正体不明の武装グループがヒムス市アダウィー地区で3人の若者に向けて至近距離から発砲し、全員を殺害(2025年7月16日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループがヒムス市アダウィー地区で3人の若者に向けて至近距離から発砲し、全員を殺害した。

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スワイダー市などで戦闘続き、シャルア移行期政権の国防省と内務相の合同部隊による即決処刑、略奪が多発(2025年7月16日)

SANAによると、国防省の広報通信局は、スワイダー市の有力者たちとの間で停戦合意が結ばれた後にもかかわらず、法に反する武装グループが再び市内でシリア軍および内務省治安部隊を攻撃したと発表し、これに対する軍の正当な報復権についてはこれまでの通達でも明確にされていたと強調した。

国防省はSANAの取材に対し、「軍部隊は現在もスワイダー市内における発砲源に対して反撃を継続しており、市民の安全と被害回避を最大限に考慮しつつ、避難した市民が安全に帰宅できるよう努めている」と述べた。

これに関して、シリア人権監視団は、スワイダー国立病院が国防省と内務省の合同部隊の包囲を受けており、攻撃・突入の脅威に晒されているとして発表の内容を否定した。

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一方、スワイダー24は速報などで以下の通り伝えた。

23:55 スワイダー市の住宅街や周辺の村々に対して2時間以上にわたって砲撃が続く中、各地で衝突が継続した。

01:32 サアラ村で15日、80歳代のムルヒジュ・シャーヒンさんが、村に進攻してきたシャルア移行期政権の国防省と内務省の合同部隊によって髭を無理やり剃られるなどの嫌がらせを受けたのちに処刑された。

9:36 スワイダー市、サフワト・ブラータ村、ラッサース村が激しい砲撃を受け、死傷者が出たとの情報が伝えられる一方、スワイダー市の病院への道が遮断され、救急搬送に支障が生じている。

10:51 スワイダー市で医師のトルアト・アーミル氏が即決処刑された。

11:36 スワイダー国立病院周辺に砲弾が着弾。

14:02 前政権に対する闘争で知られる医師のフサーム・シューフィー氏の娘ターラーさんが頭部を狙撃されて死亡。

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スワイダー24は、スワイダー市内で掃討作戦を行うアフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の合同部隊に、ダーイシュ(イスラーム国)が使用していたマークを付けている戦闘員が含まれていると伝えた。

また、シリア人権監視団は、ダーイシュのマークを胸に付けたシリア国防省第82旅団の兵士の映像を公開した。

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16:42 シャルア移行期政権の国防省と内務省の合同部隊による即決処刑が多発していることを受けて、スワイダー県全域で大規模な蜂起が発生、街中では拡声器を通じて、「自らの土地と名誉を守るために立ち上がれ」と、住民に対する呼びかけが行われた

18:37 スワイダー市のカナワート通りのキリスト教会付近、「マサーキン・フドル地区などで、家宅侵入、砲撃、略奪、人道危機が続いた。

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シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の合同部隊による住民の財産への略奪が多数確認された。

また、シリア人権監視団によると、スワイダー国立病院一帯で戦闘が続くなか、人道状況が悪化、医療スタッフや支援物資が市外から到達できない状態が続いた。

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ANHAシリア人権監視団などによると、イスラエル軍の首都ダマスカスなどに対する爆撃を受けるかたちで、スワイダー市に進攻していたアフマド・シャルア移行期政権の国防省および内務省の合同部隊が深夜に撤退を開始した。

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シリア人権監視団によると、13日朝から始まった戦闘、即決処刑、さらにイスラエルによる爆撃による全体の死者数は302人に達した。

内訳は以下の通り:

●スワイダー県出身の住民:82人(うち4人は子供、4人は女性)
●国防省および公安部所属の兵士:183人(うち18人は遊牧民部族)
●イスラエルの爆撃によって死亡した国防省・内務省所属の兵士:10人
●国防省および内務省所属の兵士によって即決処刑された市民:27人(うち女性4人、高齢者1人を含む)

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イスラエルは、首都ダマスカスの参謀本部、人民宮殿、スワイダー県、ダルアー県、ダマスカス郊外県各所を爆撃(2025年7月16日)

シリア人権監視団によると、イスラエル軍の戦闘機が、スワイダー県のサアラ村とシャクラウィーヤ村を結ぶ街道沿線、ダルアー県のフラーク市にあるシリア軍第52旅団の基地に対して爆撃を実施した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍はまた、スワイダー市でアフマド・シャルア移行期政権の国防省部隊に所属する軍用車両を標的にした爆撃を実施した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍はさらに、スワイダー市周辺にある複数地点に対して、2回の爆撃を実施した。

うち1回はシャルア移行期政権の国防省所属の戦車を標的にしたもの。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、このほかにもムジャイミル村を無人航空機で攻撃し、シャルア移行期政権の国防省の幹部3人が死亡した。

シリア人権監視団によると、うち1人は前政権から離反した士官。

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SANAによると、イスラエル軍の戦闘機がダマスカス県の複数ヵ所およびダマスカス郊外県のカトナー市周辺に対して一連の爆撃を行い、ダマスカス県で3人が死亡、34人が負傷し、公的・私的財産にも損害が生じた。



シリア人権監視団によると、イスラエル軍が爆撃したのは、市中心部にあるシリア軍の参謀本部周辺の2ヵ所で、これにより2人が負傷した。

シリア人権監視団によると、爆撃はまた、マーリキー地区にあるビルやティシュリーン宮殿にも及んだ。

イナブ・バラディーによると、イスラエル軍は参謀本部に対して3度の爆撃を行った直後に、人民宮殿近くに対して爆撃を行った。

これに関して、イスラエル軍ラジオ局は、イスラエル空軍が首都ダマスカスの参謀本部を爆撃したと伝えた。

イスラエル軍ラジオ局はまた、爆撃を受けた参謀本部庁舎の様子を撮影した映像・画像を公開した。


イスラエル軍ラジオ局はさらに、イスラエル空軍が首都ダマスカスにある「ジャウラーニー大統領の大統領宮殿」付近に「警告的爆撃」を実施したと伝えた。

なお、この爆撃に先立って、イスラエルのイスラエル・カッツ国防大臣は、Xを通じて以下の通り述べていた。

ダマスカスへの警告は終わった。これからは痛みを伴う打撃が始まる。
イスラエル軍は、スワイダー県でドゥルーズ派を攻撃した勢力を完全に撤退させるまで、強力に作戦を続けていく。
イスラエル国内のドゥルーズ派の皆さん、シリアの兄弟たちを守るためにイスラエル軍が行動していると信じてほしい。ネタニヤフ首相と国防大臣である私は、この約束を引き受けた――そして、必ず果たす。






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SANAによると、イスラエル軍の戦闘機は首都ダマスカスなどへの爆撃と並行して、ダルアー県のダルアー市、ダマスカス・ダルアー高速道路周辺、ガバーギブ町東部に対して複数回の爆撃を実施し、市民らが負傷、物的被害が生じた。

一方、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の戦闘機がダルアー市、ジャバーブ村近郊のシリア軍第189連隊基地、ダルアー市西のシリア軍第132旅団基地などに対して複数回の爆撃を実施した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍はまた、ダマスカス郊外県のキスワ市一帯、ダルアー県のガバーギブ町、ムーサビーン村を爆撃した。

シリア人権監視団によると、イスラエルの無人航空機がスワイダー県の山岳地帯の街道を移動中の国防省所属の第70師団の軍用車両を攻撃し、これにより兵士5名が死亡した。

スワイダー24によると、この車輛は、スワイダー県郊外の民家で略奪した物資を積載していたという。

シリア人権監視団によると、ダマスカス県のマッザ航空基地内の武器庫、ダマスカス郊外県のムウダミーヤト・シャーム市の旧シリア軍第4師団本部がイスラエル軍の爆撃を受けた。

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アラビーヤ・チャンネルによると、シリア民間航空総局は、イスラエル軍によるシリア領内への爆撃激化を受けて、シリア南部の空域通過ルートを現地時間の18時30分まで一時閉鎖した。

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外務在外居住者省は、フェイスブックなどを通じて声明を出し、シリア南部などに対するイスラエル軍の爆撃をもっとも厳しい表現で非難すると発表した。

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SANAによると、ムスアブ・アリー保健大臣が、マルワーン・ハラビー高等教育科学研究大臣、ムハンマド・アブー・ハイル・シュクリー宗教関係大臣とともに、首都ダマスカスに対するイスラエル軍の爆撃による負傷者が搬送されたムジュタヒド病院、ムワーサー病院を慰問した。


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イスラエル軍がスワイダー市に進攻したシャルア移行期政権の国防省・内務省部隊を狙って爆撃を実施:ネタニヤフ首相とカッツ国防大臣はイスラエルへの脅威となる兵力および武器の進入の阻止、ドゥルーズ派の保護を主張(2025年7月15日)

シリア人権監視団によると、イスラエル空軍は、スワイダー市内に展開していたアフマド・シャルア移行期政権の国防省部隊(シリア軍)所属の戦車1両を狙って爆撃を実施、これを完全に破壊した。

爆撃は、国防省部隊の大規模な軍用車列が市内に進入し、各地区で広範に展開を始めたことを受けた者。

シリア人権監視団によると、イスラエル空軍はまた、スワイダー市西部の入り口付近でシリア軍の車列を標的とした2度目の爆撃を実施、これにより兵士1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、イスラエル空軍はさらに、スワイダー市中心部にある警察本部付近の内務省総合治安局部隊の集結地点を狙って爆撃を実施した。

スワイダー24も16時5分、イスラエル軍が、スワイダー市中心部の警察本部付近に集結していた治安部隊を標的として爆撃を実施した。また、この約2時間前には、刑事治安局近に集結していた別の部隊に対しても爆撃が行われたと報じた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル空軍は、ダルアー県イズラア市のシリア軍第12旅団基地一帯の拠点を狙って2回にわたっての爆撃を実施した。

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イスラエル首相府は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相とイスラエル・カッツ国防大臣による共同声明し、スワイダー県を爆撃したと発表した。

声明の内容は以下の通り。

ネタニヤフ首相およびカッツ国防大臣は、シリアのドゥルーズ地域に対するシリア(移行期)政権による攻撃を受け、直ちにイスラエル軍に対し、スワイダー県のドゥルーズ山地域に進入した政権軍および同地域に持ち込まれた兵器に対して攻撃を行うよう指示した。これらは、イスラエルが決定した非武装化政策に反しており、シリア南部におけるイスラエルへの脅威となる兵力および武器の進入を防止する方針に反するものであった。
イスラエルは、イスラエル国内のドゥルーズ派市民との「血の契約」および、シリアのドゥルーズ派との歴史的・血縁的なつながりに基づき、シリアのドゥルーズ派への危害を阻止することを約束する。我々はシリア(暫定)政権がドゥルーズ派に危害を加えることを阻止し、我が国との国境に隣接する地域の非武装化を確保するために行動している。

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サウジアラビア外務省カタール外務省イラク外務省ヨルダン外務省は、イスラエル軍によるスワイダー県への爆撃など度重なる攻撃を非難した。

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シリア人権監視団によると、2025年初め以降、イスラエルはシリア国内に対して67回の攻撃を行っている。

うち57回が爆撃、10回が地上攻撃で、これらの攻撃による被害は以下の通り。
●破壊された標的:約99ヵ所(武器・弾薬庫、軍事施設、司令部、車両など)
●死者:37人
o 軍関係者:10人(負傷者21人)
o 身元不明:3人(うち2人はレバノン国籍)
o 民間人:15人(負傷者3人)
o 武器を携帯していた民間人:9人

爆撃の県別内訳は以下の通り。
●アレッポ県:1件(7発)
●ダマスカス県とダマスカス郊外県県:17件
●スワイダー県:8件(うち1件では4発)
●ヒムス県:8件(うち2件はレバノンとの非合法国境地帯)
●クナイトラ県:6件
●ダルアー県:9件
●タルトゥース県:2件
●ラタキア県:4件
●ハマー県:2件

地上攻撃の県別内訳は以下の通り。
●ダルアー県:5件(死者16人)
●ダマスカス郊外県:1件
●クナイトラ県:4件

なお、イスラエル軍は2024年12月8日にアサド政権が崩壊して以降、同年末までに は、約500回の爆撃を実施し、シリア軍の武器庫を事実上壊滅させている。

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シャルア移行期政権は国防省・内務省部隊をスワイダー市に進攻させるも、撤退を宣言(2025年7月15日)

スワイダー県では、ドゥルーズ派の民兵と、アフマド・シャルア移行期政権の国防省および内務省の合同部隊および遊牧民部族の民兵の戦闘が続いた。

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スワイダー24は、速報で以下の通り伝えた。

5:16 カナーキル村周辺で、再び激しい交戦が発生、銃撃音や爆発音が激しく響いている。

 

11:53 国防大臣は、スワイダー市内に展開しているすべての作戦部隊に対して、都市の有力者および名士らとの合意を受け、完全な停戦を実施するよう命じたと発表、また、応戦は発砲元への限定的な対応にとどめるよう要請した。

11:59 スワイダー市では、治安部隊および国防省部隊の進入と市街地への展開を受けて、市民による大規模な避難が発生。

12:30 政府軍の兵士らがスワイダー市中心部の主要商業通りの一つである幹線道路に進入し、商店が略奪・放火される様子を映した映像が公開された。同市に進入した部隊内では大混乱が生じており、一部の兵士らが市民に対する略奪・襲撃を行う一方で、別の部隊が被害を受けた住民に対して「これは個人による行為であり、我々を代表するものではない」と主張し、苦情の提出を呼びかけているという。

13:22 スワイダー市内のラドワーン家の接待所にいた民間人のうち10人以上が負傷、一部が政府軍部隊の即決処刑により死亡したと見られる。

14:54 スワイダー市に進入した政府軍部隊が実行した即決処刑によりラドワーン家の接待所にいた無辜の民間人9人が殺害された。

16:34 スワイダー市の複数の前線で、即決処刑や人権侵害への住民の怒りが高まり、激しい衝突が発生。

14:52 スワイダー市内バーシャー広場付近において朝、軍のバトロール部隊が兄弟3人を母親の目の前で即決処刑した。

16:58 スワイダー国立病院の周辺で銃撃戦が発生。

17:53 スワイダー市中心部の県庁舎および警察本部付近で激しい銃撃戦が発生。

19:27 スワイダー市に軍が突入した今朝、バーシャー交差点近くの自宅を離れ、避難を試みていた家族3人との連絡が途絶えている。

20:13 地元関係者および医療関係者によると、スワイダー市に突入した軍隊による即決処刑の犠牲者数は、20人(うち女性2人)を超えた。うちラドワーン家の接待所での死者は13人、負傷者3人、バーシャー交差点付近での死者は6人。

22:03 大サギーラ村にあるキリスト教会(聖ミカエル教会)が被害を受け、一部が破壊された。村は13日にブラーク村方面から襲撃を受け、現在も政府軍および武装グループが支配している。

20:28 スワイダー市立競技場近くの救援センターで火災が発生、衝突や銃撃の発生が報告された。

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また、シリア人権監視団によると、サアラ村のマズルーマ家の接待所でも、女性1人を含む4人の市民が処刑された。



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SANAによると、ダッラーティー司令官らアフマド・シャルア移行期政権の代表らが、ドゥルーズ派の宗教指導者の1人で、戦闘停止に向けた仲介を主導していたユースフ・ジャルブーウ師らと会談した。

会談のなかで、ジャルブーウ師は、すべての市民をあらゆる侵害や越権行為から守る国家の選択こそが、今日の唯一の望みであると強調し、スワイダー県民はシリア国家と祖国への帰属を堅持しており、いかなる外部勢力への傾倒も断じて容認しないと述べた。

一方、ダッラーティー司令官は、国家はいかなる違反や越権も容認せず、それが生じた場合の責任を国家が負うと表明、スワイダー市の治安は内務治安司令部の部隊が担い、軍は違反行為を防止するために市外へ再配置されたと述べた。

これを受けて、SANAによると、国防省の広報通信局は声明を出し、スワイダー市への進入を開始したと発表、住民に対して可能な限り外出を控え、法に反する武装グループの動きがあれば、速やかに当局へ通報するよう呼びかけた。

ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部は午前8時17分、フェイスブックを通じて声明を出し、流血の回避と県内の治安と安定の回復を最優先とみなし、これを達成するには、国家が公的機関、とりわけ治安・軍事機関を通じて県に対する権限を行使することが不可欠であるとしたうえで、以下の通り表明した。

1. 内務省および国防省の部隊が治安・軍事拠点を掌握し、県の治安を確保するために進入することを歓迎する。
2. スワイダー県内のすべての武装勢力に対し、内務省の部隊と協力し、その進入を妨害せず、武装解除のうえ内務省に武器を引き渡すよう呼びかける。
3. 今回の事態の影響に対処し、国家機関を再び機能させるため、県内の人材や専門家と連携したうえで、シリア政府との対話を開始することを求める。

これに関して、内務省は午前8時45分、フェイスブックを通じて、スワイダー県のアフマド・ダッラーティー内務治安司令官(准将)が、ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部の声明発表に歓迎の意を示したと発表した。

ダッラーティー司令官はまた、他の宗教指導者や有力者らに対しても、国家の治安維持と統治権確立を支援するため、内務省の措置を支持する統一姿勢をとるよう呼びかけるとともに、法に反する武装グループとその指導者たちに対し、内務省と国防省の部隊の進入を妨げるような行為をやめ、協力体制をとるよう要請した。

しかし、ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部は午前10時19分、フェイスブックを通じて、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師のビデオ声明を発表した。

フジュリー師は声明のなかで、ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部の声明について以下の通り述べ、これを否定、暴力での弾圧を試みるアフマド・シャルア移行期政権を厳しく非難した。

強い圧力と強制の下で発表されたものであり、我々の自由な意思によるものではない。
その内容は我々の信念を代表するものではなく、今後もこのような声明には一切責任を負わない。
スワイダー県が暴力と戦闘の場と化すことは絶対に認められない。
良心も宗教も流血を容認しない。
知恵と尊厳を保ち、暴力による命令や圧力を拒絶するよう呼びかける。
人々の尊厳を守る対話こそが解決策であり、弾圧では何も解決しない。我々は子どもたちを売ることも、自由を取引の材料とすることもない。
山地(スワイダー県)を屈服させられると思っている者は幻想に生きている。

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内務省は、スワイダー市で国防省と内務省の合同部隊、遊牧民部族の武装グループの一部が住民に対して即決処刑を行っているとの情報が確認されたことを受るかたちで、午前11時50分、フェイスブックを通じて、同市に展開している国防省と内務省の合同部隊に対して、任務遂行中に公私の財産に対するいかなる違法行為も、いかなる名目でも容認されないとしたうえで、こうした行為への関与が確認されたあらゆる要員に対して、内務省は一切の容赦なく、厳正な法的措置を講じると発表した。

また、SANAによると、大統領府は、すべての公的・私的機関に対して、一切の越権・違反行為を禁止するよう通達した。

また、すべての監査・執行機関に対し、違反や不正が確認された者に対しては、その地位や階級を問わず、直ちに法的措置を講じるよう命じた。

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国防省は23時25分、フェイスブックを通じて、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣が、スワイダー市内で活動中のすべての部隊に向けて以下の命令を発表した。

市内の有力者および長老たちとの合意に基づき、スワイダー市内における完全な停戦を実施する。これ以降、発砲は禁止とし、応戦は敵からの攻撃に対してのみ行うものとする。すなわち、違法武装集団による攻撃があった場合に限り、その発砲元を特定し、対応すること。

国防省はまた、23時52分にフェイスブックを通じて別の声明を発表した。

声明の内容は以下の通り。

スワイダー市に駐留するすべての部隊に対し、住民の安全確保、社会的平穏の維持、ならびに公共および私有財産の保護を徹底するよう厳格な指示を出した。悪意ある者による略奪や破壊行為を未然に防ぐためである。
掃討作戦が完了次第、スワイダー市内の各地区は順次、治安維持を担う内部治安(司令部)部隊に引き渡す予定である。これにより混乱の収束、住民の帰還、そして都市の安定回復を図る。
スワイダー市内における軍の行動を監督・是正するため、憲兵隊の展開を開始するよう指示を出した。軍の規律維持と違反行為の取り締まりを徹底する。

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内務省は午後8時40分、フェイスブックを通じて、スワイダー県の現況についての声明を発表した。

声明では、市内の一部地域では依然として衝突が続いているものの、アフマド・シャルア移行期政権はスワイダーの有力者や宗教指導者たちと連携し、全面的な支配の回復と恒久的な治安と安定の確保に向けて集中的な努力を続けていると表明された。

また、内務省の治安部隊は国防省の部隊と連携し、法に背く武装グループをスワイダー市中心部から排除し、民間人を保護し、市内に安定を取り戻すことに成功したと主張している。

さらに、この作戦ののち、ダッラーティー司令官と宗教指導者・地元有力者らとの間で大規模な会合が開催され、市内に治安部隊の拠点を設置し、軍の車両と部隊を撤収させることで合意が成立したことが発表されたが、合意はすぐに破られ、法に背く武装グループが再び治安部隊や警察部隊を狙った奇襲攻撃を仕掛け、地域の安定と合意形成の破壊を図った。

加えて、より深刻な事態として、イスラエル軍がこれらの武装グループを支援して、スワイダー市などを爆撃、内務治安部隊およびシリア軍兵士の殉職者が出たことを明らかにした。

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シリア人権監視団によると、13日に発生したドゥルーズ派民兵と、アフマド・シャルア移行期政権の国防省および内務省の合同部隊、遊牧民部族の武装グループとの戦闘での死者は203人となった。

内訳は以下の通り。

●スワイダー県出身者:71人(うち子ども4人、女性2人)
●国防省・治安機関関係者:111人(うち遊牧民18人)
●即時処刑者:21人(うち女性3人、国防省および内務省の兵士による銃殺)

スワイダー市各所(マスラフ地区、ジャラー地区、クーム街道地区)、ラサース村、カナワート市では、アフマド・シャルア移行期政権の国防省および内務省の合同部隊、遊牧民部族の武装グループが市内の住宅街を迫撃砲弾で砲撃、砲弾が着弾した。

戦闘の影響で、スワイダー市の市場ではほぼ完全な麻痺状態となり、大多数の商店が砲撃や略奪を恐れて営業を控えたほか、マズラア町、カナーキル村、サアラ村などの前線では、多くの家族が戦闘を避けて避難した。

一方、ハマー県やヒムス県から首都ダマスカスへ向かう国防省部隊の車列も確認された。

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トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使はXを通じて以下の通り発表した。

我々は、シリア国内のすべての関係者と積極的に関与し、沈静化と建設的な統合に向けた議論を前進させる努力を続けている。
最近のスワイダー県での衝突は、すべての側にとって憂慮すべき事態であり、我々はドゥルーズ派、ベドウィン部族、シリア政府、そしてイスラエル軍のそれぞれが受け入れられるような平和的かつ包摂的な解決を模索している。
情報の錯綜や誤導、非効率なコミュニケーションこそが、各当事者の利害を平和的かつ慎重に統合する上で最大の課題である。
我々は、すべての側と直接的かつ建設的な協議を行い、沈静化と統合に向けた道筋をともに探っている。

レバノンの進歩社会主義党の前の党首のワリード・ジュンブラートカタール外務省ヨルダン外務省バーレーン外務省は、アブー・カスラ国防大臣によるスワイダー市での停戦発表に歓迎の意を示した。

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ANHAによると、シリア民主評議会のライラ・カラマーン共同議長は、ラッカ県ラッカ市で開催された同評議会女性局の会議で、スワイダー県での戦闘について言及し、そのなかで同県住民との連帯を表明、アフマド・シャルア移行期政権に対してスワイダー県、ダルアー県、ダマスカス県、そして北・東シリア地域を含むすべての地域・社会成員と対話の扉を開くよう求めた。

また、ANHAによると、シリア民主軍に所属する女性防衛部隊(YPJ)は声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権による攻撃を強く非難するとともに、衝突のきっかけとなった強盗事件の被害者のファドルッラー・ダウワーラ氏の母親ファウズィーヤ・ファフルッディーン・シャッラーニー氏の抵抗を称賛した。

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アレッポ県ダイル・ハーフィル市郊外で、シリア民主軍とシャルア移行期政権の内務省総合治安局が交戦(2025年7月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ハーフィル市郊外で、シリア民主軍とアフマド・シャルア移行期政権の内務省総合治安局が交戦した。

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ハマー県マアーン村にある井戸から、2013年の前政権による虐殺で殺害されたと見られる女性1人と子供1人を含む15人の遺骨が発見(2025年7月15日)

ハマー県では、SANAによると、マアーン村にある井戸から、2013年の前政権による虐殺で殺害されたと見られる女性1人と子供1人を含む15人の遺骨が発見された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジャルマーナー市外に位置するカッバース橋に設置されている県内務治安司令部の検問所付近で、武装グループと検問所の要員が撃ち合いとなり、タルトゥース県出身の市民1人が流れ弾にあたって死亡した。

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シリア民主軍はイブラーヒーム・ハフル氏が率いる部族軍のメンバーだった5人を拘束:内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所がダーイシュの武装グループに襲撃され、隊員5人が死亡(2025年7月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がジャルズィー村とズィーバーン町で家宅捜索などの治安作戦を実施し、アカイダート部族の指導者の1人イブラーヒーム・ハフル氏が率いる部族軍のメンバーだった5人を拘束した。

シリア人権監視団によると、ズィーバーン町では、シリア民主軍のパトロール部隊が燃料を密輸しようとしてた車輛を押収しようとして攻撃、その際に住民1人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダシーシャ村にいたる街道に設置されている北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所が、ダーイシュ(イスラーム国)の武装グループに襲撃され、隊員5人が死亡した。

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ハマー県でムルシド派の宗教行事を武装グループが襲撃し、女性1人を含む4人が負傷(2025年7月14日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原地方のジャイイド村で行われていたムルシド派の宗教行事を武装グループが襲撃し、住民に向けて無差別に発砲、手りゅう弾を投げつけ、女性1人を含む4人を負傷させた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ナバク市で内務省の内務治安司令部のパトロール部隊が正体不明の武装グループの襲撃を受け、隊員1名が負傷した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がフライバート村にあるキリスト教会の近くでテロ攻撃を準備していた3人を逮捕、20キロにおよぶ爆発物のほか、マイノリティ宗派を攻撃する内容のビラなどを押収した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市で、内務省総合治安局の隊員が、住民宅に手榴弾2発を投げ込む事件が発生した。

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イスラエル軍はスワイダー県に進行したシャルア移行期政権国防省の部隊を爆撃:ドゥルーズ派の保護を主張(2025年7月14日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機が県上空に飛来した。

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SANAによると、イスラエル軍の航空機が、スワイダー県のマズラア町一帯に対して2回、カナーキル村一帯に対して1回の爆撃を実施し、物的被害が発生した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の爆撃は、アフマド・シャルア移行期政権のシリア国防省に所属する部隊の集結地や軍用車輌を狙ったもの。

ANHAによると、この爆撃と前後して、マズラア町、カナーキル村、タッル・ハディード村に展開していたアフマド・シャルア移行期政権傘下の武装グループが撤退した。

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、Xを通じて、以下の通り発表した。

速報:イスラエル軍は先ほど、シリア南部スワイダー県のサミーア村一帯で複数の戦車を攻撃した。続報あり。

アドライ報道官はまた、Xを通じて、以下の通り発表した。

速報:本日早く、サジーン村とサミーア村間の地域で複数の戦車が確認され、それらがスワイダー市方面に向けて移動していた。
イスラエル国防軍は、それらの戦車の到達を阻止するため攻撃を実施した。

●このような兵器がシリア南部に存在することは、イスラエル国家に対する脅威となり得る。
●イスラエル軍は、シリア南部における軍事的脅威の存在を決して許容せず、それに対抗して行動を取る。また、同地域の情勢を今後も注視し続ける。

一方、タイム・オブ・イスラエルによると、イスラエル・カッツ国防大臣は、この爆撃について「シリアの体制へのメッセージであり明確な警告だ、我々はシリアのドゥルーズ派に危害を加えることを許さない」と述べた。

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ハダス・チャンネル(アラビーヤ・チャンネル)は、イスラエルの治安当局者の話として、同国がダルアー県およびスワイダー県に地上侵攻するつもりはなく、ドゥルーズ派を守るため、ダマスカス(アフマド・シャルア移行期政権)と連携して措置を調整していると伝えた。

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シリア人権監視団は、イスラエルがアフマド・シャルア移行期政権に対して、国防省の部隊が掌握したシリア南部の地域から、14日12時までに完全に撤退するよう求めたと発表した。

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シリア人権監視団によると、2025年に入って以降、イスラエル軍はシリア領内を62回にわたって攻撃している。

うち52回が爆撃、10回が地上攻撃で、これにより弾薬庫、司令部、拠点、車輌などおよそ92ヵ所の標的が破壊または損傷を受けた。

また、攻撃による死傷者は以下の通り。
●シリア軍事作戦総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局および国防省所属の兵士:9人死亡、21人負傷
●身元不明者:3人死亡(うち2人はレバノン国籍)
●民間人:15人死亡、3人負傷
●武装した民間人:9人死亡

県別の爆撃の回数と死者は以下の通り:
●アレッポ県:7回
●ダマスカス県およびダマスカス郊外県:17回(民間人2人、身元不明3人(うちレバノン人2人、兵士2人死亡)
●スワイダー県:4回
●ヒムス県:8回(うち2回はシリア・レバノン国境の非公式の通行所)
●クナイトラ県:6回(民間人1人、シリア軍事作戦指令部の兵士2人死亡、1人負傷)
●ダルアー県:8回(民間人4人、シリア軍事作戦指令部の兵士1人死亡、その他負傷者)
●タルトゥース県:2回
●ラタキア県:4回(民間人1人死亡、3人負傷)
●ハマー県:2回(シリア軍事作戦指令部所属4人死亡)

県別の地上攻撃の回数と死傷者は以下の通り:
●ダルアー県:5回(武装した民間人16人死亡、2人負傷)
●ダマスカス郊外県:1回
●クナイトラ県:4回

なお、アサド政権が崩壊した2024年12月8日から同年末までの間に、イスラエル軍はシリア国内の軍事拠点に対して約500回の爆撃を実施しており、旧シリア軍の主力兵器は事実上壊滅した。

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スワイダー県でのドゥルーズ派と部族の衝突にシャルア移行期政権が介入、ドゥルーズ派側は総動員令を発出:死者は99人に(2025年7月14日)

スワイダー県では、首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ街道で13日に発生した強盗事件に端を発するドゥルーズ派住民とアフマド・シャルア移行期政権に近い部族の衝突は15日も続いた。

シリア人権監視団によると、戦闘は、カナーキル村、サーラ村、マズラア町一帯で激しく行われ、ドゥルーズ派の民兵が、部族および国防省・内務省の混成部隊による攻撃に対して激しく抵抗した。

部族武装グループおよび国防省の部隊が駐留するダルアー県の東ムライハ村からスワイダー市に向けて砲撃が行われた。

14日に始まった一連の戦闘で、死者は、子ども2人と女性2人を含む99人に達した。

内訳は以下の通り:
●住民:60人(子ども2人、女性2人を含む)
●部族:18人
●国防省の兵士:14人
●軍服を着た身元不明者:7人

このほか、200人近い負傷者がスワイダー国立病院に搬送されており、医療物資の深刻な不足のなか、医療スタッフが総力を挙げて対応にあたっている。

SANAによると、事態を受けて、シャルア移行期政権の国防省の部隊および内務省の治安部隊が、衝突の鎮静化と住民の保護を目的として、ダウル村に展開した。

また、SANAによると、県内農村地帯のそれ以外の村々にも、両省の部隊が展開した。

一方、シリア人権監視団によると、国防省の部隊がスワイダー市中心部から3キロの地点に位置するワルガー村に集結、同市への侵攻の構えを見せた。

これに対して、ドゥルーズ派民兵は、「シャーヒーン」の名で知られる無人航空機(偵察機)を撃墜する一方、市内の有力者らや住民は、スワイダー市の開城に断固反対の姿勢を見せた。

また、スワイダー24によると、スルターン・アトラシュの孫のアミール・ハサン・ヤフヤー・アトラシュ氏がイラー村で声明を出し、総動員を呼びかけるなど、抵抗の構えを示している。


なお、イナブ・バラディーによると、国防省部隊はマズラア町、サーラ村、タッル・ハディード村一帯を制圧した。

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ANHAは、ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師が暗殺未遂に遭遇したが、一命を取り留めたことが本日明らかとなったと伝えた。

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Suwayda 24によると、マクワス村に拘束されていた誘拐被害者たちが解放され、ドゥルーズ派の宗教指導者の1人であるユースフ・ジャルブーウ師の邸宅に到着した。

 

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外務在外居住者省は、フェイスブックなどを通じて声明を出し、深刻な緊張の激化に深い遺憾の意を表明し、すべての地域勢力に対して即時に暴力行為を停止し、違法な武器を引き渡し、内乱をあおる勢力の企図を挫くようを呼びかけた。

また、すべての国や国際機関に対して、シリアの主権を尊重し、いかなる分離主義的勢力に対しても支援も行わないよう改めて要請した。

そのうえで、ドゥルーズ派の権利尊重と保護、治安と安定の回復、国家機関の活性化、すべての国民の保護を、国家主権と法治の枠組みの中で進めていくと改めて強調した。

国防省は、フェイスブックなどを通じて声明を出し、2日間の戦闘で、30人以上が死亡、100人余りが負傷、複数の地区や町に被害が及んでいるとしたうえで、この衝突に伴う制度的空白が無秩序状況を悪化させ、事態の鎮静化や自制の努力を阻害したと現状を評価、国防省と内務省が部隊を展開させ、市民の安全を確保するとともに、迅速かつ断固としたかたちで衝突を終結させるために行動を開始したと発表した。

国防省はまた、フェイスブックなどを通じて、ハサン・アブドゥルガニー報道官(大佐)のビデオ声明を配信した。

声明のなかでアブドゥルガニー報道官は、武力衝突について「過去数ヵ月にわたってスワイダー県で続いてきた制度的・行政的な空白状態がもたらした直接的な結果であり、それが無秩序と治安崩壊への道を開いた」と説明した。

アブドゥルガニー報道官はまた、国防省と内務省が、地元有力者と連絡・調整して、衝突の鎮静化と治安の掌握のための緊急措置を講じ、同県へ軍および治安部隊の増派を行ったことを明らかにするとともに、違法な武装グループの攻撃で兵士18人が死亡、複数人が負傷したことを認めた。

内務省は、フェイスブックなどを通じて声明を出し、内務省と国防省の部隊の展開について、流血を止め、治安を確保し、安定を取り戻すという国家的任務の一環であると説明、その目的が治安の維持と民間人の保護に限定されており、いかなる勢力にも肩入れするものではないと強調した。

SANAによると、内務省のヌールッディーン・バーバー報道官は、武力衝突に遺憾の意を示したうえで、「国家が公式な機関を通じてスワイダー県に介入し、治安を回復することは避けられない決断である」と述べ、内務省と国防省の部隊が14日早朝にスワイダー県に入ったことを明らかにした。

SANAによると、ハムザ・ムスタファー情報大臣は、国防省と内務省部隊の介入について、「無秩序な武器の横行や無法集団の問題に対し、国家が考え得るすべての政治的・柔軟な解決策を試みた末の決断であった」と説明した。

SANAによると、地中海連合会合に出席するためにベルギーのブリュッセルを訪問中のアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、「我々は、アサド体制から引き継いだ混乱という負の遺産に今なお苦しんでいる」としたうえで、「シリア全土において無秩序な武器を制御し、治安と安定を回復し、すべての国民を保護するための取り組みを続けている」と説明した。

また、「尊敬すべきドゥルーズ派の市民たちは、新政府にとって責任をもって守るべき存在であり、その保護は国家の義務である。いかなる勢力もシリアの内政に干渉すべきではなく、シリアの主権を尊重しなければならない」と強調した。

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ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部は、フェイスブックを通じて声明を出し、(内務省)総合治安機関、(シャーム解放)機構の侵攻と攻撃を非難、これらの組織を含むいかなる国内勢力の介入も拒否すると表明、即時かつ迅速な国際的保護を改めて要請した。

ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部はまた、別の声明において、アフマド・シャルア移行期政権に対して即時停戦と尊厳ある解決を呼びかけるとともに、過激派、無秩序な勢力、または法律を逸脱する武装集団を受け入れないと改めて表明した。

一方、スワイダー24によると、尊厳の男たち運動が声明を出し、シャルア移行期政権のがダマスカス・スワイダー街道の治安維持を怠り、マスミヤ町の検問所一帯で繰り返されてきた民間人への犯罪行為を黙認してきたことが、衝突の原因だと非難、自衛を放棄できない原則、合法的かつ正当な権利だとしたうえで、土地と名誉を守るための総動員令を発出し、戦闘員を最前線に配置したと発表、平和的解決の追求は、弱さではなく強さの表れであるとしたうえで、即時戦闘停止を呼びかけた。

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SANAによると、レバノンの進歩社会主義党は、即時の沈静化を呼びかけるとともに、当事者が国際的な保護要請を行うことを拒否、安全と保護の責任は、唯一かつ排他的にシリア国家にあると強調した。

ワリード・ジュンブラート前党首もメディアに対して、政治的解決とシリア政府の主導によって、スワイダー県に再び安全と和解がもたらされることを望むと述べ、国際社会やイスラエルへの介入要請を拒否する姿勢を強調した。

SANAによると、トルコ外務省のオンジュ・クチャル報道官は、「シリアの主権と領土の一体性が優先されるべきである」としたうえで、国際社会の責任ある関係者と連携しつつ、シリアでの安定促進と合意形成に向けた努力を継続していく意向を表明した。

SANAによると、アナ・スノー英シリア担当特使は、Xを通じて事態への懸念を表明した。

SANAによると、イエメン外務省は、シリア政府による治安と安定の確保、武器の国家管理、そして国内各地における社会的平和の保護に向けた努力を全面的に支持すると表明した。

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スワイダー県で前日の強盗事件を契機にドゥルーズ派住民と部族が激しく交戦し、20人以上が死亡(2025年7月13日)

シリア人権監視団スワイダー24によると、前日夜に発生した強盗事件を契機に、ファドルッラー・ダウワーラ氏の親族が報復として8人を拘束したことへの報復として、地元武装グループがマクワス村に臨時検問所を設置し、ドゥルーズ派の住民5人を拘束した。

これに対して、部族側が県スワイダー東部マクワス村に検問所を設置し、ドゥルーズ派住民を拘束して対抗、ダマスカス・スワイダー街道を遮断、軍・治安機関も交通を完全封鎖した。
によると、

スワイダー24によると、治安悪化により、マスミヤ町の検問所などで通行が一時停止された。

事態を受けて、地元の有力者たちによる仲介が行われて、拘束者の相互解放と緊張緩和を目的とした交渉が開始された。

また、スワイダー24によると、ドゥルーズ派の宗教的指導者(シャイフ・アクル)のユースフ・ジャルブーウ師とハンムード・ハンナーウィー師が即時停止を呼びかけた。

しかし、戦闘はマクワス村、サミーア村、マズラア町、ルバイン村およびハッラーン村周辺、大スーラ村などに拡大した。

スワイダー24によると、スワイダー市東部では、爆発とみられる音や銃撃音が確認された。

スワイダー24によると、部族武装集団がスワイダー県警察の検問所を攻撃、戦闘に発生した。

一連の戦闘で、24人(うち子ども2人)が死亡、約50人が負傷した。

死亡した24人のうち、ドゥルーズ派住民は20人(うち2人は子ども)、部族側は4人。

スワイダー24によると、スワイダー市で子ども2人が交戦により死亡した。

戦闘激化を受けて、ティーラ村の住民の大半がマズラア町やスワイダー市へ避難した。

また、ダルアー県ホーラーン地方から部族武装グループが増援としてスワイダー県に向けて進軍していることが確認された。







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SANAによると、教育養育省は、スワイダー県で予定されていた宗教科目の高校卒業試験を延期すると発表した。

新たな試験日は後日決定されるという。

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イスラエル軍はヘルモン山一帯旧シリア軍の司令本部の複数ヵ所を特定、軍需物資、3トンを超える兵器を押収(2025年7月13日)

イスラエル軍は、声明出し、第210師団傘下の第810旅団の部隊は、ハル・ドヴ(シャブアー農場・カフルシューバー)での防衛任務に加え、シリア領内でも引き続き作戦を展開、ヘルモン山一帯でアサド政権時代にシリア・レバノン地域を管轄していた司令本部の複数ヵ所を特定、軍需物資、3トンを超える兵器を発見を押収したと発表した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊がアイン・バイダー村の交差点付近まで進入し、検問所を設置して通行人の検査を実施、その後、部隊は現場から撤収した

また、イスラエル軍の別のパトロール部隊がアイン・ザイワーン村に越境侵入、これに続き、アフマル丘から同村に向けて発砲が確認された。

シリア人権監視団によると、軍用車両4台からなるイスラエル軍部隊はさらに、カフターニーヤ町近くのマタラ・ダム周辺に越境侵入した。

また、ブライカ村周辺の農地で、イスラエル軍の発砲によると見られる火災が発生した。

シリア人権監視団によると、このほかにも、軍用車輌4台からなるイスラエル軍部隊は、東サムダーニーヤ村および西サムダーニーヤ村に越境侵入し、複数の住宅を家宅捜索した。

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港湾投資局がラタキア港に務めていた73人が一斉解雇、うち40人がアラウィー派とムルシディー派(2025年7月13日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、タイバト・イマーム市の市役所前のロータリー付近で、正体不明の武装グループが、旧シリア軍に所属していた男性を公開処刑した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カフルスーサ区の住民らが、法務省前で抗議行動を行い、マッザ区、カフルスーサ区、ダマスカス郊外県ダーライヤー市などの都市再開発計画の法的根拠となっている前政権時代の2012年政令第66号の再適用に反対の意思を表明した。

また、シリア人権監視団によると、ナフル・イーシャ地区にあるマーリク・ブン・アナス・モスク付近で、アラウィー派の60代のタクシー運転手の男性がバイクに乗った武装グループによって集団により銃で撃たれて死亡した。

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マアルバー村近くの街道で、身元不明の若い男性が遺体で発見された。

遺体の年齢は30代から40代と推定されており、銃で撃たれた痕跡があった。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、港湾投資局がラタキア港に務めていた73人が一斉解雇処分を受けた。

うち40人がアラウィー派とムルシディー派だという。

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ダルアー県タスィール町で大規模な抗議デモが行われ、住民たちはダーイシュのメンバーだった地元出身者の退去を要求(2025年7月13日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タスィール町で大規模な抗議デモが行われ、住民たちはダーイシュ(イスラーム国)のメンバーだった地元出身者の退去を要求した。

デモでは、「シリアは自由だ、ダーイシュは出て行け!」といったスローガンが叫ばれた。

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トルコ占領下の「平和の泉」地域内のラッカ県タッル・アブヤド市とスルーク町でトルコの占領に抗議する大規模デモ(2025年7月13日)

ラッカ県では、ANHAによると、トルコ占領下の「平和の泉」地域内のタッル・アブヤド市とスルーク町でトルコの占領に抗議する大規模デモが行われ、住民らが参加した。

デモ参加者は、トルコの実効支配に協力する地方評議会を「我々の食糧を盗む者たち」と非難、その追放を要求した。

抗議デモは、小麦がトルコ国内へと横流しされていることに反発するかたちで行われた。

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イスラエル軍が兵力引き離し地域(AOS)とシリア政府の実効支配地を隔てるラインA付近(クナイトラ県)への発砲が原因で、ブライカ村とビイル・アジャム村の西側にある農地一帯で大規模な火災が発生(2025年7月12日)

クナイトラ県で、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が兵力引き離し地域(AOS)とシリア政府の実効支配地を隔てるラインA付近への発砲が原因で、ブライカ村とビイル・アジャム村の西側にある農地一帯で大規模な火災が発生した。

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首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ道路で夜間にドゥルーズ派が強盗事件に遭い、暴行を受け、金品を奪われる(2025年7月12日)

スワイダー県では、スワイダー24によると、首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ道路で夜間に強盗事件が発生した。

事件は、ダマスカス郊外県のヒルバト・シヤーブ村と第1軍団基地の間で発生、首都ダマスカスから帰宅しようとしていたスワイダー県出身でドゥスール派の青果商ファドルッラー・ダウワーラ氏が武装グループの襲撃を受けた。

武装グループが道路を石で封鎖し、ダウワーラ氏の車を制止し、身体的暴行を加えるとともに、宗派差別的な侮辱を加え、殺害をほのめかす脅迫を行い、約5トンの野菜を積んだトラック、現金700万シリア・ポンド、携帯電話を奪った。

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ダイル・ザウル県でシャルア移行期政権の内務治安司令部とシリア民主軍がユーフラテス川を挟んで交戦(2025年7月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川西岸のアシャーラ市に展開するアフマド・シャルア移行期政権の内務治安司令部の部隊と、東岸のダルナジュ村に展開するシリア民主軍の部隊との間で銃撃戦が発生した。

銃撃戦は、密輸業者らが西岸から東岸への渡河を試みた際、シリア民主軍が警告射撃を行ったことで発生した。

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タルトゥース県でアラウィー派の兄弟2人が、マシュター・フルウ町の職場で正体不明の武装グループによって銃撃され、弟が死亡、兄が負傷(2025年7月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハムダーニーヤ地区で、正体不明の武装グループによって殺害された身元不明の若い男性が遺体で発見された。

また、シリア人権監視団によると、フライターン市郊外の石材採石場で、前政権の空軍情報部の元職員が射殺され、遺体で発見された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、治安部隊によって銃で撃たれ、ミスヤーフ市近郊のラブア村出身の男性が殺害された。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、タルトゥース市郊外のドゥワイル・マルーア村出身のアラウィー派の兄弟2人が、マシュター・フルウ町の職場(カフェ前)で正体不明の武装グループによって銃撃され、弟が死亡、兄が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がナブク郡で、同県カラムーン地域のフライタ村出身で、前政権の軍事情報局に協力していたとされるスルターン・バドル・フーリーヤ容疑者を逮捕した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハウラ地方で2日前に自宅前で正体不明の武装グループに銃撃されて負傷していた男性が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、フルサーン村のガソリンスタンド裏でクレーン操作中に、男性1人が正体不明の武装グループによって鉄の棒で頭部を殴打され、死亡、武装グループはクレーン車を奪って逃走した。

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ダルアー県では、SANAによると、県北部のマスミヤ町で、旧シリア軍第34旅団の敷地内の集団墓地から、民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)が4人の遺骨を収容した。

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アレッポ市東部のナイラブ航空基地で、原因不明の大規模な爆発が発生(2025年7月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市で55歳の女性が自宅で鋭利な刃物により殺害されているのが発見された。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部のナイラブ航空基地で、原因不明の大規模な爆発が発生し、広範囲にわたって激しい煙が立ち上った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市郊外のシャーティー・アズラク通り沿線の酒類販売店が、72時間以内に販売を停止するよう裁判所から警告を受けた。

これらの店舗は正式な営業許可を得ているにもかかわらず、今後の営業継続を条件に「酒類販売の継続を行わない」という誓約書への署名が求められているという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハフィール・フウカー村で、オートバイに乗った正体不明の武装グループが男性を銃撃し、殺害した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マーリキー地区で、女性医師とその家政婦が何者かによって殺害された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務治安司令部は、前政権下の国防隊の幹部の1人だったグナーム・ターイス容疑者(アブー・ダッハーム)を逮捕した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、バールド村で、ムルシド派の70代男性が、自宅前で武装した2人組によって射殺された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市内で数日前に1頭部に流れ弾を受けて負傷していた2歳の少女が死亡した。

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シリア民主軍の特殊部隊がダイル・ザウル県ルワイシド村で治安作戦を実施し、ダーイシュの指導者の1人ムハンナド・ハルフ・ハムド容疑者を逮捕(2025年7月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、10日深夜から11日未明にかけて、シリア民主軍の特殊部隊が米主導の有志連合の支援を受け、ルワイシド村で治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者の1人ムハンナド・ハルフ・ハムド容疑者を逮捕、ハサカ県南部のシャッダーディ市にある有志連合の基地に移送した。

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また、シリア人権監視団によると、シュハイル村で、シリア民主軍の検問所の隊員が、同町出身の若い男性1人を逮捕し、この男性が所有する自家用車を押収した。

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イスラエル軍地上部隊がクナイトラ県の西サムダーニーヤ村と東サムダーニーヤ村の間に越境侵入(2025年7月10日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊が西サムダーニーヤ村と東サムダーニーヤ村の間に越境侵入した。

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シリア民主軍の作戦司令室師団(TOL)はハサカ県フール・キャンプでダーイシュのスリーパーセルに対する治安作戦を実施し、2人の幹部を逮捕(2025年7月10日)

ハサカ県では、ANHAによると、シリア民主軍の作戦司令室師団(TOL)が、米主導の有志連合の支援を受けて、フール・キャンプにおいて、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに対する治安作戦を実施し、2人の幹部を逮捕した。

逮捕された2人は、キャンプ内の軍事責任者として知られるマフムード・サーフィー容疑者(アブー・バラー)とシャリーア問題責任者としてダーイシュの思想の普及を担当していたアブドゥッラッザーク・マフムード・サラーマ(アブー・アブドゥッラフマーン)容疑者。

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シャルア移行期政権当局はアラウィー派への犯罪行為に対する苦情を受けヒムス県西部の検問所を閉鎖:シーア派の宗教指導者暗殺を受けヒムス県マズラア村で抗議デモ(2025年7月9日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で武装した何者かが不動産事務所を襲撃し、若い男性1人を殺害した。

また、シリア人権監視団によると、ヤルムーク難民キャンプで、男性1人がオートバイに乗った正体不明の武装グループの銃撃を受けて、死亡した。犯人はオートバイに乗った正体不明の武装者で、事件はその背景とタイミングをめぐり大きな波紋を広げている。

男性は、前政権の治安機関と協力していたとして拘束されていたが、最近になって釈放されていた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の当局は、アラウィー派住民の殺害、誘拐、金銭的恐喝、みかじめ料の強要などに対する苦情が相次いでいた県西部の検問所(ハルカル検問所)を閉鎖した。

また、シリア人権監視団によると、県西部で、シーア派の宗教指導者である「ラスール・シャフード」師が暗殺された事件を受け、マズラア村で夜間に抗議デモが発生した。

このほか、シリア人権監視団によると、シリア人権監視団の活動家によれば、県北部のハウラ地方で正体不明の武装グループが前政権の治安機関幹部と近い関係にあった人物を自宅前で銃撃、負傷させた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヘルモン山(シャイフ山)に近いアルナ村で、ドゥルーズ派の若い男性が正体不明の武装グループによって射殺された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、東ガーリヤ町南部で、若い男性どうしの口論が発端となり銃撃戦が発生したことを受けて、内務治安司令部が夜間外出禁止令を発令した。

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ラッカ県では、ANHAによると、トルコ占領下の「平和の泉」の拠点都市タッル・アブヤド市内の病院で発生した撃ち合いで、シリア国民軍憲兵隊員1人が死亡し、さらに4人が負傷した。

シリア人権監視団によると、撃ち合いは、シリア国民軍憲兵隊とダイル・ザウル県出身者の間で発生、憲兵隊員1人が死亡、5人が負傷した。

死亡した憲兵隊員がダイル・ザウル県出身の女性に暴行したことが衝突の発端だった。

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ラッカ県では、アサーイシュがダーイシュのスリーパーセルに対する治安作戦を実施し、指導者1人を拘束(2025年7月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、6日に正体不明の武装グループに誘拐されていたズィーバーン町出身の油田請負業者が遺体で発見された。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、カラーマ村で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがシリア民主軍の検問所を自動火器で襲撃した。

シリア人権監視団によると、西部のサルハビーヤ村では8日深夜から9日未明にかけて、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の治安部門および特殊部隊が、米主導の有志連合の支援を受け、ダーイシュのスリーパーセルに対する治安作戦を実施し、指導者1人を拘束した。
このほか、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がタブカ市およびダブスィー・アフナーン村で麻薬を所持・販売していた4人の容疑者を逮捕し、大量の違法薬物を押収した。

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所属不明の無人航空機がイドリブ県カッリー町近郊の農道を走行していた車輛を攻撃し、1人死亡、1人負傷(2025年7月8日)

イドリブ県では、<a href=”https://www.syriahr.com/%d8%a8%d8%a7%d9%84%d8%b7%d9%8a%d8%b1%d8%a7%d9%86-%d8%a7%d9%84%d9%85%d8%b3%d9%8a%d8%b1-%d8%a7%d8%b3%d8%aa%d9%80-%d9%80%d9%87%d9%80-%d9%80%d8%af%d8%a7%d9%81-%d8%b3%d9%8a%d8%a7%d8%b1%d8%a9-%d9%81%d9%8a/768871/?fbclid=IwY2xjawLaag9leHRuA2FlbQIxMQBicmlkETF1YWRVOVV4VVFacHZwZnlVAR5P-K3DbC5boqus_6-2yIAeUji5iYnxNgCT7Yb1YIIadu0VTNvuG-D2ocOj2Q_aem_7L0bk7D7RiubV-PUIsSZrA” target=”_blank”>シリア人権監視団</a>によると、所属不明の無人航空機が、カッリー町近郊の農道を走行していた車輛を攻撃し、車両は完全に破壊された。

<a href=”https://www.syriahr.com/%d8%ae%d9%84%d8%a7%d9%84-%d8%a7%d8%b3%d8%aa%d9%80-%d9%80%d9%87%d9%80-%d9%80%d8%af%d8%a7%d9%81-%d9%85%d8%b3%d9%8a%d8%b1%d8%a9-%d9%85%d9%82%d9%80-%d9%80%d8%aa%d9%84-%d9%88%d8%a5%d8%b5%d8%a7%d8%a8/768880/?fbclid=IwY2xjawLaahlleHRuA2FlbQIxMQBicmlkETF1YWRVOVV4VVFacHZwZnlVAR62FkKgxmGQayAfLlQUeid4B_KYZ5eizF5qWPXoxveoD5P01FfT6okqbta8QQ_aem_haBLY4KZaZO0baC2r96_5w” target=”_blank”>シリア人権監視団</a>によると、この攻撃で、1人が死亡、1人が重傷を負った。
<iframe src=”https://www.facebook.com/plugins/video.php?height=476&href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2Fsyriahro%2Fvideos%2F24007736595548876%2F&show_text=true&width=357&t=0″ width=”357″ height=”591″ style=”border:none;overflow:hidden” scrolling=”no” frameborder=”0″ allowfullscreen=”true” allow=”autoplay; clipboard-write; encrypted-media; picture-in-picture; web-share” allowFullScreen=”true”></iframe>

<p align=”right”><font color=”Black” size=”2″ face=”MS Pゴシック”><font size=”-1″>(C)<a href=”http://cmeps-j.net/aljabal/” target=”_blank”>青山弘之</a> All rights reserved.</font></font></p>

ダイル・ザウル県ではダーイシュのスリーパーセルが給油所やシリア民主軍の拠点を襲撃(2025年7月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに属する武装グループが、ジャルズィー村の給油所を手榴弾で襲撃し、ザカートの支払いを強要、従業員1人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルと見られる武装グループが、ダイル・ザウル東部アブ・アブー・ハマーム市の病院に設置されているシリア民主軍の軍事拠点に対し、ロケット弾による攻撃を行った。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の緊急対応部隊(HAT)がラッカ市で精密治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに属する4人を拘束した。

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シリア人権監視団前政権が崩壊してからの7ヵ月間で8,067人が死亡したと発表:うち即決処刑による死者は2,167人(2025年7月8日)

シリア人権監視団は、前政権が崩壊してからの7ヵ月間(2024年12月8日〜2025年7月7日)で8,067人が死亡したと発表した。

8,067人のうち、6,150人が民間人(うち330人の子供と451人の女性)で、即決処刑されたのは2,167人(うち3月だけで1,726人)にのぼるという。

月別の死者数は以下の通り
●2024年12月8日〜同年末:2,354人(うち民間人1,894人)
●2025年1月:1,122人(うち民間人679人)
●2月:603人(民間人435人)
●3月:2,644人(民間人2,069人)
●4月:452人(民間人352人)
●5月:428人(民間人295人)
●6月:391人(民間人360人)
●7月(7日まで):73人(民間人66人)

民間人の死因
●銃撃・戦闘:292人(子供52人含む)
●その他の原因:27人
●シリア国民軍諸派による殺害:18人
●不明:1,744人
●経済的困難:1人(子供)
●車両爆弾:55人
●シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)による拘束中の拷問:39人
●シリア国民軍諸派による拷問:2人
●ダーイシュ(イスラーム国)による殺害:33人
●イスラエルの爆撃:29人
●トルコの攻撃:129人(うち子供29人)
●ヨルダン国境警備隊の銃撃:4人
●トルコ国境警備隊の銃撃:1人
●地雷・即席爆弾の爆発:45人
●シリア民主軍による殺害:15人
●殺人事件:342人
●正体不明の武装グループによる殺害:530人
●シリア軍事作戦局総司令部の銃撃:132人
●爆発性戦争残存物:545人(うち子供134人)
非民間人の死者(1,917人)の内訳
●ダーイシュ戦闘員:26人
●シリア軍事作戦局総司令部の構成員:513人
●シリア民主軍および関連部隊:254人
●イスラーム主義武装グループ、武装グループ:628人
●地元武装勢力:368人
●旧政権の元兵士:83人
●不明:21人
●イラン系外国人戦闘員:10人
●トルコ軍兵士:8人
●ジハード主義者:6人

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ダマスカス県スーマリーヤ地区で、「地区のアミール」を名乗る人物が同地区の住民約300世帯に対して「治安上の理由」だとして72時間以内の強制退去を命じる(2025年7月8日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルトゥース県サーフィーター市近郊のヒルバト・アムラス村出身の男性が遺体で発見された。

男性は、今年2月初めにヒムス市へ仕事のために向かう途中で消息を絶ち、それ以来連絡が取れなくなっていた。

一方、SANAによると、県タッルカラフ郡の内務治安局が、前政権の政治治安部のダマスカス県支部長などを歴任してきたリヤード・ハムドゥー・シャハーダ准将を逮捕した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンシュ市で内務省総合治安局の要員と正体不明の武装グループが交戦し、治安要員1名が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、この戦闘で、総合治安局は武装グループのメンバー1人を殺害、1名を負傷させ、拘束した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、スーマリーヤ地区で、「地区のアミール」を名乗る人物が、同地区の住民約300世帯に対して「治安上の理由」だとして72時間以内の強制退去を命じた。

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