャーディヤ、タート・マラーシュ村を砲撃した。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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米軍がダイル・ザウル県で空挺作戦を実施し、ダーイシュ・メンバー2人を殺害、女性と子供多数を逮捕(2020年5月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、有志連合を主導する米軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のテロ撲滅部隊と、ブサイラ市で空挺作戦を実施し、ブーカマール市出身者が住む住居2棟に突入、男性2人に投降を求めたが、2人はこれを拒否し戦闘となった。

2人はダーイシュ(イスラーム国)のメンバ-。

戦闘によって1人が死亡、もう1人は米軍ば住居を爆破した際に死亡した。

なお、戦闘に先立って、米軍は住居から逃げ出してきた女性、子供多数を逮捕した。

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ハサカ県では、SANA(5月17日付)によると、兵站物資や武器装備を積んだ大型トレーラーなど50輌からなる米軍の車列が違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入、ルマイラーン油田に向かった。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県ダーライヤー郡サイイダ・ザイナブ区に対する封鎖措置解除(2020年5月17日)

保健省は、新型コロナウイルス感染症にかかる関係部局諮問評議会が、ダマスカス郊外県ダーライヤー郡サイイダ・ザイナブ区に対する封鎖措置を解除することを決定した。

サイイダ・ザイナブ区は感染拡大防止策として4月2日から封鎖され、住民の往来などが制限されていた。

SANA(5月17日付)が伝えた。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに7人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表(2020年5月17日)

保健省は政府支配地域で新たに7人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、5月17日現在の同地での感染者数は計58人、うち死亡したのは3人、回復したのは36人となった。

SANA(5月17日付)が伝えた。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブ県で23ミリ機関砲を盗んだ武装集団と交戦(2020年5月17日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから73日目となる5月17日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(イドリブ県7件、ラタキア県1件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、フライフィル村を砲撃、ルワイハ村一帯で「決戦」作戦司令室と交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シャーム解放機構は、アラブ・サイード村で武装集団(正体不明)と交戦した。

シャーム解放機構は、武装集団が窃盗を繰り返しているとして、メンバーを排除しようと攻撃、また道路を封鎖したという。

イバー・ネット(5月17日付)がシャーム解放機構の治安機関の話として伝えたところによると、シャーム解放機構が交戦したのは、23ミリ機関砲を盗んだ武装グループだという。

このほか、フーア市近郊では、チェチェン人戦闘員(コーカサスの兵)司令官が何者かの襲撃を受けて死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナマル町でヒズブッラーに協力する住民1人がオートバイに乗った2人組に撃たれて死亡した。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民36人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は579,468人に(2020年5月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月17日付)を公開し、5月16日に難民36人(うち女性11人、子供18人)が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは36人(うち女性11人、子供18人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は579,468人となった。
2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は579,432人。

内訳は、レバノンからの帰還者184,220人(うち女性55,403人、子ども93,672人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,704,348人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は808,712人(うち女性242,668人、子供412,145人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 17, 2020をもとに作成。

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ダイル・ザウル県で所属不明の航空機が「イランの民兵」の基地を爆撃し、7人死亡(2020年5月16日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の航空機複数機が16日晩、ブーカマール市近郊のマイーズィーラ村にある「イランの民兵」の基地を爆撃し、基地内の司令部を破壊、民兵7人が死亡した。

AFP, May 17, 2020、ANHA, May 17, 2020、AP, May 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2020、Reuters, May 17, 2020、SANA, May 17, 2020、SOHR, May 17, 2020、UPI, May 17, 2020などをもとに作成。

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アレッポ市東部で爆発、イスラエルの爆撃か?(2020年5月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のアレッポ市ラームーサ地区で爆発が発生した。

爆発が発生した際、所属不明の航空機が飛来していたという。

爆発の原因は不明。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月16日付)によると、爆発が発生したのは「イランの民兵」の拠点複数カ所。

複数の地元筋によると、所属不明の航空機が、ラームーサ地区の「イランの民兵」の拠点か、アレッポ市東(サフィーラ市北東)の防衛工場機構を狙って爆撃したものと思われるという。

しかし、スプートニク・ニュース(5月16日付)は、イスラエルが爆撃したとの一部報道を否定した。

AFP, May 16, 2020、ANHA, May 16, 2020、AP, May 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2020、Reuters, May 16, 2020、SANA, May 16, 2020、SOHR, May 16, 2020、Sputnik News, May 16, 2020、UPI, May 16, 2020などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍がアレッポ県北部を砲撃し火災発生(2020年5月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍が、北・東シリア自治局の武装部隊である人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のバーブ軍事評議会の管轄下にあるウーラーシー村、ブーガーズ村、ブワイヒジュ村(バーブ市東)の農地を砲撃、火災が発生した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団やSANA(5月16日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市西でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が民間人の車を攻撃し、住民1人が死亡、1人が負傷した。

一方、ロシア軍とトルコ軍は、ダルバースィーヤ市西の国境地帯で合同パトロールを実施した。

また、シリア北部・東部に違法に駐留を続ける米軍もマーリキーヤ(ダイリーク)市一帯でパトロール活動を続行した。

AFP, May 16, 2020、ANHA, May 16, 2020、AP, May 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2020、Reuters, May 16, 2020、SANA, May 16, 2020、SOHR, May 16, 2020、UPI, May 16, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部各所で国民軍所属組織どうしが交戦(2020年5月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊でシャーム戦線とハムザート師団が交戦し、戦闘員少なくとも2人が死亡した。

両組織の戦闘を受けて、シャーム戦線、東部自由人連合、ハムザート師団、憲兵隊が部隊を派遣した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月16日付)によると、シャーム戦線とハムザート師団はまた、バーブ市内、カッバースィーン村でも交戦した。

両者の戦闘は、シリア政府支配地との密輸ルートの支配権をめぐるもので、戦闘発生を受けて、シャーム戦線は、シリア政府の支配下にある大スッカリーヤ村、小スッカリーヤ村にいたる街道を封鎖した。

この街道はハムザート師団の管理下にあった。

戦闘では、ハムザート師団の戦闘員1人が死亡したほか、女性1人と青年1人が巻き添えとなって死亡、民間人2人が負傷した。

シリア人権監視団によると、バーブ・サラーマ国境通行所でも治安部隊とタッル・リフアト市出身の戦闘員らが交戦した。

原因は不明。

さらに、SANA(5月16日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のジャウラカーン村、ファキーラーン村でトルコの支援を受ける国民軍に所属する武装集団どうしが15日晩から16日未明にかけて交戦した。

AFP, May 16, 2020、ANHA, May 16, 2020、AP, May 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2020、Reuters, May 16, 2020、SANA, May 16, 2020、SOHR, May 16, 2020、UPI, May 16, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表(2020年5月16日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、5月16日現在の同地での感染者数は計51人、うち死亡したのは3人、回復したのは36人となった。

SANA(5月16日付)が伝えた。


AFP, May 16, 2020、ANHA, May 16, 2020、AP, May 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2020、Reuters, May 16, 2020、SANA, May 16, 2020、SOHR, May 16, 2020、UPI, May 16, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県ダーラ・イッザ市でシリア軍とシャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動が捕虜交換(2020年5月16日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから72日目となる5月16日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を4件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月16日付)によると、ダーラ・イッザ市でシリア軍とシャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動が捕虜交換を行った。

捕虜交換では、2~3月に補足されたシャーム解放機構の戦闘員3人、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員1人、シリア軍士官2人が解放された。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バーラ村、マジュダリヤー村、アーフィス村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月16日付)によると、シリア軍がヤードゥーダ村一帯を戦車で砲撃した。

AFP, May 16, 2020、ANHA, May 16, 2020、AP, May 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 16, 2020、Reuters, May 16, 2020、SANA, May 16, 2020、SOHR, May 16, 2020、UPI, May 16, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民72人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は579,432人に(2020年5月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月16日付)を公開し、5月15日に難民72人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは72人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は579,432人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者184,184人(うち女性55,392人、子ども93,654人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,770,561人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は808,712人(うち女性242,668人、子供412,145人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 16, 2020をもとに作成。

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バーブ・サラーマ国境通行所(アレッポ県)近くで、トルコの支援を受けるシャーム戦線とファトフ旅団が交戦(2020年5月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコに面するバーブ・サラーマ国境通行所近くで、トルコの支援を受けるシャーム戦線とファトフ旅団が交戦した。

AFP, May 15, 2020、ANHA, May 15, 2020、AP, May 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2020、Reuters, May 15, 2020、SANA, May 15, 2020、SOHR, May 15, 2020、UPI, May 15, 2020などをもとに作成。

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ダルアー市でシリア軍増援部隊派遣に反対する抗議デモ(2020年5月15日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で、14日の県西部での抗議デモ発生を受けてシリア軍が同地に増援部隊を派遣したことに反対するデモが行われ、住民数十人が参加した。

AFP, May 15, 2020、ANHA, May 15, 2020、AP, May 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2020、Reuters, May 15, 2020、SANA, May 15, 2020、SOHR, May 15, 2020、UPI, May 15, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県シャッダーディー市で爆発、2人負傷(2020年5月15日)

ハサカ県では、ANHA(5月15日付)やSANA(5月16日付)によると、北・東シリア自治局の統治下にあるシャッダーディー市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、男性1人と5歳になる娘が負傷した。

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アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、13日にトルコ占領下のアフリーン市で、国民軍の車輌を爆破し、2人を負傷させる一方、14日にはシーラーワー町近郊のキーマール村でトルコ軍の拠点を攻撃し、トルコ軍兵士2人を殺害、3人を負傷させたと発表した。

ANHA(5月15日付)が伝えた。

AFP, May 15, 2020、ANHA, May 15, 2020、AP, May 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2020、Reuters, May 15, 2020、SANA, May 15, 2020、SOHR, May 15, 2020、UPI, May 15, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、7人の感染者が完治したと発表(2020年5月15日)

保健省は政府支配地域で新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、7人の感染者が完治したと発表した。

これにより、5月15日現在の同地での感染者数は計50人、うち死亡したのは3人、回復したのは36人となった。

SANA(5月15日付)が伝えた。

AFP, May 15, 2020、ANHA, May 15, 2020、AP, May 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2020、Reuters, May 15, 2020、SANA, May 15, 2020、SOHR, May 15, 2020、UPI, May 15, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県ではシリア軍の砲撃でトルコの後援を受けるシャーム軍団の戦闘員2人死亡、7人負傷(2020年5月15日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから71日目となる5月15日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯を砲撃し、トルコの後援を受ける国民解放戦線所属組織の一つシャーム軍団のメンバー2人が死亡、7人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、国民解放戦線はハザーリーン村、カフルナブル市のシリア軍拠点を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、元反体制武装集団メンバーがダルアー市郊外で武装した2人組に襲撃され、死亡した。

AFP, May 15, 2020、ANHA, May 15, 2020、AP, May 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 15, 2020、Reuters, May 15, 2020、SANA, May 15, 2020、SOHR, May 15, 2020、UPI, May 15, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民65人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は579,468人に(2020年5月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月15日付)を公開し、5月14日に難民65人(うち女性20人、子供23人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは65人(うち女性20人、子供23人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は579,468人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者184,220人(うち女性55,403人、子ども93,672人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,704,348人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は808,777人(うち女性242,688人、子供412,168人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 15, 2020をもとに作成。

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アサド大統領のいとこのアドナーン・アサド氏はラーミー・マフルーフ氏を痛烈に批判(2020年5月14日)

アサド大統領のいとこで退役少将のアドナーン・アサド氏は、クッルナー・シュラカー(5月14日付)が掲載したコメントのなかで、ラーミー・マフルーフ氏を非難した。

アドナーン氏は次のように述べた。

ここ数日、私はコーラン読誦に没頭してきた。そしてこの聖なる月の半ばの夜に合わせて、これを終えて、我が祖国と国民を救うために、従順になって、全能のアッラーに助けを求め、懇願し、嘆願することにした。

そして、再び振り向き、すべての国民と同じように、あなたを見ている。あなたは大統領閣下に、不注意かつ無頓着に話しかけている。きわめて不快なビデオによって。その後に別のビデオも続いた。おそらく、今後も配信されるのだろう。私が思うに、あなたは大統領閣下をひどく侮辱した。まったく自分のためになっていないばかりか、アッラー、祖国、国民の敵を資したのだ。

あなたは、大統領閣下の母方のいとこで、私は父方のいとこだ。もっとも甘やかされて厚遇されたのがあなたで、もっとも怒られ、悪しざまにされたのが私だ。あなたはカネにまみれた鯨だ。それに対して、私は家族のために財産を売っている。私の月収はたったの50ドルだ。

武装部隊に42年務め、最後の10年は少将だったにもかかわらずだ。私の権利は奪われ、財産の一部も奪われ、そのほとんどが破壊された。いわゆる偽りの治安機関や国防隊によってだ。そのことをあなたに公言しておきた。

ラーミーよ、覚えておくがよい。私はもっとも悪しざまにされてきた1人だが、大統領閣下に18ページからなる書簡を提出した。それは私の著書の第5巻に所収され、近く無料で公刊される。

私はあなたを愛している。そのことが少しでも分かっているなら、難しいことではないはずだ。私は、あなたの取り巻き以上にあなたのことを愛している。

https://www.facebook.com/all4syria.org/photos/a.465386180262145/1908648012602614/?type=3&theater

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、All4syria, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県北部で国民軍所属組織どうしが略奪品の分配をめぐって交戦(2020年5月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町近郊のアフラーシュ村、サウダー村、ライラーン村などで、国民軍に所属する武装集団どうしが交戦した。

交戦したのはラフマーン軍団、スルターン・ムラード師団、ムウタスィム旅団。

略奪品の分配をめぐる対立がきっかけだったという。

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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ハミース内閣は県外への移動規制を5月19日から30日まで解除することを決定(2020年5月14日)

イマード・ハミース内閣の新型コロナウイルス感染症対策チームは、県外への移動規制を5月19日から30日まで解除することを決定した。

ただし、この期間も夜間の移動は禁止される。

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保健省は声明を出し、新型コロナウィルス感染症対策として、2月5日から5月14日までの期間に、各県の隔離センターに収容された人の数が6,781人に達し、うち4,224人がPCR検査の結果陰性と診断され帰宅し、2,557人がセンターにとどまり経過観察を受けていると発表した。

また、この2週間で、渡航制限などによって帰国できずにいたシリア人2,270人が、チャーター便13便で9カ国から帰国、隔離センターに収容されたと付言した。

SANA(5月15日付)が伝えた。

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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ムハンマド・リヤード・イスマト元文化大臣が米国で新型コロナにより死去(2020年5月14日)

文化省は声明を出し、2010年10月から2012年6月まで元文化大臣(無所属)で作家・演劇批評家のムハンマド・リヤード・イスマト氏(73歳)が、新型コロナウイルスに感染し、滞在先の米シカゴの病院で死亡したと発表、弔意を示した。

イスマト氏は文化大臣職を解かれた後、2012年に米国に移住し、2013年から米国内の大学で客員教授を務めていた。

https://www.facebook.com/Syrian.Ministry.Culture/posts/3263298610400827?__xts__%5B0%5D=68.ARBr7cpjd22cqd6cN7PQbu4mcdnak0-3sC9UYUjA_MD6cwRuK1yTI7EkM9LbZpT2SXQHZE6fXHk9wO1p7MY_v08PkctXtphlJiGOPPYAUMRVpdIjuZ1V5ZciLYt4_NbCR77YLMyfULwJ-WE4er2eFvl4L8F85CME_674mUHEQMJHWEJ8lyk_SqPW2ZERdHX16VGuac5xzZKCZMOLrSFZPLM0HruBOeN4jDQFyLRum6YFM5QQ2JESAdR8pKJHUHFzF2U_YW9wJq1-TZ9DK72LVDHYvS0VqvNEHg8ehoqHMpnnghLkVgls0VUMZPKdturlUc79K86syMEQPghdkOxHz5QUPA&__tn__=-R

 

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県北部での爆発で4人死亡(2020年5月14日)

ハサカ県では、ANHA(5月14日付)、SANA(5月14日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のシャッラーフ村でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民4人が死亡、多数が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(5月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアキーバ村、スーガーニカ村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市にある国民軍の野戦病院裏で爆発が発生し、3人が負傷した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(5月14日付)によると、ラーイー村とアーミリーヤ村を結ぶ街道で内務治安部隊(いわゆる自由警察)の隊員2人が何者かの襲撃を受けて殺害された。

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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ダルアー県で体制打倒、イラン排斥を訴えるデモ発生2020年5月14日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市、タファス市、タファス市、サフム・ジャウラーン村で体制打倒や「イランの民兵」の退去を求めるデモが発生した。

デモに参加した若者らは、「シリア万歳、バッシャール・アサドは倒れる」、「シリアは自由、自由、イランは出て行け」などと連呼した。

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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