北・東シリア自治局はノウルーズの公式行事の中止を発表(2020年3月19日)

北・東シリア自治局は、ビーリーファーン・ハーリド、アブドゥルハーミド・マフバーシュ執行評議会共同議長の名で告知第14号を発出し、新型コロナウイルスの感染を予防するため、支配地域内で3月21日のノウルーズ(クルド人の正月、春分)に合わせて予定されていたすべての公式行事を中止すると発表した。

AFP, March 19, 2020、ANHA, March 19, 2020、AP, March 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2020、Reuters, March 19, 2020、SANA, March 19, 2020、SOHR, March 19, 2020、UPI, March 19, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍はアレッポ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2020年3月19日)

アレッポ県では、ANHA(3月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村および近郊の森林地帯、アキーバ村、シャイフ・ヒラール村、カフル・ナーヤー村、マンナグ村、ハルバル村を砲撃した。

また、トルコ占領下(「ユーフラテスの盾」地域)のアアザーズ市で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、多数が死傷した。

シリア人権監視団によると、この爆発で少なくとも1人が死亡したという。

**

ラッカ県では、ANHA(3月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村、ハーリディーヤ村を砲撃した。

AFP, March 19, 2020、ANHA, March 19, 2020、AP, March 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2020、Reuters, March 19, 2020、SANA, March 19, 2020、SOHR, March 19, 2020、UPI, March 19, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアの外務在外居住者省は国際社会に新型コロナウイルス感染防止に悪影響を与える欧米諸国の制裁を解除させるよう呼びかける(2020年3月19日)

シリアの外務在外居住者省の公式筋は声明を出し、近隣諸国で新型コロナウイルスの感染が拡大しているなか、国際社会に対して、シリアに対する違法な強制措置を解除するために行動するよう呼びかけた。

声明は、米国や西欧諸国が、新型コロナウィスルの感染拡大の脅威に直面する一部の国々に対して一方的で違法な強制措置を科し、人権を侵害していると非難した。

そして、シリアでは、こうした強制措置、そしてテロリストの攻撃が、市民の声明、医療セクターに悪影響を与えているとしたうえで、国際社会に対して、国際法、人道の精神に基づき、欧米諸国に制裁を解除させるよう呼びかけた。

SANA(3月19日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2020、ANHA, March 19, 2020、AP, March 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2020、Reuters, March 19, 2020、SANA, March 19, 2020、SOHR, March 19, 2020、UPI, March 19, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でトルコ軍が反体制派の攻撃を受け、兵士2人死亡、1人負傷(2020年3月19日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反が確認されなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

停戦違反が確認されなかったのは、2017年5月のアスタナ4会議に基づき、緊張緩和地帯が設置されて以降初めて。

また、英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効してから14日目となる3月19日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃は確認されなかったが、若干の戦闘と攻撃が発生した。

**

トルコ国防省はツイッターのアカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)などを通じて声明を出し、イドリブ県に駐留するトルコ軍部隊が「一部過激派集団」のロケット弾攻撃を受け、兵士2人が死亡、1人が負傷したと発表した。

攻撃を受けたトルコ軍部隊はただちにロケット弾が発射された地域を砲撃したという。

また、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのオレグ・ジュラフロフ副センター長(海軍少将)も声明を出し、M4高速道路で偵察任務に当たっていたトルコ軍部隊が3月19日に、トルコに従わないテロ組織の一つの戦闘員から攻撃を受け、兵士2人が戦闘で死亡した、と発表した。

シリア人権監視団によると、狙われたのはトルコ軍の車列で、ムハムバル村近郊を走行中、即席爆弾によると思われる爆発が2度にわたり発生したという。

トルコ軍が襲撃を受けたのを受け、「決戦」作戦司令室を主導する国民解放戦線とシャーム解放機構の車列が現場に向かい、またトルコ軍部隊も現場一帯で爆発物の撤去作業を行ったという。

シリア人権監視団によると、トルコ軍の車列を狙ったのは新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構だと思われる。

**

イドリブ県では、SANA(3月19日付)が、トルコの支援を受ける「テロ組織」が、停戦合意に違反し、ハザーリーン村一帯のシリア軍拠点を攻撃したと報じた。

また、シリア人権監視団は、シリア軍がナージヤ村を砲撃、トルコ軍が応戦したと発表した。

一方、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室は声明を出し、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村一帯にあるシリア軍拠点を攻撃し、シリア軍と親政権民兵15人以上を殺傷したと発表した。

AFP, March 19, 2020、ANHA, March 19, 2020、AP, March 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 19, 2020、Reuters, March 19, 2020、SANA, March 19, 2020、SOHR, March 19, 2020、UPI, March 19, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民92人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は577,613人に(2020年3月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月19日付)を公開し、3月18日に難民92人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは92人(うち女性28人、子供47人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,613人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者182,365人(うち女性55,107人、子ども93,304人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,716,330人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は806,893人(うち女性242,383人、子供411,795人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 19, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ドイツのメルケル首相はイドリブ県への人道支援のために1億2500万ユーロを供与すると発表(2020年3月18日)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、首都ベルリンでの記者会見で、17日の英米仏トルコの首脳による非公開テレビ会談に関して「きわめて有益だった。我々はイドリブ県の人道状況をどう支援するかを取り上げた」としたうえで、「この地域に1億2500万ユーロを供与する」表明した。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アイン・アラブ(コバネ)市にある唯一のキリスト教福音派教会が新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため一時閉鎖を決定(2020年3月18日)

アレッポ県では、ANHA(3月18日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市にある唯一のキリスト教福音派の友愛教会が、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、一時閉鎖を決定した。

決定は、北・東シリア自治局が、学校での授業、モスクでの集団礼拝の中止に踏み切ったことを受けたもの。

ANHA(3月18日付)が伝えた。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける国民軍報道官はイドリブ県に駐留するトルコ軍に新型コロナウイルスの感染が拡がっているとの情報を否定(2020年3月18日)

トルコの支援を受ける国民軍のユースフ・ハンムード少佐(参謀委員会報道官)はツイッターのアカウント(https://twitter.com/Yusuf1975hamoud/)を通じて、イドリブ県に駐留しているトルコ軍兵士の間で新型コロナウイルスの感染が拡がっているとの情報を否定した。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県でシリア軍と元反体制武装集団が交戦、住民8人が巻き添えとなって死亡(2020年3月18日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジッリーン村の検問所近くで、シリア政府との和解に応じていた元反体制武装集団の司令官3人に発砲した。

発砲の原因は不明だが、シリア軍と元反体制武装集団は撃ち合いとなり、シリア軍の兵士3人が死亡した。

元反体制武装集団の激しい反撃により撤退を余儀なくされたシリア軍部隊は、イズラア市近郊の兵舎、フドル丘、ダルアー市国立競技場から、ジッリーン村やタスィール町を砲撃した。

ジッリーン村では、砲撃の巻き添えとなった子ども2人を含む8人が死亡した。

一方、武装集団は、ナワー市にある政治治安部、軍事情報局の拠点を含むシリア軍拠点複数カ所を襲撃した。

武装集団は、2018年半ばにシリア政府との和解に応じた元反体制派。


AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でトルコの支援を受けるシャーム自由人イスラーム運動司令官が爆殺される(2020年3月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)を主導するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の司令官が乗った車が、ジスル・シュグール市近郊のアイン・バーリダ村で爆破され、司令官が死亡した。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局支配地域とイラク西部を結ぶスィーマルカー国境通行所が豪雨で利用不能に(2020年3月18日)

ハサカ県では、ANHA(3月18日付)によると、北・東シリア自治局支配地域とイラク西部を結ぶティグリス川河畔のスィーマルカー国境通行所が、豪雨により利用不能となった。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルス感染防止策としてシリア政府が設置した隔離施設の不衛生さに抗議の声(2020年3月18日)

SANA(3月18日付)のサフィーラ・イスマーイール特派員が、新型コロナウイルス感染防止策として、ダマスカス郊外県のドゥワイル地区(首都ダマスカス県南のムカイラビーヤ市近郊)に設置された隔離施設を訪問取材した。

隔離施設には、新型コロナウイルスの感染者が確認されている諸外国から帰国したシリア人が収容されている。

イスマーイール特派員によると、施設に収容されている市民の間から、医療サービス、予防策、暖房設備に対する苦情が寄せられているという。

予防策に関しては、施設内での移動制限を強化するよう要望が出ているという。

**

なお、インターネット上では、Snack Syrians(3月18日付)など政府支配地域発信のサイトが、隔離施設の写真をアップし、不衛生さを指摘していた。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、Snack Syrians, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア民主軍が砲撃戦、トルコ占領下のアフリーン市などで多数死傷(2020年3月18日)

アレッポ県では、ANHA(3月18日付)、SANA(3月18日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村、タッル・アッジャール村、カフル・アントワーン村、タート・マラーシュ村、イッビーン村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

これに対して、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のアフリーン市を砲撃し、子ども2人、自由警察隊員1人が死亡した。

また、トルコ占領下のアフリーン市では、市の中心街で複数回の爆発が発生し、5人が死亡、多数が負傷した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるアイン・イーサー市北のヒルバト・カラム村に設置されているトルコ軍およびその支援を受ける国民軍の拠点に潜入、国民軍の戦闘員2人を殺害した。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシャーム解放機構が設置した土嚢を撤去し、M4高速道路を再開(2020年3月18日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効してから13日目となる3月18日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がM4高速道路沿線に重機などを派遣し、シャーム解放機構が設置した土嚢を撤去し、道路を再開した。

トルコ軍が土嚢を撤去した具体的な場所は不明だが、シャーム解放機構は17日までにナイラブ村とアリーハー市を結ぶ区間で、土嚢・堀を設置していた。

トルコ軍はこれとは別に、戦車や装甲車など約50輌からなる部隊を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に進入させ、ラーム・ハムダーン村に新たな拠点を設置した。

**

ロシアの複数のメディアは、ハマー県北西部のシール・マガール村にあるトルコ軍監視所の航空写真を公開した。

この監視所はシリア軍の包囲を受けており、トルコ軍の補給物資は、ロシア軍が同地への往来の安全を確保して搬入されている。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアイン・イーサー市に戦車、装甲車など約150輌からなる増援部隊を派遣した。

一方、マアダーン町近郊では、武装集団がシリア軍の車輌を襲撃、兵士2人を殺害した。

AFP, March 18, 2020、ANHA, March 18, 2020、AP, March 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 18, 2020、Reuters, March 18, 2020、SANA, March 18, 2020、SOHR, March 18, 2020、UPI, March 18, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民帰還が2日ぶりに再開、156人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は577,521人に(2020年3月18日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月18日付)を公開し、3月17日に難民156人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは156人(うち女性47人、子供80人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,521人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者182,273人(うち女性55,079人、子ども93,257人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,716,330人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は806,801人(うち女性242,355人、子供411,748人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 18, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

英仏独トルコが非公開首脳会談でイドリブ県の人道状況への対応などを協議(2020年3月17日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、英国のボリス・ジョンソン首相が非公開のビデオ会談を行った。

ビデオ会談では、新型コロナウイルス感染対策、シリア情勢(イドリブ県の人道状況)やリビア情勢への対応などについての意見が交わされた。

アナトリア通信(3月17日付)が伝えた。

AFP, March 17, 2020、Anadolu Ajansı, March 17, 2020、ANHA, March 17, 2020、AP, March 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2020、Reuters, March 17, 2020、SANA, March 17, 2020、SOHR, March 17, 2020、UPI, March 17, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「M4高速道路でのロシア・トルコ軍の合同パトロールに反対するデモはロシアの攻撃への関与への抗議」(2020年3月17日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使は16日晩、M4高速道路でのロシア・トルコ軍の合同パトロールに反対する住民の座り込みデモ(「尊厳の座り込み」)がシャーム解放機構によって組織されたものだとする主張に関して、「ロシアの主張を拒否する」と述べた。

ジェフリー特使は「1年近く前から、アサド政権はロシアとイランの支援を受けて、イドリブ県に対して無慈悲で無差別の軍事攻撃を行い、数千人の民間人を死傷させ、100万人が避難を余儀なくされた」としたうえで、「デモ参加者はロシアがイドリブ県に対する軍事攻撃に関与していることに対して抗議の意思を示したまでだ」と述べた。

AFP, March 17, 2020、ANHA, March 17, 2020、AP, March 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2020、Reuters, March 17, 2020、SANA, March 17, 2020、SOHR, March 17, 2020、UPI, March 17, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍がハサカ県でロシア軍パトロール部隊の進行を再び妨害(2020年3月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍のパトロール部隊がハサカ市とカーミシュリー市を結ぶ街道(M4高速道路)を移動中のロシア軍パトロール部隊の進攻を妨害、ロシア軍部隊は進路の変更を余儀なくされた。

AFP, March 17, 2020、ANHA, March 17, 2020、AP, March 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2020、Reuters, March 17, 2020、SANA, March 17, 2020、SOHR, March 17, 2020、UPI, March 17, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国民軍戦闘員が前日に続いて、トルコ軍からの給与未払いに抗議するデモ(2020年3月17日)

トルコ占領下の「平和の泉」地域(ラッカ県北部およびハサカ県北部)では、シリア人権監視団によると、国民軍がハサカ県のラアス・アイン市とタッル・アブヤド市で、トルコ軍による給与未払いに抗議するための座り込みデモを行った。

タイヤを燃やすなどして道路を封鎖した国民軍の戦闘員はまた、国境の開放、戦闘員の交代も合わせて要求した。

AFP, March 17, 2020、ANHA, March 17, 2020、AP, March 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2020、Reuters, March 17, 2020、SANA, March 17, 2020、SOHR, March 17, 2020、UPI, March 17, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がラッカ県北部のシリア軍拠点を砲撃(2020年3月17日)

ラッカ県では、ANHA(3月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のスライブ村、クーバルラク村、アフダクー村、フッリーヤ村、アリーダ村を砲撃した。

アリーダ村に対する砲撃では、シリア軍の拠点1カ所が狙われた。

**

アレッポ県では、ANHA(3月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

AFP, March 17, 2020、ANHA, March 17, 2020、AP, March 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2020、Reuters, March 17, 2020、SANA, March 17, 2020、SOHR, March 17, 2020、UPI, March 17, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府支配地、北・東シリア自治局支配地、トルコ占領地で新型コロナウイルス予防に向けた動きが続く(2020年3月17日)

ニザール・ヤーズジー保健大臣は報道向け声明を出し、省内での会合で、全国の市民サービス・センター、公園、映画館、劇場、クラブ、式場などの公営施設の閉鎖を決定したと発表した。

**

ダマスカス県は、新型コロナウイルス感染予防策として民間のインターネット・カフェ、屋内の遊び場、スポーツ・サロン、映画館、劇場、式場を閉鎖することを決定した。

また、すべての店主に対して、店舗・施設外での食品の陳列を行わないこと、またレストラン、カフェ・喫茶店の店主に対して、閉鎖された場所での水タバコの提供、家庭への提供を行わないよう要請した。

この要請に応じない店舗や施設に対しては法的措置を講じて、無期限の閉鎖処分にすると強調するとともに、この決定の遵守、あるいは違反者への処分に対する苦情がある場合は、電話(番号は127番)で申し立てを行うよう呼びかけた。

**

運輸省は18日、19日に予定していたダマスカス・カイロ便、カイロ・ダマスカス便を予定通り運航すると発表した。

以上、SANA(3月17日付)が伝えた。

**

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(3月17日付)が、シリア政府が新型コロナウイルス感染予防策としてブーカマール国境通行所の閉鎖を決定しているにもかかわらず、人と物の往来が続いていると伝えた。

同サイトによると、シリア政府支配地域と北・東シリア自治局支配地域を結ぶダイル・ザウル市近郊のサーリヒーヤ村の通行所も依然として開放されたままだという。

**

北・東シリア自治局ジャズィーラ地方の危機対策室は声明を出し、新型コロナウイルス感染予防策として、公共施設での殺菌作業に加えて、旅客車輌の消毒作業の実施、カフェ、集会所、飲食店、インターネット・カフェ、スポーツ・サロン、娯楽施設の閉鎖、レストラン内の閉鎖敵な空間での飲食の禁止、公営・民間病院への見舞いの禁止、公道や屋外市場での消毒作業の実施を新たに決定したと発表した。

ANHA(3月17日付)が伝えた。

**

ドゥラル・シャーミーヤ(3月17日付)は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県とトルコ占領下のアレッポ県北西部を結ぶ街道上の複数カ所に、新型コロナウイルス感染を検査するための医療チェックポイントが設置されたと伝えた。

**

トルコのガジアンテップ市で活動する暫定内閣(シリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)の傘下組織)のムンズィル・ハリール保健大臣は声明を出し、16日現在、「解放区」において新型コロナウイルス感染者は確認されていないと発表した。

AFP, March 17, 2020、ANHA, March 17, 2020、AP, March 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2020、Euphrates Post, March 17, 2020、Reuters, March 17, 2020、SANA, March 17, 2020、SOHR, March 17, 2020、UPI, March 17, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構はM4高速道路への接近と通行を阻止するため、沿線に土嚢と堀を設置(2020年3月17日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効してから12日目となる3月17日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が停戦合意に違反し、ファッティーラ村一帯への進軍を試みたが、「決戦」作戦司令室の応戦を受け、シリア軍兵士4人が死亡、2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室側も1人が死亡、4人が負傷した。

これに対し、SANA(3月17日付)は、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が停戦合意に違反し、カフルナブル市、ハザーリーン村のシリア軍拠点に対して砲撃を行い、シリア軍がただちに応戦したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構は、ラタキア市とアレッポ市を結ぶM4高速道路でのロシア・トルコ軍の合同パトロールを阻止するため、ナイラブ村からアリーハー市にいたる30キロ今日の区間にM4高速道路上に土嚢を積み上げた。
ハバル24(3月17日付)によると、シャーム解放機構はナイラブ村・アリーハー市間のM4高速道路の両側に土嚢を積み上げるとともに、堀を掘削し、道路への接近を阻止しようとしているという。

SANAもまた、シャーム解放機構がナイラブ村近郊のM4高速道路上に巨大な穴を掘り、道路を寸断したと伝えた。

この他、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車、装甲車など50輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に進入させた。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、地元住民(ドゥルーズ派)によって構成されるシャイフ・カラーマ軍団が声明を出し、ヒズブッラーのメンバー2人を拘束したと発表、シリア軍によって拘束されているメンバー1人の釈放を要求した。

シャイフ・カラーマ軍団は、メンバーが釈放されれば、ヒズブッラーのメンバーも解放するとしている。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町で「シリア革命」9周年に合わせて、住民が書いたと思われる落書きが発見された。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, March 17, 2020、ANHA, March 17, 2020、AP, March 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2020、Xeber 24, March 17, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 17, 2020、Reuters, March 17, 2020、SANA, March 17, 2020、SOHR, March 17, 2020、UPI, March 17, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:新型コロナウイルス感染拡大を受け難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年3月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月17日付)を公開し、3月16日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,144人。

内訳は、レバノンからの帰国者181,896人(うち女性54,966人、子ども93,064人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,581,051人(うち女性1,974,315人、子供3,356,336人)。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は806,424人(うち女性242,242人、子供411,555人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 17, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アル=カーイダ系組織のアンサール・ディーン戦線がシリア軍と捕虜交換(2020年3月16日)

シリア北西部で活動する新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・ディーン戦線は、シリア軍との捕虜交換の内幕を暴露した。

アンサール・ディーン戦線の捕虜逮捕者問題責任者のハーズィム・アブー・ファーリクを名乗るメンバーは、ドゥラル・シャーミーヤ(3月16日付)の取材に対して、「アッラーのおかげで2年前にヌサイリー派に捕捉されたジハード戦士の兄弟1人の解放に成功した」と述べた。

アブー・ファーリク氏によると、捕虜の解放は「約7何前のアレッポ市東のキシーシュ航空基地での戦いでアンサール・ディーン戦線が捕捉していたヌサイリー派の大尉を解放したことの見返り」だいう。

アブー・ファーリク氏はまた、「我々は誰からも金銭を受け取っていない」と付言、シリア軍に身代金を渡したとの見方を否定した。

なお、キシーシュ航空基地(別名ジャッラーフ航空基地)は2013年2月に自由シリア軍が制圧、2017年にシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、同地を奪還していた。

AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍とトルコの支援を受ける国民軍が捕虜交換(2020年3月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領地(「ユーフラテスの盾」地域)と、北・東シリア自治局とシリア政府支配地が接するバーブ市近郊のアブー・ザンディーン村に設置されている通行所で、シリア軍と国民軍が捕虜交換を行った。

捕虜交換では、国民軍がシリア軍の大尉を解放、シリア軍側はイドリブ県サラーキブ市出身の男性1人を釈放し、身柄を交換した。

なお、アブー・ザンディーン村の通行所は、新型コロナウイルス感染を予防するため、住民の往来は禁止されている。


AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア外務省「シャーム解放機構やフッラース・ディーン機構などは停戦に乗じて再武装し、攻撃を激化させている」(2020年3月16日)

ロシア外務省は声明を出し、緊張緩和地区に指定されているイドリブ県で、シャーム解放機構やフッラース・ディーン機構を含むイスラーム主義組織が、アル=カーイダのイデオロギーやテロに訴え、ロシアとトルコの停戦合意を拒否していると非難した。

声明では、これらの過激派のなかにはダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員も多数含まれると断じるとともに、停戦合意によって戦闘が収束しているなかで、外国の支援を受けて再武装を行い、攻撃を激化させていると指摘した。

そのうえで、「暴力やテロに訴える者は、その国籍にかかわらず、犯した罪に対して処罰を下す必要がある。選択肢は二つしかない。テロ撲滅か、法律に基づく刑事処罰かだ」と締めくくった。

AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のラッカ県北部で国民軍の戦闘員がトルコ軍による給与未払いに抗議するデモを行う(2020年3月16日)

ラッカ県では、ANHA(3月16日付)によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊のヤービサ村で国民軍の戦闘員が、トルコ軍による給与未払いに抗議するデモを行った。

給与支払いは2ヶ月にわたって停止しており、デモに参加した戦闘員は発砲するとともに、タイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

これに対して、トルコ軍は厳戒態勢を敷き、事態収拾にあたったという。

AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル24:シリア政府支配下のマヤーディーン市でイラク人4人とイラン人2人の新型コロナウイルスの感染確認(2020年3月16日)

ダイル・ザウル24(3月16日付)は複数の情報筋の話として、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県ユーフラテス川西岸のマヤーディーン市内の病院で6人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと伝えた。

6人のうち4人はイラク人、2人はイラン人で、市内にある「イランの民兵」専用の病院に隔離されているという。

AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、Dayr al-Zawr 24, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

保健省:新型コロナウイルスの感染が疑われる103人全員の検査結果は陰性(2020年3月16日)

保健省は声明を出し、新型コロナウイルスに感染した疑いがあるとして国内各地の病院で検査を受けた103人全員の結果が陰性だったと発表した。

**

運輸省は声明を出し、17日のUAEシャルジャ・ダマスカス旅客便を予定通り運航すると発表した。

シャルジャ・ダマスカス旅客便は、15、16日にも運航、ダマスカス国際空港で新型コロナウイルス感染の有無を検査するなど対策を講じているという。

運輸省はまた、報道向け声明を出し、ダマスカス国際空港を離発着する旅客機や空港内施設の消毒作業を行ったと発表した。

AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配地域各所で新型コロナウイルス感染予防策実施(2020年3月16日)

北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるハサカ県ハサカ市やアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市、マンビジュ市で、北・東シリア自治局各地域の保健委員会(保健省に相当)が各自治体の関係機関とともに、新型コロナウイルス感染予防策を開始し、行政機関、教育機関、病院などの施設での消毒作業を行うとともに、住民に当局の感染防止策に従うよう呼びかけた。

**

また、ハサカ市の西約12キロの距離に位置するワーシューカーニー国内避難民(IDPs)キャンプでも、キャンプ運営局とクルド赤新月社が新型コロナウイルス感染予防策を実施した。

AFP, March 16, 2020、ANHA, March 16, 2020、AP, March 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2020、Reuters, March 16, 2020、SANA, March 16, 2020、SOHR, March 16, 2020、UPI, March 16, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.