諸外国の動き(2014年7月23日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハーディー・バフラ議長がトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣とアンカラで会談したと発表した。

声明によると、ダウトオール外務大臣は会談で、連立への支持を改めて表明するとともに、シリア人避難民キャンプを新設する意思を示したという。

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ヨルダン軍総司令部高官によると、7月22日にヨルダン国境警備隊が、シリアから大量の武器弾薬を密輸しようとした集団の侵入を阻止したと発表した。

AFP(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月23日)

ダーイシュ戦闘員による新婚旅行

AFP(7月23日付)は、ハーディー・サラーマを名乗る活動家の話として、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員の一人アブー・アブドゥッラフマーン・シーシャーニー氏が第2夫人と、シリアとイラクの支配地域で新婚旅行を行っていると報じた。

シーシャーニー氏は最近、シリア人女性と結婚したのだという。

新婚旅行の車中で、シーシャーニー氏は第2夫人とは相席せず、同行している戦闘員らはジハードを賞賛・鼓舞する歌を歌い続けていたという。

シーシャーニー氏ら一行の新婚旅行は、シリアのラッカ県タッル・アブヤド市からイラクのアンバール県をバスで巡回したという。

シリアでの動き

アレッポ県では、ARA News(7月23日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、アイン・アラブ市郊外のジャッル・ウーガリー村を奪還した。

これに関連して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊広報局は声明を出し、アイン・アラブ市の西部戦線および南部戦線で、ダーイシュの拠点3カ所を破壊し、戦闘員42人を殲滅したと発表した。

一方、SANA(7月23日付)によると、ダーイシュが占拠するバーブ市を軍が空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(7月23日付)によると、シリア軍が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)との間での戦闘が22日から続いているジャズア村一帯に対して空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するカシュキーヤ村をシリア軍が空爆し、女児1人が死亡した。

イラクでの動き

イラク・バアス党(イッザト・イブラーヒーム・ドゥーリー書記長)は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるモスル市のキリスト教徒の強制移住に関して、ダーイシュを「悪の勢力を作り出すテロ組織」と非難し、「我々はダーイシュのすべての行為と無関係であり、我々の任務を支持してくれている部族革命家と愛国的諸派の兄弟たちを誇りに感じている」と発表した。

そのうえで、イラク国内のキリスト教各派、イラク・クルディスタン地域に対して、キリスト教徒を保護するよう呼びかけた。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がモスル市ファイサリーヤ地区にあるフサイン廟を爆破、破壊した。

また県治安筋によると、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガが、モスル市北部にあるニナワ製薬会社をダーイシュが制圧したのを受け。同地一帯を砲撃した。

このほか、複数の目撃者によると、ダーイシュは22日に、「少女に嫌がらせ」をした青年をむち打ちの刑に処した。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ティクリート市南部のムカイシーファ地区で、イラク軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、イラク軍兵士6人が死傷した。

またダーイシュはシャルカート郡で女性活動家のスィナー・ジャブーリー女史、ハウラ・ジャブーリー女史と2人の夫を拘束し、処刑した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ジュルフ・サフル地方をイラク軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)のアミール1人を含む5人を殺害した。

また軍・治安部隊合同部隊は、同地方で二つの大規模な浄化作戦を行い、ダーイシュ戦闘員35人を殲滅した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ファッルージャ市東部のズィラーア・ダジュラ地区で、ダーイシュ(イスラーム国)が治安部隊拠点を襲撃し、兵士13人を殺傷した。

これに対しイラク軍はファッルージャ市各所を空爆し、ダーイシュ戦闘員9人を殺害した。

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ディヤラ県では、県警察によると、治安部隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ダーイシュ戦闘員50人を殲滅、ハムリーン・ダム地区を解放した。

マダー・プレス(7月23日付)が伝えた。

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ダーイシュ(イスラーム国)は声明を出し、22日にバグダード県カーズィミーヤ地区で発生した自爆テロの犯行を認めた。

AP(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月23日)

シリア人権監視団は、アサド大統領が就任宣誓を行った7月16日以降、1,769人が死亡したと発表した。

戦死者の内訳は、シリア軍と親政権の武装集団(国防隊)が803人、民間人が239人(うち子供62人、女性36人)、ヒズブッラー戦闘員とシーア派戦闘員が13人。

また軍の空爆で死亡した民間人は127人(うち子供47人、女性22人)におよぶという。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会はダマスカスで執行部会合を開き、7月16日に行われたアサド大統領の就任演説の内容について意見を交わした。

委員会が発表した声明によると、会合において、委員会は、この就任演説が、外国の陰謀を強調し、シリア国民の平和的革命における諸要求を陰謀と断じていると批判するとともに、また大統領選挙に参加した投票者を「革命家」と形容する姿勢は、専制、権力独裁、外国の軍事介入、宗教的過激主義を同時に拒否している大衆を無視していると指弾した。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月22日追記)

クルド人戦線旅団のアフマド・ハッスー報道官は、ARA News(7月23日付)に対し、アレッポ県のバーブ市・アフタリーン市間街道で、同旅団からなる複数の武装集団がダーイシュ(イスラーム国)を要撃し、ダーイシュ戦闘員20人を殲滅した、と述べた。

またアフタリーン市近郊での戦闘でも、同旅団らはダーイシュ戦闘員2人を殺害したという。

ARA News, July 22, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年7月22日)

ロイター通信(7月22日付)によると、トルコのウルファ県知事は21日晩に、シリアのアレッポ県ラアス・アイン市に面する国境の町ジェイァンプナル市で、トルコ軍偵察部隊がトルコ領内に潜入しようとした密輸業者の一団と交戦し、トルコ軍兵士2人が死亡した、と発表した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年7月22日)

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月22日付)によると、治安部隊はサーマッラー市南部のティグリス川で銃殺された住民の遺体10体を発見した。

またムウタスィム地方、ダジュラ地区で、イラク軍に従軍する志願兵がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、10人が負傷した。

さらにサーマッラー郡では、覚醒評議会メンバーの家に爆弾を仕掛けようとしていたダーイシュの司令官をイラク治安部隊が逮捕した。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月22日付)によると、スィンジャール郡にあるヤズィーディー派の居住区ダーイシュ(イスラーム国)が迫撃砲などで攻撃した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月22日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続けた。

同監視団によると、シリア軍は「シリア砂漠に拠点を置くイラン軍基地」(原語を直訳)に対して、シャーイル・ガス採掘所一帯のダーイシュ拠点を迫撃砲とミサイルで攻撃するよう支援要請した、という。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がハーリム市を制圧、また別のジハード主義武装集団が占拠するアズマーリーン村を包囲した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するバーブ市に対して、シリア軍が空爆を行い、女性2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するブーカマール市各所をシリア軍が空爆した。

シリア軍は、またダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ファルースィーヤ地区の複数カ所を砲撃し、ダーイシュ戦闘員多数が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、工業地区、タムウィーン交差点、ハミーディーヤ地区、ウルフィー地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月22日付)によると、カフターニーヤ市郊外のジャズア村奪還をめざす西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が同地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

その他の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ザブラターニー地区の複数カ所に迫撃砲弾少なくとも10発が着弾し、複数の死傷者が出た。

またこれを受け、シリア軍がジャウバル区に対して10回以上にわたり空爆を行うとともに、国防隊とともに同地区でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、軍が同地を空爆、砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、ムライハ市への空爆を行っていたシリア軍戦闘機がジャルマーナー市に駐留するシリア軍部隊を誤爆し、市民、軍人数十人が負傷した、という。

これに関して、ARA News(7月22日付)は、何者かが撃った迫撃砲弾複数発が着弾したと報じた。

一方、SANA(7月22日付)によると、マガッル・ミール町、シャイフーニーヤ農場、ナシャービーヤ農場、アイン・タルマー渓谷、ザバダーニー市、ダーライヤー市、カラムーン地方の無人地帯(対レバノン国境)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スーラ町、ジャースィム市、ヌアイマ村、ナワー市、ジャービヤ丘を軍が「樽爆弾」などで空爆し、ジハード主義武装集団戦闘員6人が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)によると、インヒル市、タッル・ムタウワク・サギール、タッル・ムタウワク・カビール、サマン丘、スラヤー村、ウンム・ハウラーン丘、ジャースィム市、ヤードゥーダ村・アトマーン村街道、ハッラーブ・シャフム村、ブスラー・シャーム市、西ガーリヤ村、フラーク市、シャイフ・サアド村、ダーイル町、ヌアイマ村、ダルアー市マンシヤ地区、ダーヒヤト・ヤルムーク区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦するなか、軍がサラミーヤ市北部のマブウージャ村、ハナーフィス村、サアン村、下ムハッラム村、ビッリー・シャルキー村、タッル・アブドゥルアズィーズ村に進軍、同地を制圧した。

一方、SANA(7月22日付)によると、アカーリブ村、マブジューア村、タイバト・イマーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市・トゥウーム村間の街道、マアッラト・ヌウマーン市周辺(ワーディー・ダイフ軍事基地とハーミディーヤ航空基地の近郊)を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(7月22日付)によると、バシーリーヤ村、バーブ・ハワー国境通行所周辺、バイダル・シャムスー村、バサーミス村畜産農場地区、タッラト・カリーマ村、クマイナース村、カフルルーマー村、カフルナジュド村、ムナイズィラ村、マアッルバリート村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区、シャッアール地区ハラク地区、カーディー・アスカル地区、ライラムーン地区、アシュラフィーヤ地区、ラーシディーン地区を「樽爆弾」などで空爆し、子供4人を含む10人が死亡した。

またアレッポ市ラーシディーン地区では、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

アレッポ市郊外では、カフルハムラ村、カフルナーハー村、アターリブ市・カフルヌーラーン村間を軍がミサイルなどで空爆、またアレッポ市西部郊外にあるジハード主義武装集団の検問所で爆発があり、戦闘員3人が死亡、8人が負傷した。

またアレッポ中央刑務所周辺、ブライジュ村一帯で、軍とジハード主義武装集団と交戦し、軍が「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(7月22日付)によると、カフルダーイル村、カフルヌーラーン村、カラム・ダアダア村、バーブ市、ハーン・アサル村南部、カフルナーハー村、アレッポ市アイン・タッル地区、カッラーサ地区、カーディー・アスカル地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月22日付)によると、ハサカ市シネマ・カイロ通り(キリスト教徒が多く住む街区)の酒屋近くに何者かが爆弾を仕掛け爆破させ、女性1人、子供1人を含む住民4人が死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(7月22日付)によると、クードナ・ダム周辺、アイン・バーシャー村、ウーファーニヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月22日付)によると、サラーム・ガルビー村、ハタムルー村、ウカイリバート町分岐路北、タラフ村、タッルドゥー市、ブライジュ村、ハスヤー町西部、ラスタン市、タルビーサ市、クサイル市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月22日)

イスラーム戦線のザフラーン・アッルーシュ軍事委員会議長は声明を出し、シリア国内で活動するすべての武装集団に対して、独立した決定権を有する新たな参謀委員会の設置を呼びかけた。

ARA News, July 22, 2014
ARA News, July 22, 2014

声明において、イスラーム戦線は「先行する参謀委員会のこれまでの負の側面を克服しなければならない」と主張、自由シリア軍参謀委員会を「実際に活動する武装組織からそもそも承認を得ていない機関に政治的に従属するだけでなく、外国勢力に政治的に従属してきた」と批判した。

クッルナー・シュラカー(7月22日付)が伝えた。

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シャームの民のヌスラ戦線は「腐敗した者たちの撃退をめぐって」と題した声明を出し、米国およびその「手先」であるシリア革命反体制勢力国民連立の利益に与する者に、行動を改めるよう警告し、18日に「土地を荒廃させた者たちへの戦い」と銘打ってヌスラ戦線との対決姿勢を明示したハズム運動など「穏健」な武装集団8組織(https://syriaarabspring.info/wp/?p=11454)を批判した。

声明において、ヌスラ戦線は「治安の真空状態を利用する腐敗した者たちと盗人たち」が、「ヌサイリー派の敵やハワーリジュ派の侵略者に対するジハードを行わず」、検問所を設置するなどして住民の財産を奪い、侮辱していると批判した。

そのうえでヌスラ戦線は「こうした腐敗した者たち」の行為を止めさせると宣言、「スンナ派に安堵してもらいたい。我々は、あなた方の敵を打ち砕く剣であり、あなた方を犠牲に…何かを得ようとする手を切り落とすだろう。我々は、地域における米国の国益、(シリア革命反体制勢力国民)連立の手先の利益に資すると自称する者らに警告する…。自らの行いを控え、アッラーに改悛を求め、今後はムジャーヒディーンの忍耐や夢を欺かないように、と」と主張した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、トルコのイスタンブールで開催された総合委員会(104人)がアフマド・トゥウマ暫定内閣(ガズィアンテップ)の総辞職を賛成66、反対35で承認したと発表した。

21日から開催された総合委員会ではまた、暫定政府の早急なシリア国内での移転を行うことを確認したうえで、トゥウマ暫定政府の総辞職が「国民の福祉のために政府の活動を高め、革命の目的を実現することを目的とする」と位置づけ、トゥウマ首班ら閣僚に謝意を示した。

しかし、連立メンバーの一人はトゥウマ暫定政府の総辞職に関して、AFP(7月22日付)に、「政治的」な動機によるものだと指摘、暫定政府におけるシリア・ムスリム同胞団のヘゲモニーへの対処が目的だったとの見方を示した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月21日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外のジャブナ村周辺で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またアイン・アラブ市東部のスィービー・カッラーン村・アフマディーヤ村間で人民防衛隊がダーイシュを要撃、これに対してダーイシュはクーブルラク村、ジャルン村、フッリーヤ村、サルズーリー村を砲撃した。

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ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州はツイッターで、ヒムス県シャーイル・ガス田の採掘所での戦況を報告、「ヌサイリー派300人以上を殺害した」と主張し、写真多数を公開した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が同地を空爆した。

一方、SANA(7月21日付)によると、マシュラファ村郊外無人地帯、ラアス・マアッラ町郊外無人地帯、ザバダーニー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、アーリヤ農場、シャイフーニーヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッバースィーイーン広場に近いジャウバル区の複数カ所で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍検問所を制圧・交戦、これに対して軍は同地一帯を空爆、アッバースィーイーン地区に迫撃砲の流れ弾複数発が着弾した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ワーズィイーヤ村各所をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ザアフラーナ村、ラスタン市、シャーイル山(ハマー県)西部一帯、ウンム・シャルシューフ村、アブー・サナースィル丘郊外、ウワイド農場、ウワイス農場、タルビーサ市、アスィーラ村、ジャズル・ガス採掘所、ヒルバト・アルシューナ村、ウンム・リーシュ村、イッズッディーン町、ヒムス市ワアル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、スマート・ニュース(7月21日付)によると、ムーリク市で軍と「自由シリア軍」が交戦、軍兵士10人と反体制武装集団戦闘員9人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区を軍が「樽爆弾」で空爆し、女性1人と子供1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市各所を軍が「樽爆弾」で空爆する一方、県西部で軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月21日付)によると、アトマーン村、イブタア町、タファス市・アトマーン村街道、フラーク市、インヒル市、ヒルバト・ガザーラ町南部、ナワー市、ダーイル町、ジャースィム市・ナワー市街道、シャイフ・サアド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SLN(7月20日付)によると、ハフサルジャ村で武力衝突を続けてきたシャームの民のヌスラ戦線とシリア革命家戦線が和解し、双方の責任者を処罰することなどで合意した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ムシュミシャーン村、アリーハー市一帯、ナフラ村、クーリーン村、ムナイズィラ村、カフルルーマー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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SANA(7月21日付)によると、ダマスカス郊外県、ダルアー県、イドリブ県、ハマー県、ダイル・ザウル県、クナイトラ県、ハサカ県、ラッカ県で反体制武装集団元メンバー149人が投降し、その後釈放された。

うち105人はハサカ県での投降者だという。

AFP, July 21, 2014、AP, July 21, 2014、ARA News, July 21, 2014、Champress, July 21, 2014、al-Hayat, July 22, 2014、Kull-na Shuraka’, July 21, 2014、al-Mada Press, July 21, 2014、Naharnet, July 21, 2014、NNA, July 21, 2014、Reuters, July 21, 2014、SANA, July 21, 2014、SLN News, July 21, 2014、SMART News, July 21, 2014、UPI, July 21, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月20日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス田の採掘所一帯をシリア軍が空爆、また同地一帯でシリア軍特殊部隊と国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、軍特殊部隊がダーイシュの戦闘員を放逐、ガス採掘所一帯を制圧する一方、シリア軍戦闘機が同地への空爆を続け、ダーイシュ戦闘員数十人を殲滅、これに対してダーイシュは軍の拠点などを砲撃した。

またシリア人権監視団によると、シリア軍所属の騎兵部隊「砂漠の鷹」の兵士65人が死亡した。65人の死亡については、シリア軍による誤爆だとする情報、ダーイシュとの戦闘で戦死したとする情報が錯綜しているという。

一方、ダーイシュによるシャーイル・ガス田の採掘所制圧の背景として、採掘所に駐留していた士官複数名が離反し、ジャハール油田方面に逃走したことが原因だとの情報が流れているという。

他方、SANA(7月20日付)は、西サラーム村、ウンフ・サフリージュ村、シャーイル山(ハマー県)西部一帯(シャーイル・ガス田の採掘所一帯)、ジャズル・ガス採掘所周辺、ウカイリバート町周辺、カルヤタイン市東北部、クサイル市郊外、タッルドゥー市、ファルハーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと報じた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、クーリーヤ市で、ジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)に武器を引き渡した。

またダイル・ザウル市のラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区では、ダーイシュとシリア軍が交戦した。

これに関して、ARA News(7月20日付)は、ダイル・ザウル市の航空基地で、シリア軍と反体制武装集団が砲撃を応酬し、「自由シリア軍」戦闘員1人が死亡したと伝えた。

またシリア軍は、ダーイシュが占拠するシュマイティーヤ町、アイヤーシュ村を空爆する一方、アイン・ジュムア村近郊の第137旅団基地近くでダーイシュと交戦し、兵士4人が死亡、さらにムサッラブ村では、ダーイシュが地元の部族民兵と交戦したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフタリーン市周辺で、クルド人戦線旅団、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュによる砲撃でヌスラ戦線の戦闘員ら17人が死亡した。

一方、アイン・アラブ市郊外のヤバーディヤト・ファユーニタ村、アフマディーヤ村、ビールカンヌー村、ジャルバ村では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュの拠点を砲撃、またハルバ村では両者が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、アフバール・アーン(7月20日付)によると、ヤルダー市で自爆テロを行おうとしたダーイシュ(イスラーム国)のアミールを名乗るアブー・ドゥジャーナ氏がイスラーム戦線との交戦で死亡、これを受けダーイシュはダマスカス県タダームン区方面に逃走した。

その他の暴力

スマート・ニュース(7月20日付)によると、イドリブ県の対トルコ国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所で、イスラーム軍とハズム運動が交戦、同刑務所が閉鎖された。

オリエント・ネット(7月20日付)によると、戦闘は、ハズム運動が国境通行所にシャーム自由人イスラーム運動と合同の検問所を設置することを要求したことに対し、シャーム自由人運動が通行所を占拠したことをきっかけとしていたという。

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ハマー県では、スマート・ニュース(7月20日付)によると、ムーリク市周辺で、軍、国防隊とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦し、双方合わせて10人以上が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区を軍が砲撃、同地区周辺でジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルナジュド村西部、アレッポ中央刑務所周辺、ブライジュ村郊外で、軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦、軍が2回にわたって空爆を行った。

またハイヤーン町、カフルハムラ村などに対して、軍が未明に「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(7月20日付)によると、アブティーン村、カブターン・ジャバル村、フール村、シャイフ・サイード村、カフルハーシル村、マーイル町、アナダーン市、ダイル・ハーフィル市、カフルハムラ村、自由貿易地区、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市ラームーサ地区、カルム・マイサル地区、フルワーニーヤ地区、旧市街、ハナーヌー地区、カースティールー地区、ジャンドゥール地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町一帯を軍が「樽爆弾」で攻撃した。

ARA News(7月20日付)によると、アトマーン村での軍との戦闘で、「自由シリア軍」戦闘員8人が死亡した

一方、SANA(7月20日付)によると、ヒルバト・ガザーラ周辺、シャイフ・サアド村、タッル・サイフ村、スーラ町、インヒル市、ジーザ町、西ガーリヤ村、東ガーリヤ村、アトマーン村およびその周辺、ブスル・ハリール市、ウンム・マヤーズィン町、タッル・フドル村、ヤードゥーダ村・タファス市街道、タファス市・アトマーン村街道、サイダー町街道、タファス市、ダルアー市郵便局周辺、ハマーディーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(7月20日付)によると、ジャウバル区周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(7月20日付)によると、ダマスカス県ジャウバル区に面するザマルカー町、アルバイン市のほか、アーリヤ農場、カフルバトナー町、ムライハ市周辺、ナシャービーヤ農場、ザバダーニー市、マシュラファ村郊外の無人地帯(対レバノン国境地帯)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月20日付)によると、ダフル・カッサール地区、ウンム・バーティナ村、ウーファーニヤー村、マジュダリヤー村東部、キンサッバー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月20日付)によると、アルバイーン山周辺、フライカ村、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、タッル・ディーニート周辺、ビンニシュ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県郊外県で活動するタウヒード旅団に属するサイフ・イスラーム大隊のムハンマド・ウライト司令官を名乗る人物が、イランのアーラム・チャンネル(7月20日付)に出演し、シリア軍に投降し、政権と和解したと発表した。

Kull-na Shuraka', July 20, 2014
Kull-na Shuraka’, July 20, 2014

AFP, July 20, 2014、Akhbaral-An, July 20, 2014、al-‘Alam, July 20, 2014、AP, July 20, 2014、ARA News, July 20, 2014、Champress, July 20, 2014、al-Hayat, July 21, 2014、Kull-na Shuraka’, July 20, 2014、al-Mada Press, July 20, 2014、Naharnet, July 20, 2014、NNA, July 20, 2014、Orient.net, July 20, 2014、Reuters, July 20, 2014、SANA, July 20, 2014、SMART News, July 20, 2014、UPI, July 20, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月20日)

ヒムス県で活動するシャーム自由人イスラーム運動など13の武装集団はユーチューブを通じて共同声明を出し、シリア軍への投降を監視する委員会を設置したと発表し、すでに投降し、戦闘を放棄した戦闘員に対して72時間以内に「改悛」しない場合、殺害すると脅迫した。

共同声明を出した武装集団は以下の通り:

1. シャーム自由人イスラーム運動
2. アンサール大隊
3. ヒムス軍団
4. イーマーン・ビッラー旅団
5. サイフ・イスラーム・ハッターブ大隊
6. 第313師団
7. イスラームの獅子旅団
8. タルビーサ旅団
9. ハムザ大隊
10. イフサーン旅団
11. スィッディーク大隊
12. アフル・スンナ・ワ・ジャマーア
13. ハック連帯

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、「自由シリア軍」に属す複数の部隊が共同声明を出し、「動脈切断の戦い」と銘打った作戦を開始したと発表した。

同作戦は、軍、ヒズブッラー戦闘員の拠点攻撃を目的としているという。

共同声明に参加した武装集団は以下の通り:

1. ムウタッズ・ビッラー旅団
2. ハウラーン大隊統一旅団
3. アームード・ハウラーン旅団
4. 自由殉教者旅団
5. カラーマ旅団
6. 殉教者ナビール・ウムヤーン大隊
7. 殉教者クサイ・ズウビー大隊
8. アリー・ビン・アビー・ターリブ大隊
9. シリア革命家戦線
10. シャーム解放作戦司令室
11. ヤルムーク軍
12. 第1砲兵連隊

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また「誠実な約束作戦司令室」は声明を出し、ダルアー県のヒルバト・ガザーラ町の軍拠点などを標的とした「変化は朝に」の戦い作戦を開始したと発表した。

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ダマスカス郊外県で活動するアジュナード・シャーム・イスラーム連合総司令部は声明を出し、ハビーブ・ムスタファー旅団司令部との会合を開き、同旅団を除名処分にした。と発表した。

ハビーブ・ムスタファー旅団はアジュナード・シャーム・イスラーム連合結成(2013年11月)を主導した武装集団。

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反体制組織のアッシリア民主機構は声明を出し、イラクもモスル市でのダーイシュ(イスラーム国)によるキリスト教徒への処遇を「野蛮なテロ行為」と非難し、シリアとイラクの宗教・政治指導者らにキリスト教徒の保護とダーイシュのテロへの抵抗を求めた。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(7月21日付)によると、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官がサクバー市で活動家や住民と会談し、ダーイシュ(イスラーム国)と徹底抗戦の意思を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、シリアの友連絡グループに対して高性能の兵器の供与を改めて求めた。

『ハヤート』(7月21日付)が伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立の政治委員会書記長にナズィール・ハキーム氏が選出された。

アラビーヤ(7月20日付)が伝えた。

AFP, July 20, 2014、Alarabia, July 20, 2014、AP, July 20, 2014、ARA News, July 20, 2014、Champress, July 20, 2014、al-Hayat, July 21, 2014、Kull-na Shuraka’, July 20, 2014、July 21, 2014、al-Mada Press, July 20, 2014、Naharnet, July 20, 2014、NNA, July 20, 2014、Reuters, July 20, 2014、SANA, July 20, 2014、UPI, July 20, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年7月19日)

アレッポ県アイン・アラブ市(コバネ市)に面するトルコのガズィアンテプ県シュリュジュ市では、平和民主党(BDP、クルド人政党)、クルディスタン労働者党(PKK)支持者ら「数万人」が集まり、ダーイシュ(イスラーム国)によるアイン・アラブ市侵攻に反対、同市との連帯を訴えた。

ARA News(7月19日付)が伝えた。

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『ハヤート』(7月20日付)によると、トルコ南東部のクルド人居住地域で、青年民主愛国運動と民主青国女性運動が100人の男女戦闘員からなる義勇部隊「ユーフラテス殉教者旅団」を結成した。

同旅団は、アレッポ市アイン・アラブ市に派遣され、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に参加するという。

AFP, July 19, 2014、AP, July 19, 2014、ARA News, July 19, 2014、Champress, July 19, 2014、al-Hayat, July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 19, 2014、al-Mada Press, July 19, 2014、Naharnet, July 19, 2014、NNA, July 19, 2014、Reuters, July 19, 2014、SANA, July 19, 2014、UPI, July 19, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年7月19日)

『サフィール』(7月19日付)は、レバノンの内務治安郡総局が米国からの情報をもとに、シリア人反体制武装集団がレバノン国内で計画していた大規模な「軍事作戦」を阻止したと報じた。

同報道によると、この「軍事作戦」はベカーア県バアルベック郡ナフラ村で18日に計画されており、少なくとも2,000人の戦闘員が参加を予定、「レバノン国内の宗派対立を助長するための虐殺」、「ルーミヤ刑務所に収監中のジハード主義者との交換を目的としたナフラ村などの住民数十人の拉致」が企図されていたのだという。

AFP, July 19, 2014、AP, July 19, 2014、ARA News, July 19, 2014、Champress, July 19, 2014、al-Hayat, July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 19, 2014、al-Mada Press, July 19, 2014、Naharnet, July 19, 2014、NNA, July 19, 2014、Reuters, July 19, 2014、SANA, July 19, 2014、
al-Safir, July 19, 2014、UPI, July 19, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月19日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が18日晩から、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されたシャーイル・ガス採掘所奪還に向けた軍事作戦を開始し、ダーイシュ戦闘員40人を殺害し、ガス採掘所の複数カ所を奪還した。

軍側も兵士11人が死亡した。

同監視団によると、17日以降の同ガス採掘所一帯での死者数は、民間人(11人)、国防隊隊員、守兵などを270人にのぼり、そのほとんどがダーイシュによって銃殺処刑されたのだという。

また90人以上の消息が不明のままだという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、17日のタブカ市での処刑に続き、ラッカ市でダーイシュ(イスラーム国)が姦通罪を犯したとする女性を石打の刑に処し、死亡させた。

住民は公開処刑への参加を拒否し、処刑はダーイシュ・メンバーが行ったという。

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クッルナー・シュラカー(7月19日付)は、ラッカ県サブハ市やタッル・アブヤド市郊外などで、ダーイシュ(イスラーム国)が「イスラーム教徒の家コンテスト」と銘打った抽選会や、移動式映画館などの娯楽を提供していると報じた。

抽選会の1等賞品は、ドラム缶を改造した「旧式の手作り洗濯機」で、移動式映画館ではカリフ制についての宣伝、アブー・バクル・バクダーディー氏の演説などが放映されているという。

Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014
Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014
Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するハリータ村で、シリア軍、国防隊がダーイシュなどからなるジハード主義武装集団と交戦、またシリア軍が県西部一帯を空爆した。

またシリア軍はアイヤーシュ村周辺から撤退、これを受けダーイシュがアイン・ブージュムア村一帯を制圧した。

一方、SANA(7月19日付)によると、シリア軍はアイヤーシュ村、アイン・ブージュムア村を制圧し、ハリータ村、シュマイティーヤ町、ムハイミーダ村を占拠するダーイシュ(イスラーム国)に対抗した。

またダイル・ザウル市ハウィーカ地区に侵入しようとした「テロリスト」17人をシリア軍が殲滅、またラシュディーヤ地区でも、武装テロ集団と交戦し、サウジ人戦闘員らを殲滅したという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町西部のアーリヤ村・アーミリーヤ村間の高地にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が攻撃し、ダーイシュ戦闘員5人と人民防衛隊隊員2人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市内の市場で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、11人が死亡、25人が負傷した。

『ハヤート』(7月20日付)によると、爆発は、同地で活動する武装集団9組織が共同声明で、ダーイシュ(イスラーム国)の解体、武器の引き渡し、投降を求めた直後に発生し、ダーイシュとイスラーム戦線の緊張が高まっているという。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シャブアー町郊外、ダイル・アサーフィール市郊外、ダイル・アサーフィール市郊外、ザバディーン市郊外、ムライハ市郊外を軍が空爆、またムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月19日付)によると、ハラスター市、アーリヤ農場、シャイフーニーヤ農場、ザバディーン市、ナシャービーヤ農場、ラアス・マアッラ町北西部、ザバダーニー市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部および東部で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、またタイバト・イマーム市周辺を軍が空爆、砲撃した。

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ダマスカス県では、SANA(7月19日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(7月19日付)によると、アレッポ市ハイダリーヤ地区、バッラート地区、カールフール地区、ICARDA西部、カフルナーハー村、サミーリーヤ村、ハンダラート・キャンプ、フライターン市、アターリブ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月19日付)によると、アブー・サナースィル丘北東部、ウンム・シャルシューフ村、ラスタン市、タッルドゥー市、ファルハーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、タルビーサ自由人旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月19日付)によると、タファス市、ヌアイマ村、ムザイリーブ町、タイバ町、アトマーン村・タファス市・ヤードゥーダ村交差点、アトマーン村、ダーイル町、ズィムリーン村・サムリーン村交差点、ダルアー市ビイル・ウンム・ダラジュ地区周辺、電力公社周辺、インヒル市、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月19日付)によると、アリー村、カフルナジュド村、カフルラーター村、ナリラヤー村、ビンニシュ市、ハルジャナーズ村、クマイナース村、ミシュミシャーン村、カスタン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月19日付)によると、ウーファーニヤー村、アブー・シャッター村、ウンム・バーティナ村・アジュラフ村街道、西サムダーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月19日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 19, 2014、AP, July 19, 2014、ARA News, July 19, 2014、Champress, July 19, 2014、al-Hayat, July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 19, 2014、al-Mada Press, July 19, 2014、Naharnet, July 19, 2014、NNA, July 19, 2014、Reuters, July 19, 2014、SANA, July 19, 2014、UPI, July 19, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月19日)

シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・ファールーク・タイフール氏(シリア革命反体制勢力国民連立メンバー)は、アサド大統領就任に関して、『ウカーズ』(7月19日付)に「茶番劇」だと一蹴した。

AFP, July 19, 2014、AP, July 19, 2014、ARA News, July 19, 2014、Champress, July 19, 2014、al-Hayat, July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 19, 2014、al-Mada Press, July 19, 2014、Naharnet, July 19, 2014、NNA, July 19, 2014、Reuters, July 19, 2014、SANA, July 19, 2014、‘Ukaz, July 19, 2014、UPI, July 19, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクの動き(2014年7月18日)

マダー・プレス(7月18日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ニナワ県モスル市のキリスト教徒住民に対して、19日正午までにイスラーム教への改宗、特別税(ジズヤ)の納付、モスル市からの退去のいずれかを求め、これに従わない場合、「彼らに残されるのは剣しかない」と脅迫した。

これを受け、モスル市のキリスト教徒たちが避難を始めたという。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスパイカー軍事基地を襲撃、ヘリコプター発着所に対して自爆攻撃を行い、ヘリコプター3機を破壊した。

その後サラーフッディーン県作戦司令室は、治安部隊がスパイカー軍事基地を完全制圧したと発表した。

また、ダルーイーヤ郡では、治安部隊とダーイシュの交戦で、ダーイシュ戦闘員1人が死亡、警察官4人が死傷した。

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ディヤラ県では、警察の発表によると、治安部隊がミクダーディーヤ郡の三つの地区をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に奪還した。

マダー・プレス(7月18日付)が伝えた。

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キルクーク県では、マダー・プレス(7月18日付)によると、キルクーク市西部の各所で、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガとダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、50人以上が死傷した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月18日付)によると、ファッルージャ市東部のカルマ郡をイラク軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員7人が死亡した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月18日付)によると、ジュルフ・サフル地方・イスカンダリーヤ地方間でイラク軍、治安部隊、義勇兵がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、イラク軍側が5人、ダーイシュ側が14人死亡した。

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月18日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧されたシャーイル・ガス採掘所奪還に向けて、シリア軍がヘリコプターなど増援部隊を派遣した。

なおシリア人権監視団は、シャーイル・ガス採掘所に対するダーイシュの襲撃・制圧(17日)によって、守衛、国防隊隊員ら少なくとも115人が殺害・処刑され、約270人の消息が不明のままだと発表した。

また同地に展開していたシリア軍は、シャーイル・ガス採掘所とヒジャール油田の間に位置する拠点から撤退したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブー・サラーヤー部族が暮らすシュマイティーヤ町、アイヤーシュ村、ハワーイジュ・シャーミヤ村、ハリータ村、ズガイル・シャーミヤ村、ムサッラブ村、アナバ村、タリーフ村を制圧した。 これに対して、シリア軍はハリータ村を3度にわたって空爆した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区でダーイシュ(イスラーム国)がイスラーム戦線と交戦、民間人1人が死亡、ダーイシュはダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市方面に後退した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・ハミース市北部郊外で、軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。 またARA News(7月18日付)によると、シリア軍第121連隊と国防隊が、ダーイシュによって占拠されているミールビーヤ村(シャッダーディー市郊外)への突入を試みた。

このほか、タッル・タムル町郊外のマナージール村近郊では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュの拠点を攻撃、人民防衛隊隊員3人とダーイシュ戦闘員5人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアアザーズ市を3回にわたり空爆する一方、ジハード主義武装集団がガイトゥーン村、ハラファトリー村を砲撃した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ラアス・マアッラ町郊外の無人地帯をシリア軍が空爆、また同地一帯やヤルダー市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ザバディーン町郊外、ナシャービーヤ農場、アイン・タルマー渓谷、アーリヤ農場、アッブ農場、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、マシュラファ村郊外の無人地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が6回にわたって空爆し、ジハード主義武装集団の戦闘員3人を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市で、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、同地一帯にシリア軍が12回にわたり「樽爆弾」などを投下した。

また、カフルズィーター市広報局メンバーを名乗る活動家が、シリア軍によって塩素ガスが装填された「樽爆弾」が投下されたと主張した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ヒーシュ殉教者旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市サーフール地区に「樽爆弾」を投下した。 一方、SANA(7月18日付)によると、アレッポ市ジュダイダ地区、自由貿易地区、カフルハムラ村、フライターン市、マーリア市、ナアナーイー村、ハーン・アサル村、アンジャーラ村、ハイヤーン町、ジュッブ・サファー村、マンスーラ村、ズィルバ村、ICARDA周辺、タッル・リフアト市、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市シャイフ・サイード地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、インザーラート地区、シャッアール地区、シュカイフ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(7月18日付)によると、ハサカ市の複数カ所でにシックルディスタン移行期民政局アサーイシュ本部、ハサカ消防隊本部、アズィーズィーヤ地区検問所、バンクー遊園地検問所を狙った爆発が発生した。

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クナイトラ県では、SANA(7月18日付)によると、カフターニーヤ町、ウーファーニヤー村、ウンム・バーティナ村、クルーム丘・ジャバー、アブー・イスマーイール農場、クードナ・ダム周辺、タッル・マハッス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月18日付)によると、ダルアー市内各所、ブスラー・シャーム市、サムリーン村、フラーク市、ヌアイマ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月18日付)によると、ヒルバト・シャイハー村、ワーディー・カフフ村、ウンム・シャルシューフ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月18日付)によると、カフルナジュド村、バサーミス村、ナリラヤー村、アルバイーン山周辺、サルマーニーヤ村周辺、ビンニシュ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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クルド民族主義勢力の動き(2014年7月18日)

ハサカ県では、ARA News(7月19日付)によると、ハサカ県ムフティー地区で、民主統一党などが中心となって、ダーイシュ(イスラーム国)の侵攻を受けるアレッポ県アイン・アラブ市(コバネ市)との連帯を訴えるデモが行われ、住民数百人が参加した。

ARA News, July 19, 2014
ARA News, July 19, 2014

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シリア・クルド国民評議会は、ハサカ県カーミシュリー市で大会を開き、国内情勢などについて討議、西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)立法評議会(ディーワーン)が13日に承認した「民主的自治区自衛義務遂行法」(いわゆる兵役法)を「20歳代の若者の人口流出の恐れがある」として拒否することを確認した。

ARA News, July 18, 2014
ARA News, July 18, 2014

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月18日)

アレッポ県で活動するハズム運動など「穏健な」武装集団8組織は、共同声明を出し「土地を荒廃させた者たちへの戦い」と銘打って、シャームの民のヌスラ戦線に対する攻撃を開始したと発表した。

声明において、ハズム運動らは、アレッポ市救済のための部隊派遣の合意をヌスラ戦線が履行していないと批判、同合意に違反した部隊、戦闘員をシャリーア委員会で処罰すると表明、ヌスラ戦線にアレッポ市への進軍を求めた。

共同声明を出した8組織は以下の通り:

Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014

1. ハズム運動

2. 第13師団

3. 第101師団

4. 山地の鷹

5. ハック戦闘戦線

6. シリア革命家戦線

7. アンサール師団

8. フルサーン・ハック旅団

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、July 19, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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クルド民族主義勢力をめぐる動き(2014年7月17日)

ARA News(7月20日付)は、ハサカ県カーミシュリー市入り口のシリア軍・治安部隊の検問所で、「カーミシュロー・ダイリーク路線」と書かれた旅客マイクロバスが停止を明示され、クルド語のプレート標記を改めなければ今後発砲すると脅迫されたと報じた。

カーミシュリー市はアラビア語では「アル=カーミシュリー」、クルド語では「カーミシュロー」という。

ARA News, July 20, 2014をもとに作成。

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イラクの動き(2014年7月17日)

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月16日付)によると、バイジ製油所のイラク軍守備隊が、製油所に侵入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を撃退し、ダーイシュ司令官のハリール・ムフスィン・ファルハーン氏を殺害した。

またティクリート市南部入口一帯で、イラク軍、義勇兵からなる合同部隊がダーイシュと交戦し、双方合わせて17人が死亡した。

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キルクーク県では、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガ軍事作戦司令室によると、キルクーク・フワイジャ検問所(タッル・ワラド地方)の制圧を試みたダーイシュ(イスラーム国)をペシュメルガが撃退し、ダーイシュ戦闘員65人を死傷させた。

ペシュメルガ司令官1人と隊員6人も負傷したという。

またマダー・プレス(7月16日付)によると、フワイジャ部族評議会の民兵がダーイシュと交戦し、戦闘員7人を殺害した。

AFP, July 17, 2014、AP, July 17, 2014、ARA News, July 17, 2014、Champress, July 17, 2014、al-Hayat, July 18, 2014、Kull-na Shuraka’, July 17, 2014、al-Mada Press, July 17, 2014、Naharnet, July 17, 2014、NNA, July 17, 2014、Reuters, July 17, 2014、SANA, July 17, 2014、UPI, July 17, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月17日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市に近いシャーイル・ガス田の採掘所をダーイシュ(イスラーム国)が16日深夜に襲撃し、シリア軍と交戦の末、同地を制圧した。

この戦闘でガス採掘所を警備していた守衛23人が死亡、また軍兵士、手兵、国防隊、労働者、技術者約340人がダーイシュによって捕捉された。

一方、ダーイシュに近い「アブー・ビラール」を名乗る活動家は、AFP(7月17日付)に対して、この戦闘でダーイシュ戦闘員15人が死亡したと述べた。

この活動家によると、襲撃は自爆攻撃をもって開始され、ダーイシュがガス採掘所の8つの検問所を占拠していったのだという。

これに関して、タラール・バラーズィー県知事は、AFP(7月17日付)に、シャーイル・ガス田の採掘所がダーイシュによって制圧されたことを認めるとともに、軍が奪還のための作戦を行っていることを明らかにした。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市各所で、ジハード主義武装集団の司令官4人と戦闘員11人を逮捕した。

またダーイシュは、ティヤーナ村郊外の油田3カ所の返還を求める同村住民5人を逮捕した。

『ハヤート』(7月18日付)によると、ティヤーナ村郊外の油田は、ダーイシュによって制圧される以前は、地元評議会によって管理され、その収益が住民に配分されていたという。

さらに、ティーム油田に向かう街道で、旅客バスに仕掛けられた爆弾が爆発し、女医1人が死亡した。

このほか、クーリーヤ市では、ダーイシュへの武器引き渡し拒否を訴えるデモが発生した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ミスラーバー市でイスラーム軍(イスラーム戦線)とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、イスラーム軍戦闘員1人が死亡した。

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ラッカ県では、ARA News(7月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・アブヤド市郊外のクーバルラク村、フッリーヤ村を襲撃し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ラッカ革命家旅団と交戦した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がムライハ市包囲解除をめざすシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と、同市およびその周辺で交戦した。

またシリア軍は、カフルバトナー町、ザバダーニー市を空爆した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ムライハ市およびその周辺、ザバディーン農場、ジスライン農場、カフルバトナー町、アイン・タルマー渓谷、アーリヤ農場、カーラ市郊外の無人地帯、マシュラファ村郊外の無人地帯、ザバダーニー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍が未明にサラーキブ市、ハーミディーヤ航空基地周辺で活動するジハード主義武装集団に対して、「樽爆弾」などで空爆した。

これに対して、シャームの民のヌスラ戦線は、ジスル・シュグール市郊外のザンバキー村で反体制武装集団と交戦し、同村を制圧した。

一方、SANA(7月17日付)によると、バシーリーヤ村、マルアンド村、ジュダイダ村、サルマーニーヤ村、カンスフラ村、サルジャ村、ズィーター村、アルバイーン山周辺、カフルルーマー村、タッルマナス村、ダイル・ガルビー村、マアッルシューリーン村、ジャルジャナーズ町、マアッルシャマーリーン村、バーラ村、バザーブール村、カフルラーター村、ビンニシュ市周辺、サイルーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部および東部、ドゥワイル・アクラード村一帯で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が同市各所を10回にわたって空爆した。

この戦闘で、ヌスラ戦線側の戦闘員11人と、シリア軍の中尉1人、ヒズブッラー戦闘員3人(うち司令官1人)が死亡した。

またヌスラ戦線らは、タイバト・イマーム市周辺を迫撃砲で攻撃、これに対して軍は、ウカイリバート町、カスタル村、ハディーラ村、ハマーダト・ウマル村を空爆、3人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カッサーア地区、バーブ・トゥーマー地区に迫撃砲弾複数発が着弾した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスク周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦し、軍兵士5人が死亡した。

一方、SANA(7月17日付)によると、アレッポ市旧市街、ラームーサ地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、インザーラート地区、アルド・マッラーフ地区、タッル・ジャビーン村、バヤーヌーン町、ジャバル・バドルー村、タッルアラン村、ラスム・アッブード村、シャイフ・アフマド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市、ジャースィム市を軍が「樽爆弾」で空爆した。

またブスラー・シャーム市に未明、ロケット弾が着弾し、子供1人を含む2人が死亡した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ブスラー・シャーム市、フィキーア村、インヒル市、ヤードゥーダ村、サムリーン村・ズィムリーン村交差点、ヌアイマ村、西ガーリヤ村、アトマーン村、ウンム・マヤーズィン町、ダルアー市ビラール・ハバシー・モスク一帯などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、西サムダーニーヤ村周辺、クルーム丘回廊で、軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ビイル・アジャム村、マジュドゥーリヤー村、クードナ・ダム周辺、アジュラフ村、ラスフ・ハワーリド村、ウンム・バーティナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月17日付)によると、スルターニーヤ村、西サラーム村、ウンム・シャルシューフ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 17, 2014、AP, July 17, 2014、ARA News, July 17, 2014、Champress, July 17, 2014、al-Hayat, July 18, 2014、Kull-na Shuraka’, July 17, 2014、al-Mada Press, July 17, 2014、Naharnet, July 17, 2014、NNA, July 17, 2014、Reuters, July 17, 2014、SANA, July 17, 2014、UPI, July 17, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月17日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ新議長とナスル・ハリーリー新事務局長はトルコのガズィアンテップ市のアフマド・トゥウマ暫定内閣を訪問した。

クッルナー・シュラカー(7月17日付)が報じた。

Kull-na Shuraka', July 17, 2014
Kull-na Shuraka’, July 17, 2014

AFP, July 17, 2014、AP, July 17, 2014、ARA News, July 17, 2014、Champress, July 17, 2014、al-Hayat, July 18, 2014、Kull-na Shuraka’, July 17, 2014、al-Mada Press, July 17, 2014、Naharnet, July 17, 2014、NNA, July 17, 2014、Reuters, July 17, 2014、SANA, July 17, 2014、UPI, July 17, 2014などをもとに作成。

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クルド民族主義勢力の動き(2014年7月16日)

西クルディスタン移行期民政局コバネは、アイン・アラブ市(クルド語名コバネ市)を「軍事的・経済的被災地区」に設定すると発表した。

ダーイシュ(イスラーム国)の侵攻を受けた動き。

ARA News(7月17日付)が伝えた。

ARA News, July 17, 2014をもとに作成。

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米国による「穏健な反体制派」支援(2014年7月16日)

『ハヤート』(7月17日付)によると、米上院の歳出委員会は、国防総省によるシリアの反体制派への教練、支援などのための5億米ドルの支出を認める2015年度補正予算案を審議、了承した。

同報道によると、補正予算案は17日に委員会で採決されたのち、上院本会議で審議されるという。

これに関して『ウォール・ストリート・ジャーナル』(5月16日付)は、補正予算が承認されれば、シリア国外で反体制武装集団戦闘員約2,300人の教練が手始めとして行われることになる、と伝えた。

AFP, July 16, 2014、AP, July 16, 2014、ARA News, July 16, 2014、Champress, July 16, 2014、al-Hayat, July 17, 2014、Kull-na Shuraka’, July 16, 2014、al-Mada Press, July 16, 2014、Naharnet, July 16, 2014、NNA, July 16, 2014、Reuters, July 16, 2014、SANA, July 16, 2014、UPI, July 16, 2014、The Wall Street Journal, July 16, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月16日)

シリア国内の動き

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市から到着したダーイシュ(イスラーム国)の車列が未明、アフタリーン市およびその一帯を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区で、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線シャリーア法廷判事のチュニジア人を銃殺処刑した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市のイマーム・ヌーリー・モスクで説教を行ったダーイシュ(イスラーム国)のエジプト人説教師が、水、ガス、電気の不足への不満を口にした礼拝者らに対し、「現世の快楽に過ぎない水、ガス、電気のことを聞くな。カリフであるアブー・バクル・バグダーディー氏への忠誠に専念しろ」と述べた。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は安保理に提出した報告のなかで、イラクにおけるダーイシュ(イスラーム国)の攻勢に関して、イラ周辺国を含む加盟国に結束とイラクによる「テロとの戦い」への支援を呼びかけた。

イラク国内の戦況

アンバール県では、ARA News(7月16日付)によると、ラアス地方にある警察・覚醒評議会の合同検問所でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘が発生し、警官3人が死亡、2人が負傷、覚醒評議会メンバー2人が負傷した。

一方、ブー・フラージュ地方では、イラク軍ヘリコプターによる空爆で、ダーイシュの司令官であるハーミド・シャーキル・サブア氏、フサイン・カドリー氏と、外国人戦闘員8人が死亡した。

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キルクーク県では、ARA News(7月16日付)によると、トゥーズフールマートゥー郡アーミルリー村がダーイシュ(イスラーム国)の砲撃を受け、住民数十人が負傷した。

またキルクーク市の西方25キロの地点に位置するタッル・ワルド地方では、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガがダーイシュの攻撃を受け、ペシュメルガ隊員21人が負傷した。

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バービル県では、ARA News(7月16日付)によると、ジュルフ・サフル地方でイラク軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点などを砲撃し、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

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ナジャフ県では、ARA News(7月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー6人が県内で警察・治安機関によって逮捕された。

AFP, July 16, 2014、AP, July 16, 2014、ARA News, July 16, 2014、Champress, July 16, 2014、al-Hayat, July 17, 2014、Kull-na Shuraka’, July 16, 2014、al-Mada Press, July 16, 2014、Naharnet, July 16, 2014、NNA, July 16, 2014、Reuters, July 16, 2014、SANA, July 16, 2014、UPI, July 16, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月16日)

イスラーム戦線シューラー評議会は声明を出し、自由シリア軍参謀委員会に対して、戦線の要請に従い組織改編を行うとともに、公金横領、私利に基づく特定の武装集団支援といった行為を行った者を処罰するよう求めた。

Kull-na Shuraka', July 16, 2014
Kull-na Shuraka’, July 16, 2014

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クッルナー・シュラカー(7月16日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とイスラーム戦線はSNSを通じて共同声明を出し、そのなかでアレッポ県北部で「イスラーム教徒に対する不正を除去し、住民の権利を回復し、アッラーの法を解放区で適用する」ための浄化キャンペーンを開始すると発表した。

AFP, July 16, 2014、AP, July 16, 2014、ARA News, July 16, 2014、Champress, July 16, 2014、al-Hayat, July 17, 2014、Kull-na Shuraka’, July 16, 2014、al-Mada Press, July 16, 2014、Naharnet, July 16, 2014、NNA, July 16, 2014、Reuters, July 16, 2014、SANA, July 16, 2014、UPI, July 16, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月15日追記)

シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県クーリーヤ市で、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官・法学者が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の司令官と会合を開き、「停戦合意」を締結、ヌスラ戦線などの武器をダーイシュに引き渡すことで合意した。

「停戦合意」の骨子は以下の通り:

1. ヌスラ戦線などの武装集団の武器の完全引き渡し。
2. ムハージルーン(外国人戦闘員)へのクーリーヤ市政の移管とアンサール(シリア人)によるその支援。
3. ダーイシュと戦闘を行っていた者のうち、改悛を望む者の免罪とダーイシュへの参加許可。
4. すべての希望者の訓練後のダーイシュへの参加解禁。
5. 引き渡された武器の一部のダーイシュによる管理と一部の前線への配給。
6. 48時間の武器引き渡し猶予期間の設定。
7. 本合意のダイル・ザウル県(ダーイシュが言うところの「ハイル州」)全土への適用。
8. イスラーム国の名をかたり、無断で武器を保有し、検問所を設置する者への処罰、⑨武器使用についての知識を有する者のみの武器携帯許可。

al-Hayat, July 17, 2014などをもとに作成。

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クルド民族主義勢力の動き(2014年7月15日追記)

アレッポ県では、ARA News(7月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュがアイン・アラブ市での住民による座り込みを取材していた記者のサドルッディーン・カンヌー氏を逮捕した。

住民はダーイシュ(イスラーム国)が誘拐・拉致した学生の解放をめぐるダーイシュと人民防衛隊の交渉失敗に抗議していたという。

ARA News, July 16, 2014をもとに作成。

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