駐シリア米国大使館(現在閉鎖中)は「シリア軍がアレッポ市一帯で進軍するダーイシュ(イスラーム国)を援護するかたちで爆撃している」と主張(2015年6月1日)

駐シリア米国大使館(現在閉鎖中)は、ツイッターの公式ページ(https://twitter.com/usembassysyria)を通じて、アレッポ市一帯に進軍を続けるダーイシュ(イスラーム国)を支援するかたちで、シリア軍が空爆を行っていると吹聴した。

米国大使館のツイッター・アカウントには、英語で「Reports indicate that the regime is making air-strikes in support of #ISIL’s advance on #Aleppo, aiding extremists against Syrian population」、「تشير التقارير الى أن نظام الأسد يقوم بشن ضربات جوية لإسناد تقدم #داعش على #حلب، داعماً بذلك المتطرفين في هجماتهم على السكان السوريين. #سوريا」とのつぶやきが書き込まれた。

なおこのアカウントには、「The fact is that there is no better recruiting tool for #ISIL than the brutality of the Asad regime」、「As we have long said, Bashar al Asad lost legitimacy long ago and will never be an effective counterterrorism partner」、「With these latest reports, Asad is not only avoiding ISIL lines, but, actively seeking to bolster their positon」 といったプロパガンダが連日書き込まれている。
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なお、シリア人権監視団によると、ダーイシュのアレッポ県北部での攻勢により、反体制武装集団はトルコ国境に隣接する拠点への後退を余儀なくされているという。

AFP, June 2, 2015、AP, June 2, 2015、ARA News, June 2, 2015、Champress, June 2, 2015、al-Hayat, June 3, 2015、Iraqi News, June 2, 2015、Kull-na Shuraka’, June 2, 2015、al-Mada Press, June 2, 2015、Naharnet, June 2, 2015、NNA, June 2, 2015、Reuters, June 2, 2015、SANA, June 2, 2015、UPI, June 2, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織が主導するアレッポ・ファトフ軍は、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧したアレッポ県北部の村々の奪還への意志を表明(2015年6月1日)

アレッポ県北部一帯(スーラーン・アアザーズ町など)へのダーイシュの侵攻を受け、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるアレッポ・ファトフ軍(https://syriaarabspring.info/wp/?p=19442)の作戦司令室は声明を出し、「アレッポ市解放から革命家の目を反らすことが目的で、隊列を分断し、政権に奉仕するもの」と批判し、ダーイシュによって制圧された村々の奪還への意志を表明した。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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シリア軍とYPGはハサカ市郊外のダーイシュ(イスラーム国)掃討のための協力に向けて協議(2015年6月1日)

ARA News(6月1日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に近い複数の消息筋の話として、ハサカ市南部で侵攻を続けるダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍、国防隊との戦闘への人民防衛隊の参加に向けて、ハサカ市で人民防衛隊とシリア軍の間で協議が行われていると報じた。

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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室のシャルファーン・ダルウィーシュ報道官は声明を出し、30日のシリア革命反体制勢力国民連立の声明に関して、「連立のダーイシュ(イスラーム国)への共鳴を示すもの」と厳しく批判した。

シリア革命反体制勢力国民連立は30日に声明を出し、民主統一党が、ハサカ県などで民間人に対して攻撃を繰り返していると指摘し、トルコ政府によるPKK批判の論調に追随するかたちで、「民主統一党のテロ行為は、混乱をもたらそうとするアサド政権の計画に合致するものだ」と批判していた。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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シリア人民議会議長「今のところ、国際社会、そして地域においてテロとの戦いを行おうという意志は見てとれない」(2015年6月1日)

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長がイランを訪問し、アリー・ラリージャーニー国会議長らと会談した。

SANA(6月1日付)によると、ラッハーム人民議会議長はラリージャーニー国会議長との共同記者会見で、「我々は、国民、軍、政府、そして友好国イランを筆頭とする我々の友人とともに、シリアで全力を尽くしてテロと戦うだろう」との決意を表明する一方、「今のところ、国際社会、そして地域においてテロとの戦いを行おうという意志は見てとれない。国連憲章第7条のもとに安保理決議が幾つも採択され、テロやテロ支援と戦いという総意があるにもかかわらず、我々は残念なことに、テロとの戦いという宣伝しか見ない」と批判した。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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米国の軍事教練を受ける「穏健な反体制派」が、軍事教練の目的をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に限定する米国に反発(2015年6月1日)

アラビー21(6月1日付)は、米軍による「穏健な反体制派」への軍事教練コースの受講を予定しているシリア人の話として、教練生の多くが、教練の目的をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘のみとする米国の条件が撤回されなければ、受講を取りやめるとの姿勢を示していると伝えた。

Arabi 21, June 1, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル県の核疑惑施設跡地で謎の掘削作業、住民の間で土壌汚染の噂広まる(2015年6月1日)

クッルナー・シュラカー(6月1日付)は、ダイル・ザウル県キバル地点(キバル村)近くで暮らす地元住民の話として、同地周辺で使用済みのドラム缶が発見され、住民の間で、植物が突如として枯れるなど、土壌汚染に関する噂が広まっていると伝えた。

また、同地で、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーが、2007年にイスラエル軍が空爆を行い、破壊された核開発疑惑施設跡地で掘削作業を行っているとの情報もあるという。

掘削の目的は不明だという。

キバル地点(キバル村)は、2013年初めに「自由シリア軍」が制圧したのち、2014年半ば、ダーイシュの支配下に入った。

Kull-na Shuraka', June 1, 2015
Kull-na Shuraka’, June 1, 2015

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:2015年5月の紛争での犠牲者数は6,657人、うち民間人は1,285人、外国人戦闘員は2,109人、シリア軍兵士は1,568人(2015年6月1日)

シリア人権監視団は、2015年5月の紛争による犠牲者が6,657人にのぼったと発表した。

犠牲者の内訳は以下の通り:

<民間人:1,285人(うち子供272人、女性212人)>
シリア軍の空爆による犠牲者:734人(うち子供148人、女性113人)
治安当局の拷問により死亡:45人(うち女性1人を含む)
アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)を含む反体制武装集団の砲撃による犠牲者:111人(うち子供46人、女性16人)
ダーイシュによって処刑された犠牲者:159人(うち子供14人、女性14人)
有志連合の空爆による犠牲者:75人(うち子供33人、女性25人)
ハサカ県ラアス・アイン市で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によって処刑されたとされる犠牲者:20人(うち子供2人、女性5人)
死亡理由が確認できない犠牲者:141人(うち子供29人、女性38人)

<戦闘員:5,372人>
シリア人戦闘員(ジハード主義武装集団、反体制武装集団、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊):788人
外国人戦闘員(ジハード主義武装集団、ダーイシュ、ヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、ムハージリーン・ワ・アンサール軍):2,109人
シリア軍:1,568人
人民諸委員会、国防隊、親政権の「情報提供者」:674人
ヒズブッラー:51人
「シーア派」戦闘員:157人

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一方、シリア人権ネットワークは、2015年5月の紛争により死者数を2,223人と発表した。

内訳は以下の通り:

シリア軍、国防隊などが殺害:1,713人
うち民間人1,381人(うち子供236人、女性186人、また82人が拷問により死亡)、戦闘員332人

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が殺害:14人
ダーイシュ(イスラーム国)が殺害:201人(うち戦闘員104人、民間人197人(子供9人、女性8人を含む)
シャームの民のヌスラ戦線が殺害:民間人4人のみ(うち子供1人、また拷問による死亡1人)
反体制武装集団が殺害:民間人102人のみ(うち子供31人、女性15人、また拷問による死亡1人)
有志連合の空爆で死亡:民間人68人のみ(うち子供32人、女性19人)
そのほか:21人

なおシリア人権ネットワークは、シリア軍、国防隊の犠牲者数、有志連合の空爆で殺害されたダーイシュ、ヌスラ戦線などの戦闘員の数を集計していない。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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シリア軍はアル=カーイダ系組織からなるファトフ軍が支配するイドリブ県各所を激しく爆撃(2015年6月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動といったアル=カーイダ系組織によって制圧されているザーウィヤ山一帯、イフスィム町、マルイヤーン村、ジューズィフ村、スフーフン村、アルバイーン山一帯、カフルミード村、ウライ村、ビンニシュ市、クーリーン村、アブー・ズフール航空基地周辺、タマーニア町、サラーキブ市を空爆した。

一方、SANA(6月1日付)によると、バーラ村、ムウタリム村、バルシューン村、カフルミード村、サラーキブ市一帯、アブー・ズフール航空基地周辺、ハーン・シャイフーン市、タマーニア町、サルジャ村、スィンジャール町をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ドゥラル・シャーミーヤ(6月1日付)は、アリーハー市で先週、住民と思われる遺体多数が遺棄された集団墓地が発見されたと伝えた。

発見されたのは、女性2人を含む20人の遺体で、遺体のほとんどは、頭と手足を切断されていたという。

これに関して、「アリーハー・ヤウム」事務局長のマーズィン・カシュターク氏によると、発見されたのは、シリア政府軍がアリーハー市から敗走する前に殺害した住民の遺体だと主張している。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市東部農場地帯、ウンム・シャルシューフ村郊外、ザアフラーナ村、キースィーン村などを「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月1日付)によると、ワーディー・アブヤド・ダム、ジバーブ・ハマド村、マッラーン村、ファワーイラ村、サワーナ町、ウルヤーニーヤ村、ザアフラーナ村をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイン市、ドゥーマー市一帯などを6回にわたり空爆した。

またバーラー村では、シリア軍兵士2人が殺害された。

一方、SANA(6月1日付)によると、マルジュ・スルターン村、ハラスター市、マシュラファ村無人地帯、ジャラージール町無人地帯、カーラ市郊外無人地帯、ザバダーニー市東部山岳地帯、ハサヌー村、ハーン・シャイフーン・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カーブーン区工業地帯をシリア軍が空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン町、ヤードゥーダ村・ムザイリーブ町間、アトマーン村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月1日付)によると、ブスラー・シャーム市東部地区、ダルアー市ダム街道地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ARA News(6月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、トルコ国境に位置するダーイシュ(イスラーム国)の拠点タッル・アブヤド市の行政区画内に初めて進軍した。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の5月31日8時から6月1日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は10回におよび、ハサカ市近郊、ラッカ市近郊、アイン・アラブ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市北部(アアザーズ市、バーブ・サラーマ国境通行所方面)への進軍を続ける、シリア軍、YPGはハサカ県などでダーイシュと交戦(2015年6月1日)

アレッポ県では、スィラージュ・プレス(6月1日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)が、マーリア市北部のシャイフ・リーフ村、スーラーン・アアザーズ町一帯、ハサージャク村、ウンム・フーシュ村、ハスィーヤ村で反体制武装集団と戦闘を続けた。

これに関して、シリア人権監視団は、ダーイシュがマーリア市、タッル・リフアト市などを砲撃、対する反体制武装集団もダーイシュに制圧されたアサンバル村を砲撃、住民3人が死亡した、と発表した。

ダーイシュは、このアサンバル村に加えて、スーラーン・アアザーズ町北部のガザル村も制圧したという。

一方、スィラージュ・プレスによると、反体制武装集団はアレッポ県北部各地からの増援部隊の到着で巻き返しを図り、アアザーズ市、バーブ・サラーマ国境通行所への進軍を続けていたダーイシュの動きを止めることに成功し、ダーイシュの司令官アブー・アブドゥッラー・トゥーニースィー氏らを約20人を殺害、ダーイシュに奪われていた拠点複数カ所(ウンム・クラー村など)を奪還したという。

なお、ダーイシュは同地への侵攻と並行して、制圧したスーラーン・アアザーズ町、バッル村、カフラ村、トゥーカリー村、タラーリーン村、ガルナータ村、ハスィーヤ村、ハサージャク村、ウンム・ウーシュ村の住民約3万人を追放したという。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(6月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が早朝、アフダース刑務所周辺のシリア軍検問所2カ所で爆弾を積んだ自動車2台を自爆させるなどして、シリア軍兵士多数を殺害し、同刑務所を制圧した。

だがダーイシュは同日午後には、シリア軍による空爆を回避するために同地から撤退した。

またシリア人権監視団によると、シリア軍はダーイシュが5月31日までに占拠していたハサカ市郊外一帯を奪還した。

これに関して、SANA(6月1日付)は、ハサカ県南東部のダーウディーヤ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと伝えた。

一方、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊もラアス・アイン市南西部のダ(西)ガーリヤ村一帯でダーイシュと交戦、同地を制圧した。

このほか、タッル・ブラーク町では、ダーイシュが爆弾を仕掛けた車を爆破した。

クッルナー・シュラカー(6月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つシャッダーディー市近郊で、ダーイシュ幹部の一人、ムハンマド・ガラーブ・ハンマール氏が乗った車に仕掛けられた爆弾が爆発し、ハンマール氏とその弟を含む4人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)掃討のためにダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区などを空爆、子供1人が負傷した。

一方、SANA(6月1日付)によると、ダイル・ザウル市旧空港地区、シャイフ・ヤースィーン地区、ガッサーン・アッブード交差点地区、工業地区、ハウィーカ地区をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、国防隊の支援を受け、ジャフラ村でダーイシュと交戦し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているタドムル市各所をシリア軍が空爆、またシャーイル・ガス採掘所一帯、フルクルス町一帯で両者の交戦が続いた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などアル=カーイダ系組織が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団とクサイル村一帯で交戦、同地を制圧した。

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『ハヤート』(6月3日付)によると、ラッカ県・ハサカ県境への有志連合の空爆で、ダーイシュ戦闘員が16人死亡したという。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、June 3, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、June 3, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、Siraj Press, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合は「シリアの隣国」に介入を呼びかける、シリア・イスラーム評議会はダーイシュ(イスラーム)をシリア政府と有志連合の「手先」と断じる、活動家はシリア軍がダーイシュのマーリア市侵攻を爆撃で支援していると主張(2015年6月1日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は、現下のシリア情勢に関する支離滅裂な解釈を展開し、「シリアの隣国」に対して「シリアが種々の卑劣なテロの巣窟と化すことを回避するため」、直ちに介入するよう呼びかけた。

ハウジャ代表は、トルコのイスタンブールでアフマド・トゥウマ暫定内閣首班、サリーム・イドリース暫定政府国防大臣とともに行った記者会見で、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線やシャーム自由人イスラーム運動が主導する反体制武装集団のイドリブ県やダルアー県での攻勢を「我らが英雄的戦闘員の勝利」と讃える一方、「ダーイシュ(イスラーム国)が政権の代わりに、シリア最大の武器庫であるタドムル市を掌握し…、テロリストであるヒズブッラーとカラムーン地方など南部で連携し…、敗北しつつある政権をアレッポで救援しようとしている」との持論を展開した。

そのうえで「隣人に対して一丸となって行動し、シリアが種々の卑劣なテロの巣窟と化すことを回避するため、直ちに介入するよう呼びかける」と訴えた。

また、米国が主導する有志連合については、「シリア人は、ダーイシュの手による殺戮を放置したまま、自らの頭上を有志連合が通り過ぎ、さほど危険ではない地域(西クルディスタン移行期民政局支配地域のこと)のダーイシュを空爆していることを受け入れることはできない」と非難、「アレッポに63%におよぶ「樽爆弾」投下している政府軍」に対処するべきだと主張した。

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シリア・イスラーム評議会は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府と有志連合の「手先」と断じた。

声明のなかで、シリア・イスラーム評議会は、「ダーイシュは、その思想的な偏り、残忍な行動に加えて、政権やシリア革命の成功を望まない諸勢力の手先である。三つの勢力、すなわち政権、ダーイシュ、そして有志連合の姿勢には、協調が存在するということは、もはや隠された事実ではない」と主張した。

そのうえで、ダーイシュによるアレッポ県への進軍が「革命家を背後から攻撃することで、アレッポ市をアサド政権から解放しようとするアレッポ・ファトフ軍の計画を挫折させようとするものだ」と非難、「ダーイシュはアラブの春の諸革命を反故にするために作られたのだ」と断じた。

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『ハヤート』(6月2日付)、クッルナー・シュラカー(6月1日付)などは、シリア軍がダーイシュの進軍を支援するためマーリア市を空爆したと複数の反体制活動家が主張していると伝えた。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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東グータ統一軍事司令部の指揮権がイスラーム軍からアジュナード・シャーム・イスラーム連合へ移譲(2015年5月31日)

アジュナード・シャーム・イスラーム連合のワーイル・アルワーン報道官は、トルコ領内でイナブ・バラディー(5月31日付)のインタビューに応じ、そのなかで、東グータ統一軍事司令部の司令官職がイスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官からアジュナード・シャーム・イスラーム連合のアブー・ムハンマド・ファーティフ司令官に移譲されたことを明らかにした。image003

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しかし、アジュナード・シャーム・イスラーム連合のワーイル・アルワーン報道官は、アラビー・ジャディード(6月2日付)に対し、東グータ統一軍事司令部の司令官職がイスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官からアジュナード・シャーム・イスラーム連合のアブー・ムハンマド・ファーティフ司令官に移譲されたとイナブ・バラディー(5月31日付)の報道を否定した。

‘Inab Baladi, May 31, 2015、al-‘Arabi al-Jadid, June 2, 2015などをもとに作成。

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エジプト・サウジ外相会談:対シリア政策をめぐって温度差(2015年5月31日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣はカイロを訪問し、エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣と会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

会談後の共同記者会見で、ジュバイル外務大臣は「シリアの支配において、正統性を失ったアサドが果たしている役割を終わらせたいと思ってきた。同時に、アサド後に…シリアに安定と平和をもたらしたいと願っている」と述べた。

一方、シュクリー外務大臣は「この点に関して両国の政策は相補的なものであり、完全に視座を一致させる必要はない」と述べ、サウジアラビアと一線を画した。

また、シリア情勢をめぐるロシアとの関係については、「ロシアの当事者とともに、シリア政府に政治プロセスに関与し、反体制派と建設的な対話が行われる余地が開かれるのを促すために行動し、こうした対話をエジプト、サウジアラビア、そしてロシアが後押しする」と述べた。

ARA News(6月1日付)が伝えた。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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ヌールッディーン・ザンキー運動、「命じられるがまま進め」連合が、YPGと共闘するユーフラテスの火山合同作戦司令室に合流(2015年5月31日)

ARA News(5月31日付)によると、アレッポ市一帯で活動していたヌールッディーン・ザンキー運動、「命じられるがまま進め」連合が、武器を携帯したままトルコからアレッポ県アイン・アラブ市に入り、同地で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室に加入した。

両組織は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と、アル=カーイダ系組織などからなる「ラッビーカ・ウフターフ」作戦司令室の対立解消に向けて仲介を行っていた。

AFP, May 31, 2015、AP, May 31, 2015、ARA News, May 31, 2015、Champress, May 31, 2015、al-Hayat, June 31, 2015、Iraqi News, May 31, 2015、Kull-na Shuraka’, May 31, 2015、al-Mada Press, May 31, 2015、Naharnet, May 31, 2015、NNA, May 31, 2015、Reuters, May 31, 2015、SANA, May 31, 2015、UPI, May 31, 2015などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表、英外相は、シリア軍と有志連合によるダーイシュ(イスラーム国)への攻撃について言及せず、アサド政権による「樽爆弾」での「無差別」爆撃のみを批判(2015年5月31日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は声明を出し、シリア軍が30日にアレッポ市シャッアール地区で行った空爆に関して、「国際社会においてもっとも厳しく非難するに値する」、「シリア空軍が自国領内で無差別攻撃を行い、住民を殺すことは決して受け入れられない」と非難、「樽爆弾の使用を停止せねばならない」と警鐘を鳴らした。

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英国のフィリップ・ハモンド外務大臣は、アレッポ県各所でのシリア軍による空爆に関して「アサド政権が、無差別且つ恐るべき方法を駆使して子供を含む無垢の市民を殺傷していることをこれまで以上にショッキングなかたちで示す証拠」と非難するとともに、アサド大統領を排除したかたちでの政治的移行を改めて要求した。

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なお、シリア人権監視団は、シリア軍によるアレッポ県、ハサカ県、イドリブ県などでの「樽爆弾」などによる空爆により、過去24時間で184人が死亡したと発表しているが、その詳細についてはhttps://syriaarabspring.info/wp/?p=19909https://syriaarabspring.info/wp/?p=19911の通り。

AFP, May 31, 2015、AP, May 31, 2015、ARA News, May 31, 2015、Champress, May 31, 2015、al-Hayat, June 31, 2015、Iraqi News, May 31, 2015、Kull-na Shuraka’, May 31, 2015、al-Mada Press, May 31, 2015、Naharnet, May 31, 2015、NNA, May 31, 2015、Reuters, May 31, 2015、SANA, May 31, 2015、UPI, May 31, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン国境警備隊は越境を試みた車4台を撃破し、武器、麻薬を押収(2015年5月31日)

ヨルダン軍総司令部は声明を出し、シリア領からヨルダン領内に潜入しようとした車2台と、ヨルダン領からシリア領に向かって走行していた車2台の合わせて4台をヨルダン国境警備隊が撃破し、積まれていた大量の武器と麻薬を押収したと発表した。

AFP(5月31日付)が伝えた。


AFP, May 31, 2015、AP, May 31, 2015、ARA News, May 31, 2015、Champress, May 31, 2015、al-Hayat, June 31, 2015、Iraqi News, May 31, 2015、Kull-na Shuraka’, May 31, 2015、al-Mada Press, May 31, 2015、Naharnet, May 31, 2015、NNA, May 31, 2015、Reuters, May 31, 2015、SANA, May 31, 2015、UPI, May 31, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がハサカ県シャッダーディー市に激しい爆撃を行いダーイシュ(イスラーム国)戦闘員43人を殺害(2015年5月31日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つシャッダーディー市をシリア軍が空爆し、少なくとも65人が死亡した。

このうち22人が民間人、のこる43人がダーイシュ戦闘員だという。

ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・ブラーク町一帯のシリア軍拠点を攻撃、シリア軍、国防隊に死傷者が出た。

また、ラアス・アイン市南西部郊外では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、有志連合が同地一帯を空爆した。

さらに、ハサカ市一帯では、シリア軍、国防隊がダーイシュと交戦した。

このほか、SANA(5月31日付)によると、カーミシュリー市内のマイサルーン診察所の燃料庫ば爆発・出火し、子供複数を含む25人が死亡、多数が負傷した。

火災の原因は不明。

一方、ARA News(5月31日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ラアス・アイン市郊外でダーイシュ(イスラーム国)の爆弾庫を制圧、大量の爆発物を押収した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市に、シリア軍が前日に引き続き激しい空爆を行い、3人が死亡、24人が負傷した。

一方、ダーイシュは、反体制武装集団との交戦の末、スーラーン・アアザーズ町、バッル村、ハスィーヤ村を制圧し、バーブ・サラーマ国境通行所に向けて進軍を続けた。

2日にわたったこの戦闘でダーイシュ戦闘員22人、反体制武装集団戦闘員31人が死亡したという。

またクッルナー・シュラカー(5月31日付)によると、ダーイシュはスーラーン・アアザーズ町制圧後、同地で反体制武装集団戦闘員12人をただちに処刑したという。

このほか、SANA(5月31日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるハトラ村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆、またダイル・ザウル市ハウィーカ地区でシリア軍とダーイシュが交戦した。

一方、SANA(5月31日付)によると、ジャフラ村、ハトラ村、ダイル・ザウル航空基地東部、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍との戦闘の末、タドムル市南部のブサイラ市を制圧した。

これに対し、シリア軍は、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されたタドムル航空基地などタドムル市内各所、アーミリーヤ村一帯、ザアフラーナ村、シャーイル・ガス採掘所一帯などを「樽爆弾」で空爆した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・アブヤド市西部郊外で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、西ジュクール村、東ジュクール村、フッリーヤ村、マッラ・スィッル村など8カ村を制圧した。

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スワイダー県では、SANA(5月31日付)によると、ラジャム・ダウラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(5月31日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が県西部で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団の拠点への攻撃を再開した。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の30日8時から31日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は4回におよび、ハサカ市近郊、アイン・アラブ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, May 31, 2015、AP, May 31, 2015、ARA News, May 31, 2015、Champress, May 31, 2015、al-Hayat, June 31, 2015、Iraqi News, May 31, 2015、Kull-na Shuraka’, May 31, 2015、al-Mada Press, May 31, 2015、Naharnet, May 31, 2015、NNA, May 31, 2015、Reuters, May 31, 2015、SANA, May 31, 2015、UPI, May 31, 2015などをもとに作成。

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シリア軍によるイドリブ県、アレッポ県などへの爆撃は「樽爆弾による無差別爆撃」か「正確かつ集中的な爆撃」か?(2015年5月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アルバイーン山一帯、バルユーン村、ジューズィフ村、アブー・ズフール航空基地周辺、サラーキブ市、ジスル・シュグール市郊外をシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、女性、子供を含む19人が死亡した。

またアブー・ズフール航空基地一帯では、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月31日付)によると、ムサイビーン村一帯、アリーハー市一帯、ハッルーズ一帯、クマイナース村、カフルラーター村、マアッルバリート村、マストゥーマ村、アイン・スーダ村、ナリラヤー村、バシーリーヤ村、カルア・ガザール村、マジャース村南部、アブー・ズフール航空基地周辺、ナリラヤー村・カフルナジュド村回廊、ムウタリム村、ファンナール村、サラーキブ市周辺、ハリージャーン村、イブリーン村のシャームの民のヌスラ戦線の拠点などに対して、シリア軍が「正確且つ集中的な空爆」を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市ファルドゥース地区、シャッアール地区をシリア軍が空爆し、子供2人と女性1人を含む6人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団もシリア政府支配下のアレッポ市各所を砲撃し、SANA(5月31日付)によると、アアザミーヤ地区で8人が死亡、またシリア人権監視団によると、県庁周辺の各所で4人が死亡した。

一方、SANA(5月31日付)によると、アレッポ市ザフラー協会地区、サーリヒーン地区、サラーフッディーン地区、ハナーヌー地区、フィルドゥース地区、バーブ・ナスル地区、シャッアール地区、マアーディー地区、シャイフ・ルトフィー村、マーリア市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村、ハーン・シャイフーン・キャンプ一帯、ダーライヤー市、カラムーン地方無人地帯を「樽爆弾」で空爆した。

シリア軍はまた、ハジャル・アスワド市を「樽爆弾」で空爆し、4人が死亡した

さらにフライタ村郊外無人地帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、またバーラー村一帯では、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、アナトリア通信(5月31日付)は、ダマスカス郊外県やダマスカス県ジャウバル区を中心に活動するラフマーン軍団が軍事教練プログラムを実施、500人の戦闘員が教練を修了したと伝えた。

他方、SANA(5月31日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、アーリヤ農場で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガントゥー市を「樽爆弾」で空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサイダー町、アルマー町、ハッラーブ・シャフム村、ヤードゥーダ村、ジーザ町・マターイヤ村間の街道を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(5月31日付)によると、ダルアー市カラク地区、バジャービジャ地区など、ナイーマ、アトマーン村、マハッジャ町、タッル・クライン東部、フラークで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、県内各所をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(5月31日付)によると、ハミーディーヤ村、西サムダーニーヤ村、ラスム・シャワーリー村、ナブア・サフル村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジュッブ・アフマル村一帯でシリア軍、国防隊とジハード主義武装集団が交戦した。

AFP, May 31, 2015、Anadolu Ajansı, May 31, 2015、AP, May 31, 2015、ARA News, May 31, 2015、Champress, May 31, 2015、al-Hayat, June 31, 2015、Iraqi News, May 31, 2015、Kull-na Shuraka’, May 31, 2015、al-Mada Press, May 31, 2015、Naharnet, May 31, 2015、NNA, May 31, 2015、Reuters, May 31, 2015、SANA, May 31, 2015、UPI, May 31, 2015などをもとに作成。

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YPGはシリア国民連合の声明が「ダーイシュ(イスラーム国)に利する」と非難(2015年5月31日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立による30日の声明が「我々の戦果をゆがめ、世論をだまそうとする嫌疑、嘘」と批判、「ダーイシュ(イスラーム国)に利する」行為と批判した。

シリア革命反体制勢力国民連立は30日に声明を出し、民主統一党が、ハサカ県などで民間人に対して攻撃を繰り返していると指摘し、トルコ政府によるPKK批判の論調に追随するかたちで、「民主統一党のテロ行為は、混乱をもたらそうとするアサド政権の計画に合致するものだ」と批判していた。

AFP, May 31, 2015、AP, May 31, 2015、ARA News, May 31, 2015、Champress, May 31, 2015、al-Hayat, June 31, 2015、Iraqi News, May 31, 2015、Kull-na Shuraka’, May 31, 2015、al-Mada Press, May 31, 2015、Naharnet, May 31, 2015、NNA, May 31, 2015、Reuters, May 31, 2015、SANA, May 31, 2015、UPI, May 31, 2015などをもとに作成。

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レバノン総合情報総局がダーイシュ(イスラーム国)メンバー2人を逮捕(2015年5月30日)

NNA(5月30日付)によると、総合情報総局は、ベカーア県バアルベック郡のタムニーン村、バドナーイル村で強制捜査を行い、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる男性2人を逮捕した。

AFP, May 30, 2015、AP, May 30, 2015、ARA News, May 30, 2015、Champress, May 30, 2015、al-Hayat, May 31, 2015、Iraqi News, May 30, 2015、Kull-na Shuraka’, May 30, 2015、al-Mada Press, May 30, 2015、Naharnet, May 30, 2015、NNA, May 30, 2015、Reuters, May 30, 2015、SANA, May 30, 2015、UPI, May 30, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団、シリア国民連合が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛部隊による住民「虐殺」を「テロ」と非難(2015年5月30日)

シリア人権監視団は、アレッポ県ラアス・アイン市郊外のアブー・シャーハート村で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、子供2人、女性5人、薬剤師1人を含む住民20人を銃殺したと発表した。

アブー・シャーハート村は、人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に最近になって奪還した村の一つ。

これに関して、トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、民主統一党が、ハサカ県などで民間人に対して攻撃を繰り返していると指摘し、トルコ政府によるPKK批判の論調に追随するかたちで、「民主統一党のテロ行為は、混乱をもたらそうとするアサド政権の計画に合致するものだ」と批判した。

そのうえで、アレッポ県シャイフ・マクスード地区で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と対立する「ラッビーカ・ウフターフ」(アル=カーイダ系組織などの連合組織)に同調するかたちで、「自由シリア軍と革命家部隊は、政権、親政権民兵の計画に注意を払い、各戦線で隊列を整える」よう呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、ダーイシュ(イスラーム国)やジハード主義武装集団が占拠するアレッポ県バーブ市およびアレッポ市シャッアール地区に対するシリア軍の「樽爆弾」での空爆に関して、「国際社会が安全地帯(飛行禁止空域)の設定に失敗したことの結果」と非難し、ダーイシュやアル=カーイダ系組織を標的とした有志連合の空爆戦略を再検討、「テロの保護者、活用者、主要な源泉であるアサド政権を最優先の標的」とすべきだと主張した。

AFP, May 30, 2015、AP, May 30, 2015、ARA News, May 30, 2015、Champress, May 30, 2015、al-Hayat, May 31, 2015、Iraqi News, May 30, 2015、Kull-na Shuraka’, May 30, 2015、al-Mada Press, May 30, 2015、Naharnet, May 30, 2015、NNA, May 30, 2015、Reuters, May 30, 2015、SANA, May 30, 2015、UPI, May 30, 2015などをもとに作成。

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有志連合とシリア軍がダイル・ザウル県、アレッポ県でダーイシュ(イスラーム国)を爆撃、またダーイシュがハサカ市を砲撃、シリア軍と交戦(2015年5月30日)

ダイル・ダウル県では、シリア人権監視団によると、有志連合が、マヤーディーン市南東部およびブーカマール市西部のドゥワイル砂漠内の油田近くでダーイシュ(イスラーム国)メンバーが乗ったバスを空爆し、24人を殺害した。

死亡した24人のほとんどがアジア系の外国人戦闘員だったという。

これに関して、SANA(5月30日付)は、マヤーディーン市、アブー・ハマーム市、ハトラ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区を、シリア軍が空爆、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を数十人を殺害、拠点・装備を破壊したと報じた。

またSANAによると、ジャフラ村でも、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆し、59人が死亡した。

空爆はバーブ市内のハール市場の人混みを狙って行われたという。

また、シリア人権監視団によると、スーラーン・アアザーズ町一帯、トゥーカリー村でダーイシュ(イスラーム国)とジハード主義武装集団(自由シリア軍)が交戦し、双方合わせて11人の戦闘員が死亡、数十人が負傷した。

さらに、アイン・アラブ市南東部郊外でも、ダーイシュは西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

これに関して、SANA(5月30日付)は、アレッポ市東部の航空士官学校一帯、バーブ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した、と報じた。

一方、クッルナー・シュラカー(5月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ラアス・アイン市のアミールにアブー・ヒシャーム・ジャズラーウィー氏を任命した。

ジャゥラーウィー氏はサウジアラビア人で、前任者のアブー・ムアイヤド・アンサーリー氏ば「バラカ州」(ハサカ県)での新たな任務に就いたことを受け、ラアス・アイン市のアミールに任命されたのだという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍と交戦の末、ハサカ市南部のダーウディーヤ村、ラッド・シャクラー村を制圧、またハサカ市に向けて激しい砲撃を加えた。

ダーイシュの砲撃は、ハサカ市内の治安機関施設やシリア軍の拠点、市内中心部のキリスト教会(シリア・カトリック教会)近くなどに及んだという。

また、ARA News(5月30日付)によると、クルド人が多く暮らすムフティー地区、ダーヒヤ地区に迫撃砲弾複数発が着弾し、住民が負傷、建物が被害を受けた。

ダーイシュによるダーウディーヤ村の攻撃、制圧により、シリア軍兵士、国防隊隊員、バアス大隊隊員ら50人が死亡、ダーイシュ側も戦闘員10人が死亡したという。

一方、SANA(5月30日付)によると、シリア軍、国防隊がハサカ市周辺の軍拠点に対して攻撃を行ってきたダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、これを撃退した。

またダーイシュが制圧したとされるダーウディーヤ村でも、シリア軍はダーイシュの拠点などを攻撃、破壊し、ダーイシュ戦闘員数十人を殲滅したという。

このほかシリア軍は、ハサカ市東部のニハーブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、スィルヤーニー連合党は声明を出し、ハサカ県タッル・タムル市一帯へのダーイシュ(イスラーム国)進行に伴い、同地域から避難していた住民(アッシリア教徒)に帰宅を呼びかけた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団、タドムル市革命調整などによると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市西部のタドムル刑務所と軍事情報局本舎を爆破し、その写真をインターネット上で公開した。

ARA News, May 30, 2015
ARA News, May 30, 2015

ダイル・ザウル県で活動するウサーマ・アカイディーを名乗る活動家は、ARA News(5月30日付)に対し、有志連合が攻撃した車列は、ヒムス県タドムル市からイラクに向かって移動中だったと述べた。

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ラッカ県では、ARA News(5月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・アブヤド市西部郊外一帯の村々で暮らすクルド人住民をトルコ国境地帯に追放した。

ダーイシュによる強制退去を余儀なくされたのはシャアバ村、シャット・ラフマーン村、ヒジャーズィーヤ村、ハートゥーニーヤ村の住民ら。

シリア人権監視団はまた、ダーイシュがトルコ領内に避難しようとしたラッカ県のナッス・タッル村の住民約30人を射殺したと発表した。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の29日8時から30日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回におよび、ハサカ市近郊、ダイル・ザウル市近郊、アイン・アラブ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, May 30, 2015、AP, May 30, 2015、ARA News, May 30, 2015、Champress, May 30, 2015、al-Hayat, May 31, 2015、Iraqi News, May 30, 2015、Kull-na Shuraka’, May 30, 2015、al-Mada Press, May 30, 2015、Naharnet, May 30, 2015、NNA, May 30, 2015、Reuters, May 30, 2015、SANA, May 30, 2015、UPI, May 30, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市を爆撃、12人死亡(2015年5月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団などが占拠するアレッポ市シャッアール地区をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆し、子供3人、女性4人を含む12人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(5月30日付)によると、シリア軍はまたアナダーン市のモスクに対しても「樽爆弾」で攻撃を行った。

一方、SANA(5月30日付)によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、カラム・フーミド、ジュダイダ、旧市街、バーブ・ナスル地区、サラーフッディーン地区、バニー・ザイド地区、シャッアール地区、カルム・カーティルジー地区、マルジャ地区、サーリヒーヤ地区、ライラムーン地区、ハナーヌー地区、ブスターン・バーシャー地区、ハラク地区、ジャンドゥール地区、ブアイディーン地区、シャイフ・ルトフィー村、アアザーズ市、スーラーン町、ナイラブ航空基地一帯、ズィルバ村、ハンダラート・キャンプ一帯、ウワイジャ地区、フライターン市、アナダーン市、ハーディル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイーン山一帯を「樽爆弾」で空爆、またカイヤーサート検問所一帯でファトフ軍と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がムウダミーヤト・シャーム市を砲撃する一方、ザブディーン村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月30日付)によると、アルバイン市、アーリヤ農場、カースィミーヤ町郊外、ザバダーニー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍、イスラーム旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月30日付)によると、アブー・シャブタ村、ラスム・ハワーリド村、マムティナ村、アジュラフ村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月30日付)によると、アトマーン村、ガラズ刑務所一帯、フラーク市、ヌアイマ村、カフルシャムス町、サイダー町、シャイフ・マスキーン市、ブスル・ハリール市、ダルアー市郵便局一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 30, 2015、AP, May 30, 2015、ARA News, May 30, 2015、Champress, May 30, 2015、al-Hayat, May 31, 2015、Iraqi News, May 30, 2015、Kull-na Shuraka’, May 30, 2015、al-Mada Press, May 30, 2015、Naharnet, May 30, 2015、NNA, May 30, 2015、Reuters, May 30, 2015、SANA, May 30, 2015、UPI, May 30, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線がアレッポ市マクスード地区でYPGとの戦闘に向け準備(2015年5月29日)

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、アレッポ市マクスード地区において西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対する軍事行動に向けて、アレッポ市および同市郊外で活動する武装集団が準備を行っていると発表した。

アレッポ市シャイフ・マクスード地区での人民防衛隊と「ラッビーカ・ウフターフ」の対立激化を受けた動きで、ヌスラ戦線は「ラッビーカ・ウフターフ」を主導している。

AFP, May 30, 2015、AP, May 30, 2015、ARA News, May 30, 2015、Champress, May 30, 2015、al-Hayat, May 31, 2015、Iraqi News, May 30, 2015、Kull-na Shuraka’, May 30, 2015、al-Mada Press, May 30, 2015、Naharnet, May 30, 2015、NNA, May 30, 2015、Reuters, May 30, 2015、SANA, May 30, 2015、UPI, May 30, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県とアレッポ県で活動するジハード主義武装集団がイスラーム・ムジャーヒディーン運動を結成(2015年5月29日)

イドリブ県とアレッポ県で活動するジハード主義武装集団が共同声明を出し、イスラーム・ムジャーヒディーン運動として合併すると発表した。

共同声明を出したのは、イスラーム・バヤーリク運動、イブン・タイミーヤ・ムジャーヒディーン大隊、ビラード・シャーム・サフワ旅団。

AFP, May 30, 2015、AP, May 30, 2015、ARA News, May 30, 2015、Champress, May 30, 2015、al-Hayat, May 31, 2015、Iraqi News, May 30, 2015、Kull-na Shuraka’, May 30, 2015、al-Mada Press, May 30, 2015、Naharnet, May 30, 2015、NNA, May 30, 2015、Reuters, May 30, 2015、SANA, May 30, 2015、UPI, May 30, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線に近いサウジアラビア人説教師のムハイスィニー氏がアターリブ市のモスクで演説(2015年5月29日)

クッルナー・シュラカー(5月30日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線に近いサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏(ジハード布教者センター代表)が、アレッポ県アターリブ市のモスクでの金曜日の集団礼拝に突如として現れ、説教を行った。

ムハイスィニー氏は説教のなかで、イドリブ県でのファトフ軍の攻勢を賞賛し、アサド政権の打倒だけでなく、「イスラーム世界におけるサファビー朝の計画」を打破するよう参列者に呼びかけた。

Kull-na Shuraka', May 30, 2015
Kull-na Shuraka’, May 30, 2015

AFP, May 30, 2015、AP, May 30, 2015、ARA News, May 30, 2015、Champress, May 30, 2015、al-Hayat, May 31, 2015、Iraqi News, May 30, 2015、Kull-na Shuraka’, May 30, 2015、al-Mada Press, May 30, 2015、Naharnet, May 30, 2015、NNA, May 30, 2015、Reuters, May 30, 2015、SANA, May 30, 2015、UPI, May 30, 2015などをもとに作成。

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レバノンのベカーア高原で若者10人がヒズブッラーと戦うため、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線に参加(2015年5月29日)

『サフィール』(5月29日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村出身の若者少なくとも10人が、ヒズブッラーと交戦するダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線に参加するため、同村郊外に向かった、と伝えた。

AFP, May 29, 2015、AP, May 29, 2015、ARA News, May 29, 2015、Champress, May 29, 2015、al-Hayat, May 30, 2015、Iraqi News, May 29, 2015、Kull-na Shuraka’, May 29, 2015、al-Mada Press, May 29, 2015、Naharnet, May 29, 2015、NNA, May 29, 2015、Reuters, May 29, 2015、al-Safir, May 29, 2015、SANA, May 29, 2015、UPI, May 29, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がトルコ国境のバーブ・サラーマ国境通行所に向け進軍(2015年5月29日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月29日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、マーリア市、スーラーン・アアザーズ町に対して砲撃を行う一方、同市郊外に位置するタクリー村一帯で「自由シリア軍」と交戦し、同村を制圧した。

同報道によると、ダーイシュはトルコ国境のバーブ・サラーマ国境通行所をめざして進軍しているという。

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ラッカ県では、ARA News(5月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室はタッル・アブヤド市郊外のビイル・アラブ村、バンダルハーン村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、両地を制圧した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル市郊外のアッシリア教徒の村(村名は不明)で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とともにダーイシュ(イスラーム国)掃討にあたるシリア正教軍事評議会の戦闘員1人がダーイシュに捕捉されたのち、斬首された。

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クッルナー・シュラカー(5月29日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)に近い複数の消息筋の話として、ワーイル・カシュアム氏(通称アブー・ハイサム・タドムリー)がヒムス県タドムル市のワーリーに任命されたと伝えた。

カシュアム氏はタドムル市出身で、2000年代半ばからイラクのアル=カーイダのメンバーとして活動していた人物。

一方、ヒムス県では、SANA(5月29日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、ジャマーラ村、タドムル市一体、アーラーク油田一帯、ナスラーニー山で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月29日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ウルフィー地区、ハミディーヤ地区、ハウィーカ地区、フワイジャト・サクル地区、サルダ山、マリーイーヤ村、ジャフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(5月29日付)によると、ブサイナ高地東部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の28日8時から29日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は4回におよび、ハサカ市郊外、アイン・アラブ市郊外のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, May 29, 2015、AP, May 29, 2015、ARA News, May 29, 2015、Champress, May 29, 2015、al-Hayat, May 30, 2015、Iraqi News, May 29, 2015、Kull-na Shuraka’, May 29, 2015、al-Mada Press, May 29, 2015、Naharnet, May 29, 2015、NNA, May 29, 2015、Reuters, May 29, 2015、SANA, May 29, 2015、UPI, May 29, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織からなるファトフ軍、イドリブ県での進軍を続ける、ダマスカス郊外県で住民がイスラーム軍に抗議するデモを実施(2015年5月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団などによると、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍が、アリーハー市西部のムウタリム村、アウラム・ジャウズ村、カフルシャラーヤー村、ムハムバル村、カイヤーサート検問所、ブサンクール村、フライカ村一帯を制圧した。

アウラム・ジャウラ村は、アレッポ市とラタキア県を結ぶ街道と、アリーハー市とザーウィヤ山を結ぶ街道が交わる交通の要衝。

これに対して、シリア軍は、ファトフ軍によって制圧されたイドリブ市郊外一帯を空爆した。

一方、SANA(5月29日付)によると、ナフラ村、ラーミー村、カフルナジュド村、カフルミード村、バサーミス村、ナビー・アイユーブ村、サラーリーフ村、タッラト・ガザール村、マルイヤーン村、アブー・ズフール町一帯、ハリージャーン村、イブリーン村、タッル・サラムー村、ウンム・ジャリーン村、タマーニア町で、シリア軍が空爆を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月29日付)は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区で対立を強める西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と、アル=カーイダ系組織と「自由シリア軍」からなる「ラッビーカ・ウフターフ」の和解に向け、第16歩兵師団、「命じられるがままに進め」連合が仲介を開始したと伝えた。

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ダルアー県では、SANA(5月29日付)によると、ダルアー市アッバースィーイーン地区、ハマーディーン地区、難民キャンプ地区、ダム街道南部、カフルシャムス町南部、タファス市・ヌアイマ村街道で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(5月29日付)によると、東グータ地方の住民が、イスラーム軍に抗議するデモを行った。

デモは、イスラーム軍が住民数十人をダーイシュ(イスラーム国)メンバーだとして拘束、そのうちの24人を処刑したことに抗議するものだという。

一方、SANA(5月29日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区の国防隊拠点を狙った爆弾テロが発生し、隊員6人が死亡、10人が負傷した。

AFP, May 29, 2015、AP, May 29, 2015、ARA News, May 29, 2015、Champress, May 29, 2015、al-Hayat, May 30, 2015、May 31, 2015、Iraqi News, May 29, 2015、Kull-na Shuraka’, May 29, 2015、al-Mada Press, May 29, 2015、Naharnet, May 29, 2015、NNA, May 29, 2015、Reuters, May 29, 2015、SANA, May 29, 2015、UPI, May 29, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合はアル=カーイダ系組織からなるファトフ軍によるアリーハー市(イドリブ県)制圧を賞賛(2015年5月29日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アル=カーイダ系組織からなるファトフ軍によるアリーハー市(イドリブ県)制圧に関して、「シリア全土の解放に向けた勝利の一環」と賞賛するとともに、国際社会、アラブ諸国、「シリアの友」に参加していない国々に対して、「完全なる政治的移行」を促すよう改めて呼びかけた。

AFP, May 29, 2015、AP, May 29, 2015、ARA News, May 29, 2015、Champress, May 29, 2015、al-Hayat, May 30, 2015、Iraqi News, May 29, 2015、Kull-na Shuraka’, May 29, 2015、al-Mada Press, May 29, 2015、Naharnet, May 29, 2015、NNA, May 29, 2015、Reuters, May 29, 2015、SANA, May 29, 2015、UPI, May 29, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織からなるファトフ軍によって制圧されたイドリブ市で、地元評議会の民間防衛チームが道路復旧作業を本格化(2015年5月28日)

クッルナー・シュラカー(5月29日付)は、ファトフ軍が制圧したイドリブ市で地元評議会所属の民間防衛チームが市内の道路再開に向けた復旧作業を本格化させたと伝え、その写真を公開した。

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AFP, May 29, 2015、AP, May 29, 2015、ARA News, May 29, 2015、Champress, May 29, 2015、al-Hayat, May 30, 2015、Iraqi News, May 29, 2015、Kull-na Shuraka’, May 29, 2015、al-Mada Press, May 29, 2015、Naharnet, May 29, 2015、NNA, May 29, 2015、Reuters, May 29, 2015、SANA, May 29, 2015、UPI, May 29, 2015などをもとに作成。

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