シリア・アラブ赤新月社は北・東シリア地域民主自治局からスワイダー県への人道支援物資の受け入れを拒否(2025年8月6日)

SANAによると、スワイダー県の住民492人を乗せたバス11台からなる車列が、シリア・アラブ赤新月社の監督のもと、ダルアー県ブスラー・シャーム市に設置されている通行所を経由して、アフマド・シャルア暫定政権の支配地に避難した。

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SANAによると、スワイダー県への人道支援物資を輸送するための2つの車列が、ダルアー県ブスラー・シャーム市に設置されている通行所に到着した。

車列はシリア・アラブ赤新月社の監督のもとで編成され、200トンの小麦粉、約8,700世帯分の食料バスケット、7トンのデーツ、男性用衛生バスケット5,481個、避難用バッグ3,500個、医薬品や医療用品、病院向けの食料・缶詰、インスリン、粉ミルク、高齢者用おむつ、被災世帯向けの衛生・食料品、水タンクや飲料水ボトルなどが積まれている。

また、サウジアラビアのサルマーン国王人道支援活センターがこれらの貨物車輛のうちの20台を提供している。

2つの車列は、サルマーン国王人道支援活センター、世界食糧計画(WFP)、赤十字国際委員会(ICRC)、国際赤十字・赤新月社連盟、ヨルダン・ハシミテ慈善機構、デンマーク赤十字社、国連児童基金(UNICEF)、カリタスなどからの支援・寄付によって支えられている。

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北・東シリア地域民主自治局の支配地で活動するメソポタミア救援開発協会は、フェイスブックを通じて声明を出し、スワイダー県への支援物資を輸送するため食料品など55とにを積んだ貨物車輛の車列を首都ダマスカスに向けて出発させ、シリア・アラブ赤新月社と調整を行ってきたが、配給の方法をめぐって折り合いがつかず、車列をハサカ県に一端撤収したと発表した。

声明によると、シリア・アラブ赤新月社側から「物資を全面的に引き取り、赤新月社が単独で配給を行う」との通告があり、メソポタミア救援開発協会のスタッフやボランティアが配布に同行することも拒否されたという。

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シリア人権監視団は、2025年7月13日以降のスワイダー県での衝突、処刑、イスラエル軍の爆撃による死者数が8月6日現在1,568人を記録していると発表した。

内訳は以下の通り。
・722人:スワイダー県住民(うち民間人166人、子ども21人、女性56人を含む)
・474人:国防省・治安当局関係者(うちベドウィン部族出身40人、レバノン国籍の武装者1人を含む)
・15人:イスラエルによる爆撃で死亡した国防・内務省関係者
・3人:イスラエル空軍による国防省建物爆撃で死亡(女性1人と身元不明者2人)
・2人:スワイダー県での戦闘に巻き込まれて死亡したジャーナリスト
・349人:国防省・内務省の要員によって処刑された民間人(女性19人、子ども10人、高齢男性1人を含む)
・3人:ドゥルーズ派武装勢力によって処刑されたベドウィン部族出身者(女性1人、子ども1人を含む)

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シリア人権監視団スワイダー24によると、スワイダー県のクライヤー町にあるスルターン・バーシャー・アトラシュの記念碑前で、住民数十人が抗議デモを行い、アフマド・シャルア暫定政権による虐殺を非難、「封鎖を打ち破れ」、「民間人を救え」などといったスローガンを掲げ、封鎖措置の解除、被災したスワイダー県の村々からすべての部隊の撤退、人道的回廊の開設を求めた。

デモ参加者はまた、あらゆる人権侵害の停止、県農村地帯の住民が、軍事侵攻によって略奪・焼失された自宅に帰還できるようにすること、犠牲となった住民の遺体を埋葬できるよう、被災地域の安全確保を行うことなども合わせて要求、これらが達成されるまで、抗議行動を毎日継続すると宣言した。

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北・東シリア地域民主自治局支配下のダイル・ザウル県でダーイシュによるシリア民主軍への攻撃が多発(2025年8月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シュハイル村で男性1人がオートバイに乗った武装した2人組によって銃撃され、死亡した。

また、シリア人権監視団によると、アブリーハ村では、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがあると見られる武装グループが北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の軍用車輌を機関銃で襲撃し、要員3人を負傷させた。

さらに、シリア人権監視団によると、ジュナイナ村で、ダーイシュとつながりあると思われる武装グループがシリア民主軍の軍用車輌を狙って即席爆弾を爆発させ、兵士1人を負傷させた。

加えて、シリア人権監視団によると、キバル村とジャズラート村を結ぶ街道を移動中の石油トレーラーがダーイシュの襲撃を受けた。

なお、ダーイシュのスリーパーセルによる北・東シリア地域民主自治局支配地内での攻撃は2025年に入って146件発生しており、78人が死亡している。

死者の内訳は以下の通り。

・60人(うち41人がシリア民主軍および協力部隊の兵士)
・ダーイシュ・メンバー:8人
・民間人:10人
・シリア民主軍の協力者:1人

攻撃の件別内訳と死傷者は以下の通り:
■ダイル・ザウル県(124件)
・死者:42人(シリア民主軍および協力部隊の兵士28人、ダーイシュ・メンバー3人、民間人10人、シリア民主軍の協力者1人)
・負傷者:37人(うちアサーイシュ5人、女性1人、ダーイシュ・メンバー1人)
■ハサカ県(12件)
・死者:12人(ダーイシュ・メンバー4人、内務治安部隊7人、シリア民主軍1人)
・負傷者:2人
■ラッカ県(10件):
・死者6人(シリア民主軍および協力部隊の兵士5人、ダーイシュ・メンバー1人)
・負傷者11人

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イスラエル軍はクナイトラ県で民家2棟を取り壊し、ダルアー県で民家に対して捜索を実施(2025年8月5日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍はカフターニーヤ村で民家2棟を取り壊した。

イスラエルが同地域に約2年前から建設を進めている軍事拠点に近接していることを理由と見られる。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がマアリーヤ村に侵入し、民間人の住宅約10棟に対して捜索を行った。

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スワイダー県での7月13日以降の武力衝突、処刑、イスラエル軍の爆撃などによる死者数は1,531人に(2025年8月5日)

シリア人権監視団は、スワイダー県で新たに14人の民間人の死亡を確認、7月13日以降の武力衝突、処刑、イスラエル軍の爆撃などによる死者数が1,531人に達したと発表した。

内訳は以下の通り。

・スワイダー県出身者:722人(民間人166人、うち子供21人、女性56人を含む)
・国防省・治安当局関係者:474人(うち40人はベドウィン部族出身、レバノン国籍の武装者1人含む)
・国防省・内務省の要員:15人(イスラエル爆撃により死亡)
・国防省庁舎の爆撃による死亡者:3人(うち女性1人、身元不明の2人)
・ジャーナリスト:2人(スワイダー県での戦闘中に死亡)
・国防省・内務省の要員に処刑された者:312人(女性19人、子供10人、高齢男性1人を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力によって処刑されたベドウィン部族出身者:3人(女性1人と子供1人を含む)

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ヒムス県でアラウィー派の少女2人が殺害される:ハマー県では治安当局が武器の捜索を口実に住民に「税金」の支払いを強要(2025年8月5日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カニーヤト・アースィー村で武装した2人組が民家を襲撃、アラウィー派の少女2人が殺害され、その妹が重傷を負った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定政権の治安当局がブスターン・ファンダーラ村で武器の捜索を名目とした大規模な家宅捜索を実施し、住民6名を逮捕した。

関係筋によれば、当局は村の住民らに対して3日間の猶予を与え、銃器1丁を提出するか、10万シリア・ポンドを「税金」として支払うよう求めており、この猶予期間を過ぎてもいずれの選択にも応じなかった場合、「外国人部隊を投入し、広範な治安作戦を実施する」と脅しているという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サラーフッディーン地区で、前政権下で人民議会の議員を務めていた男性が何者かによって至近距離から銃撃され、死亡した。

また、市内の別の場所では、前政権の軍事情報局に勤務していた男性が銃撃され、即死した。

さらに、サラーフッディーン地区では、若い男性が、武装グループよって殺害された。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カルダーハ市近郊に設置されている検問所に対して、男が手榴弾を投げつけ、内務省総合治安局の隊員1人と身元不明者1人が死亡、隊員1人が重傷を負った。

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イスラエル軍のパトロール部隊がクナイトラ県のタルナジャ村とハドル村を結ぶ街道方面に侵入(2025年8月2日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍のパトロール部隊が、タルナジャ村とハドル村を結ぶ街道方面に侵入した。

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シリア人権監視団によると、約40名の兵士と複数の軍用車輌からなる同部隊は街道沿線の民家を接収、軍事拠点としての使用を開始した。

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シリア国民軍の複数部隊がアレッポ県東部のハフサ村とダイル・ハーフィル市の間に位置するイマーム村一帯のシリア民主軍支配地域を4方面から奇襲攻撃(2025年8月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、4日未明、トルコの支援を受けるシリア国民軍の複数部隊が、県東部のハフサ村とダイル・ハーフィル市の間に位置するイマーム村一帯のシリア民主軍支配地域を4方面から奇襲攻撃した。

この攻撃により、両者の間で戦闘が発生した。

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内務省はダマスカス県のマーリキー地区で3日に著名な音楽家のサルヒー・ワーディー氏の娘で英国籍を持つディヤーラー・ワーディー氏を殺害した武装強盗犯を県の内務治安司令部が逮捕したと発表(2025年8月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市フィルドゥース地区で前政権関係者とされる人物が、武装した正体不明のグループに襲撃され、殺害された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハマー県出身でアラウィー派の住民が、ヒムス市アッバースィーヤ地区で内務省総合治安局に拘束されたのち、殺害した。

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内務省は、フェイスブックを通じて、ダマスカス県のマーリキー地区で3日に著名な音楽家のサルヒー・ワーディー氏の娘で英国籍を持つディヤーラー・ワーディー氏を殺害した武装強盗犯を県の内務治安司令部が逮捕したと発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ブルーダーン村のホテルを内務省総合治安局が、ザバダーニー市の武装勢力と一斉捜査を行い、キリスト教徒の経営者らに対してドゥルーズ派の従業員を解雇するよう強要した。

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アサーイシュ麻薬撲滅部隊がアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で治安作戦を実施し、麻薬の取引・販売に関与した疑いのある4人を逮捕(2025年8月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ(コバネ)市および同市郊外で、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の麻薬撲滅部隊が、特殊部隊の支援を受けて治安作戦を実施し、麻薬の取引・販売に関与した疑いのある4人を逮捕した。

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スワイダー県でシャルア移行期政権側による停戦違反相次ぐ(2025年8月4日)

SANAによると、前日の「ヒクマト・ヒジュリーの破壊分子」による停戦違反で閉鎖されていたダルアー県のブスラー・シャーム市の通行所が再開された。

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民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)は、Xを通じて、スワイダー県からブスラー・シャーム市の通行所を経由して90世帯(合計316人、うち女性と子どもを含む)が避難する一方、8世帯(合計31人)がスワイダー県に帰還したと発表した。

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シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定政権の支配地からスワイダー県のイラー村に向かって重機関銃による砲撃が行われ、ドゥルーズ派武装勢力との間で一時戦闘が発生した。

また、同様の停戦違反は、アリーカ村でも発生した。

シリア人権監視団によると、このほかにもアティール村でも同様の停戦違反が発生した。

なお、シリア人権監視団は、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルによる爆撃による死者数の総計が、8月4日の時点で1,520人に達していると発表した。

内訳は以下の通り。
・スワイダー県住民:723名(うち民間人164名、子ども21名、女性56名を含む)
・国防省、内務省総合治安局の要員:474名(うちベドウィン部族出身者40名、レバノン人武装者1名を含む)
・国防省・内務省の要員:15名(イスラエルの爆撃による死亡)
・防衛省庁舎へのイスラエル爆撃で死亡:3名(うち女性1名、身元不明者2名)
・ジャーナリスト:2名(スワイダー県での戦闘中に死亡)
・国防省・内務省の要員による処刑で死亡:300名(女性17名、子ども10名、高齢男性1名を含む)
ドゥルーズ派武装勢力による処刑:ベドウィン部族出身の民間人3名(女性1名、子ども1名を含む)
スワイダー24 によると、スワイダー県全域で光ファイバーケーブルの障害により、通信とインターネットのサービスが完全に停止した。

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官:「クナイトラ県内の4ヵ所を同時急襲し、武器を発見・押収」(2025年8月3日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輌4台からなるイスラエル軍の部隊が、ラスム・カラム村とハラビー村を結ぶ道路沿いに侵入し、一部の車輌はラスム・カラム村に入り、通行する車輌の検問・捜索を行った。

また、イスラエル軍の車輌3台がフッリーヤ村に至る分岐点まで侵入した。

さらに、ジュバーター・ハシャブ村に設置されているイスラエル軍の拠点から、隣接する自然保護区周辺の住宅地および民家に向けて銃撃が行われた。

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はXを通じて、以下の通り発表した。

#速報
4ヵ所の標的に対する同時急襲:イスラエル軍がシリア南部で武器を発見・押収
昨夜、イスラエル国防軍第226旅団の部隊は、第210師団の指揮下で、諜報部隊504部隊の現地調査官と連携し、シリア南部ハドル村地域で現地の武器取引容疑者らに対して尋問作戦を実施した。
事前の諜報追跡および現場での綿密な調査に基づき、部隊は4つの地点を同時に急襲し、容疑者らが取引していた複数の武器を発見・押収した。
第210師団の部隊は、シリア国境でのテロ勢力の展開を阻止し、イスラエル国民の安全を守るために現地での活動を継続している。

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ダイル・ザウル県でのダーイシュ(イスラーム国)残党の襲撃でシリア民主軍の兵士5人が殺害され(2025年8月3日)

ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、ダイル・ザウル県でのダーイシュ(イスラーム国)残党の襲撃で兵士5人が殺害されたと発表した。

また、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は、ダルナジュ村の検問所がダーイシュ残党の襲撃を受け、民間人1人が死亡したと発表した。

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トルコ占領下の「平和の泉」地域内のラッカ県で、シリア国民軍に所属するハムザ師団のメンバーが、ジャイス部族の男性1人を銃で撃ち殺害(2025年8月3日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域内のジャームース村とフィールー村を結ぶ街道で、シリア国民軍に所属するハムザ師団のメンバーが、ジャイス部族の男性1人を銃で撃ち殺害した。

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「シリア革命」初期から実名でメディアに登場し続けた著名な活動家がダイル・ザウル県で自宅で首を吊った状態で発見される(2025年8月3日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、数ヵ月前にアフマド・シャルア暫定政権の治安当局によって恣意的に逮捕されていたヒムス市アッバースィーヤ地区出身の若い男性が、ヒムス中央刑務所での拷問の末に死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤードゥーダ村に至る街道を移動中のアフマド・シャルア暫定政権の国防省の要員が、正体不明の武装グループの要撃を受け、1人が死亡、他の者も負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市郊外にある農地で、身元不明の少女の遺体が謎の状況下で発見された。

遺体の頭部には銃弾による傷が見られた。

また、シリア人権監視団によると、活動家のキンディー・アダーイ氏が自宅で首を吊った状態で発見された。
遺体には殴打や拷問を受けた痕跡が見られた。

アダーイ氏は2011年に始まった「シリア革命」初期から実名でメディアに登場し続けた著名な活動家で、最近になってドイツからシリアに帰国していたが、先月、治安当局により逮捕され、その後釈放されていた。

逮捕に理由は明らかではないが、SNSでアフマド・シャルア暫定政権を批判する投稿を行ったことと関連があると見られる。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区でスワイダー県出身のドゥルーズ派の若い男性が、正体不明の武装グループによる銃撃を受け、殺害された。

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スワイダー県でベドウィン・部族系武装勢力とドゥルーズ派武装勢力の戦闘が再開(2025年8月3日)

シリア人権監視団によると、スワイダー県のイラー村近郊のキリスト教墓地を占拠するベドウィン・部族系武装勢力が2日深夜から3日未明にかけて同村を砲撃した。

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これに対して、内務省は、フェイスブックを通じて、スワイダー県の反乱武装集団が、複数の方面で治安部隊に対して奇襲攻撃を仕掛け、複数の村をロケット弾や迫撃砲で砲撃し、これにより治安部隊の要員に死傷者が出ていると発表した。

また、SANAによると、スワイダー県のタッル・ハディード村、リーマト・ハーズィム村、ウルガー村で、「ヒクマト・ヒジュリーの民兵」が停戦合意を破り、アフマド・シャルア暫定政権の治安拠点に対して組織的な攻撃を仕掛け、同地一帯に侵攻、一時制圧したのに対して、内務省の治安部隊が応戦し、これを撃退、侵攻地域すべてを奪還した。

「ヒクマト・ヒジュリーの民兵」は早朝、治安部隊に対して複数方面で奇襲攻撃を仕掛け、複数の村落をロケット弾や迫撃砲で攻撃、治安部隊の隊員に死傷者が出たが、治安部隊は、当該地域を確保し、戦闘を停止させたことで、停戦が維持されたという。

シリア人権監視団によると、この攻撃で、シャルア暫定政権側の兵士5人とドゥルーズ系武装勢力のメンバー1人が死亡した。

また、シャルア移行期政権の部隊は支援部隊とともに、スワイダー市西部に位置するサアラ村一帯に増援部隊を展開させ、同村の住宅地に対して無差別発砲を行う方、スワイダー市の西部郊外に向けて重機関銃と迫撃砲による攻撃を加えた。

これに対して、ドゥルーズ系武装勢力は、タッル・ハディード村東部やスワイダー市の西部郊外でシャルア移行期政権の部隊の進軍を阻止することに成功した。

また、シャルア暫定政権の内務省総合治安局の部隊が、ダマスカス郊外県のカナーキル村方面からスワイダー県のラサース村に対して砲撃を行った。

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シリア人権監視団は、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルによる爆撃による死者数の総計が、8月3日の時点で1,496人に達していると発表した。
内訳は以下の通り。
・スワイダー県住民:708名(うち民間人164名、子ども21名、女性56名を含む)
・国防省、内務省総合治安局の要員:474名(うちベドウィン部族出身者40名、レバノン人武装者1名を含む)
・国防省・内務省の要員:15名(イスラエルの爆撃による死亡)
・防衛省庁舎へのイスラエル爆撃で死亡:3名(うち女性1名、身元不明者2名)
・ジャーナリスト:2名(スワイダー県での戦闘中に死亡)
・国防省・内務省の要員による処刑で死亡:291名(女性17名、子ども10名、高齢男性1名を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力による処刑:ベドウィン部族出身の民間人3名(女性1名、子ども1名を含む)

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ANHAによると、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師は、スワイダー県の住民およびその防衛部隊に対して声明を発表し、命の安全と尊厳を守ることを目的とした複数の指示を出した。

具体的な指示内容は以下の通り。
・あらかじめ定められた従来の防衛拠点への組織的撤退を徹底すること。
・あらゆる手段を用いて防御施設を強化し、あらゆる潜在的な侵入に備えること。
・共同作戦司令部との直接の調整なしに、個別に行動することを禁ずること。
・自制心を保ち、挑発に乗らないよう努めること。
・新たな指示が出るまでは、住民は自宅に留まること。

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アレッポ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区で、女性らがデモを行い、スワイダー県の女性との連帯を表明、アフマド・シャルア暫定政権による侵害行為を非難した。

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ヒムス県とラタキア県でアラウィー派が殺害される(2025年8月2日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のシャバービーヤ地区で、銃で撃たれて殺害されたアラウィー派の男性が遺体で発見された。

この男性は数日前に、サビール地区の自宅から外出したのを最後に行方不明となっていた。

また、シリア人権監視団によると、ヒムス市内にあるアフマド・シャルア暫定政権の刑務所で、数ヵ月前に拘束された若い男性が拷問によって死亡したことが明らかになった。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルカスィーヤ村でアラウィー派の70歳代の男性が、自宅に押し入った4人組の武装グループによって殺害された。

一方、内務省は、フェイスブックを通じて、ラタキア県内務治安司令部が、前政権下での民間人に対する人権侵害に関与していたナビール・ドゥライワスィー容疑者を逮捕したと発表した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バイト・カリーフ村で、7月30日に武装強盗グループの銃撃を受け、重傷を負っていた若い男性がタルトゥース国立病院で死亡した。

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ダイル・ザウル県は、フェイスブックを通じて、誘拐犯グループを逮捕したとの県内務治安司令官のダッラール・シャムラーン大佐の声明を発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が2日に発表したところによると、ヤルダー市のダッフ・シャウク地区でアラウィー派の男性が武装グループによる至近距離からの銃撃を受けて死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団が2日に発表したところによると、前政権の防空部隊に所属していた元少尉が、ミスヤーフ市西のダイル・サリーブ村でオートバイに乗った武装グループにより銃撃され死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団が2日に発表したところによると、アレッポ市サラーフッディーン地区で、前政権関係者とされる男性が何者かに至近距離から銃撃され死亡した。

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ダイル・ザウル県シャアファ村でダーイシュ(イスラーム国)の襲撃により村の校長が殺害(2025年8月2日)

ダイル・ザウル県では、ANHAによると、クルド民主軍の広報センターは、シャアファ村で、ダーイシュ(イスラーム国)の襲撃により村にある学校の校長が殺害されたと発表した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市のサイフ・ダウラ地区にあるモスク付近で、麻薬取引に関与しているガルビー家とラフィーウ家のグループどうしが交戦した。

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トルコの占領下にある「平和の泉」地域内のアレッポ県スルーク町近郊でシリア国民軍諸派に所属するグループのメンバー1人が何者かによって殺害(2025年8月2日)

ラッカ県では、ANHAによると、トルコの占領下にある「平和の泉」地域内のスルーク町近郊のビール・アースィー村でシリア国民軍諸派に所属するグループのメンバー1人が何者かによって殺害された。

シリア人権監視団によると、殺害されたのは民間警察の要員。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ウンム・アームード村で公安機関の職員1人が武装グループによって至近距離から銃で撃たれて死亡した。

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アレッポ県マンビジュ市郊外でシリア民主軍とシャルア移行期政権の軍、トルコ軍が交戦(2025年8月2日)

SANAによると、国防省広報局は、シリア軍が2日21時40分、アレッポ県マンビジュ市郊外のキヤーリーヤ村一帯に設置されている拠点の一つに対するシリア民主軍の部隊の侵入作戦を阻止した。

これに関して、イナブ・バラディーは8月3日、シリア民主軍がキヤーリーヤ村とサイイド村一帯をロケット砲で砲撃し、シリア軍兵士4人と民間人3人が負傷したと伝えた。

これに対して、ロケット弾の発射地を特定し、反撃を実施し、トルコ軍の無人航空機も同地を爆撃した。

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しかし、シリア民主軍は3日、Xを通じて、同軍がシャルア移行期政権の部隊の拠点を攻撃したとの発表を否定、実際には、移行期政権の部隊の一部をなす「無秩序な派閥」が、ダイル・ハーフィル市一帯の境界地で挑発行為と攻撃を繰り返しており、2日夜にも、これらの派閥が住民のいる地域に対して、10発以上の砲弾を根拠もなく発射したと反論した。

そのうえで、シリア民主軍は、これに対し、我が部隊は正当防衛の権利を全面的に行使し、砲弾発射地点に反撃したと主張した。

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スワイダー県のクライヤー町、シャフバー町などで、シャルア暫定政権によるスワイダー県での「虐殺」に抗議するデモ(2025年8月2日)

SANAによると、食料や小麦粉などの人道支援物資を積んだシリア・アラブ赤新月社監督下の貨物車輛10台からなる車列がダルアー県のブスラー・シャームに設置されている通行所を通過し、スワイダー県に物資を輸送した。

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SANAによると、スワイダー県から避難してきた住民386人(大半が女性と子ども)がシリア・アラブ赤新月社の監督のもと、6台の大型バスに乗せられ避難、ダルアー県のブスラー・シャーム市に設置されている通行所に到着した。

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フェイスブックによると、スワイダー県のクライヤー町、シャフバー町などで、アフマド・シャルア暫定政権によるスワイダー県での「虐殺」に抗議するデモが行われた。
デモ参加者は、スワイダー県に対する包囲の解除、人道回廊の開設や、圧政と飢餓政策から市民を守る国際的保護の必要性を訴えた。

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シリア人権監視団は、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルによる爆撃による死者数の総計が、8月2日の時点で1,490人に達していると発表した。

内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:707人(うち民間人164人、子ども21人、女性56人を含む)
・国防省および内務省総合治安局の要員:469人(うちベドウィン部族出身者40人、レバノン人戦闘員1人を含む)
・国防省・内務省所属の要員15人:イスラエルの爆撃によって死亡
・首都ダマスカスへのイスラエルの爆撃で死亡した民間人3人(女性1人、身元不明2人):
・スワイダー県での戦闘中に殺害されたメディア関係者2人
・国防省・内務省の要員によって処刑された住民291人(女性17人、子ども10人、高齢男性1人を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力によって処刑されたベドウィン部族出身者3人(女性1人、子ども1人を含む)

また、シリア人権監視団は、7月13日以降の一連の衝突で、少なくとも560人が行方不明となっており、うち52人が女性、26人が子どもだと発表した。

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財務省は、フェイスブックを通じて、スワイダー県の公務員への給与支払い、財務関連職員の安全確保、公金の保全のため、スワイダー県における給与支払いにかかる予算を、暫定的にイズラア市にある銀行支店に移管すると発表した。

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SANAによると、司法省の本庁舎で、「スワイダー事件」調査委員会の第1回会合がマズハル・ワイス司法大臣の主宰のもとに開催された。

会合後、委員たちは内部作業会議を行い、ハーティム・ナアサーン判事を委員長に、アンマール・イッズッディーン弁護士を報道担当に選出した。

さらに、司法省内に常設の委員会事務所を設置し、スワイダー県住民からの苦情受付のための専用電話回線を2本開設することも決定された。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県バーブ市で、シリア国民軍に所属する武装グループが人気歌手のウマル・ハイリー氏を拘束、暴行を加えたうえで髪を刈る(2025年8月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域内のバーブ市で、シリア国民軍に所属する武装グループが市内の結婚式場の一つを急襲し、人気歌手のウマル・ハイリー氏を拘束、暴行を加えたうえで髪を刈るなどする事件が発生した。

同監視団が得た情報によると、ハイリー氏が前政権下のシリア軍を称賛する歌を歌ったことが拘束と暴行の理由で、「シャッビーハ」の容疑がかけられたという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市で、正体不明の武装グループが内務省総合治安局の検問所を狙って銃撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サイイダ・ザイナブ町で、シーア派の若い男性がタクシー運転中に正体不明のグループの暴行を受け、死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、1ヵ月前にジャブラ市で内務省総合治安局に逮捕されていた若い男性が拷問の末に死亡した。

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ダイル・ザウル県でダーイシュがシリア民主軍、アサーイシュを相次いで襲撃(2025年8月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、7月31日深夜から8月1日未明にかけ、ズィーバーン町にあるシリア民主軍の軍事拠点が、ダーイシュ(イスラーム国)に属するとみられる武装グループの襲撃を受け、兵士6人が死傷した。

また、ANHAによると、ハワーイジュ・ズィーバーン村に設置されている北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所が武装グループの襲撃を受け、アサーイシュ部隊が戦闘の末、これを撃退した。

シリア人権監視団によると、この戦闘で武装グループのメンバー1人が負傷した。

さらに、シリア人権監視団によると、ハワーイジュ・ブーマスア村でも、ダーイシュのスリーパーセルによる攻撃が発生し、アサーイシュの車輌が銃撃を受け、隊員1人が負傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、カラーマ村では、ダーイシュのスリーパーセルがシリア民主軍の軍用車輌を攻撃し、兵士1人が負傷、これを受けてアサーイシュが現場周辺を捜索し、襲撃に関与した疑いのある4人を拘束した。

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イスラエル軍部隊がクナイトラ県ウンム・アザーム村に侵入し、通行中の住民4人を一時拘束(2025年7月31日)

クナイトラ県では、イナブ・バラディーによると、車輛2台からなるイスラエル軍の部隊がウンム・アザーム村に侵入し、通行中の住民4人を拘束した。

4人は2時間あまりの聴取の後、解放された。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県で若い男性が殺害される(2025年7月31日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市近郊のラウダ村で、治安部隊が家宅捜索を実施、逃走を試みた若い男性が射殺した。

男性は2012年に旧シリア軍を離反した元兵士。

また、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が8月1日に発表したところによると、ナブク市で、内務省総合治安局のパトロール部隊がフライタ村出身の男性を銃で撃ち、殺害した。

パトロール部隊は、男性が車を停車させなかったために、妻、子供、義理の兄弟が同乗していた車に向けて発砲、うち1人も負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ルクンッディーン区で、ダルアー県マアルバ町出身の若い男性が治安部隊の銃撃により死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市フィルドゥース地区の店舗内で、前政権の有力支持者でシャッビーハと呼ばれていた人物が何者かによって殺害された。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市のカルム・マイサル地区で、前政権のシャッビーハと見られるグループの発砲で、民間人1人が死亡、1人が重傷を負った。

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ダイル・ザウル県シャアファ村でダーイシュのスリーパーセルと見られる正体不明の武装グループがシリア民主軍の車輛を襲撃(2025年7月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャアファ村で、オートバイに乗ったダーイシュのスリーパーセルと見られる正体不明の武装グループがシリア民主軍の車輛を襲撃、兵士1人と同行していた民間人1人を殺害、運転手を負傷させた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市とフール町を結ぶ街道で、正体不明の武装グループが民間人に対して強盗を試みたが、標的となった人物が自衛のため発砲、襲撃者1人が死亡、他2人が負傷した。

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シリア人権監視団:アサド前政権下のシリアでのロシア軍の爆撃による死者数は21,280人(2025年7月31日)

アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣らシリアの上級使節団が、ロシアを公式訪問したことを受けて、シリア人権監視団は、アサド前政権下のシリアでのロシア軍の爆撃による死者数を発表した。

それによると、ロシア軍がシリア領内での爆撃を開始した2015年9月30日から、アサド政権が崩壊した2024年12月8日する直前の2024年11月30日までの約110ヵ月間で、ロシア軍の爆撃による死者数は21,280人に達している。

内訳は以下の通り:

・民間人8,763人(子供2,126人、女性1,330人、男性・少年5,307人)
・ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員6,244人
・反体制派、イスラーム主義勢力、シャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、その他外国人戦闘員など6,273人

同監視団によれば、ロシア軍は作戦で、テルミット焼夷剤など国際法で禁止された兵器を使用した。

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イスラエル軍がラタキア県の第107旅団司令部のミサイル倉庫を爆撃:シャルア後期政権の治安当局者はダルアー県およびクネイトラ県でイスラエル軍が展開しているとする情報を否定(2025年7月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク渓谷のマアリーヤ村で、イスラエル軍兵士の銃撃によって、住民1人が負傷した。

銃撃は、マアリーヤ村北部に位置する「ジャズィーラ兵営」に駐留するイスラエル軍部隊が行った軍事訓練中に発生したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がジャブラ市近郊のザーマー村にある第107旅団司令部のミサイル倉庫を爆撃し、大規模な火災が発生した。

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一方、イフバーリーヤ・チャンネルは、治安当局者の話として、ダルアー県およびクネイトラ県でイスラエル軍が展開しているとする情報を否定した。

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シリア・レバノン国境で密入国者の侵入を阻止しようとしたレバノン軍とシャルア移行期政権に近い武装勢力が交戦(2025年7月30日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タッルカラフ市に近いアリーダ国境通行所で、レバノン軍兵士とアフマド・シャルア移行期政権に近い武装勢力と見られるグループの間で武力衝突が発生した。

衝突の発端は、シリア側からの密入国をレバノン軍のパトロール部隊が阻止したことで、戦闘でレバノン軍兵士1人が足に銃撃を受け負傷した。

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ドイツから一時帰国していた若者が首都ダマスカスのウマイヤ・モスクで治安部隊に逮捕され、その後死亡(2025年7月30日)

シリア人権監視団によると、ダマスカス県カーブーン区出身の青年ユースフ・ラッバード氏が、旧市街中心に位置する大ウマイヤ・モスク周辺で数日前に治安部隊によって逮捕され、その後、理由や罪状が明らかにされないまま拷問を受けて、死亡した。

青年はドイツから短期間の家族訪問のためにシリアへ帰国していたが、拘束され、数日後に家族に遺体が引き渡された。

遺体には複数の打撲や傷跡があったという。

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これに関して、内務省はフェイスブックを通じて、ダマスカス県内務治安司令官のウサーマ・ムハンマド・ハイル・アーティカ准将による声明を発表した。

アーティカ准将は声明のなかで以下の通り述べた。

7月29日(火)、精神的に不安定な状態にあったとされる若者がウマイヤ・モスクに入り、監視カメラ映像に記録されているように、平衡感覚を失った状態で徘徊し、意味不明の言葉を発していた。モスクの警備員が、本人が自傷行為や他者への危害を加えるのを防ぐために対応した。
その後、警備室内において、彼は激しく自傷行為を行い、頭を硬い物に打ち付けるなどして重傷を負った。すぐに救急車が呼ばれたが、救命処置の甲斐なく死亡した。
我々はこの事件の深刻さを認識しており、関係当局と協力して全ての状況を明らかにするため、包括的かつ透明な調査を進めている。新たな情報が得られ次第、改めて公表する予定である。
遺族に心より哀悼とお悔やみを申し上げる。

ムラースィルーンは、フェイスブックを通じて、ラッバード氏が拘束される逮捕の瞬間の監視カメラの映像を転載した。

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シリア民主軍、アサーイシュはハサカ県でダーイシュのメンバーらを逮捕(2025年7月30日)

ハサカ県では、ANHAによると、人民防衛部隊(YPG)の広報センターは、シリア民主軍所属の作戦司令室師団(TOL)が米主導の有志連合の支援を受けて、フール・キャンプ内で精密治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー2人を逮捕したと発表した。

また、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターは、緊急対応部隊(HAT)がシャダーディー市郊外でダーイシュのスリーパーセルに属する3人を逮捕、武器などを押収したと発表した。

さらに、ANHAによると、アサーイシュの広報センターは、ユーフラテス地区で麻薬密売業者1人を逮捕し、カプタゴン錠剤を押収したと明らかにした。

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