ナスルッラー書記長「ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線がレバノンに足場を築けば、最初に犠牲になるのはムスタクバル潮流だ」(2015年5月24日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、解放記念日(25日)に合わせてマナール・チャンネル(5月24日付)でテレビ演説を行い、ダーイシュ(イスラーム国)やアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線がレバノン国内に足場を築けば、サアド・ハリーリー元首相率いるムスタクバル潮流やその指導者らが「最初の犠牲者」になるだろう、と警鐘を鳴らした。

Naharnet, May 23, 2015
Naharnet, May 23, 2015

ナスルッラー書記長の演説での主な発言は以下の通り:

「ダーイシュやヌスラ戦線に対して彼ら(ムスタクバル潮流およびその指導者たち)が沈黙すれば、自らの身を守ることができると信じる者もいる。また彼らがダーイシュやヌスラ戦線を「革命家」、「フリーダム・ファイター」と評すれば、見逃してもらえると信じる者もいる…。沈黙することで自分たち自身や自分たちの宗派を守ることができると信じている者は妄想しているだけだ」。

「女性が奴隷にされ、教会が破壊されることを誰が防いで守るのか? 脅威に立ち向かい…沈黙と中立を止める責任がみなにある」。

「3月14日勢力には思惑があるのだろうが、シリア革命反体制勢力国民連立の幹部らは、あなた方に何の保障もできない。彼らは、ダーイシュやヌスラの支配下にあるシリア国内の地域にさえも戻ることはできないのだから…。あなた方はダーイシュの勝利をむしろ恐れるべきで、それ以外の陣営(アサド政権の意味)の勝利を恐れている場合ではない…。シリア政府とその同盟者がシリアで勝利すれば、彼らはすべてのレバノン人の安全を保障してくれるだろう…。しかし、ダーイシュとヌスラ戦線が勝てば、誰があなたがたの安全を保障するのか?」。

「歴史は繰り返す…。この地域を脅かす陰謀とは、我々が今目の当たりにしているタクフィール主義の卑劣な陰謀だ…。この陰謀がもっとも顕著に表しているのがダーイシュだ…。ダーイシュは、シリア、イラク、パレスチナに面するシナイ半島、イエメン、アフガニスタン、パキスタン、リビア、北アフリカ、ナイジェリアにおり、最近ではサウジアラビアのカティーフでも姿を現した…。」。

「我々は歴史上に前例のない危険に曝されている…。非協力的なスンナ派にダーイシュはどのように振る舞ってきたか? 協力したにもかかわらず、忠誠を誓わなかった人々にどのように振る舞ってきたか? 彼らは虐殺に遭っている」。

「シリア軍、国防隊、レバノンの抵抗運動が、レバノン・シリア国境すべての安全を確保するまで戦闘は続くだろう」。

「アルサール地方(ベカーア県バアルベック郡)の住民の大多数は、武装集団の負担に喘いでいる。我々はアルサール住民に寄り添う用意がある。しかし、国家がまず自らの責任を全うすべきだ…。しかし、バアルベック郡、ヘルメル郡における我らが人民は…アルサール郊外やベカーア高原に1人でもテロリストがいることを認めない」。

「ダーイシュはみなを脅かしているがゆえに、私はサウジアラビアに呼びかけたい。イエメンへの侵略を止め、政治的解決をめざすべきだと」。

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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トルコのハタイ県で政府によるシリアの「穏健な反体制派」へのテロ支援を非難するデモ(2015年5月24日)

SANA(5月24日付)は、トルコのハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)アンタキア市で、レジェップ・タイイップ・エルドアン政権による「穏健な反体制派」へのテロ支援・軍事教練に抗議するデモが行われ、多くの住民が参加したとして、写真や映像(https://youtu.be/pDDK6yohTeY)を伝えた。

SANA, May 23, 2015
SANA, May 23, 2015

 

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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シリア・クルド青年調整連合がシリア・クルド国民評議会(シリア国民連合)から脱会(2015年5月24日)

シリア・クルド青年調整連合は声明を出し、シリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)が「民族的、愛国的義務を実施することができない」と批判、同会からの脱会を発表した。


AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市で住民400人を「虐殺」、アレッポ県でシリア軍ヘリコプターを撃墜か?(2015年5月24日)

SANA(5月24日付)は、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するヒムス県タドムル市内の信頼できる住民筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が市内で、住民約400人を「虐殺」したと伝えた。

同消息筋によると、「虐殺」された住民のほとんどは子供、女性、老人で、タドムル国立病院看護課長(女性)など公務員数十人も犠牲になったという。

また同消息筋によると、ダーイシュは、タドムル市内に取り残された住民数千人に対して、市外への移動を禁止し、財産や食糧を没収し、「タクフィール主義思想」を押しつけようとしているという。

これに関して、ワイール・ハルキー首相は声明を出し、ダーイシュによる「虐殺」の責任は「サウジアラビア、カタール、トルコ、一部西側諸国など、テロに対し資金・軍事援助を行う国」にあると非難した。

そのうえで、国際社会に対して「テロを支援する政府」に圧力をかけるよう呼びかけた。

またバアス党のシリア地域指導部も声明を出し、「国連安保理決議第2170号、第2178号に違反する…野蛮な虐殺」を非難した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地を包囲するダーイシュ(イスラーム国)が早朝、飛行場上空でシリア軍のヘリコプター1機を地対空ミサイルで撃墜し、搭乗していた3人(大佐2人、軍曹1人)を殺害した。

これに関して、SANA(5月24日付)は、クワイリス航空基地を離陸したヘリコプターが操縦不能となり、墜落し、搭乗員(人数は不明)が死亡した、と報じた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・シャルシューフ村一帯、ジャズル・ガス採掘所地帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、有志連合が援護空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマリーイーヤ村のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆した。

また、ARA News(5月24日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるムーハサン市を「樽爆弾」で空爆した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュはマヤーディーン市で男性13人を処刑した。

また、クッルナー・シュラカー(5月24日付)は、シリア軍が数日前、ダイル・ザウル国立博物館の所蔵品を搬出したと伝えた。

搬出先は不明だという。

他方、SANA(5月24日付)によると、ダイル・ザウル航空基地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯で、シリア軍、国防隊が、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(5月24日付)によると、カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の23日8時から24日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は11回におよび、ハサカ県、アレッポ県(アイン・アラブ市一帯)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市内各所でシリア軍、国防隊とアンサール・ディーン戦線、シャーム戦線の戦闘激化(2015年5月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が、シリア政府の支配下にあるアレッポ市アシュラフィーヤ地区、ハーリディーヤ地区、サイイド・アリー地区、ハミーディーヤ地区、ティシュリーン通り、ナイル通り、国立公園などを迫撃砲で攻撃し、子供2人が死亡した。

シリア軍もまたアレッポ市旧市街、バーブ・ハディード地区、アグユール地区、カスタル・ハラーミー地区などを砲撃した。

さらにARA News(5月24日付)などによると、アレッポ市シャイフ・サイード地区一帯では、シリア軍、国防隊が、アンサール・ディーン戦線、シャーム戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

クッルナー・シュラカー(5月25日付)によると、アレッポ市旧市街マイサルーン地区で、シャーム戦線所属がシリア軍の拠点(ナーズール・ビル)を攻撃し、15人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アイン・シーブ村、マアッラト・ハルマ村、バシュラームーン村、イドリブ市などに対するシリア軍の空爆、「樽爆弾」投下により、子供4人を含む5人が死亡した。

『ハヤート』(5月25日付)が伝えた。

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ダマスカス県では、シャーム自由人イスラーム運動が、ディーワーニーヤ地区で、バッサーム・アリー准将が乗った車を襲撃し、アリー准将を含む8人を殺害したと発表した。

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ダマスカス郊外県、SANA(5月24日付)によると、フライタ村郊外無人地帯で、シリア軍、国防隊が、反体制武装集団の武器製造工場を発見、武器、弾薬などを押収した。

またサアサア町一帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町農場地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月24日付)によると、カラク村、西ガーリヤ村、フラーク市、ジャースィム市、カフルシャムス町、カフル・ナースィジュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月24日付)によると、西サムダーニーヤ村、ウンム・バーディナ村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月24日付)によると、ヒムス市ワアル地区、アブー・サナースィル丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(5月25日付)によると、サラヤー村近郊のフィーラ丘一帯で、反体制武装集団がシリア軍と交戦し、同地を制圧した。

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、May 25, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県南部のダーイシュ(イスラーム国)系のヤルムーク殉教者旅団とアル=カーイダ系のヌスラ戦線など武装集団が和解か(2015年5月24日)

シリア人権監視団によると、4月末からダルアー県西部で衝突を繰り返してきたアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線をはじめとする反体制武装集団と、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、紛争調停を目的とする暫定司法委員会の設置、兵力引き離し部隊の結成、ハウラーン地方の名士による隊員の任命などを骨子とする和解に合意した。

同監視団によると、この和解合意は、両者の衝突が激化した5月初めに作成され、ヌスラ戦線がまず承認、続いてハウラーン地方の名士がヤルムーク殉教者旅団と会合を開き、旅団側からの承諾を得たのだという。

和解合意では、ヌスラ戦線が本拠地としていたサフム・ジャウラーン村一帯、ハイト村一帯からヤルムーク殉教者旅団が撤退したうえで、同地を非武装中立地帯とし、住民以外は撤退・退去することなども定められている。

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しかし、クッルナー・シュラカー(5月24日付)は、シャーム自由人イスラーム運動が、ヤルムーク殉教者旅団が掌握していたサフム・ジャウラーン村の拠点複数カ所を攻撃し、戦闘員10人を殺害し、制圧・浄化したと伝えた。

これに対して、ヤルムーク殉教者旅団もハイト村のシャーム自由人イスラーム運動の検問所に自爆攻撃を行ったという。

また、シリア人権監視団によると、ヤルムーク殉教者旅団はまた、バッカール村を襲撃、反体制武装集団との戦闘の末、同地を制圧した。

またシャームの民のヌスラ戦線は、タッル・シハーブ町のヤルムーク殉教者旅団戦闘員の家族らの住居に対して強制捜査を行った。

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、May 26, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県ジスル・シュグール市一帯での戦闘によるシリア軍・国防隊死者は260人以上に(2015年5月24日)

シリア人権監視団は、4月22日から5月24日までの約1ヶ月間でのジスル・シュグール市およびその周辺でのファトフ軍との戦闘で死亡したシリア軍将兵、国防隊隊員の数が少なくとも261人にのぼる、と発表した。

このうち90人が士官で、そのなかには特殊部隊司令官のムフイーッディーン・マンスール少将のほか、准将11人、大佐11人、中佐2人、少佐10人、大尉25人、中尉29人が含まれており、彼らはいずれも、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・ディーン戦線、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、フルカーン旅団、アンサール・シャーム、トルキスターン・イスラーム党、ジュヌード・シャームとの戦闘で戦死したという。

反体制活動家のハーディー・アブドゥッラー氏はユーチューブ(5月23日付)を通じて、イドリブ県ジスル・シュグール市内でのファトフ軍との戦闘で死亡したとされるシリア軍兵士130人あまりの遺体の映像を公開した。

アブドゥッラー氏によると、「彼らのほとんどは、そのすべてが殺害された訳ではないが、脱走し、自分の身を守ることにしか関心がなかった連中であり、このことはシリア軍の撤退が計画的で軍事組織として最低限の規律のもとになされたとの主張を否定するもの」だという。

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一方、『ハヤート』(5月25日付)によると、シリア政府支持者は、フェイスブックで、ジスル・シュグール国立病院でのシリア軍側の死者数が208人にのぼったと綴っているという。

また、SANA(5月24日付)は、ジスル・シュグール国立病院の守備隊脱出作戦でのシリア軍による空爆で、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員300人を殺害、数百人を負傷させたと伝えた。

これに対し、ハマー報道センターは25日、イドリブ県でのファトフ軍との戦闘で死亡したシリア軍兵士の数が545人に及ぶ発表、その氏名、出身地、階級を発表した。

 

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、Hama News Center, May 25, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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イスラーム解放党(シリア州)がイドリブ県でカリフ制樹立に向けた大会を開催(2015年5月23日)

イスラーム解放党(シリア州)の広報局は声明を出し、イドリブ県郊外某所で23日に「カリフ制樹立に向けたシャームの革命、ウンマの革命」と銘打って大会を開催し、カリフ制樹立のありようをめぐって討論を行ったと発表した。

声明によると、大会では世界中から集まった参加者が、カリフ制樹立、文民国家拒否などについて意見を交わしたという。

Kull-na Shuraka', May 26, 2015
Kull-na Shuraka’, May 26, 2015

イドリブ県は、アル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などが参加するファトフ軍が大部分を制圧している。

AFP, May 26, 2015、AP, May 26, 2015、ARA News, May 26, 2015、Champress, May 26, 2015、al-Hayat, May 27, 2015、Iraqi News, May 26, 2015、Kull-na Shuraka’, May 26, 2015、al-Mada Press, May 26, 2015、Naharnet, May 26, 2015、NNA, May 26, 2015、Reuters, May 26, 2015、SANA, May 26, 2015、UPI, May 26, 2015などをもとに作成。

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ヒムス県で、アル=カーイダ系のヌスラ戦線、シャームの自由人イスラーム運動らがダーイシュ(イスラーム国)掃討を決定(2015年5月23日)

アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ヒムス軍団は共同声明を出し、3組織とタウヒード軍がタルビーサ市を占拠するダーイシュ(イスラーム国)を包囲し、市内の拠点を攻撃することに合意したと発表した。

共同声明によると、この合意は、ダーイシュが、ヒムス県 ウンム・シャルシューフ村などでヌスラ戦線のアミール、シリア軍離反兵、女性ら数十人を殺害したほか、ダール・カビーラ村でヒムス軍団部隊を要撃し、戦闘員15人以上を死傷させ、またザアフラーナ村でもシャーム自由人イスラーム運動の部隊を要撃し、戦闘員4人を殺害したことを受けたものだという。

Kull-na Shuraka', May 23, 2015
Kull-na Shuraka’, May 23, 2015
Kull-na Shuraka', May 23, 2015
Kull-na Shuraka’, May 23, 2015

 

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県西部でダーイシュ(イスラーム国)系のヤルムーク殉教者旅団とアル=カーイダ系のヌスラ戦線の戦闘が再び激化(2015年5月23日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったヤルムーク殉教者旅団とアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム解放作戦司令室、フルカーン旅団が、ワーディー・ヤルムークなど県西部一帯で交戦した。

戦闘は21日に、ヤルムーク殉教者旅団が、シャーム解放作戦司令室司令官兼アフマド・ウマル旅団司令官のアブドゥッラフマーン・ナージー・ハリーリー氏を戦闘中に捕捉したとの声明をSNSを通じて発信したことで激化したという。

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また、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、西カラムーン地方で22日、ダーイシュ(イスラーム国)とカラムーン・ファトフ軍(シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍、東部獅子軍、シャーム自由人イスラーム運動など)が交戦し、ダーイシュ戦闘員8人が死亡、数十人が負傷した。

カラムーン・ファトフ軍側も3人が死亡したという。

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

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エジプト外務省は、6月上旬にカイロで反体制派による大会を主催し、統一組織「シリア国民反体制勢力」の結成をめざすと発表(2015年5月23日)

エジプト外務省のバドル・アブドゥルアーティー報道官は、エジプト政府が6月8~9日の予定で、シリアの反体制派各派による拡大会合を主催すると発表した。

この会合(第2回カイロ大会)は、2015年1月22~24日に民主的変革諸勢力国民調整委員会などの反体制派が会したカイロでの会合(第1回カイロ大会)での決定に従って実施されるもので、アブドゥルアーティー報道官によると、反体制政治組織、武装集団の代表200人以上が出席し、「シリア国民反体制勢力」の名で新たな政治委員会を設置、そのメンバーを選出するとともに、紛争解決に向けた行程表や国民憲章の採択をめざすという。

第2回カイロ大会の開催準備にあたってきたハイサム・マーリフ弁護士(シリア革命反体制勢力国民連立法務委員長)によると、「シリア国民反体制勢力」は、欧米諸国、トルコ、アラブ湾岸諸国の支援に依存してきたシリア革命反体制勢力国民連立とは「まったく異なる」組織だという。

なお、マーリフ弁護士によると、シリア革命反体制勢力国民連立は「シリア国民反体制勢力」への不参加をすでに決定しており、またエジプト政府は連立メンバーが「シリア国民反体制勢力」に参加することに反対しているという。

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル国立博物館で先史時代の像のレプリカを破壊か?(2015年5月23日)

ヒムス県では、『ハヤート』(5月24日付)によると、シリアの遺跡博物館局のマアムーン・アブドゥルカリーム局長は、「タドムル市との通信が途絶える前、(22日)夜に、彼ら(ダーイシュ(イスラーム国)が21日に国立博物館の門を開け、館内に進入、先史時代の像のレプリカを破壊したとの情報を得た」と発表した。

破壊されたとされるレプリカは教育実習用に使用されていたもので、破壊後、ダーイシュは博物館の門前に警備兵を配備し、退去したという。

また、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍との3日にわたる戦闘の末、シリア軍兵士48人を殺害し、ジャズル・ガス採掘所地帯、シャーイル・ガス採掘所一帯を制圧した。

al-Hayat, May 24, 2015
al-Hayat, May 24, 2015
Kull-na Shuraka', May 23, 2015
Kull-na Shuraka’, May 23, 2015

一方、SANA(5月23日付)によると、ジャズル・ガス採掘所地帯北部にあるワーディー・ブスィーリー・アーミリーヤ村交差点一帯、同油田東部一帯、ワーディー・マースィク一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点をシリア軍が空爆した。

また、SANAなどシリアの主要メディアは、21日にイドリブ県ジスル・シュグール市内のジスル・シュグール国立病院からの脱出・撤退に成功したとする守備隊の負傷兵らの写真、映像(https://youtu.be/xiixT7gK6g0)を公開した。

21日にファトフ軍によって制圧されたジスル・シュグール国立病院には、シリア軍兵士、国防隊隊員、およびその家族ら約250人が籠城を続けていたが、シリア政府が主張する脱出撤退作戦によって、何人の兵士が帰還したのかはいまだ発表されていない。

SANA, May 23, 2015
SANA, May 23, 2015

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市南西部郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、有志連合がダーイシュ拠点などを空爆した。

これにより、ダーイシュ戦闘員約25人が死亡したという。

一方、SANA(5月23日付)によると、カブル・シャーミーヤ村で、シリア軍、国防隊が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区をシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、子供4人を含む15人が死亡した。

また、クッルナー・シュラカー(5月23日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)がムサッラブ村、シュマイティーヤ町、ヒシャーム村、ムハイミーダ村で、過去3日間で、住民32人を処刑したと伝えた。

「ダーイシュに対する陰謀罪」などが処刑の理由だという。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が数日前、アイン・アラブ市南部郊外のタッル・アフマル村、タッル・アブル村、ジャアダ村で、ダーイシュ(イスラーム国)支持者とされる住民の民家複数棟を爆破、破壊したと伝えた。

一方、SANA(5月23日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Qanat al-Manar, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍兵士15人がファトフ軍に投降(2015年5月23日)

イドリブ県では、『ハヤート』(5月24日付)によると、ファトフ軍によるジスル・シュグール国立病院制圧を受けるかたちで、シリア軍兵士15人がジスル・シュグール市とアリーハー市間のカイヤーサート検問所(ファトフ軍が掌握)に投降した。

Kull-na Shuraka', May 23, 2015
Kull-na Shuraka’, May 23, 2015

一方、SANA(5月23日付)によると、シリア軍がイドリブ市南部郊外(イシュタブリク村、アイン・スーダ村、サーリヒーヤ村、ハッルーズ村など)、クファイル村周辺、バシュラームーン村の反体制武装集団拠点に対して空爆を行い、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバーニヤース市、バイダー町の住宅街で強制捜査を行い、住民約100人を逮捕した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区、バニー・ザイド地区、シャッアール地区で、シリア軍、国防隊、バアス大隊が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月23日付)によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、カルム・タッラーブ地区、ハナーヌー地区、インザーラート地区、ブスターン・バーシャー地区、カスタル・ハラーミー地区、カルム・マイサル地区、バニー・ザイド地区、カルフール地区、フライターン市、アナダーン市、タッル・ザラーズィール地区、アウラム・クブラー町、マンスーラ村、ドゥワイル・ザイトゥーン村、バーシュカウィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方無人地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団(カラムーン・ファトフ軍)と交戦した。

一方、SANA(5月23日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマナール・チャンネル(5月23日付)によると、シリア軍の支援を受けたヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線との戦闘の末、カラムーン地方のサドル・ブスターン丘を制圧した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、アル=カーイダ系組織シャーム自由人イスラーム運動がスーラーン市に敷設した地雷にシリア軍の車輌が触れて、乗っていたシリア軍兵士が4人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(5月23日付)によると、カフルシャムス町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

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国連安保理は、パルミラ遺跡を擁するシリアのタドムル市の住民の安否に「深い懸念」を表明、住民保護の責任がシリア政府にあることを改めて確認する議長声明を採択(2015年5月23日)

国連安保理は、ダーイシュ(イスラーム国)がUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するシリアのタドムル市(ヒムス県)を制圧したことを受けて安保理議長声明(SC/11904)を採択し、ダーイシュによるテロ行為や遺跡・文化財破壊を改めて非難、同市の住民数千人の安否に「深い懸念」を表明するとともに、住民保護の責任がシリア政府にあることを改めて確認した。

声明案はフランスが提出し、全会一致で採択された。

議長声明の全文は以下の通り:

The members of the Security Council strongly condemned the ongoing barbaric terrorist acts by ISIL in Syria, including its violent takeover of Palmyra.

The members of the Security Council expressed deep concern for the thousands of Palmyra residents inside the city, as well as for those displaced as a result of ISIL’s [Islamic State in Iraq and the Levant] (Da’esh) advance. The members of the Security Council call for the safe passage of civilians fleeing the violence, and reaffirm that the primary responsibility to protect its populations lies with the Syrian authorities. The members of the Security Council stated their grave concern for the protection of the World Heritage site of Palmyra and the systematic campaign of destruction of cultural heritage in Iraq and Syria.

The members of the Security Council condemned in the strongest terms ISIL’s terrorist acts, which reportedly include beheadings and killings. They expressed concern for the women and children in Palmyra, noting ISIL’s pattern of abducting, exploiting, and abusing women and children elsewhere, including rape, sexual abuse, forced marriage, and forced child recruitment committed by ISIL.

The members of the Security Council reiterated their condemnation of the destruction of cultural heritage in Iraq and Syria, particularly by ISIL, including targeted destruction of religious sites and objects, and noted with concern that ISIL and other individuals, groups, undertakings and entities associated with Al-Qaida are generating income from engaging directly or indirectly in the looting and smuggling of cultural heritage items from archaeological sites, museums, libraries, archives, and other sites in Syria and Iraq, which is being used to support their recruitment efforts and to strengthen their operational capability to organize and carry out terrorist attacks. The members of the Security Council underlined the need to bring perpetrators of these acts to justice.

The members of the Security Council stressed again that ISIL must be defeated and that the intolerance, violence, and hatred it espouses must be stamped out. The members of the Council further emphasized that such continued acts of barbarism perpetrated by ISIL do not intimidate them, but rather stiffen their resolve, and stressed that there has to be a common effort amongst Governments and institutions, including those in the region most affected, to counter ISIL, as the Council resolved in United Nations Security Council resolutions 2170 (2014) and 2199 (2015), and underscored the need for the full and immediate implementation of these resolutions by all Member States. They reminded States that they must ensure that measures taken to combat terrorism comply with all their obligations under international law, in particular international human rights, refugee, and humanitarian law.

The members of the Security Council voiced their strong support for UNESCO [United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization] Director-General Bokova’s efforts to address the destruction and looting of cultural heritage, including through UNESCO’s efforts to assist in the implementation of relevant provisions of United Nations Security Council resolution 2199 (2015).

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団:有志連合によるシリア爆撃での死者数は2,507人、うち132人が民間人(2015年5月23日)

シリア人権監視団は、米国が主導する有志連合がシリア国内でダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた空爆を開始した2014年9月から2015年5月23日までの9ヶ月間で、有志連合の空爆による死者数は2,507人に達していると発表した。

このうち民間人は132人(うち子供42人、女性25人)で、2,269人がダーイシュ戦闘員(そのほとんどが外国人戦闘員)、105人がアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線戦闘員。

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャッラーシュ人民議会議員:ダーイシュ(イスラーム国)、ファトフ軍に対するシリア軍の敗北の責任をとって、フライジュ国防大臣は辞任すべき」(2015年5月22日)

アブドゥッラー・イブラーヒーム・シャッラーシュ人民議会議員(アレッポ県諸地域A部門選出、無所属)はフェイスブックで、ヒムス県タドムル市でのダーイシュ(イスラーム国)に対するシリア軍の敗北や、イドリブ県でのファトフ軍に対するシリア軍の敗北の責任をとって、ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣は辞任すべきだと綴った。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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レバノンでダーイシュ(イスラーム国)関係者2人拘束(2015年5月22日)

ナハールネット(5月22日付)によると、軍事情報局がベカーア県ザフラ郡バル・イリヤース村で、ダーイシュ(イスラーム国)に関係していると思われる男性2人(親子)を拘束した。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ファトフ軍がジスル・シュグール国立病院を制圧:シリア軍による脱出作戦の成功か、ファトフ軍による要撃の成功か?(2015年5月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍が、ジスル・シュグール市南西部郊外でシリア軍、国防隊との激しい戦闘の末、同地を完全制圧し、またシリア軍兵士・国防隊隊員とその家族約250人が籠城を続けていたジスル・シュグール国立病院を陥落させた。

Kull-na Shuraka', May 22, 2015
Kull-na Shuraka’, May 22, 2015

複数の活動家によると、ファトフ軍はジスル・シュグール国立病院に籠城していたシリア軍兵士・国防隊隊員70人以上を殺害、士官4人を含む20人を捕捉、また数十人が逃走したという(その後(5月27日)、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ジスル・シュグール国立病院から脱出できたシリア軍兵士が90人以上に上ったが、のこる200人以上がファトフ軍との戦闘で死亡したと発表した)。

これに対して、シリア軍は早朝からジスル・シュグール病院一帯に6回以上にわたり空爆を行うとともに、約250発の迫撃砲で砲撃を加えたが、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、この攻撃は籠城する兵士らの撤退の援護を目的としたものだったと思われるという。

これに関して、SANA(5月22日付)は、ジスル・シュグール国立病院に籠城していたシリア軍守備隊が「タクフィール主義テロ集団」の包囲を解除、同地周辺に展開する部隊の援護空爆・砲撃を受け、負傷者らとともに脱出に成功したと報じた。

SANA特派員によると、シリア軍部隊は脱出に際して、病院を破壊したという。

またSANA(5月22日付)は、アサド大統領が、イドリブ県ジスル・シュグール市内にあるジスル・シュグール国立病院に対するファトフ軍の包囲を解除し、脱出に成功した守備隊のマフムード・サフバ大佐に電話をかけ、「あなたがたは自らの勇敢さをもってシリア・アラブ軍のすべての兵士のありようを表明した。あなた方は、敗北、降伏を考えることなく耐え抜き、抵抗した」との祝辞を送ったと伝えた。

しかし、スィラージュ・プレス(5月22日付)は、現地消息筋の話として、ファトフ軍が病院地下に向けてトンネルを掘削し、そのことを察知したシリア軍を敢えて脱出させ、病院から出てきた兵士を攻撃、数十人を殺害し、多数を捕捉したと報じた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアナダーン市に「樽爆弾」2発を投下し、子供3人と女性9人の合わせて11人が死亡した。

一方、SANA(5月22日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、ザバディーヤ地区、フィルドゥース地区、アシュラフィーヤ地区、シャッアール地区、タッラト・タクリース地区、アーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区、マンスーラ村、カフルハムラ村、アナダーン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市内でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦し、戦闘員4人が死亡、またダーイル町ではシリア軍の空爆で2人が、イズラア市では反体制武装集団の砲撃で6人が死亡した。

一方、SANA(5月22日付)によると、マスミヤ、ダルアー市内各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、アッシリア人権監視団などによると、カルヤタイン市の修道院のジャーク(ヤアクーブ)・ムラード神父(マール・ムーサー・ハバシー修道院長兼マール・イルヤーン修道院長)が21日、武装集団に拉致されたと伝えた。

Kull-na Shuraka', May 22, 2015
Kull-na Shuraka’, May 22, 2015

一方、SANA(5月22日付)によると、西サラーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月22日付)によると、ドゥーマー市南部農場地帯、ハラスター市、アイン・タルマー村、アルバイン市、ダイル・サルマーン町郊外、ハーン・シャイフーン・キャンプ一帯、フライタ村無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月22日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月22日付)によると、マスハラ丘、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、May 27, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、Siraj Press, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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アラブ連盟のアラビー事務総長、タドムル市救済を国際社会に求める(2015年5月22日)

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、ダーイシュ(イスラーム国)によるタドムル市制圧に関して「深い懸念」を表明、国際社会に対して「緊急に行動し、UNESCO世界文化遺産に指定されている古代都市救済のための必要なすべてな措置を講じる」よう呼びかけた。


AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合「イスラーム国(ダーイシュ)によるタドムル市制圧を利用して、アサド政権は革命勢力に打撃を与えようとしている」(2015年5月22日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるタドムル市制圧に関して、「革命勢力」に打撃を与えるためにアサド政権がダーイシュを利用していると断じる一方、米国が主導する有志連合が「アサドとダーイシュのテロに対抗し得る唯一の勢力である自由シリア軍への支援と協調を通じて戦略を変更しない限り、失敗する」と主張した。


AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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タドムル市を制圧したダーイシュ(イスラーム国)の進軍続く(2015年5月22日)

ヒムス県では、ARA News(5月22日付)によると、タドムル市を制圧したダーイシュ(イスラーム軍)がさらに進軍し、ヒムス市東部約40キロの距離に位置するT4航空基地(通称タイフール航空基地)に対して、爆弾を積んだ車2台で自爆攻撃を行い、シリア軍と交戦した。

同報道によると、シリア軍は今のところ、抵抗を続け、撤退していないという。

また、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が21日に完全制圧したタドムル市内で、シリア軍兵士・国防隊隊員17人と政権を支持する民間人多数を処刑した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル市南東部郊外一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会民兵、サナーディード軍からなる合同部隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、ARA News(5月22日付)によると、有志連合がハサカ市西部郊外で、ダーイシュ(イスラーム国)の武器庫を空爆、破壊した。

また、ARA News(5月23日付)によると、ハサカ市南西部のシリア軍、国防隊の拠点複数カ所をダーイシュ(イスラーム国)が攻撃したが、シリア軍はこれを撃退した。

一方、SANA(5月22日付)によると、シリア軍がタッル・バールード村、シャッダーディー市・フール町交差点でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、同地を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部のシャイフ・ナッジャール市工業団地地区周辺で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(5月22日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方のバトラー村一帯で、ジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員3人が死亡した。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、May 23, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がタンフ国境通行所(ヒムス県)から撤退、ダーイシュ(イスラーム国)が同地を掌握(2015年5月22日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア政府がイラク国境に位置するタンフ国境通行所から撤退したのを受け、ダーイシュ(イスラーム国)が同国境通行所を制圧した。

タンフ国境通行所に面するイラク側のワリード国境通行所は、ダーイシュの攻撃を受けすでに閉鎖されていた。

これにより、シリア・イラク国境の通行所は、西クルディスタン移行期民政局が管理するヤアルビーヤ国境通行所を除いて、ダーイシュの支配下に入り、シリア政府はレバノン国境の国境通行所(6カ所)とハサカ県のカーミシュリー市の国境通行所を保持するのみとなった。

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なお、シリアと周辺諸国を結ぶ国境通行所の管理・支配状況は以下の通り。

1. 対ヨルダン国境

ナスィーブ・ジャービル国境通行所(ダルアー県):ヌスラ戦線、「自由シリア軍」南部戦線などが2015年4月に制圧。

ダルアー(旧税関局)・ラムサー国境通行所(ダルアー県):ジハード主義武装集団が2013年11月に制圧。

2. 対イラク国境

ヤアルビーヤ・ラビーア国境通行所(ハサカ県):2012年7月に「自由シリア軍」が制圧、その後シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が争奪戦を繰り広げ、2014年10月以降は西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガが管理。

ブーカマール・カーイム国境通行所(ハサカ県):2012年11月に「自由シリア軍」が制圧、その後2014年7月にダーイシュ(イスラーム国)が掌握。

タンフ・ワリード国境通行所(ヒムス県):ダーイシュが2015年5月22日に制圧。またイラク側のワリード国境通行所はダーイシュ(イスラーム国)の攻撃を受け閉鎖。

3. 対トルコ国境

カサブ・ヤイラダーウ国境通行所(ラタキア県):シリア側のカサブ国境通行所はシリア政府が掌握しているが、トルコ側のヤイラダーウ国境通行所は閉鎖。

バーブ・ハワー・ジルヴェギョズ国境通行所(イドリブ県):シリア側のバーブ・ハワー国境通行所はアナトリア通信が言うところの「反体制勢力」が管理。

バーブ・サラーマ・オンジュプナル(アレッポ県):シリア側のバーブ・サラーマ国境通行所はアナトリア通信が言うところの「反体制勢力」が管理。

ジャラーブルス・カルカムシュ国境通行所(アレッポ県):シリア側のジャラーブルス国境通行所はダーイシュ(イスラーム国)が管理。

アイン・アラブ・ミュルシトプナル国境通行所(アレッポ県):シリア側のアイン・アラブ国境通行所は西クルディスタン移行期民政局が管理。

タッル・アブヤド・アクチャカレ国境通行所(ラッカ県):シリア側のタッル・アブヤド国境通行所はダーイシュ(イスラーム国)が管理。

ラアス・アイン・ジェイランプナル国境通行所(ハサカ県):シリア側のラアス・アイン国境通行所は西クルディスタン移行期民政局が管理。

カーミシュリー・ヌサイビン国境通行所(ハサカ県):シリア側のカーミシュリー国境通行所はシリア政府が管理し、国連の人道支援物資を搬入するために使用。

アイン・ディーワール・ジズレ国境通行所(ハサカ県):シリア側のアイン・ディーワール国境通行所は西クルディスタン移行期民政局が管理。

4. イスラエル占領下のゴラン高原

クナイトラ通行所:2014年8月にシャームの民のヌスラ戦線が制圧。

5. 対レバノン国境

ジュダイダト・ヤーブース・マスナア国境通行所(ダマスカス郊外県):シリア政府が管理。

ジュースィーヤ・カーラ国境通行所(ヒムス県):シリア政府が管理。

タッルカラフ国境通行所(ヒムス県):反体制武装集団がタッルカラフ市一帯を制圧。

ジスル・カマール・ワーディー・ハーリド国境通行所(ヒムス県):シリア政府が管理。

ダブースィーヤ・ウブーディヤ国境通行所(タルトゥース県):シリア政府が管理。

タルトゥース・アリーダ国境通行所(タルトゥース県):シリア政府が管理。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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米ホワイトハウス報道官は、ダーイシュ(イスラーム国)によるタドムル市制圧を有志連合の「挫折」と認める(2015年5月21日)

米ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官は、ダーイシュ(イスラーム国)によるタドムル市制圧に関して、米国が主導する有志連合の「挫折」(setback)だと認める一方、バラク・オバマ米大統領が、ダーイシュ掃討のための地上部隊投入を求める共和党議員の要求に同意することはないと述べた。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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有志連合を指揮するテリー米陸軍中将は、シリア、イラクでの爆撃で民間人が死亡していたと初めて認める(2015年5月21日)

有志連合によるダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦を指揮するジェームズ・テリー米陸軍中将は声明を出し、2014年11月にシリアのイドリブ県ハーリム市一帯のイスラーム過激派に対して行った空爆で子供2人が死亡していたと認め、「意図せず人命を奪ったことを遺憾に思う」と表明した。

米国が空爆による民間人殺害を認めたのはこれが初めて。

なお、この空爆がホラサンの戦闘員を標的としてたものか否かなどについて、声明では触れられていない。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動司令官が有志連合によるヌスラ戦線拠点への爆撃を「アサドとバグダーディーの悪党ども以外の誰のためにもならない」と批判(2015年5月21日)

アル=カーイダ系組織シャーム自由人イスラーム運動のアブー・ジャービル・シャイフ司令官は、アレッポ県タワーマ村とイドリブ県ザーウィヤ山地内のシャームの民のヌスラ戦線拠点に対する有志連合の空爆(20日)に関して、ツイッターで「アサドとバグダーディーの悪党ども以外の誰のためにもならない」と批判した。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県などで、シリア軍と反体制武装集団が交戦(2015年5月21日)

アレッポ県では、SANA(5月21日付)によると、アレッポ市カルム・カーティルジー地区、バニー・ザイド地区、ハンダラート・キャンプ一帯、シャーミル村、ハーン・アサル村、アナダーン市、スーラーン町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、バドル殉教者旅団、シャーム戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ダルクーシュ町各所をシリア軍が空爆し、15人が死亡した。

シリア軍はまた、バーラ村、マウザラ村、ナリラヤー村、クーリーン村、マストゥーマ村郊外の野営キャンプ、マクバラ村に対しても空爆を行った。

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ダルアー県では、SANA(5月21日付)によると、ダーイル町、ダルアー市アブー・バクル・モスク一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(5月22日付)によると、自由シリア軍南部戦線第1軍が、イズラア市に終結していたシリア軍に対して迫撃砲などで攻撃を加えた。

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クナイトラ県では、SANA(5月21日付)によると、タッル・マスハルで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、May 22, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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ボグダノフ外務副大臣「米国はアサド政権の代わりがないことを理解した」(2015年5月21日)

RT(5月21日付)によると、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は記者団に対し「米政権はあることを理解した。それは現時点において、アサド大統領と現シリア政府の代わりはないということだ。代わりとしているのは、過激派、テロリスト、そしてダーイシュ(イスラーム国)だ」と述べた。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、RT, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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トルコ大統領府報道官「ダーイシュ(イスラーム国)のシリアでの攻勢はシリア政府に資する」(2015年5月21日)

トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は、ダーイシュ(イスラーム国)のシリア国内での攻勢に関して「シリア政府の利益に資する」と述べた。

カルン報道官はまた、記者会見で「シリアの危機は新たな進展を見せている…。トルコは「穏健な反体制派」のための教練プログラムを実施するために米国とともに行動する…。プログラムは現在実施中で、その成果は近い将来に現れるだろう」と述べた。

ARA News(5月21日付)が伝えた。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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レバノン軍がアルサール村郊外を砲撃(2015年5月21日)

NNA(5月21日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、レバノン軍がジハード主義武装集団の拠点複数カ所に対して砲撃を行った。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍南部戦線を構成する主要な武装集団が「ナスル軍」を結成(2015年5月21日)

自由シリア軍南部戦線を構成する18の武装集団が、ダルアー県全土の解放を目的とする新たな武装組織「ナスル(勝利)軍」を結成すると発表した。

「ナスル軍」結成に参加したのは以下の武装集団:

ハムザ師団、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、ヤルムーク軍、第1砲兵連隊、タウヒード旅団、3月18日師団、スンナの獅子師団、タウヒードの暁師団、イスラームの暁師団、南部自由人旅団、ムウタッズ・ビッラー旅団、第1軍団、ウマリー旅団、南部大隊統一旅団、ジャイドゥール旅団、アバービール軍、第24歩兵師団、カーディスィーヤ師団。

クッルナー・シュラカー(5月21日付)が伝えた。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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