人民議会シリア・インドネシア友好協会が駐シリア・インドネシア大使と会談し、両国議会の関係強化の方途について協議(2022年2月28日)

人民議会のシリア・インドネシア友好協会がワジド・ファウズィー駐シリア・インドネシア大使と会談し、両国議会の関係強化の方途について意見を交わした。

ファウズィー大使は会談のなかで、インドネシアが国家の独立と主権を尊重し、インドネシア大使館が、シリア人ビジネスマンとの面談を通じて両国通商関係を強化するために取り組んでいると述べるとともに、コロナ禍で減退した貿易規模増大を阻害している渉外を解消する策を検討していることを明らかにした。

また、インドネシアで3月20~24日に開催が予定されている列国議会同盟(IPU)への招待状を手渡し、ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長の招待を正式に求めた。

SANA(2月28日付)が伝えた。

AFP, February 28, 2022、ANHA, February 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2022、Reuters, February 28, 2022、SANA, February 28, 2022、SOHR, February 28, 2022などをもとに作成。

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マヤーディーン:トルコがシャーム解放機構と連携し、シリア北部の多数の戦闘員をウクライナに移送する準備を統轄(2022年2月27日)

シリア人政治評論家のムハンマド・カマール・ジャファー氏はマヤーディーン・チャンネル(2月27日付)のインタビューに応じ、シリア北部の多数の戦闘員をウクライナに移送する準備が行われていると述べた。

ジャファー氏は「ロシアとシリアは、ウクライナに派遣される戦闘員についての諜報を共有している」としたうえで、「トルコがウクライナへの戦闘員の移送に全面的に関与している」と述べた。

ジャファー氏はまた「トルコのディープ・ステートは、CIAの要請を受け、戦闘員を教練し、シリアからウクライナに派遣しようとしている…。トルコはシャーム解放機構と連携し、戦闘員のウクライナへの派遣を完全に統轄している」と断じた。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Qanat al-Mayadin, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がハマー県イスリヤー村一帯の砂漠地帯でダーイシュに対して6回の爆撃を実施(2022年2月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がイスリヤー村一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して6回の爆撃を実施した。

 

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

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在イスラエル・ロシア大使館はシリアでのイスラエルとの軍事連携の継続を決定したと発表(2022年2月27日)

在イスラエル・ロシア大使館は声明を出し、ロシア政府がシリアでイスラエルとの軍事連携を継続することを決意したと発表した。

ロイター通信(2月27日付)が同大使館の話として伝えたところによると、ロシアはイスラエルの安全保障上のニーズをよく理解しているが、シリアの主権を侵害してはならないと改めて強調した。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県を砲撃し女性1人負傷、アレッポ県をドローンで攻撃(2022年2月27日)

ハサカ県では、ANHA(2月27日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・シャンナーン村、ウンム・ハイル村、ダシーシャ村を砲撃し、女性1人が負傷した。

3カ村はいずれもアッシリア教徒が暮らしている。

また、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町に近いタッル・タウィール村一帯で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会とトルコ軍・シリア国民軍が交戦した。

 

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アレッポ県では、ANHA(2月27日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市を自爆式の無人航空機(ドローン)で攻撃した。

シリア人権監視団によると、攻撃は自爆型のドローンによるものではなく、ドローンが投下した爆弾によるもの。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市の国立病院にシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマルアナーズ村から発射された迫撃砲弾複数発が着弾し、男性1人が負傷した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジャラーブルス市に近いユーフラテス川河畔で釣りをしていた若者が狙撃を受けて死亡した。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

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マムルーク国民安全保障会議議長がイランでシャムハーニー国家安全保障最高評議会事務局長と会談、シリアでの米国によるテロ再生の試みを批判(2022年2月27日)

アリー・マムルーク国民安全保障会議議長は、イランを訪問し、首都テヘランでアリー・シャムハーニー国家安全保障最高評議会事務局長と会談し、最近の国際情勢の変化や中東地域への影響、「テロとの戦い」や、シリア国内での米国によるテロ組織再生の試みに対するシリアとイラクの協力のありようについて意見を交わした。

SANA(2月27日付)によると、マムルーク議長は会談で、「テロとの戦い」におけるシリアとイランの協力が中東地域の地域安全保障を支えるとしたうえで、地域諸国が一丸となって過激派の根絶にむけた取り組むよう呼び掛けた。

また、シリアでの「テロとの戦い」に対するイランの役割を高く評価し、両国の殉教者の血にかけて協力を継続することが重要だと強調した。

これに対して、シャムハーニー事務局長は、シリアでの「テロとの戦い」を改めて支援すると表明する一方、米国がシリア国内でテロ組織への武器供与、教練、指導などの動きを強めていると指摘、こうした動きがシリアだけでなく、地域の安全保障を揺るがすと非難した。

また、米国は世界の国々に対する覇権を確立し、その富を奪おうと国際社会や中東地域の危機を作り出していると指弾、シリアの国土の一部を米国が占領していることが、同国の治安と安定回復における最大の障害となっているとの見方を示した。

そのうえで、イランがシリアの国民と政府に寄り添い続けることを確認し、さまざまな分野でさらなる二国間合意を交わしていく必要があると述べた。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県の社会問題労働局:グワイラーン刑務所の襲撃・脱獄事件に際して、米軍は混乱を制圧するとして民家62棟を爆撃で破壊(2022年2月27日)

ハサカ県の社会問題労働局は、1月20日に発生したダーイシュ(イスラーム国)によるハサカ市グワイラーン刑務所の襲撃・脱獄事件に際して、シリア国民軍を支援する米軍が混乱を制圧するとして実施した爆撃の被害状況を調査した。

SANA(2月27日付)によると、同調査により、民家数50棟が全壊、12棟が半壊、住民が依然として避難生活を余儀なくされていることが確認された。


AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

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シリア国民連合は、ウクライナと同様にシリア国民軍に高性能兵器を供与するよう国際社会に呼び掛ける(2022年2月26日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)は、欧州がロシアに対抗するためにウクライナに支援しているのと同じように、シリア国民軍に高性能の軍事装備を供与するよう国際社会に呼び掛けた。

同連立のハイサム・ラフマ事務局長は、「国際社会はシリアの反体制派に武器支援をしなければならない。なぜなら、プーチンがウクライナで行っている犯罪はシリアで行われているものと同じで、それは今も続いているからだ」と述べた。

ラフマ事務局長はまた、シリアの反体制派が高性能の兵器を供与された場合、地中海でのNATOに対するロシアの脅威を抑止することになると強調した。

AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、al-Mudun, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

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ウクライナ国籍を持つアレッポ市出身のシリア人がオデッサで民兵を結成(2022年2月26日)

シリア人ビジネスマンでウクライナ国籍のターリク・ジャースィムを名乗る人物が、黒海沿岸に位置するウクライナ南部の都市オデッサで民兵を結成したと発表、ロシア軍に抵抗する意思を示した。

ジャースィム氏はビデオ・メッセージのなかで以下のように述べた。

親愛なるウクライナ人たち。親愛なるオデッサ市民たち。私はここにいる。立ち去ってはいない。我々の土地を防衛するだろう。
ロシア人は我々の家、我々の安全に侵入した。我々は自分たちの土地を守る。私はシリアで生まれ、ウクライナで育った。
ロシアは私の母国を破壊した。だが、私はロシアがウクライナを破壊することを許さない。ここにいる男たちも用意ができている。
ウクライナよ、永遠なれ。英雄ウクライナよ。

 

https://mobile.twitter.com/dianagumarova/status/1497653796989722632

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イナブ・バラディー(2月27日付)によると、ジャースィム氏は1985年、アレッポ市生まれ。

高校を卒業後、2005年にウクライナに留学し、首都キエフの大学で建築工学を学んだ。

その後、ウクライナ国籍を取得し、建築事務所に就職、不動産業務に携わった。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、‘Inab Baladi, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

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アスマー・アフラス大統領夫人が戦死者子女に通学用カバンと文具をプレゼントしたロシア人少女ディアナ・ニキティナさんとシリアで対面(2022年2月26日)

アスマー・アフラス大統領夫人は、ロシア人少女ディアナ・ニキティナさん(14歳)をシリアに招待き、アレキサンドル・エフィモフ駐シリア・ロシア大使や同大使館付武官とともに、首都ダマスカスの大統領公邸で対面、懇談した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/322545843245069

SANA(2月27日付)が伝えた。

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ワタン・オンライン(2月26日付)によると、ディアナさんはロシア北東部のナディム市生まれ。

4年前の2018年に、戦争で親を失ったシリア人少女に通学用のカバンと文房具をメッセージを添えてプレゼントしていたのが、アスマー夫人の目に留まり、シリアに招待された。

ディアナさんは数日前に母親とシリアを訪れ、戦死者子女学校を訪問し、カバンと文房具を受け取った少女と対面していた。

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ディアナさんと対面したアスマー夫人は、彼女を「特別大使」と評し、ロシアとシリアのさまざまな世代、とりわけ子供や若者どうしが相互訪問を通じて関係を築くことが、両国に根付いている歴史的関係を確固たるものにして、経済、政治、戦地で深みを与えるうえで重要で、両国に共通の社会的・文化的な起源を持つことが重要だと話した。

また、子供がいつも最優先で、彼らを保護することが、特に戦時下においては優先事項を決めるうえでの基礎をなすとしたうえで、「私たちみなが、権利保護や領土防衛といった原則を確立するために戦っているのは、子供たちのため、彼らが安全で尊厳ある生活を送るためです」と強調した。

アスマー夫人はさらに、シリアや世界中のさまざまな場所にはテロ組織によって占領された地域で暮らしている子供たち、テロリストによって掌握されているキャンプやテントで暮らしている子供たちがいて、ありとあらゆる最悪の抑圧と搾取に苦しんでいると指摘、こうした状況が続くことが許されてはならないと述べ、すべての国がこうした子供たちに対する責任を果たし、彼らを救出し、こうしたテント、そして安全でない地域から救い出さなければならないと明言した。






AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022、Alwatanonline, February 26, 2022などをもとに作成。

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ロシア国防省発表:シャーム解放機構メンバーがイドリブ県で塩素ガスを移送中に火傷を負う(2022年2月26日)

ロシア国防省は、ラタキア県のフマイミーム航空基地に設置されている当事者和解調整センターの日報を公開し、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の「テロリスト」複数人が、イドリブ県で有毒物質を積んだコンテナを輸送している際に火傷を負ったことを確認したと発表した。

オレグ・ジュラフロフ・センター長(少将)の報告によると、シャーム解放機構は、反体制派の支配下にあるいわゆる「解放区」内のカフルルースィーン村に塩素ガスを積んだコンテナを輸送したが、適切な取り扱いを怠ったために、コンテナの一つが損傷し、有毒物質が漏出、メンバーの「テロリスト」15人が皮膚や呼吸器系に火傷を負った。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3168860353356699

AFP, February 26, 2022、ANHA, February 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2022、Reuters, February 26, 2022、SANA, February 26, 2022、SOHR, February 26, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民357人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は755,508人に(2022年2月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月25日に難民357人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民351人(うち女性105人、子供179人)、ヨルダンから帰国したのは6人(うち女性2人、子供3人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は755,508人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者357,825人(うち女性107,529人、子ども182,192人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,683人(うち女性119,358人、子ども202,833人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,829,838人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は984,788人(うち女性295,545人、子供501,947人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,883人(うち女性41,477人、子供34,133人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,479人(うち女性424,036人、子供677,899人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3168439196732148

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 26, 2022をもとに作成。

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ノース・プレス:バイデン米政権はシリア政府の支配を脱している地域へのシーザー法に基づく経済制裁の解除を検討(2022年2月25日)

クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いノース・プレス(2月25日付)は、複数の米国筋の話として、米国のジョー・バイデン政権がシーザー・シリア市民保護法(通称シーザー法)の枠組みのもとでシリアに科している制裁を部分解除することを決心しようとしていると伝えた。

制裁が解除される地域は、北・東シリア自治局の実効支配下にあるシリア北・東部、トルコの占領下にあるシリア北部、北西部。

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握り、「シリア革命」最後の牙城と目されている北西部のいわゆる「解放区」、そしてシリア政府の支配地域は解除地域から除外されるという。

同米国筋は「シーザー法の制裁は、シリア政府の支配地域に対して継続される。この法律は外国の組織がアサドと取引することをシリア領内のこの地域での建設や復興事業に参加することを禁じている」と述べているという。

シーザー法の制裁が部分解除されれば、北・東シリア自治局の支配地やトルコ占領地は、外国の企業などとの取引が可能となる。

同米国筋はまた「2019年に発動された制裁の目的は、アサドがシリアでの紛争を長引かせることを可能とした資源を利用するの阻止することにある。だから、米国の外交は、アサドと協力関係にない地域をこの制裁から解放する必要があると見ている」と述べている。

そのうえで「アサドの支配を脱している地域でのあらゆる金融取引に対する制裁が解除され、それによって、外国の企業はこの地域で活動できるようになる。その一方、シリア産の石油は、シリア北・東部産も含めて制裁対象となり続ける」と付言した。

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

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シリアで活動するイスラーム過激派はシャーム解放機構にロシア軍、シリア軍に対する戦端を開くよう迫る(2022年2月25日)

レバノンのインターネット・サイトのムドゥン(2月25日付)は、シリア国内で活動を続けるサラフィー主義者(イスラーム過激派)らが、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に対して、ウクライナ侵攻をめぐるロシアへの欧米諸国の批判や制裁を利するかたちで、シリア国内でもロシア軍やシリア軍に対する戦端を開くよう圧力をかけていると伝えた。

2020年3月のロシアとトルコの停戦合意以降、ロシア軍やシリア軍との全面衝突を回避するようになっているシャーム解放機構の姿勢に反対し、シリアでの活動を続けているエジプト人サラフィー主義者のアブー・シュアイブ・ミスリー(タルハト・マスィール)氏はテレグラムのアカウント(https://t.me/s/abosheab?before=618)などを通じて次のように述べて、決起を求めた。

アッラーよ、ジハードを混乱させ、民と戦った…すべての人を滅ぼしてください。ウクライナでの戦争においてもっとも重要な教訓の一つは、我々のウンマにおける最大の問題が、敵の強さや弱さ、敵が忙殺されているか否かではないということだ。最大の問題は、ウンマとジハードを隔てようとする我らが民の偽善者にある。

https://twitter.com/talha13523/status/1496842207197810689

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また、シャーム解放機構を離反したアブー・ヤフヤー・シャーミー氏はツイッターのアカウント(https://twitter.com/borwjj)を通じて次のように述べている。

ウクライナに対するロシアの戦争が始まった。それは全面戦争へと発展する可能性があり、シリア革命に復活の機会を与えるだろう。アッラーは自由な者たちに糸口を御与えくださっている。だが、追随者たちはその機会を利することができない…。

ウクライナでのロシアの勝利を楽観し、その見返りとして、ロシアがシャームを放棄すると期待する者もいれば、ロシアの敗北を楽観し、より多くを期待している者もいる。だが、いずれにおいても悪影響があるというのが真理だ。ロシアがウクライナに関与したことこそが好影響だ。重要な問題とは、ロシアが忙殺されていることを利することができるか、我々以外の誰かがこの状態、さらには我々を利するかということになる。
抑制、封じ込め、独占の連鎖が増し、多くの危害が過去と現在において失われている。反抗するシリア国民がこうした機会を利することができるのは、こうした枷から解放され、狭量な利益を囚われた指導者や戦争商人を転覆することによってのみだ。

なお、複数の軍事筋がムドンに対して明らかにしたところによると、こうした言説に、強大な軍事力と欧米諸国の弱腰ゆえにロシアがウクライナで勝利を収めると考えてているシャーム解放機構の幹部らは苛立ちを感じているという。

AFP, February 25, 2022、ANHA, February 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2022、al-Mudun, February 25, 2022、Reuters, February 25, 2022、SANA, February 25, 2022、SOHR, February 25, 2022などをもとに作成。

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「スハイル・アブー・タウ」の名で呼ばれる反体制派戦闘員がウクライナでロシア軍と戦う意思を表明(2022年2月25日)

シリアの反体制武装集団の戦闘員の1人で、米国製のTOW対戦車ミサイルによる攻撃の名手であることからスハイル・アブー・トウ(TOW)の名で呼ばれるスハイル・ムハンマド・ハンムード氏はツイッターの自身のアカウント(https://twitter.com/suheilhammoud/)を通じて、ウクライナでロシア軍との戦闘に参加する意思を示した。

ハンムード氏のツイッターでの書き込み内容は以下の通り。

いかにしてウクライナに行き、ウクライナ軍とともに戦うことができるか。方法はあるのか。私には用意ができている。

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ハンムード氏は、もともとはシリア軍に従軍していたが、シリアに「アラブの春」が波及した2011年に離反し、2012年6月から2013年4月頃までイドリブ県ザーウィヤ山地方でシリア軍との戦闘に参加した。

ハンムード氏は、第21部隊連合、第1沿岸師団、第13師団、ハズム運動など、自由シリア軍諸派として知られる武装集団に所属、シリア軍との戦闘に従事、その後、シリア・ムスリム同胞団の系譜を汲み、トルコが全面支援するシャーム軍団に参加した。

ハンムード氏はまた、大のシャームの民のヌスラ戦線(現在のシャーム解放機構)嫌いで知られ、2014年から2015年にはヌスラ戦線とも戦ったこともあった。だが、2017年4月にシャーム解放機構に拘束され、「宗教を揶揄した」として1カ月の禁固刑に処された。

釈放後は長らく公の場から姿を消していたが、2020年2月10日に戦線に復帰し、「決戦」作戦司令室に参加し、トルコ軍とともに、シリア軍、ロシア軍と戦った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, February 27, 2022、ANHA, February 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2022、Reuters, February 27, 2022、SANA, February 27, 2022、SOHR, February 27, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領はロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、「西側諸国のヒステリー」を非難(2022年2月25日)

アサド大統領はロシアのヴラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行い、ウクライナ情勢とドンバス地方の民間人の保護を目的としたロシア軍の特殊軍事作戦について意見を交わした。

会談のなかでアサド大統領は、現在起きているのは、世界における歴史の修正とソビエト連邦崩壊後に失われた均衡の是正であるとしたうえで、西側諸国のヒステリーは、歴史を誤ったままにとどめ、法律に違反する者以外の誰も望んでいない混乱をもたらそうとするものだと述べた。

また、ロシアは今日、自国のみならず世界、正義や人道といった原理を防衛していると評価した。

アサド大統領は、西側諸国に混乱と流血の責任があり、それは諸国民を支配しようとする西側諸国の政策の結果だと非難、これらの国はシリアのテロリスト、ウクライナなど世界のさまざまな場所のナチスを支援するための汚い戦術をとっていると述べた。

そのうえで、シリアは、正しい姿勢をとるとの信念に基づいて、ロシアに寄り添うと強調、世界的な脅威となり、世界の安定に打撃を与えようとする西側諸国の無責任な政策を実現するための道具となったNATOの拡大に対抗することは、ロシアの権利であると断じた。

アサド大統領はさらに、シリア、ロシア両軍が対峙している敵は一つで、シリアにおいてそれは過激派、ウクライナにおいてはナチスだとの見方を示すとともに、大国は軍事力だけでなく、法律、崇高なる道徳、そして人道主義の原則を尊重することで初めて大国たり得るという教訓をロシアが世界に示すことになるだろうと述べた。

これに対して、プーチン大統領は、ドンバス地方での特殊軍事作戦が安定回復と、この8年間にわたって現地住民が苛まれてきた苦しみを止めることを目的とていると明言、ロシアが過去数年にわたって対話と外交に依拠し、武力行使の決定は、西側の主人の支援を受けるウクライナ当局がロシア、ウクライナ両国の議会で承認された一連の合意を遵守せず、ドネツク、ルガンスク両共和国が軍事支援を要請したことを受けてなされたと述べた。

また、ロシア軍は雄々しく勇敢に戦い、眼前の目標すべてを実現するだろうと強調した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/321674126665574

SANA(2月25日付)が伝えた。

AFP, February 25, 2022、ANHA, February 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2022、Reuters, February 25, 2022、SANA, February 25, 2022、SOHR, February 25, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2022年2月25日)

アレッポ県では、ANHA(2月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村、シャワーリガ砦、アルカミーヤ村、マンナグ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(2月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線、フーシャーン村を砲撃した。

AFP, February 25, 2022、ANHA, February 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2022、Reuters, February 25, 2022、SANA, February 25, 2022、SOHR, February 25, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民393人と国内避難民(IDPs)2人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は755,151人、2019年以降帰還したIDPsは105,883人に(2022年2月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月24日に難民393人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民384人(うち女性115人、子供196人)、ヨルダンから帰国したのは9人(うち女性3人、子供5人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は755,151人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者357,474人(うち女性107,424人、子ども181,013人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,677人(うち女性119,356人、子ども202,830人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,829,838人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は984,431人(うち女性295,438人、子供501,765人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は2人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,883人(うち女性41,477人、子供34,133人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,479人(うち女性424,036人、子供677,899人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3167794963463238

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 25, 2022をもとに作成。

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シリア、イラク、イラン、ロシアからなる4カ国情報交換センター会合がイラクの首都バグダードで開催され、地域の治安情勢の進展について意見を交わす(2022年2月24日)

シリア、イラク、イラン、ロシアからなる四カ国情報交換センターの会合がイラクの首都バグダードで開催され、地域の治安情勢の進展について意見を交わした。

イラクの国家安全保障顧問局が発表した声明によると、サイイド・カースィム・アアラジー国家安全保障顧問は、在イラクのシリア、イラン、ロシアの大使と会談し、各国のテロリストの活動監視・追跡の取り組みを高く評価し、「4カ国との協力と協業がテロ、そしてその首謀者に対する強力且つ抑止的な打撃を与える成果をあげた」と強調した。

アアラジー国家安全保障顧問はまた、地域においてテロリストが復活・拡散をめざそうとしているとしたうえで、4カ国情報交換センターが活動を継続し、4カ国の関係を強化していくことが重要だと述べた。

一方、サッターム・ジャドアーン・ダンダフ在イラク・シリア大使は、シリアが「テロとの戦い」で多大な犠牲を払ったとしたうえで、シリア、イラク、イラン、ロシアが、地域、さらには世界を標的としたテロの計略を撃破する前線をなしていると述べた。

そのうえで、4カ国情報センター継続の重要性を強調し、テロ攻撃がもっとも激しかった時期においても、同センターが絶大な成果を上げ、シリアとイラクにおける大勝利をもたらし、ダーイシュ(イスラーム国)を敗北させたと称賛した。

SANA(2月24日付)などが伝えた。

https://www.facebook.com/Qassim.Mohammed.Alaraji/posts/516885110015027

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はカーミシュリー市とアームーダー市を結ぶ街道を移動中の車をドローンで攻撃し、乗っていた女性3人が負傷(2022年2月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市とアームーダー市を結ぶ街道を移動中の車1台を無人航空機(ドローン)で攻撃し、乗っていた女性3人が負傷した。

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機が首都ダマスカス一帯をミサイル攻撃、すくなくとも兵士3人が死亡(2022年2月24日)

SANA(2月24日付)はシリア軍筋の話として、24日午前1時10分頃、イスラエル軍戦闘機がゴラン高原のガリラヤ湖北から首都ダマスカス一帯にミサイル多数を発射、シリア軍防空部隊がそのほとんどを撃破したが、攻撃によりシリア軍兵士3人が死亡、若干の物的被害が出たと伝えた。

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シリア人権監視団によると、ミサイル攻撃は、ダマスカス国際空港(ダマスカス郊外県)一帯の「イランの民兵」の拠点や武器弾薬庫、キスワ市とサイイダ・ザイナブ町の間に設置されていた防空システムを狙ったもので、7人(シリア軍兵士2人、ヒズブッラーに近いシリア人2人、身元不明の「イランの民兵」のメンバー3人)が死亡した。

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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兵站物資を積んだ米主導の有志連合の車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年2月24日)

ハサカ県では、SANA(2月24日付)がヤアルビーヤ町一帯の複数の地元筋の話として伝えたところによると、兵站物資を積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など23輌と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の武装した四輪駆動車2台からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ルマイラーン町方面に向かった。

AFP, February 24, 2022、ANHA, February 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2022、Reuters, February 24, 2022、SANA, February 24, 2022、SOHR, February 24, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民338人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は754,758人に(2022年2月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月23日に難民338人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民326人(うち女性98人、子供166人)、ヨルダンから帰国したのは12人(うち女性4人、子供6人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は754,758人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者357,090人(うち女性107,309人、子ども181,817人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,668人(うち女性119,353人、子ども202,825人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,829,838人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は984,038人(うち女性295,320人、子供501,564人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,881人(うち女性41,475人、子供34,133人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,477人(うち女性424,034人、子供677,899人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3166913326884735

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 24, 2022をもとに作成。

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ロシア軍とトルコ軍がアレッポ県を爆撃(2022年2月23日)

アレッポ県では、ANHA(2月23日付)、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機1機がトルコの占領下にあるバーブ市近郊のタルヒーン村の東に位置するハダス村にある石油精製設備を爆撃した。

ANHAによると、ロシア軍の戦闘機は3日前からアレッポ県北東部上空に飛来、熱気球を放ち索敵を行っており、シリア人権監視団によると、23日にもカッバースィーン村近郊のバルシャヤー村上空に熱気球が上げられていた。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市東のジャート村にあるシリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍マンビジュ軍事評議会の合同軍事拠点1カ所を無人航空機(ドローン)で爆撃し、シリア軍兵士2人が負傷した。

ANHA(2月23日付)によると、トルコ軍はまた、マンビジュ市北東のヒサーン村を戦車で砲撃した。

AFP, February 23, 2022、ANHA, February 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 23, 2022、Reuters, February 23, 2022、SANA, February 23, 2022、SOHR, February 23, 2022などをもとに作成。

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イスラエル軍がクナイトラ県を地対地ミサイルで攻撃、シリア軍を脅迫するビラを散布(2022年2月23日)

SANA(2月23日付)は、シリア軍筋の話として、イスラエル軍が23日午前0時30分頃、占領下のゴラン高原からクナイトラ県クナイトラ市一帯の複数カ所を地対地ミサイルで攻撃、これにより若干の物的被害が出たと伝えた。



シリア人権監視団によると、この攻撃でバアス市の財務局ビル、ルワイヒーナ村一帯の複数カ所が狙われた。

同監視団によると、同地にはレバノンのヒズブッラーをはじめとする「イランの民兵」が拠点を設置していると言われる。

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また、タイム・オブ・イスラエル(2月23日付)は、イスラエル軍のヘリコプター複数機がその後、クナイトラ県に「我々はシリア軍の将兵に警告した。我々はあなた方に警告を続けた。あなた方がヒズブッラーを支援し続ける限り止めることはない」などと書かれたビラを散布した。

https://twitter.com/YusufAd76532779/status/1496427517661655040?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1496427517661655040%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.timesofisrael.com%2Fidf-drops-threatening-flyers-in-syrian-golan-following-overnight-strike-nearby%2F

AFP, February 23, 2022、ANHA, February 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 23, 2022、Reuters, February 23, 2022、SANA, February 23, 2022、SOHR, February 23, 2022, The Times of Israel, February 23, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はロジュ・キャンプに収容されていたダーイシュのロシア人メンバーの子供9人をロシアに引き渡す(2022年2月23日)

ANHA(2月23日付)によると、北・東シリア自治局はハサカ県のマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のロジュ・キャンプに収容されていたダーイシュ(イスラーム国)のロシア人メンバーの子供9人の身柄をロシア政府に引き渡した。

身柄引き渡しは、ロシア大統領府の子供の権利のための弁務官補のセルゲイ・イゴレビッチ氏を団長とする使節団がカーミシュリー市にある北・東シリア自治局渉外関係局の本舎を訪問し、ファナル・カイート共同副議長、アビール・イーリヤー合同副議長と会談して、合意された。

 

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シリア国民軍広報センターは声明を出し、ラッカ県のラッカ市に設置されている検問所で、同軍特殊部隊が、トルコに渡航しようとしていたダーイシュ(イスラーム国)のイラク人メンバー1人アブドゥッラー・アブドゥルカリーム・アブドゥッラー氏を拘束したと発表した。

ANHA(2月23日付)が伝えた。

AFP, February 23, 2022、ANHA, February 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 23, 2022、Reuters, February 23, 2022、SANA, February 23, 2022、SOHR, February 23, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民356人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は754,420人に(2022年2月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、2月22日に難民356人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民349人(うち女性105人、子供178人)、ヨルダンから帰国したのは7人(うち女性2人、子供4人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は754,420人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者356,764人(うち女性107,211人、子ども181,651人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,656人(うち女性119,349人、子ども202,819人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,829,838人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は983,700人(うち女性295,218人、子供501,392人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,881人(うち女性41,475人、子供34,133人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,477人(うち女性424,034人、子供677,899人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3166106460298755

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 23, 2022をもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がハマー県、ラッカ県、ハマー県・ラッカ県・ヒムス県の県境の砂漠地帯でダーイシュに対して100回あまりの爆撃を実施(2022年2月22日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がハマー県イスリヤー村一帯の砂漠地帯、ラッカ県ラサーファ砂漠、ハマー県・ラッカ県・ヒムス県の県境の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して100回あまりの爆撃を実施した。

AFP, February 22, 2022、ANHA, February 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2022、Reuters, February 22, 2022、SANA, February 22, 2022、SOHR, February 22, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市北西の前線をドローンで爆撃(2022年2月22日)

アレッポ県では、ANHA(2月22日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北西のアラブ・ハサン村、ムフスィンリー村一帯の前線を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

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一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアアザーズ市でシリア国民軍の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、同組織の第3軍団の司令官が死亡した。

AFP, February 22, 2022、ANHA, February 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2022、Reuters, February 22, 2022、SANA, February 22, 2022、SOHR, February 22, 2022などをもとに作成。

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ハサカ市北東のフワイリド村の住民とシリア軍兵士らが米軍の装甲車4輌からなる車列の進行を阻止(2022年2月22日)

ハサカ県では、SANA(2月22日付)、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市北東のフワイリド村の住民とシリア軍兵士らが村を通過しようとした米軍の装甲車4輌からなる車列の進行を同地の入口に設置されているシリア軍の検問所で阻止し、これを退却させた。

AFP, February 22, 2022、ANHA, February 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2022、Reuters, February 22, 2022、SANA, February 22, 2022、SOHR, February 22, 2022などをもとに作成。

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