ラッカ県アイン・イーサー市近郊でトルコ軍・国民軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦、トルコ占領下のタッル・アブヤド市で爆発発生(2019年11月5日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のシャルカラーク村の穀物サイロ地区一帯に進攻し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦、トルコ軍の無人航空機が同サイロを爆撃した。

また、ANHA(11月5日付)によると、トルコの占領下に入ったタッル・アブヤド市内で爆発が発生した。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(11月5日付)によると、ダーイシュがラッカ市東のハッス・ウジャイル村近郊とラッカ市西のカフターニーヤ農場近くで石油を積んだトレーラーの車列を攻撃、これを破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける二つの武装集団、シャーム戦線と東部自由人連合がトルコ占領下のアフリーン市中心街(ヴィーラート通り)で激しく交戦した。AFP, November 5, 2019、ANHA, November 5, 2019、AP, November 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2019、Reuters, November 5, 2019、SANA, November 5, 2019、SOHR, November 5, 2019、UPI, November 5, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア軍がイドリブ県、ラタキア県を爆撃し、IDPs3人と戦闘員7人が死亡、シリア軍の砲撃でアレッポ県のホワイト・ヘルメットの拠点が利用不能に(2019年11月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がタフターヤー村、シャイフ・ムスタファー村、カフルサジュナ村、バスィーダー村、ナキール村、ラカーヤー村、ジャバーラー村、マアッラト・ハルマ村南、ムシャイリファ一帯、ダール・カビーラ村を爆撃した。

この爆撃で国内避難民(IDPs)の一家3人(ハマー県ラターミナ町出身)がダール・カビーラ村で死亡したほか、各所で戦闘員7人が死亡した。

シリア軍戦闘機もジスル・シュグール市、ジャーヌーディーヤ町、クファイル村一帯を爆撃、地上部隊もタッル・トゥーカーン村、ナキール村、シャイフ・ムスタファー村、ラカーヤー村、バーブーリーン村、マアッラト・ハルマ村、マアッラト・ヌウマーン市一帯を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊が同地のほか、トゥッファーヒーヤ村、フドル丘を砲撃した。

またシリア軍戦闘機がカッバーナ村一帯とトゥッファーヒーヤ村を爆撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャズラーヤー村、アナダーン市を砲撃、アナダーン市ではホワイト・ヘルメットの拠点が被弾し、利用不能となった。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がサルマーニーヤ村一帯を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団はジューリーン村のシリア軍基地を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県4件、ラタキア県9件、アレッポ県6件、ハマー県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(イドリブ県7件、ラタキア県9件、アレッポ県6件、ハマー県3件)確認した。

AFP, November 5, 2019、ANHA, November 5, 2019、AP, November 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 5, 2019、Reuters, November 5, 2019、SANA, November 5, 2019、SOHR, November 5, 2019、UPI, November 5, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が所属組織「サナーディード軍」の検問所を襲撃し、3人を殺害(2019年11月4日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月4日付)が複数の地元情報筋の話として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がイラク国境に面するヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町近郊にあるシャンマル部族の民兵組織「サナーディード軍」(ダッハーム・ハーディー氏が指揮)の検問所を襲撃し、メンバー3人を殺害した。

サナーディード軍も人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属している。

AFP, November 4, 2019、ANHA, November 4, 2019、AP, November 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2019、Reuters, November 4, 2019、SANA, November 4, 2019、SOHR, November 4, 2019、UPI, November 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

制憲委員会(憲法委員会)小委員会が初会合を開催し、会期と1日の審議時間を決定(2019年11月4日)

制憲委員会(憲法委員会)の小委員会がジュネーブの国連本部で初会合を開いた。

小委員会はシリア政府代表15人、反体制派代表15人、市民社会代表15人の合計45人からなり、現行憲法の再検討、憲法改正、ないしは新憲法起草の実務にあたる予定。

**

反体制派系サイトのザマーン・ワスル(11月4日付)によると、会合では、シリア政府代表(アフマド・クズバリー人民議会議員が団長)が1日の審議時間を2時間に限定するよう主張、これに対して反体制派代表(ハーディー・バフラ・シリア革命反体制勢力国民連立元代表が団長)は8時間にすべきだと反論した。

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表はこれを受け、1日の審議時間を4時間(2時間の審議を2回)、会期を11月9日までとすることを決定した。

AFP, November 4, 2019、ANHA, November 4, 2019、AP, November 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2019、Reuters, November 4, 2019、SANA, November 4, 2019、SOHR, November 4, 2019、UPI, November 4, 2019、Zaman al-Wasl, November 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯でシリア民主軍とトルコ軍・国民軍が交戦(2019年11月4日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町に近いアニーク・ハワー村、マナージール村一帯で、M4高速道路の寸断を狙って攻撃を続けるトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍に反撃した。

一方、SANA(11月4日付)によると、ラッカ県からタッル・タムル町に到着したシリア軍増援部隊が、アブー・ラースィーン町やトルコ国境に近い村々に展開した。

**

アレッポ県では、SANA(11月4日付)によると、シリア軍部隊がアイン・アラブ(コバネ)市一帯の国境地帯への重火器の配備を続けた。

**

トルコ国防省は声明を出し、トルコ軍兵士1人がシリア北東部での地雷の爆発で死亡したと発表した。

アナトリア通信(11月4日付)が伝えた。

AFP, November 4, 2019、Anadolu Ajansı, November 4, 2019、ANHA, November 4, 2019、AP, November 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2019、Reuters, November 4, 2019、SANA, November 4, 2019、SOHR, November 4, 2019、UPI, November 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア・シリア軍の戦闘機・ヘリコプターがシャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県、ラタキア県を激しく爆撃、武装集団戦闘員3人と住民3人が死亡(2019年11月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるカフルナブル市森林地帯、カフルサジュナ村、トゥラムラー村一帯、マアッラト・ハルマ村、ウライニバ村、ナキール村を20回あまりにわたって爆撃した。

この爆撃で、ナキール村近郊で、イッザ軍の戦闘員3人が、クファイル村で女性1人を含む住民3人が死亡した。

シリア軍戦闘機も、ジスル・シュグール市およびその一帯、バシーリーヤ村、ジャーヌーディーヤ町、アイン・バーリダ村、クファイル村、アイン・アサーフィール村、シャイフ・スィンドヤーン村、マルアンド村、ナージヤ村、ザイズーン火力発電所一帯を爆撃した。

またシリア軍地上部隊はジスル・シュグール市、カフルナブル市、ナージヤ村、マルアンド村、ガッサーニーヤ村一帯、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、スィフヤーン村、バーブーリーン村、ウンム・ジャラール村、ラッファ村、ムシャイリファ村などを砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍も戦闘機が同地を爆撃、ヘリコプターも「樽爆弾」で爆撃を行った。

さらに地上部隊もシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

これに対して、反体制武装集団はジュッブ・アフマル村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカラ・ジュルン村、サルマーニーヤ村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団はジューリーン村一帯のシリア軍の拠点を砲撃した。

**

ヒムス県では、ノールス研究センター(11月4日付)によると、タルビーサ市でシリア政府との和解に応じた反体制武装集団の司令官の1人タマーム・ハーシム氏が自宅前で何者かに撃たれて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県4件、ラタキア県6件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(イドリブ県4件、ラタキア県7件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認した。

AFP, November 4, 2019、ANHA, November 4, 2019、AP, November 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 4, 2019、Nors for Studies, November 4, 2019、Reuters, November 4, 2019、SANA, November 4, 2019、SOHR, November 4, 2019、UPI, November 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が進駐したラッカ市で体制打倒を求めるデモ(2019年11月3日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月3日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の合意に従い、10月末にシリア軍が展開したラッカ市のタッル・アブヤド街道で抗議デモが行われ、住民数十人が参加した。

参加者は、シリア軍の進駐を拒否、政権打倒を訴えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市で前日および前々日に引き続き、シャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣による電力量値上げと電気利用制限決定に抗議するデモが行われ、住民が参加した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月3日付)によると、参加した住民は数十人で、電気料金値上げや電力供給制限に加えて、灯油の価格高騰など物価高にも抗議した。

https://eldorar.com/sites/default/files/styles/696×367/public/photo_2019-11-03_11-19-41.jpg?itok=dtuFuus4

AFP, November 3, 2019、ANHA, November 3, 2019、AP, November 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2019、Reuters, November 3, 2019、SANA, November 3, 2019、SOHR, November 3, 2019、UPI, November 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍がトルコ軍・国民軍の攻撃を受け、タッル・タムル町近郊から撤退する一方、シリア軍はタッル・タムル町一帯およびアブー・ラースィーン町に戦車などの重火器を配備(2019年11月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のマフムーディーヤ村を攻撃し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は同地からカースィミーヤ村に撤退した。

また、トルコ軍の無人航空機がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・カイフ村近くにあるシリア民主軍の拠点を爆撃した。

一方、SANA(11月3日付)によると、シリア軍地上部隊がタッル・タムル町一帯およびアブー・ラースィーン(ザルカーン)町での展開を強化、戦車などの重火器を配備した。

https://youtu.be/8OgklqDIQz0

 

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍がアイン・イーサー市東のスカイルー村、マスウーディーヤ村、ウンム・バラーミール村、シャルカラーク村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

国民軍の攻撃はM4高速道路寸断が目的。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある県北部のカルジャブリーン村でシャーム戦線の司令官の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この司令官は重傷を負った。

また、ジャラーブルス市でも、オートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が負傷した。

AFP, November 3, 2019、ANHA, November 3, 2019、AP, November 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2019、Reuters, November 3, 2019、SANA, November 3, 2019、SOHR, November 3, 2019、UPI, November 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などが支配するイドリブ県各所を爆撃(2019年11月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構など反体制武装集団がハーン・シャイフーン市一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

これに対して、シリア軍も地上部隊が、マアッラト・ハルマ村、タッフ村、タフターヤー村、ウンム・ジャラール村、ビダーマー町、カフル・ウワイド村、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、ヒーシュ村、タッル・ナール村、ラカーヤー村を砲撃し、ビダーマー町では住民複数人が負傷した。

また、これと前後して、ロシア軍戦闘機がタッル・シャイフ村、ムシャイリファ村、ジャドアーン農場、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村、カフルサジュナ村を爆撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊も同地を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がザンマール町、ハラサ村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県10件、ラタキア県9件、アレッポ県9件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(イドリブ県12件、ラタキア県3件、アレッポ県4件、ハマー県6件)確認した。

AFP, November 3, 2019、ANHA, November 3, 2019、AP, November 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 3, 2019、Reuters, November 3, 2019、SANA, November 3, 2019、SOHR, November 3, 2019、UPI, November 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主評議会は「真の反体制派のプラットフォーム」を結成するとの意思を表明し、反体制派に制憲委員会(憲法委員会)を退け、シリア政府と前提条件の交渉を行うよう呼びかける(2019年11月2日)

シリア民主評議会は、10月31日のアサド大統領のインタビューを受けて声明を出し、「真の反体制派のプラットフォーム」を結成するとの意思を表明し、国内外で活動する反体制派にシリア民主評議会に合流し、ジュネーブ・プロセス、アスタナ・プロセス、そしてシリア民主評議会が排除された制憲委員会(憲法委員会)を退けたうえで、シリア政府との前提条件なしの交渉を開始するよう呼びかけた。

シリア民主評議会は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体。

AFP, November 2, 2019、ANHA, November 2, 2019、AP, November 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2019、Reuters, November 2, 2019、SANA, November 2, 2019、SOHR, November 2, 2019、UPI, November 2, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍が国民軍と交戦の末にタッル・タムル町近郊の8カ村(ハサカ県)を奪還、トルコ占領下のタッル・アブヤド市(ラッカ県)での爆発で戦闘員と住民14人が死亡(2019年11月2日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が国民軍と交戦の末にタッル・タムル町近郊の8カ村(ダーウーディーヤ村、サイード村、ライハーナ村、スワイディーヤ村、カンバフル村、アッブーシュ村、ウンム・シャイーファ村、ファイサリーヤ村)を奪還した。

また、シリア軍が一時撤退していたアブー・ラースィーン(ザルカーン)町とタッル・タムル町を結ぶ街道地帯に再展開した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川西岸のマンビジュ市一帯に展開したシリア軍地上部隊が、トルコ占領下のジャラーブルス市に近いハムラーン村を砲撃した。

これに対して、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市の住民からなる「土地の民」作戦司令室を名乗る武装集団が、同市一帯の人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を砲撃した。

一方、トルコの支援を受ける国民軍の部隊がジャラーブルス市とガンドゥーラ町を結ぶ街道で何者かの攻撃を受け、複数の戦闘員が死傷した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下に入ったタッル・アブヤド市で大きな爆発が発生し、国民軍の戦闘員と住民合わせて14人が死亡、21人が負傷した。

AFP, November 2, 2019、ANHA, November 2, 2019、AP, November 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2019、Reuters, November 2, 2019、SANA, November 2, 2019、SOHR, November 2, 2019、UPI, November 2, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制派支配地域とトルコ占領地で電力供給制限・値上げに抗議するデモ(2019年11月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市で前日に続いて抗議デモが発生し、住民数十人が参加した。

デモ参加者は、シャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣が最近になって決定した電力供給の時間制限に異議を唱え、シャーム解放機構に反対するとともに、体制打倒を訴えた。

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月2日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市で、電気料金値上げに抗議するデモが行われ、住民多数が参加した。

AFP, November 2, 2019、ANHA, November 2, 2019、AP, November 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2019、Reuters, November 2, 2019、SANA, November 2, 2019、SOHR, November 2, 2019、UPI, November 2, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がシャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県、ラタキア県を爆撃し、子ども1人と女性1人を含む一家6人が死亡(2019年11月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるカフルサジュナ村、ジャバーラー村、ラカーヤー村、ハーッス村、マアッラト・ヌウマーン市、タフターヤー村を爆撃した。

この爆撃により、ジャバーラー村で子ども1人と女性1人を含む一家6人が死亡した。

シリア軍も地上部隊が、ジャバーラー村、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、ウービーン村を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯およびユーヌスィーヤ村一帯を爆撃した。

これに対してシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が、キンサッバー町一帯、トゥーバール砦一帯、トゥッファーヒーヤ村一帯、カッバーナ村一帯を砲撃、シリア軍も地上部隊がカッバーナ村一帯、ハッダーダ村、フドル丘を砲撃、カッバーナ村一帯では反体制武装集団とシリア軍地上部隊が交戦した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がジャズラーヤー村一帯を砲撃した。

シリア軍はまた、トルコ占領地に近い県北部のフライターン市、アナダーン市一帯を激しく砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、アレッポ市を砲撃、ナイル通り地区に砲弾複数発が着弾し、子ども1人が負傷した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がハークーラ村近郊でシリア軍兵士1人を射殺した。

これに対して、シリア軍は地上部隊がサルマーニーヤ村、ズィヤーラ町一帯を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を16件(イドリブ県7件、ラタキア県7件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を26件(イドリブ県6件、ラタキア県14件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認した。

AFP, November 2, 2019、ANHA, November 2, 2019、AP, November 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 2, 2019、Reuters, November 2, 2019、SANA, November 2, 2019、SOHR, November 2, 2019、UPI, November 2, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主評議会のアフマド執行委員会議長「我々はシリア軍に合流する用意があるが、それはシリア軍の組織改編を経たうえでのことだ」(2019年11月1日)

シリア民主評議会のイルハーム・アフマド執行委員会議長はスプートニク・ニュース(11月1日付)に対して、「我々はシリア軍に合流する用意があるが、それはシリア軍の組織改編を経たうえでのことだ」と述べた。

アフマド執行委員会議長は「我々がシリア政府とこの地域(シリア北東部)の自治について合意すれば、そのときは、もちろん、我々は軍に合流する」と付言した。

国防省が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対してシリア軍への合流を呼びかけたことを拒否した理由については、「国防省は我々を犯罪者であるかのような声明を出したためだ」としたうえで、「我々は席を共にし、互いにど統合し合うかを合意すべきだ。「我々に合流せよ」と言って、あたかも我々が脱走していたかのように扱ってはならない」と付言した。

シリア民主評議会はシリア民主軍の政治母体。

AFP, November 1, 2019、ANHA, November 1, 2019、AP, November 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2019、Reuters, November 1, 2019、SANA, November 1, 2019、SOHR, November 1, 2019、Sputnik News, November 1, 2019、UPI, November 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

制憲委員会(憲法委員会)全体会合は、行動規範を決定、小委員会メンバーを選出(2019年11月1日)

スイスのジュネーブで10月30日に開幕した制憲委員会(憲法委員会)の全体会合は、3日間の日程を終え閉幕した。

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、3日間の成果に関して「議題については合意に至らなかったが、我々は今回の会合、そして今後の会合の審議にかかる行動規範について合意した」と述べた。

ペデルセン特別代表はまた、現行憲法の再検討、ないしは新憲法起草の実務にあたる小委員会のメンバー45人についても合意したと付言、11月4日に会合が行われることを明らかにした。

シリア政府代表団のアフマド・クズバリー団長は、小委員会に関して、11月4日から1週間会合を重ねる予定であることを明らかにした。

**

RT(11月2日付)によると、小委員会メンバーは以下の通り:

シリア政府代表
1. アフマド・ファールーク・ムハンマド・アルヌース
2. アフマド・ナビール・ムハンマド・ラフィーク・クズバリー
3. アシュワーク・アイユーブ・アッバース
4. アムジャド・ヤースィーン・イーサー
5. アマル・フアード・ヤーズジー
6. ジャマール・アブドゥッラッザーク・カーディリー
7. ジャミーラ・ムスリム・シュルバジー
8. ダーリーン・アブドゥッサラーム・スライマーン
9. リヤード・アリー・ターウーズ
10. アブドゥッラー・ムハンマド・サイイド
11. ムハンマド・アクラム・タイスィール・アジュラーニー
12. ムハンマド・ハイル・アフマド・アッカーム
13. ムハンマド・イサーム・アフマド・ハズィーミー
14. ニザール・アリー・スカイフ
15. ハイサム・ハサン・ターッス
反体制派代表
1. アフマド・イスラーウィー
2. バスマ・カドマーニー
3. ハサン・ハリーリー
4. ハサン・ウバイド
5. ディーマー・ムーサー
6. サフワーン・アッカーシュ
7. ターリク・クルディー
8. アワド・アリー
9. カースィム・ダルウィーシュ
10. カーミーラーン・ハーッジュー
11. ムハンマド・ヌーリー・アフマド
12. ジャマール・スライマーン
13. ムハンナド・ドゥライカーン
14. ハーディー・バフラ
15. ハイサム・ラフマ
市民社会代表
1. アナス・ガッサーン・ズライウ
2. イーラーフ・ヤースィーン
3. イーマーン・シャッフード
4. ハーリド・アドワーン・フルウ
5. ラグダー・ザイダーン
6. サマル・ジョルジュ・ダイユーブ
7. スバーフ・ハッラーク
8. スーニヤー・ムハンマド・サイード・ハラビー
9. イサーム・ザイバク
10. アリー・アフマド・アッバース
11. ウマル・アブドゥルアズィーズ・ハッラージュ
12. マーズィン・グライバ
13. マーヒル・マランディー
14. ムーサー・ハリール・ミトリー
15. マイス・ナーイフ・クライディー

AFP, November 1, 2019、ANHA, November 1, 2019、AP, November 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2019、Reuters, November 1, 2019、RT, November 2, 2019、SANA, November 1, 2019、SOHR, November 1, 2019、UPI, November 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ国防省は声明を出し、シリア北部での地雷の爆発でトルコ軍兵士1人が死亡、6人が負傷したと発表(2019年11月1日)

トルコ国防省は声明を出し、シリア北部での地雷の爆発でトルコ軍兵士1人が死亡、6人が負傷したと発表した。

**

ハサカ県では、ANHA(11月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊やアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のタッル・ムハンマド村、アイン・フルワ村を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(11月1日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるシャワーリガ村、シャワーリガ砦、マーリキーヤ村がトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍の砲撃を受けた。

トルコ軍と国民軍はまた、マンナグ村、バイルーニーヤ村、アイン・ダクナに対しても砲撃を行った。

AFP, November 1, 2019、ANHA, November 1, 2019、AP, November 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2019、Reuters, November 1, 2019、SANA, November 1, 2019、SOHR, November 1, 2019、UPI, November 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ当局はダーイシュの幹部3人を含む11人を国内で逮捕(2019年11月1日)

トルコ国営のアナトリア通信(11月1日付)は、チャンクル県で、当局がダーイシュ(イスラーム国)のメンバー11人を逮捕したと伝えた。

逮捕された11人のなかには、10月26日に死亡したとされるアブー・バクル・バグダーディー前指導者の世話係1人、アミール(司令官)2人が含まれているという。

AFP, November 1, 2019、ANHA, November 1, 2019、AP, November 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2019、Reuters, November 1, 2019、SANA, November 1, 2019、SOHR, November 1, 2019、UPI, November 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、アレッポ県北部で体制打倒を求めるデモ(2019年11月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ市、マアッラト・ヌウマーン市で金曜日の午後の集団礼拝後に抗議デモが発生、政権打倒、ラタキア県カッバーナ村一帯での抵抗支持、そしてシャーム解放機構が自治を委託するシリア救国内閣の政策反対を訴えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月1日付)によると、イドリブ市でのデモは時計広場で行われ、数百人が参加したという。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバザーア村、ジャラーブルス市で金曜日の午後の集団礼拝後に抗議デモが発生、アサド政権とロシアに異議を唱えるとともに、シリア政府支配下のタッル・リフアト市とマンビジュ市への反体制派の進駐を訴えた。

AFP, November 1, 2019、ANHA, November 1, 2019、AP, November 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2019、Reuters, November 1, 2019、SANA, November 1, 2019、SOHR, November 1, 2019、UPI, November 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構などがラタキア県北東部で侵攻を強め、ロシア軍戦闘機が同地を爆撃、またロシア海軍フリゲート艦がイドリブ県を巡航ミサイルで攻撃(2019年11月1日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がクルド山のカッバーナ村一帯に進軍し、シリア軍の戦略拠点7カ所を制圧、シリア軍兵士23人を殺害した。

戦闘では、反体制武装集団戦闘員11人も死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月1日付)によると、反体制武装集団はまたシリア軍兵士20人を捕捉した。

これに対してロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯に対して爆撃を行った。

シリア軍も地上部隊が、クルド山、トルコマン山一帯に対して砲撃を行った。

こうした反撃を受けて、反体制武装集団は、制圧した拠点から撤退した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア沖の地中海上に展開するロシア海軍のフリゲート艦が、シャーム解放機構などの支配下にあるジスル・シュグール市一帯に巡航ミサイルを発射した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(イドリブ県4件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(イドリブ県10件、ラタキア県3件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認した。

AFP, November 1, 2019、ANHA, November 1, 2019、AP, November 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 1, 2019、Reuters, November 1, 2019、SANA, November 1, 2019、SOHR, November 1, 2019、UPI, November 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュはバグダーディー指導者とアブー・ハサン報道官の死亡を認め、アブー・イブラーヒーム・クラシーなる人物を新カリフに任命したと発表(2019年10月31日)

ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ハムザ・ムハージル報道官は、広報部門の一つフルカーン広報制作機構を通じて音声声明を出し、アブー・バクル・バグダーディー指導者とアブー・ハサン・ムハージル報道官が死亡したことを認めた。

7分強の音声声明のなかで「我々はあなた方に…信者の長にしてイスラーム教徒のカリフであるシャイフ・ムジャーヒド・アブー・バクル・バグダーディーの悲報を伝える…。我々はイスラーム国の公式報道官であるシャイフ・ムジャーヒド・アブー・ハサン・ムジャーヒルの悲報を伝える。両名は数日前に殺害された」と発表されたが、殺害の経緯については明らかにされなかった。

アブー・ハムザ・ムハージル氏はまた、バグダーディー指導者の死亡を確認したことを受けて、ダーイシュの諮問評議会が緊急会合を開き、アブー・イブラーヒーム・クラシー氏をバグダーディー指導者の後任の「カリフ」に任命したと発表、諮問委員会がクラシー氏に忠誠(バイア)を誓ったと付言した。

合わせて、自身がアブー・ハサン・ムハージル氏の死を受けて新たな報道官に就任したと発表した。

そのうえで、アブー・ハムザ・ムハージル報道官は、新たにカリフとなったクラシー氏がバグダーディー前指導者の時よりもさらに激しい攻撃を米国に対して行うと強調、メンバーに対して、バグダーディー前指導者殺害への復讐を行うよう呼びかけた。

アブー・イブラーヒーム・クラシー氏が何者なのかは不明。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

制憲委員会(憲法委員会)が非公式会合を開催(2019年10月31日)

制憲委員会(憲法委員会)は、30日の開幕会合に続いて、31日に第1回会合を開いた。

会合は非公式のかたちで行われた。

SANA(10月31日付)が伝えた。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府、北・東シリア自治局支配下のハサカ市、ダイル・ザウル県シュハイル村でも爆発が発生(2019年10月31日)

ハサカ県では、SANA(10月31日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市のサーリヒーヤ地区で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民4人が負傷した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局支配下のシュハイル村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民複数人が負傷した。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県北部各所で相次いで爆発が発生し、少なくとも10人が死亡(2019年10月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市の野菜市場で車に仕掛けられた爆弾が仕掛けられていた車が爆発し、10人が死亡した(ANHA(10月31日付)によると死者は9人)。

また、アアザーズ市近郊のサジュー村でシャーム戦線の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、複数人が死傷した。

このほか、ラーイー村近郊のタッル・ハワー村にあるスルターン・ムラード師団の拠点近く、アフリーン市近郊のシャッラーン町でも爆弾が仕掛けられた車やオートバイが爆発した。

**

ラッカ県では、ANHA(10月31日付)によると、ハマーム・トゥルクマーン村で爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発した。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地が無人航空機(ドローン)を撃破する一方、ロシア軍がシャーム解放機構支配下のイドリブ県各所を爆撃(2019年10月31日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地(バースィル・アサド空港)近くで少なくとも4回にわたり爆発が発生した。

爆発は、ロシア軍の防空部隊が所属不明の無人航空機(ドローン)を迎撃したことによるもの。

これに対して、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍も地上部隊が同地を砲撃し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(10月31日付)によると、トルコの支援を受ける国民軍がトルコマン山のワーディー・サルールにあるシリア軍拠点を襲撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるスフーフン村、カフルナブル市、ハーッス村、ファッティーラ村、ラッファ村、ブライサ村、ラカーヤー村、ハザーリーン村を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月31日付)によると、カフルナブル市に対する爆撃では、子ども2人を含む3人が死亡した。

また、シリア軍も地上部隊が、マアッラト・ハルマ村、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、ウライニバ村、マウカ村、タフターヤー村、ウンム・ジャラール村を砲撃した。

一方、シャーム解放機構が管理するダルクーシュ町の武器弾薬庫で爆発が発生した。

爆発の原因は、何者かがダルクーシュ町西のドゥワイサート村に近郊にあるトルキスタン・イスターム党の拠点を狙ったことによって生じたもので、子ども2人を含む住民4人が巻き添えとなって死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がジスル・バイト・ラース村、マナーラ村を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がマアーッラト・アルティーク村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を16件(イドリブ県4件、ラタキア県7件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を34件(イドリブ県17件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認した。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍は国防省によるシリア軍従軍への呼びかけを拒否(2019年10月30日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍総司令部は声明を出し、シリア国防省がシリア民主軍に対してシリア軍への合流の呼びかけたことに関して、シリア軍への合流は「政治的関係正常化と、シリア民主軍の特性と組織構造の維持を起点としなければならない」と表明し、拒否した。

またシリア民主軍のマズルーム・アブィー総司令官はフェイスブックのアカウント(https://twitter.com/mazloumabdi)で「シリア国防省による声明の出し方、そして我が軍のメンバーに対するシリア軍への「個人的従軍」の呼びかけは、歓迎されるべきものではない」と綴った。

https://twitter.com/MazloumAbdi/status/1189629068372795393

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

制憲委員会(憲法委員会)における反体制派側のバフラ団長は「戦争での勝利ではなく、公正と和平の実現を勝利と信じるよう呼びかける」(2019年10月30日)

制憲委員会(憲法委員会)における反体制派代表の団長を務めるハーディー・バフラ氏(シリア革命反体制勢力国民連立元代表)は、開会式で基調演説を行い、「我々はすべてのシリア人のために未来をともに作らねばならない。政治的多元主義を尊重し、民族的・社会的多様性を尊重しなければならない…。我々は現状を変革しなければならない」と述べ、国連安保理決議第2254号に基づいた公正な政治解決を主唱した。

バフラ氏はまた「シリアにおける勝利は公正を実現し、和平を勝ち取ることにかかわるすべてであると我々が信じる時が来た。それは戦争に勝つことではない。戦争で勝つことは一方が他方に勝つことではない…。それはすべてのシリア人への勝利ではなく、安定をもたらさない」と述べた。

また、「我々は相違点ではなく、類似点を探しに来た。国連が承認した社会プロセスにおける最初の重要な一歩なのだ…。シリア社会の一員として共有したいという感情あるとすれば、それは優れた歴史によってもたらされた共通の遺産への誇りだ…。我々は傷をこらえ、互いに耳を傾け、共通項を見つけ出し…、宗派主義的な言説を止めねばならない。なぜならそれこそが殺戮と破壊をもたらしてきたからだ」と付言した。

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジュネーブで制憲委員会(憲法委員会)開幕:ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は「危機の政治的解決に向けた重要なステップ」と賞賛(2019年10月30日)

スイスのジュネーブで制憲委員会(憲法委員会)が開幕した。

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、150人の委員会メンバー(シリア政府代表50人、反体制派代表50人、市民社会代表50人)が出席した開会式で基調演説を行い、そのなかで委員会の開会が、「国連安保理決議第2254号に基づき、シリアの危機に対する持続的政治解決をもたらすための重要なステップ」であると表明、委員会で起草される予定の「憲法はシリア国民のみのものだ」と強調した。

また、委員会がシリアの主権、統一、独立、領土保全、国連憲章および安保理諸決議を遵守することを基本原則としているとしたうえで、「シリア国民のみが国の未来を決定する」と付言した。

また、委員会の議事に関しては、2012年に施行された憲法の修正、ないしは新憲法の起草を審議し、最終的にはこれが国民投票にかけられることになると述べた。

国連の役割はこうした議事進行を促すことに限定されるという。

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍・国民軍の猛攻を受け、シリア軍はハサカ県北東部の前線から撤退(2019年10月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の複数の司令官筋の話として伝えたところによると、シリア軍が、ダルバースィーヤ市西方からトルコ占領下のラアス・アイン市にいたる国境地帯全域、タッル・タムル町近郊の前線の村々、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町から撤退した。

撤退は、トルコの支援を受ける国民軍の激しい攻撃を受けたもので、これによりアリーシャ町などの住民400世帯以上がタッル・タムル町方面に避難した。


SANA(10月30日付)も、シリア軍がラアス・アイン市南東に位置するタッル・ワルド村、タッル・タムル町近郊の牧草地帯でトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と激しく交戦、トルコ軍・国民軍が同地の民家などを激しく砲撃、住民が避難を余儀なくされたと伝えた。

一方、タッル・タマル町同地で予定されていたロシア軍憲兵隊のパトロール任務も延期された。

ロシア軍憲兵隊のパトロール任務の撤退は、シリア国防省がシリア民主軍に対して行ったシリア軍への合流の呼びかけにシリア民主軍を応じさせるための圧力をかける動きだと思われる。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県北部のマルアナーズ村一帯でシリア民主軍とトルコの支援を受ける国民軍が交戦した。

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍はシャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県各所への爆撃を続ける(2019年10月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市、カフルナブル市、マアッラト・ハルマ村、ナキール村、ウンム・スィール村、フィキーア村、ジャバーラー村、シャイフ・ムスタファー村、カルサア村、ラカーヤー村、マアッルズィーター村に対して28回の爆撃を行った。

またシリア軍地上部隊はマアッルズィーター村、ヒーシュ村、カフルナブル市、ハザーリーン村、ラジャム・ハイヤ農場、アブー・ズフール町一帯を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がバーブ市近郊のシャフルナーズ村、アリーマ町、ジュッブ・スライマーン村、バドリーヤ村を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦、同地を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(イドリブ県2件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(イドリブ県11件、ラタキア県9件、アレッポ県0件、ハマー県5件)確認した。

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県でトルコ軍・国民軍がシリア軍・シリア民主軍と交戦、シリア軍兵士10人以上を捕捉(2019年10月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ラースィーン町一帯でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍およびシリア軍と交戦を続けた。

この戦闘で、トルコ軍と国民軍はタッル・タムル町とアブー・ラースィーン町の間に位置するマドバア村、バーブ・ハイル村、ジャーン・タムル村、タッル・バイダル村、アバー村、ムライキース村、タッルカルタル村など10カ村を新たに制圧した。

また、ANHA(10月29日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(10月29日付)などによると、この戦闘で国民軍は、シリア軍兵士14人を捕捉した。

国民軍のユースフ・ハンムード報道官(少佐)によると、シリア軍兵士は国民軍がタッル・ハワー村を制圧した際に捕捉されたという。

そのなかには士官(中尉)1人も含まれているという。

なお、トルコ国防省の発表によると国民軍が捕捉したシリア軍将兵は18人。

**

ハサカ県では、SANA(10月29日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と人民防衛隊の合意に基づき、シリア軍が同県国境地帯への展開を続け、ダルバースィーヤ市に近いカルマーニーヤ村に進駐した。

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.