トルコ軍と国民軍がラッカ県北部、アレッポ県北部を砲撃、シリア民主軍もトルコ占領下のアレッポ県北部を砲撃(2020年1月16日)

ラッカ県では、ANHA(1月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊の大アブドゥーク村、小アブドゥーク村、クーバルラク村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(1月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、カフル・トゥーン村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のアアザーズ市を砲撃し、子ども3人を含む住民8人が負傷した。

AFP, January 16, 2020、ANHA, January 16, 2020、AP, January 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2020、Reuters, January 16, 2020、SANA, January 16, 2020、SOHR, January 16, 2020、UPI, January 16, 2020などをもとに作成。

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リビアに派遣された国民軍戦闘員は1,750人に、また同国で死亡した戦闘員は19人に(2020年1月16日)

シリア人権監視団は、トルコがリビアの首都トリポリに派遣した国民軍戦闘員の数が約1,750人に達していると発表した。

同監視団によると、リビア行きの募集はトルコ占領下のアレッポ県北部および北西部(「ユーフラテスの盾」地域および「オリーブの枝」地域)で続いており、トルコが設置した基地では約1,500人が現在訓練を受けているという。

一方、リビアに派遣された国民軍戦闘員5人が同国での戦闘で死亡し、その遺体がアレッポ県アフリーン郡に移送された。

これにより、リビアで死亡した国民軍戦闘員の数は19人に達したという。

AFP, January 16, 2020、ANHA, January 16, 2020、AP, January 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2020、Reuters, January 16, 2020、SANA, January 16, 2020、SOHR, January 16, 2020、UPI, January 16, 2020などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣はリビア行きに同意した国民軍戦闘員にトルコ国籍を付与しているとの報道を否定(2020年1月16日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、CNN Turk(1月16日付)のインタビューで、国民軍戦闘員がリビア行きに同意にしたことの見返りとして彼らにトルコ国籍を付与しているとの英『ガーディアン』紙の報道に関して「まったくの事実無根」だと述べ、これを否定した。

AFP, January 16, 2020、ANHA, January 16, 2020、AP, January 16, 2020、CNN Turk, January 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2020、Reuters, January 16, 2020、SANA, January 16, 2020、SOHR, January 16, 2020、UPI, January 16, 2020などをもとに作成。

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装甲車などを積んだ貨物車輌など75輌からなる米軍の車列がスィーマルカー国境通行所から入国(2020年1月16日)

ハサカ県では、SANA(1月16日付)、シリア人権監視団によると、装甲車などを積んだ貨物車輌など75輌からなる米軍の車列がスィーマルカー国境通行所から違法に入国し、ハサカ県、ダイル・ザウル県の油田地帯に向かった。

AFP, January 16, 2020、ANHA, January 16, 2020、AP, January 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2020、Reuters, January 16, 2020、SANA, January 16, 2020、SOHR, January 16, 2020、UPI, January 16, 2020などをもとに作成。

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スワイダー市で前日に続いて生活苦を訴える抗議デモ(2020年1月16日)

スワイダー県では、スワイダー24(1月16日付)によると、前日に続いてスワイダー市で住民数百人が、シリア・ポンドの下落に伴う生活苦を訴える抗議デモを行った。

AFP, January 16, 2020、ANHA, January 16, 2020、AP, January 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2020、Reuters, January 16, 2020、SANA, January 16, 2020、SOHR, January 16, 2020、Suwayda 24, January 16, 2010、UPI, January 16, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はノルウェー外務省の代表にダーイシュ・メンバーの妻でノルウェー国籍の女性1人とその子ども2人を引き渡す(2020年1月16日)

北・東シリア自治局は、14日にハサカ県カーミシュリー市でノルウェー外務省の代表に、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの妻でノルウェー国籍の女性1人と、その子ども2人を引き渡したと発表した。

AFP, January 16, 2020、ANHA, January 16, 2020、AP, January 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2020、Reuters, January 16, 2020、SANA, January 16, 2020、SOHR, January 16, 2020、UPI, January 16, 2020などをもとに作成。

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SANAは反体制武装集団がイドリブ県、アレッポ県の人道回廊を通じた住民の脱出を妨害していると伝える(2020年1月16日)

SANA(1月16日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民を脅迫するなどして脱出を妨害し、彼らを人間の盾にしようとしている、と伝えた。

AFP, January 16, 2020、ANHA, January 16, 2020、AP, January 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2020、Reuters, January 16, 2020、SANA, January 16, 2020、SOHR, January 16, 2020、UPI, January 16, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構、国民解放戦線は声明でロシア・トルコの合意に基づく停戦が履行されていないと主張、戦闘継続の意思表明(2020年1月16日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構のアブー・ハーリド・シャーミー報道官は、ロシアとトルコの合意に基づいて12日に発効した停戦に関して、「停戦が宣言された当初かれ、それがロシアの時間稼ぎだとうことを承知しており…、誰もが偽りの停戦だと強く意識していた」としたうえで、イドリブ県アブー・ジュライム村に対する攻撃でシリア軍に被害を与えたことを「彼らが信じてきた対決という選択肢を実際に解釈したもの」だと主張、「占領者とその尻尾」を駆逐すると表明した。

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トルコの支援を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)もこの停戦に関して、「占領国ロシアとその尻尾である犯罪体制が…いかなる停戦も遵守しないと確信していた」としたうえで、「全力で土地と革命を防衛する」と表明し、戦闘を継続する意思を示した。

AFP, January 16, 2020、ANHA, January 16, 2020、AP, January 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2020、Reuters, January 16, 2020、SANA, January 16, 2020、SOHR, January 16, 2020、UPI, January 16, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構や国民解放戦線などからなる反体制派はイドリブ県の2カ村を奪還、シリア政府支配下のアレッポ市を砲撃し住民6人を殺害(2020年1月16日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月16日付)やシリア人権監視団によると、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室が、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒードとともにシリア軍と激しく交戦、アブー・ジュライフ村とハーマ村を奪還した。

国民解放戦線は同村の攻撃でシリア軍の車輌を対戦車ミサイルで破壊し、兵士多数を殺傷したと発表し、その映像を公開した。

シリア人権監視団によると、これに対して、ロシア軍戦闘機は放棄された大隊基地、マアッルシューリーン村、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯を爆撃した。

シリア軍戦闘機もハントゥーティーン村、カフルルーマー村、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯を爆撃、ヘリコプターもバイニーン村、ハントゥーティーン村、カフルルーマー村、ダイル・ルーザ遺跡、ダイル・サンバル村、バービーラー村、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

一方、SANA(1月16日付)は、シャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党などからなる反体制武装集団が、タッル・ハトラ村、アブー・ジュライフ村、ヒルバド・ダーウード村に侵攻したが、シリア軍がこれを撃退したと伝えた。

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アレッポ県では、SANA(1月16日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がアレッポ市スッカリーヤ地区を砲撃し、住民6人が死亡、15人が負傷した(シリア人権監視団によると死者は8人)。

シリア人権監視団、ANHA(1月16日付)によると、これに対して、ロシア軍戦闘機とシリア軍戦闘機は、アンジャーラ村、カフルナーハー村、ハーン・トゥーマーン村、ハラサ村、カブターン・ジャバル村、マンスーラ村、アレッポ市ラーシディーン地区を爆撃した。

またシリア軍地上部隊も、アレッポ市西の科学研究センター、ラーシディーン地区、ハーン・アサル村、カフルダーイル村を砲撃した。

これに対して、国民解放戦線(シリア国民軍)は、アレッポ市西部のハラブ・ジャディーダ地区にあるシリア軍の拠点を砲撃し、兵士多数を殺傷したと発表し、その映像を公開した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナフジュ村で武装集団がシリア軍第4師団を襲撃、士官2人を含む3人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月16日付)によると、シリア軍が15日にランクース市の無人地帯に潜伏していた反体制武装集団を摘発したことに抗議する落書きが、ザーキヤ町で発見された。

AFP, January 16, 2020、ANHA, January 16, 2020、AP, January 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2020、Reuters, January 16, 2020、SANA, January 16, 2020、SOHR, January 16, 2020、UPI, January 16, 2020などをもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣:「イドリブ県に「安全地帯」を設置することをロシアと話し合っている」(2020年1月15日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は、ロシアとイドリブ県内に戦果を逃れて国内避難民(IDPs)となった住民を冬の期間中保護することを目的とした安全地帯を設置することを検討していると述べた。

アカル国防大臣は、首都アンカラで記者らに対して、12日にロシア・トルコの合意のもとに同地で停戦が発効したにもかかわらず、シリア軍が攻撃を続けていると非難、「イドリブ県で難民となった我々の友人たちは政府支配地域に行きたいとは考えていない…。我々はロシアと人々が冬を過ごすことのできる安全地帯の設置について話し合っている」と述べた。

この安全地帯がどこに設置されるのかは不明、

周知の通り、「安全地帯」という言葉は、トルコが「ユーフラテスの盾」作戦、「オリーブの枝」作戦、「平和の泉」作戦といった一連の侵攻作戦において設置をめざすと主張する際に用いられてきた。

これらの作戦により、トルコはアレッポ県北西部、北部、ラッカ県北部、ハサカ県北西部を占領するに至っている。

ロイター通信(1月15日付)が伝えた。

AFP, January 15, 2020、ANHA, January 15, 2020、AP, January 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2020、Reuters, January 15, 2020、SANA, January 15, 2020、SOHR, January 15, 2020、UPI, January 15, 2020などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍が停戦発効から4日目、イドリブ県を激しく爆撃し、20人以上死亡(2020年1月15日)

ロシアとトルコの合意に基づいて停戦が発効(12日00時00分)してから4日目となる15日、シリア・ロシア両軍はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県各所への激しい爆撃を再開し、20人以上が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(1月15日付)などによると、シリア軍が、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構によって軍事・治安権限が掌握されているイドリブ市、ハーッス村、カフルルーマー村、アブー・ジュライフ村、バイニーン村近郊の森林地帯、バーラ村、シャイフ・アフマド村、アリーハー市、カフルナブル市、マアッルズィーター村、カトラーナー村、シャイフ・イドリース村、マンタフ村、サルジャ村を爆撃した。

シリア軍ヘリコプターも、カフルルーマー村、アブー・ジュライフ村、バイニーン村、マアッラト・ヌウマーン市、シャンナーン村を「樽爆弾」で爆撃した。

さらに、ロシア軍戦闘機も、マアッラト・ヌウマーン市、ダイル・シャルキー村、ダーディーフ村、ハーン・スブル村、タッル・マンス村、ムアスラーン村、マアッルシャムシャ村、マアッルシューリーン村、ハーミディーヤ村、ハルタミーヤ村、タッル・キルスヤーン村、シャイフ・イドリース村、バーラ村を爆撃した。

この爆撃で、イドリブ市のハール市場や工業地区が標的となり、子ども複数人を含む住民19人とホワイト・ヘルメットのメンバー1人が死亡し、30人以上が負傷した。

また、ハーッス村では住民1人が死亡した。

ホワイト・ヘルメットはイドリブ市に対する爆撃で瓦礫の下敷きになった子どもを救出する映像をユーチューブを通じて公開した。

一方、シリア軍地上部隊は県東部のタッル・ハトラ村、アブー・ジュライフ村一帯を砲撃し、反体制武装集団と交戦した。

これに関して、トルコの支援を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)は声明を出し、アブー・ジュライフ村一帯での戦闘で、シリア軍の准将を殺害したと発表した。

また、シリア軍によるイドリブ市への爆撃に対する報復として、シャイフ・イドリーズ村でシリア軍の車列を砲撃、兵士複数を殺傷したと発表した。

AFP, January 15, 2020、ANHA, January 15, 2020、AP, January 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2020、Reuters, January 15, 2020、SANA, January 15, 2020、SOHR, January 15, 2020、UPI, January 15, 2020などをもとに作成。

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SANAはアレッポ県ハーディル村に設置された人道回廊から住民数十人がシリア政府支配地域に脱出したと報じる一方、シリア人権監視団はシリア・ロシア軍が住民の帰宅を阻止しようとして爆撃したと発表(2020年1月15日)

SANA(1月15日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊のうち、ハーディル村の人道回廊を経由して、住民数十人が新たにシリア政府支配地域に脱出したと伝えた。


一方、シリア人権監視団は、シリア・ロシア軍がイドリブ県各所を爆撃し、住民の帰宅を阻止しようとしていると発表した。

SANAはまた、ダルアー県のナスィーブ国境通行所を通じて、ヨルダンのアズラク難民キャンプに収容されていたシリア難民多数が帰国したと合わせて伝えた。

AFP, January 15, 2020、ANHA, January 15, 2020、AP, January 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2020、Reuters, January 15, 2020、SANA, January 15, 2020、SOHR, January 15, 2020、UPI, January 15, 2020などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県ランクース市で和解と退去を拒否していた武装集団をシリア軍が戦闘の末に掃討(2020年1月15日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、レバノン国境に近い西カラムーン地方のランクース市に「武装集団」がいるとの通報を受けて、シリア軍部隊が同市に突入し、交戦となった。

シリア軍と交戦した「武装集団」は、シリア政府との和解とイドリブ県への退去の双方を拒否し、西カラムーン地方の無人地帯にとどまることを選んだグループだという。

戦闘は早朝数時間にわたって行われ、メンバー9人がシリア軍によって殺害され、シリア軍兵士も1人死亡した(サウト・アースィマ(1月15日付)によると、シリア軍士官1人と兵士9人が死亡、武装集団側は15人が死亡)

なお、サウト・アースィマによると、突入はシリア軍部隊が西カラムーン地方の無人地帯で要撃を受けたことに対する対抗措置で、第4機甲師団とヒズブッラー民兵が実施し、戦闘はシリア軍が武装集団の潜伏先を制圧して収束した。

AFP, January 15, 2020、ANHA, January 15, 2020、AP, January 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2020、Reuters, January 15, 2020、SANA, January 15, 2020、Sawt al-‘Asima, January 15, 2020、SOHR, January 15, 2020、UPI, January 15, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がアレッポ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2020年1月15日)

アレッポ県では、ANHA(1月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村を砲撃した。

これに対して、アフリーン解放軍団は声明を出し、シーラーワー町近郊のキーマール村でトルコ軍の車列を攻撃し、トルコ軍兵士1人と国民軍の戦闘員6人を殺害したと発表した。

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ラッカ県では、ANHA(1月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のディブス村、タッル・アブヤド市近郊のアリーダ村を砲撃した。

AFP, January 15, 2020、ANHA, January 15, 2020、AP, January 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2020、Reuters, January 15, 2020、SANA, January 15, 2020、SOHR, January 15, 2020、UPI, January 15, 2020などをもとに作成。

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スワイダー市で物価高騰や生活苦に抗議するデモ発生、シリア国営メディアもこれを伝える(2020年1月15日)

スワイダー県では、SANA(1月15日付)によると、スワイダー市の中心に位置するサイイド・ライース(大統領閣下)広場(通称サイル広場)で、住民複数が生活状況の改善を訴えて抗議デモを行った。

デモ参加者は「我々は生きたい、我々は生きたい」と連呼し、生活難への不満を露わにしたという。

SANAなどシリア国営メディアや政府系メディアがこうしたデモについて報じるのは異例。

シリア人権監視団によると、デモに参加したのは数十人。

県庁舎前で、シリア・ポンドの下落によって生活状況が悪化したことに抗議の意思を示した。

また、シャフバー町でも住民が物価高騰と生活苦に抗議するために街道を封鎖したという。

AFP, January 15, 2020、ANHA, January 15, 2020、AP, January 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2020、Reuters, January 15, 2020、SANA, January 15, 2020、SOHR, January 15, 2020、UPI, January 15, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県カッリー町でシャーム解放機構の退去を求めるデモ(2020年1月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カッリー町で住民数十人が抗議デモを行い、シャーム解放機構の退去を訴えた。

AFP, January 15, 2020、ANHA, January 15, 2020、AP, January 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2020、Reuters, January 15, 2020、SANA, January 15, 2020、SOHR, January 15, 2020、UPI, January 15, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県にも所属不明の航空機が飛来、シリア政府支配地域で爆発発生(2020年1月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の航空機がシリア政府の支配下にある県西部に飛来、その直後に激しい爆発が複数回にわたって発生した。

爆発は、ティブニー町・マアダーン・アティーク村間に設置されているシリア軍および親政権民兵の拠点を狙ったもので、人的・物的被害が出たという。

AFP, January 15, 2020、ANHA, January 15, 2020、AP, January 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2020、Reuters, January 15, 2020、SANA, January 15, 2020、SOHR, January 15, 2020、UPI, January 15, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県で米軍部隊がロシア軍のパトロールを阻止し口論に(2020年1月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北東部に駐留を続ける米軍部隊が、ハサカ市とカーミシュリー市を結ぶM4高速道路のヒッティーン交差点を通過しようとしたロシア軍パトロール部隊の静止し、口論となった。

両軍の口論は、ロシア軍が通過を断念したことで収まったという。

同監視団によると、ロシア軍部隊はまた、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊に新たな拠点を設置した。

また、カーミシュリー市からダルバースィーヤ市にいたる国境地帯でパトロール活動を実施した。

AFP, January 14, 2020、ANHA, January 14, 2020、AP, January 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2020、Reuters, January 14, 2020、SANA, January 14, 2020、SOHR, January 14, 2020、UPI, January 14, 2020などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍と反体制派の散発的攻撃が続くなか、反体制派は人道回廊が設置されているアレッポ県ハーディル村一帯を砲撃(2020年1月14日)

ロシアとトルコの合意に基づいて停戦が発効(12日00時00分)してから3日目となる14日、アレッポ県、イドリブ県、ハマー県でシリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団による散発的な砲撃が続く一方、ロシア軍戦闘機が爆撃を行った。

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SANA(1月14日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に設置された人道回廊のうち、アブー・ズフール町とハーディル村の人道回廊を経由して、住民数十人が新たにシリア政府支配地域に脱出したと伝えた。

ただし、シリア人権監視団は、住民の脱出はなかったと発表した。

SANAはまた、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が、住民の脱出を阻止しようとして、ハーディル村の人道回廊一帯を砲撃したと伝えた。

また、シリア人権監視団も、反体制武装集団が撃った迫撃砲がハーディル村一帯に着弾したと発表した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハーン・スブル村を爆撃した。

また、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯などではシリア軍と反体制武装集団による散発的な砲撃が続いた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるフワイジャ村、ジスル・バイト・ラース村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タスィール町でヒズブッラーの協力者1人が何者かによって殺害された。

AFP, January 14, 2020、ANHA, January 14, 2020、AP, January 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2020、Reuters, January 14, 2020、SANA, January 14, 2020、SOHR, January 14, 2020、UPI, January 14, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のブサイラ市(ダイル・ザウル県)での武器密輸業者の家族・親戚による抗議デモを狙って爆弾が爆発(2020年1月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局支配下のブサイラ市の橋に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

爆発は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に逮捕された武器密輸業者の「Gh.I」氏(シリア人権監視団によると、「自由シリア軍の元司令官の商店主」)の家族や親戚が、住民とともに釈放を求めて抗議デモを行っている最中に発生し、デモ参加者2人が死亡、7人が負傷した。

事件発生直後、ブサイラ市のすべての商店が店を閉めゼネストを行い、抗議の意思を示した。

なお、これに関して、反体制派系のジスル・プレス(1月14日付)は、シリア軍第4師団が爆弾を仕掛け、住民を虐殺したと断じた。

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ダルアー県では、HFL(1月14日付)によると、東カラク村で住民が、逮捕者釈放を求める抗議デモを行った。

AFP, January 14, 2020、ANHA, January 14, 2020、AP, January 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2020、HFL, January 14, 2020、Jisr Press, January 14, 2020、Reuters, January 14, 2020、SANA, January 14, 2020、SOHR, January 14, 2020、January 15, 2020、UPI, January 14, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュがラッカ県でシリア軍の車列を要撃し兵士4人死亡 (2020年1月14日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍の車列を要撃し、兵士4人が死亡、8人が負傷した。

AFP, January 14, 2020、ANHA, January 14, 2020、AP, January 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2020、Reuters, January 14, 2020、SANA, January 14, 2020、SOHR, January 14, 2020、UPI, January 14, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がタッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年1月14日)

ラッカ県では、ANHA(1月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のアフダクー村を砲撃した。

AFP, January 14, 2020、ANHA, January 14, 2020、AP, January 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2020、Reuters, January 14, 2020、SANA, January 14, 2020、SOHR, January 14, 2020、UPI, January 14, 2020などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機がT4航空基地を爆撃(2020年1月14日)

ヒムス県では、SANA(1月14日付)によると、複数の(無人)戦闘機(所属は明示せず)が午後10時10分頃、T4航空基地に対してミサイル攻撃を行ったと伝えた。

シリア軍の防空部隊はただちにこれを迎撃し、ほとんどのミサイルを撃破し、被害は物的なものに限られたという。

シリア人権監視団によると、T4航空基地一帯では少なくとも4回の爆発が発生したが、戦闘機の所属は依然不明だという。

同監視団はその後、攻撃で「イランの民兵」ないしはイラン人3人を含む複数人が死亡、「イランの民兵」の弾薬庫1棟、建設中の建物1棟、軍用車輌2輌が破壊されたと発表した。

なお、イスラエルのメディアは、シリア側がイスラエル軍の爆撃を受けたと伝えた。

AFP, January 14, 2020、ANHA, January 14, 2020、AP, January 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2020、Reuters, January 14, 2020、SANA, January 14, 2020、SOHR, January 14, 2020、January 15, 2020、UPI, January 14, 2020などをもとに作成。

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トルコ高官はマムルーク国民安全保障会議議長とフィダンMİT長官の会談でYPG排除に向けた連携の可能性について協議したとリーク、シリア側はこれを否定(2020年1月14日)

ロイター通信(1月14日付)は、3日にモスクワで行われたシリアのアリー・マムルーク国民安全保障会議議長とトルコのハカン・フィダン国家諜報機構(MİT)長官の会談に関して、イドリブ県での停戦に加えて、北東部で人民防衛隊(YPG)を排除するための連携の可能性について協議された、と伝えた。

トルコの高官は匿名を条件に、会談での議論では「ユーフラテス川東岸でYPGに対して共同行動をとる可能性」についても話し合われたと明かした。

これに対して、SANA(1月14日付)は、シリア側消息筋の話として、ロイター通信の報道内容を否定、会談ではトルコのシリア領からの撤退の是非に議論が限定されたと伝えた。

AFP, January 14, 2020、ANHA, January 14, 2020、AP, January 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2020、Reuters, January 14, 2020、SANA, January 14, 2020、SOHR, January 14, 2020、UPI, January 14, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍と合同パトロールを行うトルコ軍がアイン・アラブ市(アレッポ県)近郊で住民の投石を受ける(2020年1月13日)

アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、ロシア軍とトルコ軍の合同部隊がアイン・アラブ(コバネ)市西のアーシマ村、ジャールカリー村、カッラーン村、ディークマダーシュ村、フールフーリー村、ブーバーン村、スィフティク村、タッル・シャイール村でパトロールを実施した。

パトロールを行ったのは両軍装甲車8輌(各4輌)とロシア軍のヘリコプター2機からなる部隊。

しかし、ジャールカリー村では、トルコ軍の装甲車に対して、住民らが投石を行い、抗議の意思を示した。

AFP, January 13, 2020、ANHA, January 13, 2020、AP, January 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2020、Reuters, January 13, 2020、SANA, January 13, 2020、SOHR, January 13, 2020、UPI, January 13, 2020などをもとに作成。

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シリアのマムルーク国民安全保障会議議長がトルコのハカン・フィダンMİT長官とモスクワで会談、占領地からの撤退、M5、M4高速道路開通を迫る(2020年1月13日)

SANA(1月13日付)はシリア・ロシア・トルコの治安関係者による三カ国会合がモスクワで開催されたと伝えた。


同通信社によると、シリア政府の代表を務めるアリー・マムルーク国民安全保障会議議長は、トルコの代表を務めるハカン・フィダン国家諜報機構(MİT)長官に対して、シリアの主権、独立、領土保全、国土と国民の統合を遵守するよう求めるとともに、シリア領内からの即時完全撤退を迫った。

マムルーク議長はまた、2018年9月17日のソチでのロシア・トルコによる非武装地帯設置合意に従い、緊張緩和地帯のシリア政府支配地域との境界地域から「テロリスト」を退去させ、M5高速道路、M4高速道路を開通させるよう求めた。

AFP, January 13, 2020、ANHA, January 13, 2020、AP, January 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2020、Reuters, January 13, 2020、SANA, January 13, 2020、SOHR, January 13, 2020、UPI, January 13, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県の3カ所に反体制派支配地域からの住民を受け入れるための人道回廊設置、数十人がシリア政府支配地域に脱出(2020年1月13日)

SANA(1月13日付)は、関係機関がシリア軍の監督のもと、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に反体制派支配地域からの住民を受け入れるための人道回廊を設置したと伝えた。

これを受け、アレッポ県では、反体制派の支配下にある県南部の住民数十人が、シリア政府によって設置されたハーディル村の人道回廊を通じて、シリア政府避難地域に脱出した。

しかし、シリア人権監視団は、複数の情報筋の話として、人道回廊から住民が政府支配地域に脱出したとの報道は正しくないと発表した。

AFP, January 13, 2020、ANHA, January 13, 2020、AP, January 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2020、Reuters, January 13, 2020、SANA, January 13, 2020、SOHR, January 13, 2020、UPI, January 13, 2020などをもとに作成。

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ロシアとトルコの合意による停戦発効から2日目、シリア軍の砲撃で1人死亡、反体制派もアレッポ市を砲撃(2020年1月13日)

ロシアとトルコの合意に基づいて停戦が発効(12日00時00分)してから2日目となる13日、イドリブ県、ラタキア県、アレッポ県でシリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団による散発的な戦闘が続き、シリア人権監視団によると、シリア軍の砲撃で1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市を砲撃し、住民1人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がアレッポ市アシュラフィーヤ地区に着弾し、民家が被害を受けた。

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ハマー県では、SANA(1月13日付)によると、シリア軍がジュッブ・ラムラ町近郊で反体制武装集団の無人航空機(ドローン)を撃墜した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルコマン山地方のナワーラ丘一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カラク村で逮捕者釈放を求める抗議デモが行われた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県13件、ラタキア県6件、アレッポ県7件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を12件(イドリブ県4件、ラタキア県6件、アレッポ県7件、ハマー県5件)確認した。

AFP, January 13, 2020、ANHA, January 13, 2020、AP, January 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 13, 2020、Reuters, January 13, 2020、SANA, January 13, 2020、SOHR, January 13, 2020、UPI, January 13, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のアッバース村に潜入、シリア軍とイランの民兵の拠点複数カ所を攻撃(2020年1月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブーカマール市近郊のアッバース村に潜入、シリア軍とイランの民兵の拠点複数カ所を攻撃した。

AFP, January 12, 2020、ANHA, January 12, 2020、AP, January 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2020、Reuters, January 12, 2020、SANA, January 12, 2020、SOHR, January 12, 2020、UPI, January 12, 2020などをもとに作成。

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50輌以上からなる米軍の車列がハサカ県スィーマルカー国境通行所からシリアに進入(2020年1月12日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、装甲車、四輪駆動車、大型トレーラーなど50輌以上からなる米軍の車列がスィーマルカー国境通行所からシリアに進入した。

AFP, January 12, 2020、ANHA, January 12, 2020、AP, January 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2020、Reuters, January 12, 2020、SANA, January 12, 2020、SOHR, January 12, 2020、UPI, January 12, 2020などをもとに作成。

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